JP2008278967A - 挿入補助具 - Google Patents

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Abstract

【課題】内視鏡挿入部との局所的な擦れを防止することができ、且つ、可撓性の良い挿入補助具を提供する。
【解決手段】本発明の挿入補助具60は、内視鏡10の挿入部12が挿通される挿通路70と、挿通路70の管壁部に軸方向に形成される流体の管路72、74と、を備える。挿通路70は、軸方向に直交する断面が円形であり、管路72、74は、軸方向に直交する断面が周方向よりも径方向が短い形状である。
【選択図】 図7

Description

本発明は挿入補助具に係り、特に小腸や大腸などを観察する内視鏡の体内への挿入を補助する医療用の挿入補助具に関する。
小腸や大腸などの深部消化管は複雑に屈曲しており、内視鏡の挿入部を単に押し入れていくだけでは挿入部の先端に力が伝わりにくく、深部への挿入は困難である。このため、内視鏡の挿入部を筒状の挿入補助具(オーバーチューブまたはスライディングチューブともいう)に挿通させて体内に挿入する方法が提案されている。この方法によれば、挿入部が挿入補助具にガイドされるので、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止することができ、挿入部を消化管の深部に挿入することができる。
特許文献1には、内視鏡の挿入部の先端部に第1バルーンを設けるとともに、挿入補助具の先端部に第2バルーンを設けた内視鏡装置が記載されている。この内視鏡装置によれば、第1バルーンや第2バルーンを膨張させることによって挿入部や挿入補助具を消化管に固定することができ、バルーンの膨張と収縮を繰り返しながら挿入部と挿入補助具を交互に挿入することによって、挿入部を消化管の深部に挿入することができる。
ところで、特許文献1の挿入補助具は、第2バルーンに流体を供給するための細径のチューブが別途設けられており、このチューブが挿入補助具の外周面に取り付けられている。このため、挿入補助具の可撓性が悪く、挿入補助具の体内への挿入操作性や、挿入補助具への内視鏡挿入部の挿通操作性が低下するという問題が生じる。これに対して、特許文献2の挿入補助具は、バルーンに流体を供給するための送気路が挿入補助具の周壁部に形成されている。したがって、挿入補助具が一本のチューブによって構成されるので、挿入補助具の可撓性が良く、挿入補助具の体内への挿入操作性や、挿入補助具への内視鏡挿入部の挿通操作性に優れている。
特開2002−301019号公報 特開2006−81930号公報
しかしながら、特許文献2の挿入補助具は、その周壁部が送気路の位置で内側に突出しており、内視鏡の挿入部を挿入補助具に挿抜した際に突出部が擦れるという問題があった。特に、小腸や大腸を観察する内視鏡装置では、内視鏡の挿入部を挿入補助具に対して繰り返し挿抜操作するため、挿入補助具の内周面に潤滑コーティングが施されているが、特許文献2の如く突出部が形成された場合には、この突出部が内視鏡の挿入部に擦れることによって潤滑コーティングが剥がれ、挿抜操作に支障を来すおそれがあった。
このような問題を解消するため、挿入補助具の周壁部を外側に突出させたり、挿入補助具の周壁部全体を厚くしたりする方法が考えられる。しかし、前者の方法は、挿入補助具を体内に挿抜した際に、挿入補助具の外側の突出部分が体壁に引っ掛かるおそれがあり、後者の方法は周壁部全体が厚くなるために挿入補助具の可撓性が悪くなるという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、内視鏡の挿入部との局所的な擦れを防止することができ、且つ、可撓性の良い挿入補助具を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、内視鏡挿入部が挿通される挿通路と、該挿通路の管壁部に軸方向に形成される流体の管路と、を備えた筒状の挿入補助具において、前記挿通路は、前記軸方向に直交する断面が円形であり、前記管路は、前記軸方向に直交する断面が周方向よりも径方向が短い形状であることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、管路が径方向に短く、周方向に長い形状なので、挿入補助具が管路の位置で突出することを抑制しつつ、管路の面積を十分に確保することができる。また、請求項1の発明によれば、挿通路の断面が円形であり、内周面に突出部がないので、内視鏡挿入部を相対的に挿抜操作した際に、内周面が局所的に擦れることを防止することができる。
