JPH083765Y2 - 2つ割りメカニカルシール - Google Patents

2つ割りメカニカルシール

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JPH083765Y2
JPH083765Y2 JP1990110868U JP11086890U JPH083765Y2 JP H083765 Y2 JPH083765 Y2 JP H083765Y2 JP 1990110868 U JP1990110868 U JP 1990110868U JP 11086890 U JP11086890 U JP 11086890U JP H083765 Y2 JPH083765 Y2 JP H083765Y2
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JP
Japan
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ring
diameter
end side
small
seal
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JP1990110868U
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JPH0466462U (ja
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謙二 鶴岡
宏 川畑
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Tanken Seal Seiko Co Ltd
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Tanken Seal Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は2つ割りメカニカルシールに関するもので
ある。
〈従来の技術〉 2つ割りメカニカルシールには外装型と内装型がある
が、何れの場合にも2つ割りのシールリングを一体化す
るのにテーパ面を形成し、これを締め付け用のリングで
締め付ける構成になっていた。
しかし何れの構成の場合も、軸線に平行な方向の締め
付け力を、テーパ面で斜め方向の力に変えて2つ割りシ
ールリングを締結しているため、締め付け力にバラツキ
が生じ、密封面に歪が生ずる欠点がある上、テーパ面の
加工が難しく、このテーパ面に狂いがあると同様に密封
面に歪が生ずる欠点があった。またテーパリングや締付
けリング等が必要であり、その装着の精度に高いものが
要求され、装着作業に手間が掛る欠点があった。
このような欠点を解決するために、2つ割のシールリ
ングを支持用の環体に嵌挿し、その間の隙間にOリング
を介装して、このOリングにより2つ割りのシールリン
グを締結するように構成したメカニカルシールが本願出
願人により提案され、実用化されている。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、該提案済みのメカニカルシールの場合、Oリ
ングを狭小な隙間に押し込むために特殊な治具を必要と
し、そのためメカニカルシールの組立の際に治具の取付
取り外しの手間が必要であり、また治具を設置するスペ
ースが必要である等の問題があり、従来より治具を必要
としないシール構造の要望がなされていた。
本考案はこの要望に応えるためになされたもので、治
具を必要としない2つ割りメカニカルシールを提供する
ことを目的とする。
〈課題を解決するための手段〉 上記目的のために本考案の2つ割りメカニカルシール
は、2つ割りのシールリングと、該シールリングを所定
の隙間を設けて前端側から嵌挿する支持用環体と、該隙
間に介装され、2つ割りのシールリングを締め付けるO
リングと、を有し、前記シールリングの後端側を径小と
し且つ前端側を径大とし、前記支持用環体に、前記シー
ルリングの径小後端側を嵌挿する内径径小の嵌挿部後端
側と前記シールリングの径大前端側を嵌挿する内径径大
の径大嵌挿部とを設け、前記径小後端側の外径を前記径
大嵌挿部の内周との間でOリングに締代を与えない径と
すると共に前記径大前端側の外径を前記径大嵌挿部の内
周との間で前記Oリングに締代を与える径とし、該径大
嵌挿部にOリングを装着し、前記シールリングの径小後
端側を該Oリングに嵌挿し、次いで該シールリングを押
し込むことにより、前記シールリングの径大前端側を該
