JPH11128160A - 内視鏡装置 - Google Patents

内視鏡装置

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JPH11128160A
JPH11128160A JP9297142A JP29714297A JPH11128160A JP H11128160 A JPH11128160 A JP H11128160A JP 9297142 A JP9297142 A JP 9297142A JP 29714297 A JP29714297 A JP 29714297A JP H11128160 A JPH11128160 A JP H11128160A
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JP
Japan
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endoscope
sheath
main body
insertion portion
water supply
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Withdrawn
Application number
JP9297142A
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English (en)
Inventor
Satoshi Honma
聡 本間
Ryoji Masubuchi
良司 増渕
Hitoshi Karasawa
均 唐沢
Hiroshi Okabe
洋 岡部
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Olympus Optical Co Ltd filed Critical Olympus Optical Co Ltd
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Publication of JPH11128160A publication Critical patent/JPH11128160A/ja
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00064Constructional details of the endoscope body
    • A61B1/00066Proximal part of endoscope body, e.g. handles
    • A61B1/00068Valve switch arrangements

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  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
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  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
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  • Molecular Biology (AREA)
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  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Endoscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本体部に弾性変形によって開閉される弁機構を
設けることにより、安価で装着が容易な内視鏡装置を提
供することにある。 【解決手段】内視鏡に着脱可能で、内視鏡挿入部を収納
可能な挿入部13と、前記内視鏡挿入部の基端部に接続
され内視鏡本体部に接続可能な本体部14と、前記挿入
部13に設けられた送水管路22及び吸引管路23とか
らなる内視鏡装置において、前記本体部14を弾性部材
によって形成し、該本体部14に男性変形によって開閉
される弁21を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、体腔内に挿入し
て体腔内の観察や処置を行う内視鏡の良好な観察視野を
確保する機能を備えた内視鏡装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、内視鏡的手術では、手術中、内
視鏡の観察窓に体液等が付着して観察窓がしばしば汚
れ、観察視野が損なわれることがある。そこで、予め内
視鏡に観察窓の洗滌器具を装着し、手術中、内視鏡の観
察窓が汚れた場合には洗滌器具から観察窓に例えば生理
食塩水等の洗滌水をフラッシュして汚れを除去すること
が試みられている。
【0003】ところで、従来の内視鏡装置は、図30に
示すように構成されている。すなわち、内視鏡装置1は
本体部2とこの本体部2に設けられた挿入部3とから構
成されている。そして、本体部2から内視鏡4を挿入部
3に収納可能となっている。本体部2には送水口5と吸
引口6が設けられている。
【0004】内視鏡4には送水制御スイッチ7が着脱可
能に設けられ、送水制御スイッチ7の一方の口金8aと
送水口5とはジョイントチューブ9aによって接続さ
れ、送水制御スイッチ7の他方の口金8bには送水チュ
ーブ9bが接続されている。また、吸引口6には吸引チ
ューブ10が接続されている。そして、送水制御スイッ
チ7と内視鏡装置1とを繋ぐジョイントチューブ9a及
び送水制御スイッチ7は複数部品で構成されている。
【0005】また、例えば、特開平7−100096号
公報に示す内視鏡の観察窓の洗滌器具は、送水や吸引の
オン・オフや流量調節を行うための開閉弁を有するバル
ブユニットを内視鏡本体部に着脱可能に設け、バルブユ
ニットが設置された送水チューブ、吸引チューブをシー
ス本体部に取り付けるようになっており、バルブユニッ
トは複数部品で構成されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たように、送水制御スイッチを設けたものは、複数部品
