JP2874064B2 - 冷媒分流器の製造方法 - Google Patents

冷媒分流器の製造方法

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JP2874064B2 JP3072873A JP7287391A JP2874064B2 JP 2874064 B2 JP2874064 B2 JP 2874064B2 JP 3072873 A JP3072873 A JP 3072873A JP 7287391 A JP7287391 A JP 7287391A JP 2874064 B2 JP2874064 B2 JP 2874064B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、冷凍機器や空調機器等
において、ヘッダーパイプ等として用いられる冷媒分流
器の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、冷凍システムのマルチ化、及び熱
交換器の伝熱管細径化に伴う複数回路化等に対応するた
めに例えば実開昭63−173689号公報のようにヘ
ッダーパイプ等の冷媒分流器が多用されている。
【0003】以下、図面を参照しながら上述した従来の
冷媒分流器の製造方法の一例について図7〜図9を用い
て説明を行う。
【0004】図において21は冷媒分流器で、冷媒分流
器21は断面略円弧状の分流部22と、分流部22に対
して略直角に接合した管状の接続管23aから構成され
ている。断面略円弧状の分流部22は接続管23aを挿
入固定するための接続管挿入孔23を有している。
【0005】Bは冷媒の流れを示しており、冷媒分流器
21は分流部22の一端より冷媒Bが流入し、他端を封
止することにより接続管23aより冷媒Bが流出するも
のである。
【0006】前記の冷媒分流器21は以下のように製造
されている。図8に示すように、所定の径の分流部22
の長手方向に所定の間隔で穴あけ加工を施した後、バー
リング加工をおこない、接続管挿入孔23を形成する。
次に接続管23aを前記接続管挿入孔23にロー材27
によりロー付け固定する。この時接続管23aの挿入端
は縮管された長さにより分流部22内への出しろを管理
している。
【0007】以上のように構成された冷媒分流器21が
熱交換器25に具備される場合について説明する。接続
管挿入孔23にロー付け固定された接続管23aと熱交
換器25に用いられている伝熱管26とは、ロー材27
によりロー付けされている。接続管23aより流出した
冷媒は伝熱管26内を流動する際、空気等と熱交換を行
う。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな製造方法では、接続管挿入孔23と接続管23aを
ロー材27により溶接する際、接続管23aを分流部2
2内へある程度突出させることにより、ロー付け部に強
度を与えている。しかし、複数個の接続管23aの分流
部22内への出しろがばらつくことから、一定に管理す
るために、接続管23aの先端を縮管しているが、精度
の高い縮管加工と分流器22の接続管挿入孔23のバー
リング加工は困難で、このばらつきを小さくすることは
管理上、かなりの注意を要する。このばらつきは冷媒分
流器21を熱交換器25に具備して、分流部22内を冷
媒が流動する際、その冷媒の接続管23aへの分配を不
均一にし、熱交換能力を低下させる。
【0009】さらに、分流部22内に接続管23aが突
出することにより、冷媒Bの流動圧力損失となる。
【0010】また、熱交換器25に取り付ける際には接
続管23aの両端においてロー付け部が近接しており、
伝熱管26と接続管23aをロー付けする際に熱伝導の
ために、前工程でロー付けを行った接続管23aと分流
部22とのロー付け部のロー材27が再加熱されて溶け
出しやすく漏れ不良の発生原因となるため、接続管23
aは所定以上の長さが必要である。これは熱交換器25
の小型化の要望に対して、熱交換性能に寄与しない接続
管23aのスペースが小型化出来ないという課題を有し
ていた。
【0011】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、冷媒分流器の製作が接続管の接合において分流部内
への出しろがなく、ばらつきもないことから、冷媒の流
動圧力損失を低減し、形状品質の安定と共に熱交換器に
取り付ける際にも無駄なスペースを必要とせず、製作も
容易に行える冷媒分流器の製造方法を提供することを目
的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】そこで本発明の冷媒分流
