JP3420873B2 - 管の挿口の突部の形成方法 - Google Patents

管の挿口の突部の形成方法

Info

Publication number
JP3420873B2
JP3420873B2 JP00038096A JP38096A JP3420873B2 JP 3420873 B2 JP3420873 B2 JP 3420873B2 JP 00038096 A JP00038096 A JP 00038096A JP 38096 A JP38096 A JP 38096A JP 3420873 B2 JP3420873 B2 JP 3420873B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
insertion opening
pipe
weld
outer peripheral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP00038096A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09184582A (ja
Inventor
学 黒飛
睦雄 内田
孝宏 田中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kubota Corp filed Critical Kubota Corp
Priority to JP00038096A priority Critical patent/JP3420873B2/ja
Publication of JPH09184582A publication Critical patent/JPH09184582A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3420873B2 publication Critical patent/JP3420873B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Non-Disconnectible Joints And Screw-Threaded Joints (AREA)
  • Joints With Sleeves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は管の挿口の突部の形
成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】管継手の一種として、スリップオンタイ
プの管継手がある。このスリップオンタイプの管継手
は、受口内周にシール材を装着し、この受口内に挿口を
シール材を圧縮させながら挿入することにより、受口と
挿口とを接合できるように構成されている。このような
スリップオンタイプの管継手に離脱防止機能を付与した
ものとして、図3に示される構成の離脱防止管継手が提
案されている。
【0003】すなわち、図3において、互いに接合され
る一方の鋳鉄管1の端部には受口2が形成されており、
この受口2の内周のシール材収容溝3に環状のゴム製の
シール材4が配置され、シール材収容溝3よりも奥側に
ロックリング収容溝5が形成され、このロックリング収
容溝5に周方向一つ割りのロックリング6が装着されて
いる。ロックリング6の外周側とロックリング収容溝5
の内周側との間には、ロックリング6を芯出し状態で保
持するための保持用ゴム輪7が配置され、この保持用ゴ
ム輪7はロックリング6の外周に接着されている。
【0004】他方の鋳鉄管8の挿口9の先端部の外周に
は、ロックリング6に受口奥側から係り合い可能な突部
10が形成されている。この突部10を含む挿口9の先端の
外周には、シール材4とロックリング6とが収容された
受口2の内部へ挿口9を挿入するときの案内となるテー
パ面11が形成されている。
【0005】テーパ面11を有した突部10を形成する際に
は、挿口9の外周に周方向ひとつ割りの円筒状のリング
12を装着し、このリング12を押圧ローラなどで押さえな
がら挿口9に溶接して固定する。そして、その後にこの
挿口9とリング12とをともにテーパ加工する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の突部の形成方法では、溶接の際にリング12を押圧ロ
ーラなどで押さえる必要があり、作業に困難を伴うとい
う問題点がある。
【0007】そこで本発明はこのような問題点を解決
し、挿口の突部を容易に形成できるようにすることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
本発明は、径方向に一定厚さを有するとともに外周溝が
形成されたリングを管の挿口の外周に圧入し、前記外周
溝の底部の取り除き加工を行ってその部分の挿口の外面
を露出させ、その後、前記外周溝に溶着金属を流し込ん
でリングと挿口とを溶接するものである。
【0009】このようにすると、リングは管の挿口の外
周に圧入されることでこの挿口の外周に適度の力で固定
される。このため、押圧ローラなどによる押さえつけを
必要とせずに容易に溶接作業を行うことができる。また
挿口の外面を露出させた外周溝に溶着金属を流し込むた
めに、リングを挿口に強固に固定させることができ、こ
のためその後の挿口先端のテーパ加工を容易に行うこと
ができる。
【0010】本発明によれば、管とリングとを鋳鉄で形
成するとともに、Niを含有した溶着金属を用いること
ができる。すなわち、管とリングとを鋳鉄で形成する
と、これらは炭素を多量に含有するため、溶接部にセメ
ンタイトが晶出しないようにしなければならない。そこ
で、Niを含有した溶着金属を用いることで、このよう
なセメンタイトの晶出を防止することができる。
【0011】また本発明によれば、管とリングとを鋳鉄
で形成するとともに、Niを含有した溶着金属を用いて
第一層目の溶接ビードを形成し、次にその上に軟鋼を用
いて第二層目の溶接ビードを形成することができる。
【0012】このようにすれば、第一層目の溶接ビード
においては、Niを含有した溶着金属を用いることで、
同様にセメンタイトの晶出を防止することができる。し
かもその上に軟鋼を用いて第二層目の溶接ビードを形成
するため、外周溝から外方へ盛り上がった溶接ビードを
削り落として平滑に加工しようとするときに、軟鋼は加
工性が良好であるために、容易に短時間のうちに加工仕
上げすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明にもとづき、管の挿口の外
