JP2002054644A - 球面滑り軸受のシール構造 - Google Patents
球面滑り軸受のシール構造Info
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/72—Sealings
- F16C33/74—Sealings of sliding-contact bearings
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C23/00—Bearings for exclusively rotary movement adjustable for aligning or positioning
- F16C23/02—Sliding-contact bearings
- F16C23/04—Sliding-contact bearings self-adjusting
- F16C23/043—Sliding-contact bearings self-adjusting with spherical surfaces, e.g. spherical plain bearings
- F16C23/045—Sliding-contact bearings self-adjusting with spherical surfaces, e.g. spherical plain bearings for radial load mainly, e.g. radial spherical plain bearings
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C43/00—Assembling bearings
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡易な構造で高いシール性を維持することが
できる球面滑り軸受のシール構造を提供する。 【解決手段】 アウターレース２の内球面２ａに、当該
内球面２ａの縁部と所定間隔を有した環状のシール用溝
４を設けておいて、該シール用溝４にシールド部材５を
嵌合してインナーレース３の球面３ａに当接させるよう
球面滑り軸受１のシール構造を構成した。このように構
成することで、球面滑り軸受１のシール構造を簡易に構
成することができると共に、シール用溝４に嵌合したシ
ールド部材５をインナーレース３の球面３ａに密着させ
て、高いシール性を維持することができる。
できる球面滑り軸受のシール構造を提供する。 【解決手段】 アウターレース２の内球面２ａに、当該
内球面２ａの縁部と所定間隔を有した環状のシール用溝
４を設けておいて、該シール用溝４にシールド部材５を
嵌合してインナーレース３の球面３ａに当接させるよう
球面滑り軸受１のシール構造を構成した。このように構
成することで、球面滑り軸受１のシール構造を簡易に構
成することができると共に、シール用溝４に嵌合したシ
ールド部材５をインナーレース３の球面３ａに密着させ
て、高いシール性を維持することができる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、分割されたインナ
ーレースの球面を、アウターレースの内球面で支持する
球面滑り軸受のシール構造に関する。
ーレースの球面を、アウターレースの内球面で支持する
球面滑り軸受のシール構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来から、図６及び図７に示すように、
インナーレース３３の球面３３ａをアウターレース３２
の内球面３２ａにより摺動自在に支持する球面滑り軸受
が知られており、該球面滑り軸受３１により、インナー
レース３３の軸孔３３ｂに固定された図示しない軸が回
転及び揺動可能に軸支されている。また、このような球
面滑り軸受３１には、インナーレース３３を所定の分割
面３３ｃで分割することにより、組付けの際にアウター
レース３２の内球面３２ａへの装入を容易にした構造の
ものがある。また、球面滑り軸受３１をシールする場合
には、図６及び図７に示すように、シリコン、ナイロ
ン、ゴム等で形成したシールド部材３５をリング状に形
