JP2001073192A - 複層塗膜形成法 - Google Patents

複層塗膜形成法

Info

Publication number
JP2001073192A
JP2001073192A JP2000186086A JP2000186086A JP2001073192A JP 2001073192 A JP2001073192 A JP 2001073192A JP 2000186086 A JP2000186086 A JP 2000186086A JP 2000186086 A JP2000186086 A JP 2000186086A JP 2001073192 A JP2001073192 A JP 2001073192A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
range
anionic
coating
coating film
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000186086A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinji Miyatake
信次 宮武
Hidehiko Haishi
秀彦 羽石
Akira Tominaga
章 冨永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kansai Paint Co Ltd
Original Assignee
Kansai Paint Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kansai Paint Co Ltd filed Critical Kansai Paint Co Ltd
Priority to JP2000186086A priority Critical patent/JP2001073192A/ja
Publication of JP2001073192A publication Critical patent/JP2001073192A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 被塗物にカチオン電着塗料及びアニオン電着
塗料を順次電着塗装して複層塗膜を形成する方法を提供
すること。 【構成】 被塗物に、硬化塗膜の体積固有抵抗値が10
12Ω・cm以下であるカチオン電着塗料(A)を塗装
し、ついで、その硬化塗面に、アニオン電着塗料(B)
を塗装することを特徴する複層塗膜形成法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被塗物に、カチオ
ン電着塗料及びアニオン電着塗料を順次電着塗装するこ
とからなる新規な複層塗膜形成法に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】被塗物にカチオン電着塗料を
塗装し加熱硬化した後、スプレー式や静電式などにより
有機溶剤系の中塗り塗料及び上塗り塗料を順次塗装して
複層塗膜を形成することは公知であり、形成された複層
塗膜は平滑性などにすぐれており、多くの分野で採用さ
れている。しかしながら、近年、環境汚染防止のために
有機溶剤の使用量を削減することや、工程短縮のために
塗装効率を向上させ且つ省力化することなどが強く要望
されている。
【0003】本発明の主たる目的は、上記の要望を満足
する新規な複層塗膜の形成方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意研究
を行なった結果、今回、被塗物に、特定の体積固有抵抗
値を示すカチオン電着塗料(A)を塗装し、その硬化塗
膜に、アニオン電着塗料(B)を塗装して複層塗膜を形
成せしめることにより、上記の目的を達成できることを
見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】かくして、本発明によれば、被塗物に、硬
化塗膜の体積固有抵抗値が1012Ω・cm以下であるカ
チオン電着塗料(A)を塗装し、ついで、その硬化塗面
に、アニオン電着塗料(B)を塗装することを特徴する
複層塗膜形成法が提供される。
【0006】電着塗料を2回塗り重ねて複層塗膜を形成
する方法として、本発明の上記方法以外に種々あげられ
るが、いずれも上記した目的を達成することは困難であ
る。
【0007】すなわち、カチオン電着塗料の加熱硬化塗
膜にカチオン電着塗料を塗装することにより形成される
複層塗膜は、本発明の方法により形成される複層塗膜に
比べて、耐候性、仕上がり外観、硬度などが劣る。ま
た、アニオン電着塗料の加熱硬化塗膜にカチオン電着塗
料を塗装することにより形成される複層塗膜は、本発明
の方法により形成される複層塗膜に比べて、耐食性が著
しく劣り、さらに耐候性、仕上がり外観、硬度なども劣
っている。さらに、アニオン電着塗料の加熱硬化塗膜に
アニオン電着塗料を塗装することにより形成される複層
塗膜は、本発明の方法により形成される複層塗膜に比べ
て、耐食性が著しく劣り、さらに仕上がり外観なども劣
っている。
【0008】これに対し、本発明の方法により形成され
る複層塗膜は、平滑性、光沢性などの仕上がり外観、耐
候性、耐食性等の塗膜性能に優れており、上塗り塗料の
塗装を省略することができる、という顕著な効果を奏す
るものである。
【0009】以下、本発明の複層塗膜形成法についてさ
らに詳細に説明する。
【0010】被塗物:本発明の方法を適用しうる被塗物
は、カチオン電着塗装が可能な導電性表面を有する成型
品であれば特に制限されないが、本発明の方法は、特
に、乗用車、バス、トラック、二輪車などの車体の外板
部及び内板部などの塗装に有用である。
【0011】カチオン電着塗料(A):カチオン電着塗
料(A)は、上記の被塗物に直接、電着塗装しうる塗料
であり、その硬化塗膜の体積固有抵抗値が1012Ω・c
m以下の塗膜を形成するカチオン電着塗料が使用され
る。具体的には、例えば、カチオン性樹脂を含んでなり
(comprise)、さらに塗膜の体積固有抵抗値を上記範囲内
に調整するための導電剤を含有し、これらの成分を水性
媒体に混合・分散させてなるカチオン電着塗料があげら
れる。
【0012】カチオン性樹脂は、カチオン電着塗料に通
常使用されるそれ自体既知のものが使用でき、例えば、
水酸基及びカチオン性基を有する基体樹脂とブロックポ
リイソシアネート化合物などの架橋剤を含有する樹脂組
成物が好適に使用できる。ここで用いられる基体樹脂と
しては、例えば、エポキシ樹脂とカチオン化剤との反応
生成物;ポリカルボン酸とポリアミンとの重縮合物(米
国特許第2450940号明細書参照)を酸でプロトン
化したもの;ポリイソシアネート化合物及びポリオール
とモノ又はポリアミンとの重付加物を酸でプロトン化し
たもの;水酸基及びアミノ基含有アクリル系またはビニ
ル系モノマーの共重合体を酸でプロトン化したもの(特
公昭45−12395号公報、特公昭45−12396
号公報参照);ポリカルボン酸樹脂とアルキレンイミン
との付加物を酸でプロトン化したもの(米国特許第34
03088号明細書参照)などがあげられる。このう
ち、ポリフェノール化合物とエピクロルヒドリンとの反
応により得られるエポキシ樹脂にカチオン化剤を反応せ
しめることにより得られる基体樹脂は、防食性がすぐれ
ているので特に好ましい。
【0013】このエポキシ樹脂は、エポキシ基を1分子
中に少なくとも2個有し、数平均分子量が400以上、
特に400〜4000、さらに特に800〜2000、
エポキシ当量が190〜2000、特に400〜100
0の範囲内にあることが適している。
