JP3667053B2 - 管の挿口の外周へのリングの位置決めローラ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は管の挿口の外周へのリングの位置決めローラに関する。
【0002】
【従来の技術】
管継手の一種として、スリップオンタイプの管継手がある。このスリップオンタイプの管継手は、受口内周にシール材を装着し、この受口内に挿口をシール材を圧縮させながら挿入することにより、受口と挿口とを接合できるように構成されている。このようなスリップオンタイプの管継手に離脱防止機能を付与したものとして、図2に示される構成の離脱防止管継手が提案されている。
【0003】
すなわち、図2において、互いに接合される一方の鋳鉄管1の端部には受口2が形成されており、この受口2の内周のシール材収容溝3に環状のゴム製のシール材4が配置され、シール材収容溝3よりも奥側にロックリング収容溝5が形成され、このロックリング収容溝5に周方向一つ割りのロックリング6が装着されている。ロックリング6の外周側とロックリング収容溝5の内周側との間には、ロックリング6を芯出し状態で保持するための保持用ゴム輪7が配置され、この保持用ゴム輪7はたとえばロックリング6の外周に接着されている。
【0004】
他方の鋳鉄管8の挿口9の先端部の外周には、ロックリング6に受口奥側から係り合い可能な突部10が形成されている。この突部10を含む挿口9の先端の外周には、シール材4とロックリング6とが収容された受口2の内部へ挿口9を挿入するときの案内となるテーパ面11が形成されている。
【0005】
挿口9の突部10を形成する際には、図4に示すように横断面矩形状の外周溝14を有するリング15を挿口9の外周に装着したうえで、この外周溝14に溶接作業により溶融金属を流し込み、溝底部16と挿口9の表面部とをともに溶かし込んだうえで冷却固化させる。図3は、このようにして溶融金属すなわち溶接ビード17によりリング15を挿口9に固定することで、突部10が挿口9と一体に形成された様子を示す。
【0006】
このようなリング15の溶接は、次のようにして行う。すなわち、図4において、リング15は、周方向ひとつ割りに形成されて挿口9の外周にゆるみばめされており、このリング15を自在回転構造の位置決めローラ18によって挿口9の外面に押圧する。この位置決めローラ18はフランジ部19を一体に有し、このフランジ部19の側面20が挿口9の先端面21に接するよううに構成されている。また位置決めローラ18はリングの外周面22に接するローラ部23を一体に有し、このローラ部23には、リング15の外周溝14にはまり込む横断面矩形状の外周突部24が形成されている。
【0007】
すなわち、外周突部24の幅は外周溝14の幅よりもわずかに小さく形成され、したがって位置決めローラ18のフランジ部19の側面20が挿口9の先端面21に接した状態で外周突部24が外周溝14にはまり込んだときには、これにより挿口9とリング15とが鋳鉄管8の軸心方向に相対移動不能となり、このため挿口9とリング15とが軸心方向に正確に位置決めされるように構成されている。かつ、この状態で位置決めローラ18にてリング15を押圧すると、リング15はローラ部23により挿口9の外面に押圧されて浮き上がりが防止されることになる。
【0008】
そこで、図5に示すように、挿口9を軸心まわりにゆっくりと回転させながら、位置決めローラ18のローラ部23のすぐ後方で溶接トーチ30によって外周溝14に溶融金属31を流し込み、上述のように溝底部16と挿口9の表面部とをともに溶融させれば、図3に示すように、リング15は、軸心方向に位置決めされかつ挿口9の外周面に接した状態でこの挿口9に全周にわたって溶接されることになる。
【0009】
図3に示すように溶接ビード17はリング15の外方への盛り上がり部32を有するので、リングの外周面22を平滑にするためにこの盛り上がり部32は削り取り加工される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような従来の構成では、位置決めローラ18のフランジ部19が挿口9の先端面21に接すると同時に、そのローラ部23がリング15の外周面22に接しており、管8を回転させながら溶接する際に、両接触部における周速に違いが生じることになる。そして、それによっていずれかの接触部にすべりが生じて、円滑なローラ回転を行えなくなくなるという問題点がある。
【0011】
