JPH11128832A - 複層塗膜形成法 - Google Patents

複層塗膜形成法

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JPH11128832A
JPH11128832A JP31102097A JP31102097A JPH11128832A JP H11128832 A JPH11128832 A JP H11128832A JP 31102097 A JP31102097 A JP 31102097A JP 31102097 A JP31102097 A JP 31102097A JP H11128832 A JPH11128832 A JP H11128832A
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Kyoichi Horibe
恭一 堀部
Masaki Suwama
昌己 諏訪間
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カチオン電着塗料、中塗り塗料および上塗り
塗料を順次塗装する塗装工程において、中塗り塗膜を加
熱硬化させることなく(工程短縮)、しかも平滑性にす
ぐれかつ厚く塗装してもワキ発生を防止することが可能
な複層塗膜の形成方法を提供すること。 【解決手段】 本発明は、カチオン電着塗料を塗装し、
加熱硬化した後、重合性不飽和化合物、光重合開始剤、
熱重合開始剤および顔料、ならびに場合によりさらに、
ポリエステル樹脂および架橋剤を含有する中塗り塗料を
塗装し、活性エネルギー線を照射して該塗膜を硬化させ
てから、熱硬化性上塗り塗料を塗装した後、加熱して硬
化させることを特徴とする複層塗膜形成法を提供するも
のである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カチオン電着塗
料、中塗り塗料および上塗り塗料を塗装してなる複層塗
膜の形成法に関し、特に、塗膜ワキの発生が防止されか
つ塗面の平滑性が改良された複層塗膜を形成する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】硬化したカチオン電着塗面に
中塗り塗料を塗装し加熱硬化した後、上塗り塗料を塗装
して複層塗膜を形成することは公知であり、形成された
複層塗膜は平滑性などにすぐれており、多くの分野で採
用されているが、近年、工程短縮などの理由により、こ
の中塗り塗膜の加熱工程を省略し、未硬化の該塗面に上
塗り塗料を塗装した後、加熱してこれらの塗膜を同時に
硬化することが提案されている。
【0003】しかしながら、硬化したカチオン電着塗面
は通常、微細な凹凸を有しており、平滑性が本質的に悪
いので、この塗面に中塗り塗料を塗装し、未硬化のまま
で上塗り塗料を重ねると、カチオン電着塗面の凹凸が上
塗り塗面にも現われ、平滑性が十分でないという欠点を
有している。この平滑性を改良するために中塗り塗膜を
厚くすることもあるが、その場合上塗り塗料の塗装後に
加熱すると塗膜中の有機溶剤が突沸してワキが発生する
という問題が生ずる。
【0004】本発明の目的は、カチオン電着塗料、中塗
り塗料および上塗り塗料を順次塗装する塗装工程におい
て、中塗り塗膜を加熱硬化させることなく(工程短
縮)、しかも平滑性にすぐれかつ厚く塗装してもワキ発
生を防止することが可能な複層塗膜の形成方法を提供す
ることである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の目
的を達成すべく鋭意研究を行なった結果、今回、中塗り
塗料として活性エネルギー照射および加熱の両者で硬化
しうる塗料を使用し、活性エネルギー照射により中塗り
塗膜を少なくとも部分的に硬化させてから上塗塗料を塗
装し、ついで加熱硬化することにより、上記の目的が達
成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】かくして、本発明によれば、カチオン電着
塗料を塗装し、加熱硬化した後、重合性不飽和化合物、
光重合開始剤、熱重合開始剤および顔料、ならびに場合
によりさらに、ポリエステル樹脂および架橋剤を含有す
る中塗り塗料を塗装し、活性エネルギー線を照射して該
塗膜を硬化させてから、熱硬化性上塗り塗料を塗装した
後、加熱して硬化させることを特徴する複層塗膜形成法
が提供される。
【0007】以下本発明の複層塗膜形成法についてさら
に詳細に説明する。
【0008】被塗物:本発明の方法が適用される被塗物
は、カチオン電着が可能な導電性表面を有する成形品で
あれば特に制限はないが、本発明の方法は、自動車車体
の外板部、例えば、ルーフ、ドア外板部、ボンネットフ
ード、トランクリッド、フェンダー、フロントエプロン
など;および内板部、例えば、ドア内側部、ボンネット
内部、トランクルームなどの塗装のために特に有用であ
る。
【0009】カチオン電着塗料(A):上記被塗物に塗
装するカチオン電着塗料(A)としては、水酸基および
カチオン性基を有する基体樹脂(A−1)およびブロッ
クポリイソシアネート化合物などの架橋剤(A−2)を
含有するカチオン電着塗料が好適である。
【0010】ここで、基体樹脂(A−1)としては、ポ
リフェノール化合物とエピクロルヒドリンとを反応させ
ることにより得られるエポキシ樹脂、すなわち、ポリフ
ェノール化合物のポリグリシジルエーテルに、カチオン
化剤を反応させて得られる樹脂が好ましい。
【0011】カチオン化剤を反応させる前のエポキシ樹
脂は、エポキシ基を1分子中に2個以上有しており、数
平均分子量が200以上、好適には400〜4,00
0、そしてエポキシ当量が190〜2000、好適には
400〜1000の範囲内にあることが好ましい。
【0012】該エポキシ樹脂の調製に使用することがで
きるポリフェノール化合物としては、例えば、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−2,2−プロパン、4,4′
