JPH05285644A - アルミニウム材と異種金属材との接合方法 - Google Patents

アルミニウム材と異種金属材との接合方法

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JPH05285644A
JPH05285644A JP9275392A JP9275392A JPH05285644A JP H05285644 A JPH05285644 A JP H05285644A JP 9275392 A JP9275392 A JP 9275392A JP 9275392 A JP9275392 A JP 9275392A JP H05285644 A JPH05285644 A JP H05285644A
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JP
Japan
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brazing
aluminum
tube
cylinder
stainless steel
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Withdrawn
Application number
JP9275392A
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English (en)
Inventor
Susumu Ono
侑 小野
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アルミニウム材と異種金属材との熱膨張係数
の相違による接合後の接合面での剥離を防止する。ま
た、実施コストを安くする。 【構成】 アルミニウム管5およびステンレス鋼管6の
突き合わせ面12、10にろう溜め用凹所13、11を形成す
る。両管5、6の突き合わせ面12、10間にブレージング
シート14を配置して両管5、6をろう付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はアルミニウム材と異種
金属材との接合方法に関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」と
いう語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を
含むものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、アルミニウム材と、たとえばステ
ンレス鋼などの異種金属材との接合は、圧接法やろう付
法により行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、圧接に
よりアルミニウム材と異種金属材とを接合する方法で
は、実施するための設備が大掛かりなものになるととも
に、圧接後の寸法出しおよびばり取り等の仕上げ作業が
面倒であるので、コストが高くなるという問題があっ
た。
【0005】また、ろう付によりアルミニウム材と異種
金属材とを接合する方法では、コストは安くなるが、両
者の熱膨張係数の相違により接合面から剥がれ易いとい
う問題があった。
【0006】この発明の目的は、上記問題を解決したア
ルミニウム材と異種金属材との接合方法を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明によるアルミニ
ウム材と異種金属材との接合方法は、アルミニウム材と
異種金属材とを突き合わせ状態で接合するにあたり、ア
ルミニウム材および異種金属材の突き合わせ面のうち少
なくとも異種金属材の突き合わせ面にろう溜め用凹所を
形成しておき、両者の突き合わせ面間にろう材を配置し
て両者をろう付することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】この発明の方法でアルミニウム材と異種金属材
とを接合すると、溶融したろう材が異種金属材のろう溜
め用凹所内に流入し、ろう付終了後は凹所内に残って凝
固する。したがって、ろう付力が増大する。
【0009】
【実施例】以下、この発明の実施例を、図面を参照して
説明する。この実施例は、真空チャンバおよびその内部
に配置されたシュラウドを備えており、たとえば半導体
製造用のMBE装置等として用いられる真空装置におい
て、シュラウドの冷媒通路の両端に接続されたアルミニ
ウム管に、ステンレス鋼管を接合するために本発明の方
法を適用したものである。
【0010】図1および図2はアルミニウム管とステン
レス鋼管との接合前の状態を示し、図3および図4は同
じく接合後の状態を示す。また、図5は真空装置を示
す。
【0011】図5において、真空装置は、箱状真空チャ
ンバ(1) と真空チャンバ(1) 内に配置された垂直円筒状
シュラウド(2) とを備えている。真空チャンバ(1) の側
壁には排気ダクト(3) が接続されており、排気ダクト
(3) が図示しない真空ポンプ(図示略)に接続されるよ
うになっている。また、図示は省略したが、真空チャン
バ(1) には種々の機器の接続口や、物品を出し入れする
開口等が形成されている。
【0012】シュラウド(2) は、たとえばロールボンド
パネルのような管状膨出部を有するアルミニウム板を円
筒状に曲げることにより形成されたものであって、周壁
に冷媒流通用管状膨出部(4) が設けられている。管状膨
出部(4) の両端は、シュラウド(2) の周壁下端に開口し
ている。管状膨出部(4) の両端開口にそれぞれアルミニ
ウム管(5) が接続されている。両アルミニウム管(5) は
それぞれ真空チャンバ(1) の外部に引き出され、その先
端にステンレス鋼管(6) の一端が突き合わせ状態で接合
されている。両ステンレス鋼管(6) の他端はそれぞれ冷
凍機(7) に接続されている。また、一方のステンレス鋼
管(6) の途中に冷媒循環ポンプ(8) が設けられている。
【0013】上記真空装置の内部を高真空状態にするに
は、真空チャンバ(1) およびシュラウド(2) にベーキン
グ処理を施した後、真空ポンプにより真空化し、さらに
循環ポンプ(8) により、冷凍機(7) から送られてきた冷
媒をシュラウド(2) の管状膨出部(4) 内に流通させるこ
とにより残留ガスを吸着除去する。こうして、高真空状
態とされる。
【0014】そして、アルミニウム管(5) とステンレス
鋼管(6) との接合に本発明の方法が適用される。
【0015】以下、アルミニウム管(5) とステンレス鋼
管(6) との接合方法について、図1〜図4を参照して説
明する。
【0016】まず、図1および図2に示すように、ステ
ンレス鋼管(6) におけるアルミニウム管(5) との突き合
わせ面(10)に、管路よりも大径の円筒状穴(6a)を形成し
ておく。また、ステンレス鋼管(6) の突き合わせ面(10)
に、ろう溜め用環状凹所(11)を同心状に形成しておく。
一方、アルミニウム管(5) の端面に、円筒状穴(6a)に嵌
まる円筒状突起(5a)を形成しておく。アルミニウム管
(5) の上記端面における突起(5a)の周囲の部分がステン
レス鋼管(6) との突き合わせ面(12)になる。また、アル
ミニウム管(5) の突き合わせ面(12)に、ろう溜め用環状
凹所 (13) を同心状に形成しておく。
【0017】そして、突起(5a)を円筒状穴(6a)に差し込
むとともにステンレス鋼管(6) とアルミニウム管(5) と
の突き合わせ面(10)(12)間にアルミニウムブレージング
シート(14)を介在させ、たとえば真空ろう付法により両
管(6)(5)をろう付する。ブレージングシート(14)の溶融
したろう材は両管(6)(5)のろう溜め用凹所(11)(13)内に
流入し、図3および図4に示すように、ろう付終了後は
凹所(11)(13)内に残って凝固する。ろう付後におけるブ
レージングシート(14)の芯材を(14a) 、凝固したろう材
を(14b) でそれぞれ示す。
【0018】図6はこの発明の他の実施例を示す。この
実施例の場合、ステンレス鋼管(6)の突き合わせ面(10)
に、中心から径方向外方にのびるろう溜め用直線状凹所
(20)を所定角度間隔で複数形成しておく。図示は省略し
たが、アルミニウム管(5) の突き合わせ面(12)にも、中
心から径方向外方にのびるろう溜め用直線状凹所を所定
角度間隔で複数形成しておく。そして、上記第1の実施
例と同様に両管(6)(5)をろう付する。
【0019】図7はこの発明のさらに他の実施例を示
す。この実施例の場合、ステンレス鋼管(6) の突き合わ
せ面(10)に、中心から径方向外方にのびるろう溜め用円
弧状凹所(21)を所定角度間隔で複数形成しておく。図示
は省略したが、アルミニウム管(5) の突き合わせ面(12)
にも、中心から径方向外方にのびるろう溜め用円弧状凹
所を所定角度間隔で複数形成しておく。そして、上記第
1の実施例と同様に両管(6)(5)をろう付する。
【0020】上記3つの実施例においては、アルミニウ
ム管およびステンレス鋼管の突き合わせ面に、それぞれ
同一形状のろう溜め用凹所を形成しているが、これに限
るものではなく、両管に異なる形状のろう溜め用凹所を
形成しておいてもよい。しかも、ろう溜め用凹所の形状
は、図示したものに限定されない。また、ろう溜め用凹
所は、アルミニウム管の突き合わせ面には必ずしも形成
しておく必要はない。さらに、上記3つの実施例におい
ては、アルミニウム材および異種金属材は管であるが、
その形状はこれに限られず、しかも異種金属はステンレ
ス鋼に限られない。
【0021】
【発明の効果】この発明の方法によれば、上述のように
して、溶融したろう材が異種金属材のろう溜め用凹所内
に流入し、ろう付終了後は凹所内に残って凝固するの
で、ろう付力が増大する。したがって、アルミニウム材
と異種金属材との熱膨張係数の相違による接合後の接合
面での剥離を防止できる。また、従来の圧接法に比べ
て、実施するための設備が簡素化することができるとと
もに、作業が簡単であるので、コストが安くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示し、アルミニウム管とス
テンレス鋼管との接合前の状態の一部切欠き側面図であ
る。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】この発明の実施例を示し、アルミニウム管とス
テンレス鋼管との接合後の状態の一部切欠き側面図であ
る。
【図4】図3の部分拡大図である。
【図5】シュラウドに接続されたアルミニウム管と冷凍
機に接続されたステンレス鋼管との接合にこの発明の方
法を適用した真空装置の一部切欠き正面図である。
【図6】この発明の他の実施例を示す図2相当の図であ
る。
【図7】この発明のさらに他の実施例を示す図2相当の
図である。
【符号の説明】
5 アルミニウム管(アルミニウム材) 6 ステンレス鋼管(異種金属材) 10 突き合わせ面 11 ろう溜め用環状凹所 12 突き合わせ面 13 ろう溜め用環状凹所 14 アルミニウムブレージングシート 20 ろう溜め用直線状凹所 21 ろう溜め用円弧状凹所