そこで本発明は、このような問題点を解決して、管の挿口に外ばめされるリングに係り合った状態でこのリングを管軸方向に位置決めしながら管の外面に押圧するための位置決めローラが円滑に回転できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するため本発明は、上記位置決めローラが、挿口の先端面に接するフランジ部を有することによりリングを挿口に対し管軸方向に位置決め可能に構成され、かつ前記フランジ部とリングの押圧部とが互いに独立して回転可能に構成されているようにしたものである。
【0013】
このようなものであると、位置決めローラにおけるフランジ部とリングの押圧部とが互いに独立して回転可能であるために、フランジ部における挿口の先端面との接触部と、リングの押圧部におけるリングとの接触部との周速の違いが吸収されることになる。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態の、管の挿口の外周へのリングの位置決めローラ18の概略構成を示す。ここで26は自在回転軸で、ローラ部23はこの自在回転軸26と一体に形成されて一体回転可能とされている。フランジ部19は、自在回転軸26とは別体で環状に形成されて、この自在回転軸26に外ばめされるベアリング27にさらに外ばめされることで、自在回転軸26すなわちローラ部23とは独立して回転可能なように構成されている。
【0015】
このような構成であると、位置決めローラ18におけるフランジ部19とローラ部23とが互いに独立して回転可能であるために、フランジ部19における挿口9の先端面21との接触部と、リング15を押圧するためのローラ部23におけるこのリング15との接触部との周速の違いが吸収されることになる。したがって、いずれの接触部においてもすべりの発生が起こらないため、位置決めローラ18が円滑に回転できることになる。
【0016】
なお、位置決めローラ18はリング15のテーパ部28と接するテーパ面29を有し、厳密にはこのテーパ面29とテーパ部28との接触部でも周速の違いによるすべりが生じているが、この部分での周速の違いは、ローラ部23とフランジ部19との周速の違いに比べるとわずかであり、したがって実質的な問題とはならない。
【0017】
上記においては、ローラ部23が自在回転軸26と一体に回転しかつフランジ部19がこれらとは独立して回転するものを例示したが、反対にフランジ部19が自在回転軸26と一体に回転し、かつローラ部23がベアリング支持されてこれらとは独立して回転するものであっても構わない。あるいは、フランジ部19とローラ部23との双方が自在回転軸26にベアリング支持されたものや、その他の構成のものでも構わない。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明によると、挿口の先端面に接するフランジ部を有することでリングを挿口に対し管軸方向に位置決め可能とされ、また前記フランジ部とリングの押圧部とが互いに独立して回転可能とされているため、フランジ部における挿口の先端面との接触部と、リングの押圧部におけるリングとの接触部との周速の違いを吸収でき、したがっていずれの接触部においてもすべりの発生が起こらないため、位置決めローラを円滑に回転させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の管の挿口の外周へのリングの位置決めローラを示す図である。
【図2】挿口突部を有する管を用いた管継手を例示する断面図である。
【図3】図2における突部を詳細に示す断面図である。
【図4】位置決めローラによるリングの位置決め押圧状態を示す図である。
【図5】リングの溶接状態を示す断面図である。
【符号の説明】
8 鋳鉄管
9 挿口
15 リング
18 位置決めローラ
19 フランジ部
21 先端面
23 ローラ部
26 自在回転軸
27 ベアリング

Claims (1)

  1. 管の挿口に外ばめされるリングに係り合うことでこのリングの管軸方向の位置を規制しながら管の外面に押圧するための位置決めローラであって、挿口の先端面に接するフランジ部を有することにより前記リングを挿口に対し管軸方向に位置決め可能に構成され、かつ前記フランジ部とリングの押圧部とが互いに独立して回転可能に構成されていることを特徴とする管の挿口の外周へのリングの位置決めローラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS59106686U (ja) * 1983-01-07 1984-07-18 株式会社クボタ クランプ装置
JP3167268B2 (ja) * 1995-11-08 2001-05-21 株式会社クボタ 管の挿口の突部の形成方法

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