請求項2に記載の発明は請求項1の発明において、前記管路は、前記挿通路を挟んで両側に少なくとも一つずつ設けられることを特徴とする。
請求項2の発明によれば、挿通路を挟んで管路が少なくとも一つずつ設けられるので、挿入補助具は、管路を設けた側(すなわち管路の径方向)に湾曲しにくく、管路がない側(すなわち管路の周方向)に湾曲しやすくなる。そして、管路がない側に挿入補助具を湾曲させた際には、管路はその湾曲方向に長く形成されているので、管路が潰れにくく、管路の面積を常に確保することができる。
請求項3に記載の発明は請求項2の発明において、前記挿通路を挟んで一方側の管路は、前記挿入補助具の先端部外周に装着されるバルーンにエアを供給・吸引するための管路であり、他方側の管路は前記バルーンの装着位置よりも基端側に形成される通気用開口からの通気を行うための管路であることを特徴とする。
本発明によれば、挿通路の断面が円形であるとともに、管路の断面が径方向に短く、周方向に長い形状なので、挿通路が局所的に擦れることを防止できるとともに、挿入補助具が管路の位置で突出することを抑制しつつ、管路の面積を十分に確保することができる。
以下添付図面に従って本発明に係る挿入補助具の好ましい実施の形態について詳述する。図1は本発明に係る挿入補助具が適用される内視鏡装置を示すシステム構成図である。図1に示すように内視鏡装置は主として、内視鏡10、挿入補助具60及びバルーン制御装置100で構成される。
内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設され、体内に挿入される挿入部12とを備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル16が接続され、このユニバーサルケーブル16の先端にLGコネクタ18が設けられる。LGコネクタ18は光源装置20に着脱自在に連結され、これによって後述の照明光学系54(図2参照)に照明光が送られる。また、LGコネクタ18には、ケーブル22を介して電気コネクタ24が接続され、この電気コネクタ24がプロセッサ26に着脱自在に連結される。
手元操作部14には、送気・送水ボタン28、吸引ボタン30、シャッターボタン32及び機能切替ボタン34が並設されるとともに、一対のアングルノブ36、36が設けられる。
挿入部12は、手元操作部14側から順に軟性部40、湾曲部42及び先端部44で構成され、湾曲部42は、手元操作部14のアングルノブ36、36を回動することによって遠隔的に湾曲操作される。これにより、先端部44を所望の方向に向けることができる。
図2に示すように、先端部44の先端面45には、観察光学系52、照明光学系54、54、送気・送水ノズル56、鉗子口58が設けられる。観察光学系52の後方にはCCD(不図示)が配設され、このCCDを支持する基板には信号ケーブル(不図示)が接続される。信号ケーブルは図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16等に挿通されて電気コネクタ24まで延設され、プロセッサ26に接続される。よって、観察光学系52で取り込まれた観察像は、CCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、そして、この電気信号が信号ケーブルを介してプロセッサ26に出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサ26に接続されたモニタ50に観察画像が表示される。
図2の照明光学系54、54の後方にはライトガイド(不図示)の出射端が配設されている。このライトガイドは、図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16に挿通され、LGコネクタ18内に入射端が配設される。したがって、LGコネクタ18を光源装置20に連結することによって、光源装置20から照射された照明光がライトガイドを介して照明光学系54、54に伝送され、照明光学系54、54から前方に照射される。
図2の送気・送水ノズル56は、図1の送気・送水ボタン28によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、さらにこのバルブはLGコネクタ18に設けた送気・送水コネクタ48に連通される。送気・送水コネクタ48には不図示の送気・送水手段が接続され、エア及び水が供給される。したがって、送気・送水ボタン28を操作することによって、送気・送水ノズル56からエア又は水を観察光学系52に向けて噴射することができる。