で構成されているため、製品が高価になるという問題が
ある。また、ユーザーは内視鏡装置を内視鏡に装着する
作業以外に、送水制御スイッチを組み立て、送水制御ス
イッチを内視鏡に装着し、送水制御スイッチと内視鏡装
置をジョイントチューブで接続しなければならず、装着
性が悪いという問題がある。
【0007】この発明は、前記事情に着目してなされた
もので、その目的とするところは、安価で、しかも内視
鏡に対する装着性が優れた内視鏡装置を提供することに
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、前記目的を
達成するために、内視鏡に着脱可能で、内視鏡挿入部を
収納可能な挿入部と、前記内視鏡挿入部の基端部に接続
され内視鏡本体部に接続可能な本体部と、前記挿入部に
設けられた送水管路及び吸引管路とからなる内視鏡装置
において、前記本体部を弾性部材によって形成し、該本
体部に弾性変形によって開閉される弁機構を設けたこと
を特徴とする。
【0009】前記構成によれば、本体部に負荷を加えて
弾性変形すると弁機構が開となり、送水管路を経由して
観察窓上に洗滌液が導かれる。噴出された洗滌液は吸引
管路より回収される。洗滌終了後、負荷を解くと、弾性
力で元の状態に戻り、弁機構が閉じて送水が止まる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の各実施の形態を
図面に基づいて説明する。図1〜図3は第1の実施形態
を示し、図1は内視鏡装置全体の側面図、図2(a)は
作動前状態の本体部の縦断側面図、図2(b)は作動状
態の本体部の縦断側面図、図3は図2(a)のA−Aに
沿う断面図である。
【0011】図1に示すように、内視鏡装置11は内視
鏡12に装着されている。内視鏡装置11は断面形状が
非円形、例えば短径寸法が内視鏡12の挿入部外径より
若干小さく形成された長円や楕円形状の挿入部13を有
している。挿入部13は樹脂材料、具体的にはポリ塩化
ビニル、ポリカーボネイト、ポリプロピレン、ポリウレ
タン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリスチ
レン等より形成されている。
【0012】挿入部13の末端には弾性を有する樹脂材
料、具体的にはポリプロピレン系エラストマー、塩化ビ
ニル系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、ウ
レタン系エラストマー、ポリエチレン系エラストマー、
EVA樹脂、シリコンゴム等よりなる本体部14が設け
られている。本体部14にはこれと一体に送水口15と
吸引口16が設けられている。
【0013】送水口15には図示しない送水源から延長
する送水用チューブ17に設けられた硬質な口金18が
挿入接続され、吸引口16には図示しない吸引装置から
延長する吸引用チューブ19が接続されている。
【0014】図2(a)(b)に示すように、本体部1
4には内視鏡12を挿入可能な穴部20が基端から末端
まで設けられ、穴部20の送水口15及び吸引口16の
周辺部は短径寸法が内視鏡12の挿入部外径より若干小
さい長円もしくは楕円形状に形成されている。送水口1
5と穴部20との連通部には通常閉の弁機構としての弁
21が一体に形成されている。
【0015】次に、本実施形態の作用について説明す
る。内視鏡装置11の挿入部13内に内視鏡12を挿入
する。挿入部13及び本体部14は弾性を有する樹脂材
料からなり、異形断面の短径側寸法は図2(a)及び図
3に示すように内視鏡挿入部12aの外径よりも若干小
さく形成されているため、内視鏡挿入部12aの外周と
挿入部13の短径側内面及び本体部14の穴部20の異
形断面部内面とは密着し、送水管路22及び吸引管路2
3が各々独立した状態で形成される。
【0016】送水口15には送水源から延長する送水チ
ューブ17を接続し、吸引口16には吸引装置から延長
する吸引チューブ19を接続する。通常は図2(a)の
ように弁21は閉じられた状態にあり、内視鏡12の観
察窓が汚物で汚れた場合には図2(b)に示すように硬
質な口金18に負荷Fをかけると、硬質な口金18が破
線位置から実線位置へ傾き本体部14は弾性変形して弁
21が開かれ、送水管路22を経由して観察窓上に洗滌
液が導かれる。吸引は常時行われており、噴出された洗
滌液は吸引管路23より回収される。洗滌終了後、負荷
Fを解くと、弾性力で図2(a)の状態に戻り、弁21
が閉じて送水が止まる。
【0017】本実施形態によれば、本体部を弾性材料で
形成し、弾性変形によって開閉する弁を設けたことによ
り、送水を制御する従来のように送水制御スイッチ及び
送水制御スイッチと本体部とのジョイントチューブが不
要であり、安価な内視鏡装置が提供できる。また、ユー
ザーは内視鏡装置に内視鏡を挿入し、送水チューブ及び
吸引チューブを接続するだけでよく装着も容易に行え
る。
【0018】別の効果としては、単管構造で送水と吸引
の2つの管路を形成させたことで、使用後の洗滌及び滅
菌性がよい。図4及び図5は第2の実施形態を示し、図
4は本体部の縦断側面図、図5(a)は図4のB−B線
に沿う作動前状態の本体部の断面図、図5は図4のB−
B線に沿う作動状態の本体部の断面図である。本実施形
態は、第1の実施形態と弁機構の構成が異なる。その他
の構成は第1の実施形態と同じであるため説明を省略す
る。
【0019】本体部14の送水口15には送水チューブ
17の接続側と穴部20との連通側との間に通常は密着
したスリット24が設けられている。なお、送水口15
には第1の実施形態に記載したように硬質な口金18が
取り付いた送水チューブ17を取り付けても良いし、単
なるチューブを接続しても良い。
【0020】次に、本実施形態の作用について説明す
る。通常は、図5(a)に示すようにスリット24は密
着した状態にあり、洗滌液は流れない。洗滌時には、図
4に示すように本体部14に負荷Fをかけると、図5
(b)に示すようにスリット24は弾性変形して開き、
洗滌液が流れる。洗滌終了後、負荷Fを解くと弾性力で
スリット24は図5(a)の状態に戻り、送水は止ま
る。
【0021】本実施形態によれば、第1の実施形態と同