成されたスチール製のリテーナ３４により保持して、該
リテーナ３４の側縁部をアウターレース３２の端面３２
ｂに電子ビーム溶接することが従来から行われていた。
インナーレース３３の球面３３ａをアウターレース３２
の内球面３２ａにより摺動自在に支持する球面滑り軸受
が知られており、該球面滑り軸受３１により、インナー
レース３３の軸孔３３ｂに固定された図示しない軸が回
転及び揺動可能に軸支されている。また、このような球
面滑り軸受３１には、インナーレース３３を所定の分割
面３３ｃで分割することにより、組付けの際にアウター
レース３２の内球面３２ａへの装入を容易にした構造の
ものがある。また、球面滑り軸受３１をシールする場合
には、図６及び図７に示すように、シリコン、ナイロ
ン、ゴム等で形成したシールド部材３５をリング状に形
成されたスチール製のリテーナ３４により保持して、該
リテーナ３４の側縁部をアウターレース３２の端面３２
ｂに電子ビーム溶接することが従来から行われていた。
【０００３】しかしながら、シールド部材３５を保持し
たリテーナ３４をアウターレース３２の両端面３２ｂに
接合する場合には、リテーナ３４は片側の端面３２ｂづ
つ工程を分けて溶接されるため、多くの手間と時間を要
していた。また、そのシール構造上、端面３２ｂに平坦
度が要求されることとなり、アウターレース３２の加工
を煩雑にさせていた。さらに、アウターレース３２の端
面３２ｂを図示しないハウジングへ当接させて球面滑り
軸受３１を固定する場合は、シールすることが不可能で
あった。また、図６及び図７に示すように、シールド部
材３５のリテーナ３４への取付構造上、インナーレース
３３の摺動動作によりシールド部材３５が捩れて、シー
ルド部材３５とインナーレース３３の球面３３ａとに隙
間を生じてシール性が損なわれることがあり、この場
合、接合されたリテーナ３４をアウターレース３２の端
面３２ｂから取外し、再度溶接を行うことが必要であ
る。また、シールド部材３５をアウターレース３２の内
球面３２ａの縁部３２ｃよりも内側に延出させるシール
構造であるため、該シールド部材３５によりインナーレ
ース３３に固定された図示しない軸の揺動角度が規制さ
れてしまい、所望の揺動角度を得るのが困難であった。
たリテーナ３４をアウターレース３２の両端面３２ｂに
接合する場合には、リテーナ３４は片側の端面３２ｂづ
つ工程を分けて溶接されるため、多くの手間と時間を要
していた。また、そのシール構造上、端面３２ｂに平坦
度が要求されることとなり、アウターレース３２の加工
を煩雑にさせていた。さらに、アウターレース３２の端
面３２ｂを図示しないハウジングへ当接させて球面滑り
軸受３１を固定する場合は、シールすることが不可能で
あった。また、図６及び図７に示すように、シールド部
材３５のリテーナ３４への取付構造上、インナーレース
３３の摺動動作によりシールド部材３５が捩れて、シー
ルド部材３５とインナーレース３３の球面３３ａとに隙
間を生じてシール性が損なわれることがあり、この場
合、接合されたリテーナ３４をアウターレース３２の端
面３２ｂから取外し、再度溶接を行うことが必要であ
る。また、シールド部材３５をアウターレース３２の内
球面３２ａの縁部３２ｃよりも内側に延出させるシール
構造であるため、該シールド部材３５によりインナーレ
ース３３に固定された図示しない軸の揺動角度が規制さ
れてしまい、所望の揺動角度を得るのが困難であった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、上記
事情に鑑みてなされたもので、簡易な構造で高いシール
性を維持することができると共に、軸の揺動角度が規制
されるようなことがない球面滑り軸受のシール構造を提
供することを目的とする。
事情に鑑みてなされたもので、簡易な構造で高いシール
性を維持することができると共に、軸の揺動角度が規制
されるようなことがない球面滑り軸受のシール構造を提
供することを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項１に記載の発明は、分割して形
成されたインナーレースの球面を、アウターレースの内
球面により摺動自在に支持して成る球面滑り軸受のシー
ル構造において、アウターレースの内球面に、当該内球
面の縁部と所定間隔を有した環状のシール用溝を設け、
該シール用溝にシールド部材を嵌合したことを特徴とす
る。
に、本発明のうち請求項１に記載の発明は、分割して形
成されたインナーレースの球面を、アウターレースの内
球面により摺動自在に支持して成る球面滑り軸受のシー
ル構造において、アウターレースの内球面に、当該内球
面の縁部と所定間隔を有した環状のシール用溝を設け、
該シール用溝にシールド部材を嵌合したことを特徴とす
る。
【０００６】このように構成することで、シール用溝に
嵌合したシールド部材をインナーレースの球面に当接さ
せて、球面滑り軸受をシールすることができる。
嵌合したシールド部材をインナーレースの球面に当接さ
せて、球面滑り軸受をシールすることができる。
【０００７】また、本発明のうち請求項２に記載の発明
は、シールド部材が嵌合されたシール用溝の側壁を内側
にかしめたことを特徴とする。
は、シールド部材が嵌合されたシール用溝の側壁を内側
にかしめたことを特徴とする。
【０００８】このように構成することで、シール用溝の
断面形状が変形することにより、シールド部材がシール
用溝に把持されると共に、シールド部材が変形すること
により、シールド部材がインナーレースの球面に密着し
てシール性を向上させることができる。
断面形状が変形することにより、シールド部材がシール
用溝に把持されると共に、シールド部材が変形すること
により、シールド部材がインナーレースの球面に密着し
てシール性を向上させることができる。
【０００９】
【発明の実施の形態】本発明の一実施の形態の球面滑り
軸受のシール構造を図１ないし図５に基づいて説明す
る。まず、本実施の形態の球面滑り軸受のシール構造の
概略を説明する。本実施の形態の球面滑り軸受１のシー
ル構造は、図１に示すように、アウターレース２の内球
面２ａに、当該内球面２ａの縁部２ｂと所定間隔を有し
た環状のシール用溝４を設けると共に、該シール用溝４
にシールド部材５を嵌合して、該シールド部材５をイン
ナーレース３の球面３ａに当接させて球面滑り軸受１を
シールする構造になっている。また、シールド部材５が
嵌合されたシール用溝４の側壁４ａを内側にかしめるこ
とで、シール用溝４の断面形状を変形させて、シールド
部材５をシール用溝４で把持させると共に、シールド部
材５が変形して、該シールド部材５をインナーレース３
の球面３ａに密着させてシール性を向上させる構造にな
っている。
軸受のシール構造を図１ないし図５に基づいて説明す
る。まず、本実施の形態の球面滑り軸受のシール構造の
概略を説明する。本実施の形態の球面滑り軸受１のシー
ル構造は、図１に示すように、アウターレース２の内球
面２ａに、当該内球面２ａの縁部２ｂと所定間隔を有し
た環状のシール用溝４を設けると共に、該シール用溝４
にシールド部材５を嵌合して、該シールド部材５をイン
ナーレース３の球面３ａに当接させて球面滑り軸受１を
シールする構造になっている。また、シールド部材５が
嵌合されたシール用溝４の側壁４ａを内側にかしめるこ
とで、シール用溝４の断面形状を変形させて、シールド
部材５をシール用溝４で把持させると共に、シールド部
材５が変形して、該シールド部材５をインナーレース３
の球面３ａに密着させてシール性を向上させる構造にな
っている。
【００１０】次に、本実施の形態の球面滑り軸受１の構
成を説明する。図１に示すように、本実施の形態の球面
滑り軸受１は、インナーレース３の球面３ａを、アウタ
ーレース２に形成された内球面２ａにより摺動自在に支
持して構成されている。アウターレース２は、一側にフ
ランジ２ｃを備えた略円筒状の部材で形成されており、
その外周面２ｄが図示しないハウジングに嵌着されると
共に、内周面に形成された内球面２ａには、例えばフッ
素樹脂等の摺動ライナーがコーティングされている。ま
た、図１に示すように、インナーレース３は、アウター
レース２の内球面２ａへの装入を容易にするために分割
面３ｂで分割されており、内側には、図示しない軸が固
定される軸孔３ｃが形成されている。そして、球面滑り
軸受１は、インナーレース３の球面３ａを、摺動ライナ
