JP4836653B2 - 内視鏡装置 - Google Patents

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本発明は内視鏡装置に係り、特に小腸や大腸などの深部消化管に挿入部を挿入して観察する内視鏡装置に関する。
内視鏡の挿入部を小腸などの深部消化管に挿入する場合、単に挿入部を押し入れていくだけでは、腸管の複雑な屈曲のために挿入部の先端に力が伝わりにくく、深部への挿入は困難である。例えば、挿入部に余分な屈曲や撓みが生じると、挿入部をさらに深部に挿入することができなくなる。そこで、内視鏡の挿入部に挿入補助具を被せて体腔内に挿入し、この挿入補助具で挿入部をガイドすることによって、挿入部の余分な屈曲や撓みを防止する方法が提案されている。
特許文献1には、内視鏡の挿入部の先端部に第1バルーンを設けるとともに、挿入補助具(オーバーチューブまたはスライディングチューブともいう)の先端部に第2バルーンを設けた内視鏡装置が記載されている。第1バルーンや第2バルーンは、膨張させることによって、挿入部や挿入補助具を小腸等の腸管内に固定させることができる。したがって、第1バルーンや第2バルーンの膨張、収縮を繰り返しながら、挿入部と挿入補助具を交互に挿入することによって、挿入部を小腸等の複雑に屈曲した腸管の深部に挿入することができる。
特開2005−230083号公報
ところで、特許文献1は、バルーンが内視鏡の湾曲部にかかって装着されているため、バルーンの端部の固定位置で湾曲部の被覆部材(アングルゴム)が圧迫されて損傷しやすいという問題があった。アングルゴムは、湾曲部を高い湾曲性能に維持するために機械的強度が比較的弱く、圧迫されることによって損傷しやすいという問題がある。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、バルーンの端部の固定位置において内視鏡が損傷することを防止できる内視鏡装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は前記目的を達成するために、先端側から順に先端部、湾曲部、軟性部で構成される挿入部を有する内視鏡と、先端部及び基端部が絞られた略筒状に形成されて、小径の先端部及び基端部と、中央の膨出部とで構成され、前記挿入部が挿通されるバルーンと、前記バルーンの先端部及び基端部にそれぞれ外嵌される先端側リング部材及び基端側リング部材とを備え、前記先端側リング部材及び基端側リング部材によって前記バルーンの先端部及び基端部が締め付けられて前記挿入部に固定される内視鏡装置において、前記バルーンは、前記先端部が前記挿入部の先端部の上に配置されるとともに、前記基端部が前記挿入部の湾曲部の上に配置されて、前記挿入部に装着され、前記基端側リング部材が前記バルーンの基端部を締め付ける締付力の方が、前記先端側リング部材が前記バルーンの先端部を締め付ける締付力よりも小さいことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、湾曲部に固定されるバルーンの端部の締付力が小さいので、湾曲部の被覆部材の損傷を防止することができる。
請求項2に記載の発明は前記目的を達成するために、先端側から順に先端部、湾曲部、軟性部で構成される挿入部を有する内視鏡と、先端部及び基端部が絞られた略筒状に形成されて、小径の先端部及び基端部と、中央の膨出部とで構成され、前記挿入部が挿通されるバルーンと、前記バルーンの先端部及び基端部にそれぞれ外嵌される先端側リング部材及び基端側リング部材とを備え、前記先端側リング部材及び基端側リング部材によって前記バルーンの先端部及び基端部が締め付けられて前記挿入部に固定される内視鏡装置において、前記バルーンは、前記先端部が前記挿入部の湾曲部の上に配置されるとともに、前記基端部が前記挿入部の軟性部の上に配置されて、前記挿入部に装着され、前記先端側リング部材が前記バルーンの先端部を締め付ける締付力の方が、前記基端側リング部材が前記バルーンの基端部を締め付ける締付力よりも小さいことを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、湾曲部に固定されるバルーンの端部の締付力が小さいので、湾曲部の被覆部材の損傷を防止することができる。
請求項3に記載の発明は請求項1又は2の発明において、前記先端側リング部材と前記基端側リング部材は、外嵌前の内径寸法が異なることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、外嵌前の先端側リング部材の内径寸法と外嵌前の基端側リング部材の内径寸法とが異なるので、外嵌後の先端側リング部材の締付力と外嵌後の基端側リング部材の締付力が異なる。したがって、バルーンの先端部と基端部とを異なる締付力で締め付け固定することができる。
請求項4に記載の発明は請求項1〜3のいずれか1の発明において、前記先端側リング部材と前記基端側リング部材は、外嵌前の厚みが異なることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、外嵌前の先端側リング部材の厚みと外嵌前の基端側リング部材の厚みが異なるので、外嵌後の先端側リング部材の締付力と外嵌後の基端側リング部材の締付力が異なる。したがって、バルーンの先端部と基端部とを異なる締付力で締め付け固定することができる。
請求項5に記載の発明は請求項1〜4のいずれか1の発明において、前記先端側リング部材と前記基端側リング部材は、材質が異なることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、先端側リング部材の材質と基端側リング部材の材質が異なるので、外嵌後の先端側リング部材の締付力と外嵌後の基端側リング部材の締付力が異なる。したがって、バルーンの先端部と基端部とを異なる締付力で締め付け固定することができる。
請求項6に記載の発明は請求項3〜5のいずれか1の発明において、前記先端側リング部材と前記基端側リング部材には、異なる指標が形成されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、先端側リング部材と基端側リング部材に異なる指標が形成されているので、先端側リング部材と基端側リング部材を容易に見分けることができ、装着の間違いを無くすことができる。
請求項7に記載の発明は請求項1〜6のいずれか1の発明において、前記バルーンの先端部と基端部は厚みが異なることを特徴とする。
請求項7に記載の発明によれば、バルーンの先端部と基端部で厚みが異なるので、先端側リング部材、基端側リング部材をそれぞれ外嵌させた際の締付力が異なる。したがって、バルーンの先端部と基端部とを異なる締付力で締め付け固定することができる。
本発明によれば、バルーンの先端部の締付力と基端部の締付力が異なるので、それぞれの固定位置における内視鏡の構成(被覆部材の材質、強度、外径寸法など)が異なる場合にも、バルーンを確実に固定することができ、且つ、内視鏡の損傷を防止できる。
以下添付図面に従って本発明に係る内視鏡の好ましい実施の形態について詳述する。
図1は本発明に係る内視鏡装置の一例を示すシステム構成図である。図1に示すように内視鏡装置は主として、内視鏡10及びバルーン制御装置100で構成される。
内視鏡10は、手元操作部14と、この手元操作部14に連設されて、体腔内に挿入される挿入部12とを備える。手元操作部14には、ユニバーサルケーブル16が接続され、このユニバーサルケーブル16の先端にLGコネクタ18が設けられる。LGコネクタ18は光源装置20に着脱自在に連結され、これによって挿入部12の先端に設けた照明光学系(不図示)に照明光が送られる。また、LGコネクタ18には、ケーブル22を介して電気コネクタ24が接続され、この電気コネクタ24がプロセッサ26に着脱自在に連結される。
手元操作部14には、送気・送水ボタン28、吸引ボタン30、シャッターボタン32、及び機能切替ボタン34が並設されるとともに、一対のアングルノブ36、36が設けられる。手元操作部14の基端部には、L状に屈曲した管によってバルーン送気口38が形成されている。このバルーン送気口38にエア等の流体を供給、或いは吸引することによって、後述のバルーン60を膨張、或いは収縮させることができる。
挿入部12は、手元操作部14側から順に軟性部40、湾曲部42、及び先端部44で構成される。軟性部40は、螺旋状に巻回された金属板の外周にネットを被せ、さらにその外周に被覆を被せることにより構成され、十分な可撓性を有するように構成される。この軟性部40は、湾曲部42の基端側に連設される。
湾曲部42は、手元操作部14のアングルノブ36、36を回動することによって遠隔的に湾曲するように構成される。たとえば、湾曲部42は、円筒状の複数の節輪をガイドピンで回動自在に連結するとともに、節輪の内部に複数本の操作ワイヤを挿通させてガイドピンにガイドさせ、その操作ワイヤを押し引き操作することによって、節輪同士が回動して湾曲部42が湾曲操作されるようになっている。この湾曲部42を湾曲操作することによって、先端部44を所望の方向に向けることができる。
先端部44は、その先端面45に観察光学系52、照明光学系54、54、送気・送水ノズル56、鉗子口58が設けられる。観察光学系52の後方にはCCD(不図示)が配設され、このCCDを支持する基板に信号ケーブル(不図示)が接続される。信号ケーブルは挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16等に挿通されて電気コネクタ24まで延設され、プロセッサ26に接続される。よって、観察光学系52で取り込まれた観察像がCCDの受光面に結像されて電気信号に変換され、この電気信号が信号ケーブルを介して図1のプロセッサ26に出力され、映像信号に変換される。これにより、プロセッサ26に接続されたモニタ50に観察画像が表示される。
図2の照明光学系54、54は、その後方にライトガイド(不図示)の出射端が配設され、ライトガイドは図1の挿入部12、手元操作部14、ユニバーサルケーブル16に挿通されてLGコネクタ18内に入射端が配設される。したがって、LGコネクタ18を光源装置20に連結することによって、光源装置20から照射された照明光がライトガイドを介して図2の照明光学系54、54に伝送され、照明光学系54、54から前方に照射される。
送気・送水ノズル56は、図1の送気・送水ボタン28によって操作されるバルブ(不図示)に連通され、このバルブがLGコネクタ18に設けた送気・送水コネクタ48に連通される。送気・送水コネクタ48には不図示の送気・送水手段が接続され、エア及び水が供給される。したがって、送気・送水ボタン28を操作することによって、送気・送水ノズル56からエア又は水を観察光学系に向けて噴射することができる。
図2の鉗子口58は、図1の鉗子挿入部46に連通される。よって、鉗子挿入部46から鉗子等の処置具を挿入することによって、処置具を鉗子口58から導出することができる。また、鉗子口58は、吸引ボタン30によって操作されるバルブに連通され、このバルブがLGコネクタ18の吸引コネクタ49に接続される。したがって、吸引コネクタ49に不図示の吸引手段を接続し、吸引ボタン30でバルブを操作することによって、鉗子口58から病変部等を吸引することができる。
図2に示すように、挿入部12の外周面には、ゴム等の弾性体から成るバルーン60が装着される。バルーン60は、図3に示す如く、その先端部60A及び基端部60Bが絞られた略筒状に形成されており、小径の先端部60A及び基端部60Bと、中央の膨出部60Cで構成される。このバルーン60は、挿入部12を挿通させて挿入部12の所定の位置に配置した後、先端部60A、基端部60Bにそれぞれ先端側リング61、基端側リング62を嵌め込むことによって、挿入部12に固定される。その際、図2に示すように、バルーン60の先端部60Aは挿入部12の先端部44の上に配置され、バルーン60の基端部60Bは湾曲部42の上に配置されて固定される。
先端側リング61及び基端側リング62は、ゴム等の弾性体によって構成されており、図3に示すようにリング状に形成されている。外嵌前の先端側リング61の内径D1と、外嵌前の基端側リング62の内径D2は、挿入部12の外径D3よりも若干小さく形成されている。したがって、先端側リング61及び基端側リング62を挿入部12に外嵌させる際は、先端側リング61及び基端側リング62を弾性変形によって拡径させる。よって、図2に示すように、先端側リング61、基端側リング62をバルーン60の先端部60A、基端部60Bの上に外嵌させると、先端側リング61、基端側リング62の弾性力によって、先端部60A、基端部60Bが全周にわたって締め付けられて挿入部12に固定される。
図4に示すように、基端側リング62の内径D2は、先端側リング61の内径D1よりも大きく形成されている。したがって、図2のように先端側リング61と基端側リング62を挿入部12に外嵌させた際、基端側リング62がバルーン60の基端部60Bを締め付ける締付力は、先端側リング61がバルーン60の先端部60Aを締め付ける締付力よりも小さくなる。これにより、湾曲部42に配置された基端側リング62の締付力が小さくなるので、湾曲部42の被覆部材(アングルゴム)の損傷を防止することができる。なお、基端側リング62の締付力は、バルーン60の基端部60Bと挿入部12との間の気密を保持できるように設定される。同様に先端側リング61の締付力は、バルーン60の先端部60Aと挿入部12との間の気密を保持できるように設定される。
図2に示すように、挿入部12の先端部44の基端位置には、供給・吸引口64が形成される。供給・吸引口64は、不図示のチューブに接続されており、このチューブは挿入部12の内部に挿通され、手元操作部14のバルーン送気口38に連通される。バルーン送気口38には後述のチューブ110を介してバルーン制御装置100が接続される。したがって、バルーン制御装置100によってエアを供給、吸引することによって、バルーン60を膨張、収縮させることができる。バルーン60はエアを供給することによって略球状に膨張し、エアを吸引することによって挿入部12の外表面に張り付くようになっている。
図1のバルーン制御装置100は、バルーン60にエア等の流体を供給・吸引する装置である。バルーン制御装置100は主として、装置本体102と、リモートコントロール用のハンドスイッチ104で構成される。
装置本体102の前面には、電源スイッチSW1、停止スイッチSW2、圧力表示部106が設けられる。圧力表示部106はバルーン60の圧力値を表示するパネルであり、バルーン破れ等の異常発生時にはこの圧力表示部106にエラーコードが表示される。
装置本体102の前面には、バルーン60へのエア供給・吸引を行うチューブ110が接続される。チューブ110と装置本体102との接続部分にはバルーン60が破れた時の体液の逆流を防止するための逆流防止ユニット112が設けられる。逆流防止ユニット112は、装置本体102に着脱自在に装着された中空円盤状のケース(不図示)の内部に気液分離用のフィルタを組み込むことによって構成されており、装置本体102内に液体が流入することをフィルタによって防止する。
一方、ハンドスイッチ104には、各種のスイッチが設けられる。たとえば、装置本体102側の停止スイッチSW2と同様の停止スイッチや、バルーン60の加圧/減圧を指示するON/OFFスイッチ、バルーン60の圧力を保持するためのポーズスイッチなどが設けられる。このハンドスイッチ104はコード130を介して装置本体102に電気的に接続されている。なお、図1には示してないが、ハンドスイッチ104には、バルーン60の送気状態、或いは排気状態を示す表示部が設けられている。
上記の如く構成されたバルーン制御装置100は、バルーン60にエアを供給して膨張させるとともに、そのエア圧を一定値に制御してバルーン60を膨張した状態に保持する。また、バルーン60からエアを吸引して収縮させるとともに、そのエア圧を一定値に制御してバルーン60を収縮した状態に保持する。
バルーン制御装置100は、バルーン専用モニタ82に接続されており、バルーン60を膨張、収縮させる際に、バルーン60の圧力値や膨張・収縮状態をバルーン専用モニタ82に表示する。なお、バルーン60の圧力値や膨張・収縮状態は、内視鏡10の観察画像にスーパーインポーズしてモニタ50に表示するようにしてもよい。
上記の如く構成された内視鏡装置の操作方法の一例としては、挿入部12をプッシュ式で挿入していき、必要に応じてバルーン60を膨張させて挿入部12を体内(たとえば大腸内)に固定する。そして、挿入部12を引いて体内(たとえば大腸内)の管形状を単純化した後、バルーン60を収縮させて挿入部12をさらに腸管の深部に挿入する。たとえば、挿入部12を被検者の肛門から挿入し、挿入部12の先端がS状結腸を過ぎた際にバルーン60を膨張させて挿入部12を腸管に固定し、挿入部12を引いてS状結腸を略直線状にする。そして、バルーン60を収縮させて、挿入部12の先端を腸管の深部に挿入していく。これにより、挿入部12を腸管の深部に挿入することができる。
次に上記の如く構成された内視鏡装置の作用について説明する。
バルーン60の基端部60Bは、湾曲部42のアングルゴム上で固定されている。アングルゴムは、湾曲部42の湾曲操作性を確保するために、高い可撓性を有するゴム材で構成される。このため、湾曲部42上でバルーン60の基端部60Bを固定する力(すなわち、基端側リング62による締付力)が大きすぎると、アングルゴムが圧迫されて損傷するおそれや、湾曲操作時にアングルゴムが湾曲部42内の節輪同士に挟まれて損傷するおそれがある。
一方で、バルーン60の先端部60Aは、挿入部12の先端部44上で固定されている。この先端部44は硬質であるので、バルーン60の先端部60Aの固定位置がずれないように、バルーン60の先端部60Aを固定する力(すなわち、先端側リング61による締付力)を大きくして、バルーン60の先端部60Aを強固に固定したいという要望がある。
このような背景から、本実施の形態では、外嵌前の基端側リング62の内径D2を、外嵌前の先端側リング61の内径D1よりも大きく形成している。このように形成された先端側リング61及び基端側リング62は、バルーン60の先端部60A及び基端部60Bに外嵌させて締め付け固定した際に、バルーン60の先端部60Aを先端側リング61の大きな締付力で強固に固定できる一方で、バルーン60の基端部60Bを基端側リング62の必要最小限の締付力で固定することができ、湾曲部42のアングルゴムが損傷することを防止することができる。したがって、本実施の形態によれば、バルーン60の先端部60A及び基端部60Bを、構成の異なる先端部44及び湾曲部42に確実に、且つ、湾曲部42を損傷することなく固定することができる。
なお、上述した実施形態は、基端側リング62の内径D2を先端側リング61の内径D1よりも大きく形成することによって、基端側リング62の締付力が先端側リング61の締付力よりも小さくなるように構成したが、基端側リング62と先端側リング61の構成はこれに限定するものではない。たとえば、図5に示すように、外嵌前の先端側リング61と基端側リング62を同じ内径で形成するとともに、外嵌前の基端側リング62の厚みT2が、外嵌前の先端側リング61の厚みT1よりも薄くなるように構成するとよい。これにより、外嵌後の基端側リング62の締付力を、外嵌後の先端側リング61の締付力よりも小さくすることができる。
図6は、基端側リング62の内径D2が先端側リング61の内径D1よりも大きく形成され、且つ、基端側リング62の厚みT2が先端側リング61の厚みT1よりも薄く形成された例である。このように構成された先端側リング61及び基端側リング62は、基端側リング62の締付力が先端側リング61の締付力よりも確実に小さくなる。
上述した実施形態は、先端側リング61と基端側リング62の形状(内径、厚み等)を変えることによって締付力を変化させるようにしたが、これに限定するものではなく、先端側リング61と基端側リング62の材質を変えることによって締付力を変化させるようにしてもよい。たとえば、先端側リング61と基端側リング62で同じ形状で形成するとともに、基端側リング62のゴム材の硬度を先端側リング61のゴム材の硬度よりも小さくするとよい。これにより、基端側リング62が先端側リング61よりも伸び易くなるので、基端側リング62の締付力が先端側リング61の締付力よりも小さくなる。なお、先端側リング61と基端側リング62で材質を変えるとともに、上記の如く、先端側リング61と基端側リング62で形状を変えるようにしてもよい。
また、上記の如く、先端側リング61と基端側リング62で形状、材質等を変えた場合には、先端側リング61の表面、及び/又は、基端側リング62の表面に指標を設け、先端側リング61と基端側リング62で見分けられるようにするとよい。その場合、指標の種類は特に限定するものではなく、色や模様によって区別するようにしてもよい。
先端側リング61と基端側リング62の軸方向の長さは特に限定するものではないが、締付力の小さい基端側リング62の軸方向の長さが、先端側リング61の軸方向の長さよりも長くなるように形成することが好ましい。これにより、締付力の小さい基端側リング62においてバルーン60の基端部60Bと湾曲部42との密着性を向上させることができ、気密を確実にとることができる。
また、上述した実施形態は、先端側リング61及び基端側リング62の構成によって締付力を変えるようにしたが、バルーン60の先端部60Aと基端部60Bの構成によって締付力を変化させるようにしてもよい。たとえば、図7に示すように、バルーン60の先端部60Aの厚みT3が基端部60Bの厚みT4よりも厚くなるように構成するとよい。この場合、図8に示すように、バルーン60の先端部60A、基端部60Bに先端側リング61、基端側リング62を外嵌させた際に、先端側リング61や基端側リング62の構成(形状や材質等)によらず、基端部60Bでの締付力が先端部60Aでの締付力よりも小さくなる。
なお、上述した実施形態は、バルーン60が挿入部12の先端部44から湾曲部42にわたって装着される例であるが、バルーン60の装着位置はこれに限定するものではなく、たとえば、バルーン60の先端部60Aを湾曲部42に固定し、バルーン60の基端部60Bを軟性部40に固定するようにしてもよい。この場合には、先端側リング61によるバルーン60の先端部60Aの締付力が、基端側リング62によるバルーン60の基端部60Bの締付力よりも小さくなるように構成するとよい。
本発明に係る内視鏡装置の一例を示すシステム構成図 内視鏡の挿入部を示す斜視図 バルーン、先端側リング及び基端側リングを示す斜視図 先端側リング及び基端側リングを示す正面図 先端側リング及び基端側リングの別実施形態を示す正面図 先端側リング及び基端側リングの別実施形態を示す正面図 バルーンの別実施形態を示す断面図 図7のバルーンを挿入部に装着した状態の断面図
符号の説明
10…内視鏡、12…挿入部、14…手元操作部、42…湾曲部、44…先端部、60…バルーン、60A…先端部、60B…基端部、61…先端側リング、62…基端側リング

Claims (7)

  1. 先端側から順に先端部、湾曲部、軟性部で構成される挿入部を有する内視鏡と、先端部及び基端部が絞られた略筒状に形成されて、小径の先端部及び基端部と、中央の膨出部とで構成され、前記挿入部が挿通されるバルーンと、前記バルーンの先端部及び基端部にそれぞれ外嵌される先端側リング部材及び基端側リング部材とを備え、前記先端側リング部材及び基端側リング部材によって前記バルーンの先端部及び基端部が締め付けられて前記挿入部に固定される内視鏡装置において、
    前記バルーンは、前記先端部が前記挿入部の先端部の上に配置されるとともに、前記基端部が前記挿入部の湾曲部の上に配置されて、前記挿入部に装着され、
    前記基端側リング部材が前記バルーンの基端部を締め付ける締付力の方が、前記先端側リング部材が前記バルーンの先端部を締め付ける締付力よりも小さいことを特徴とする内視鏡装置。
  2. 先端側から順に先端部、湾曲部、軟性部で構成される挿入部を有する内視鏡と、先端部及び基端部が絞られた略筒状に形成されて、小径の先端部及び基端部と、中央の膨出部とで構成され、前記挿入部が挿通されるバルーンと、前記バルーンの先端部及び基端部にそれぞれ外嵌される先端側リング部材及び基端側リング部材とを備え、前記先端側リング部材及び基端側リング部材によって前記バルーンの先端部及び基端部が締め付けられて前記挿入部に固定される内視鏡装置において、
    前記バルーンは、前記先端部が前記挿入部の湾曲部の上に配置されるとともに、前記基端部が前記挿入部の軟性部の上に配置されて、前記挿入部に装着され、
    前記先端側リング部材が前記バルーンの先端部を締め付ける締付力の方が、前記基端側リング部材が前記バルーンの基端部を締め付ける締付力よりも小さいことを特徴とする内視鏡装置。
  3. 前記先端側リング部材と前記基端側リング部材は、外嵌前の内径寸法が異なることを特徴とする請求項1又は2に記載の内視鏡装置。
  4. 前記先端側リング部材と前記基端側リング部材は、外嵌前の厚みが異なることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載の内視鏡装置。
  5. 前記先端側リング部材と前記基端側リング部材は、材質が異なることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載の内視鏡装置。
  6. 前記先端側リング部材と前記基端側リング部材には、異なる指標が形成されることを特徴とする請求項3〜5のいずれか1に記載の内視鏡装置。
  7. 前記バルーンの先端部と基端部は厚みが異なることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の内視鏡装置。
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