じ効果がある。図6及び図7は第3の実施形態を示し、
図6は本体部の一部切欠した側面図、図7は口金の斜視
図である。本実施形態は第2の実施形態の弁機構の変形
例であり、その他の構成は第1及び第2の実施形態と同
じであるため説明は省略する。
【0022】本体部14の送水口15には弾性材料から
なる樹脂で形成された口金25が着脱可能に設けられて
いる。口金25の弾性材料からなる樹脂は第1の実施形
態で記載した本体部14と同様のものである。口金25
には通常は密着したスリット24が設けられている。な
お、送水口15には第1の実施形態に記載したように硬
質な口金18が取り付いた送水チューブ17を取り付け
ても良いし、単なるチューブを接続しても良い。
【0023】本実施例の基本的な作用は第2の実施形態
と同じであり、本体部14に負荷Fをかけると弾性変形
で口金25のスリット24が開き、負荷Fを解くと弾性
力でもとの状態に戻る。
【0024】本実施形態によれば、第1の実施形態と同
じ効果がある。図8〜図11は第4の実施形態を示し、
図8は作動前状態の本体部の縦断側面図、図9は作動状
態の本体部の縦断側面図、図10は図8のC−C線に沿
う断面図、図11は図9のD−D線に沿う断面図であ
る。本実施形態は第1の実施形態と弁機構の構成が異な
る。その他の構成は第1の実施形態と同じであるため説
明は省略する。
【0025】本体部14の穴部20の内周面には第1シ
ール部26と第2シール部27が設けられている。送水
口15は第1シール部26と第2シール部27との間で
穴部20に連通している。吸引口16は第1シール部2
6よりも挿入部13側で穴部20に連通している。本体
部14内の挿入部13の端面から第1シール部26まで
の穴部20の形状は、短径寸法が内視鏡12の外径より
若干小さい長円や楕円の異形形状をしている。
【0026】次に、本実施形態の作用について説明す
る。通常は第1シール部26は内視鏡12の外周に密着
しており、洗滌液は第1シール部26より挿入部13側
に流れていかない。洗滌時には、図9に示すように硬質
な口金18に負荷Fをかけると、硬質な口金18は傾
き、第1シール部26は弾性変形して図11に示すよう
に内視鏡12の外周との密着が解かれて隙間部gが形成
され、内視鏡12の観察窓に洗滌液が導かれる。洗滌終
了後、負荷Fを解くと弾性力で元の状態に戻り送水が止
まる。
【0027】本実施形態によれば、第1の実施形態と同
じ効果がある。図12〜図14は第5の実施形態を示
し、図12は作動前状態の本体部の縦断側面図、図13
は作動状態の本体部の縦断側面図、図14は本体部の正
面図、図15は図13のE−E線に沿う断面図である。
第1の実施形態と同一構成部分は同一番号を付して説明
を省略する。
【0028】内視鏡装置11は内視鏡12を収納可能な
内シース28と内シース28に外装する外シース29と
からなる。内シース28は第1挿入部30、第1挿入部
30の末端にある第1本体部31で構成され、内視鏡1
2と第1挿入部30の内周との隙間が吸引管路23に形
成されている。外シース29は第2挿入部32、第2挿
入部32の末端にあり、第1本体部31に接続される弾
性樹脂、具体的には第1の実施形態に記載した材料より
なる第2本体部33で構成され、第1挿入部30の外周
と第2挿入部32の内周との隙間が送水管路22に形成
されている。第2本体部33には送水口15、第1本体
部31の外周面と密着するシール部34、変形部37が
設けられている。第1本体部31には吸引口16と第2
本体部33の内部に連通するポート35が少なくとも1
つ設けられている。第1挿入部30、第2挿入部32及
び第1本体部31は金属でも樹脂材料でも良い。
【0029】次に、本実施形態の作用について説明す
る。内シース28に内視鏡12を挿入し、その後外シー
ス29を内シース28に外装する。通常は図12に示す
ように、シール部34が第1本体部31に密着している
ため洗滌液は送水されない。洗滌時には図14に示すよ
うに第2本体部33の変形部37に負荷Fをかけると、
弾性変形で変形部37は潰れ、図15に示すようにシー
ル部34の密着が解かれ隙間部gが形成され、洗滌液が
送水される。洗滌終了後、負荷Fを解くとシール部34
は元の状態に戻り送水が止まる。
【0030】本実施例によれば、第1の実施形態の効果
の他に、操作ポイントが第2本体部の円周上にあるた
め、視野方向を変換するため内視鏡を回転させて使用す
る斜視型内視鏡と組み合わせて使用する場合には操作性
がよい。
【0031】前述した第1〜第5の実施形態によれば、
本体部を弾性部材で構成し、弁機構を設けたことで、送
水制御スイッチ及びジョイントチューブが不要になり、
装着が容易で安価な内視鏡装置が提供できる。
【0032】前述した実施形態によれば、次の構成が得
られる。 (付記1)内視鏡に着脱可能で、内視鏡挿入部を収納可
能な挿入部と、前記内視鏡挿入部の基端部に接続され内
視鏡本体部に接続可能な本体部と、前記挿入部に設けら
れた送水管路及び吸引管路とからなる内視鏡装置におい
て、前記本体部を弾性部材によって形成し、該本体部に
弾性変形によって開閉される弁機構を設けたことを特徴
とする内視鏡装置。
【0033】(付記2)弁機構は、本体部内に通常は管
路を閉鎖する弁状の閉鎖部材を設け、外力による弾性変
形で、閉鎖部材と管路に隙間が生じることを特徴とする
付記1記載の内視鏡装置。 (付記3)弁機構は、通常は密着したスリットであり、
外力による弾性変形でスリットが拡がることを特徴とす
る付記1記載の内視鏡装置。 (付記4)弁機構は、本体部内に通常は内視鏡の外周に
密着して流体の流れを堰止める気密部を設け、外力によ
る弾性変形で、気密部の少なくとも一部を開放すること
を特徴とする付記1記載の内視鏡装置。 (付記5)弁機構は、本体部に押圧変形可能な変形部と
通常は内視鏡の外周に密着する気密部を設け、外力で変
形部が変形し、変形部の変形に伴い気密部の少なくとも
一部を開放することを特徴とする付記1記載の内視鏡装
置。
【0034】(付記6)本体部は弾性樹脂からなること
を特徴とする付記1記載の内視鏡装置。 (付記7)本体部の弾性樹脂はポロプロピレン系エラス
トマーからなることを特徴とする付記6記載の内視鏡装
置。 (付記8)本体部の弾性樹脂は塩化ビニル系エラストマ