図2の鉗子口58は、図1の鉗子挿入部46に連通されている。よって、鉗子挿入部46から鉗子等の処置具を挿入することによって、この処置具を鉗子口58から導出することができる。また、鉗子口58は、吸引ボタン30によって操作されるバルブ(不図示)に連通されており、このバルブはさらにLGコネクタ18の吸引コネクタ49に接続される。したがって、吸引コネクタ49に吸引ポンプ51を接続し、吸引ボタン30でバルブを操作することによって、鉗子口58から病変部等を吸引することができる。
一方、図1の挿入補助具60は主として、把持部62及びチューブ本体64で構成される。把持部62は、術者が把持する部分であり、プラスチック等の硬質材料によって筒状に形成され、この把持部62の先端側に、チューブ本体64が外嵌されて固定される。
チューブ本体64は、ポリウレタン等の可撓性材料から成り、内視鏡10の挿入部12が挿通される略筒状に形成される。チューブ本体64の先端部外周には、膨縮自在なバルーン66が装着され、このバルーン66にバルーン制御装置100からエアが供給または吸引される。なお、挿入補助具60の詳細については後述する。
図1のバルーン制御装置100は、バルーン66にエア等の流体を供給・吸引する装置であり、主として装置本体102及びリモートコントロール用のハンドスイッチ104で構成される。
装置本体102の前面には、電源スイッチSW1、停止スイッチSW2、圧力表示部106が設けられる。圧力表示部106はそれぞれ、バルーン66の圧力値を表示するパネルであり、バルーン破れ等の異常発生時にはこの圧力表示部106にエラーコードが表示される。
装置本体102の前面には、バルーン66へのエア供給・吸引を行うチューブ108が接続される。チューブ108と装置本体102との接続部分には、逆流防止ユニット110が設けられる。逆流防止ユニット110は、装置本体102に着脱自在に装着された中空円盤状のケース(不図示)の内部に気液分離用のフィルタを組み込むことによって構成されており、バルーン66が破れた際、体液等の液体が装置本体102内に流入することをフィルタによって防止することができる。
ハンドスイッチ104には各種のスイッチが設けられる。たとえば、装置本体102側の停止スイッチSW2と同じ機能の停止スイッチや、バルーン66の加圧/減圧を指示するON/OFFスイッチ、さらにはバルーン66の圧力を保持するためのポーズスイッチなどが設けられる。このハンドスイッチ104はコード112を介して装置本体102に電気的に接続されている。なお、図1には示してないが、ハンドスイッチ104には、バルーン66の送気状態、或いは排気状態を示す表示部が設けられている。
上記の如く構成されたバルーン制御装置100は、バルーン66にエアを供給して膨張させたり、そのエア圧を一定値に制御してバルーン66を膨張状態に保持したり、バルーン66からエアを吸引して収縮させたり、そのエア圧を一定値に制御してバルーン66を収縮状態に保持したりすることができる。
バルーン制御装置100は、バルーン専用モニタ114に接続されており、バルーン66を膨張、収縮させる際に、バルーン66の圧力値や膨張・収縮状態をバルーン専用モニタ114に表示することができる。なお、バルーン66の圧力値や膨張・収縮状態は、内視鏡10の観察画像にスーパーインポーズしてモニタ50に表示するようにしてもよい。
次に本実施の形態の挿入補助具60について図3〜図7を用いて説明する。図3は、挿入補助具60を示す正面図であり、図4はチューブ本体64の先端部分を示す平面図、図5はチューブ本体64の先端部分を示す下面図を示している。また、図6は、チューブ本体64の先端部分を示す縦断面図であり、図7は、図3の7−7線に沿うチューブ本体64の断面図である。
図6、図7に示すように、チューブ本体64の内部には、挿通路70、バルーン用流体の管路72、通気用の管路74が軸方向に形成されている。
挿通路70は、内視鏡10の挿入部12(図1参照)が挿通される孔であり、軸方向に直交する断面形状が円形で、且つ、その内径が挿入部12の外径よりも若干大きく形成される。挿通路70の内周面には、ポリビニルピロリドン等の親水性コート材(潤滑性コート材)がコーティングされており、水等の潤滑剤を挿通路70の内周面(すなわち、チューブ本体64と挿入部12との隙間)に供給することによって、チューブ本体64と挿入部12との摩擦を低減することができる。なお、潤滑剤の供給は、図3に示すコネクタ76から注射器等(不図示)によって注入される。コネクタ76は細径のチューブ78に接続され、このチューブ78の先端が挿通路70の基端に連結される。