【0014】上記エポキシ樹脂を調製するために用いら
れるポリフェノール化合物としては、例えば、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)−2,2−プロパン、4,4′
−ジヒドロキシベンゾフェノン、ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1−エタン、ビス−(4−ヒドロキシ
フェニル)−1,1−イソブタン、ビス(4−ヒドロキ
シ−tert−ブチル−フェニル)−2,2−プロパ
ン、ビス(2−ヒドロキシブチル)メタン、1,5−ジ
ヒドロキシナフタレン、ビス(2,4−ジヒドロキシフ
ェニル)メタン、テトラ(4−ヒドロキシフェニル)−
1,1,2,2−エタン、4,4′−ジヒドロキシジフ
ェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、フェノールノボラック、クレゾールノボラック
などがあげられる。
【0015】これらポリフェノール化合物とエピクロル
ヒドリンとの反応により得られるアクリル樹脂、ポリブ
タジエン、アルキド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミ
ド樹脂などでさらに変性することもできる。
【0016】カチオン化剤としては、例えば、第1級ア
ミン、第2級アミン、第3級アミン、ポリアミンなどの
アミン化合物があげられれ、これらはエポキシ樹脂中に
存在するエポキシ基の殆んど又はすべてと反応させるこ
とが好ましい。これらはエポキシ基と反応して、第2級
アミノ基、第3級アミノ基、第4級アンモニウム塩基な
どのカチオン性基を形成する。また、アンモニア、ヒド
ロキシルアミン、ヒドラジン、ヒドロキシエチルヒドラ
ジン、N−ヒドロキシエチルイミダゾリン等の塩基性化
合物をカチオン化剤としてエポキシ基と反応せしめ、そ
れにより形成される塩基性基を酸でプロトン化してカチ
オン性基としてもよい。
【0017】基体樹脂中の水酸基としては、例えば、カ
チオン化剤として使用されうるアルカノールアミンとの
反応により導入される第1級水酸基が、ブロックポリイ
ソシアネート化合物(架橋剤)との架橋反応性がすぐれ
ているので好適である。
【0018】基体樹脂は、20〜5000mgKOH/
g、特に50〜3000mgKOH/g、さらに特に1
00〜1000mgKOH/gの範囲内の水酸基当量を
有することが好ましく、特に、第1級水酸基当量は20
0〜1000mgKOH/g、特に300〜900mg
KOH/gの範囲内にあることが好ましい。一方、カチ
オン性基は、基体樹脂を水中に安定に分散しうる必要な
量で存在すればよく、KOH(mg/g固形分)(アミ
ン価)換算で一般に3〜200、特に5〜150、さら
に特に10〜80にあることが好ましい。かかる基体樹
脂は原則として遊離エポキシ基を有していないことが望
ましい。
【0019】一方、基体樹脂を三次元の架橋硬化させる
ための架橋剤であるブロックポリイソシアネート化合物
は、1分子中に少なくとも2個のイソシアネート基を有
するポリイソシアネート化合物のイソシアネート基をブ
ロック剤で封鎖したものであり、このブロックポリイソ
シアネート化合物は、塗膜の焼付け温度に加熱すると、
ブロック剤が解離し、遊離のイソシアネート基が再生さ
れ、それが基体樹脂中の水酸基などの活性水素と架橋反
応する。
【0020】ポリイソシアネート化合物としては、それ
自体既知のものが使用でき、例えば、トリレンジイソシ
アネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、キシリ
レンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネートな
どの芳香族ジイソシアネート;トリメチレンジイソシア
ネート、テトラメチレンジイソシアネート、ヘキサメチ
レンジイソシアネート、ダイマー酸ジイソシアネート、
リジンジイソシアネートなどの脂肪族ジイソシアネー
ト;メチレンビス(シクロヘキシルイソシアネート)、
イソホロンジイソシアネート、メチルシクロヘキサンジ
イソシアネート、シクロヘキサンジイソシアネート、シ
クロペンタンジイソシアネートなどの脂環族ジイソシア
ネート;これらポリイソシアネートのビユーレットタイ
プ付加物、イソシアヌル環タイプ付加物;これらのポリ
イソシアネートと低分子量もしくは高分子量のポリール
類とをイソシアネート基過剰で反応させてなる遊離イソ
シアネート基含有ウレタン化プレポリマーなどがあげら
れる。
【0021】ブロック剤としては、フェノール系、ラク
タム系、アルコール系、オキシム系、活性メチレン系、
メルカプタン系、酸アミド系、イミド系、アミド系、イ
ミダゾール系、イミン系などのそれ自体既知のものが使
用できる。
【0022】基体樹脂とブロックポリイソシアネート化
合物などの架橋剤との使用比率は、厳密に制限されるも
のではなく、使用される基体樹脂の種類等に応じて適宜
変えることができるが、例えば、この両成分の合計重量
を基準に、基体樹脂は50〜90%、特に60〜80
%、架橋剤は50〜10%、特に40〜20%の範囲内
が適している。
【0023】基体樹脂は架橋剤とを撹拌混合し、基体樹
脂中のカチオン性基を酢酸、ギ酸、乳酸、りん酸などの
酸性化合物で中和したのち、水性媒体に混合することに
より水分散化させることができる。
【0024】導電剤は、カチオン電着塗料(A)の硬化
塗膜の体積固有抵抗値を1012Ω・cm以下に調整する
ためのものであって、例えば、粒子状又は粉末状のカー
ボンブラック、グラファイト、銀、銅、ニッケル、酸化
錫などの導電性材料があげられ、これらはそれぞれ単独
で又は2種以上組合わせて使用することができる。導電
剤の配合比率は、樹脂成分100重量部(固形分)あた
り、1〜50重量部、特に3〜30重量部の範囲内が好
ましい。
【0025】本発明で使用するカチオン電着塗料(A)
は、それから形成される硬化塗膜が1012Ω・cm以
下、好ましくは108〜103Ω・cmの範囲内の体積固
有抵抗値を有すべきである。この抵抗値が1012Ω・c
mより大きいと、該カチオン電着塗料(A)の塗面への
アニオン電着塗料(B)の電着塗装性が低下し、仮りに
塗装できたとしてもその塗膜の平滑性などが低下する傾
向がみられる。
【0026】本発明における体積固有抵抗値の測定は、
JIS−K6911−1955に準じて行ない、測定器
として東亜電波工業(株)製、「DSM−8103」を
使用する。
【0027】カチオン電着塗料(A)は、例えば、基体
樹脂、架橋剤及び導電剤を含有し、基体樹脂中のカチオ
ン性基を酢酸、ギ酸、乳酸、りん酸などの酸性物質で中
和し且つ水性媒体中に分散させることによって調製する
ことができる。得られる水性分散液のpHは3〜9、特
に5〜7の範囲内にあることが好ましく、また、固形分
濃度は5〜30重量%、特に10〜25重量の範囲内が
適している。カチオン電着塗料(A)には、さらに必要
に応じて、体質顔料、着色顔料、防錆顔料、沈降防止剤
などの塗料用添加剤を適宜配合することができる。
【0028】特に、カチオン電着塗料(A)において、
防錆顔料として、鉛含有化合物などの有害物質を使用せ
ず(鉛フリー)、これに代えて、水酸化ビスマスや乳酸
ビスマスなどのビスマス含有化合物を含有せしめること
が好ましい。
【0029】カチオン電着塗料(A)の塗装は、例え
ば、被塗物をカソードとし、浴温20〜35℃、電圧1
00〜400V、電流密度O.01〜5A及び通電時間
1〜10分なる条件下に塗装を行なうことにより実施で
きる。塗装膜厚は、硬化塗膜で10〜40μm、特に1
5〜30μmの範囲内が好ましく、その塗膜は約140
