JP3240233B2 - パイプの溶接方法及びパイプの溶接構造 - Google Patents

パイプの溶接方法及びパイプの溶接構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば異径の2本のア
ルミニウムパイプ等の溶接構造に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、アルミニウムパイプのつなぎ部
の内周に、リブを有するステンレススリーブを挿入し
て、つなぎ部の外周を溶接するアルミニウムパイプの溶
接構造は知られている(例えば、特公平3−60589
号)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この構造では、例え
ば、一方のパイプの内径よりも他方のパイプの外径が小
さい場合に、小さい方のパイプが大きい方のパイプの内
周に嵌まり込んで、うまく溶接できないという問題があ
る。
【0004】例えば、パイプを冷凍サイクルの冷媒管に
使用するときには、設計通りの管長が得られなくなった
り、溶接時の溶材がパイプの内部に侵入して、冷媒詰ま
りを引き起こしたりする等の問題がある。
【0005】また、上述した溶接構造による場合は、つ
なぎ部の内周にステンレススリーブを挿入するが、パイ
プの径が異径であるときには、実情は、小さい方のパイ
プの端部をたたいて変形させることによりパイプの端部
を拡径して、その拡径した端部にステンレススリーブを
挿入している。
【0006】しかし、たたいて変形させる場合には、溶
接時にうまく接合できず、そこから例えば冷媒漏れが発
生するおそれがある。
【0007】さらに、従来のステンレススリーブには長
手方向にスリットがあり、このスリット付きのスリーブ
を使用して溶接する場合には、そのスリットからパイプ
の内部に溶接時の溶材が侵入するおそれがある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記の問題を解
消し、異径のパイプを正常に接合できるようにすると共
に、ステンレススリーブを使用して溶接する場合に、ス
リットからパイプの内部に溶接時の溶材が侵入すること
のない、パイプの溶接構造を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、小径のパイプと大径のパイプの各端部を
突き合せて、各端部のつなぎ部の内周にスリーブを介在
し、このつなぎ部の外周を溶接するパイプの溶接方法に
おいて、前記小径のパイプの端部を、その外径が前記大
径のパイプの外径と略等しくなるまで、ビーディング加
工によって張り出し加工し、この張り出し加工した端部
の内周にスリーブの一端部を挿入すると共に、このスリ
ーブに形成されたリブを前記端部の内周に圧入保持し、
このスリーブの他端部を大径のパイプの内周に挿入し、
この大径のパイプと小径のパイプの各端部を突き合せて
各端部のつなぎ部の外周を溶接することを特徴とするも
のである。
【0010】また、本発明は、小径のパイプと大径のパ
イプの各端部を突き合せて、各端部のつなぎ部の内周に
スリーブを介在し、このつなぎ部の外周を溶接したパイ
プの溶接構造において、前記小径のパイプの端部を、そ
の外径が前記大径のパイプの外径と略等しくなるまで、
ビーディング加工によって張り出し加工し、この張り出
し加工した端部の内周にスリーブの一端部を挿入し、こ
のスリーブに前記端部の内周に圧入保持されるリブを形
成し、このスリーブの他端部を大径のパイプの内周に挿
入し、この大径のパイプと小径のパイプの各端部を突き
合せて各端部のつなぎ部の外周を溶接したことを特徴と
するものである。
【0011】さらに、本発明は、前記リブがスリーブの
周方向に亘って形成された複数の突部で構成されている
ことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】本発明によれば、2本のパイプの径が異なると
き、一方のパイプの外径と他方のパイプの外径とがほぼ
同じ外径になるまで、他方のパイプの端部を拡径するの
で、溶接時のつなぎ部はほぼ同径になるので、溶接が簡
単になり、作業性は向上し、しかも溶接ビードの形状は
きれいに仕上げられる。
【0013】
【実施例】以下、本発明によるパイプの溶接構造、及び
それに用いるステンレススリーブの一実施例を図面を参
照して説明する。