図6、図7に示すバルーン用流体の管路72は、バルーン66に流体(たとえばエア)を供給・吸引するための管路であり、前述の挿通路70の管壁の内部に軸方向に形成される。また、バルーン用流体の管路72は、図7に示すように、チューブ本体64の軸方向に直交する断面形状が、チューブ本体64の径方向に短く、周方向に長い長円状に形成される。したがって、管路72の流路面積を十分に確保しつつ、チューブ本体64が外側に突出することを抑制することができる。
バルーン用流体の管路72は、図6に示す如くチューブ本体64の外周面に形成されたバルーン用の開口80に連通されている。バルーン用の開口80は、バルーン66の装着位置(すなわち、後述の凹部82、84の中間位置)に形成されており、この開口80からエアの供給・吸引を行うことによってバルーン66が膨張・収縮される。
管路72の先端側は、バルーン66の先端部66Aの固定位置及び固定位置よりも先端側において閉塞されている。また、管路72の基端側は、チューブ本体64の基端位置で細径のチューブ88(図3参照)に接続される。チューブ88の先端にはコネクタ86が設けられ、このコネクタ86を図1のチューブ108に接続することによってバルーン用流体の管路72がバルーン制御装置100に接続される。したがって、バルーン制御装置100でエアを供給、吸引することによって、バルーン66を膨張、収縮させることができる。
図6、図7に示す通気用の管路74は、挿通路70を挟んで、バルーン用流体の管路72の反対側に設けられており、挿通路70の管壁内に軸方向に形成されている。この通気用の管路74は、バルーン用流体の管路72と同様に、図7に示す断面形状において、径方向に短く、周方向に長い長円状に形成される。したがって、管路74の流路面積を十分に確保しつつ、チューブ本体64が外側に突出する量を抑制することができる。
通気用の管路74は、チューブ本体64の外周面に形成された通気用の開口90、90、90を介して外部に連通されている。通気用の開口90、90、90は、バルーン66の装着位置よりも基端側において、一定の間隔で形成されている。各開口90は、管路74の断面積と同様もしくはそれよりも大きく形成されており、一つの開口90だけでも十分な通気ができるようになっている。
管路74の先端側は、バルーン66の基端部66Bの固定位置において閉塞される。一方、管路74の基端側は、チューブ本体64の基端位置で細径のチューブ98(図3参照)に接続され、このチューブ98の先端に設けたコネクタ96を介して、管路74が外部に連通される。これにより、通気用の開口90が、管路74及びコネクタ96を介して外部に連通され、外部との通気が確保される。
図4〜図6に示すように、チューブ本体64の外周面には、バルーン66の装着位置において、二カ所の凹部82、84が所定の間隔で形成されている。先端側の凹部82は、チューブ本体64の外周面に一周にわたって形成される。一方、基端側の凹部84は、図4に示すようにバルーン用流体の管路72の周囲を除いて形成され、C状に形成されている。これらの凹部82、84にはそれぞれ、図6に示すバルーン66の先端部66A、基端部66Bが固定される。
バルーン66は、中央部分が膨れた略筒状に形成されており、裏返した状態でその先端部66Aがチューブ本体64の凹部82に被せられる。そして、バルーン66の先端部66Aに糸92を巻回し、その上に接着剤94を塗布することによってバルーン66の先端部66Aがチューブ本体64に固定される。この状態でバルーン66を元の状態に戻し、バルーン66の基端部66Bを凹部84に被せる。そして、バルーン66の基端部66Bに糸92を巻回し、その上に接着剤94を塗布することによって、バルーン66の基端部66Bがチューブ本体64に固定される。これにより、バルーン66の先端部66A、基端部66Bがそれぞれ凹部82、84に固定される。その際、バルーン66の先端部66A、基端部66Bが凹部82、84に配置されているので、固定部分が外側に突出することを抑制することができる。
図4〜図6に示すように、チューブ本体64は、先端にテーパ65が形成され、先端になるほど細く形成されている。したがって、挿通路70に内視鏡10の挿入部12を挿通させた際に、挿入部12とチューブ本体64の先端との隙間が小さくなり、前述した潤滑剤がチューブ本体64の先端側に漏出することを抑制することができる。
図3に示すように、挿入補助具60の基端(すなわち把持部62の基端)には、漏出防止用のチューブ63が設けられている。漏出防止用のチューブ63は、ゴム等の弾性材料から成り、挿入補助具60の基端側(図3の右側)になるにつれて窄まった形状に形成され、挿入部12との隙間が小さくなって潤滑剤の漏出を防止することができる。