ーからなることを特徴とする付記6記載の内視鏡装置。 (付記9)本体部の弾性樹脂はポリエステル系エラスト
マーからなることを特徴とする付記6記載の内視鏡装
置。
【0035】(付記10)本体部の弾性樹脂はウレタン
系エラストマーからなることを特徴とする付記6記載の
内視鏡装置。 (付記11)本体部の弾性樹脂はポリエチレン系エラス
トマーからなることを特徴とする付記6記載の内視鏡装
置。 (付記12)本体部の弾性樹脂はEVA樹脂からなるこ
とを特徴とする付記6記載の内視鏡装置。 (付記13)本体部の弾性樹脂はシリコンゴムからなる
ことを特徴とする付記6記載の内視鏡装置。
【0036】また、一般に内視鏡装置は内視鏡の観察窓
の洗滌後、観察窓上の残水を吸引しており、より効果的
に洗滌を行うため、送水管路と吸引管路は各々独立的に
設けられている。この管路の形成方法として、細管の送
水管路を挿入部内に設け、内視鏡を挿入することで、内
視鏡外周と挿入部内面及び送水管路で形成される隙間を
吸引管路としたものがある。ところで、従来の内視鏡装
置は、観察窓に効果的に洗滌液を噴射するよう送水管路
の先端にノズルが形成され、内視鏡との軸方向の位置決
めに挿入部の先端に突き当て部を形成したものがある。
しかし、この場合、ノズルの成形と突き当て部の成形は
別に行っていたため、ノズルの加工、送水管路と挿入部
の位置出し等加工が難しく、高価になるという問題があ
る。
【0037】第6及び第7の実施形態は、前述のような
問題を解決し、安価な内視鏡装置を提供するものであ
る。図16及び図17は第6の実施形態を示し、図16
は内視鏡装置の挿入部シースの縦断側面図、図17は挿
入部シースの製造工程図である。図中41は内視鏡挿入
部40が挿入される挿入部シースであり、この挿入部シ
ース41の先端においては、樹脂チューブ先端を熱成形
することによりフランジ部42が形成されている。この
フランジ部42は送水管路43の延長上のフランジ44
とそれと対向する位置にあるフランジ45からなってい
る。フランジ44とフランジ45の角部はそれらを滑ら
かにつなぐように形成されている。ここにおいてフラン
ジ44によるエッジはフランジ45によるエッジに対し
て挿入部先端側へ突出しており、さらに挿入部シース4
1の軸に対してフランジ44が85゜〜70゜の鋭角で
あるのに対して、フランジ45は略直角に形成されてい
る。
【0038】次に、挿入部シース41の製造方法を図1
7に基づいて説明する。まず、図17(a)に示すよう
に、挿入部シース41を製造する素材チューブ46の先
端を軸線に対して斜めにカットする。次に、同図(b)
に示すように、素材チューブ46の先端を熱成形により
フランジ44とフランジ45を成形する。さらに、同図
(c)に示すように、送水管路43を素材チューブ46
内のフランジ44側に接着する。
【0039】前記素材チューブ46は具体的には、ポリ
塩化ビニル、ポリカーボネイト、ポロプロピレン、ポリ
ウレタン、アクリロニトリルブタジエンスチレン、ポリ
スチレン等が適している。
【0040】次に、本実施形態の作用について説明す
る。図16に示すように、内視鏡挿入部40に挿入部シ
ース41を装着すると、挿入部シース41のフランジ4
5に内視鏡挿入部40の先端40aが当接し、相互が位
置決めされる。この状態で送水管路43に洗滌水を流す
とフランジ44で流出方向を変えられ、内視鏡挿入部4
0の先端40aを洗滌することができる。
【0041】したがって、本実施形態によれば、洗滌水
の流出方向変更を行うフランジ44と、内視鏡挿入部4
0を位置決めするフランジ45の構造が単純でその製作
方法も容易であるため、安価に製作可能である。さらに
フランジ44は送水管路43の軸に対して鋭角であるた
め、洗滌水の向きを有効に変更でき、またフランジ44
がフランジ45より突出しているため確実に内視鏡挿入
部40の先端40aを洗滌できる。
【0042】図18は第7の実施形態を示し、基本構成
は第6の実施形態と同様であるが、素材チューブ46に
代ってマルチルーメンチューブ47によって挿入部シー
ス41を製造したものである。すなわち、図18(a)
に示すように、マルチルーメンチューブ47の内側に突
出しているルーメン48が最も先端側に位置されるよう
に、マルチルーメンチューブ47の先端を軸線に対して
斜めにカットする。
【0043】次に、同図(b)に示すように、マルチル
ーメンチューブ47の内側へ突出しているルーメン48
の管壁部分を先端近傍において切離する。さらに、同図
(c)に示すように、マルチルーメンチューブ47の先
端に熱成形によりフランジ44とフランジ45を成形す
る。
【0044】本実施形態の作用は第6の実施形態と同じ
であり、効果は、第6の実施形態の効果に加え、初めか
ら送水管路43がマルチルーメンチューブ47のルーメ
ン48として形成されているので、接着工程が省略でき
る。さらに管路壁がルーメン48とルーメン49で部分
的に共通化しているので、同じ内腔径と肉厚でありなが
ら最外径を小さくできる。
【0045】前述した第6及び第7の実施形態によれ
ば、予め、斜めに加工された挿入部シースの先端を内側
に折り曲げることで、突き当て部とノズルを形成できる
ようにしたことで加工が容易になり、安価な内視鏡装置
が提供できる。
【0046】また、前述した実施の形態によれば、次の
構成が得られる。 (付記13)内視鏡挿入部と、この内視鏡挿入部に外装
される挿入部シースからなる内視鏡装置において、挿入
部シースは樹脂材料で構成されており、その先端部はあ
らかじめ斜めに加工されたチューブ状部材を熱成形する
ことにより設けられたフランジ部を有していることを特
徴とする内視鏡装置。 (付記14)挿入部シースの樹脂材料は、ポリ塩化ビニ
ルからなることを特徴とする付記13記載の内視鏡装
置。 (付記15)挿入部シースの樹脂材料は、ポリカーボネ
イトからなることを特徴とする付記13記載の内視鏡装
置。 (付記16)挿入部シースの樹脂材料は、ポロプロピレ
ンからなることを特徴とする付記13記載の内視鏡装
置。
【0047】(付記17)挿入部シースの樹脂材料は、
ポリウレタンからなることを特徴とする付記13記載の
内視鏡装置。 (付記18)挿入部シースの樹脂材料は、アクリロニト