器の製造方法は、上記課題を解決するために、平板の一
部を複数個管状に突出加工して接続部を成形し、前記接
続部を外側として前記平板を筒状に加工して、前記平板
の両縁を溶接して分流部を形成し、前記分流部の内面に
液圧または気圧を加えることで、前記分流部を断面略円
弧状に成形するものである。
【0013】また、本発明の他の冷媒分流器の製造方法
は、上記課題を解決するために、平板の一部を複数個管
状に突出加工して接続部を成形し、前記接続部を外側と
して前記平板を筒状に加工して、前記平板の両縁を溶接
して分流部を形成し、前記分流部の内面に断面が略円形
を成す物体を圧入することで、前記分流部を断面略円弧
状に成形するものである。
【0014】
【作用】本発明の冷媒分流器の製造方法は、平板を突出
加工することで接続部を形成するため、分流部内への接
続部の出しろがないことから、出しろのばらつき等の形
状品質が向上し、分流部内での冷媒の流動圧力損失が少
ない。またロー付けがないことでロー付け部の漏れ等の
管理が必要ない。
【0015】また本発明の冷媒分流器は熱交換器へ具備
する際にもロー付け箇所が冷媒分流器にはなく各接続部
において接続部と伝熱管との接合箇所のみの1箇所であ
ることから熱伝導による他のロー付け部への影響もない
ことで、接続部のスペースが殆ど必要なく、熱交換器の
小型化が可能となる。また、分流部内への接続部の出し
ろが無いことから分流部内での接続部による冷媒の流動
圧力損失が少ない。
【0016】
【実施例】以下本発明の一実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0017】図1は本発明の実施例によって製造した冷
媒分流器の要部斜視図を示す。図1において、1は冷媒
分流器で、冷媒分流器1は断面略円弧状の分流部2と、
接続部3とで構成され、分流部2の稜線方向には溶接部
4を有している。
【0018】図1〜図5において本発明の製造過程を示
す。図3に示すように、所定の大きさの平板1hの幅方
向中心部に長手方向に順次深絞り加工を施し、突出部3
aを加工する。次に図4に示すように平板1hの長手方
向の両縁1sを突き合わせ状と成すことにより平板1h
を筒状に成形する。その後、突き合わせ部を電気抵抗溶
接していわゆる電縫管を製作し分流部2とする。
【0019】図5は図4におけるA−A断面を示したも
のである。図5において、分流部2の断面形状は丸みを
おびた三角形状を成している。そこで、分流部2の内面
に所定の液圧または気圧5を加えて、分流部2の断面を
安定した断面略円弧状に成形する。
【0020】その後図2に示すように、突出部3aの先
端部を切断し接続部3を形成する。以上のように本実施
例によれば、平板1hの一部を複数個管状に突出加工し
て突出部3aを成形し、突出部3aを外側として平板1
hを筒状に加工して、平板1hの両縁1sを溶接して分
流部2を形成し、分流部2の内面に液圧または気圧5を
加えることで、分流部2の断面を断面略円弧状に成形
し、突出部3aの先端を切断して接続部3を形成するこ
とにより、分流部2と接続部3を一体加工したため、分
流部2内への接続部3の出しろもなく形状不良の発生率
が低下するとともに、ロー付け部の漏れ等の管理の必要
がない。
【0021】また、ロー付け以外の工程は連続プレス加
工が可能であり、速く、容易に安定した形状の加工がで
きるため、低コストで量産性に優れた製造方法を提供で
きる。さらに、分流部2の内面に液圧または気圧5を加
えることで、分流部2の断面を断面略円弧状に成形して
いるため、真円に近い状態で分流部2が形成され、冷媒
分流器1の耐圧強度は強い。
【0022】尚、本実施例では接続部を深絞り加工によ
り突出させるとしたが、深絞り加工のみで接続部の長さ
不足の場合は、接続部のしごき工程を追加することによ
り、接続部の長さを適切にすることが可能である。
【0023】以下本発明の他の実施例について図面を参
照しながら説明する。前記実施例と同様に図1は本発明
の他の実施例によって製造した冷媒分流器の要部斜視図
を示す。1は冷媒分流器で、2は断面略円弧状の分流部
で、3は接続部で、4は溶接部で、これらは前記の一実
施例の構成と同じものである。
【0024】図1〜図6において本発明の製造過程を示
す。図3に示すように、所定の大きさの平板1hの幅方
向中心部に長手方向に順次深絞り加工を施し、突出部3
aを加工する。次に図4に示すように平板1hの長手方
向の両縁1sを突き合わせ状と成すことにより平板1h
を筒状に成形する。その後、突き合わせ部を電気抵抗溶
