JPH0842707A - カートリッジ型メカニカルシール - Google Patents

カートリッジ型メカニカルシール

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JPH0842707A
JPH0842707A JP20030994A JP20030994A JPH0842707A JP H0842707 A JPH0842707 A JP H0842707A JP 20030994 A JP20030994 A JP 20030994A JP 20030994 A JP20030994 A JP 20030994A JP H0842707 A JPH0842707 A JP H0842707A
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JP
Japan
Prior art keywords
sleeve
set collar
rotary shaft
mechanical seal
slit
Prior art date
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Pending
Application number
JP20030994A
Other languages
English (en)
Inventor
Mitsuyoshi Matsushita
下 光 好 松
Yuji Kakizaki
崎 優 司 柿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tanken Seal Seiko Co Ltd
Original Assignee
Tanken Seal Seiko Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Tanken Seal Seiko Co Ltd filed Critical Tanken Seal Seiko Co Ltd
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Publication of JPH0842707A publication Critical patent/JPH0842707A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 スリーブ1の回転軸Sへの正確な装着が容易
に行えるカートリッジ型メカニカルシールを提供する。 【構成】 スリーブ1の大気側端部E側には軸線方向に
スリット2が形成され、このスリット2によるスリーブ
1の可撓性によりスリーブ1を回転軸Sに押圧して抱き
つかせて回転軸S上に固定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はカートリッジ型メカニ
カルシールに関する。
【0002】
【従来の技術】スリーブ上にメカニカルシールユニット
を装着し、このスリーブを回転機器の回転軸に装着し、
セットカラーにより回転軸に締結する所謂カートリッジ
型メカニカルシールが知られている。このカートリッジ
型のメカニカルシールの場合、熟練者でなくても簡単に
取付けが可能であり、また回転機器側の多少の寸法差に
対しても対応が可能で、特別に現物合せするような加工
を必要としないため種々の分野で広く利用されている。
このカートリッジ型メカニカルシールにおいてはスリー
ブを回転軸に嵌装する構成であるため、その加工精度と
して1/100mm単位のものが必要とされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、スリーブを加
工する際にチャック等による締付力のためにスリーブに
歪みが生じやすく、回転機器のシール取付けスペースの
関係からスリーブの厚さを薄くする必要がある場合やス
リーブ長さが大きくなる場合等には、加工歪みによるス
リーブの加工精度の低下が問題となる。また、スリーブ
を固定するためのセットカラーをスリーブ上に仮止めす
るに際しても同様に歪みが発生する問題がある。更にセ
ットカラーを介してスリーブを回転軸に固定する際には
セットスクリュウを用いて行うが、軸に傷がつく上、こ
の傷がバリとなって解体時にスリーブが抜けなくなる等
の問題を生じる。本発明は上記した従来技術の問題点を
解決することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明のカートリッジ型メカニカルシールは、回転軸
上に装着されるスリーブと、該スリーブ上に装着された
メカニカルシールユニットとを有するカートリッジ型メ
カニカルシールにおいて、前記スリーブの大気側端部に
軸線方向に形成されたスリットと、該大気側端部を撓ま
せて、前記回転軸に押圧する締め付け具とを備えたこと
を特徴とする。またスリーブを回転軸上に固定するため
のセットカラーの位置決め用の溝を前記スリーブの大気
側端部に形成し、セットカラーをスリーブに仮止めする
際のスリーブの歪みの発生を防止するように構成するこ
とも可能である。更に前記スリーブのスリットの基部部
分に更に溝を形成して該部分のスリーブ肉厚を薄くする
ことにより、スリットにより分割されたスリーブの可撓