ーを介してアウターレース２の内球面２ａに摺動させる
ことにより、インナーレース３の軸孔３ｃに固定した軸
を回転及び揺動可能に支持する構造になっている。
成を説明する。図１に示すように、本実施の形態の球面
滑り軸受１は、インナーレース３の球面３ａを、アウタ
ーレース２に形成された内球面２ａにより摺動自在に支
持して構成されている。アウターレース２は、一側にフ
ランジ２ｃを備えた略円筒状の部材で形成されており、
その外周面２ｄが図示しないハウジングに嵌着されると
共に、内周面に形成された内球面２ａには、例えばフッ
素樹脂等の摺動ライナーがコーティングされている。ま
た、図１に示すように、インナーレース３は、アウター
レース２の内球面２ａへの装入を容易にするために分割
面３ｂで分割されており、内側には、図示しない軸が固
定される軸孔３ｃが形成されている。そして、球面滑り
軸受１は、インナーレース３の球面３ａを、摺動ライナ
ーを介してアウターレース２の内球面２ａに摺動させる
ことにより、インナーレース３の軸孔３ｃに固定した軸
を回転及び揺動可能に支持する構造になっている。
【００１１】次に、本実施の形態の球面滑り軸受１のシ
ール構造を詳細に説明する。本実施の形態の球面滑り軸
受１のシール構造は、アウターレース２の内球面２ａの
両側に形成されたシール用溝４と、該シール用溝４に嵌
合するシールド部材５とで構成されており、該シール用
溝４は、図１ないし図３に示すように、アウターレース
２の内球面２ａに、アウターレース２の端面２ｅと所定
の厚み（図３中のＴ）の側壁４ａを隔てるようにして、
環状に形成されている。なお、図３に示すように、シー
ル用溝４の側壁４ａの端面４ｂを、所定の径（図３中の
Ｄ）の内径面で形成することにより、インナーレース３
に固定した図示しない軸との干渉を極力防止して、該軸
の揺動可能範囲を確保する構造になっている。また、シ
ールド部材５は、シリコン、ナイロン、或いはゴム等を
材料にして環状に形成されており、内側の曲面をインナ
ーレース３の球面３ａに密着させて、球面滑り軸受１の
シール構造を構成している。
ール構造を詳細に説明する。本実施の形態の球面滑り軸
受１のシール構造は、アウターレース２の内球面２ａの
両側に形成されたシール用溝４と、該シール用溝４に嵌
合するシールド部材５とで構成されており、該シール用
溝４は、図１ないし図３に示すように、アウターレース
２の内球面２ａに、アウターレース２の端面２ｅと所定
の厚み（図３中のＴ）の側壁４ａを隔てるようにして、
環状に形成されている。なお、図３に示すように、シー
ル用溝４の側壁４ａの端面４ｂを、所定の径（図３中の
Ｄ）の内径面で形成することにより、インナーレース３
に固定した図示しない軸との干渉を極力防止して、該軸
の揺動可能範囲を確保する構造になっている。また、シ
ールド部材５は、シリコン、ナイロン、或いはゴム等を
材料にして環状に形成されており、内側の曲面をインナ
ーレース３の球面３ａに密着させて、球面滑り軸受１の
シール構造を構成している。
【００１２】また、本実施の形態の球面滑り軸受１のシ
ール構造は、図４及び図５に示すように、シール用溝４
の側壁４ａをプレス金型６でかしめて該側壁４ａを内側
に倒すように変形させることにより、シール用溝４にシ
ールド部材５を把持させる構造になっている。また、側
壁４ａの変形によりシールド部材５が圧迫されること
で、シールド部材５の内側の曲面をインナーレース３の
球面３ａに密着させて、球面滑り軸受１のシール性を向
上させるよう構成されている。
ール構造は、図４及び図５に示すように、シール用溝４
の側壁４ａをプレス金型６でかしめて該側壁４ａを内側
に倒すように変形させることにより、シール用溝４にシ
ールド部材５を把持させる構造になっている。また、側
壁４ａの変形によりシールド部材５が圧迫されること
で、シールド部材５の内側の曲面をインナーレース３の
球面３ａに密着させて、球面滑り軸受１のシール性を向
上させるよう構成されている。
【００１３】このような構成において、本実施の形態の
球面滑り軸受のシール構造の作用を説明する。本実施の
形態の球面滑り軸受１のシール構造は、アウターレース
２の内球面２ａに環状のシール用溝４を形成して、該シ