周にリングを外ばめして溶接する際には、まず図1
(a)に示すように、鋳鉄管21の挿口22の外周にリング
23を圧入する。このリング23は、図示のように横断面が
矩形状の鋳鉄製の円筒状体にて構成されており、その外
周には外周溝24が形成されている。この外周溝24は、そ
の底部25の肉厚ができるだけ薄くなるように構成されて
おり、また、リング23における挿口先端側に対応する部
分26の方が、管胴部側に対応する部分27よりも長くなる
位置に形成されている。挿口22の先端には、リング23の
圧入時のガイドとなるテーパ面28が形成されている。
【0014】同図(b)に示すようにリング22の端面29
が挿口22の先端面30に揃う位置まで圧入が行われたな
ら、同図(c)に示すように外周溝24に回転砥石31を挿
入し、その底部25を削り落として挿口22の外面を露出さ
せる。そのときの状態を同図(d)に示す。
【0015】次に、管21を軸心まわりに回転させなが
ら、高Ni含有のワイヤを用いて、MIG溶接などによ
り外周溝24に溶着金属を流し込む。同図(e)は、この
ようにして形成された溶接ビード32を示す。このとき、
鋳鉄管21とリング23とには通常3.0〜3.8%程度の
高炭素の鋳鉄が使用されるので、溶接部にセメンタイト
が晶出しやすい。ところが、このように高Ni含有のワ
イヤを用いることで、このようなセメンタイトの晶出を
防止することができる。また溶接ビード32はリング23の
外方への盛り上がり部33を有するので、リング23の外周
面を平滑にするためにこの盛り上がり部33を削り取り加
工する。最後に挿口22とリング23とをともにテーパ加工
してテーパ面34を形成する。
【0016】図2は、本発明にもとづく他の実施の形態
を示す。すなわち、溶接を施す際に、まず高Ni含有の
ワイヤを用いて溶接することで、第一層目の溶接ビード
36を形成する。そして、その次に、その上から軟鋼製の
ワイヤを用いて溶接することで、軟鋼からなる第二層目
の溶接ビード37を形成する。
【0017】このようにすると、盛り上がり部33が加工
性の良好な軟鋼にて形成されることになり、この盛り上
がり部33の削り取り加工を容易に行うことができる。な
お、この趣旨に沿えば、盛り上がり部33およびその近傍
のみを軟鋼からなる第二層目の溶接ビード37で形成すれ
ば足り、それ以外の箇所はできるだけ高Ni含有の第一
層目の溶接ビード36する方が、上述のセメンタイトの晶
出を防止する観点から好ましい。
【0018】
【発明の効果】以上のように本発明によると、管の挿口
にリングを圧入し、このリングの外周溝の底部の取り除
き加工を行ってその部分の挿口の外面を露出させ、その
後、前記外周溝に溶着金属を流し込んでリングと挿口と
を溶接するため、リングを圧入によって挿口の外周に適
度の力で固定させたうえで、容易に溶接作業を行うこと
ができる。また挿口の外面を露出させた外周溝に溶着金
属を流し込むために、リングを挿口に強固に固定させる
ことができ、このためその後の挿口先端のテーパ加工を
容易に行うことができる。
【0019】また本発明によると、管とリングとを鋳鉄
で形成するとともに、Niを含有した溶着金属を用いる
ことで、溶接時におけるセメンタイトの晶出を防止する
ことができる。
【0020】また本発明によると、管とリングとを鋳鉄
で形成するとともに、Niを含有した溶着金属を用いて
第一層目の溶接ビードを形成し、次にその上に軟鋼を用
いて第二層目の溶接ビードを形成するため、第一層目の
溶接ビードにおいて同様にセメンタイトの晶出を防止す
ることができるのみならず、その上に軟鋼を用いて第二
層目の溶接ビードを形成するため、外周溝から外方へ盛
り上がった溶接ビードを容易に短時間のうちに削り取り
加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の実施の一態様を説明する図であ
る。
【図2】本発明の方法の実施の他の態様を説明する図で
ある。
【図3】挿口リング付きの管を用いた管継手を例示する
図である。
【符号の説明】
21 鋳鉄管 22 挿口 23 リング 24 外周溝 25 底部 32 溶接ビード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−2791(JP,A) 特開 平9−79451(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 13/02 F16L 21/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 径方向に一定厚さを有するとともに外周
    溝が形成されたリングを管の挿口の外周に圧入し、前記
    外周溝の底部の取り除き加工を行ってその部分の挿口の
    外面を露出させ、その後、前記外周溝に溶着金属を流し
    込んでリングと挿口とを溶接することを特徴とする管の
    挿口の突部の形成方法。
  2. 【請求項2】 管とリングとを鋳鉄で形成するととも
    に、Niを含有した溶着金属を用いることを特徴とする
    請求項1記載の管の挿口の突部の形成方法。
  3. 【請求項3】 管とリングとを鋳鉄で形成するととも
    に、Niを含有した溶着金属を用いて第一層目の溶接ビ
    ードを形成し、次にその上に軟鋼を用いて第二層目の溶
    接ビードを形成することを特徴とする請求項1記載の管
    の挿口の突部の形成方法。
JP00038096A 1996-01-08 1996-01-08 管の挿口の突部の形成方法 Expired - Fee Related JP3420873B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00038096A JP3420873B2 (ja) 1996-01-08 1996-01-08 管の挿口の突部の形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP00038096A JP3420873B2 (ja) 1996-01-08 1996-01-08 管の挿口の突部の形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09184582A JPH09184582A (ja) 1997-07-15
JP3420873B2 true JP3420873B2 (ja) 2003-06-30