−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1−エタン、ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1−イソブタン、ビス(4−ヒドロキ
シ−tert−ブチル−フェニル)−2,2−プロパ
ン、ビス(2−ヒドロキシブチル)メタン、1,5−ジ
ヒドロキシナフタレン、ビス(2,4−ジヒドロキシフ
ェニル)メタン、テトラ(4−ヒドロキシフェニル)−
1,1,2,2−エタン、4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、フェノールノボラック、クレゾールノボラック
などがあげられる。
【0013】該エポキシ樹脂にカチオン性基を導入する
ために用いられるカチオン化剤としては、第1級アミ
ン、第2級アミン、第3級アミン、ポリアミンなどのア
ミン化合物があげられ、これらはエポキシ樹脂中に存在
するエポキシ基の殆んどもしくはすべてと反応させるこ
とが望ましい。これらはエポキシ基と反応して、第2級
アミノ基、第3級アミノ基、第4級アンモニウム塩基な
どのカチオン性基を形成する。
【0014】基体樹脂(A−1)の水酸基は、例えば、
カチオン化剤として使用されうるアルカノールアミンに
より、あるいはエポキシ樹脂の変性のために該樹脂に反
応されることがあるカプロラクトンの開環またはポリオ
ールとの反応などにより導入される第1級水酸基;エポ
キシ樹脂中のエポキシ基の開環により生じた2級水酸基
などが包含される。このうち、アルカノールアミンとの
反応により導入される第1級水酸基は、ブロックポリイ
ソシアネート化合物(架橋剤)との架橋反応性にすぐれ
ており好適である。
【0015】基体樹脂(A−1)は、20〜5,00
0、特に100〜1,000mgKOH/gの範囲内の
水酸基当量を有することが好ましく、特に、第1級水酸
基当量は200〜1,000mgKOH/gの範囲内に
あることが好ましい。一方、カチオン性基は、該基体樹
脂を水中に安定に分散しうる必要な量で存在すればよ
く、KOH(mg/g固形分)(アミン価)換算で一般
に3〜200、特に10〜80の範囲内にあることが好
ましい。
【0016】基体樹脂(A−1)は原則として遊離エポ
キシ基を含まないことが望ましい。
【0017】カチオン電着塗料(A)において、基体樹
脂(A−1)を架橋硬化させるための架橋剤(A−2)
としては、主としてブロックポリイソシアネート化合物
が使用される。
【0018】ブロックポリイソシアネート化合物は、ポ
リイソシアネート化合物のイソシアネート基のすべてを
ブロック剤で封鎖することにより常温では不活性とした
ものであり、所定温度以上、好ましくは120℃以上の
温度に加熱するとこのブロック剤が解離して元のイソシ
アネート基が再生して架橋反応に関与する。
【0019】ポリイソシアネート化合物は、1分子中に
遊離のイソシアネート基2個以上、好ましくは2〜3個
有する化合物であり、例えば、ヘキサメチレンジイソシ
アネート、トリメチレンジイソシアネート、テトラメチ
レンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、
リジンジイソシアネート等の脂肪族ジイソシアネート;
イソホロンジイソシアネート、メチレンビス(シクロヘ
キシルイソシアネート)、メチルシクロヘキサンジイソ
シアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、シクロ
ペンタンジイソシアネート等の脂環族ジイソシアネー
ト;キシリレンジイソシアネート、トリレンジイソシア
ネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ナフタレ
ンジイソシアネート、トルイジンジイソシアネート等の
芳香族ジイソシアネート;これらのポリイソシアネート
化合物のウレタン化付加物、ビユーレットタイプ付加
物、イソシアヌル環タイプ付加物等があげられる。
【0020】一方、ブロック剤としては、例えば、フェ
ノール系ブロック剤、アルコール系ブロック剤、活性メ
チレン系ブロック剤、メルカプタン系ブロック剤、酸ア
ミド系ブロック剤、イミド系ブロック剤、アミン系ブロ
ック剤、イミダゾール系ブロック剤、尿素系ブロック
剤、カルバミン酸系ブロック剤、イミン系ブロック剤、
オキシム系ブロック剤、亜硫酸系ブロック剤、ラクタム
系ブロック剤などがあげられる。
【0021】カチオン電着塗料(A)において、基体樹
脂(A−1)と架橋剤(A−2)との配合比率は、該両
成分の合計固形分重量に基いて、前者は40〜90%、
特に50〜80%、後者は60〜10%、特に50〜2
0%の範囲内にあることが好ましい。
【0022】カチオン電着塗料(A)は、例えば、基体
樹脂(A−1)および架橋剤(A−2)を混合し、基体
樹脂(A−1)中のカチオン性基を酢酸、ギ酸、乳酸、
りん酸などの酸性物質で中和し且つ水性媒体中に分散さ
せることによって調製することができる。得られる水性
分散液のpHは3〜9、特に5〜7の範囲内にあること
が好ましく、また、樹脂固形分濃度は5〜30重量%の
範囲内にあるのが適している。
【0023】カチオン電着塗料(A)には、さらに必要
に応じて、防錆性硬化触媒、体質顔料、着色顔料、防錆
顔料、沈降防止剤などの塗料用添加物を適宜配合するこ
とができる。
【0024】カチオン電着塗料(A)の塗装は、例え
ば、自動車車体などの導電性金属(被塗物)をカソー
ド、炭素板をアノードとし、浴温20〜35℃、電圧1
00〜400V、電流密度O.01〜5Aおよび通電時
間1〜10分なる条件下に電着塗装を行うことにより実
施することができる。塗装膜厚は、硬化塗膜で10〜4
0μmの範囲内が好ましく、形成される塗膜は約140
〜約190℃で約10〜約40分加熱することにより架
橋硬化せしめることができる。
【0025】この電着塗膜は、自動車車体(被塗物)の
外板部および内板部のほぼ全面に形成することができ
る。
【0026】中塗り塗料(B):本発明の方法に従え
ば、上記の如くして形成されるカチオン電着塗膜面に、
重合性不飽和化合物(B−1)、光重合開始剤(B−
2)、熱重合開始剤(B−3)および顔料(B−4)を
