JP2727359B2 - 4,4′―ジフルオロジベンジルアミンおよびその製法 - Google Patents
4,4′―ジフルオロジベンジルアミンおよびその製法Info
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- JP2727359B2 JP2727359B2 JP1167111A JP16711189A JP2727359B2 JP 2727359 B2 JP2727359 B2 JP 2727359B2 JP 1167111 A JP1167111 A JP 1167111A JP 16711189 A JP16711189 A JP 16711189A JP 2727359 B2 JP2727359 B2 JP 2727359B2
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- Japan
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- difluorodibenzylamine
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- fluorobenzonitrile
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規な化合物4,4′−ジフルオロジベンジ
ルアミンを収率良く得ることができる製法に関する。
ルアミンを収率良く得ることができる製法に関する。
4,4′−ジフルオロジベンジルアミンは、医薬中間体
および耐熱性ポリマー原料としての用途が考えられ、工
業的に有用な化合物である。
および耐熱性ポリマー原料としての用途が考えられ、工
業的に有用な化合物である。
ニトリルを水素添加してアミンを製造する方法は従来
知られている。水素化反応が完全に進行した場合、ニト
リルはメチル基とアンモニアに還元分解されるが、一般
には、第一アミン、第二アミン、第三アミン等の混合物
を与える。従来、高温、高圧で活性の高い触媒を使用し
短時間で反応させることによって、また、さらに種々の
添加物を加えることによって、第一アミンを効率よく得
る方法については種々の試みがなされてきた(たとえ
ば、有機合成化学協会編「有機化学ハンドブック」(技
報堂発行、昭和43年7月)206頁)。しかし、第二アミ
ンを選択的に高収率で得る方法についてはよく知られて
いない。
知られている。水素化反応が完全に進行した場合、ニト
リルはメチル基とアンモニアに還元分解されるが、一般
には、第一アミン、第二アミン、第三アミン等の混合物
を与える。従来、高温、高圧で活性の高い触媒を使用し
短時間で反応させることによって、また、さらに種々の
添加物を加えることによって、第一アミンを効率よく得
る方法については種々の試みがなされてきた(たとえ
ば、有機合成化学協会編「有機化学ハンドブック」(技
報堂発行、昭和43年7月)206頁)。しかし、第二アミ
ンを選択的に高収率で得る方法についてはよく知られて
いない。
本発明は、従来の製法における上記問題を解決したも
のであって、4−フルオロベンゾニトリルを原料とし、
反応温度、金属触媒の種類と量および水素圧を一定範囲
に設定することにより、副生物の生成量を大幅に抑制す
る一方、一般式(1)で示される4,4′−ジフルオロジ
ベンジルアミンを選択的に生成させ、これを高収率で得
る方法を提供するものである。
のであって、4−フルオロベンゾニトリルを原料とし、
反応温度、金属触媒の種類と量および水素圧を一定範囲
に設定することにより、副生物の生成量を大幅に抑制す
る一方、一般式(1)で示される4,4′−ジフルオロジ
ベンジルアミンを選択的に生成させ、これを高収率で得
る方法を提供するものである。
すなわち、本発明によれば、4−フルオロベンゾニト
リルを有機極性溶媒に溶かし、パラジウム炭素触媒2.0
〜2.5%、反応温度15〜50℃、水素圧1.0〜5.0kg/cm2で
水素添加することにより、次式(1)で示される4,4′
−ジフルオロジベンジルアミンを製造することを特徴と
する製造方法が提供される。
リルを有機極性溶媒に溶かし、パラジウム炭素触媒2.0
〜2.5%、反応温度15〜50℃、水素圧1.0〜5.0kg/cm2で
水素添加することにより、次式(1)で示される4,4′
−ジフルオロジベンジルアミンを製造することを特徴と
する製造方法が提供される。
式(I)で示される本発明の化合物の合成方法を反応
式で示すと次のようになる。
式で示すと次のようになる。
すなわち式(II)で示される4−フルオロベンゾニト
リルを溶媒に溶かし、金属触媒の存在下で水素添加を行
うものである。
リルを溶媒に溶かし、金属触媒の存在下で水素添加を行
うものである。
溶媒としては、アルコール類を使用するが、中でもメ
タノールが好ましく、使用量は、式(II)の化合物を溶
解するのに十分な量であればよい。
タノールが好ましく、使用量は、式(II)の化合物を溶
解するのに十分な量であればよい。
触媒としては、ラネーニッケル、パラジウム炭素触媒
などが考えられるが、中でも低温低圧においても、十分
な活性を持っているパラジウム炭素触媒が好ましい。
などが考えられるが、中でも低温低圧においても、十分
な活性を持っているパラジウム炭素触媒が好ましい。
反応温度、金属触媒量および水素圧は、後述の実施例
に示すように、反応温度15〜50℃、パラジウム炭素触媒
量2.0〜2.5%、水素圧1.0〜5.0kg/cm2が適当である。反
応温度や水素圧が上記範囲より低いと、比較例3に示す
ように原料の4−フルオロベンゾニトリルが大部分未反
応のまま残留する。触媒量が上記範囲より少ないと、比
較例1に示すように、副生物の4−フルオロベンジルア
ミンの生成量が増加する。また、触媒量および反応温度
が上記範囲内でも、水素圧が低いと比較例2のように原
料の4−フルオロベンゾニトリルが大部分未反応のまま
残留する。
に示すように、反応温度15〜50℃、パラジウム炭素触媒
量2.0〜2.5%、水素圧1.0〜5.0kg/cm2が適当である。反
応温度や水素圧が上記範囲より低いと、比較例3に示す
ように原料の4−フルオロベンゾニトリルが大部分未反
応のまま残留する。触媒量が上記範囲より少ないと、比
較例1に示すように、副生物の4−フルオロベンジルア
ミンの生成量が増加する。また、触媒量および反応温度
が上記範囲内でも、水素圧が低いと比較例2のように原
料の4−フルオロベンゾニトリルが大部分未反応のまま
残留する。
以下の実施例は本発明を例示するためのものであり、
本発明を限定するものではない。また、生成物の組成比
はガスクロマトグラフで測定した。
本発明を限定するものではない。また、生成物の組成比
はガスクロマトグラフで測定した。
実施例1〜3 撹拌装置、温度計およびガス吸込管を備えた容量500c
m3の加圧可能なステンレススチール製容器にメタノール
150cm3を入れ、市販の4−クロロベゾニトリルをKF置換
して得た4−フルオロベンゾニトリル50gを加え、溶解
した。この溶液に10%パラジウム炭素触媒を上記4−フ
ルオロベンゾニトリルに対しパラジウム炭素量として2.