〜約190℃で10〜40分程度加熱することにより架
橋硬化せしめることができる。
【0030】アニオン電着塗料(B):アニオン電着塗
料(B)は、カチオン電着塗料(A)の加熱硬化塗膜面
に電着塗装される塗料であり、具体的には、例えば、ア
ニオン性樹脂を含んでなり、これを適宜他の成分と共に
水性媒体に混合・分散させてなるそれ自体既知のアニオ
ン電着塗料が使用できる。
【0031】アニオン性樹脂は、通常のアニオン電着塗
料に配合されているそれ自体既知のもの、例えば、カル
ボキシル基及び場合によりさらに水酸基を有する樹脂を
使用することができるが、カルボキシル基を有するアク
リル樹脂やポリウレタン樹脂が好適であり、特に、カル
ボキシル基及び水酸基を有するアクリル樹脂やポリウレ
タン樹脂をアニオン性樹脂として使用すると、アニオン
電着塗料(B)による塗膜の耐候性、平滑性などがすぐ
れているのでより好適である。
【0032】また、アニオン性樹脂としては、カルボキ
シル基及び水酸基を有するポリエステル樹脂、ビニル樹
脂なども使用することができる。
【0033】アニオン性樹脂は、それが有するカルボキ
シル基を、アンモニア;ジエチルアミン、エチルエタノ
ールアミン、ジエタノールアミン、モノエタノールアミ
ン、モノプロパノールアミン、イソプロパノールアミ
ン、エチルアミノエチルアミン、ヒドキシエチルアミ
ン、ジエチレントリアミンなどの有機アミン;カセイソ
ーダ、カセイカリなどのアルカリ金属水酸化物などの塩
基性化合物で中和することにより水溶化又は水分散化す
ることができる。
【0034】上記のカルボキシル基及び水酸基を有する
アクリル樹脂としては、例えば、カルボキシル基含有不
飽和単量体、水酸基含有アクリル系単量体、さらに必要
に応じてその他の重合性単量体を用い、これらの単量体
をラジカル重合させてなる共重合体が使用できる。
【0035】これらの単量体としては、下記のものをあ
げることができる。
【0036】カルボキシル基含有不飽和単量体:1分子
中にカルボキシル基と重合性不飽和結合をそれぞれ少な
くとも1個有する化合物であり、例えば、(メタ)アク
リル酸、イタコン酸、マレイン酸、カプロラクトン変性
カルボキシル基含有(メタ)アクリル系単量体(ダイセ
ル化学社製、商品名、プラクセルFM1A、プラクセル
FM4A、プラクセルFM10A)などがあげられる。
【0037】水酸基含有アクリル系単量体:1分子中に
水酸基と重合性不飽和結合をそれぞれ少なくとも1個有
する化合物であり、例えば、ヒドロキシエチル(メタ)
アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレー
ト、ヒドロキシブチル(メタ)アクリレートなどのヒド
ロキシアルキル(メタ)アクリレート;(ポリ)エチレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロ
ピレングリコールモノ(メタ)アクリレートなどの(ポ
リ)アルキレングリコールモノ(メタ)アクリレート;
これらの水酸基含有アクリル系単量体と、β−プロピオ
ラクトン、ジメチルプロピオラクトン、ブチロラクト
ン、γ−バレロラクトン、γ−カプロラクトン、γ−カ
プリロラクトン、γ−ラウリロラクトン、ε−カプロラ
クトン、δ−カプロラクトンなどのラクトン類化合物と
の反応物などがあげられ、市販品としては、プラクセル
FM1(ダイセル化学社製、商品名、カプロラクトン変
性(メタ)アクリル酸ヒドロキシエステル類)、プラク
セルFM2(同左)、プラクセルFM3(同左)、プラ
クセルFA1(同左)、プラクセルFA2(同左)、プ
ラクセルFA3(同左)などがあげられる。
【0038】その他の重合性単量体:上記のカルボキシ
ル基含有不飽和単量体及び水酸基含有アクリル系単量体
以外であって、1分子中に重合性不飽和結合を少なくと
も1個有する化合物であり、例えば、(メタ)アクリル
酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリ
ル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル、(メタ)ア
クリル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メ
タ)アクリル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸シクロヘ
キシルなどの(メタ)アクリル酸のC1〜C1 8のアルキ
ル又はシクロアルキルエステル;スチレン、α−メチル
スチレン、ビニルトルエンなどの芳香族重合性単量体;
(メタ)アクリル酸アミド、N−ブトキシメチル(メ
タ)アクリアミド、N−メチロール(メタ)アクリアミ
ドなどの(メタ)アクリルアミド及びその誘導体;(メ
タ)アクリロニトリル化合物類;γ−(メタ)アクリロ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリ
ロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ−(メタ)
アクリロキシプロピルトリエトキシシラン、ビニルトリ
メトキシシランなどのアルコキシシリル基含有重合性単
量体などがあげられる。
【0039】これらの単量体の配合割合において、カル
ボキシル基含有不飽和単量体は、共重合体の酸価が10
〜200mgKOH/g、特に20〜100mgKOH
/gの範囲内に入るようにすることが好ましく、単量体
の合計重量に基づき、カルボキシル基含有不飽和単量体
は約3〜約30重量%、特に約4〜約20重量%の範囲
内で用いることが好ましい。また、水酸基含有不飽和単
量体は、共重合体の水酸基価が30〜300mgKOH
/g、特に50〜200mgKOH/gの範囲内に入る
ような量で使用することが好ましく、単量体の合計重量
に基づき、水酸基含有不飽和単量体の使用量は約3〜約
40重量%、特に約5〜約30重量%の範囲内であるこ
とが好ましい。
【0040】その他の単量体として、(メタ)アクリル
酸のC1〜C18のアルキル又はシクロアルキルエステル
及びスチレンなどの芳香族単量体を使用することが好ま
しく、その他の単量体の使用量は、単量体の合計重量に
基づき、約37〜約95重量%、特に約60〜約91重
量%の範囲内とすることが好ましい。
【0041】これらの単量体をラジカル共重合反応させ
る方法は従来から既知の溶液重合方法などを採用するこ
とができる。
【0042】かくして得られるアクリル樹脂は、一般に
10000以下、特に4000〜8000の範囲内の数
平均分子量を有することが適している。
【0043】カルボキシル基及び水酸基を有するポリウ
レタン樹脂としては、例えば、ポリイソシアネート化合
物、ポリオール類及びジヒドロキシカルボン酸を、水酸
基過剰の当量比で、ワンショット法又は多段法によりウ
レタン化反応させることにより得られるものがあげられ
る。
【0044】ポリイソシアネート化合物は、1分子中に
イソシアネート基を2個以上有する化合物であり、例え
ば、ヘキサメチレンジイソシアネート、トリメチルヘキ
サンジイソシアネート、リジンジイソシアネートなどの
脂肪族ジイソシアネート;シクロヘキサンジイソシアネ
ート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシル
メタンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイ
ソシアネートなどの脂環式ジイソシアネートなどが好適
に使用される。
【0045】ポリオール類は、1分子中に2個以上の水
酸基を有する化合物であり、例えば、アルキレンオキシ
ド(エチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレン
オキシドなど)及び/又は複素環式エーテル(テトラヒ
ドロフラン)を重合又は共重合(ブロック又はランダ
ム)させて得られるポリエーテルジオール、例えば、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リエチレン−プロピレン(ブロック又はランダム)グリ
コール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリ
ヘキサメチレンエーテルグリコール、ポリオクタメチレ
ンエーテルグリコールなど;ジカルボン酸(アジピン
酸、コハク酸、セバシン酸、グルタル酸、マレイン酸、
フマル酸、フタル酸など)とグリコール(エチレングリ
コール、プロピレングリコール、ブタンジオール、ヘキ
サンジオール、ネオペンチルグリコール、ビスヒドロキ
シメチルシクロヘキサンなど)とを縮重合させて得られ
るポリエステルジオール、例えば、ポリエチレンアジペ
ート、ポリブチレンアジペート、ポリヘキサメチレンア
ジペート、ポリネオペンチルアジペート、ポリエチレン
−ブチレンアジペート、ポリネオペンチル−ヘキシルア
ジペートなど;ポリラクトンジオール、例えば、ポリカ
プロラクトンジオール、ポリ3−メチルバレロラクトン
ジオールなど;ポリカーボネートジオール;これらから
選ばれる2種以上からなる混合物などがあげられる。こ
れらのポリオール類一般に500以上、好ましくは50
0〜5000、より好ましくは1000〜3000の範
囲内の数平均分子量を有することができる。
【0046】また、ポリオール類として、1分子中に2
個以上の水酸基を有し、かつ数平均分子量が500未満
の低分子量のポリオールも使用することができる。具体
的には、上記のポリエステルジオールの原料としてあげ
たグリコール及びそのアルキレンオキシド低モル付加物
(分子量500未満);3価アルコール、例えば、グリ
セリン、トリメチロルエタン、トリメチロールプロパン
など及びそのアルキレンオキシド低モル付加物(分子量
500未満);これらから選ばれた2種以上からなる混
合物などがあげられる。
【0047】数平均分子量が500以上のポリオール類
と数平均分子量が500未満の低分子量のポリオール類
とを併用する系において、これら両ポリオールの構成比
率は、両ポリオールの合計量を基準にして、前者は80
〜99.9重量%、特に90〜99.5重量%、後者は2
0〜0.1重量%、特に10〜0.5重量%の範囲内にあ
ることが好ましい。
【0048】ジヒドロキシカルボン酸は、1分子中に2
個の水酸基と1個のカルボキシル基を有する化合物であ
り、例えば、ジメチロール酢酸、ジメチロールプロピオ
ン酸、ジメチロール酪酸、ジメチロールブタン酸などが
あげられる。
【0049】以上に述べたポリイソシアネート化合物、
ポリオール類及びジヒドロキシカルボン酸によるウレタ
ン化反応はそれ自体既知の方法で行なうことができ、得
られるカルボキシル基及び水酸基を有するポリウレタン
樹脂は、一般に、1000〜50000、特に2000
〜10000の範囲内の数平均分子量、10〜200m
gKOH/g、特に20〜100mgKOH/gの範囲
内の酸価、そして30〜300mgKOH/g、特に5
0〜200mgKOH/gの範囲内の水酸基価を有して
いることが好ましい。
【0050】アニオン電着塗料(B)において、アニオ
ン性樹脂成分に対する架橋剤としては、特に制限される
ものではなく、例えば、メラミン樹脂、ブロックポリイ
ソシアネート化合物、ポリオキサゾリン化合物などがあ
げられる。このうち、メラミン樹脂を使用することが特
に好ましい。
【0051】メラミン樹脂としては、メラミンにホルム
アルデヒドなどの反応させてなるメチロールメラミンの
メチロール基の一部もしくは全部がC1〜C10のモノア
ルコールから選ばれた1種もしくは2種以上のアルコー
ルで変性されたエーテル化メラミン樹脂を使用すること
ができる。かかるメラミン樹脂は、多(約2〜5)核体
が50重量%以上占めるものが好ましい。また、メラミ
ン樹脂中にはイミノ基、メチロール基、その他の官能基
が含まれていても差支えない。
【0052】ブロックポリイソシアネート化合物は、ポ
リイソシアネート化合物のイソシアネート基をブロック
剤で封鎖したものであって、具体的には、前記カチオン
電着塗料(A)で例示したブロックポリイソシアネート
化合物が好適に使用することができる。このものは、塗
膜の焼付け温度に加熱すると、ブロック剤が解離し、遊
離のイソシアネート基が再生され、それがアニオン電着
塗料(B)の基体樹脂中の水酸基などの活性水素と架橋
反応する。
【0053】アニオン性樹脂と架橋剤との使用比率は、
この両成分の合計固形分重量に基づいて、アニオン性樹
脂は50〜90重量%、特に60〜80重量%、架橋剤
は50〜10重量%、特に40〜20重量%の範囲内が
適している。
【0054】本発明では、カルボキシル基及び水酸基を
有するアクリル樹脂とメラミン樹脂とを、上記の比率で
含有するアニオン電着塗料(B)を使用することが特に
好ましい。
【0055】さらに、アニオン電着塗料(B)として、
紫外線などの活性エネルギー線の照射により架橋硬化す
るアニオン性樹脂や、紫外線照射と加熱により架橋硬化
するアニオン性樹脂を含有する塗料なども使用すること
ができる。
【0056】紫外線などの活性エネルギー線の照射によ
り架橋硬化するアニオン性樹脂(以下、UV硬化性アニ
オン性樹脂という)としては、1分子中にカルボキシル
基及び重合性不飽和結合が併存する樹脂が使用できる。
【0057】UV硬化性アニオン性樹脂として、例え
ば、重合性不飽和結合とグリシジル基を有する化合物
を、カルボキシル基を有する高酸価アクリル樹脂に付加
してなる不飽和当量400以下、特に200〜400、
酸価10〜200mgKOH/g、特に30〜100m
gKOH/gの範囲内にある水溶性又は水分散性の樹脂
があげられる。
【0058】重合性不飽和結合とグリシジル基とが併存
する化合物としては、例えば、グリシジルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレートなどがあげられる。
【0059】カルボキシル基を有する高酸価アクリル樹
脂は、例えば、カルボキシル基含有不飽和単量体とアク
リル系不飽和単量体、さらに必要に応じて他の不飽和単
量体を共重合することにより得ることができる。
【0060】カルボキシル基含有不飽和単量体は、カル
ボキシル基と重合性不飽和結合をそれぞれ少なくとも1
個有する化合物であり、例えば、アクリル酸、メタクリ
ル酸、マレイン酸、イタコン酸などがあげられる。
【0061】アクリル系不飽和単量体としては、例え
ば、(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エ
チル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル
酸ブチル、(メタ)アクリル酸ヘキシル、(メタ)アク
リル酸オクチル、(メタ)アクリル酸ラウリル、(メ
タ)アクリル酸シクロヘキシルなどの(メタ)アクリル
酸のC1〜C18のアルキル又はシクロアルキルエステル
があげられる。
【0062】さらに、他の不飽和単量体としては、例え
ば、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、ビニルエーテル、アクリロニトリル、ヒドロキシエ
チルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタクリレー
ト、アクリルアミドなどがあげられる。
【0063】高酸価アクリル樹脂を得るための、カルボ