含有する有機溶剤系塗料が塗装される。
【0027】重合性不飽和化合物(B−1)は、1分子
中に1個以上、好ましくは2〜5個の重合性不飽和結合
を有する化合物であり、以下に例示する化合物があげら
れる。
【0028】a)メチル(メタ)アクリレート、エチル
(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)ア
クリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ラウリル
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)ア
クリレートなどの(メタ)アクリル酸と炭素数1〜22
の1価アルコールとのエステル化物、 b)エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチ
レングリコールなどの炭素数2〜20のグリコールと
(メタ)アクリル酸とのモノ(またはジ)エステル化
物、 c)マレイン酸、イタコン酸、フマル酸、メサコン酸ま
たはこれらの無水物やハーフエステル化物などのジカル
ボン酸もしくはその変性物、 d)(メタ)アクリル酸メトキシブチル、(メタ)アク
リル酸メトキシエチル、(メタ)アクリル酸エトキシブ
チルなどの(メタ)アクリル酸の炭素数2〜18のアル
コキシアルキルエステル、 e)アミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジメ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N,N−ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−t−ブチ
ルアミノエチル(メタ)アクリレートなどのアミノアク
リル系単量体、 f)(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メタ)
アクリルアミド、N−n−ブトキシメチル(メタ)アク
リルアミド、N−メトキシメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、N,N−ジメチル(メタ)ア
クリルアミドなどのアクリルアミド系単量体、 g)グリシジル(メタ)アクリレートなどのグリシジル
基含有単量体、 h)スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン、
アクリロニトリル、酢酸ビニル、塩化ビニルなどのビニ
ル化合物、 i)Ph−O−(C24 0)n−0CHC=CH2
(式中、Phは場合により炭素数15以下のアルキル基
を有していてもよいフェニル基であり、nは1〜6の整
数である)で示されるフェノールエチレンオキサイド変
性アクリレート、2−エチルヘキシルカルビトールアク
リレート、N−ビニルピロリドン、ビスフフェノールA
エチレンオキサイド変性ジアクリレート、イソシアヌル
酸エチレンオキサイド変性ジアクリレート、トリプロピ
レングリコールジアクリレート、ペンタエリスリトール
ジアクリレートモノステアレート、テトラエチレングリ
コールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアク
リレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、トリメチロー
ルプロパントリアクリレート、トリメチロールプロパン
プロピレンオキサイド変性トリアクリレート、イソシア
ヌル酸エチレンオキサイド変性トリアクリレート、トリ
メチロールプロパンエチレンオキサイド変性トリアクリ
レート、ジペンタエリスリトールペンタまたはヘキサア
クリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレー
ト、ポリウレタンの両末端水酸基に2モルのアクリル酸
を付加させたオリゴマー、ω−カルボキシ−ポリカプロ
ラクトンモノアクリレート、フタル酸モノヒドロキシエ
チルアクリレート、アクリル酸ダイマー、2−ヒドロキ
シ−3−フェノキシプロピルアクリレート、ポリエステ
ルの末端水酸基に2モル以上のアクリル酸を付加させた
オリゴマーなど。
【0029】かかる重合性不飽和化合物(B−1)は、
一般に、50〜3000、特に100〜2000の範囲
内の数平均分子量を有することが好ましい。
【0030】光重合開始剤(B−2)は、活性エネルギ
ー線の照射により、上記の重合性不飽和化合物(B−
1)の架橋(重合)反応を促進させるためのものであ
り、例えば、ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、
ベンゾインエチルエーテル、2−メチルベンゾイン、ベ
ンジル、ベンジルジメチルケタール、ジフェニルスルフ
ィド、テトラメチルチウラムモノサルファイド、ジアセ
チル、エオシン、チオニン、ミヒラ−ケトン、アントラ
セン、アントラキノン、アセトフェノン、α−ヒドロキ
シイソブチルフェノン、p−イソプロピルαヒドロキシ
イソブチルフェノン、α・α´ジクロル−4−フェノキ
シアセトフェノン、1−ヒドロキシ−1−シクロヘキシ
ルアセトフェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニル
アセトフェノン、メチルベンゾイルフォルメイト、2−
メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]・2・モ
ルフォリノ−プロペン、チオキサントン、ベンゾフェノ
ン、2,2−ジメトキシ−1、2−ジフェニルエタン−
1−オン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル
−ケトン、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル
−ケトン、ベンゾフェノン、2−メチル−1−[4−
(メチルチオ)フェニル]−2−モンフォリノプロパノ
ン1、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−
