JPH09250664A - 管の挿口の突部の形成方法 - Google Patents

管の挿口の突部の形成方法

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JPH09250664A
JPH09250664A JP8059892A JP5989296A JPH09250664A JP H09250664 A JPH09250664 A JP H09250664A JP 8059892 A JP8059892 A JP 8059892A JP 5989296 A JP5989296 A JP 5989296A JP H09250664 A JPH09250664 A JP H09250664A
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JP
Japan
Prior art keywords
ring
outer peripheral
peripheral groove
insertion port
pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP8059892A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Kurotobi
学 黒飛
Mutsuo Uchida
睦雄 内田
Takahiro Tanaka
孝宏 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 管の挿口の外周の突部を容易に形成できるよ
うにする。 【解決手段】 径方向に一定厚さを有するとともに外周
溝24が形成されたリング23を管21の挿口22の外
周に圧入する。その後、外周溝24に溶融金属を流し込
み、外周溝24の底部25と挿口22の表面部とをとも
に溶融させることで、リング23と挿口22とを接合さ
せる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管の挿口の突部の形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】管継手の一種として、スリップオンタイ
プの管継手がある。このスリップオンタイプの管継手
は、受口内周にシール材を装着し、この受口内に挿口を
シール材を圧縮させながら挿入することにより、受口と
挿口とを接合できるように構成されている。このような
スリップオンタイプの管継手に離脱防止機能を付与した
ものとして、図3に示される構成の離脱防止管継手が提
案されている。
【0003】すなわち、図3において、互いに接合され
る一方の鋳鉄管1の端部には受口2が形成されており、
この受口2の内周のシール材収容溝3に環状のゴム製の
シール材4が配置され、シール材収容溝3よりも奥側に
ロックリング収容溝5が形成され、このロックリング収
容溝5に周方向一つ割りのロックリング6が装着されて
いる。ロックリング6の外周側とロックリング収容溝5
の内周側との間には、ロックリング6を芯出し状態で保
持するための保持用ゴム輪7が配置され、この保持用ゴ
ム輪7はたとえばロックリング6の外周に接着されてい
る。
【0004】他方の鋳鉄管21の挿口22の先端部の外周に
は、ロックリング6に受口奥側から係り合い可能な突部
10が形成されている。この突部10を含む挿口22の先端の
外周には、シール材4とロックリング6とが収容された
受口2の内部へ挿口22を挿入するときの案内となるテー
パ面34が形成されている。
【0005】図2は、このようにテーパ面34を有した突
部10を形成するための従来の方法を示す。すなわち、ま
ず図2(a)に示すように、鋳鉄管21の挿口22の外周に
リング23を圧入する。このリング23は、図示のように横
断面が矩形状の鋳鉄製の円筒状体にて構成されており、
その外周には外周溝24が形成されている。この外周溝24
は、その底部25の肉厚ができるだけ薄くなるように構成
されており、また、リング23における挿口先端側に対応
する部分26の方が、管胴部側に対応する部分27よりも長
くなる位置に形成されている。挿口22の先端には、リン
グ23の圧入時のガイドとなるテーパ面28が形成されてい
る。
【0006】同図(b)に示すようにリング22の端面29
が挿口22の先端面30に揃う位置まで圧入が行われたな
ら、同図(c)に示すように外周溝24に回転砥石31を挿
入し、その底部25を削り落として挿口22の外面を露出さ
せる。この底部25は、バイトによって削り落とすことも
できる。その削り落としが完了した状態状態を同図
(d)に示す。
【0007】次に、管21を軸心まわりに回転させなが
ら、たとえば溶接により外周溝24に溶着金属を流し込
む。同図(e)は、このようにして形成された溶接ビー
ド32を示す。この溶接ビード32はリング23の外方への盛
り上がり部33を有するので、リング23の外周面を平滑に
するためにこの盛り上がり部33を削り取り加工する。最
後に挿口22とリング23とをともにテーパ加工してテーパ