キシル基含有不飽和単量体とアクリル系不飽和単量体及
び場合により他の不飽和単量体との共重合反応は既知の
方法、例えば溶液重合法などにより行うことができ、得
られる共重合体は数平均分子量が1000〜1000
0、特に2000〜8000、酸価が20〜400mg
KOH/g、特に30〜200mgKOH/gの範囲内
にあるのが適している。
【0064】上記UV硬化性アニオン性樹脂はその中に
含まれるカルボキシル基を、前述の如きアンモニア、有
機アミン、アルカリ金属水酸化物などの塩基性化合物、
好ましくは有機アミンで中和することにより、水溶化又
は水分散化することができる。
【0065】UV硬化アニオン性樹脂を含有するアニオ
ン電着塗料(B)には、紫外線照射による塗膜の架橋反
応を促進するために、光重合開始剤として、例えば、ベ
ンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチ
ルエーテル、2−メチルベンゾイン、ベンジル、ベンジ
ルジメチルケタール、ジフェニルスルフィド、テトラメ
チルチウラムモノサルファイド、ジアセチル、エオシ
ン、チオニン、ミヒラーケトン、アントラセン、アント
ラキノン、アセトフェノン、α−ヒドロキシイソブチル
フェノン、p−イソプロピルαヒドロキシイソブチルフ
ェノン、α・α´−ジクロル−4−フェノキシアセトフ
ェノン、1−ヒドロキシ−1−シクロヘキシルアセトフ
ェノン、2,2−ジメトキシ−2−フェニルアセトフェ
ノン、メチルベンゾイルフォルメイト、2−メチル−1
−[4−(メチルチオ)フェニル]・2・モルフォリノ
ープロペン、チオキサントン、ベンゾフェノン、2,2
−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、
1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン、
ベンゾフェノン、2−メチル−1−[4−(メチルチ
オ)フェニル]−2−モンフォリノプロパノン−1、2
−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフォ
リノフェニル)−ブタノン−1、2−ヒドロキシ−2−
メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、2,4,
6−トリメチルベンゾイルジフェニル−フォスフィンオ
キサイド、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フ
ェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン
−1−オン、ビス(シクロペンタジエニル)−ビス
(2,6−ジフルオロ−3−(ピル−イル)チタニウ
ム)、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロ
パン−1−オン、ビスアシルフォスフィンオキサイド、
(η5 −2,4−シクロペンタジエン−1−イル)
[(1,2,3,4,5,6−η)−(1−メチルエチ
ル)ベンゼン]−アイアン(1+)−ヘキサフルオロフ
ォスフェイト(1−)などを含有させることが好まし
い。光重合開始剤の含有比率は、通常、UV硬化アニオ
ン性樹脂100重量部あたり、0.1〜10重量部、特
に0.5〜5重量部の範囲内が適している。
【0066】アニオン電着塗料(B)には、上記した成
分に加えて、さらに顔料、沈降防止剤、親水性有機溶剤
などの塗料用添加剤を適宜配合することができる。
【0067】顔料としては、例えば、酸化チタン、亜鉛
華、カーボンブラック、カドミウムレッド、モリブデン
レッド、クロムエロー、酸化クロム、プルシアンブル
ー、コバルトブルー、アゾ顔料、フタロシアニン顔料、
キナクリドン顔料、イソインドリン顔料、スレン系顔
料、ペリレン顔料などの着色顔料;タルク、クレー、カ
オリン、バリタ、硫酸バリウム、炭酸バリウム、炭酸カ
ルシウム、シリカ、アルミナホワイトなどの体質顔料;
アルミニウム粉末、雲母粉末、酸化チタンで被覆した雲
母粉末などのメタリック顔料などを使用することができ
る。顔料は、通常、アニオン性樹脂と架橋剤との合計固
形分100重量部あたり、1〜250重量部、特に3〜
150重量部の範囲内で使用するのが適している。
【0068】アニオン電着塗料(B)の塗装は、例え
ば、pH6〜9、好ましくは6.5〜8、浴濃度3〜4
0重量%、好ましくは5〜25重量%、浴温度15〜4
0℃、好ましくは15〜30℃に調整してなるアニオン
電着塗料(B)を含む電着浴に、カチオン電着塗料
(A)を塗装し加熱硬化してなる被塗物を陽極として浸
漬し、1〜400Vの一定電圧の直流電流を印加する
か、または1〜400mAの一定電圧又は電流を印加す
ることによって行なうことができる。その際、通電開始
より所定電圧又は電流を印加してもよく、また、1〜3
0秒を要して徐々に所定電流又は所定電圧まで上昇させ
てもよい。また、通電時間は30秒〜5分程度が適当で
あり、得られる膜厚は硬化塗膜で5〜100μm、特に
20〜60μmの範囲内にあることが好ましい。
【0069】電着塗装後、電着浴から被塗物を引上げ、
水洗したのち、アニオン電着塗料(B)の塗膜を硬化せ
しめることにより、本発明に従う複層塗膜を形成せしめ
ることができる。
【0070】塗膜の硬化は、アニオン電着塗料中の基体
樹脂の種類に依存して、加熱するか、又は活性エネルギ
ーを照射するか、又は加熱と照射の両方によって行うこ
とができる。加熱条件は、アニオン性樹脂及び/又は架
橋剤の種類などによって適宜変えることができるが、通
常、約100〜約200℃、好ましくは約120〜約1
80℃の範囲内の温度で、10〜60分間程度の条件が
適当である。一方、活性エネルギー線としては、例え
ば、紫外線、レーザー線、エックス線、電子線、イオン
ビーム線などがあげられる。このうち紫外線を使用する
ことが好ましく、その発生装置としては、例えば、水銀
ランプ、高圧水銀ランプ、超高圧水銀ランプ、キセノン
ランプ、カーボンアーク、メタルハライド、ガリウムラ
ンプ、ケミカルランプなどがあげられる。また。紫外線
の照射量は特に制限されないが、通常、約10〜200
0mj/cm2 の範囲内が好ましく、電子線は50〜3
00Kevを1〜20Mrad照射することが好まし
い。これらの照射時間は30秒〜5分間程度が適してい
る。
【0071】本発明によれば、以上に述べた如くして被
塗物にカチオン電着塗料(A)及びアニオン電着塗料
(B)を塗装した後のアニオン電着塗料(B)の硬化塗
膜面に、さらに必要に応じて、上塗り塗料(C)を塗装
することもできる。
【0072】この上塗り塗料(C)としては、例えば、
ソリッドカラー塗料(C−1)、メタリック塗料(C−
2)、クリヤ塗料(C−3)などがあげられ、これらを
適宜組み合わせて上塗り塗膜を形成することができる。
【0073】具体的には、ソリッドカラー塗料(C−
1)を1コート1ベイク方式(1B1C)で塗装する
か、ソリッドカラー塗料(C−1)又はメタリック塗料
(C−2)及びクリヤ塗料(C−3)を順次2コート1
ベイク方式(2B1C)又は2コート2ベイク方式(2
B2C)で塗装する方法があげられる。ソリッドカラー
塗料(C−1)、メタリック塗料(C−2)及びクリヤ
塗料(C−3)としてはいずれもそれ自体既知の塗料を
使用することができる。
【0074】以上に述べた本発明の複層塗膜形成によれ
ば、以下に述べるような効果が得られる: (1) 被塗物に塗装するカチオン電着塗料(A)及び
アニオン電着塗料(B)はいずれも水性塗料であるの
で、有機溶剤の揮散による環境汚染が解消される。
【0075】(2) カチオン電着塗料(A)及びアニ