Family

ID=11472200

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP00038096A Expired - Fee Related JP3420873B2 (ja) 1996-01-08 1996-01-08 管の挿口の突部の形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3420873B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH09250664A (ja) * 1996-03-18 1997-09-22 Kubota Corp 管の挿口の突部の形成方法
JP3400914B2 (ja) * 1996-07-11 2003-04-28 株式会社クボタ 管の挿口の突部の形成方法
JP3667052B2 (ja) * 1997-10-02 2005-07-06 株式会社クボタ 管の挿口の外周へのリングの位置決め方法およびそのための位置決めローラ
JP3719870B2 (ja) * 1999-03-08 2005-11-24 株式会社クボタ 挿口突部を有する管

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09184582A (ja) 1997-07-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3167268B2 (ja) 管の挿口の突部の形成方法
JP3420873B2 (ja) 管の挿口の突部の形成方法
JP3400914B2 (ja) 管の挿口の突部の形成方法
JP3317832B2 (ja) 管の挿口の突部の形成方法
JP3420874B2 (ja) 管の挿口の突部の形成方法
JP3323094B2 (ja) 管の挿口の突部の形成方法
JP3537284B2 (ja) 管の挿口の突部の形成方法およびそのための位置決めローラ
JP3342801B2 (ja) 管の挿口の突部の形成方法
JP2004066325A (ja) 2ピースホイールの製造方法
JPH09182959A (ja) 管の挿口リングの溶接方法
JPH0942549A (ja) 管継手用シール材
JPH09250664A (ja) 管の挿口の突部の形成方法
JPH10185028A (ja) 管挿口の凸部形成方法
JP3667052B2 (ja) 管の挿口の外周へのリングの位置決め方法およびそのための位置決めローラ
JP2001182876A (ja) 管の挿口突部を形成するためのリング及び挿口突部の形成方法
JPH0236779Y2 (ja)
JP3522069B2 (ja) 管の挿口の突部を形成するための位置決めローラ
JP3267476B2 (ja) 鋳鉄管の挿口突部形成方法
JP3719870B2 (ja) 挿口突部を有する管
JPH09257166A (ja) 管体の接続構造
JP2003148664A (ja) 管の挿口突部の形成方法
JP3217283B2 (ja) 鋳鉄管の挿口リング圧入装置
JP3267477B2 (ja) 鋳鉄管の挿口突部形成方法
JP3148109B2 (ja) 鋳鉄管の挿口突部形成方法
JP2005069415A (ja) 金属管の挿し口突部形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080418

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090418

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100418

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110418

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120418

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130418

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140418

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees