JP2019180548A - 内視鏡洗浄装置及び内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具 - Google Patents

内視鏡洗浄装置及び内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具 Download PDF

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Abstract

【課題】内視鏡のシリンダ(有底筒)内に装着され、シリンダ内の洗浄をより確実に行うことのできる内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具及び洗浄補助具を用いた内視鏡洗浄装置を提供すること。【解決手段】内視鏡内の各管路に連通接続可能な第一開口21a、第二開口21b、第三開口21c及び第四開口21dを有するシリンダ16内に隙間を介して挿入され、隙間に供給される洗浄液によってシリンダ16内を洗浄するための内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具55であって、円筒状の挿入部58を有し、挿入部58には、基端側から先端側にかけて形成された内孔70が備えられ、挿入部58には、内孔70に連通接続されるとともに、挿入部58の径方向外側に向けて開口される横孔72a〜72cを備えた横孔部71を設けた。【選択図】図3

Description

本発明は、有底筒の形状を有し、内視鏡内の各管路に連通接続可能な第一開口、第二開口、第三開口及び第四開口を有するこの有底筒内に隙間を介して挿入され、隙間に供給される洗浄液によって有底筒内を洗浄するための内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具及びこの洗浄補助具を用いた内視鏡洗浄装置に関するものである。
内視鏡検査が終了した使用後の内視鏡は、体控内に挿入する挿入部の外表面とともに、内視鏡の鉗子チャンネル、吸引チャンネル、送気チャンネル、送水チャンネル等の複数の管路内が、粘液、血液、汚物により汚染されている。このため、内視鏡の再使用にあたっては二次感染などを防止するために、内視鏡の外表面とともに、管路内の厳密な洗浄が必要となる。
そのため、内視鏡の複数の管路のそれぞれに洗浄液を注入できるように、複数の送液管路が前記洗浄槽等に配設され、該送液管路と内視鏡の複数の管路を洗浄アダプターを使用して接続し、管路内に洗浄液を注入し内視鏡の管路内の洗浄をするものが種々知られている。
このような内視鏡洗浄装置として、特表2015−125347号公報(特許文献1)に開示されているように、液体供給ユニットにより洗浄液等の流体を内視鏡の送水・送気シリンダ(有底筒)に供給して、このシリンダ内の洗浄を行う際に、シリンダ内に挿嵌してシリンダ内の流体の流れを制御し、シリンダ内をより確実に洗浄しようとする内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具が提案されている。
特表2015−125347号公報(図12等)
しかしながら、従来の洗浄補助具では、洗浄液等の流体の供給の際に、挿嵌されたシリンダ内で流体の滞留や衝突が生じてしまい、シリンダ内壁の一部には十分な勢いで流体を供給することができないことがあった。このため、シリンダ内壁の一部の洗浄が十分には行えない問題が生じていた。化学洗浄液などではなく洗浄能力が高く無い洗浄液を使用する場合には、このような洗浄能力が特に問題となっていた。
本発明は、上記した従来技術の問題点に鑑みなされたものであり、内視鏡のシリンダ(有底筒)内に装着され、シリンダ内の洗浄をより確実に行うことのできる内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具及び洗浄補助具を用いた内視鏡洗浄装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の手段は、以下のものである。