接していわゆる電縫管を製作し分流部2とする。
【0025】図5は図4におけるA−A断面を示したも
のである。図5において、分流部2の断面形状は丸みを
おびた三角形状を成している。そこで図6に示すよう
に、分流部2の内面に断面が略円形を成す物体6を圧入
して、分流部2の断面を安定した断面略円弧状に成形す
る。
【0026】その後図2に示すように、突出部3aの先
端部を切断し接続部3を形成する。以上のように本実施
例によれば、平板1hの一部を複数個管状に突出加工し
て突出部3aを成形し、突出部3aを外側として平板1
hを筒状に加工して、平板1hの両縁1sを溶接して分
流部2を形成し、分流部2の内面に断面が略円形を成す
物体6を圧入することで、分流部2の断面を断面略円弧
状に成形し、突出部3aの先端を切断して接続部3を形
成することにより、前記した一実施例と同様の効果が得
られる。
【0027】尚、本実施例では接続部を深絞り加工によ
り突出させるとしたが、深絞り加工のみで接続部の長さ
不足の場合は、接続部のしごき工程を追加することによ
り、接続部の長さを適切にすることが可能であること
は、前記した一実施例と同様である。
【0028】
【発明の効果】以上のように本発明の冷媒分流器の製造
方法では、以下の効果が得られる。
【0029】すなわち、平板の一部を複数個管状に突出
加工して接続部を成形し、前記接続部を外側として前記
平板を筒状に加工して、前記平板の両縁を溶接して分流
部を形成し、前記分流部の内面に液圧または気圧を加え
るか断面が略円形を成す物体を圧入することで、前記分
流部を断面略円弧状に成形することにより、分流部と接
続部をロー付けすることが無いため、漏れによる不良が
無くなることと、熱交換器にロー付け等により取り付け
る際にもそのロー付け部が他のロー付部に近接すること
が無いため、無駄なスペースを必要としない。さらに分
流部内への出しろが無く、出しろのばらつき等の形状不
良が低減でき、なおかつ真円に近い分流部を成形できる
ことで、耐圧強度も強い優れた冷媒分流器を製造するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における冷媒分流器の要部斜
視図
【図2】図1の冷媒分流器の接続部の先端を切断した状
態の要部斜視図
【図3】図1の冷媒分流器の平板を深絞りした後の要部
斜視図
【図4】図1の冷媒分流器の平板を筒状に成形した後の
要部斜視図
【図5】図4のA−A断面図で分流部内面に液圧または
気圧を加えた状態を示す詳細図
【図6】他の実施例の一実施例における分流部内面に断
面が略円形を成す物体を圧入する状態を示す詳細図
【図7】従来の冷媒分流器の要部斜視図
【図8】図7の冷媒分流器の平板を深絞りした後の要部
斜視図
【図9】図7の冷媒分流器の接続部の先端を切断し平板
を筒状に成形した後の要部斜視図
【符号の説明】
1 冷媒分流器 2 分流部 3 接続部 1h 平板 1s 縁 5 液圧または気圧 6 断面が略円形を成す物体
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭52−46520(JP,A) 特開 平2−8666(JP,A) 特公 昭61−9891(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 37/29 B21D 53/04 F25B 41/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板の一部を複数個管状に突出加工して
    接続部を成形し、前記接続部を外側として前記平板を筒
    状に加工して、前記平板の両縁を溶接して分流部を形成
    し、前記分流部の内面に液圧または気圧を加えること
    で、前記分流部を断面略円弧状に成形する冷媒分流器の
    製造方法。
  2. 【請求項2】 平板の一部を複数個管状に突出加工して
    接続部を成形し、前記接続部を外側として前記平板を筒
    状に加工して、前記平板の両縁を溶接して分流部を形成
    し、前記分流部の内面に断面が略円形を成す物体を圧入
    することで、前記分流部を断面略円弧状に成形する冷媒
    分流器の製造方法。
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JP6563035B2 (ja) * 2015-12-14 2019-08-21 三菱電機株式会社 分配器、熱交換器、空気調和装置、及び、分配器の製造方法
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