JPS6145712Y2 - - Google Patents

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JPS6145712Y2
JPS6145712Y2 JP10855579U JP10855579U JPS6145712Y2 JP S6145712 Y2 JPS6145712 Y2 JP S6145712Y2 JP 10855579 U JP10855579 U JP 10855579U JP 10855579 U JP10855579 U JP 10855579U JP S6145712 Y2 JPS6145712 Y2 JP S6145712Y2
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JP
Japan
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elastic body
rotating shaft
fringe
boss
boss portion
Prior art date
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JP10855579U
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JPS5625957U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は回転電機の軸受箱内に軸貫通部を通
り、塵埃水等が侵入することを防止するためのフ
リンジヤの改良に関するものである。
一般に回転電機の軸受箱内に外部から塵埃、水
等が侵入すると軸受の寿命を著るしく短くするの
で、特に塵埃が多い場所や屋外等で使用される回
転電機においては軸貫通部に適当な軸封装置、例
えばフリンジヤが使用されている。
従来、この種のフリンジヤは第1図ないし第3
図に示すように、軸受箱2に軸受1を介して保持
された回転軸4に嵌着され、この回転軸4ととも
に回転するもので、合成ゴム等の弾性体で形成さ
れているものである。そして、このフリンジヤ3
は、フランジ部3a、ボス部3b、および貫通孔
3cとからなり、貫通孔3cを、組立を容易にす
るとともに、フリンジヤ3を回転軸4に嵌着した
時フランジ部3aが底角β゜の円錘形状にするた
めにα゜の傾斜を持たせ、大きい方の内径d1を回
転軸4の径より小さく適当な締め代を持たせて回
転軸4からの着脱容易な寸法にしてある。
この様に構成されたフリンジヤ3は、その貫通
孔3cを回転軸4に挿入すると、貫通孔3cをα
゜傾斜させてあるため、フランジ部3aが底角β
゜の円錘形になつてその端部が軸受箱2の外側面
2aに線接触して回転軸4に嵌着されるものであ
る。
したがつて、回転軸4が停止している時は、フ
ランジ部3aと軸受箱2の外側面2aとの線接触
により、塵埃、水等の軸受箱2内への侵入を防止
し、回転軸が回転している時は、遠心力により、
フランジ部3aと軸受箱2の外側面2aとは非接
触になるが、フランジ部3aに触れた塵埃、水等
は遠心力を与えられて外表面付近を図示矢印A方
向に振り切られ、回転軸4を伝わつて侵入しよう
とする水等はボス部3bにより遮断されるもので
ある。
しかるに、このフリンジヤにあつては、回転電
機の回転、特に高速回転において、その回転軸4
とフリンジヤ3のボス部3bとのはめあいがゆる
くなり、軸とともに回転しなくなつたり、場合に
よつてはフリンジヤ3が切断してしまうこともあ
り、軸封装置として機能を果たさないという欠点
があつた。
そこで、従来はこの欠点を補うものとして、第
4図ないし第6図それぞれに示すようにフリンジ
ヤ3の内部に補強鉄板3dを一体成形したものが
あつた。
しかるに、これら第4図ないし第6図に示すフ
リンジヤ3は補強鉄板3dが遠心力に対しては有
効に働く反面、このフリンジヤ3を回転軸4から
取り外すことが困難であり、例え取り外せたとし
ても補強鉄板3dが変形してしまい、再使用がで
きないという欠点が生じた。このような従来例と
しては、実開昭50−402号公報に示されるものが
あるが、この従来例に示されたものは第4図及び
第6図に示したものと同一であり、補強鉄板3d
を弾性体のボス部3bにボス部の内周面と同心に
埋込みあるいは外周に装着するようにしたもので
あり、上述したような欠点のあるものである。
この考案は上記した諸事情に鑑みてなされるも
のであり、ボス部とフランジ部とを有する弾性体
のボス部に嵌め込まれ、弾性体が回転軸に嵌着さ
れたとき、ボス部の外周に食い込む複数個の突起
を有するとともに、一ケ所が切り離された補強筒
を設けて、回転軸の停止中および回転中、特に高
速回転にあつても塵埃、水等の軸受箱内への侵入
を防止できるフリンジヤを提供するものである。
以下にこの考案の一実施例を第7図ないし第9
図に基づいて説明すると、5はフランジ部5a、
ボス部5b、および貫通孔5cとからなる合成ゴ
ム等の弾性体で、第2図に示した従来のフリンジ
ヤと同一のものである。6はこの弾性体のボス部
5b外周に嵌め込まれる鉄製円筒状の補強筒で、
円周上の1ケ所に切り離し部6aを有するととも
に、片側端面に中心に向かつて複数個の突起6b
を有し、この突起6bの各先端を結んだ円の径d2
は弾性体5のボス部5bの外径d3と同一である。
そして、このフリンジヤ3の組立は、弾性体5
のボス部5bの外周部に補強筒6を嵌め込む。こ
のときd2=d3であるから、補強筒6および弾性体
5の変形なしに容易に嵌め込み可能である。この
様に構成されたフリンジヤ3は、その弾性体5の
貫通孔5cを回転軸4に挿入すると、フランジ部
