JPH11113198A - 永久磁石電動機 - Google Patents

永久磁石電動機

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JPH11113198A
JPH11113198A JP9289101A JP28910197A JPH11113198A JP H11113198 A JPH11113198 A JP H11113198A JP 9289101 A JP9289101 A JP 9289101A JP 28910197 A JP28910197 A JP 28910197A JP H11113198 A JPH11113198 A JP H11113198A
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JP
Japan
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permanent magnet
permanent magnets
permanent
magnet
core
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Application number
JP9289101A
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English (en)
Inventor
Kenji Narita
憲治 成田
Takashi Suzuki
孝史 鈴木
Hiroyuki Okudera
浩之 奥寺
Yuji Kawai
裕司 河合
Yuji Soma
裕治 相馬
Koji Kasai
宏治 河西
Yoshifumi Fukuda
好史 福田
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 永久磁石電動機において、リラクタンストル
クおよび磁束密度の選択幅を広くし、しかも低コスト化
を可能とし、適応的モータを得る。 【解決手段】 インナーロータ型の永久磁石電動機にお
いて、極数に合わせて前記ロータコアに永久磁石を埋設
するが、各磁極を希土類磁石の永久磁石11とフェライ
ト磁石の永久磁石12a,12bとで構成している。永
久磁石11は希土類磁石の断面長方形で、コア外径に沿
って円周方向に極数に相当する数だけ配置されている。
永久磁石12a,12bはフェライト磁石の断面長方形
(厚めの板状)で、永久磁石11による磁極の境界沿っ
てに配置されている。この永久磁石11および永久磁石
12a,12bによって各磁極を構成し、磁路の磁気抵
抗を小さくし、d軸インダクタンスと比べてq軸インダ
クタンスを大きくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンプレッサ等に
用いるインナーロータ型の永久磁石電動機に係り、特に
詳しくは適応的なモータを得ることができるロータ構成
の永久磁石電動機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の永久磁石電動機のインナーロー
タ構成はロータコアに永久磁石を埋設しており、例えば
図5や図6に示すものが提案されている。図5に示すよ
うに、24スロットのステータコア1内のロータコア2
には、当該永久磁石電動機の極数(例えば4極)分だけ
板状の永久磁石3が外径に沿って円周方向に配置され、
かつそれら隣接する永久磁石3の間に磁束の短絡、漏洩
を防止するためのフラックスバリア4が形成されてい
る。なお、5は中心孔(シャフト用の孔)である。
【0003】ここで、永久磁石3による空隙部(ステー
タコア1の歯と永久磁石3との間)の磁束分布が正弦波
状になっているものとすると、永久磁石電動機のトルク
Tは T=Pn{Φa・Ia・cosβ−0.5(Ld−L
q)・I・sin2β} で表される。なお、Tは出力トルク、Φaはd,q座標
軸上の永久磁石による電機子鎖交磁束、Ld,Lqは
d,q軸インダクタンス、Iaはd,q座標軸上の電機
子電流の振幅、βはd,q座標軸上の電機子電流のq軸
からの進み角、Pnは極対数である。
【0004】前記数式において、第1項は永久磁石3に
よるマグネットトルクであり、第2の2項はd軸インダ
クタンスとg軸インダクタンスとの差によって生じるリ
ラクタンストルクである。詳しくは、T.IEE Ja
pan,Vol.117―D,No7,1997の論文
を参照されたい。また、図6に示すロータコア2は図5
に示す永久磁石3と異なる形状の永久磁石6を有する構
成になっているが、前記数式の適用は明かである。
【0005】ところで、永久磁石3,6の代表的なもの
としては、安価なフェイライト磁石や高価な希土類磁石
がある。フェライト磁石を用いた場合、成形の容易性に
より種々形状の永久磁石を得ることが可能であるが、磁
束密度が小さいため、ロータコアの小型化が難しい。こ
れに対して、希土類磁石を用いた場合、磁束密度が大き
いため、ロータコアの小型化が容易であるが、成形の困
難性により永久磁石の形状が限られる。したがって、モ
ータの用途やコストを考慮して、フェライト磁石あるい
は希土類磁石の何れか一方を選択していた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記永
久磁石電動機においては、図5および図6に示すよう
に、磁極(4極)を構成する永久磁石に一種類(例えば
希土類磁石あるいはフェライト磁石の一方)のみを使用
いるために、以下の欠点があった。
【0007】例えば、フェライト磁石のみで磁極の永久
磁石を構成する場合、磁束密度を上げるためにはどうし
ても磁石量を多くしなければならず(着磁幅を大きくし
なければならず)、結果ロータコアの大半を占めること
になり、q軸インダクタンスが小さく、q軸とd軸イン
ダクタンスの差(リラクタンストルクのパラメータ;前
記式参照)が小さくなり、十分なリラクタンストルクが
得られない。また、希土類磁石のみで磁極の永久磁石を
構成する場合、磁束密度が高いために、フェライト磁石
の場合のようにロータコアの大半を占めることはない
が、磁束密度が高過ぎてしまう場合があり、また前述し
たように高価であることから、モータのコストが高くな
ってしまう。このように、所望のリラクタンストルクお
よび磁束密度のものを得ることが難しく、つまり選択幅
が狭く、また見合った低コストのものを得ることが難し
く、ひいては適応的モータを得ることが困難である。
【0008】この発明は前記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はリラクタンストルクおよび磁束密度の
選択幅を広げ、かつ低コスト化を図ることができ、適応
的モータが得られるようにした永久磁石電動機を提供す
ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、この発明はロータコアを内部に有する永久磁石電動
機において、前記ロータコアに収納する永久磁石を磁極
毎に3つ以上で構成し、かつ該3つの永久磁石のうち1
つをコア外径に沿って円周方向に配置しており、該コア
外径に沿って円周方向に配置した永久磁石と残りの2つ
の永久磁石とを異なる磁石材料で構成したことを特徴と
している。
【0010】この発明はステータコア内に磁石埋込型界
磁鉄心(ロータコア)を配置してなる永久磁石電動機に
おいて、前記永久磁石電動機の界磁の磁極を構成する磁
石はコア外径に沿って円周方向に極数に相当する数だけ
配置される永久磁石と、該永久磁石による磁極の境界に
沿って配置される2つの永久磁石とからなり、該2つの
永久磁石と前記コア外径に沿って円周方向に配置される
永久磁石とを異なる材料で構成したことを特徴としてい
る。
【0011】この発明はステータコア内に磁石埋込型界
磁鉄心(ロータコア)を配置してなる永久磁石電動機に
おいて、前記永久磁石電動機の界磁の磁極を構成する磁
石はコア外径に沿って円周方向に極数に相当する数だけ
配置される永久磁石と、該永久磁石による磁極の境界に
沿って所定角度で配置される2つの永久磁石とからな
り、該2つの永久磁石と前記コア内径に沿って円周方向
に配置される永久磁石とを異なる材料で構成したことを
特徴としている。
【0012】この場合、前記コア外径に沿って円周方向
に配置される永久磁石は希土類磁石で断面長方形に構成
し、かつ該永久磁石の両端部側にフラックスバリア用の
孔を形成し、前記磁極の境界に沿って配置される2つの