5wt%加え、容器内の空気を窒素で置換した後、室温条
件下、圧力3kg/cm2で水素を吹込み、よく撹拌しながら1
0時間、水素添加を行なった。反応中、温度は18℃から2
2℃まで上昇した。
m3の加圧可能なステンレススチール製容器にメタノール
150cm3を入れ、市販の4−クロロベゾニトリルをKF置換
して得た4−フルオロベンゾニトリル50gを加え、溶解
した。この溶液に10%パラジウム炭素触媒を上記4−フ
ルオロベンゾニトリルに対しパラジウム炭素量として2.
5wt%加え、容器内の空気を窒素で置換した後、室温条
件下、圧力3kg/cm2で水素を吹込み、よく撹拌しながら1
0時間、水素添加を行なった。反応中、温度は18℃から2
2℃まで上昇した。
触媒は過により除き、溶媒は減圧下に留去した。4
8.3gの粗生成物を蒸留により精製し、無色透明液体とし
て、4,4′−ジフルオロジベンジルアミン32.6gが得られ
た(実施例1)。この沸点は179〜183℃(26mmHg)であ
った。また、反応温度、水素圧および触媒量を第1表に
示すように変えた他は同様にして4,4′−ジフルオロジ
ベンジルアミンを製造した(実施例2,3)。この結果を
第1表に纏めて示した。第1に示すように、本実施例で
は、原料の残留量および副生物[2]の生成量が極めて
少なく、目的化合物[3]は82%以上の高収率である。
8.3gの粗生成物を蒸留により精製し、無色透明液体とし
て、4,4′−ジフルオロジベンジルアミン32.6gが得られ
た(実施例1)。この沸点は179〜183℃(26mmHg)であ
った。また、反応温度、水素圧および触媒量を第1表に
示すように変えた他は同様にして4,4′−ジフルオロジ
ベンジルアミンを製造した(実施例2,3)。この結果を
第1表に纏めて示した。第1に示すように、本実施例で
は、原料の残留量および副生物[2]の生成量が極めて
少なく、目的化合物[3]は82%以上の高収率である。
比較例1〜3 反応温度、溶媒の種類、水素圧および触媒量を第1表
に示すように変えた他は実施例と同様にして反応させ
た。この結果を第1表に纏めて示した。
に示すように変えた他は実施例と同様にして反応させ
た。この結果を第1表に纏めて示した。
Claims (1)
- 【請求項1】4−フルオロベンゾニトリルを有機極性溶
媒に溶かし、パラジウム炭素触媒2.0〜2.5%、反応温度
15〜50℃、水素圧1.0〜5.0kg/cm2で水素添加することに
より、次式(1)で示される4,4′−ジフルオロジベン
ジルアミンを製造することを特徴とする製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1167111A JP2727359B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 4,4′―ジフルオロジベンジルアミンおよびその製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1167111A JP2727359B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 4,4′―ジフルオロジベンジルアミンおよびその製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0334958A JPH0334958A (ja) | 1991-02-14 |
JP2727359B2 true JP2727359B2 (ja) | 1998-03-11 |
Family
ID=15843636
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1167111A Expired - Lifetime JP2727359B2 (ja) | 1989-06-30 | 1989-06-30 | 4,4′―ジフルオロジベンジルアミンおよびその製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2727359B2 (ja) |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1109924A (en) | 1965-11-29 | 1968-04-18 | Roche Products Ltd | Novel substituted diphenylalkyl amines and a process for the manufacture thereof |
-
1989
- 1989-06-30 JP JP1167111A patent/JP2727359B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB1109924A (en) | 1965-11-29 | 1968-04-18 | Roche Products Ltd | Novel substituted diphenylalkyl amines and a process for the manufacture thereof |
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
Chemical Abstracts,vol.69(1968)No.51816c |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0334958A (ja) | 1991-02-14 |
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