JPH083764Y2 - 2つ割りメカニカルシール - Google Patents

2つ割りメカニカルシール

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JPH083764Y2
JPH083764Y2 JP1990053030U JP5303090U JPH083764Y2 JP H083764 Y2 JPH083764 Y2 JP H083764Y2 JP 1990053030 U JP1990053030 U JP 1990053030U JP 5303090 U JP5303090 U JP 5303090U JP H083764 Y2 JPH083764 Y2 JP H083764Y2
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JP
Japan
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ring
ground cover
sealing
rear end
mechanical seal
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JP1990053030U
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JPH0411969U (ja
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謙二 鶴岡
宏 川畑
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Tanken Seal Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tanken Seal Seiko Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 この考案は2つ割りメカニカルシールに関するもので
ある。
〈従来の技術〉 2つ割りメカニカルシールには外装型と内装型がある
が、何れの場合にも2つ割りの密封環を一体化するのに
テーパ面を形成し、これを締め付け用のリングで締め付
ける構成になっていた。第2図は外装型の構成、第3図
は内装型の構成を示すものである。第2図において密封
環50にテーパ面51を形成し、テーパリング52により締め
付け、テーパ面51を矢印方向に押圧することにより、締
め付け力を得る構造になっている。第3図においては、
テーパ面51にOリング54を当接し、締付けリング53によ
り密封環50を外側から締め付けることにより矢印方向の
締め付け力を得る構成になっている。
上記した何れの構成の場合も、軸線に平行な方向の締
め付け力を、テーパ面51で斜め方向の力に変えて2つ割
り密封環を締結しているため、締め付け力にバラツキが
生じ、密封面に歪が生ずる欠点があった。また、テーパ
面51の加工が難しく、このテーパ面51に狂いがあると同
様に密封面に歪が生ずる欠点があった。
またテーパリング52や締付けリング53が必要であり、
その装着の精度に高いものが要求され、装着作業に手間
が掛る欠点があった。
このような従来の欠点を改善すべく、2つ割りの密封
環の外周に所定の隙間を開けて支持用環体を設け、該隙
間にOリングを介装し、該Oリングにより2つ割りの密
封環を締め付けたメカニカルシールが本出願人により既
に提案されている。このメカニカルシールによれば、2
つ割りシールはOリングにより半径方向の力で締め付け
られるため、歪が生ずることがなく極めて高いシール性
を得ることができる。
〈考案が解決しようとする課題〉 しかし、上記したような2つ割りシールにおいても、
ケーシング側へのグランドカバーの取付誤差による歪を
受ける場合があり、この点の改良が更に望まれていた。
また非回転側はグランドカバーと支持用環体の2重構造
になるため、ユニットの外径が大きくなる欠点がある。
更に密封環をOリングにより締結しているため、密封環
を取外しにくい欠点があり、この点の改善も望まれてい
た。
〈課題を解決するための手段〉 本考案は上記した要望に応えるためになされたもの
で、2つ割りの密封環をOリングを介してグランドカバ
ーに嵌挿し、該Oリングにより2つ割りの密封環を締め
付け、更に該密封環の後端面を該グランドカバーに嵌挿
されたバックリングに密着させ、該バックリングの後端
の少なくとも一部が前記グランドカバーに拘束されずに
開放されて露出し、該露出部分を軸線方向に押すことに
より、前記密封環をグランドカバーから押し出すことが
可能であることを基本的な特徴とする。
〈作用〉 この構成において2つ割りの密封環はOリングにより
半径方向の力で均一に締め付けられ、更にその後端面を
グランドカバーの歪の影響を受けないバックリングによ
り支持されるため、2つ割りシールは歪の影響を受ける
ことがなく、シール性が更に向上する。またバックリン
グの後端部を押すことにより密封環をグランドカバーか
ら簡単に取外すことが可能になる。
〈実施例〉 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
第1図において、1は2つ割りの回転従動環、2は2
つ割りの固定環である。回転従動環1はバックメタル2
に嵌挿され、その外周に所定の間隔の隙間20が形成され
ている。そしてこの隙間20に2個のOリング10が装着さ
れている。このOリング10の締代により回転従動環1は
締め付けられ、一体化されている。Oリング10は回転従
動環1の場合最低2個用いる必要がある。回転従動環1
の基部はバックメタル3に形成された嵌挿部30に嵌挿さ
れている。バックメタル3はOリング35を介して軸Xに
装着され、またカラー6に装着されたスプリング7によ
り固定環2方向に押圧されている。回転従動環1はこの
バックメタル3と共に回転、従動する。
一方固定環2は支持用環体に装着されるが、この実施