永久磁石はフェライト磁石で断面長方形に構成し、該2
つの永久磁石のコア内径側端部の間にフラックスバリア
用の孔を形成するとよい。また、前記コア外径に沿って
円周方向に配置される永久磁石は希土類磁石で断面長方
形に構成し、かつ該永久磁石の両端部側にフラックスバ
リア用の孔を形成し、前記磁極の境界に沿って所定角度
で配置される2つの永久磁石はフェライト磁石で断面長
方形に構成するよい。
【0013】さらに、電磁鋼板を打ち抜いて金型内で自
動積層して前記永久磁石を埋設する際、少なくとも前記
永久磁石の形状孔を予め形成するとよい。さらにまた、
前記コアをロータコアとして組み込んでDCブラシレス
モータとするとよい。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
1ないし図4を参照して詳しく説明する。この発明の永
久磁石電動機は、各磁極の永久磁石を複数で、かつ異な
る材料で構成すれば、種々のリラクタンストルクおよび
磁束密度のものを選択することができ、かつ低コスト化
が可能となり、しかもモータの回転に支障を来さないこ
とに着目したものである。
【0015】そのため、図1および図2に示すように、
この永久磁石電動機のロータコア10は、各磁極を希土
類磁石の永久磁石11と2つのフェライト磁石の永久磁
石12a,12bと有している。永久磁石11は断面長
方形をなしてコア外径に沿って円周方向に極数(例えば
4極)に相当する数だけ配置され、永久磁石12a,1
2bは断面長方形をなして永久磁石11による磁極の境
界に沿ってコア内径から外径方向に配置されている。し
たがって、各磁極は永久磁石11と永久磁石12,12
の3つで構成される。また、永久磁石11の両端部側に
は磁束の短絡、漏洩を防止するためにフラックスバリア
用の孔13が設けられ、同じ理由により永久磁石12
a,12bのコア内径側端部の間にはフラックスバリア
用の孔14が設けられている。なお、15はシャフト用
の中心孔(コア内径)で、16はステータコアである。
【0016】図3を参照してリラクタンストルクおよび
磁束密度について説明する。なお、図中、波線矢印の曲
線は磁束、実線矢印の曲線は磁路を表している。この場
合、各磁極毎に希土類磁石の永久磁石11と、磁極の境
界に沿ってフェライト磁石の永久磁石12a,12bと
を配置していることから、例えば全てフェライト磁石で
構成した場合と比べると、磁路の磁気抵抗が小さくな
る。したがって、d軸インダクタンスに比べてq軸イン
ダクタンスが大きくとれ、q軸とd軸インダクタンスの
差(リラクタンストルクのパラメータ)が大きくなり、
リラクタンストルクが大きくなる。
【0017】また、全てを希土類磁石で構成した場合と
比べて、磁束量は減少し、つまりフェライト磁石と希土
類磁石の併用により磁束密度が抑えられる。したがっ
て、全てを希土類磁石で構成した場合には磁束密度が高
過ぎてしまうが、この発明によれば適切な磁束密度を選
択することができる。しかも、例えば全てフェライト磁
石で構成する場合、必要とする磁束密度を得ようとする
と、永久磁石の厚さ(着磁幅)が製造上の限界を越える
こともあるが、フェライト磁石と希土類磁石とを併用す
ることにより磁束密度を調整することができ、つまり着
磁幅以外の方法で所望の磁束密度を容易に得ることがで
きる。なお、永久磁石11の両端部側および永久磁石1
2a,12bとの間にはフラックスバリア用の孔13,
14を設け、磁束の短絡、漏洩を防止していることか
ら、永久磁石11,12a,12bによる磁束誤差が小
さく、つまり必要とする磁束密度をより容易に得ること
ができる。
【0018】このように、異なる磁石を材料とし、例え
ば希土類磁石とフェライト磁石を併用し、また希土類磁
石の永久磁石11によって磁束密度を上げ、あるいは磁
束密度を下げ、フェライト磁石の永久磁石12a,12
bによって磁束密度を微妙に調整すれば、最適な磁束密
度を容易に得ることができる。また、安価なフェライト
磁石を併用することにより、希土類磁石の使用量が抑え
られ、例えば磁極を全て希土類磁石で構成した場合と比
較して安価に済ませることができ、低コスト化を図るこ
とができる。さらにまた、前述した理由により、リラク
タンストルクおよび磁束密度の選択幅(自由度)を広げ