ール用溝４に嵌合したシールド部材５をインナーレース
３の球面３ａに当接させて構成したことにより、従来の
球面滑り軸受３１（図６及び図７参照）のシール構造の
ように、シールド部材３５が設けられたリテーナ３４を
アウターレース３２の端面３２ｂに溶接等して接合させ
るようなことがなく、球面滑り軸受１の製造工程を合理
化することが可能となる。また、アウターレース３２の
端面３２ｂに、リテーナ３４（図６及び図７参照）を接
合するための平坦な面が不要となり、球面滑り軸受１の
設計に自由度を持たせることができる。また、アウター
レース２に形成された内球面２ａの縁部２ｂの内側に突
出する部材がなく、さらに、シール用溝４の側壁４ａの
端面４ｂを、所定の径（図３中のＤ）の内径面で形成す
ることにより、インナーレース３に固定した図示しない
軸との干渉を極力防止して、該軸の揺動可能範囲を確保
することができる。
球面滑り軸受のシール構造の作用を説明する。本実施の
形態の球面滑り軸受１のシール構造は、アウターレース
２の内球面２ａに環状のシール用溝４を形成して、該シ
ール用溝４に嵌合したシールド部材５をインナーレース
３の球面３ａに当接させて構成したことにより、従来の
球面滑り軸受３１（図６及び図７参照）のシール構造の
ように、シールド部材３５が設けられたリテーナ３４を
アウターレース３２の端面３２ｂに溶接等して接合させ
るようなことがなく、球面滑り軸受１の製造工程を合理
化することが可能となる。また、アウターレース３２の
端面３２ｂに、リテーナ３４（図６及び図７参照）を接
合するための平坦な面が不要となり、球面滑り軸受１の
設計に自由度を持たせることができる。また、アウター
レース２に形成された内球面２ａの縁部２ｂの内側に突
出する部材がなく、さらに、シール用溝４の側壁４ａの
端面４ｂを、所定の径（図３中のＤ）の内径面で形成す
ることにより、インナーレース３に固定した図示しない
軸との干渉を極力防止して、該軸の揺動可能範囲を確保
することができる。
【００１４】また、本実施の形態の球面滑り軸受１のシ
ール構造は、シール用溝４の側壁４ａをプレス金型６で
かしめたことにより、側壁４ａが内側に倒れるように変
形して、シールド部材５をシール用溝４で把持すること
ができると共に、該側壁４ａの変形に伴いシールド部材
５が圧迫されて、シールド部材５をインナーレース３の
球面３ａに密着させて球面滑り軸受１のシール性を向上
することができる。さらに、シール性能が低下した場合
であっても、再度プレス金型６で加圧することにより、
容易にシール性能を回復させることができる。
ール構造は、シール用溝４の側壁４ａをプレス金型６で
かしめたことにより、側壁４ａが内側に倒れるように変
形して、シールド部材５をシール用溝４で把持すること
ができると共に、該側壁４ａの変形に伴いシールド部材
５が圧迫されて、シールド部材５をインナーレース３の
球面３ａに密着させて球面滑り軸受１のシール性を向上
することができる。さらに、シール性能が低下した場合
であっても、再度プレス金型６で加圧することにより、
容易にシール性能を回復させることができる。
【００１５】
【発明の効果】本発明のうち請求項１に記載の発明によ
れば、アウターレースの内球面に環状のシール用溝を形
成しておいて、該シール用溝に嵌合したシールド部材を
インナーレースの球面に当接させて球面滑り軸受のシー
ル構造を構成したので、従来の球面滑り軸受のシール構
造のように、シールド部材を備えたリテーナをアウター
レースの端面に溶接等して接合させるようなことがな
く、球面滑り軸受の製造工程を合理化することができ
る。また、アウターレースの端面に、リテーナを接合す
るための平坦な面が不要となり、球面滑り軸受の設計に
自由度を持たせることができる。また、アウターレース
に形成された内球面の開口部の内側に突出する部材がな
く、さらに、シール用溝の側壁の端面を、所定の径の内
径面で形成したので、インナーレースに固定した図示し
ない軸との干渉を極力防止して、該軸の揺動可能範囲を
確保することができる。
れば、アウターレースの内球面に環状のシール用溝を形
成しておいて、該シール用溝に嵌合したシールド部材を
インナーレースの球面に当接させて球面滑り軸受のシー