モルフォリノフェニル)−ブタノン1、2−ヒドロキシ
−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、
2,4,6−トリメチルベンゾイルジフェニル−フォス
フィンオキサイド、1−[4−(2−ヒドロキシエトキ
シ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−
プロパン−1オン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビ
ス(2,6−ジフルオロ−3−(ピル−イル)チタニウ
ム)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン、ビスアシルフォスフィンオキサイド、
(η5 −2,4−シクロペンタジエン−1−イル)
[(1,2,3,4,5,6−η)−(1−メチルエチ
ル)ベンゼン]−アイアン(1+)−ヘキサフルオロフ
ォスフェイト(1−)などがあげられる。
【0031】これらの光重合開始剤(B−2)の配合比
率は、上記の重合性不飽和化合物(B−1)100重量
部あたり、一般に0.1〜10重量部、特に0.5〜5
重量部の範囲内が適している。
【0032】熱重合開始剤(B−3)は、活性エネルギ
ー線が照射されなかった部分や照射が不十分な部分の中
塗り塗膜などに含まれる重合性不飽和化合物の加熱によ
る架橋(重合)反応を促進させるものであり、例えば、
過酸化ベンゾイル、ジt−ブチルハイドロパーオキサイ
ド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、クミルパーオ
キサイド、クメンハイドロパーオキサイド、ジイソプロ
ピルベンザンハイドロパーオキサイド、t−ブチルパー
オキシベンゾエート、ラウリルパーオキサイド、アセチ
ルパーオキサイド、t−ブチルパーオキシ−2−エチル
ヘキサノエートなどの過酸化物;α,α′−アゾビスイ
ソブチルニトリル、アゾビスジメチルバレロニトリル、
アゾビスシクロヘキサンカルボニトリルなどのアゾ化合
物などがあげられる。
【0033】これらの熱重合開始剤(B−3)の配合量
は、上記の重合性不飽和化合物(B−1)100重量部
あたり、一般に0.1〜10重量部、特に0.5〜5重
量部の範囲内が適している。
【0034】顔料(B−4)として、例えば、酸化チタ
ン、亜鉛華、カーボンブラック、カドミウムレッド、モ
リブデンレッド、クロムエロー、酸化クロム、プルシア
ンブルー、コバルトブルー、アゾ顔料、フタロシアニン
顔料、キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、スレン
系顔料、ペリレン顔料などの着色顔料;タルク、クレ
ー、カオリン、バリタ、硫酸バリウム、炭酸バリウム、
炭酸カルシウム、シリカ、アルミナホワイトなどの体質
顔料;アルミニウム粉末、雲母粉末、酸化チタンで被覆
した雲母粉末などのメタリック顔料などを使用すること
ができる。
【0035】顔料(B−4)の配合量は、上記の重合性
不飽和化合物(B−1)100重量部あたり、一般に1
〜250重量部、特に3〜150重量部の範囲内が適し
ている。
【0036】さらに、本発明で用いる中塗り塗料(B)
には、塗膜物性、例えば、柔軟性、タワミ性、耐チッピ
ング性、層間付着性等の改善を目的として、上記成分に
加えて、ポリエステル樹脂(B−5)および架橋剤(B
−6)を配合することができる。
【0037】ポリエステル樹脂(B−5)は、通常、多
塩基酸と多価アルコールとをエステル化反応させること
により製造されるものであり、1分子中に2個以上の水
酸基を有していることが好ましい。
【0038】多塩基酸は1分子中に2個以上のカルボキ
シル基を有する化合物であり、例えば、フタル酸、イソ
フタル酸、テレフタル酸、コハク酸、アジピン酸、アゼ
ライン酸、セバシン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサ
ヒドロフタル酸、ヘット酸、マレイン酸、フマル酸、イ
タコン酸、トリメリット酸およびこれらの無水物などが
あげられ、また、多価アルコールは1分子中に2個以上
の水酸基を有する化合物であり、例えばエチレングリコ
ール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、ヘ
キサンジオール、ジエチレングリコール、ジプロピレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、トリエチレング
リコール、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメ
チロールプロパンおよびペンタエリスリトールなどがあ
げられる。
【0039】ポリエステル樹脂は、これらの多塩基酸お
よび多価アルコールを既知のエステル化方法に従って反
応させることにより調製することができ、中でも、水酸
基価が50〜150mgKOH/g、特に65〜120
mgKOH/gの範囲内にあり、酸価が0〜30mgK
OH/g、特に1〜10mgKOH/gの範囲内にあ
り、そして、数平均分子量が約3000〜20000、
特に5000〜13000の範囲内にある飽和ポリエス
テル樹脂が好ましい。
【0040】また、ポリエステル樹脂(B−5)とし
て、あまに油脂肪酸、やし油脂肪酸、サフラワー油脂肪
酸、大豆油脂肪酸、ゴマ油脂肪酸、エノ油脂肪酸、麻油
脂肪酸、トール油脂肪酸、脱水ヒマシ油脂肪酸などの
(半)乾性油脂肪酸などで変性した脂肪酸変性ポリエス
テル樹脂も使用することができる。これらの脂肪酸の変
性量は一般に油長で30重量%以下であることが適して
いる。さらに、ポリエステル樹脂(B−5)として、分
子内に重合性不飽和結合を含有している不飽和ポリエス
テル樹脂を使用することもできる。
【0041】架橋剤(B−6)としては、上記ポリエス
テル樹脂(B−5)中の水酸基やカルボキシル基などの
官能基と架橋反応しうるものが使用でき、例えば、メラ
ミン樹脂およびブロックポリイソシアネート化合物など
があげられる。
【0042】メラミン樹脂としては、メチロール化メラ