Oリングに嵌挿し、これにより該径大前端側でOリング
による締結を受けるようにしたことを基本的な特徴とす
る。
〈作用〉 シールリングの後端側は径小であり、Oリングに締代
を与えないから、この径小部側から簡単にシールリング
を支持用環体及びここに装着されたOリングに嵌挿する
ことができる。そして、更にシールリングを押し込むこ
とにより径大の前端部分でOリングによる締結をおこな
う。これにより治具を用いずに組立が可能になる。
〈実施例〉 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、1は2つ割りの回転従動環、2は2
つ割りの固定環である。
バックメタル3はその内部に回転従動環1より径大の
嵌挿部30を有しており、この嵌挿部30は回転従動環1と
固定環2が形成するシール面S側、即ち前端側方向に開
口している。そして、この開口から回転従動環1を嵌挿
するように構成されている。回転従動環1とバックメタ
ル3の間には所定の間隔の隙間が形成され、この隙間に
2個のOリングAが装着されるようになっている。この
OリングAの締代により2つ割りの回転従動環1は締め
付けられ、一体化されている。OリングAは回転従動環
1の場合最低2個用いる必要がある。
回転従動環1はその前端側が外径の大きい径大部10と
なっており、またその後端側が外径の小さい径小部11に
なっている。そして径大部10と径小部11の境界部は傾斜
したテーパ部12になっている。径小部11はOリングAに
ほとんど締代を与えない径としてあり、そのため径小部
11側からバックメタル3に簡単に嵌挿することができ、
これにより簡単に回転従動環1を装着することができ
る。
バックメタル3の嵌挿部30の開口側、即ち前端側は内
径が径大の径大嵌挿部31になっており、この径大嵌挿部
31においてOリングAを嵌挿して回転従動環1の外径が
径大の径大部10を締結する構成になっている。嵌挿部30
の後端側は回転従動環1の外径が径小の径小部11より若
干内径径大の溝になっており、径小部11を嵌挿する構成
になっている。またバックメタル3の開口端には円環状
に係止突起32が形成されており、この係止突起32により
OリングAの抜け落ちを防止する構造になっている。
なお、バックメタル3はOリング35を介して軸Xに装
着され、またカラー6に装着されたスプリング7により
固定環2方向に押圧されている。回転従動環1はこのバ
ックメタル3と共に回転、従動する。
固定環2もまたバックメタル4に所定の間隔の隙間を
設けて嵌挿され、該隙間にOリングBが介装された構成
になっている。このOリングBは、この実施例では2個
設けているが、固定環2の場合1個であっても良い。こ
のOリングBにより固定環2は締め付けられ、かつ回転
従動環1との摺動による共廻りを規制されている。その
ため、固定環2には廻り止めピンやピン穴を必要としな
い。
バックメタル4も同様にその内部に固定環2より径大
の嵌挿部40を有しており、この嵌挿部40は固定環2と回
転従動環1が形成するシール面S側、即ち前端側方向に
開口している。そして、この開口から固定環2を嵌挿す
るように構成されている。固定環2とバックメタル4の
間には所定の間隔の隙間が形成され、前記したようにこ
の隙間に2個のOリングBが装着されるようになってい
る。このOリングBの締代により2つ割りの固定環2は
締め付けられ、一体化されている。
固定環2も同様にその前端側が外径の大きい径大部20
となっており、またその後端側が外径の小さい径小部21
になっている。そして径大部20と径小部21の境界部は傾
斜したテーパ部22になっている。該径小部21はOリング
Bにほとんど締代を与えない径になっている。
またバックメタル4の嵌挿部40の前端側は同様に内径
径大の径大嵌挿部41になっており、この径大嵌挿部41に
おいてOリングBを嵌挿して固定環2の径大部20を締結
する構成になっている。嵌挿部40の後端側は固定環2の
径小部21より若干内径径大の溝になっており、径小部21
を嵌挿する構成になっている。またバックメタル4の開
口端にも円環状に係止突起42が形成されており、この係
止突起42によりOリングBの抜け落ちを防止する構造に
なっている。
なお、バックメタル4はOリング45を介して、グラン
ドカバー5に嵌挿されケーシング側に固定されている。
なお、上記実施例においては段付きのシヤフトスリー
ブを用いているが、ストレートのものでも適用可能であ
る。また固定環4側にスプリングを設けた所謂静止型の
メカニカルシールにも適用可能である。