ル構造を構成したので、従来の球面滑り軸受のシール構
造のように、シールド部材を備えたリテーナをアウター
レースの端面に溶接等して接合させるようなことがな
く、球面滑り軸受の製造工程を合理化することができ
る。また、アウターレースの端面に、リテーナを接合す
るための平坦な面が不要となり、球面滑り軸受の設計に
自由度を持たせることができる。また、アウターレース
に形成された内球面の開口部の内側に突出する部材がな
く、さらに、シール用溝の側壁の端面を、所定の径の内
径面で形成したので、インナーレースに固定した図示し
ない軸との干渉を極力防止して、該軸の揺動可能範囲を
確保することができる。
【００１６】また、本発明のうち請求項２に記載の発明
によれば、シール用溝の側壁をプレス金型でかしめたの
で、側壁が内側に倒れるように変形して、シールド部材
をシール用溝で把持することができると共に、シール用
溝の側壁の変形に伴いシールド部材が圧迫され、シール
ド部材をインナーレースの球面に密着させて球面滑り軸
受のシール性を向上することができる。さらに、シール
性能が低下した場合であっても、再度プレス金型で加圧
することにより、容易にシール性能を回復させることが
できる。
によれば、シール用溝の側壁をプレス金型でかしめたの
で、側壁が内側に倒れるように変形して、シールド部材
をシール用溝で把持することができると共に、シール用
溝の側壁の変形に伴いシールド部材が圧迫され、シール
ド部材をインナーレースの球面に密着させて球面滑り軸
受のシール性を向上することができる。さらに、シール
性能が低下した場合であっても、再度プレス金型で加圧
することにより、容易にシール性能を回復させることが
できる。
【図１】本実施の形態の球面滑り軸受のシール構造の説
明図ある。
明図ある。
【図２】本実施の形態の球面滑り軸受のアウターレース
の断面図で、特に、シール用溝にシールド部材が嵌合さ
れた状態を示す図である。
の断面図で、特に、シール用溝にシールド部材が嵌合さ
れた状態を示す図である。
【図３】図２の一部を拡大して示した図である。
【図４】本実施の形態の球面滑り軸受のシール構造の説
明図で、特に、シール用溝の側壁をプレス金型によりか
しめる状態を示す図である。
明図で、特に、シール用溝の側壁をプレス金型によりか
しめる状態を示す図である。
【図５】本実施の形態の球面滑り軸受のシール構造の説
明図で、特に、プレス金型でかしめることで、シール用
溝の側壁が変形された状態を示す図である。
明図で、特に、プレス金型でかしめることで、シール用
溝の側壁が変形された状態を示す図である。
【図６】従来の球面滑り軸受のシール構造を示す図であ
る。
る。
【図７】図６の一部を拡大して示した図である。
１ 球面滑り軸受 ２ アウターレース ２ａ 内球面 ３ インナーレース ３ａ 球面 ４ シール用溝 ４ａ 側壁 ５ シールド部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 苅谷 賢之介 長野県北佐久郡御代田町御代田4106−73 ミネベア株式会社軽井沢製作所内 Ｆターム(参考） 3J011 AA01 BA10 CA01 3J016 AA05 BB02
Claims (2)
- 【請求項１】 分割して形成されたインナーレースの球
面を、アウターレースの内球面により摺動自在に支持し
て成る球面滑り軸受のシール構造において、 前記アウターレースの内球面に、当該内球面の縁部と所
定間隔を有した環状のシール用溝を設け、該シール用溝
にシールド部材を嵌合したことを特徴とする球面滑り軸
受のシール構造。 - 【請求項２】 前記シールド部材が嵌合された前記シー
ル用溝の側壁を内側にかしめたことを特徴とする請求項
１に記載の球面滑り軸受のシール構造。
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- 2001-08-01 EP EP01118478A patent/EP1182370B1/en not_active Expired - Lifetime
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