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム材と異種金属材とを突き合
    わせ状態で接合するにあたり、アルミニウム材および異
    種金属材の突き合わせ面のうち少なくとも異種金属材の
    突き合わせ面にろう溜め用凹所を形成しておき、両者の
    突き合わせ面間にろう材を配置して両者をろう付するこ
    とを特徴とするアルミニウム材と異種金属材との接合方
    法。
JP9275392A 1992-04-13 1992-04-13 アルミニウム材と異種金属材との接合方法 Withdrawn JPH05285644A (ja)

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JP9275392A JPH05285644A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 アルミニウム材と異種金属材との接合方法

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JP9275392A JPH05285644A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 アルミニウム材と異種金属材との接合方法

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JP9275392A Withdrawn JPH05285644A (ja) 1992-04-13 1992-04-13 アルミニウム材と異種金属材との接合方法

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100896560B1 (ko) * 2007-02-27 2009-05-07 동아금속주름관(주) 스테인 리스 스틸 파이프와 연결구의 브레이징 용접 방법
JP2014012332A (ja) * 2008-05-23 2014-01-23 Ngk Insulators Ltd 薄肉輪状部材を用いた部品の組立方法並びに円筒形又は円柱形の部品のフランジ面に薄肉輪状部材を取り付けた組み立て体の製造方法及び製造装置
CN103639559A (zh) * 2013-11-14 2014-03-19 北京航空航天大学 一种环路热管蒸发器大面积软钎焊方法

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Effective date: 19990706