JP3317832B2 - 管の挿口の突部の形成方法 - Google Patents

管の挿口の突部の形成方法

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JP3317832B2 JP00186896A JP186896A JP3317832B2 JP 3317832 B2 JP3317832 B2 JP 3317832B2 JP 00186896 A JP00186896 A JP 00186896A JP 186896 A JP186896 A JP 186896A JP 3317832 B2 JP3317832 B2 JP 3317832B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管の挿口の突部の形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】管継手の一種として、スリップオンタイ
プの管継手がある。このスリップオンタイプの管継手
は、受口内周にシール材を装着し、この受口内に挿口を
シール材を圧縮させながら挿入することにより、受口と
挿口とを接合できるように構成されている。このような
スリップオンタイプの管継手に離脱防止機能を付与した
ものとして、図2に示される構成の離脱防止管継手が提
案されている。
【0003】すなわち、図2において、互いに接合され
る一方の鋳鉄管1の端部には受口2が形成されており、
この受口2の内周のシール材収容溝3に環状のゴム製の
シール材4が配置され、シール材収容溝3よりも奥側に
ロックリング収容溝5が形成され、このロックリング収
容溝5に周方向一つ割りのロックリング6が装着されて
いる。ロックリング6の外周側とロックリング収容溝5
の内周側との間には、ロックリング6を芯出し状態で保
持するための保持用ゴム輪7が配置され、この保持用ゴ
ム輪7はロックリング6の外周に接着されている。
【0004】他方の鋳鉄管8の挿口9の先端部の外周に
は、ロックリング6に受口奥側から係り合い可能な突部
10が形成されている。この突部10を含む挿口9の先端の
外周には、シール材4とロックリング6とが収容された
受口2の内部へ挿口9を挿入するときの案内となるテー
パ面11が形成されている。
【0005】テーパ面11を有した突部10を形成する際に
は、外周溝を有したリング12を挿口9の外周に圧入し、
この外周溝の底部の取り除き加工を行ってその部分の挿
口9の外面を露出させ、この外周溝に溶着金属を流し込
んで挿口9とリング12とを溶接により固定する。そし
て、そのうえで挿口9とリング12とをともにテーパ加工
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の突部の形成方法では、リングの外周溝の底部の取り
除き加工が必要であるため、突部の形成に手間を要する
という問題点がある。
【0007】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、挿口の突部を容易に形成できるようにすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、径方向に一定厚さを有する第1および第2の
リングどうしの間に、これら第1および第2のリングど
うしを軸心方向に沿って一定の距離を維持して配置させ
るスペーサを介在させ、このスペーサを介在させた状態
の第1および第2のリングを管の挿口の外周に圧入し、
次に前記スペーサを前記第1および第2のリングどうし
の間から取り除いて、第1のリングと挿口の外面と第2
のリングとによって周方向の環状溝を形成し、その後、
前記環状溝に溶着金属を流し込んで第1および第2のリ
ングと挿口とを溶接するものである。
【0009】このようにすれば、スペーサを介在させる
ことによって第1のリングと第2のリングとの間に一定
の距離が維持され、したがって圧入後にスペーサを取り
除くだけで、従来のような溝底部の取り除き加工を施す
ことなしに、簡単に挿口の外面が露出され、ただちにこ
れら第1および第2のリングと挿口とを溶接することが
できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明にもとづき、管の挿口の外
周にリングを外ばめして溶接する際には、まず図1
(a)に示すように、第1のリング21と第2のリング22
との間にスペーサ23を介在させる。これら第1および第
2のリング21、22は、いずれも図示のように横断面が矩
形状の鋳鉄製の円筒状体にて構成されており、同等の内
径を有し、またその軸心方向に沿った長さは、第1のリ
ング21よりも第2のリング22の方が長いように形成され
ている。スペーサ23は、第1のリング21と第2のリング
22との間に軸心方向に沿って一定の距離を維持させるた
めのものであり、適宜の材料により形成されるととも
に、リング21、22の周方向に沿って適当数が配置されて
いる。
【0011】そして、このようにスペーサ23を間に介在
させた第1および第2のリング21、22を、短い方の第1
のリング21から順に一体的に、鋳鉄管24の挿口25の外周
に圧入する。挿口25の先端には、リング21、22の圧入時
のガイドとなるテーパ面20が形成されている。