(1)有底筒の形状を有し、内視鏡内の各管路に連通接続可能な第一開口、第二開口、第三開口及び第四開口を有する前記有底筒内に隙間を介して挿入され、前記隙間に供給される洗浄液によって前記有底筒内を洗浄するための内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具であって、円筒状の挿入部を有し、前記挿入部には、基端側から先端側にかけて形成された内孔が備えられ、前記挿入部には、前記内孔に連通接続されるとともに、前記挿入部の径方向外側に向けて開口される横孔を備えた横孔部が設けられた内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
(2)前記横孔は、前記横孔部の周方向に複数形成されている(1)に記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
(3)前記横孔は、前記横孔部の周方向に3つ形成されている(2)に記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
(4)前記横孔は、前記横孔部の外周の接平面に対して、前記横孔部の周方向に傾けて開口された(1)から(3)のいずれかに記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
(5)前記横孔は、前記横孔部の外周の接平面に対して、100度〜135度傾けて開口された(4)に記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
(6)前記挿入部には、外周面の周方向にシール部材が取り付けられ、前記挿入部の前記シール部材よりも基端側及び先端側に前記横孔部がそれぞれ設けられた(1)から(5)のいずれかに記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
(7)(1)から(6)のいずれかの洗浄補助具を用いた内視鏡洗浄装置。
本発明の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具及びこの洗浄補助具を用いた内視鏡洗浄装置によれば、円筒状の挿入部を有し、挿入部には、基端側から先端側にかけて形成された内孔が備えられ、また挿入部には、内孔に連通接続されるとともに挿入部の径方向外側に向けて開口される横孔を備えている。よって、従来の洗浄補助具を用いる場合と比べて、シリンダ(有底筒)内に新たな洗浄液の流れをもたらすことができ、シリンダ内の各部に洗浄液を十分に供給(接触)させることができる。したがって、シリンダ内をより確実に洗浄することができる。また、特に横孔が、横孔部の外周の接平面に対して横孔部の周方向に傾けて開口されるものとすることにより、シリンダ内で周方向に旋回するような洗浄液の流れを生じさせることができ、スワール状に洗浄液を流すことができるので、より一層確実にシリンダ内を洗浄することができる。
図1は、本発明の洗浄補助具を用いる内視鏡洗浄装置の説明図である。 図2は、本発明の洗浄補助具を使用して洗浄する内視鏡の各管路と接続ポートの接続関係を示す説明図である。 図3は、本発明の洗浄補助具とシリンダ周辺の一部縦断面図である。 図4は、図3の洗浄補助具のA−A‘線断面図である。 図5は、本発明の別の洗浄補助具とシリンダ周辺の一部縦断面図である。 図6は、図5の洗浄補助具のA−A‘線断面図である。 図7は、図5の洗浄補助具のB−B‘線断面図である。 図8は、本発明のさらに別の洗浄補助具とシリンダ周辺の一部縦断面図である。 図9は、本発明の洗浄補助具を取り付けた洗浄補助具ユニットの底面視斜視図である。 図10は、図9の洗浄補助具ユニットの別の底面視斜視図である。 図11は、図9の洗浄補助具ユニットの取付部材の斜視図である。 図12は、図9の洗浄補助具ユニットの本体部の斜視図である。
本発明の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具について、図に示す実施例を用いて説明する。本発明の洗浄補助具は、図1に示す内視鏡洗浄装置Aに用いられるものである。図1及び図2に示されるように、内視鏡洗浄装置Aは、内視鏡の外表面を洗浄する外表面洗浄装置Bと、内視鏡内の管路内を洗浄する管路内洗浄装置Cと制御部Dを備えており、前記外表面洗浄装置Bは、内視鏡検査が終了した使用後の内視鏡1を収容する洗浄槽2と、洗浄液を貯留しておく洗浄液タンク3と、該洗浄液タンク3から前記洗浄槽2に洗浄液を供給する洗浄液供給手段4と、洗浄が終了した後に洗浄槽2から洗浄液等を排出する排出手段5とから構成されている。
前記洗浄液を供給する洗浄液供給手段4は、前記洗浄液タンク3の底部から液体ポンプ6により洗浄液送給管7を通って前記洗浄槽2に洗浄液を送給するとともに、後述する液体注入装置8の一部を担うもので、前記洗浄液送給管7から分岐した送液管9等を介して内視鏡1の管路内に洗浄液を注入するものである。
また、前記洗浄液を排出する排出手段5は、前記洗浄槽2から排出管46によりフィルター47を介して再び洗浄液タンク3に戻したり、排出用液体ポンプ10により廃液送給管11を介して内視鏡洗浄装置Aの外に排出するようになっている。
そして前述した通り、内視鏡1の管路内には洗浄液タンク3からの洗浄液(消毒液)を送水できるようになっている。
なお、水道水により内視鏡1の外表面を洗い流すために、水道蛇口12からフィルター13等を介して給水管14により、前記洗浄槽2内に送水でき、また、シャワーヘッド15を介して水道水を流出させ、内視鏡1の外表面を洗い流すこともできる。
前記管路内洗浄装置Cは、内視鏡1の吸引チャンネル口19等の管路内に洗浄液等の液体を注入する液体注入装置8と、前記内視鏡1の吸引チャンネル口19等の管路内に空気を注入する空気注入装置22とから構成されている。
前記液体注入装置8は、前記洗浄液を供給する洗浄液供給手段4を共用するもので、前記洗浄液タンク3に貯留されている洗浄液を送給する液体ポンプ6と、前記洗浄液を送給する洗浄液送給管7から分岐して設けられた送液管9とからなり、該送液管9には前記制御部Dにより開閉制御される液体送給切換バルブ23と、送液管内を流れる液体の流量を計測する流量センサー24が設けられている。
前記空気注入装置22は、空気ポンプ25と圧縮空気を貯留する空気タンク26と圧縮空気を送給する送気管27とからなり、該送気管27には前記制御部Dにより開閉制御される空気送給切換バルブ28が設けられている。
そして、前記液体注入装置8の送液管9と前記空気注入装置22の送気管27は接続され、両者が接続された送給管29は、前記洗浄槽2の周辺部に設置された接続ポート30の複数の送給路接続部31の上流側に接続されている。
前記接続ポート30の各送給路接続部31の下流側には、内視鏡の複数の管路32等と接続する複数の接続具が接続さる。該接続具の1つは内視鏡の管路の基端側開口であるユニバーサルコード部20の吸引チャンネル口19に洗浄部材17を装着する洗浄部材装着部21であり、その他の接続具は、送気チャンネル、送液チャンネル等の管路と接続する接続アダプターである。前記洗浄部材装着部21及び接続アダプターとしてはチーブを使用するのが好ましい。
前記制御部Dは、前記液体注入装置8により注入される洗浄液等の液体の注入量、注入時間および注入間隔を制御する液体注入装置制御機能と、前記空気注入装置22により注入される空気の注入圧力、注入時間および注入間隔を制御する空気注入装置制御機能とを備え、前記内視鏡1の管路内に、洗浄液等の液体のみを送給したり、液体と空気を同時送給したり、空気のみを送給したり、液体と空気を交互に送給したり、液体又は空気を間欠的に送給するなど、液体と空気の送給方法を選択して制御することができる機能を備えている。
そして、内視鏡1の管路内の洗浄を開始する際に、液体送給切換バルブ23を開成し液体のみを送液管9から送給管29を通って前記接続ポート30の送給路接続部31に送給し、内視鏡1の管路内に送り込み、また、液体送給切換バルブ23と空気送給切換バルブ28の両者を開成し、液体と空気を同時に送給し内視鏡1の管路の吸引チャンネル18から鉗子チャンネル33に送り込むことができるようになっている。