オン電着塗料(B)はいずれも電着塗装されるので、被
塗面全面に短時間でかつ均一に塗装することが可能にな
る。
【0076】(3) 塗装作業性が向上し、省力化が実
現できる。
【0077】(4) カチオン電着塗料(A)の塗面に
塗装したアニオン電着塗料(B)の塗膜は平滑性、光沢
性、耐候性などがすぐれているので、上塗り塗料の塗膜
を省略することができる。
【0078】以下に、実施例及び比較例により本発明を
さらに具体的に説明する。部及び%はいずれも重量基準
であり、塗膜の膜厚は硬化塗膜についてのものである。
【0079】1.試料の調製 1)被塗物 「パルボンド#3080」(日本パーカライジング社
製、商品名、りん酸亜鉛表面処理剤)で表面処理した、
大きさが0.8×150×70mmの冷延ダル鋼板。
【0080】2)電着塗料 a):下塗り用カチオン電着塗料 撹拌機、温度計、窒素導入管及び還流冷却器を取り付け
たフラスコに、ビスフェノールAとエピクロルヒドリン
との反応によって得られた数平均分子量370、エポキ
シ当量185のエポキシ樹脂518部を仕込み、さらに
ビスフェノールA57部及びジメチルベンジルアミン
0.2部を加え、120℃でエポキシ当量が250にな
るまで反応させた。ついで、ε−カプロラクトン213
部及びテトラブトキシチタン0.03部を加え、170
℃に昇温し、この温度に保ちながら経時でサンプリング
を行ない、赤外吸収スペクトル測定にて未反応のε−カ
プロラクトン量を追跡し、反応率が98%以上になった
時点でビスフェノールA148部とジメチルベンジルア
ミン0.4部をさらに加え、130℃でエポキシ当量9
36となるまで反応させた。ついで、メチルイソブチル
ケトン257.4部、ジエチルアミン25.6部、ジエ
タノールアミン68.3部を加え、80℃で2時間反応
後、エチレングリコールモノブチルエーテル143.4
部で希釈し、樹脂固形分72%、アミノ価(樹脂固形
分)54.5のアミノ基変性エポキシ樹脂ワニス(i)
を得た。
【0081】ワニス(i)97部(樹脂固形分で70
部)、トリレンジイソシアネートの2−エチルヘキシル
アルコールブロック化物30部(固形分)、10%酢酸
水溶液15部、及び顔料ペースト(注1)72.5部を
混合し、さらに水を加えて下塗り用カチオン電着塗料
(a)を得た。固形分含有率20%、pH6.1。
【0082】(注1)顔料ペースト:ワニス(i)5部
(固形分)、導電剤(「バルカンXC72」、キャボッ
ト社製、商品名、導電性カーボンブラック)10部、水
酸化ビスマス3部、ジオクチルスズオキサイド3部、水
35部を加えて、これら混合・分散してなるペースト。
【0083】b):上塗り用アニオン電着塗料(加熱硬
化型) アクリル樹脂溶液(注2)118.6部(固形分で70
部)、メラミン樹脂(「ニカラックMX430」、三和
ケミカル(株)製、商品名、メラミン1核1個あたり、
メトキシ基約3個、ブトキシ基約3個で、また、1核体
量は約57%)30部(固形分)、トリエチルアミン
(0.7中和当量)、顔料ペースト(注3)40部を配
合したのち、脱イオン水を加えて希釈して上塗り用アニ
オン電着塗料(b)を得た。固形分含有率15%、pH
8.3。
【0084】(注2)アクリル樹脂溶液:温度80℃に
保持したイソプロピルアルコール55部に、スチレン1
5部、メチルメタクリレート38部、n−ブチルアクリ
レート15部、エチルアクリレート10部、2−ヒドロ
キシエチルアクリレート15部、アクリル酸7部及びア
ゾビスジメチルバレロニトリル7部からなる混合物を3
時間を要して滴下し、その後1時間この温度に保ち、つ
いでアゾビスジメチルバレロニトリル1部とブチルセロ
ソルブ13部を滴下して、さらに80℃で4時間反応を
続けて、固形分59%、酸価55mgKOH/g、数平
均分子量6000、水酸基価73mgKOH/gのアク
リル樹脂溶液を得た。
【0085】(注3)顔料ペースト:アクリル樹脂溶液
(注2)5部(固形分)、酸化チタン顔料30部、トリ
エチルアミン(1.0中和当量)、水35部を加え、こ
れを混合・分散してなるペースト。
【0086】c):上塗り用アニオン電着塗料(加熱硬
化型) 上記b)における「アクリル樹脂溶液(注2)118.
6部(固形分で70部)」を、下記のようにして得られ
る「ウレタン樹脂溶液93.3部(固形分で70部)」
に代えた以外は、すべて上記b)と同様に操作を行なっ
て上塗り用アニオン電着塗料(c)を調製した。固形分
含有率15%、pH8.3。
【0087】ウレタン樹脂溶液:温度計、サーモスタッ
ト、攪拌機、還流冷却器及び滴下装置を備えた反応溶液
に溶剤としてメチルイソブチルケトン995部を仕込
み、ポリプロピレングリコール(数平均分子量110
0)1400部、ネオペンチルグリコール208部、ジ
メチロールプロピオン酸268部を仕込み、80℃まで
昇温し、その後、同温度でイソホロンジイソシアネート
1110部を60分間かけて滴下し、その後、イソシア
ネート価が1以下(固形分部)になるまで反応させて、
固形分75%のアニオン性ウレタン樹脂を得た。数平均
分子量は2500酸価は38、水酸基価は67である。
【0088】d):上塗り用アニオン電着塗料(紫外線
硬化型) 重合性不飽和樹脂溶液(注4)300部をトリエチルア
ミンで0.6当量中和し、このものに、顔料ペースト
(注5)40部、「イルガキュア907」(チバガイギ
ー社製、商品名、光重合開始剤)10部とプロピレング
リコールモノメチルエーテル10部との混合溶液を加え
たのち、脱イオン水を加えて上塗り用アニオン電着塗料
(d)を得た。固形分含有率15%、pH7.0。
【0089】(注4)重合性不飽和樹脂溶液:メチルメ
タクリレート25部、n−ブチルメタクリレート5部、
アクリル酸70部及びアゾビスイソブチロニトリル3部
からなる混合液を、窒素ガス雰囲気下において、110
℃に保持したプロピレングリコールモノメチルエーテル
90部に3時間を要して滴下した。その後、同温度で1
時間熟成させてから、アゾビスジメチルバレロニトリル
3部及びプロピレングリコールモノメチルエーテル10
部からなる混合液を1時間を要して滴下し、さらに同温
度で5時間熟成させて高酸価アクリル樹脂(酸価530
mgKOH/g)の溶液を得た。次に、この溶液にグリ
シジルメタクリレート100部、ハイドロキノンモノメ
チルエーテル0.08部及びテトラエチルアンモニウム
ブロマイド0.6部を加えて、空気を吹き込みながら1
10℃で5時間反応させて重合性不飽和樹脂(酸価73
mgKOH/g、不飽和当量285、数平均分子量80
00)の溶液を得た。
【0090】(注5)顔料ペースト:重合性不飽和樹脂
溶液(注4)5部(固形分)、酸化チタン白顔料30
部、トリエチルアミン(1.0中和当量)、水35部を
加え、これを混合・分散してなるペースト。
【0091】e):下塗り用アニオン電着塗料(比較
用) 「エレクロン#7200」(関西ペイント社製、ポリブ
タジエン/エポキシ樹脂脂肪酸エステル/アマニ油混合
物に無水マレイン酸を反応させ得られる酸価約80mg
KOH/gの不飽和樹脂100部(固形分)、顔料ペー
スト(注6)72.5部を加えたのち、脱イオン水を加
えてなるアニオン電着塗料。固形分含有率13%、pH
8.1) (注6)顔料ペースト:不飽和樹脂5部(固形分)、導
電剤(「バルカンXC72」)10部、水酸化ビスマス
3部、ジオクチルスズオキサイド3部、水35部を加え
て、これら混合・分散してなるペースト。
【0092】f):上塗り用カチオン電着塗料(比較
用) 「エレクロンKG2000」(関西ペイント(株)製、
アミノ基及び水酸基含有アクリル樹脂の酢酸中和物と脂
肪族ジイソシアネートのブロック体を主成分とする白色
系カチオン電着塗料。固形分含有率15%、pH5.