例ではグランドカバー5に直接嵌挿されている。即ち、
グランドカバー5に所定の間隔の隙間21を設けて嵌挿さ
れ、該隙間21にOリング11が介装された構成になってい
る。このOリング11は、この実施例では2個設けている
が、固定環2の場合1個であっても良い。このOリング
11により固定環2は締め付けられ、かつ回転従動環1と
の摺動による共廻りを規制されている。そのため、固定
環2には廻り止めピンやピン穴を必要としない。固定環
2の後端面25はグランドカバー5に拘束されておらず、
固定環2はその外周のみをOリング11を介してグランド
カバー5に拘束されている構成になっている。したがっ
て、グランドカバー5に歪があってもその歪はOリング
11に吸収される上、固定環2の半径方向にかかる歪であ
るから、固定環2のシール面24に悪影響がでることはな
い。
固定環2の後端面25側にはバックリング4の密着面40
が密着している。バックリング4も同様にOリング45を
介してグランドカバー5に装着されている。バックリン
グ4の係止端面42はOリング45を介して係止突起8に係
止され、軸線一方向の動きを拘束されているが、その後
端部41側は開放されている。Oリング45を設けず、係止
突起8により直接係止端面42を係止しても良い。但しO
リング45を用いた場合、グランドカバー5の歪がここで
吸収される利点がある。このバックリング4の密着面40
は高精度に研磨されており、固定環2の後端面25に精密
な垂直面として密着するようになっている。密着面40は
バックリング4の一端面であり、凹部になっていないか
ら平面研磨仕上加工が可能である。そのため密着面40の
平面度確保が容易である。
以上の構成において、回転従動環1、固定環2はOリ
ング10、Oリング11により半径方向の力により締め付け
られるため、均一な力で締め付けられることになり、密
封面に歪が生ずることがない。またテーパ面51を形成す
る必要がなく、隙間20、隙間21の加工精度はOリング1
0、Oリング11が介在するためそれ程高いものは必要が
ない。そのため製造が容易になる。また、固定環2はO
リング11により回転従動環1との摺動による共廻りを規
制されるため、廻り止めピンを必要とせず、またピン穴
加工をする必要もない。
更に固定環2はグランドカバー5にOリング11を介し
てその外周のみ拘束されているだけであるから、グラン
ドカバー5に歪などがあってもその悪影響を受けること
がない。また固定環2の後端面25にはバックリング4の
密着面40が密着して拘束しており、グランドカバー5の
歪の影響はこのバックリング4で阻止される上、更に密
着面40は高精度に仕上げられているから、固定環2のシ
ール面24は2つ割りシールであるにも関わらず、きわめ
て高いシール性を維持できる。また、固定環2を取り外
す際にはバックリング4の開放された後端部41を押すか
或は叩くことにより、固定環2を簡単に軸線方向に動か
してグランドカバー5から抜き出すことが出来る。また
支持環体としてグランドカバー5をそのまま利用してい
るから、ユニット全体の外径を小さくできる等の効果が
ある。
〈考案の効果〉 以上説明したように、本考案の2つ割りメカニカルシ
ールは、2つ割りの密封環をOリングを介してグランド
カバーに嵌挿し、該Oリングにより2つ割りの密封環を
締め付け、更に該密封環の後端面を該グランドカバーに
嵌挿されたバックリングに密着させ、該バックリングの
後端の少なくとも一部が前記グランドカバーに拘束され
ずに開放されて露出し、該露出部分を軸線方向に押すこ
とにより、前記密封環をグランドカバーから押し出すこ
とが可能であるため、支持用環体の歪の影響を受けるこ
とがなく、シール性が更に向上し、密封環の取外しも容
易である等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す半断面図、第2図と第
3図は従来の構造を示す断面図である。 1:回転従動環,2:固定環,3:バックメタル,4:バックリン
グ,5:グランドカバー,6:カラー,7:スプリング,8:係止突
起,10:Oリング,11:Oリング,20:隙間,21:隙間,24:シール
面,25:後端面,30:嵌挿部,35:Oリング,40:密着面,41:後
端面,42:係止端面、45:Oリング,50:密封環,51:テーパ
面,52:テーパリング,53:締付けリング,54:Oリング。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】2つ割りの密封環をOリングを介してグラ
    ンドカバーに嵌挿し、該Oリングにより2つ割りの密封
    環を締め付け、更に該密封環の後端面を該グランドカバ
    ーに嵌挿されたバックリングに密着させ、該バックリン
    グの後端の少なくとも一部が前記グランドカバーに拘束
    されずに開放されて露出し、該露出部分を軸線方向に押
    すことにより、前記密封環をグランドカバーから押し出
    すことが可能である、 ことを特徴とする2つ割りメカニカルシール。
JP1990053030U 1990-05-23 1990-05-23 2つ割りメカニカルシール Expired - Fee Related JPH083764Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPH0411969U JPH0411969U (ja) 1992-01-30
JPH083764Y2 true JPH083764Y2 (ja) 1996-01-31

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JPS6421851U (ja) * 1987-07-30 1989-02-03

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JPH0411969U (ja) 1992-01-30

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