さらに、前記制御部Dは、液体送給切換バルブ23と空気送給切換バルブ28の両者を交互に開閉制御することができ、例えば、前記液体を30〜60秒流し、その後空気を10〜20秒を流す操作を1セットとし、これを3〜7回繰り返すように制御することができる。
また、内視鏡1の管路内洗浄が終了した後、液体送給切換バルブ23を閉止し空気送給切換バルブ28を開成し、空気のみを供給し管路内を乾燥させることができる。
前記液体注入装置Aは、前記内視鏡の管路内に500mL/分以上の流量にて液体を供給可能としたものであり、短時間に液体を1000mL/分以上送給するように設定するのが望ましい。
また、前記空気注入装置は、前記内視鏡の管路内に50KPa以上の圧力にて空気を送給可能としたものであり、送給圧力が100KPa以上で送給するよう設定するのが望ましい。
前記内視鏡洗浄装置Aには制御部Dが備えられ、該制御部Dには前記液体注入装置8の前記送液管9に設けた流量センサー24で検知した流量を電気信号に変え入力するようになっている。
そして、前記制御部Dは、目詰まり判断用流量値を記憶しており、前記流量センサーにより検知される流量の電気信号が、前記目詰まり判断用流量値以下、例えば100mL/分以下となったことを検知したときに、前記内視鏡洗浄装置Aに備えた警報装置45から警報を出し知らせるようになっている。また、前記制御部Dは、前記目詰まり判断用流量値以下となったことを検知しとき、前記液体注入装置8および前記空気注入装置22の作動を停止させることもできる。
次いで本発明の洗浄補助具について詳述する。図9から図12に示されるように、洗浄補助具ユニット50は、いわゆる「セパレーター」と呼ばれるものであり、内視鏡1の送水管路32a及び送気管路32bに連通接続される送水・送気シリンダ16及び吸引シリンダ17に装着されて、内視鏡1の洗浄効率を上げるために用いられる。
洗浄補助具ユニット50は、上記した送水・送気シリンダ16及び吸引シリンダ17の開口部上に固定可能な樹脂製の蓋部51と、この蓋部51の下方に突設される金属製のスティック状の洗浄補助具55を備えている。洗浄補助具55は、底面視がほぼ長方形状の蓋部51の底面から突設されており、蓋部51の底面の洗浄補助具55の隣の部位には、洗浄補助具ユニット50が設置された際に、吸引シリンダ17の開口部上に位置してこれを閉止するゴム製の閉止部材53が取り付けられている。
蓋部51は、本体部51aと、この本体部51aとは別体であり、図11に示されるように、本体部51aに対して脱着可能な取付部材54を備えている。取付部材54は、図12に示されるように、本体部51aに揺動可能に取り付けられているアーム部52により、本体部51aの収容凹部51b内に固定可能に構成されている。図11に示されるように、前述した洗浄補助具55及び閉止部材53は、この取付部材54に備えられており、収容凹部51bに取り付けられた際には、図9、図10に示されるように、本体部51aのスリット51cから外側に向けて突出・露呈されるように構成されている。
洗浄補助具55は、図3に示されるように、基端よりも先端がやや細くなった円筒状に形成されている。洗浄補助具55の外形は、装着される送水・送気シリンダ16の内壁31の形状とほぼ同一に形成されている。そして本例では、洗浄補助具55の外表面と送水・送気シリンダ16の内壁31とは、概ね全体において約1.0mmの隙間(図中のC−C‘間)が空くような外形に洗浄補助具55が形成されている。洗浄補助具55は、基端側の接続部56と先端側の挿入部58とを備え、これらの接続部56と挿入部58との間には、送水・送気シリンダ16に挿入された際に、送水・送気シリンダ16の開口部に当接して挿入部58の挿入方向の位置決めをするためのフランジ57が周設されている。
また、挿入部58は、先端側から先端部60、中間部62及び基端部64を備えている。先端部60は、基端部64よりも小径に形成されており、中間部62は、基端部64から先端部60に向けて徐々に先細となるテーパー状の外形に形成されている。また、先端部60の中間部62寄りの外周には、送水・送気シリンダ16の内壁31と密着してシールする「シール部材」の一例であるOリング66が取り付けられている。