2) 3.実施例及び比較例 実施例 1 浴温28℃の下塗り用カチオン電着塗料(a)に、被塗
物をカソードとして浸漬し、電圧200Vで、3分間通
電してカチオン電着塗装を行い、引き上げて水洗してか
ら、170℃で20分間加熱してその塗膜(膜厚20μ
m)を硬化せしめた。この電着硬化塗膜の体積固有抵抗
値は108 Ω・cmであった。
【0093】ついで、この塗装鋼板を、上塗り用アニオ
ン電着塗料(b)にアノードとして浸漬し、電圧150
Vで、3分間通電してアニオン電着塗装を行い、引き上
げて水洗してから、170℃で20分間加熱してその塗
膜(膜厚20μm)を硬化せしめた。
【0094】実施例 2 液温28℃の下塗り用カチオン電着塗料(a)に、被塗
物をカソードとして浸漬し、電圧200Vで、3分間通
電してカチオン電着塗装を行ない、引き上げて水洗して
から、170℃で20分間加熱してその塗膜(膜厚20
μm)を硬化せしめた。この電着塗膜の体積固有抵抗値
は108Ω・cmであった。
【0095】ついで、この塗装鋼板を、上塗り用アニオ
ン電着塗料(c)にアノードとして浸漬し、電圧150
Vで、3分間通電してアニオン電着塗装を行ない、引き
上げて水洗してから、170℃で20分間加熱してその
塗膜(膜厚20μm)を硬化せしめた。
【0096】実施例 3 浴温28℃の下塗り用カチオン電着塗料(a)に、被塗
物をカソードとして浸漬し、電圧200Vで、3分間通
電してカチオン電着塗装を行い、引き上げて水洗してか
ら、170℃で20分間加熱してその塗膜(膜厚20μ
m)を硬化せしめた。この電着硬化塗膜の体積固有抵抗
値は108Ω・cmであった。
【0097】ついで、この塗装鋼板を、上塗り用アニオ
ン電着塗料(d)にアノードとして浸漬し、電圧150
Vで、3分間通電してアニオン電着塗装を行い、引き上
げて水洗し、室温で乾燥してから、3kwの高圧水銀灯
を用いて紫外線を3分間照射してその塗膜(膜厚20μ
m)を硬化せしめた。
【0098】比較例 1 浴温28℃の下塗り用カチオン電着塗料(a)に、被塗
物をカソードとして浸漬し、電圧200Vで、3分間通
電してカチオン電着塗装を行い、引き上げて水洗してか
ら、170℃で20分間加熱してその塗膜(膜厚20μ
m)を硬化せしめた。この電着硬化塗膜の体積固有抵抗
値は108Ω・cmであった。
【0099】ついで、この塗装鋼板を、上塗り用カチオ
ン電着塗料(f)にカソードとして浸漬し、電圧150
Vで、3分間通電してカチオン電着塗装を行い、引き上
げて水洗してから、170℃で20分間加熱してその塗
膜(膜厚20μm)を硬化せしめた。
【0100】比較例 2 浴温28℃の下塗り用アニオン電着塗料(e)に、被塗
物をアノードとして浸漬し、電圧200Vで、3分間通
電してアニオン電着塗装を行い、引き上げて水洗してか
ら、170℃で20分間加熱してその塗膜(膜厚20μ
m)を硬化せしめた。この電着硬化塗膜の体積固有抵抗
値は108Ω・cmであった。
【0101】ついで、この塗装鋼板を、上塗り用アニオ
ン電着塗料(b)にアノードとして浸漬し、電圧150
Vで、3分間通電してアニオン電着塗装を行い、引き上
げて水洗してから、170℃で20分間加熱してその塗
膜(膜厚20μm)を硬化せしめた。
【0102】比較例 3 浴温28℃の下塗り用アニオン電着塗料(e)に、被塗
物をアノードとして浸漬し、電圧200Vで、3分間通
電してアニオン電着塗装を行い、引き上げて水洗してか
ら、170℃で20分間加熱してその塗膜(膜厚20μ
m)を硬化せしめた。この電着硬化塗膜の体積固有抵抗
値は108Ω・cmであった。
【0103】ついで、この塗装鋼板を、上塗り用カチオ
ン電着塗料(f)にカソードとして浸漬し、電圧150
Vで、3分間通電してカチオン電着塗装を行い、引き上
げて水洗してから、170℃で20分間加熱してその塗
膜(膜厚20μm)を硬化せしめた。
【0104】4.塗膜性能試験結果 上記の実施例及び比較例で形成せしめた塗装鋼板を用い
て、複層塗膜の性能試験を行なった。その結果は表1に
記載したとおりである。
【0105】
【表1】
【0106】表1における性能試験方法は下記のとおり
である。
【0107】耐食性:素地に達するようにカッターで複
層塗膜をクロスカットし、これをJIS Z−2371
に準じて、耐塩水噴霧試験を840時間行ない、カット
部からのサビやフクレの発生幅(mm)を観察した。
【0108】耐候性:サンシャインウエザオメータで1
000時間試験後の光沢保持率を観察した(%)。
【0109】表面粗度:JIS B−0601−198
2に準じて行なった。中心線平均粗さ(Ra)μm、表
面粗度は、東京精密社製、「サーフコム550A」を使
用して測定した。
【0110】鉛筆引掻き試験:JIS K−5400−
1982(8.4.2)に準じて行なった。鉛筆の芯の
硬度を変えて複層塗膜の表面をこすり、スリキズが発生
しない最も硬質の鉛筆の硬度を観察した。
【0111】光沢:20度鏡面反射率(%)。

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被塗物に、硬化塗膜の体積固有抵抗値が
    1012Ω・cm以下であるカチオン電着塗料(A)を塗
    装し、ついで、その硬化塗面に、アニオン電着塗料
    (B)を塗装することを特徴する複層塗膜形成法。
  2. 【請求項2】 硬化塗膜の体積固有抵抗値が108〜1
    3Ω・cmの範囲内にあるカチオン電着塗料(A)を
    塗装する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 カチオン電着塗料(A)が導電剤を含有
    するものである請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 導電剤が粒子状又は粉末状のカーボンブ
    ラック、グラファイト、銀、銅、ニッケル及び酸化錫よ
    りなる群から選ばれる請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 導電剤を樹脂成分100重量部(固形
    分)あたり1〜50重量部の範囲内で含有する請求項3
    に記載の方法。
  6. 【請求項6】 カチオン電着塗料(A)が、エポキシ樹
    脂をアミン化合物と反応せしめることにより得られるア
    ミン変性エポキシ樹脂を酸性化合物で中和してなるカチ
    オン性樹脂と、架橋剤としてのブロックポリイソシアネ
    ート化合物を含有するものである請求項1に記載の方
    法。
  7. 【請求項7】 アミン変性エポキシ樹脂が20〜500
    0mgKOH/gの範囲内の水酸基当量、特に200〜
    1000mgKOH/gの範囲内の第1級水酸基当量を
    有するものである請求項6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 カチオン電着塗料(A)が鉛フリーの塗
    料である請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 カチオン電着塗料(A)の塗装膜厚が1
    0〜40μmの範囲内にある請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 アニオン電着塗料(B)がカルボキシ
    ル基及び場合によりさらに水酸基を有する樹脂を塩基性
    化合物で中和してなるアニオン性樹脂と架橋剤を含有す
    るものである請求項1に記載の方法。
  11. 【請求項11】 カルボキシル基含有樹脂がアクリル樹
    脂である請求項10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 カルボキシル基含有アクリル樹脂がさ
    らに水酸基を含有するものである請求項11に記載の方
    法。
  13. 【請求項13】 カルボキシル基含有アクリル樹脂が1
    0〜200mgKOH/gの範囲内の酸価及び30〜3
    00mgKOH/gの範囲内の水酸基価を有するもので
    ある請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 カルボキシル基含有樹脂がポリウレタ
    ン樹脂である請求項10に記載の方法。
  15. 【請求項15】 カルボキシル基含有ポリウレタン樹脂
    がさらに水酸基を含有するものである請求項14に記載
    の方法。
  16. 【請求項16】 カルボキシル基含有ウレタン樹脂が1
    0〜200mgKOH/gの範囲内の酸価及び30〜3
    00mgKOH/gの範囲内の水酸基価を有するもので
