JP3267477B2 - 鋳鉄管の挿口突部形成方法 - Google Patents

鋳鉄管の挿口突部形成方法

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JP3267477B2 JP23795495A JP23795495A JP3267477B2 JP 3267477 B2 JP3267477 B2 JP 3267477B2 JP 23795495 A JP23795495 A JP 23795495A JP 23795495 A JP23795495 A JP 23795495A JP 3267477 B2 JP3267477 B2 JP 3267477B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鋳鉄管の接続部に
おける挿口の先端部外周側に接続部離脱防止用の環状の
挿口突部を形成する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図3に示すように、一般的に鋳鉄管1の
接続部、とくに挿口2の外周面2aには、鋼製またはダ
クタイル鋳鉄などの強靱鋳鉄製のストッパリング3’を
固着させることにより環状の挿口突部3を形成してい
る。鋳鉄管1の接続部における挿口相手側の受口4の内
周面には溝5が形成されてこの溝5に心出しゴム輪7を
介して周方向一つ割形状のロックリング6が嵌着されて
おり、このロックリング6と挿口突部3とが互いに係合
することにより、鋳鉄管1の接続部同士が離脱しないよ
うになっている。なお、図3における8は受口4の開口
端寄りの溝9と挿口2の外周面2aとの間に配置された
ゴム輪である。
【0003】なお、挿口突部3を形成するストッパリン
グ3’は、外力を加えない状態ではその内径寸法が鋳鉄
管1の外径よりも少し小さいしまり嵌めとなるように構
成にされている。
【0004】図4の(a)に示すように、鋳鉄管1の挿
口2における外周面側先端部は、ストッパリング3’が
外嵌される前に予めテーパ加工が施されており、ストッ
パリング3’はこのテーパ部2bにより案内されて拡径
されながら挿通される。
【0005】従来は、ストッパリング3’を以下のよう
にして鋳鉄管1の挿口2に一体的に固着させて挿口突部
3を形成していた。すなわち、図4の(a)に示すよう
に、このストッパリング3’の内周面3aにおける挿口
先端部より離れた箇所に溝部3bを形成し、この溝部3
bにろう材からなるワイヤ11を嵌入して配設するとと
もに、ストッパリング3’の内周面3aにろう材用のフ
ラックス(図示せず)を塗布する。また、鋳鉄管1の挿
口2におけるストッパリング3’を接合させる箇所に
も、ろう材用のフラックス(図示せず)を予め塗布す
る。
【0006】次に、図4の(b)に示すように、この状
態でストッパリング3’を挿口2のテーパ部2bに沿わ
せて圧接状態で拡径させながら挿口2の外周面に外嵌さ
せる。
【0007】この後、鋳鉄管1を管の内周側より加熱し
てストッパリング3’の溝部3b内のワイヤ11を溶融
させる。これにより、図4の(c)に示すように、スト
ッパリング3’と鋳鉄管1の挿口2とがろう材11’に
より接合されて挿口突部3が形成される。
【0008】そして最後に、図4の(d)に示すよう
に、挿口2の先端外周面と挿口突部3の挿口先端側部分
にかけて再度テーパ加工して先端ほど細くなるようにテ
ーパ面12を形成していた。
【0009】このように、ストッパリング3’の内周面
3aに溝部3bを形成し、この溝部3bにろう材からな
るワイヤ11を配設することにより、十分な量のワイヤ
11を確保することができるとともに、ワイヤ11が溶
融してなるろう材11’がストッパリング3’と挿口2
の外周面2aとの間に良好に広がることとなる。
【0010】なお、この後、ゴム輪8や心出しゴム輪
7,ロックリング6が予め配設された受口4内に挿口2
が挿入されるが、この際、挿口2のテーパ面12により
ゴム輪8やロックリング6が案内されて拡径され、挿口
2の受口4内への挿入が許容される。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の挿口突部の形成方法においては、図4の(d)に示
すように、溝部3bがストッパリング3’の内周面3a
における挿口先端より離れた側に形成されており、挿口
突部3を形成した後にも、空洞化した溝部3bが残った
ままであって、この溝部3bがある箇所では、挿口突部
3と挿口2の先端外周面とが接合されていないため、そ
の分だけ接合面積が少なくなって、十分な接合力を得ら
れないおそれがあった。
【0012】本発明は上記問題を解決するもので、十分
な接合力を得ることができる鋳鉄管の挿口突部形成方法
を提供することを目的とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に本発明は、最終的に鋳鉄管の挿口突部となるストッパ
リングの内周面に溝部を形成し、このストッパリングの
溝部にろう材を配設し、このろう材を配設したストッパ
リングを、鋳鉄管の挿口と受口とが接続される接続部に
おける挿口外周面に外嵌させ、ろう材配設箇所を含む部
分を加熱してろう材を溶融させることにより、ストッパ
リングと鋳鉄管の挿口とをろう付けして接合させ、この
接合したストッパリングとともに挿口の先端部外周側を
テーパ加工して接続部離脱防止用の挿口突部を形成する
鋳鉄管の挿口突部形成方法であって、ストッパリングの
溝部をストッパリングの内周面における挿口先端寄り位
置に形成し、ろう材を溶融させてストッパリングと挿口
とを接合した後にテーパ加工するに際して、ストッパリ
ングの溝部を含んだ部分を削り取って、溝部を有しない
状態でストッパリングと挿口とを接合させてなるもので
ある。
【0014】上記方法によれば、ストッパリングと鋳鉄
管の挿口との接合箇所が最終的にストッパリングの溝部
を有しない状態で接合された状態となるため、挿口突部
をなすストッパリングと鋳鉄管の挿口との接合面積を十
分に確保できて、十分な接合力を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。なお、従来と同機能のものには同
符号を付し、その説明は省略する。
【0016】図1の(a),(d)に示すように、最終
的に鋳鉄管1の挿口突部3を構成するストッパリング
3’は、溝部3bがストッパリング3’の内周面におけ
る挿口先端寄り位置に形成された姿勢で配置され、この
溝部3bにろう材からなるワイヤ11を嵌入して配設さ
れる。そして、ストッパリング3’の内周面3aと鋳鉄
管1の挿口2におけるストッパリング3’を接合させる
箇所とにろう材用のフラックス(図示せず)が予め塗布
される。
【0017】次に、図1の(b)に示すように、この状
態でストッパリング3’を挿口2のテーパ部2bに沿わ
せて圧接状態で拡径させながら挿口2の外周面に外嵌さ
せる。
【0018】この後、鋳鉄管1を管の内周側より加熱し
てストッパリング3’の溝部3b内のワイヤ11を溶融
させる。これにより、図1の(c)に示すように、スト
ッパリング3’と鋳鉄管1の挿口2とがろう材11’に
より接合されて挿口2の外周に挿口突部3が設けられ
る。
【0019】そして最後に、図1の(d)に示すよう
に、挿口2の先端外周面と挿口突部3の挿口先端側部分
にかけて再度テーパ加工して先端ほど細くなるようにテ
ーパ面12を形成する。ここで、このテーパ加工を行う
に際して、ストッパリング3’の溝部3bを含んだ部分
を削り取って、最終的に溝部3bを有しない状態でスト
ッパリング3’と挿口2とを接合させた状態として挿口
突部3を形成する。
【0020】この方法によれば、ストッパリング3’と
鋳鉄管1の挿口2との接合箇所が、図1の(d)に示す
ように、最終的にストッパリング3’の溝部3bを有し
ない状態で接合された状態となるため、挿口突部3と鋳
鉄管1の挿口2との接合面積を十分に確保できて、十分
な接合力を得ることができる。
【0021】ここで、図2の(a),(b)に示すよう
に、最終的に、ストッパリング3’における挿口2に対
向している距離aが例えば17.9mmであり、ストッパ
リング3’の溝部3bの寸法bが例えば2.4mmである
場合、従来の方法(図2の(a)参照)によれば実質的
な接合距離が17.9−2.4=15.5mmとなる一
方、本発明においては実質的な接合距離が17.9mmの
ままである。したがって、従来の方法に比べて本発明の
方法によれば、接合面積比で 17.9/15.5≒1.15 となり、接合面積が従来の場合に比べて約15%増加す
ることとなり、この分だけ接合力が従来より増加して、
十分な接合力を得ることができる。
【0022】なお、、鋳鉄管1やストッパリング3’の
大きさや、ろう材10の種類が上記のものに限られるも
のではないことは申すまでもない。
【0023】
【発明の効果】以上のように本発明の鋳鉄管の挿口突部
形成方法によれば、ストッパリングと挿口とを接合した
後にテーパ加工するに際して、ストッパリングの溝部を
含んだ部分を削り取って、溝部を有しない状態でストッ
パリングと挿口とを接合させて挿口突部を形成すること
により、挿口突部をなすストッパリングと鋳鉄管の挿口
との接合面積を十分に確保できて、十分な接合力を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)はそれぞれ本発明の実施の形態
にかかる鋳鉄管の挿口突部形成方法における各工程を示
す断面図である。
【図2】接合状態を互いに比較するための図で、(a)
は従来の挿口突部形成方法における断面図、(b)は本
発明の挿口突部形成方法における断面図である。
【図3】鋳鉄管の継手箇所の断面図である。
【図4】(a)〜(d)はそれぞれ従来の鋳鉄管の挿口
突部形成方法における各工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 鋳鉄管 2 挿口 2a 外周面 3 挿口突部 3’ ストッパリング 3a 内周面 3b 溝部 11 ワイヤ 11’ ろう材 12 テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−76752(JP,A) 特開 平7−27266(JP,A) 特許2778909(JP,B2) 実公 昭45−19975(JP,Y1) 実公 昭46−21147(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 1/18 B23K 1/19 C21D 9/08 F16L 13/08 F16L 13/12 F16L 21/00 F16L 21/02 F16L 21/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 最終的に鋳鉄管の挿口突部となるストッ
    パリングの内周面に溝部を形成し、このストッパリング
    の溝部にろう材を配設し、このろう材を配設したストッ
    パリングを、鋳鉄管の挿口と受口とが接続される接続部
    における挿口外周面に外嵌させ、ろう材配設箇所を含む
    部分を加熱してろう材を溶融させることにより、ストッ
    パリングと鋳鉄管の挿口とをろう付けして接合させ、こ
    の接合したストッパリングとともに挿口の先端部外周側
    をテーパ加工して接続部離脱防止用の挿口突部を形成す
    る鋳鉄管の挿口突部形成方法であって、ストッパリング
    の溝部をストッパリングの内周面における挿口先端寄り
    位置に形成し、ろう材を溶融させてストッパリングと挿
    口とを接合した後にテーパ加工するに際して、ストッパ
    リングの溝部を含んだ部分を削り取って、溝部を有しな
    い状態でストッパリングと挿口とを接合させてなること
    を特徴とする鋳鉄管の挿口突部形成方法。
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