洗浄補助具55の内部には、接続部56から先端部60に連通する内孔70が設けられている。内孔70は、接続部56の基端面の基端開口部70aと、先端部60の先端面の先端開口部70bとにおいて開口している。よって、接続部56側から内孔70内に供給される洗浄液は、先端部60側の内孔70の開口部及び後述する横孔72から送水・送気シリンダ16内に導入される。洗浄消毒時は、このシリンダ16は、内視鏡洗浄装置Aの中に横たわっており、シリンダ16内上部に空気溜まりが一度出来てしまうと、これを取り除くことが困難であり、このため当該箇所に洗浄液が到達できず当該箇所に汚れが残り易い。しかしながら、洗浄補助具55の中心に内孔70を設けることにより、シリンダ16内に溜まった空気は、シリンダ16に接続された洗浄液注入チューブを通って抜くことができる。
また、基端部64のフランジ57にほぼ隣接する横孔部71には、図3及び図4に示すように、基端部64の径方向外側に向けて開口されるとともに、内孔70に連通する横孔72が形成されている。本例では、横孔72は同様のものが3つ形成されており、図4に示されるように、横孔72a,72b及び72cは、等間隔に等角度(120度)を置いて、内孔70から基端部64の径方向外側に向けて形成されている。横孔72を複数設けることにより、送水・送気シリンダ16内に十分な量の洗浄液を供給する。また、等間隔に等角度を置いて横孔72を形成することにより、送水・送気シリンダ16の内壁31の周方向においてできる限り均等に洗浄液を供給することができる。
また、これらの横孔72a〜72の内径は、それぞれ内孔70の内径の約3分の2となるように形成されている。また、これらの横孔72a〜72cは、それぞれ、洗浄補助具ユニット50の平面視において内孔72の右寄りに変位して配置されている。そして、横孔72a〜72はそれぞれ、円筒状の横孔部71の外周面の接平面に対して約100度〜135度の向きで傾けて開口されている。このようにして各横孔72を内孔70の軸心から洗浄補助具55の接平面に向けて直交する方向に真っ直ぐ形成するのではなく、外周面の周方向において、外周面の接平面に対して傾くように開口することにより、横孔72から吐出された洗浄液は、図4上で反時計回りに旋回しスワール状に流れることになる。よって、このような横孔72から吐出された従来にはない洗浄液の流れを積極的に作り出すことにより、シリンダ16内での洗浄液の滞留を容易に抑制することができ、より確実な洗浄を可能としている。
送水・送気シリンダ16には、上方(開口寄り)から順に第一開口21a、第二開口21b、第三開口21c及び第四開口21dが設けられている。これらの各開口は、内視鏡1の各開口に接続されるものである。第一開口21a、第二開口21b及び第四開口21dは、図3上、シリンダ16の左側に配設されており、一方、第三開口21cはこれらと反対の右側に配設されている。また前述の通り、洗浄補助具55はシリンダ16の内壁31とほぼ同形状に形成されている。すなわちシリンダ16内部は、洗浄補助具55の外形とほぼ同様の形状とされている。そしてまた、シリンダ16の内壁31と洗浄補助具55の外表面との間には、概ね全体において約1.0mm以下の隙間を生ずる大きさにそれぞれが形成されている。隙間をこのように設けることにより、供給される洗浄液の接触圧力を高めることができるので、より確実にシリンダ16内の洗浄を行うことができる。
このように構成されたシリンダ16と洗浄補助具55は、洗浄補助具55がシリンダ16に装着された際に、図3に示されるように、各部が以下のように配置される。なお図面中の矢印は供給される洗浄液の流れを示す。
洗浄補助具55の横孔72が設けられた横孔部71は、第一開口21aよりも上方の開口部のすぐ下側に位置する。そして、横孔部71を含む基端部64及び中間部62は、シリンダ16の開口部から第一開口21aを含み第二開口21bの少し上までに位置するように構成されている。また、先端部60は、第二開口21bの少し上から第三開口21cを含み第四開口21dのほぼ横に至るまでの位置に配置されることになる。そして、先端部60の上方寄りに取り付けられたOリング66は、第二開口21bと第三開口21cとの間に配置される。よって、このOリング66によってシリンダ16の内壁31と洗浄補助具55の外表面とによって区画された空間は、第一開口21aと第二開口21bに連通するとともに、横孔72に連通する第一流路74と、第三開口21cと第四開口21dと連通し、内孔70の先端開口部70bと連通する第二流路76とに離隔されることになる。