【0014】なお、この明細書においては、以下、アル
ミニウムの語は純アルミニウムのほかにアルミニウム合
金を含むものとする。
【0015】図1において、100は冷蔵庫やショーケ
ース用のエバポレータを示し、このエバポレータ100
は、平行に配置した一群のアルミニウム製のフィン10
2,102…102の間に複数本のアルミニウム製のチ
ューブ103を通して構成されている。これらチューブ
103の直線部の各端部には、それぞれU字形チューブ
103aがろう付けなどにより接合されている。エバポ
レータ100の入口チューブ105には、入口パイプ1
06を介して銅製のキャピラリーチューブ107が接続
されており、エバポレータ100の出口チューブ108
には、アルミニウム製のアキュームレータ109、及び
出口パイプ110を介して銅製のサクションパイプ11
1が接続されている。
【0016】この種のものにあっては、入口チューブ1
05と入口パイプ106とのつなぎ部Aなどの溶接にお
いて、2本のパイプ或いはチューブの径が異なるとき
に、そのつなぎ部Aを溶接しにくいという欠点がある。
【0017】しかして、この実施例によれば、その欠点
を解消するために、図2に示すような工夫が講じられ
る。
【0018】2本のアルミニウム製のパイプ1,3の径
が異なるとき、例えば一方のパイプ1の内径よりも他方
のパイプ3の外径が小さいとき、まず、一方のパイプ1
の外径D1 と他方のパイプ3の外径D2 とがほぼ同じ外
径になるまで、他方のパイプ3の端部をビーディング加
工により拡径する。
【0019】このビーディング加工は、例えば、へら状
の治具を他方のパイプ3の端部内周に挿入して、その内
周を内側から半径方向外方に押し出すようにして拡径す
る加工(いわゆるへら絞り加工)である。
【0020】つぎに、ビーディング加工した他方のパイ
プ3の端部内周にリブ付きのステンレススリーブ5のリ
ブ7の部分を圧入する。
【0021】なお、この場合に、パイプ3の端部の内周
に設けられた空所11に、リブ7の部分を圧入するよう
にすれば、後述するステンレススリーブ5の抜け止めに
最も効果的に作用することは云うまでもない。
【0022】ステンレススリーブ5は、図4aに示すよ
うに、一枚のステンレス製の板200の中央部に予め凸
部201をプレス成形しておいて、そのステンレス製の
板200を、図4bに示すように、ほぼ円形に曲げるこ
とにより作られる。従って、ステンレススリーブ5が作
られた後には、長手方向にスリット6が開口し、ほぼ中
央部の外周にはリブ7(凸部201)が形成される。
【0023】ステンレススリーブ5の圧入時において
は、ステンレススリーブ5はスリット6の分だけ一旦周
方向に縮み、圧入後にはスプリングバック効果により復
帰するので、リブ7はパイプ3の内周に圧接する。これ
によれば、ステンレススリーブ5の抜け止め作用を十分
に期待することができる。
【0024】しかるのち、このパイプ3の端部に一方の
パイプ1の端部を当接し、図3に示すように、つなぎ部
Aの外周を溶接する。
【0025】これによれば、ステンレススリーブ5は圧
入され、パイプ3の端部にスプリングバック効果により
保持されるので、パイプ1,3の各端部を当接させて、
その外周を溶接するときに、パイプ3の端部からステン
レススリーブ5がずれることがないので、溶材がパイプ
1,3の内周に侵入することはなく、溶接不良が削減さ
れ、よって、これを冷媒回路に使用するときには、冷媒
が詰まるような不都合は解消される。
【0026】ちなみに、従来のものでは、パイプ3の端
部にステンレススリーブ5を差し込むだけであるので、
溶接前に、パイプを前後に移動させたりすると、ステン
レススリーブ5が脱落するおそれがあるが、これによれ
ば、そのような不都合はほぼ解消される。
【0027】要するに、この実施例によれば、2本のパ
イプ1,3の径が異なるとき、一方のパイプ1の外径D
1 と他方のパイプ3の外径D2 とがほぼ同じ外径になる
まで、他方のパイプ3の端部を拡径するので、溶接時の
つなぎ部Aはほぼ同径になるので、溶接が簡単になり、
作業性は向上し、しかも溶接ビードの形状をきれいに仕
上げることができる。
【0028】図5は他の実施例を示している。
【0029】この実施例によれば、溶接構造に使用され
るステンレススリーブ35の形状に特徴を有し、それは
突合せ部36を溶接することにより、ほぼ円筒状に作ら