なお、図3に示したコネクタ76、86、96は、色、大きさ、形状などを変えて識別できるようにすることが好ましい。これにより、各管路を取り付ける装置を間違えにくくすることができる。なお、コネクタ76、86、96の形状を変えておけば、間違った装置に取り付けようとしても取り付けることができないため、確実に間違いを防止できる。また、コネクタ76、86、96の代わりに、チューブ78、88、98の長さ、色などを変えて識別できるようにしてもよい。
ところで、上述したチューブ本体64は、図8に示す金型を用いてマルチルーメンチューブを加工することによって製造される。図8に示す金型は、芯金120と二つの押型122、124で構成される。芯金120の先端部分は図7の挿通路70の内径と略同じ寸法の外径で形成されており、芯金120の外周面には、テーパ部126が形成されている。一方、押型122、124は、合わせることによって筒状になるように構成されており、その内周面には二つの凸部128、130が形成されている。凸部128は一周にわたって突出されており、凸部130は一部分を除いてC状に形成されている。また、押型122、124には、前述のテーパ部126と同じ角度のテーパ部132が形成される。
加工前のマルチルーメンチューブは、図面を省略するが、先端面と基端面と外周面とを有するとともに、加工後に挿通路70、管路72、管路74と成る三つの孔が先端面と基端面とを貫通するように軸方向に形成されており、軸と直交する断面は、常に一様に形成されている。このマルチルーメンチューブに、まず、芯金120が挿入した後、押型122、124を外側から押し当てる。そして、押型122、124によってマルチルーメンチューブを押圧しながら押型122、124を所定の温度(たとえば100〜110℃)に加熱することによって、前述の二つの凹部82、84及びテーパ65を備えたチューブ本体64が製造される。
このように製造されたチューブ本体64は、図6に示すように、二つの凹部82、84(すなわち、二つの閉塞部分)によって閉じられた空間134が形成される。この空間134は内部にエアが閉じ込められており、この部分全体を潰して加工する場合よりも、高い柔軟性が得られる。したがって、挿入補助具60の体内への挿入操作性や、挿入補助具60への挿入部12の挿通操作性を向上させることができる。
また、上述の製造方法により製造されたチューブ本体64は、バルーン用流体の管路72の閉塞位置(すなわち凹部82)と開口80とが軸方向に離れており、開口80よりも先端側に半閉塞空間136が形成されている。このため、管路72を介してエアを供給した際に、開口80から吹き出されるエアの圧力変動を半閉塞空間136によって吸収することができる。
さらに、上述したチューブ本体64は、二つの凹部82、84が形成されているので、バルーン66の先端部66A、基端部66Bを固定する際に凹部82、84が固定位置の指標となり、バルーン66の先端部66A、基端部66Bを所望の位置に確実に固定することができる。これにより、バルーン66の先端部66A、基端部66Bの間隔が近過ぎたり、離れすぎたりすることを防止することができ、バルーン66の膨張率を正確にコントロールすることができる。また、凹部82、84にバルーン66の先端部66A、基端部66Bを固定するようにしたので、凹部82、84が糸92や接着剤94等の固定手段の引っ掛かり部として作用し、バルーン66の固定を強固に行うことができる。
次に上記の如く構成された内視鏡装置の操作方法について説明する。上述した内視鏡装置は、まず、挿入部12と挿入補助具60をプッシュ式で交互に挿入していき、必要に応じてバルーン66を膨張させて挿入補助具60を体内(たとえば大腸)に固定する。そして、挿入補助具60を脱去方向に動かして体内(たとえば大腸)の管形状を単純化した後、挿入部12をさらに深部に挿入する。たとえば、挿入部12を被検者の肛門から挿入し、挿入部12の先端がS状結腸を過ぎた際にバルーン66を膨張させて挿入補助具60を腸管に固定し、挿入補助具60を引いてS状結腸を略直線状にする。そして、挿入部12の先端を腸管の深部に挿入していく。これにより、挿入部12を腸管の深部に挿入することができる。
上述した操作のうち、バルーン66を膨張させた状態で挿入補助具60を抜去方向に移動させる操作では、チューブ本体64と腸壁との間に溜まっていた空気は、チューブ本体64の通気用の開口90、90、90から外気に排気される。したがって、挿入補助具60を抜去方向に操作した際に、チューブ本体64と腸壁との間に溜まった空気が圧縮されることを防止することができ、挿入補助具60を抜去方向にスムーズに操作することができる。
次に本実施の形態の挿入補助具60の作用について説明する。