【0012】同図(b)に示すように長い方の第2のリ
ング22の端面26が挿口22の先端面27に揃う位置まで圧入
が行われたなら、これら第1および第2のリング21、22
どうしの間からスペーサ23を径方向の外向きに抜き取る
ようにして取り除く。これによりリング21、22どうしの
間で挿口25の外面が露出し、リング21の端面とその部分
における挿口25の外面とリング22の端面とによって、周
方向の環状溝28が形成されることになる。
【0013】次に、管21を軸心まわりに回転させなが
ら、高Ni含有の鉄系の溶接ワイヤを用いて、MIG溶
接などにより環状溝28に溶着金属を流し込む。同図
(c)は、このようにして形成された溶接ビード29を示
す。
【0014】このとき、鋳鉄管24とリング21、22とには
通常3.0〜3.8%程度の高炭素の鋳鉄が使用され、
溶接部にセメンタイトが晶出しやすが、このように高N
i含有の鉄系の溶接ワイヤを用いることで、このような
セメンタイトの晶出を防止することができる。また溶接
ビード29は径方向の外方への盛り上がり部30を有するの
で、その外周面をリング21、22に合わせて平滑にするた
めに、この盛り上がり部30を削り取り加工する。最後に
挿口25とリング22とをともにテーパ加工してテーパ面31
を形成する。
【0015】このように、リング21、22の圧入後にスペ
ーサ23を取り除くだけで、特別な加工を施すことなしに
簡単に挿口25の外面を露出させることができる。したが
って、これらリング21、22と挿口25とをただちに溶接す
ることができ、手間を要することなく容易に挿口25の外
周の突部を形成することができる。
【0016】なお、上述のように環状溝28の全体にNi
含有の溶接ワイヤからなる溶着金属を流し込む代わり
に、まず高Ni含有のワイヤを用いて溶接することで第
一層目の溶接ビードを形成し、次にその上から軟鋼製の
ワイヤを用いて溶接することで軟鋼からなる第二層目の
溶接ビードを形成することもできる。このようにする
と、盛り上がり部が加工性の良好な軟鋼にて形成される
ことになり、この盛り上がり部の削り取り加工を容易に
行うことができる。
【0017】あるいは、まずNi含有の鉄系の溶接ワイ
ヤを用いて高能率のMIG溶接により環状溝28に溶着金
属を流し込むことで第一層目の溶接ビードを形成し、次
にその上にTIG溶接を施して、第二層目の溶接ビード
を形成することもできる。このようにすると、TIG溶
接はビードの外観が良好であり、第二層目の溶接ビード
の最外面を溶接だけで平滑にすることができる。したが
って、その後の加工工程が不要になり、上述のように特
別な加工を施すことなしに挿口25の外面を露出しすると
ともに途中まで能率の良好なMIG溶接を施したことと
の相乗効果によって、きわめて短時間のうちに挿口25に
突部を形成することができる。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によると、第1およ
び第2のリングどうしの間にスペーサを介在させ、この
スペーサを介在させた状態の第1および第2のリングを
管の挿口の外周に圧入し、次にスペーサをリングどうし
の間から取り除いて、第1のリングと挿口の外面と第2
のリングとによって周方向の環状溝を形成し、その後、
前記環状溝に溶着金属を流し込んで第1および第2のリ
ングと挿口とを溶接するため、リングの圧入後にスペー
サを取り除くだけで、特別な加工を施すことなしに簡単
に挿口の外面を露出させることができ、ただちにこれら
第1および第2のリングと挿口とを溶接することがで
き、このため手間を要することなく容易に挿口の突部を
形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施の態様を説明する図であ
る。
【図2】挿口リング付きの管を用いた管継手を例示する
図である。
【符号の説明】
21 第1のリング 22 第2のリング 23 スペーサ 24 鋳鉄管 25 挿口 28 環状溝 29 溶接ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−161419(JP,A) 実開 平4−68281(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 21/00 - 21/08 B23K 9/00 501 B23K 9/028

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に一定厚さを有する第1および第
    2のリングどうしの間に、これら第1および第2のリン
    グどうしを軸心方向に沿って一定の距離を維持して配置
    させるスペーサを介在させ、このスペーサを介在させた
    状態の第1および第2のリングを管の挿口の外周に圧入
    し、次に前記スペーサを前記第1および第2のリングど
    うしの間から取り除いて、第1のリングと挿口の外面と
    第2のリングとによって周方向の環状溝を形成し、その
    後、前記環状溝に溶着金属を流し込んで第1および第2
    のリングと挿口とを溶接することを特徴とする管の挿口
    の突部の形成方法。
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