ミンのメチロール基の一部もしくは全部が炭素数1〜8
の1価アルコールでエーテル化された部分エーテル化も
しくはフルエーテル化メラミン樹脂で、トリアジン核を
1〜5個有し且つ分子量が300〜2000の範囲内に
あるものが好ましい。イミノ基含有メラミン樹脂も使用
することができる。
【0043】ブロックポリイソシアネート化合物は、ポ
リイソシアネート化合物のイソシアネート基のすべてを
ブロック剤で封鎖したもので、所定温度、例えば120
〜170℃に加熱するとブロック剤が解離し、イソシア
ネート基が再生してポリエステル樹脂と架橋反応するも
のである。
【0044】ポリイソシアネート化合物は、1分子中に
2個以上のイソシアネート基を有する化合物であり、例
えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジ
イソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ナフタ
レンジイソシアネートなどの芳香族ジイソシアネート;
テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、リジンジ
イソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネート;メチレ
ンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、イソホロン
ジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジイソシアネ
ート、シクロヘキサンジイソシアネート、シクロペンタ
ンジイソシアネートなどの脂環族ジイソシアネート;該
ポリイソシアネートのビユーレットタイプ付加物、イソ
シアヌル環タイプ付加物;これらのポリイソシアネート
と低分子量もしくは高分子量のポリール類とをイソシア
ネート基過剰で反応させてなる遊離イソシアネート基含
有プレポリマーなどがあげられる。一方、ブロック剤と
しは、例えば、フェノール類、オキシム類、ラクタム
類、アルコール類、メルカプタン類や、活性メチレン
系、酸アミド系、イミド系、アミン系、イミダゾール
系、尿素系、カルバミン酸系、イミン系のものなどが好
ましい。ブロックポリイソシアネートは一般に200〜
10000の範囲内の分子量を有していることが好まし
い。
【0045】上記のポリエステル樹脂(B−5)および
架橋剤(B−6)を用いる場合の中塗り塗料(B)にお
ける上記各成分の配合比率は厳密に制限されるものでは
なく、目的とする複層塗膜に要求される物性等に応じて
変えることができるが、一般的には、重合性不飽和化合
物(B−1)、ポリエステル樹脂(B−5)および架橋
剤(B−6)については、これらの3成分の合計量を基
準に、重合性不飽和化合物(B−1)は98〜1重量
%、特に80〜40重量%、ポリエステル樹脂(B−
5)は1〜75重量%、特に15〜40重量%、架橋剤
(B−6)は1〜24重量%、特に5〜20重量%の範
囲内が好ましい。また、光重合開始剤(B−2)は、重
合性不飽和化合物(B−1)、ポリエステル樹脂(B−
5)および架橋剤(B−6)の合計100重量部あた
り、0.1〜10重量部、特に0.5〜5重量部の範囲が
適している。熱重合開始剤(B−3)は、重合性不飽和
化合物(B−1)、ポリエステル重合性(B−5)およ
び架橋剤(B−6)の合計100重量部あたり、0.1
〜10重量部、特に0.5〜5重量部の範囲内が適して
いる。顔料(B−4)は、重合性不飽和化合物(B−
1)、ポリエステル樹脂(B−5)および架橋剤(B−
6)の合計100重量部あたり、1〜250重量部、特
に3〜150重量部の範囲内が適している。
【0046】中塗り塗料(B)は、例えば、上記した重
合性不飽和単量体(B−1)、光重合開始剤(B−
2)、熱重合開始剤(B−3)および顔料(B−4)な
らびに場合によりさらに、ポリエステル樹脂(B−5)
および架橋剤(B−6)を、炭化水素系、エステル系、
エーテル系、アルコール系、ケトン系有機溶剤に混合分
散せしめることにより調製することができ、さらに場合
により、塗面調整剤、酸化防止剤、流動調整剤、顔料分
散剤などを適宜配合することもできる。また、トリエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールア
ミンなどのアルカノールアミンを、重合性不飽和化合物
(B−1)、ポリエステル樹脂(B−5)および架橋剤
(B−6)の合計100重量部あたり、0.1〜20重
量部添加することにより塗膜の硬化性を向上させること
もできる。
【0047】中塗り塗料(B)は、塗装時の粘度を15
〜25秒/フォードカップ#4/20℃、固形分含有率
を40〜95重量%に調整し、カチオン電着塗装した自
動車車体(被塗物)の外板部および内板部のほぼ全面
に、静電塗装、エアレススプレー、エアスプレーなどに
より塗装することが好ましく、その塗装膜厚は硬化塗膜
で10〜60μm、特に15〜40μmの範囲内が好ま
しい。
【0048】かくして塗装される中塗り塗膜は、好まし
くは、室温もしくは100℃以下の温度で乾燥して塗膜
中の有機溶剤を蒸発除去させたのち、活性エネルギー線
を照射して該塗膜を硬化せしめる。
【0049】活性エネルギー線としては、例えば、紫外
線、レーザー線、エックス線、電子線、イオンビーム線
などがあげられる。このうち紫外線を使用することが好
ましく、その発生装置としては、例えば、水銀ランプ、
高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノンランプ、
カーボンアーク、メタルハライド、ガリウムランプ、ケ
ミカルランプなどがあげられる。また。紫外線の照射量
は特に制限されないが、通常、約10〜2000mj/
cm2 の範囲内が好ましく、電子線は50〜300Ke
vを1〜20Mradの量で照射することが好ましい。
これらの照射時間は通常0.5秒〜5分間が適してい
る。
【0050】中塗り塗面に活性エネルギー線を照射する
にあたり、被塗物の形状によっては活性エネルギー線を