面34を形成する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の突部の形成方法では、図2(c)に示すようなリン
グ23の底部25の削り落とし工程が必要であり、突部10の
形成作業に手間を要するという問題点がある。
【0009】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、挿口の突部を容易に形成できるようにすることを目
的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、径方向に一定厚さを有するとともに外周溝が
形成されたリングを管の挿口の外周に圧入し、その後、
前記外周溝に溶融金属を流し込み、外周溝の底部と挿口
の表面部とをともに溶融させることで、リングと挿口と
を接合させるものである。
【0011】このようにすると、この外周溝の底部と挿
口の表面部とをともに溶融させることで、外周溝の底部
を削り落とすことなしに、ただちにリングと挿口とを接
合させることができる。
【0012】管とリングとが鋳鉄である場合には、ヘリ
ウムを含んだガス雰囲気中でNiを含有した材料でMI
G溶接を行うと、溶け込みを深くすることができて、こ
のように外周溝の底部と挿口の表面部とをともに溶融さ
せるために好都合である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明にもとづいて管の挿
口の外周にリングを外ばめして溶接する方法を、図1を
参照しながら、図2に示された部材と同一の部材には同
一の番号を付して、詳細に説明する。
【0014】まず、図1(a)に示すように、鋳鉄管21
の挿口22の外周に、図2の場合と同様のリング23を圧入
する。同図(b)はこの圧入が完了した状態を示し、リ
ング23の端面30が挿口22の先端面30に揃えられている。
【0015】次に、リング23の底部25を残したまま、管
21を軸心まわりに回転させながら、高Ni含有のワイヤ
を用いて、MIG溶接により外周溝24に溶融金属を流し
込む。そのとき、ヘリウムを含んだガス雰囲気中で溶接
を行う。すると、溶け込みが深くなり、外周溝24の底部
25と挿口22の表面部とをともに溶融させることができ
る。このとき、ヘリウムを含んだガスとしては、たとえ
ばAr80%−He20%ガスなどを使用するのが好適
である。
【0016】同図(c)は、溶接作業が完了した状態を
示す。32はこのようにして形成された溶接ビードを示す
が、上述のように溶け込みが深いため、従来のような外
周溝24の底部25の削り落とし作業を行わなくても、十分
な溶接強度を確保できる。
【0017】その後は、従来の場合と同様に、盛り上が
り部33を削り取り加工するとともに、テーパ面34の形成
を行う。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によると、径方向に
一定厚さを有するとともに外周溝が形成されたリングを
管の挿口の外周に圧入し、その後、前記外周溝に溶融金
属を流し込み、外周溝の底部と挿口の表面部とをともに
溶融させることで、リングと挿口とを接合させるため、
外周溝の底部を削り落とすことなしに、リングと挿口と
を簡単かつ容易に接合させることができ、このため挿口
の突部を容易に形成することができる。
【0019】また本発明によると、管とリングとが鋳鉄
である場合には、ヘリウムを含んだガス雰囲気中でNi
を含有した材料でMIG溶接を行うことで、溶け込みを
深くすることができ、このため外周溝の底部と挿口の表
面部とをともに確実に溶融させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづく挿口突部の形成方法の実施の
態様を説明する図である。
【図2】従来の挿口突部の形成方法を説明する図であ
る。
【図3】挿口リング付きの管を用いた管継手を例示する
図である。
【符号の説明】
21 鋳鉄管 22 挿口 23 リング 24 外周溝 25 底部 32 溶接ビード

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に一定厚さを有するとともに外周
    溝が形成されたリングを管の挿口の外周に圧入し、その
    後、前記外周溝に溶融金属を流し込み、外周溝の底部と
    挿口の表面部とをともに溶融させることで、リングと挿
    口とを接合させることを特徴とする管の挿口の突部の形
    成方法。
  2. 【請求項2】 管とリングとを鋳鉄で形成するととも
    に、ヘリウムを含んだガス雰囲気中でNiを含有した材
    料を用いてMIG溶接を行うことを特徴とする請求項1
    記載の管の挿口の突部の形成方法。
JP8059892A 1996-03-18 1996-03-18 管の挿口の突部の形成方法 Pending JPH09250664A (ja)

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Cited By (2)

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