したがって、内孔70の基端開口部70aから供給される洗浄液の一部は、横孔72から吐出されて第一流路74内を洗浄した後に、第二開口21bからシリンダ16外に排出される。基端開口部70aから供給される洗浄液の残りの一部は、内孔70をそのまま先端方向に流れ、先端開口部70bから吐出されて第二流路76内を洗浄した後に、第四開口21dからシリンダ16外に排出される。
また、第一開口21aから供給される洗浄液は、第一流路74内を洗浄した後に、第二開口21bからシリンダ16外に排出される。
また、第三開口21cから供給される洗浄液は、第二流路76内を洗浄した後に、第四開口21dからシリンダ16外に排出される。
従来のように既設の開口21a〜21dのみを用いてシリンダ16内に洗浄液を供給するのではなく、横孔72からの洗浄液の流れをもたらすことができるので、シリンダ16内をより確実に洗浄することができる。さらに本例では、前述したように、第一流路74内において横孔72から吐出される洗浄液がシリンダ16内をスワール状に流れるので、第一流路74内をさらにより確実に洗浄することができる。
また、第二流路76内においても、内孔70の先端開口部bからも洗浄液を吐出できるので、開口21a〜21dのみを用いた洗浄とは異なる洗浄液の流れにより、第二流路76内をより確実に洗浄することができる。
なお、第一流路74を洗浄する場合に、内孔70の基端開口部70aへの洗浄液の供給と第一開口21aへの洗浄液の供給とは、第一流路74内で衝突して洗浄液が滞留し易くなることを避けるために、交互に行うことが望ましいが、場合によっては同時に行うことを排除するものではない。同様に、第二流路76を洗浄する場合に、内孔70の基端開口部70aへの洗浄液の供給と第三開口21cへの洗浄液の供給とは、第二流路76内で衝突して洗浄液が滞留し易くなることを避けるために、交互に行うことが望ましいが、場合によっては同時に行うことを排除するものではない。これらの基端開口部70a、第一開口21a又は第三開口21cへの洗浄液の供給は、交互に又は同時に種々選択し、各流路内の洗浄をより確実に行うことができる。
本発明は、前述した実施の形態に限られるものではなく、本発明の主旨の範囲内で適宜変更することが可能である。図5及び図6に示されるのは、本発明の別の洗浄補助具ユニット50aである。なお、以下において、前述した例と同様の構成については、図面中に同じ符号を付して説明を省略する。
この洗浄補助具ユニット50aでは、洗浄補助具55aの挿入部58aは、装着されるシリンダ16aの形状に合わせて、ほぼストレートの円筒状に形成されており、両者の隙間は、ほぼ全体に渡って約1.0mm以下とされている。シリンダ16aには第一開口21a〜第四開口21dの四つの開口が設けられており、シリンダ16aの開口側より順に、第一開口21a、第二開口21b、第三開口21c及び第四開口21dが設けられている。前述した例と異なり、シリンダ16aにおいては、第一開口21aはシリンダ16aの長手方向のほぼ中央付近の左側に設けられ、ついで第二開口21bは第一開口21aよりやや下方の右側、すなわち第一開口21aとは反対側に、下方約45度の角度に向けて突設されている。そして第三開口21cは、第一開口21aの下方に、第二開口21bよりも下方の位置に設けられている。そして第四開口21dは、シリンダ16aの先端面から下方に向けて突設されている。
洗浄補助具55aには、内孔70が形成されており、その挿入部58aの基端部64aの基端側に横孔部71が設けられ、基端部64aの先端側には、Oリング66が取り付けられている。横孔部71aには、図6にも示すように、前述の例と同様の横孔72a〜72cが設けられている。