中塗り塗面全面に均一に照射することは困難であり、例
えば、自動車車体では、外板部には十分に照射すること
は可能であるが、内板部は照射が不十分もしくは全く照
射されないことがる。活性エネルギー線が十分に照射さ
れた中塗り塗膜は短時間で三次元に架橋硬化し、そのゲ
ル分率は、中塗り塗膜がポリエステル樹脂および架橋剤
を含まない場合には約90〜100重量%、そして含む
場合には約30〜95重量%、好ましくは約50〜90
重量%に達し、平滑性もほぼ良好である。一方、活性エ
ネルギー線照射が不十分もしくは全く照射されない部分
の中塗り塗膜は殆ど架橋硬化せず、そのゲル分率は約5
0重量%以下(ポリエステル樹脂および架橋剤を含まな
い場合)あるいは約30重量%以下(ポリエステル樹脂
および架橋剤を含む場合)であり、加熱による架橋硬化
が必要となる。なお、この平滑性は十分に照射された部
分に比べやや劣るが、主に内板部であり、仕上り外観を
強く要求されない部分である。
【0051】ここで「ゲル分率」は、中塗り塗料(B)
を構成する上記の成分のうち、重合性不飽和単量体、光
重合開始剤、熱重合開始剤および有機溶剤ならびに場合
によりさらにポリエステル樹脂および架橋剤からなる塗
料(顔料を含まず)を塗装し、室温もしくは100℃以
下の温度で乾燥して塗膜中の有機溶剤を蒸発除去させた
のち、活性光線を照射して塗膜を硬化せしめ、ついでこ
の遊離塗膜を、アセトンとメタノールとの等重量混合液
に入れ還流状態で6時間抽出し、残存塗膜を乾燥させて
から、それぞれの重量を測定し、式:[(抽出後の乾燥
塗膜重量/抽出前の乾燥塗膜重量)×100]にあては
めて算出した重量分率である。
【0052】かくして形成される活性エネルギー線が照
射された中塗り塗膜面についで熱硬化性上塗り塗料
(C)を塗装し、加熱する。これにより上塗り塗膜が硬
化すると同時に中塗り塗膜の未硬化または不完全硬化部
分も硬化し、目的とする複層塗膜が形成される。
【0053】特に、中塗り塗料(B)がポリエステル樹
脂(B−5)および架橋剤(B−6)を含む場合、ポリ
エステル樹脂は、活性エネルギー線照射段階では実質的
に硬化することがないが、上塗り塗膜の加熱硬化と同時
に架橋硬化が進行し、完全に硬化した複層塗膜を形成す
ることができる。
【0054】熱硬化性上塗り塗料(C)として、ソリッ
ドカラー塗料(C−1)、メタリック塗料(C−2)、
クリヤ塗料(C−3)などを使用することができ、これ
らを適宜組み合わせ用いることによりソリッドカラー仕
上げまたはメタリック仕上げの上塗り塗膜を形成するこ
とができる。
【0055】ソリッドカラー塗料(C−1)は、基体樹
脂、架橋剤、着色顔料および有機溶剤を含有する熱硬化
性塗料であり、該基体樹脂としては、例えば、水酸基、
カルボキシル基、シラノール基、エポキシ基などの架橋
性官能基を含有する、アクリル樹脂、ポリエステル樹
脂、アルキド樹脂、フッ素樹脂、ウレタン樹脂、シリコ
ン含有樹脂などの樹脂があげられ、また、架橋剤として
は、これらの官能基と反応しうるメラミン樹脂、尿素樹
脂、(ブロック)ポリイソシアネート化合物、エポキシ
化合物または樹脂、カルボキシル基含有化合物または樹
脂、酸無水物、アルコキシシラン基含有化合物または樹
脂などがあげられる。
【0056】着色顔料として、例えば、酸化チタン、亜
鉛華、カーボンブラック、カドミウムレッド、モリブデ
ンレッド、クロムエロー、酸化クロム、プルシアンブル
ー、コバルトブルー、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、
キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、スレン系顔
料、ペリレン顔料などの通常の塗料用ソリッドカラー顔
料があげられ、これらの配合量は塗膜に望まれる色調等
に応じて任意に選択することができる。また、有機溶剤
としては、例えば、炭化水素系、エステル系、エーテル
系、アルコール系、ケトン系溶剤などの通常の塗料用溶
剤を使用することができる。
【0057】ソリッドカラー塗料(C−1)は、これら
の成分を混合分散せしめることにより調製することがで
き、その塗装時の固形分濃度は約40〜約70重量%、
塗装時粘度は15〜25秒/フォードカップ#4/20
℃の範囲内が適している。
【0058】メタリック塗料(C−2)は、基体樹脂、
架橋剤、メタリック顔料および有機溶剤を含有する熱硬
化性塗料であり、このうち基体樹脂、架橋剤および有機
溶剤としては、ソリッドカラー塗料(C−1)について
例示したものが使用できる。また、メタリック顔料とし
ては、例えば、りん片状のアルミニウム、雲母、金属酸
化物で表面被覆した雲母、雲母状酸化鉄などが包含され
る。メタリック塗料(C−2)の塗装時の固形分濃度は
約15〜約30重量%、粘度は10〜15秒/フォード
カップ#4/20℃の範囲内にあることが好ましい。
【0059】クリヤ塗料(C−3)は、ソリッドカラー
塗料(C−1)について述べたと同様の基体樹脂、架橋
剤および有機溶剤を含有し、さらに必要に応じて着色顔
料やメタリック顔料を透明性を阻害しない程度に配合し
てなる熱硬化性塗料である。クリヤ塗料(C−3)の塗
装時の固形分濃度は約40〜約70重量%、粘度は15
〜25秒/フォードカップ#4/20℃の範囲内にある
ことが好ましい。
【0060】本発明の方法は、これらの上塗り塗料
(C)を、中塗り塗料が塗装された自動車車体(被塗
物)の主として外板部に塗装し、必要に応じて内板部に
も塗装し、ついで加熱硬化せしめることにより達成され
る。
【0061】ソリッドカラー塗料(C−1)、メタリッ
ク塗料(C−2)およびクリヤ塗料(C−3)を用いて
上塗り塗膜を形成するための具体的方法としては、例え
ば、次のような方法があげられる。
【0062】a)中塗り塗膜面に、ソリッドカラー塗料
(C−1)、さらに必要に応じてクリヤ塗料(C−3)
を塗装した後、加熱して、中塗り塗膜およびこれらの上
塗り塗膜を同時に硬化させて複層塗膜を形成する。
【0063】b)中塗り塗膜面に、メタリック塗料(C
−2)およびクリヤ塗料(C−3)を塗装した後、加熱