性を向上させることも可能である。
【0005】
【作用】以上の構成により、スリーブはスリットにより
付与された可撓性により、回転軸への挿入が簡単にな
る。またスリーブは締め付け具により押圧されて回転軸
に固定され、スリーブの内周は回転軸にならって軸に接
触するため、スリーブと回転軸の軸芯の一致が確保でき
る。そのため、スリーブの精度は従来のものより低くて
もよくなり、加工が容易になる。また、スリーブを回転
軸に固定するためにセットスクリューを直接回転軸に当
てる必要がなく、回転軸を傷つけることがない。またセ
ットカラーの位置決め用の溝をスリーブの大気側端部に
形成した場合には、セットカラーをスリーブに仮止めす
る際のスリーブの歪みの発生も防止でき、しかもセット
カラーの位置決めを簡単に行える。更にスリットの基部
部分のスリーブに溝を形成して肉薄とした場合にはスリ
ーブの可撓性が更に向上する。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は断面図、図2は図1の半断面拡大図である。
スリーブ1上にはメカニカルシールユニットが形成さ
れ、これらが一体的に被装着対象である回転機械の回転
軸S上に装着されるように構成されている。Cは回転機
械のケーシングである。
【0007】スリーブ1の機内側端部D側には半径方向
に突出した径大部が形成され、ここに回転環17がOリ
ング18及びピン19を介して嵌装されている。スリー
ブ1と回転軸Sとの間にはOリング6が介装され、この
間のシールを行うようになっている。回転環17に対向
して従動環14が設けられており、回転環17と摺動接
触してシール面Fを形成するようになっている。
【0008】従動環14はグランドカバー10にOリン
グ15を介して軸線方向移動可能に装着されており、ス
プリング16により回転環17方向に押圧されるように
なっている。スプリング16の基部はリテーナ11に支
持され、またグランドカバー10もリテーナ11の外側
に嵌装されている。そしてこのリテーナ11はブッシュ
12を介してスリーブ1上に装着されている。パッキン
押え13はブッシュ12を押さえるためのもので、ボル
ト20によりリテーナ11に固定されている。
【0009】スリーブ1の中央部から機内側端部D側寄
りに肉薄の可撓用溝3が形成されており、この可撓用溝
3から図3に示すように大気側端部Eにかけて軸線方向
にスリット2が設けられている。スリット2はこの実施
例では円周方向等間隔に4本設けられているが、数及び
設ける位置などは適宜変更することが可能である。
【0010】スリーブ1の大気側端部E側端部には縁4
0を残して肉薄に形成された位置決め用溝4が設けられ
ている。位置決め用溝4の軸線方向長さはセットカラー
5の内径部の軸線方向長さと対応しており、また該溝4
の外径はセットカラー5の内径に対応している。この位
置決め用溝4にセットカラー5を嵌装して、セットカラ
ー5をスリーブ1の定位置に装着するようになってい
る。前記スリット2によりスリーブ1の縁40は容易に
変形するため、セットカラー5が縁40を通過して嵌装
が可能になる。また図示するようにセットカラー5とス
リーブ1側に適当な面取りをつけると嵌装が更に容易に
なる。
【0011】セットカラー5には半径方向にネジ穴50
が複数形成されており、図4に示すようにこのネジ穴5
0に押圧ネジ51を取り付けてスリーブ1の外周に当接
し、スリーブ1を押圧ネジ51とセットカラー5の内周
面とで絞って、回転軸Sに抱きつかせるようになってい
る。スリーブ1には前記したようにスリット2が形成さ
れているため、押圧ネジ51と位置決め用溝4の内周面
の押圧により撓んで回転軸Sに押圧し当接することが可
能になっている。また、スリーブ1の基部には可撓用溝
3が形成されて肉薄になっているため、スリーブ1の大
気側端部Eは更に撓み易くなっている。
【0012】なお、図1において21はプリセットチッ
プであり、セットカラー5の周囲に適宜数量(この実施
例では3個)装着し、リテーナ11とパッキン押え13
の軸線方向位置と半径方向位置を規制することにより従
動環14のスプリング16による締代と従動環14とセ
ットカラー5との軸芯合わせを行うようになっている。
【0013】以上説明した実施例の構成において、スリ
ーブ1はスリット2により可撓性を与えられているた
め、回転軸Sへの装着が簡単になる。また、スリーブ1
にセットカラー5を装着する場合には、位置決め用溝4
にセットカラー5をはめ込めば、セットカラー5の位置
決めを正確に行え、セットカラー5をスリーブ1にネジ
等により仮止めする等の必要がなく、またネジ止めによ
りスリーブ1に歪みを与えること等がない。そして、ネ
ジ穴50に押圧ネジ51をねじ込み、スリーブ1を該押
圧ネジ51の先端とセットカラー5の内周壁で押圧すれ
ば、スリーブ1にはスリット2が形成され、更に可撓用
溝3が形成されているため、スリーブ1は回転軸Sに抱
きつくように撓んで、スリーブ1に密着し固定する。ス
リーブ1はその内周面で回転軸Sに密着し、固定するた
めスリーブ1と回転軸Sとの軸芯の一致が確保できる。
そのためスリーブ1の精度を従来のものより低くでき、
加工が容易になる。更に回転軸Sにネジなどを当接する