ることができ、ひいては適応的モータを容易に得ること
ができ、しかも低コストのモータを得ることができる。
【0019】図2に示すように、ロータコア10にあっ
ては、電磁鋼板をプレスで打ち抜いて金型内で自動積層
して得、永久磁石11,12a,12bを埋設して着磁
するが、そのプレスの際に予め少なくとも永久磁石1
1,12a,12bの形状孔を形成しておく、また同時
にフラックスバリア用の孔13,14も形成するとよ
い。したがって、従来の製造工程と変わらず、つまりコ
スト的には従来と変わらず、コストアップにならずに済
む。また、前述により形成されるロータコアを組み込ん
でDCブラシレスモータとし、空気調和機の圧縮機モー
タ等として利用すれば、コストをアップすることなく、
空気調和機の性能アップ(運転効率の上昇、振動や騒音
の低下)が図れる。
【0020】なお、少なくとも永久磁石11の形状孔お
よびフラックスバリア用の孔13は一体的、つまり連結
した孔にしてもよい。また、永久磁石12a,12bの
コア外径側の箇所が遠心力に耐えられるように十分な強
度をもたせる。さらに、ステータコア16は図5および
図6と同様でよいことから、その説明を省略する。
【0021】図4は前記実施の形態の変形例である。な
お、図中、図3と同一部分には同一符号を付して重複説
明を省略する。この永久磁石電動機のロータコア10
は、前記実施の形態の永久磁石12a,12bに代え、
フェライト磁石で断面長方形の永久磁石17a,17b
を磁極の境界に沿って所定角度で配置し、つまり内側に
傾けた形(ハの字)に配置している。なお、永久磁石1
1は前実施の形態と同じ構成とし、かつフラックスバリ
ア用の孔13も同じ構成としている。したがって、各磁
極は永久磁石11および永久磁石17a,17bの3つ
で構成される。
【0022】この場合、磁束密度については前実施例と
ほぼ同じであり、またコアの磁石占有率が上がることも
なく、かつ永久磁石11,17a,17bの配置からし
て磁路の磁気抵抗が大きくならず(小さく)、d軸イン
ダクタンスに比べてq軸インダクタンスが大きくとれ、
q軸とd軸インダクタンスとの差が大きくなり、リラク
タンストルクが大きくなる。また、永久磁石17a,1
7bをハの字に配置することにより、永久磁石17a,
17bの端部とコア外径との間の箇所が遠心力に十分に
耐えるようになる。すなわち、その箇所にかかる負担が
軽くなるからである。なお、永久磁石17a,17bの
端部側の間には、図3と同様のフラックスバリア用の孔
を形成してもよい。
【0023】このように、フェライト磁石と希土類磁石
とを種々組み合わせることにより、前実施の形態と同様
に、リラクタンストルクおよび磁束密度の選択度(自由
度)を広げることができ、コスト低下を図ることがで
き、また他の効果も同様に奏する。なお、前記2つの実
施の形態では、永久磁石11を希土類磁石で構成、永久
磁石12a,12b,17a,17bをフェライト磁石
で構成しているが、その逆としてもよい。この場合、前
記実施の形態と同様の磁束密度を得るには、フェライト
磁石で構成する永久磁石11の着磁幅を大きくし、希土
類磁石で構成する永久磁石12a,12b,17a,1
7bの着磁幅を小さくする。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、この永久磁石電動
機の請求項1記載の発明によると、ロータコアを内部に
有する永久磁石電動機において、前記ロータコアに収納
する永久磁石を磁極毎に3つ以上で構成し、かつこの3
つの永久磁石のうち1つをコア外径に沿って円周方向に
配置しており、このコア外径に沿って円周方向に配置し
た永久磁石と残りの2つの永久磁石とを異なる磁石材料
で構成したので、例えば希土類磁石とフェライト磁石と
を併用することにより、所望の磁束密度が得易く、かつ
各磁極を構成する磁石の配置により、磁路の磁気抵抗を
小さくすることが可能とな。つまり、リラクタンストル
クおよび磁束密度の選択幅を広げることができるととも
に、磁束密度の低い磁石材料(例えばフェライト磁石)
を併用することで、低コスト化を図ることができ、これ
らから適応的モータを容易に得ることができるという効
果がある。
【0025】請求項2記載の発明によると、ステータコ