そして、本例の洗浄補助具55では、前述の例とは異なり挿入部58aの先端部60aにおいて、もう一つの横孔部71aが設けられている。図7にも示すように、この横孔部71aに設けられた横孔72a〜72cは、内孔70の先端に連通して径方向外側に向けて延設されている。内孔70は横孔部71aの横孔72a〜72cよりも下方に延設されず、横孔72a〜72cの部位まで延設されている。
そして、Oリング66によってシリンダ16aの上寄りに区画された第一流路74aは、第一開口21a及び第二開口21bに連通するとともに、挿入部58aの基端部64aの横孔部71aの横孔72を介して内孔70に連通している。また、シリンダ16aの下寄りに区画された第二流路76aは、第三開口21c及び第四開口21dに連通するとともに、挿入部58aの先端部60aの横孔部71aの横孔72を介して内孔70に連通している。本例においても、第一開口21a〜第四開口21dなど開口のみを用いて洗浄液を供給するよりも、シリンダ16a内の各部に洗浄液を行き渡らせることができ、より確実にシリンダ16a内の洗浄を行うことができる。
次に図8に示すのは、本発明のさらに別の洗浄補助具ユニット50bである。この洗浄補助具ユニット50bでは、洗浄補助具55bの挿入部58bは、先端のみが先細に形成され、装着されるシリンダ16bの形状に合わせて、ほぼストレートの円筒状に形成されている。そして、挿入部58bとシリンダ16bとの間の隙間は、ほぼ全体に渡って約1.0mm以下とされている。シリンダ16bには第一開口21a〜第四開口21dの四つの開口が設けられており、シリンダ16bの開口側より順に、第一開口21a、第二開口21b、第三開口21c及び第四開口21dが設けられている。前述した例と異なり、シリンダ16bにおいては、第一開口21aはシリンダ16aの長手方向のやや上方よりの右側に設けられ、下方約45度の角度に向けて突設されている。ついで第二開口21bは第一開口21aよりやや下方の左側、すなわち第一開口21aとは反対側に設けられている。そして第三開口21cは、第二開口21bの下方の位置に設けられている。そして第四開口21dは、シリンダ16bの先端面から下方に向けて突設されている。
洗浄補助具55bは、内孔70が形成されており、その挿入部58bの基端部64bの基端側に横孔部71が設けられ、基端部64bの先端には、Oリング66が取り付けられている。横孔部71には、前述の例と同様の横孔72a〜72cが設けられている。
そして、本例の洗浄補助具55bでは、前述の例とは異なり挿入部58aの先端部60bの基端、すなわちOリング66の直下に、もう一つの横孔部71bが設けられている。この横孔部71bに設けられた横孔72a〜72cは、内孔70の先端に連通して径方向外側に向けて延設されている。内孔70は横孔部71bの横孔72a〜72cよりも下方に延設されず、横孔72a〜72cの部位までのみ延設されている。
そして、Oリング66によってシリンダ16bの上寄りに区画された第一流路74bは、第一開口21a及び第二開口21bに連通するとともに、挿入部58bの基端部64bの横孔部71の横孔72を介して内孔70に連通している。また、シリンダ16bの下寄りに区画された第二流路76bは、第三開口21c及び第四開口21dに連通するとともに、挿入部58bの先端部60bの横孔部71bの横孔72を介して内孔70に連通している。本例においても、第一開口21a〜第四開口21dなど開口のみを用いて洗浄液を供給するよりも、シリンダ16b内の各部に洗浄液を行き渡らせることができ、より確実にシリンダ16b内の洗浄を行うことができる。
本発明は、この他に、例えば前述の例とは異なる種々の形状のシリンダに対応した形状に変更することが可能である。1つの横孔部に設けられる横孔の数は、前述の例では3つとしたがこれに限られず、他の数に変更することも可能である。より均等に洗浄を行うためには、複数の横孔は等間隔・等角度で設けることが望ましいが、変更することも可能である。横孔部の数は、第一の例のように1つとすることでも良いが、第二の例や第三の例のように、2つ、又は場合によってはさらに3つ以上とすることとしても良い。また、横孔72の洗浄補助具の外周面に対する角度を約100度から135度としたが、135度よりもさらに傾けた角度としたり、90度よりも少し傾けることとしても良い。また、外周面に対して直交する90度の角度としても、従来よりも一定以上の洗浄効果を生ずる。