ことがなく、回転軸Sを傷つけることがない。また、回
転軸Sにバリ等が生じることもないため、スリーブ1の
引き抜きが困難になる等の不具合も生じることがない。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、回転軸上
に装着されるスリーブと、該スリーブ上に装着されたメ
カニカルシールユニットとを有するカートリッジ型メカ
ニカルシールにおいて、前記スリーブの大気側端部に軸
線方向に形成されたスリットと、該大気側端部を撓ませ
て、前記回転軸に押圧する締め付け具とを備えているた
め、スリーブはスリットにより付与された可撓性によ
り、回転軸への挿入が簡単になる。またスリーブは押圧
されて回転軸に固定され、スリーブの内周は回転軸にな
らって軸に接触するため、スリーブと回転軸の軸芯の一
致が確保できる。そのため、スリーブの精度は従来のも
のより低くてもよくなり、加工が容易になる。また、ス
リーブを回転軸に固定するためにセットスクリューを直
接回転軸に当てる必要がなく、回転軸を傷つけることが
ない。またセットカラーの位置決め用の溝をスリーブの
大気側端部に形成した場合には、セットカラーをスリー
ブに仮止めする際のスリーブの歪みの発生も防止でき、
しかもセットカラーの位置決めを簡単に行える等の効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】本発明の一実施例を示す拡大半断面図。
【図3】本発明の一実施例におけるスリーブ1の一例を
示す斜視図。
【図4】本発明の一実施例におけるスリーブ1の回転軸
Sへの固定状態を示す断面図。
【符号の説明】
1:スリーブ、2:スリット、3:可撓用溝、4:位置
決め用溝、5:セットカラー、6:Oリング、10:グ
ランドカバー、11:リテーナ、12:ブッシュ、1
3:パッキン押え、14:従動環、15:Oリング、1
6:スプリング、17:回転環、18:Oリング、1
9:ピン、20:ボルト、21:プリセットチップ、4
0:縁、51:押圧ネジ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸上に装着されるスリーブと、該ス
    リーブ上に装着されたメカニカルシールユニットとを有
    するカートリッジ型メカニカルシールにおいて、 前記スリーブの大気側端部に軸線方向に形成されたスリ
    ットと、 該大気側端部を撓ませて、前記回転軸に押圧する締め付
    け具と、 を備えたことを特徴とするカートリッジ型メカニカルシ
    ール。
  2. 【請求項2】 回転軸上に装着されるスリーブと、該ス
    リーブを回転軸上に固定するためのセットカラーと、該
    スリーブ上に装着されたメカニカルシールユニットとを
    有するカートリッジ型メカニカルシールにおいて、 前記スリーブの大気側端部に軸線方向に形成されたスリ
    ットと、 前記スリーブの大気側端部に形成されたセットカラー位
    置決め用の溝と、 前記セットカラーに装着され、該大気側端部を撓ませ
    て、前記回転軸に押圧する締め付け具と、 を備えたことを特徴とするカートリッジ型メカニカルシ
    ール。
  3. 【請求項3】 前記スリーブのスリットの基部部分に溝
    を形成し、該部分のスリーブ肉厚を薄くした、 請求項1又は2に記載のカートリッジ型メカニカルシー
    ル。
JP20030994A 1994-08-03 1994-08-03 カートリッジ型メカニカルシール Pending JPH0842707A (ja)

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JP20030994A JPH0842707A (ja) 1994-08-03 1994-08-03 カートリッジ型メカニカルシール

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JP20030994A JPH0842707A (ja) 1994-08-03 1994-08-03 カートリッジ型メカニカルシール

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JPH0842707A true JPH0842707A (ja) 1996-02-16

Family

ID=16422179

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JP20030994A Pending JPH0842707A (ja) 1994-08-03 1994-08-03 カートリッジ型メカニカルシール

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JP (1) JPH0842707A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7125019B2 (en) 2002-02-14 2006-10-24 Huhnseal Ab Single seal with resilient member
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