して、中塗り塗膜およびこれらの上塗り塗膜を同時に硬
化させて複層塗膜を形成する。
【0064】方法a)では、中塗り塗膜面に、ソリッド
カラー塗料(C−1)を静電塗装、エアレススプレーま
たはエアスプレーなどで、硬化塗膜に基く膜厚が5〜5
0μm、好ましくは10〜30μm程度になるように塗
装し、さらに必要に応じてクリヤ塗料(C−3)を同様
にして硬化塗膜に基く膜厚が10〜80μm、好ましく
は20〜50μm程度になるように塗装したのち、約1
20〜約160℃で約10〜約40分加熱して、塗膜を
硬化させることにより複層塗膜を形成する。
【0065】方法b)では、中塗り塗膜面に、メタリッ
ク塗料(C−2)を静電塗装、エアレススプレーまたは
エアスプレーなどで、硬化塗膜に基く膜厚が10〜50
μm、好ましくは15〜35μm程度になるように塗装
し、ついでクリヤ塗料(C−3)を同様にして硬化塗膜
に基く膜厚が10〜80μm、好ましくは20〜50μ
m程度になるように塗装したのち、約120〜約160
℃で約10〜約40分加熱して、塗膜を硬化させること
により複層塗膜を形成する。
【0066】
【発明の効果】本発明の特徴は、加熱硬化した電着塗面
に、活性エネルギー線照射および加熱の両者で硬化しう
る中塗り塗料(B)を使用し、その中塗り塗膜を活性エ
ネルギー線照射により硬化させた後、上塗り塗料(C)
を塗装し加熱硬化する点にある。その結果、中塗り塗膜
を硬化させることによってカチオン電着塗面の凹凸の殆
どが消去され、その塗面にさらに上塗り塗料を塗装する
とカチオン電着塗面の凹凸がすべて消去され、平滑性が
向上し、また、中塗り塗膜が厚くてもワキが発生するこ
とが認められない。しかも、中塗り塗膜を加熱せず、活
性エネルギー線照射により硬化せしめるので硬化が極め
て短時間ですみ、工程短縮が可能になる。一方、中塗り
塗膜を硬化せずに、その塗面に上塗り塗料を塗装すると
カチオン電着塗面の凹凸を消去することが困難で、ワキ
も発生しやすく、また、中塗り塗膜を加熱硬化してから
上塗り塗料を塗装すると工程が増加し、ワキも発生しや
すいという欠点がある。
【0067】
【実施例】以下、実施例および比較例により本発明をさ
らに具体的に説明する。なお、部および%はいずれも重
量基準である。
【0068】1.試料の調製 1)被塗物:りん酸亜鉛化成処理を施した厚さ0.8m
mのダル鋼板上に熱硬化性エポキシ樹脂系カチオン電着
塗料(「エレクロン9600」関西ペイント社製、商品
名)を硬化膜厚が約20μになるように電着塗装し、1
70℃で30分加熱し硬化させて被塗物とした。
【0069】2)中塗り塗料(B) (a):水酸基含有ポリエステル樹脂にアクリル酸を付
加したポリエステルオリゴマー(数平均分子量150
0、重合性二重結合を1分子あたり2個有する)60
部、ペンタエリスリトールトリアクリレート40部、2
−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォ
リノフェニル)−ブタノン−1(光重合開始剤)3部、
t−ブチルパ−オキシ−2−エチルヘキサノエート(熱
重合開始剤)5部およびチタン白顔料60部を、キシレ
ンとスワゾール1500(コスモ石油製、商品名、炭化
水素系溶剤)の等重量混合溶剤に混合分散し、粘度20
秒/フォードカップ#4/20℃、固形分含有率85%
に調整した中塗り塗料(a)を得た。
【0070】(b):大豆油脂肪酸変性飽和ポリエステ
ル樹脂(水酸基価100mgKOH/g、酸価5mgK
OH/g、数平均分子量約6000、油長15重量%)
15部、飽和ポリエステル樹脂(水酸基価120mgK
OH/g、酸価10mgKOH/g、数平均分子量約7
000、油長0重量%)14部、飽和ポリエステル樹脂
(水酸基価78mgKOH/g、酸価29mgKOH/
g、数平均分子量約7000、油長0重量%)8部、ブ
チル化メラミン樹脂13部、水酸基含有ポリエステル樹
脂にアクリル酸を付加したポリエステルオリゴマー(数
平均分子量1500、重合性二重結合を1分子あたり2
個有している)30部、ペンタエリスリトールトリアク
リレート20部、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−
1−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1(光
重合開始剤)1.5部、t−ブチルパーオキシ−2−エ
チルヘキサノエート(熱重合開始剤)2.5部およびチ
タン白顔料60部を、キシレンとスワゾール1500
(コスモ石油製、商品名、炭化水素系溶剤)との等重量
混合溶剤に混合分散し、粘度20秒/フォードカップ#
4/20℃、固形分含有率95%に調整した中塗り塗料
(b)を得た。
【0071】(c):大豆油脂肪酸変性飽和ポリエステ
ル樹脂(水酸基価100mgKOH/g、酸価5mgK
OH/g、数平均分子量約6000、油長15重量%)
10部、飽和ポリエステル樹脂(水酸基価120mgK
OH/g、酸価10mgKOH/g、数平均分子量約7
000、油長0重量%)7部、飽和ポリエステル樹脂
(水酸基価78mgKOH/g、酸価29mgKOH/
g、数平均分子量約7000、油長0重量%)5部、ブ
チル化メラミン樹脂8部、水酸基含有ポリエステル樹脂
にアクリル酸を付加したポリエステルオリゴマー(数平
均分子量1500、重合性二重結合を1分子あたり2個
有している)40部、ペンタエリスリトールトリアクリ
レート30部、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1
−(4−モルフォリノフェニル)−ブタノン−1(光重
合開始剤)2部、t−ブチルパーオキシ−2−エチルヘ
キサノエート(熱重合開始剤)3.5部およびチタン白
顔料60部を、キシレンとスワゾール1500(コスモ
石油製、商品名、炭化水素系溶剤)との等重量混合溶剤
に混合分散し、粘度20秒/フォードカップ#4/20
℃、固形分含有率95%に調整した中塗り塗料(c)を
得た。
【0072】(d):大豆油脂肪酸変性飽和ポリエステ
ル樹脂(水酸基価100mgKOH/g、酸価5mgK
OH/g、数平均分子量約6000、油長15重量%)