5aが底角α゜の円錘形になつて、その端部が軸
受箱2の外側面2aに線接触するとともに、弾性
体5のボス部5bの拡張により補強筒6の突起6
bがボス部5bに食いんで、補強筒6の軸方向の
移動を拘束するとともに回転軸4の回転中におけ
るフリンジヤ3自からの遠心力による弾性体5、
ボス部5bの径方向のふくらみを規制するもので
ある。
したがつて、回転軸4が停止している時は、フ
ランジ部5bと軸受箱2の外側面2aとの線接触
により、塵埃、水等の軸受箱2内への侵入を防止
し、回転軸が回転している時は、遠心力により、
フランジ部5aと軸受箱2の外側面2aとは非接
触になるが、フランジ部5aに触れた塵埃、水等
は遠心力を与えられて外表面付近を図示矢印A方
向に振り切られ、回転軸4を伝わつて侵入しよう
とする水等は、例え高速で回転していようとも補
強筒6により弾性体5ボス部5bのふくらみが規
制されるので、ボス部5bにより遮断されるもの
である。
また、フリンジヤ3を回転軸4より取り外すに
は、まず補強筒6に設けられた切り離し部6aに
ドライバー等適当な工具により切り離し巾を拡張
して補強筒6を取り外し、次に弾性体5を回転軸
4より取り外せば良いものである。この取り外し
は容易に行なえ、弾性体5および補強筒6とも再
使用できるものである。
なお、上記実施例では、補強筒6を鉄製とした
が、合成樹脂等でも良いものである。
この考案は以上に述べたように、回転電機の軸
受箱内への塵埃、水等の侵入を防止するフリンジ
ヤにおいて、ボス部とフランジ部とを有した弾性
体と、この弾性体のボス部外周に嵌めまれ、弾性
体が回転軸に嵌着されたとき、ボス部の外周に食
いむ複数個の突起を有するとともに、一ケ所が切
り離された補強筒とを具備した構成にしたので、
回転軸の停止中、および低速回転中は言うに及ば
ず、高速回転中にあつても補強筒の作用により弾
性体のふくらみを阻止して軸封効果を全く損なわ
ず、回転軸との着脱も非常に簡単に行なえ、、し
かも回転軸からの取り外し後も再び使用できると
いう効果がある。
さらに、低速回転のものには弾性体のみをフリ
ンジヤとして使用し、高速回転のものには弾性体
に補強筒を嵌めんだものを使用することができ、
標準化が可能となるため、経済性および作業性が
著しく優れたフリンジヤが得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のフリンジヤを使用した軸貫通部
の断面図、第2図は第1図の要部拡大図、第3図
ないし第6図はそれぞれ従来のフリンジヤを示す
断面図、第7図ないし第9図はこの考案の一実施
例を示し、第7図はフリンジヤの断面図、第8図
a,bは補強筒の正面図および側面図、第9図は
フリンジヤを使用した軸貫通部の要部断面図であ
る。 図において2は軸受箱、3はフリンジヤ、4は
回転軸、5は弾性体、5aはフランジ部、5bは
ボス部、6は補強筒、6aは切り離し部、6bは
突起である。なお、各図中同一符号は同一または
相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 回転電機の回転軸に嵌着されるボス部と、こ
    のボス部と一体に形成され上記回転電機の軸受
    箱の外側面と対面するフランジ部とを有した弾
    性体、この弾性体のボス部外周に嵌め込まれ、
    弾性体が上記回転軸に嵌着されたとき、ボス部
    の外周に食い込む複数個の突起を有するととも
    に、一ケ所が切り離された補強筒を備えたフリ
    ンジヤ。 (2) 補強筒の突起の各先端を結んだ円の径を、弾
    性体が回転軸に嵌着される以前のボス部の外径
    と同等以上とし、嵌着後の上記ボス部の外径よ
    り小径となるようにしたことを特徴とする実用
    新案登録請求の範囲第1項記載のフリンジヤ。
JP10855579U 1979-08-07 1979-08-07 Expired JPS6145712Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10855579U JPS6145712Y2 (ja) 1979-08-07 1979-08-07

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10855579U JPS6145712Y2 (ja) 1979-08-07 1979-08-07

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5625957U JPS5625957U (ja) 1981-03-10
JPS6145712Y2 true JPS6145712Y2 (ja) 1986-12-23

Family

ID=29341154

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10855579U Expired JPS6145712Y2 (ja) 1979-08-07 1979-08-07

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Families Citing this family (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS566652U (ja) * 1979-06-29 1981-01-21

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JPS5625957U (ja) 1981-03-10

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