リルブタジエンスチレンからなることを特徴とする付記
13記載の内視鏡装置。 (付記19)挿入部シースの樹脂材料は、ポリスチレン
からなることを特徴とする付記13記載の内視鏡装置。
【0048】(付記20)フランジ部は、送水管路の延
長線上に位置する部分が、その対向する部分に対して先
端側に突出していることを特徴とする付記13記載の内
視鏡装置。 (付記21)フランジ部は、送水管路の延長線上に位置
する部分では挿入部に対して85゜〜70゜の鋭角に構
成されており、さらに、その対向する位置のフランジ部
は挿入部シースに対して略直角であることを特徴とする
付記13または20記載の内視鏡装置。 (付記22)チューブ状部材は、マルチルーメンチュー
ブからなることを特徴とする付記13記載の内視鏡装
置。
【0049】また、内視鏡的手術中、内視鏡の観察窓に
体液等が付着して観察窓が汚れた場合に、観察窓に例え
ば生理食塩水等の洗滌水をフラッシュして汚れを除去す
る内視鏡装置は、特開平7−246187号公報に記載
されているように、内視鏡の挿入部の基部に嵌装される
接続具に、内視鏡挿入部を収納可能で接続具に嵌装可能
に強入被装される洗浄用管を、接続具に密着する所定の
位置まで嵌装して、複数の管路を独立的に形成してい
る。したがって、長さの違う種々の内視鏡に対応するに
は専用の内視鏡装置が必要であり、使用者にとっては非
常に汎用性が悪いという問題があった。
【0050】第8の実施形態は前述のような問題を解決
し、汎用性の高い内視鏡装置を提供するものである。図
19は第8の実施形態を示し、図19(a)は内視鏡装
置の縦断側面図、図19(b)は図19(a)のG−G
線に沿う断面図である。
【0051】図19は内視鏡装置51の全体的な構成を
示し、挿入部52は単管異形パイプでその内径の短径は
挿通される内視鏡68の外径と密着する寸法関係で、長
経方向と内視鏡68の外径の隙間にて送水腔64と吸水
腔65とが構成されている。
【0052】挿入部52は、本体部53側の短経方向に
切り欠き部54とそれぞれの長経方向に送水孔55、吸
引孔56が設けられている。切り欠き部54は、本体部
53に圧入することで変形し、任意の位置で変形部62
と後端部63が構成されている。本体部53は挿入部5
2を支持する支持部57と切り欠き部54を変形させる
テーパ部58と挿入部52を潰し、内視鏡68に密着さ
せる密着部59が設けられている。本体部53は、送水
腔64、吸引腔65と同軸方向にそれぞれ送水部60、
吸引部61があり、送水部60と送水腔64の間には通
常は挿入部52に密着している弁66があり操作部67
により制御される。
【0053】次に、本実施形態の作用について説明す
る。内視鏡装置51は、挿通した内視鏡68の挿入部の
長さに従って本体部53に挿入部52を圧入することに
より切り欠き部54がテーパ部58により任意の位置で
変形し、後端部63が密着部59により内視鏡68に密
着することで送水腔64、吸引腔65が確保される。
【0054】送水腔64、吸引腔65は挿入部の同軸方
向側にある送水孔55、吸引孔56を介して送水部6
0、吸引部61と連通する。これにより送水、吸引が可
能となる。そして送水部60と送水孔55は通常は弁6
6により閉鎖され、操作部67を本体部53側へ倒し込
むことで送水部60の根元側を支点として弁66が挿入
部52から離れるため送水を行う。
【0055】本実施形態によれば、挿入部長を任意の長
さに調整できるので、長さの違う種々の内視鏡に対応で
き汎用の高い内視鏡装置が実現できる。また、別の効果
としては、単管構造により細径化が可能である。さら
に、別の効果としては、単管構造により洗滌用のブラシ
が挿通可能で、使用後の手入れが容易である。さらに、
別の効果としては、挿入部と本体部との固定により挿入
部長さを調整できることから内視鏡先端部側には位置規
制用の構成は不必要となり内視鏡視野のケラレの心配は
ない。
【0056】前述した実施の形態によれば、次の構成が
得られる。 (付記23)単管異形パイプ挿入部と、この挿入部を任
意の位置で圧入固定する本体部とを具備したことを特徴
とする内視鏡装置。 (付記24)挿入部は、切り欠き部と、送水孔と吸引孔
とからなることを特徴とする付記23記載の内視鏡装
置。 (付記25)本体部は、異形パイプを支持する支持部と
切り欠き部を変形させるテーパ部と変形させた切り欠き
部を内視鏡に密着させる密着部と、送水部と吸引部とか
らなることを特徴とする付記23記載の内視鏡装置。 (付記26)切り欠き部は、本体部のテーパ部形状に従
って任意の位置で変形可能な変形部と内視鏡に沿って密
着する後端部を持つことを特徴とする付記24記載の内
視鏡装置。
【0057】また、従来の内視鏡装置は、内視鏡の観察
窓をより効果的に行うため、特開平7−246187号
公報に記載されているように、複数の管路を独立的に設
けたものがある。しかし、この場合、内視鏡挿入部を収
納可能な洗浄用管を、内視鏡の挿入部の基部に嵌装され
る接続具に密着する所定の位置まで被装して複数の管路
を独立的に形成している。したがって、長さの違う種々
の内視鏡に対応するには専用の内視鏡装置が必要であ
り、使用者にとっては非常に汎用性が悪いという問題が
あった。
【0058】第9〜第13の実施形態は前述のような問
題を解決し、汎用性の高い内視鏡装置を提供するもので
ある。図20〜図23は第9の実施形態を示し、図20
は内視鏡装置の縦断側面図、図21は図20のH−H線
に沿う断面図、図22は図20のI−I線に沿う断面
図、図23(a)は図20のJ−J線に沿う断面図、図
23(b)は図20のK−K線に沿う断面図、図23
(c)は図20のL−L線に沿う断面図である。
【0059】図20及び図21に示すように、内視鏡装
置71はスコープ72とシース75とから構成され、ス
コープ挿入部73及び本体部74の一部がシース75に
着脱自在に挿入固定されている。シース75は本体部7
6及びシース挿入部77とからなり、シース挿入部77
の横断面形状は図22に示すように、外周は円形で内周
には手元から先端まで長く伸びスコープ挿入部73に密
着して水密、気密を確保する仕切78、79が設けら
れ、スコープ挿入部73とシース挿入部77の間に2つ
の空間80、81を形成している。空間80、81の先
端は、それぞれシース先端とスコープ先端面82との間
に形成されたノズル83、84に連通している。
【0060】シース本体76には先端側に開口し長軸方
向に伸びる先端孔85と、手元側に開口し長軸方向に伸
びる手元孔86及び先端孔と手元孔との間にあって両者
と連通する中間空洞87が設けられている。
【0061】スコープ本体74の一部は手元孔86に挿
入され、またスコープ挿入部73は手元孔及び中間空洞
87を貫通し、さらに先端側に伸びるように挿入され、
中間空洞と手元孔の間に設けられたシール88がスコー
プ挿入部73の外周に密着して水密及び気密を保ち、同
時に摺動抵抗によってスコープ72がシース75から抜
けないように固定している。
【0062】図23(c)に示すように中間空洞87の
内周には手元孔86との境界部から先端孔85の境界部
まで長く伸びる突起89、90が設けられ、突起89、
90はスコープ挿入部73に密着して中間空洞87とス
コープ挿入部73の間を2つの空間91、92に区切っ
ている。空間91、92はシース本体76に設けられた
送水ポート93と吸引ポート94とにそれぞれ独立して
連通し、送水ポート93には送水源95に接続された送
水チューブ96が取り付けられ、吸引ポート94には吸
引源97に接続された吸引チューブ98が取り付けられ
ている。
【0063】先端孔85にはシース挿入部77の後端が
前後方向及び回転方向に摺動自在に挿入され、先端孔8
5の入口100の近傍に設けられたシール101がシー
ス挿入部77の外周に密着して水密、気密を保ち、同時
に摺動抵抗によってスコープ挿入部73がシース本体7
6から抜けないように固定している。
【0064】シース挿入部77は先端孔85の任意の位
置で固定可能であり、図23(a)にシース挿入部77
が入っている部分、図23(b)にシース挿入部77が
入っていない部分を示す。先端孔85の内周には入口1
00から中間空洞87との境界部まで長く伸びる柔軟な
リブ102、103が設けられ、図23(b)に示すよ
うにシース後端が挿入されてない部分ではリブ102、
103がそれぞれシース中心に伸びてスコープ挿入部7
3と密着し、先端孔85とスコープ挿入部73の間を空
間104、105に区切っている。また、図23(a)
に示すようにシース後端が挿入されている部分では、リ
ブ102、103はシース挿入部77の外周で潰されて
先端孔85の内面とほぼ同一面を形成している。
【0065】以上の構成により、送水ポート93は手元
側より空間91、空間104及び空間80を経てノズル
83に連通し、これと独立して吸引ポート94が手元側
より空間92、空間105及び空間81を経てノズル8
4に連通している。
【0066】次に、本実施形態の作用について説明す
る。シース75にスコープ72を挿入するとシース本体
76内の中間空洞87と先端孔85及びシース挿入部7
7の中に2つづつの空間91と92、104と105、
80と81が形成される。これにより送水ポート93、
空間91、空間104、空間80及びノズル83からな
る送水用の流路と、吸引ポート94、空間92、空間1
05、空間81及びノズル84からなる吸引用の流路が
形成される。
【0067】シース挿入部77はシール101によって
先端孔85に対して前後方向及び回転方向に摺動自在に
挿入、固定されているので、挿入部が短いスコープの場
合はシース挿入部77を先端孔85の奥深くまで挿入
し、挿入部が長いスコープの場合は浅く挿入することに
より、何れの場合もシース先端とスコープ先端の位置を
合わせることができる。また、スコープ先端及びシース
先端が回転方向に傾いている場合も、シース挿入部77
をシース本体76に対して回転することでスコープ先端
の傾きとシース先端の傾きを合わせることができる。
【0068】本実施形態によれば、2つの流路を維持し
たまま、スコープ先端とシース先端の位置や傾きを合わ
せられるので、1本のシースで多くのスコープと組み合
わせ使用できる。
【0069】また、シース本体とシース挿入部は分解す
ると何れも外に開放した孔だけで構成されているので、
製造が容易で、安価なものにすることができる。さら
に、中にブラシを通して洗滌するのも容易で、使用後の
手入れがしやすい。
【0070】図24は第10の実施形態を示し、第9の
実施形態のリブ102、103の変形例であり、図24
(a)は第9の実施形態の図23(a)に相当する図、
図24(b)は第9の実施形態の図23(b)に相当す
る図である。この部分以外の構成は第9の実施形態と同
じである。
【0071】図24(a)に示すように、内視鏡装置1
11のシース本体112の先端孔113には図示しない
先端孔の入口からシース挿入部114が前後に摺動自在
に挿入されている。先端孔の内周には、図示しない先端
孔の入口から図示しない中間空洞との境界部まで長く伸
びる柔軟なリブ115、116が設けられている。これ
らリブ115、116の横断面は、(先端孔にシース挿
入部の後端が入り込んでいない所は)図24(b)のよ
うにシースの中心に渦巻状に突き出る形状となってお
り、それぞれのリブ115、116の先端はシース本体
112に前後に摺動自在に挿入されるスコープ挿入部1
19に密着し、先端孔とスコープ挿入部119の間に空
間117、118を形成している。
【0072】また、(先端孔にシース挿入部の後端が入
り込んできている所は)図24(a)のようにリブ11
5、116が先端孔の内面に密着するように倒れ込み、
シース挿入部114が挿入されるスペースを確保され
る。図示しないが、空間117、118の手元側は図示
しない中間空洞の中に形成される2つの空間にそれぞれ
独立して連通し、先端側はシース後端に開口している空
間120、121にそれぞれ独立して連通している。
【0073】本実施形態によれば、リブがシースの中心
に向かい渦巻状に突き出る形状としたので、第9の実施
形態に比べて倒れ易く、シース挿入部を挿入する時に先
端孔の入口から奥の方まで一様に倒れ、しわになったり
切れたりする心配がない。
【0074】図25及び図26は第11の実施形態を示
し、第9の実施形態のシース本体76の中間空洞87の
変形例であり、図25は第9の実施形態の図20相当の
図、図26は図25のM−M線に沿う断面図で、図23
(c)相当の図である。この部分以外の構成は第9の実
施形態と同じである。
【0075】図25に示すように内視鏡装置125はス
コープ126とスコープに着脱自在に外装されるシース
127とで構成され、シース本体128には先端側に開
口し長軸方向に伸びる先端孔129と手元側に開口し長
軸方向に伸びる手元孔130、及び先端孔と手元孔との
間にあって両者と連通する中間空洞131が設けられて
いる。
【0076】スコープ本体132の先端側は手元孔13
0に挿入され、また、スコープ挿入部133は手元孔1
30、中間空洞131を貫通してさらに先端孔129の
中へと伸び、手元孔と中間空洞の間に設けられたシール
134がスコープ挿入部133に密着して水密と気密を
保ち、同時にシールの摺動抵抗によってスコープ挿入部
133を固定している。
【0077】図26に示すように、中間空洞131の上
下には、中間空洞と独立した2つの流路135、136
が設けられ、これらはシース本体128に設けられた送
水ポート137と吸引ポート138とにそれぞれ独立し
て連通している。また、これらの流路の先端側は、先端
孔に設けられた図示しないリブによって形成される2つ
の空間139、140とにそれぞれ独立して連通してい
る。
【0078】本実施形態によれば、中間空洞131と空
間135、136とを完全に独立させたので、送水路と
吸引路が確実に分かれ、スコープ先端面に送水したり吸
引する機能がそれぞれ確実に行われるようになった。
【0079】図27(a)(b)は第12の実施形態を
示し、それぞれ第9の実施形態のシース挿入部77の変
形例を示す。図27(a)に示すように、シース挿入部
145にはスコープ挿入部73が通るスコープチャンネ
ル146、送水チャンネル147及び吸引チャンネル1
48がそれぞれ独立して、設けられている。図示しない
が、送水チャンネル、吸引チャンネルの先端にはそれぞ
れの管路がスコープ先端面に向けられるように、別々の
ノズルが設けられている。
【0080】また、別の変形例として図27(b)に示
すように、シース挿入部149にスコープ挿入部73が
通るスコープチャンネル150の周囲を取り囲むよう
に、複数の細い管路からなる送水チャンネル151と吸
引チャンネル152をそれぞれ独立して設けてもよい。
【0081】本実施形態によれば、シース挿入部の中を
スコープチャンネル、送水チャンネル、吸引チャンネル
に完全に独立させたので、送水路と吸引路が確実に分か
れ、スコープ先端面に送水したり吸引する機能がそれぞ
れ確実に行われるようになった。
【0082】図28及び図29は第13の実施形態を示
し、図28(a)は内視鏡装置の縦断側面図、同図
(b)は図28(a)のN−N線に沿う断面図、同図
(c)は図28(a)のO−O線に沿う断面図、図29
はシース挿入部の斜視図である。
【0083】図28に示すように、後端にゴムなどの柔
軟な材料からなるフランジ部156が設けられたシース
挿入部155がシース本体157の前側から先端孔15
8に前後方向及び回転方向に摺動自在に挿入されてい
る。フランジ部156の前後にはゴムなどの柔軟な材料
からなるリング状の鍔部159fと159bが設けら
れ、先端孔に挿入されると2つの鍔部159fと159
bが先端孔の内周に密着して水密、気密を保つとともに
摺動抵抗によってシース挿入部155がシース本体15
7から容易に抜けないように固定している。
【0084】図28(b)に示すように、鍔部159
f、159bの間には両者をつなぐように前後に伸びる
仕切部160r、160lが設けられ、図28(c)に
示すように、先端孔、シース挿入部155及び2つの鍔
部159f、159bの間に空間161uと空間161
dを形成している。また、シース挿入部155は、図2
8(c)に示すように縦長の長円形状であり、内周が左
右でスコープ挿入部162に密着し、シース挿入部15
5とスコープ挿入部162の間を空間163uと空間1
63dに区切っている。また、鍔部159f、159b
の間にはシース挿入部155の上下に貫通孔164uと
貫通孔164dが設けられ、それぞれ、空間161uと
163u、161dと163dとを連絡している。
【0085】一方、シース本体157には空間161u
と連通する送水ポート165、空間161dと連通する
吸引ポート166が設けられ、それぞれ、図示しない送
水源と吸引源に接続されている。
【0086】次に、本実施形態の作用について説明す
る。シース挿入部155にスコープ挿入部162を挿入
すると、シース挿入部155の内周が左右でスコープ挿
入部162に密着し、シース挿入部162内に2つの独
立した空間163u及び空間163dを形成する。ま
た、シース挿入部162を先端孔158に挿入すると鍔
部159f、159bが先端孔の内周に密着して水密、
気密を保つとともに摺動抵抗によってシース挿入部16
2がシース本体157から容易に抜けないように固定し
ている。さらに、仕切部160r、160lによってシ
ース挿入部162と先端孔の間に2つの独立した空間1
61uと空間161dが形成される。
【0087】これにより送水ポート165、空間161
u、貫通孔164u、空間163uからなる送水用の流
路と、吸引ポート166、空間161d、貫通孔164
d、空間163dからなる吸引用の流路が形成される。
【0088】シース挿入部162は先端孔に対し、鍔部
159f、159bによって前後方向及び回転方向に摺
動自在に挿入、固定されるので、挿入部が短いスコープ
の場合は、シース挿入部162を先端孔の奥深くまで挿
入し、挿入部が長いスコープの場合はシース挿入部16
2を先端孔に浅く挿入することにより、何れの場合もシ
ース先端とスコープ先端の位置を合わせることができ
る。
【0089】また、スコープ先端及びシース先端が回転
方向に傾いている場合も、シース挿入部162をシース
本体157に対して回転することでスコープ先端の傾き
とシース先端の傾きを合わせることもできる。
【0090】本実施形態によれば、第9の実施形態に比
べ、シース本体の内部の構造が単純になる。このため、
シース本体の加工が容易で安価になり、また使用後の手
入れも容易になる。また、シース挿入部の外周に柔軟な
材料からなるつば部及び仕切部を設けたので、製造が容
易な上、また使用後の手入れも容易になる。
【0091】したがって、第9〜第13の実施形態によ
れば、軸方向に伸びる柔軟な仕切部材を本体部あるいは
挿入部に設けたことで、汎用性の高い内視鏡装置が提供
できる。
【0092】前述した実施形態によれば、次の構成が得
られる。 (付記27)スコープと、このスコープに外装されるシ
ースとからなり、手元から先端まで伸びる複数の流路を
有する内視鏡装置において、シースが本体部と本体部に
対して前後あるいは回転自在に挿入、固定される挿入部
とからなり、本体内に1つあるいは複数の軸方向に伸び
る柔軟な仕切り部材を本体部あるいは挿入部に設けたこ
とを特徴とする内視鏡装置。
【0093】(付記28)仕切部材が本体部の挿入部の
受け取り部の中に設けられ、挿入部の移動にともなって
変形して挿入部を受け取ることのできる、1つあるいは
複数の軸方向に伸びる柔軟なリブであることを特徴とす
る付記27記載の内視鏡装置。
【0094】(付記29)リブがシリコンゴムあるいは
ウレタンゴムなどの柔軟なゴムからなることを特徴とす
る付記28記載の内視鏡装置。 (付記30)リブがポリプロピレンあるいはポリエチレ
ンなどの柔軟な樹脂からなることを特徴とする付記28
記載の内視鏡装置。 (付記31)挿入部の本体部への取り付け部の外周に1
つあるいは複数の柔軟な軸方向に伸びる仕切部材と、仕
切部材の前後にあって本体部に密着して挿入部が抜けな
いような摺動抵抗を発生するつば部とからなるフランジ
部を設けたことを特徴とする付記27記載の内視鏡装
置。 (付記32)フランジ部がシリコンゴムあるいはウレタ
ンゴムなどの柔軟なゴムからなることを特徴とする付記
31記載の内視鏡装置。 (付記33)フランジ部がポリプロピレンあるいはポリ
エチレンなどの柔軟な樹脂からなることを特徴とする付
記31記載の内視鏡装置。
【0095】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、内視鏡本体部に接続可能な内視鏡装置の本体部を弾
性部材によって構成し、この本体部に弾性変形によって
開閉される弁機構を設けることにより、安価で内視鏡に
対して装着が容易な内視鏡装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す内視鏡装置全
体の側面図。
【図2】同実施形態の本体部を示し、(a)は作動前状
態の縦断側面図、(b)は作動状態の縦断側面図。
【図3】同実施形態を示し、図2(a)のA−A線に沿
う断面図。
【図4】この発明の第2の実施形態を示す内視鏡装置の
本体部の一部切欠した側面図。
【図5】同実施形態を示し、(a)は図4のB−B線に
沿う作動前状態の縦断側面図、(b)は図4のB−B線
に沿う作動状態の縦断側面図。
【図6】この発明の第3の実施形態を示す内視鏡装置の
本体部の一部切欠した側面図。
【図7】同実施形態の口金の斜視図。
【図8】この発明の第4の実施形態を示す内視鏡装置の
本体部の作動前状態の縦断側面図。
【図9】同実施形態を示し、内視鏡装置の本体部の作動
状態の縦断側面図。
【図10】同実施形態を示し、図8のC−C線に沿う断
面図。
【図11】同実施形態を示し、図9のD−D線に沿う断
面図。
【図12】この発明の第5の実施形態を示す内視鏡装置
の本体部の縦断側面図。
【図13】同実施形態を示し、内視鏡装置の本体部の作
動状態の縦断側面図。
【図14】同実施形態を示し、内視鏡装置の本体部の正
面図。
【図15】同実施形態を示し、図13のE−E線に沿う
断面図。
【図16】この発明の第6の実施形態を示す挿入部シー
スの縦断側面図。
【図17】同実施形態を示す挿入部シースの製造工程
図。
【図18】この発明の第7の実施形態を示す挿入部シー
スの製造工程図。
【図19】この発明の第8の実施形態を示し、(a)は
内視鏡装置の縦断側面図、(b)は図19(a)のG−
G線に沿う断面図。
【図20】この発明の第9の実施形態を示す内視鏡装置
の縦断側面図。
【図21】同実施形態を示し、図20のH−H線に沿う
断面図。
【図22】同実施形態を示し、図20のI−I線に沿う
断面図。
【図23】同実施形態を示し、(a)は図20のJ−J
線に沿う断面図、(b)は図20のK−K線に沿う断面
図、(c)は図20のL−L線に沿う断面図。
【図24】この発明の第10の実施形態を示し、(a)
は図23(a)に相当する断面図、(b)は図23
(b)に相当する断面図。
【図25】この発明の第11の実施形態を示す内視鏡装
置の本体部の縦断側面図。
【図26】同実施形態を示し、図25のM−M線に沿う
断面図。
【図27】この発明の第12の実施形態を示し、(a)
(b)はシース挿入部の断面図。
【図28】この発明の第13の実施形態を示し、(a)
は内視鏡装置の縦断側面図、(b)は(a)のN−N線
に沿う断面図、(c)は(a)のO−O線に沿う断面
図。
【図29】同実施形態を示し、シース挿入部の斜視図。
【図30】従来の内視鏡装置の側面図。
【符号の説明】
11…内視鏡装置 12…内視鏡 13…挿入部 14…本体部 21…弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岡部 洋 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オリ ンパス光学工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡に着脱可能で、内視鏡挿入部を収
    納可能な挿入部と、前記内視鏡挿入部の基端部に接続さ
    れ内視鏡本体部に接続可能な本体部と、前記挿入部に設
    けられた送水管路及び吸引管路とからなる内視鏡装置に
    おいて、 前記本体部を弾性部材によって形成し、該本体部に弾性
    変形によって開閉される弁機構を設けたことを特徴とす
    る内視鏡装置。
JP9297142A 1997-10-29 1997-10-29 内視鏡装置 Withdrawn JPH11128160A (ja)

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Cited By (4)

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