次ぎに回転従動環1及び固定環2の組立方法を説明す
る。
第2図に示すように予めバックメタル3の径大嵌挿部
31にOリングAを装着し、またバックメタル3の径大嵌
挿部41にOリングBを装着しておく。そして、2つ割り
の回転従動環1と固定環2を軸X上に装着し、回転従動
環1の後端部側をOリングAの内側に押し込む。回転従
動環1の後端部側は径小部11でありOリングAにほとん
ど締代を与えず、またバックメタル3の内周側との隙間
が大きいため、簡単に押し込むことが可能である。ま
た、OリングAを先に嵌挿部31に装着しておくことがで
きるから、係止突起32があっても組み込みに不都合がな
い。この状態を第3図に拡大して示す。一方固定環2の
後端側も同様にしてOリングBの内側に押し込む。
なお、OリングA,Bは1ヶ所をカットしておき、装着
組立の際に接着剤等でつなげるようにしても良い。
そして、グランドカバー5と共にバックメタル4及び
固定環2を回転従動環1側に移動し、回転従動環1と固
定環2を当接させ、この状態から更にグランドカバー5
とバックメタル4を回転従動環1側に押し込む。この押
圧力により、回転従動環1は更にバックメタル3の内部
に押し込まれ、OリングA部分にはテーパ部12が通過し
て径大部10が位置する。径大部10は外径が大きいため、
OリングAを締め付け、この力により径大部10部分が締
結され回転従動環1をリング状に締結する。この状態を
第4図に拡大して示す。
同様に該押圧力により固定環2はバックメタル4の内
部に更に押し込まれ、テーパ部22を経由して径大部20が
OリングBの内側に位置し、このOリングBの締代によ
り径大部20が締め付けられ、固定環2がリング状に締結
される。
第1図はこのように組み立てられた状態を示すもので
ある。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案の2つ割りメカニカルシ
ールは、治具を必要とせず簡単に組み立てることが可能
である効果を有する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す半断面図、第2図は組
立方法を示す半断面図、第3図と第4図はその部分拡大
図である。 1:回転従動環、2:固定環、3:バックメタル、4:バックメ
タル、5:グランドカバー、6:カラー、7:スプリング、1
0:径大部、11:径小部、12:テーパ部、20:径大部、21:径
小部、22:テーパ部、30:嵌挿部、31:径大嵌挿部、32:係
止突起、35:Oリング、40:嵌挿部、41:径大嵌挿部、42:
係止突起、45:Oリング。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つ割りのシールリングと、 該シールリングを所定の隙間を設けて前端側から嵌挿す
    る支持用環体と、 該隙間に介装され、2つ割りのシールリングを締め付け
    るOリングと、 を有し; 前記シールリングの後端側を径小とし且つ前端側を径大
    とし、 前記支持用環体に、前記シールリングの径小後端側を嵌
    挿する内径径小の嵌挿部後端側と前記シールリングの径
    大前端側を嵌挿する内径径大の径大嵌挿部とを設け、 前記径小後端側の外径を前記径大嵌挿部の内周との間で
    Oリングに締代を与えない径とすると共に前記径大前端
    側の外径を前記径大嵌挿部の内周との間で前記Oリング
    に締代を与える径とし、 該径大嵌挿部にOリングを装着し、前記シールリングの
    径小後端側を該Oリングに嵌挿し、次いで該シールリン
    グを押し込むことにより、前記シールリングの径大前端
    側を該Oリングに嵌挿し、これにより該径大前端側でO
    リングによる締結を受けるようにした、 ことを特徴とする2つ割りメカニカルシール。
  2. 【請求項2】前記径小後端側と前記径大前端側との間に
    テーパ部を形成した、 請求項1に記載の2つ割りメカニカルシール。
  3. 【請求項3】前記支持用環体の開口端にOリング抜け落
    ち防止用の係止突起を形成した、 請求項1又は2に記載の2つ割りメカニカルシール。
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JP5912852B2 (ja) * 2012-05-22 2016-04-27 日本ピラー工業株式会社 分割型メカニカルシール

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