JPH11108269A - 管の挿口突部の形成方法 - Google Patents

管の挿口突部の形成方法

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Publication number
JPH11108269A
JPH11108269A JP26910997A JP26910997A JPH11108269A JP H11108269 A JPH11108269 A JP H11108269A JP 26910997 A JP26910997 A JP 26910997A JP 26910997 A JP26910997 A JP 26910997A JP H11108269 A JPH11108269 A JP H11108269A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
spigot
outer circumferential
circumferential groove
welding
Prior art date
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Pending
Application number
JP26910997A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuo Uchida
睦雄 内田
Yutaro Takahashi
裕太郎 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP26910997A priority Critical patent/JPH11108269A/ja
Publication of JPH11108269A publication Critical patent/JPH11108269A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 挿口突部と受口側のロックリングとの係り合
いによって離脱防止機能を付与したスリップオンタイプ
の離脱防止管継手の離脱阻止力の向上を図る。 【解決手段】 外周溝を有するリング15を管8の挿口
9に外ばめする。次にこの外周溝に溶接作業により溶融
金属を流し込み、前記外周溝の溝底部と挿口9の表面部
とをともに溶かし込む。そのうえで冷却固化させること
により、リング15を挿口9に固定する。その後に溶接
部17を加熱して残留応力を除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管の挿口突部の形成
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】管継手の一種として、スリップオンタイ
プの管継手がある。このスリップオンタイプの管継手
は、受口内周にシール材を装着し、この受口内に挿口を
シール材を圧縮させながら挿入することにより、受口と
挿口とを接合できるように構成されている。このような
スリップオンタイプの管継手に離脱防止機能を付与した
ものとして、図2に示される構成の離脱防止管継手が提
案されている。
【0003】すなわち、図2において、互いに接合され
る一方の鋳鉄管1の端部には受口2が形成されており、
この受口2の内周のシール材収容溝3に環状のゴム製の
シール材4が配置され、シール材収容溝3よりも奥側に
ロックリング収容溝5が形成され、このロックリング収
容溝5に周方向一つ割りのロックリング6が装着されて
いる。ロックリング6の外周側とロックリング収容溝5
の内周側との間には、ロックリング6を芯出し状態で保
持するための保持用ゴム輪7が配置され、この保持用ゴ
ム輪7はたとえばロックリング6の外周に接着されてい
る。
【0004】他方の鋳鉄管8の挿口9の先端部の外周に
は、ロックリング6に受口奥側から係り合い可能な突部
10が形成されている。この突部10を含む挿口9の先
端の外周には、シール材4とロックリング6とが収容さ
れた受口2の内部へ挿口9を挿入するときの案内となる
テーパ面11が形成されている。
【0005】挿口9の突部10を形成する際には、図4
および図5に示すように外周溝14を有するリング15
を挿口9の外周に装着し、このリング15を自在回転構
造の位置決めローラ18により軸心方向に位置決めした
うえで挿口9の外面に押圧する。そして、挿口9を軸心
まわりにゆっくりと回転させながら、位置決めローラの
18のすぐ後方で溶接トーチ30によって外周溝14に
溶融金属31を流し込み、溝底部16と挿口9の表面部
とをともに溶かし込んだうえで冷却固化させる。
【0006】図3は、このようにして溶融金属すなわち
溶接ビード17によりリング15が挿口9に固定される
ことで、このリング15が、軸心方向に位置決めされた
状態でこの挿口9の全周にわたって一体化された様子を
示す。
【0007】図3に示すように溶接ビード17はリング
15の外方への盛り上がり部32を有するので、リング
の外周面33を平滑にするためにこの盛り上がり部32
は削り取り加工される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このように
して挿口9の突部10を形成すると、溶接時の熱影響が
原因して突部10に残留応力が残り、離脱阻止力がある
程度以上には向上しにくいという問題点がある。たとえ
ば、口径Dが450mmのダクタイル鋳鉄管において
は、離脱阻止力は0.34D〜0.37D[tf]程度
にとどまり、それ以上の強力な離脱阻止力を達成しにく
いという問題点がある。
【0009】そこで本発明は、このような問題点を解決
し、挿口突部と受口側のロックリングとの係り合いによ
って離脱防止機能を付与したスリップオンタイプの離脱
防止管継手の離脱阻止力の向上を図ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明は、外周溝を有するリングを管の挿口に外ば
めし、この外周溝に溶接作業により溶融金属を流し込ん
で、前記外周溝の溝底部と挿口の表面部とをともに溶か
し込んだうえで冷却固化させることにより前記リングを
挿口に固定し、その後に溶接部を加熱して残留応力を除
去するものである。
【0011】このようにすると、残留応力すなわち挿口
突部の溶接時の歪みが除去され、それによって離脱阻止
力が向上することになる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1は、溶接ビード17によりリ
ング15を挿口9に固定した状態を示す。そして本発明
においては、図示のように溶接部すなわち溶接ビード1
7およびその周辺をバーナー20で加熱することで、こ
の溶接部の残留応力を除去する。このバーナー20によ
る加熱は、図1において実線で示すように管8の外面側
から行うことができるほかに、同図において仮想線で示
すように管8の内面側から行うこともできる。あるい
は、外面側からと内面側からとの両方から加熱すること
もできる。
【0013】そして、加熱後に空冷することで、リング
15の溶接により発生した残留応力すなわちリング15
の溶接時の歪みを、完全に除去することが可能となる。
これにより、受口側のロックリング6への突部10の係
り合い力、すなわち離脱防止力を向上させることができ
る。
【0014】
【実施例】
(実施例1)口径450mmのダクタイル鋳鉄管に図4
〜図5に示す手法によってリングを溶接した後、このリ
ングを全周にわたり溶接するのに要した時間と等しい時
間である72秒間だけ、バーナーにより外周側から加熱
を行った。これにより溶接部における管の温度は400
℃まで上昇した。
【0015】その後、空冷することで、溶接時の歪みを
完全に除去することができた。これにより、管の口径を
Dとして、離脱阻止力を4.0D[tf]前後まで向上
させることができた。
【0016】(実施例2)実施例1と同様に、口径45
0mmのダクタイル鋳鉄管にリングを溶接した後、72
秒間だけバーナーによる加熱を行った。ただし、この加
熱は管の内周側から行った。
【0017】これにより溶接部における管の温度は40
0℃まで上昇し、同様にその後に空冷することで、溶接
時の歪みを完全に除去することができた。これにより、
管の口径をDとして、離脱阻止力を4.0D[tf]以
上に向上させることができた。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、外周溝を
有するリングを管の挿口に外ばめし、この外周溝に溶接
作業により溶融金属を流し込んで、前記外周溝の溝底部
と挿口の表面部とをともに溶かし込んだうえで冷却固化
させることにより前記リングを挿口に固定し、その後に
溶接部を加熱して残留応力を除去するため、残留応力す
なわち挿口突部の溶接時の歪みを除去でき、それによっ
て管継手の離脱阻止力を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の管の挿口突部の形成方法
を説明するための図である。
【図2】挿口突部を有する管を用いた管継手を例示する
断面図である。
【図3】図2における突部を詳細に示す断面図である。
【図4】位置決めローラによるリングの位置決め押圧状
態を示す図である。
【図5】リングの溶接状態を示す断面図である。
【符号の説明】
8 鋳鉄管 9 挿口 14 外周溝 15 リング 17 溶接ビード 20 バーナー

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周溝を有するリングを管の挿口に外ば
    めし、この外周溝に溶接作業により溶融金属を流し込ん
    で、前記外周溝の溝底部と挿口の表面部とをともに溶か
    し込んだうえで冷却固化させることにより前記リングを
    挿口に固定し、その後に溶接部を加熱して残留応力を除
    去することを特徴とする管の挿口突部の形成方法。
JP26910997A 1997-10-02 1997-10-02 管の挿口突部の形成方法 Pending JPH11108269A (ja)

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JPH11108269A true JPH11108269A (ja) 1999-04-20

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ID=17467805

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JP (1) JPH11108269A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021089020A (ja) * 2019-12-03 2021-06-10 株式会社クボタ 挿し口突部の形成方法

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