本発明は、内視鏡洗浄装置及び内視鏡洗浄装置に用いられる洗浄補助具として広く利用することができる。
A…内視鏡洗浄装置
B…外表面洗浄装置
C…管路内洗浄装置
D…制御部
1…内視鏡
2…洗浄槽
3…洗浄液タンク
4…洗浄液供給手段
5…排出手段
6…液体ポンプ
8…液体注入装置
9…送液管
10…排出用液体ポンプ
11…廃液送給管
12…水道蛇口
13…フィルター
14…給水管
15…シャワーヘッド
16,16a,16b…送水・送気シリンダ
17…吸引シリンダ
18…吸引チャンネル
19…吸引チャンネル口(管路の基端側開口)
20…ユニバーサルケーブル部
21a…第一開口
21b…第二開口
21c…第三開口
21d…第四開口
22…空気注入装置
23…液体送給切換バルブ
24…流量センサー
25…空気ポンプ
26…空気タンク
27…送気管
28…空気送給切換バルブ
29…送給管
30…接続ポート
31…内壁
32a…送水管路
32b…送気管路
33…鉗子チャンネル
45…警報装置
46…排出管
47…フィルター
48…管路の先端側開口
50,50a,50b…洗浄補助具ユニット
51…蓋部
51a…本体部
51b…収容凹部
51c…スリット
52…アーム部
53…閉止部材
54…取付部材
55,55a,55b…洗浄補助具
56…接続部
57…フランジ
58,58a,58b…挿入部
60,60a,60b…先端部
62…中間部
64,64a,64b…基端部
66…Oリング
70…内孔
70a…基端開口部
70b…先端開口部
71,71a,71b…横孔部
72(72a,72b,72c)…横孔
74,74a,74b…第一流路
76,76a,76b…第二流路



Claims (7)

  1. 有底筒の形状を有し、内視鏡内の各管路に連通接続可能な第一開口、第二開口、第三開口及び第四開口を有する前記有底筒内に隙間を介して挿入され、前記隙間に供給される洗浄液によって前記有底筒内を洗浄するための内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具であって、
    円筒状の挿入部を有し、
    前記挿入部には、基端側から先端側にかけて形成された内孔が備えられ、
    前記挿入部には、前記内孔に連通接続されるとともに、前記挿入部の径方向外側に向けて開口される横孔を備えた横孔部が設けられた内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
  2. 前記横孔は、前記横孔部の周方向に複数形成されている請求項1に記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
  3. 前記横孔は、前記横孔部の周方向に3つ形成されている請求項2に記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
  4. 前記横孔は、前記横孔部の外周の接平面に対して、前記横孔部の周方向に傾けて開口された請求項1から請求項3のいずれかに記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
  5. 前記横孔は、前記横孔部の外周の接平面に対して、100度〜135度傾けて開口された請求項4に記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
  6. 前記挿入部には、外周面の周方向にシール部材が取り付けられ、前記挿入部の前記シール部材よりも基端側及び先端側に前記横孔部がそれぞれ設けられた請求項1から請求項5のいずれかに記載の内視鏡洗浄装置用の洗浄補助具。
  7. 請求項1から請求項6のいずれかの洗浄補助具を用いた内視鏡洗浄装置。

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