    ある請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 架橋剤がメラミン樹脂である請求項1
    0に記載の方法。
  18. 【請求項18】 アニオン電着塗料(B)が活性エネル
    ギー線の照射により架橋硬化するアニオン性樹脂を含有
    するものである請求項1に記載の方法。
  19. 【請求項19】 アニオン性樹脂が、重合性不飽和結合
    とグリシジル基を有する化合物をカルボキシル基含有高
    酸価アクリル樹脂に付加してなるものである請求項18
    に記載の方法。
  20. 【請求項20】 光重合開始剤をさらに含有する請求項
    18に記載の方法。
  21. 【請求項21】 アニオン電着塗料(B)の塗装膜厚が
    5〜100μmの範囲内にある請求項1に記載の方法。
  22. 【請求項22】 アニオン電着塗料(B)の硬化塗膜面
    にさらに上塗り塗料を塗装する請求項1に記載の方法。
  23. 【請求項23】 請求項1に記載の方法で塗装された物
    品。
JP2000186086A 1999-07-07 2000-06-21 複層塗膜形成法 Pending JP2001073192A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000186086A JP2001073192A (ja) 1999-07-07 2000-06-21 複層塗膜形成法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP19243999 1999-07-07
JP11-192439 1999-07-07
JP2000186086A JP2001073192A (ja) 1999-07-07 2000-06-21 複層塗膜形成法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001073192A true JP2001073192A (ja) 2001-03-21

Family

ID=26507318

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000186086A Pending JP2001073192A (ja) 1999-07-07 2000-06-21 複層塗膜形成法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001073192A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339099A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Kansai Paint Co Ltd 塗膜形成方法
RU2593063C1 (ru) * 2015-03-20 2016-07-27 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Российский химико-технологический университет имени Д.И. Менделеева" Композиция для катодного электроосаждения наноструктурных никель-полимерных покрытий
RU2613798C1 (ru) * 2015-10-07 2017-03-21 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Российский химико-технологический университет имени Д.И. Менделеева" Композиция и способ получения теплопроводных металлополимерных покрытий с повышенной твердостью методом катодного электроосаждения
JP2018016868A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 マツダ株式会社 電着塗装方法及び電着塗装ラインの塗膜熱フロー装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002339099A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Kansai Paint Co Ltd 塗膜形成方法
RU2593063C1 (ru) * 2015-03-20 2016-07-27 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Российский химико-технологический университет имени Д.И. Менделеева" Композиция для катодного электроосаждения наноструктурных никель-полимерных покрытий
RU2613798C1 (ru) * 2015-10-07 2017-03-21 Федеральное государственное бюджетное образовательное учреждение высшего профессионального образования "Российский химико-технологический университет имени Д.И. Менделеева" Композиция и способ получения теплопроводных металлополимерных покрытий с повышенной твердостью методом катодного электроосаждения
JP2018016868A (ja) * 2016-07-29 2018-02-01 マツダ株式会社 電着塗装方法及び電着塗装ラインの塗膜熱フロー装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070023288A1 (en) Method of forming multi-layered coating film
JPH04103680A (ja) 水性塗料及びそれを用いる塗装法
JP5153096B2 (ja) 複層塗膜形成方法
JP5005964B2 (ja) アニオン電着塗料組成物
JPWO2011099639A1 (ja) 水性着色塗料組成物
US20240141538A1 (en) Method of improving the corrosion resistance of a metal substrate
JP2002126619A (ja) 多層塗膜形成方法及び多層塗膜
JP4440590B2 (ja) カチオン性塗料組成物及び塗膜形成方法
JP2008229433A (ja) 複層塗膜形成方法
US20120027938A1 (en) Cured electrodeposition coating film and process for forming a multi layered coating film
US6447931B1 (en) Plural layer coating film-forming method
JP2001073192A (ja) 複層塗膜形成法
JP4393160B2 (ja) カチオン性塗料組成物及び塗膜形成方法
JP5311721B2 (ja) カチオン電着塗料組成物
JP2002066443A (ja) 塗膜形成方法
JP2005238222A (ja) 複層塗膜形成方法
JP2000189891A (ja) 複層塗膜形成方法、多層塗膜形成方法およびそれによって得られた多層塗膜
JP2001288598A (ja) カチオン電着塗装方法
JP2006088089A (ja) 複層塗膜形成方法およびこれにより得られる複層塗膜
JPH08120494A (ja) 塗装方法
JP4420302B2 (ja) 電着塗膜の補修方法
EP1016696A1 (en) Cationic electrodeposition coating composition, method for forming double-layer coatings and double-layer coatings
JP2006247614A (ja) 複層塗膜形成方法
JP2012162636A (ja) 水分散体及び水性塗料組成物
JP2002018349A (ja) 複層塗膜形成方法