15部、飽和ポリエステル樹脂(水酸基価120mgK
OH/g、酸価10mgKOH/g、数平均分子量約7
000、油長0重量%)14部、飽和ポリエステル樹脂
(水酸基価78mgKOH/g、酸価29mgKOH/
g、数平均分子量約7000、油長0重量%)8部、ブ
チル化メラミン樹脂13部およびチタン白顔料60部
を、キシレンとスワゾール1500(コスモ石油製、商
品名、炭化水素系溶剤)との等重量混合溶剤に混合分散
し、粘度20秒/フォードカップ#4/20℃、固形分
含有率95%に調整した中塗り塗料(d)を得た(比較
例用)。
【0073】(e):大豆油脂肪酸変性飽和ポリエステ
ル樹脂(水酸基価100mgKOH/g、酸価5mgK
OH/g、数平均分子量約6000、油長15重量%)
10部、飽和ポリエステル樹脂(水酸基価120mgK
OH/g、酸価10mgKOH/g、数平均分子量約7
000、油長0重量%)7部、飽和ポリエステル樹脂
(水酸基価78mgKOH/g、酸価29mgKOH/
g、数平均分子量約7000、油長0重量%)5部、ブ
チル化メラミン樹脂8部およびチタン白顔料60部を、
キシレンとスワゾール1500(コスモ石油製、商品
名、炭化水素系溶剤)との等重量混合溶剤に混合分散
し、粘度20秒/フォードカップ#4/20℃、固形分
含有率95%に調整した中塗り塗料(e)を得た(比較
例用)。
【0074】2.実施例および比較例 実施例 1 カチオン電着塗料を塗装した上記の被塗物の全面に中塗
り塗料(a)をエアスプレーで硬化塗膜で35μmにな
るように塗装し、室温で5分乾燥した後、中塗り塗面の
約半分に、メタルハライドランプで紫外線を1000m
j/cm2 を照射した(照射時間は約2秒間)。つい
で、この紫外線の照射部分と非照射部分の両塗面に、
「アミラック黒」(関西ペイント社製、商品名、ポリエ
ステル樹脂・メラミン樹脂系上塗り塗料:黒色)を15
μm(硬化塗膜)の膜厚に塗装した後、140℃で30
分加熱してこれらの塗膜を硬化させた。
【0075】実施例 2 カチオン電着塗料を塗装した上記の被塗物の全面に中塗
り塗料(b)をエアスプレーで硬化塗膜で35μmにな
るように塗装し、室温で5分乾燥した後、中塗り塗面の
約半分に、メタルハライドランプで紫外線を1000m
j/cm2 を照射した(照射時間は約2秒間)。つい
で、この紫外線の照射部分と非照射部分の両塗面に、
「アミラック黒」(関西ペイント社製、商品名、ポリエ
ステル樹脂・メラミン樹脂系上塗り塗料:黒色)を15
μm(硬化塗膜)の膜厚に塗装した後、140℃で30
分加熱してこれらの塗膜を硬化させた。
【0076】実施例 3 カチオン電着塗料を塗装した上記の被塗物の全面に中塗
り塗料(c)をエアスプレーで硬化塗膜で35μmにな
るように塗装し、室温で5分乾燥した後、中塗り塗面の
約半分に、メタルハライドランプで紫外線を1000m
j/cm2 を照射した(照射時間は約2秒間)。つい
で、この紫外線の照射部分と非照射部分の両塗面に、
「マジクロンシルバーメタリック」(関西ペイント社
製、商品名、アクリル樹脂・メラミン樹脂系メタリック
塗料)を15μm(硬化塗膜)および「マジクロンクリ
ヤ」(関西ペイント社製、商品名、アクリル樹脂・メラ
ミン樹脂系クリヤ塗料)を35μm(硬化塗膜)をウエ
ットオンウエットで塗装した後、140℃で30分加熱
してこれらの塗膜を同時に硬化させた。
【0077】比較例 1 カチオン電着塗料を塗装した上記の被塗物の全面に中塗
り塗料(d)をエアスプレーで硬化塗膜で35μmにな
るように塗装し、室温で5分乾燥した後、140℃で3
0分加熱してこの塗膜を硬化したのち、「アミラック
黒」を15μm(硬化塗膜)塗装した後、140℃で3
0分加熱してこれらの塗膜を同時に硬化させた。
【0078】比較例 2 カチオン電着塗料を塗装した上記の被塗物の全面に中塗
り塗料(e)をエアスプレーで硬化塗膜で35μmにな
るように塗装し、室温で5分乾燥した後、「マジクロン
シルバーメタリック」(関西ペイント社製、商品名、ア
クリル樹脂・メラミン樹脂系メタリック塗料)を15μ
m(硬化塗膜)および「マジクロンクリヤ」(関西ペイ
ント社製、商品名、アクリル樹脂・メラミン樹脂系クリ
ヤ塗料)を35μm(硬化塗膜)をウエットオンウエッ
トで塗装した後、140℃で30分加熱してこれらの塗
膜を同時に硬化させた。
【0079】3.塗膜性能試験結果
【0080】
【表1】
【0081】表1において、 観察部位:「照」は中塗り塗面に紫外線を照射した部
分、「非」は中塗り塗面に紫外線を照射しなかった部分
である。
【0082】平滑性:電着塗膜に起因する凹凸発生の有
無を上塗り塗面で目視評価した結果であり、○は凹凸が
全く認められない、△は凹凸が少し認められる、×は凹
凸が明確にかつ多く認められることを示す。
【0083】ワキ発生:上塗り塗面でのワキ発生の有無
を目視評価した結果であり、○はワキ発生が全く認めら
れない、△はワキ発生が少し認められる、×はワキ発生
が明確にかつ多く認められることを示す。
【0084】工程短縮:○は工程が短縮できた、×は工
程が短縮できなかったことを示す。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物にカチオン電着塗料を塗装し、加
    熱硬化した後、重合性不飽和化合物、光重合開始剤、熱
    重合開始剤および顔料を含有する中塗り塗料を塗装し、
    活性エネルギー線を照射して塗膜を硬化させてから、熱
    硬化性上塗り塗料を塗装し、加熱して硬化させることを
    特徴する複層塗膜形成法。
  2. 【請求項2】 被塗物にカチオン電着塗料を塗装し、加
    熱硬化した後、ポリエステル樹脂、架橋剤、重合性不飽
    和化合物、光重合開始剤、熱重合開始剤および顔料を含
    有する中塗り塗料を塗装し、活性エネルギー線を照射し
    て塗膜を硬化させてから、熱硬化性上塗り塗料を塗装
    し、加熱してこれらの塗膜を同時に硬化させることを特
    徴する複層塗膜形成法。
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