上述したように、挿通路70は、軸方向の断面形状が円形に形成されており、内周面からは突出部がない。したがって、内視鏡10の挿入部12を挿通路70に挿通させ、繰り返し挿抜操作した場合であっても、挿通路70の内周面が局所的に擦れたり、潤滑コーティングが剥がれたりすることを防止できる。すなわち、図10(A)に示すように、挿通路70を内側に突出させて管路72、74を形成した場合には、挿通路70の突出部分が挿入部12と擦れ、コーティングが剥がれるおそれがあるが、本実施の形態の場合には、これを防止することができる。
また、本実施の形態では、管路72、管路74は、軸方向の断面形状が径方向に短く周方向に長い長円状に形成されている。したがって、管路72、管路74の管路断面積を十分に確保したまま、チューブ本体64が外側に突出することを防止することができる。すなわち、図10(B)に示すように管路72、74の断面形状を円形にした場合には、チューブ本体64が外側に大きく突出して体壁との摩擦が大きくなったり、管路72、74の断面積が小さくなったりするという問題があるが、本実施の形態では、管路72、74の軸方向の断面形状が径方向に短く周方向に長い長円状に形成されているので、流体の流路面積を十分に確保したまま、チューブ本体64の外側への突出量を抑制することができる。
さらに、本実施の形態では、管路72、74が挿通路70を挟んで反対側に配置されている。このように管路72、74を配置することによってチューブ本体64は、図7の上下方向には湾曲しにくく、図7の左右方向に湾曲しやすくなる。そして、図7の左右方向に湾曲した場合、管路72、74がその湾曲方向に長く形成されているので、管路72、74が潰れにくく、十分な管路面積を常に確保することができる。
なお、上述した実施の形態では、管路72、74の断面形状を長円状に形成したが、管路72、74の断面形状はこれに限定するものではなく、径方向に短く、周方向に長い形状であればよい。したがって、たとえば図9に示す管路72、74のように、挿通路70の内周面と平行に湾曲し、且つ、その周方向の長さが径方向の長さよりも長い形状であってもよい。
また、上述した実施の形態では、管路72、管路74が180°の間隔で形成された例で説明したが、挿通路70を挟んで略反対側に形成されていればよい。
なお、上述した実施の形態は、挿入補助具60のみにバルーン66が装着されたシングルバルーンの例であるが、内視鏡10の挿入部12にも膨縮自在なバルーンを装着してダブルバルーン式内視鏡装置として使用してもよい。この場合、内視鏡10の挿入部12を挿入する挿入操作、挿入部12側のバルーンを膨張させて挿入部12を固定する固定操作、挿入補助具60を挿入部12に沿って押し込む押し込み操作、バルーン66を膨張させて腸管を把持する把持操作、挿入補助具60を手繰り寄せる手繰り寄せ操作を繰り返し行うことによって、挿入部12の先端を腸管の深部に挿入することができる。
本発明に係る内視鏡装置のシステム構成図 内視鏡の挿入部の先端部を示す斜視図 挿入補助具を示す正面図 チューブ本体の先端側を示す平面図 チューブ本体の先端側を示す下面図 チューブ本体の先端側を示す縦断面図 図3の7−7線に沿うチューブ本体の断面図 挿入補助具の製造方法を説明する図 図7と異なる形状の管路を有するチューブ本体の断面図 本実施の形態の挿入補助具の作用を説明するための比較例を示す図
符号の説明
10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、60…挿入補助具、62…把持部、64…チューブ本体、66…バルーン、70…挿通路、72…管路、74…管路、80…開口、82…凹部、84…凹部、90…開口

Claims (3)

  1. 内視鏡挿入部が挿通される挿通路と、該挿通路の管壁部に軸方向に形成される流体の管路と、を備えた筒状の挿入補助具において、
    前記挿通路は、前記軸方向に直交する断面が円形であり、前記管路は、前記軸方向に直交する断面が周方向よりも径方向が短い形状であることを特徴とする挿入補助具。
  2. 前記管路は、前記挿通路を挟んで両側に少なくとも一つずつ設けられることを特徴とする請求項1に記載の挿入補助具。
  3. 前記挿通路を挟んで一方側の管路は、前記挿入補助具の先端部外周に装着されるバルーンにエアを供給・吸引するための管路であり、
    他方側の管路は前記バルーンの装着位置よりも基端側に形成される通気用開口からの通気を行うための管路であることを特徴とする請求項2に記載の挿入補助具。
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