れ、その外周には、周方向に等間隔に3個の突部(以
下、リブという)37が設けられる。ただし、このリブ
37は突合せ部36から周方向に1mm以上離れて設けら
れることが望ましい。なお、当然の事ながら、突部37
の個数は3個に限定されるものではない。
【0030】スリットを有するステンレススリーブを使
用するときには、そのスリットから溶材が溶け込み、つ
なぎ部Aの内周に溶材が侵入するおそれがある。これに
よれば、ステンレススリーブ35にはスリットがないの
で、上記の不都合は解消されるし、しかもつなぎ部Aの
内周に当接するリブ37は備えるので、溶接作業性は低
下することがない。
【0031】また、このようにしても、ステンレススリ
ーブ35は従来と同じ順送り金型により製造することが
できるので、製造コストは従来のものとほぼ同等に抑え
ることができる。
【0032】以上、一実施例に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0033】例えば、ビーディング加工するパイプ3の
端部の内周には、図2のものでは、空所11が形成され
ているが、必ずしもこのように加工する必要はなく、図
6に示すように、パイプ3の端部の内周に空所を設けな
いように、隙間なく加工するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、2本のパイプの径が異なるとき、一方のパイ
プの外径と他方のパイプの外径とがほぼ同じ外径になる
まで、他方のパイプの端部を拡径するので、溶接時のつ
なぎ部はほぼ同径になり、溶接は簡単になり、作業性は
向上し、しかも溶接ビードの形状はきれいに仕上げられ
る、等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】エバポレータを示す斜視図。
【図2】本発明によるパイプの溶接構造の一実施例を示
す断面図。
【図3】図2の溶接状態を示す断面図。
【図4】ステンレススリーブを示す図であり、aは展開
図、bは斜視図。
【図5】他の実施例を示す図であり、aは正面図、bは
側面図。
【図6】別の実施例を示す断面図。
【符号の説明】
1,3 パイプ 5,35 ステンレススリーブ 6 スリット 7,37 リブ A つなぎ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 13/00 - 15/08 B23K 9/028,33/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小径のパイプと大径のパイプの各端部を
    突き合せて、各端部のつなぎ部の内周にスリーブを介在
    し、このつなぎ部の外周を溶接するパイプの溶接方法に
    おいて、 前記小径のパイプの端部を、その外径が前記大径のパイ
    プの外径と略等しくなるまで、ビーディング加工によっ
    て張り出し加工し、この張り出し加工した端部の内周に
    スリーブの一端部を挿入すると共に、このスリーブに形
    成されたリブを前記端部の内周に圧入保持し、このスリ
    ーブの他端部を大径のパイプの内周に挿入し、この大径
    のパイプと小径のパイプの各端部を突き合せて各端部の
    つなぎ部の外周を溶接することを特徴とするパイプの溶
    接方法。
  2. 【請求項2】 小径のパイプと大径のパイプの各端部を
    突き合せて、各端部のつなぎ部の内周にスリーブを介在
    し、このつなぎ部の外周を溶接したパイプの溶接構造に
    おいて、 前記小径のパイプの端部を、その外径が前記大径のパイ
    プの外径と略等しくなるまで、ビーディング加工によっ
    て張り出し加工し、この張り出し加工した端部の内周に
    スリーブの一端部を挿入し、このスリーブに前記端部の
    内周に圧入保持されるリブを形成し、このスリーブの他
    端部を大径のパイプの内周に挿入し、この大径のパイプ
    と小径のパイプの各端部を突き合せて各端部のつなぎ部
    の外周を溶接したことを特徴とするパイプの溶接構造。
  3. 【請求項3】 前記リブが前記スリーブの周方向に亘っ
    て形成された複数の突部で構成されていることを特徴と
    する請求項2記載のパイプの溶接構造。
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