ア内に磁石埋込型界磁鉄心(ロータコア)を配置してな
る永久磁石電動機において、前記永久磁石電動機の界磁
の磁極を構成する磁石はコア外径に沿って円周方向に極
数に相当する数だけ配置される永久磁石と、この永久磁
石による磁極の境界に沿って配置される2つの永久磁石
とからなり、この2つの永久磁石と前記コア外径に沿っ
て円周方向に配置される永久磁石とを異なる材料で構成
したので、各磁極においてコア外径側の永久磁石と磁極
の境界の2つの永久磁石との間における磁路の磁気抵抗
が小さくなり、d軸インダクタンスに比べてq軸インダ
クタンスが大きく、q軸とd軸インダクタンスの差を大
きくすることができ、つまりリラクタンストルクを大き
くすることができる。また、例えば希土類磁石とフェラ
イト磁石との併用によって磁束密度を調節して適切な磁
束密度を得ることができるほか所望の磁束密度が得易
く、つまりリラクタンストルクおよび磁束密度の選択幅
を広げることができ、しかも安価なフェライト磁石を併
用することで、低コスト化を図ることができ、ひいては
適応的モータを得ることができるという効果がある。
【0026】請求項3記載の発明によると、ステータコ
ア内に磁石埋込型界磁鉄心(ロータコア)を配置してな
る永久磁石電動機において、前記永久磁石電動機の界磁
の磁極を構成する磁石はコア外径に沿って円周方向に極
数に相当する数だけ配置される永久磁石と、この永久磁
石による磁極の境界に沿って所定角度で配置される2つ
の永久磁石とからなり、この2つの永久磁石と前記コア
内径に沿って円周方向に配置される永久磁石とを異なる
材料で構成したので、請求項2と同様の効果を奏する
が、磁路の磁気抵抗が多少異なり、つまりリラクタンス
トルクを多少違ったものにすることができ、また磁極の
境界に沿って所定角度で配置される永久磁石の端部とコ
ア外径との間の箇所が遠心力に十分耐え得るようになる
という効果がある。
【0027】請求項4記載の発明によると、請求項2に
おけるコア外径に沿って円周方向に配置される永久磁石
は希土類磁石で断面長方形に構成し、かつこの永久磁石
の両端部側にフラックスバリア用の孔を形成し、前記磁
極の境界に沿って配置される2つの永久磁石はフェライ
ト磁石で断面長方形に構成し、この2つの永久磁石のコ
ア内径側端部の間にフラックスバリア用の孔を形成した
ので、請求項2の効果に加え、希土類磁石およびフェラ
イト磁石が入手し易いことから、ロータ構成を容易に実
現することができるという効果があり、またフラックス
バリアによって磁束密度の漏洩を適切に防止することが
でき、つまり各永久磁石の磁束誤差が小さくなるという
効果がある。
【0028】請求項5記載の発明によると、請求項3に
おけるコア外径に沿って円周方向に配置される永久磁石
は希土類磁石で断面長方形に構成し、かつこの永久磁石
の両端部側にフラックスバリア用の孔を形成し、前記磁
極の境界に沿って所定角度で配置される2つの永久磁石
はフェライト磁石で断面長方形に構成したので、請求項
3の効果に加え、希土類磁石およびフェライト磁石が入
手し易いことから、ロータ構成を容易に実現することが
できるという効果があり、またフラックスバリアによっ
て磁束密度の漏洩を適切に防止することができ、つまり
永久磁石(希土類磁石)の磁束誤差が小さくなるという
効果がある。
【0029】請求項6記載の発明によると、請求項1,
2,3,4または5において電磁鋼板を打ち抜いて金型
内で自動積層して前記永久磁石を埋設する際、少なくと
も前記永久磁石の形状孔を予め形成したので、請求項
1,2,3,4または5の効果に加え、製造に当たって
は従来の製造工程と変わらず、コストアップにならずに
済むという効果がある。
【0030】請求項7記載の発明によると、請求項1,
2,3,4,5または6においてコアをロータコアとし
て組み込んでDCブラシレスモータとしたので、請求項
1,2,3,4,5または6の効果に加え、そのDCブ
ラシレスモータを空気調和機の圧縮機モータとして利用
すれば、コストをアップすることなく、空気調和機の性
能アップが図れるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態を示す永久磁石電動機
の概略的平面図。
【図2】図1に示す永久磁石電動機のロータの概略的縦
断面図。
【図3】図1に示す永久磁石電動機のロータの概略的拡
大平面図。
【図4】図1に示す永久磁石電動機のロータの変形例を
説明するための概略的平面図。
【図5】従来の永久磁石電動機の概略的平面図。
【図6】従来の永久磁石電動機の概略的平面図。
【符号の説明】
10 ロータコア(磁石埋込型界磁鉄心) 11 永久磁石(希土類磁石) 12a,12b,17a,17b 永久磁石(フェライ
ト磁石) 13,14 孔(フラックスバリア用) 15 中心孔(シャフト用) 16 ステータコア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 裕司 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 相馬 裕治 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 河西 宏治 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内 (72)発明者 福田 好史 神奈川県川崎市高津区末長1116番地 株式 会社富士通ゼネラル内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロータコアを内部に有する永久磁石電動
    機において、前記ロータコアに収納する永久磁石を磁極
    毎に3つ以上で構成し、かつ該3つの永久磁石のうち1
    つをコア外径に沿って円周方向に配置しており、該コア
    外径に沿って円周方向に配置した永久磁石と残りの2つ
    の永久磁石とを異なる磁石材料で構成したことを特徴と
    する永久磁石電動機。
  2. 【請求項2】 ステータコア内に磁石埋込型界磁鉄心
    (ロータコア)を配置してなる永久磁石電動機におい
    て、前記永久磁石電動機の界磁の磁極を構成する磁石は
    コア外径に沿って円周方向に極数に相当する数だけ配置
    される永久磁石と、該永久磁石による磁極の境界に沿っ
    て配置される2つの永久磁石とからなり、該2つの永久
    磁石と前記コア外径に沿って円周方向に配置される永久
    磁石とを異なる材料で構成したことを特徴とする永久磁
    石電動機。
  3. 【請求項3】 ステータコア内に磁石埋込型界磁鉄心
    (ロータコア)を配置してなる永久磁石電動機におい
    て、前記永久磁石電動機の界磁の磁極を構成する磁石は
    コア外径に沿って円周方向に極数に相当する数だけ配置
    される永久磁石と、該永久磁石による磁極の境界に沿っ
    て所定角度で配置される2つの永久磁石とからなり、該
    2つの永久磁石と前記コア内径に沿って円周方向に配置
    される永久磁石とを異なる材料で構成したことを特徴と
    する永久磁石電動機。
  4. 【請求項4】 前記コア外径に沿って円周方向に配置さ
    れる永久磁石は希土類磁石で断面長方形に構成し、かつ
    該永久磁石の両端部側にフラックスバリア用の孔を形成
    し、前記磁極の境界に沿って配置される2つの永久磁石
    はフェライト磁石で断面長方形に構成し、該2つの永久
    磁石のコア内径側端部の間にフラックスバリア用の孔を
    形成した請求項2記載の永久磁石電動機。
  5. 【請求項5】 前記コア外径に沿って円周方向に配置さ
    れる永久磁石は希土類磁石で断面長方形に構成し、かつ
    該永久磁石の両端部側にフラックスバリア用の孔を形成
    し、前記磁極の境界に沿って所定角度で配置される2つ
    の永久磁石はフェライト磁石で断面長方形に構成した請
    求項3記載の永久磁石電動機。
  6. 【請求項6】 電磁鋼板を打ち抜いて金型内で自動積層
    して前記永久磁石を埋設する際、少なくとも前記永久磁
    石の形状孔を予め形成している請求項1,2,3,4ま
    たは5記載の永久磁石電動機。
  7. 【請求項7】 前記コアをロータコアとして組み込んで
    DCブラシレスモータとした請求項1,2,3,4,5
    または6記載の永久磁石電動機。
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