JP2008019985A - 軸受抜け止め構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】軸受をカシメた後においても軸受け部材の端面に出っ張りが生じることなく軸受を容易に固定することができる軸受抜け止め構造を提供する。
【解決手段】端面1a近傍に軸受2aを押嵌した樹脂材からなる軸受け部材1に対し、パンチ4で端面1aの内周側縁部1bを押圧して該内周側縁部1bを内側に塑性変形させ、軸受け部材1の内周面と接する軸受2aの外輪2a′側をカシメる。
【選択図】図1
【解決手段】端面1a近傍に軸受2aを押嵌した樹脂材からなる軸受け部材1に対し、パンチ4で端面1aの内周側縁部1bを押圧して該内周側縁部1bを内側に塑性変形させ、軸受け部材1の内周面と接する軸受2aの外輪2a′側をカシメる。
【選択図】図1
Description
本発明は、被加工物の端面近傍に押嵌した軸受を抜けないように固定するための軸受抜け止め構造に関する。
軸受け部に押嵌した軸受を固定するために、例えば、下記の特許文献1のように、軸受室ボス部端面に外周面をテーパ状にした突出部を内側にカシメるように形成した軸受抜け止め構造が開示されている。
実公平2−29287号公報(第2図)
ところで、前記特許文献1のような軸受抜け止め構造では、外周面をテーパ状にした突出部は、内側にカシメた後においても軸受室ボス部端面から外側に出っ張っている。このため、この突出部が周囲の他の部品と干渉するのを防止するために、この突出部の周囲に余分なスペースを設ける必要があった。
そこで、本発明は、軸受をカシメた後においても軸受け部材の端面に出っ張りが生じることなく軸受を容易に固定することができる軸受抜け止め構造を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために請求項1に記載の発明は、端面近傍に軸受を押嵌した樹脂材からなる被加工物に対し、押圧工具で前記端面の内周側縁部を押圧して該内周側縁部を内側に塑性変形させ、前記被加工物の内周面と接する前記軸受の前記端面側の外周部分をカシメることを特徴としている。
また、請求項2に記載の発明は、前記被加工物の前記内周側縁部が、その外側の前記端面より凹んでいることを特徴としている。
また、請求項3に記載の発明は、前記押圧工具の前記被加工物の前記内周側縁部を押圧する部分が平面状であることを特徴としている。
また、請求項4に記載の発明は、前記押圧工具の外周側縁部をその内側よりも突出するようなクサビ状に形成し、前記押圧工具のクサビ状の前記外周側縁部で前記端面の内周側縁部を押圧することを特徴としている。
また、請求項5に記載の発明は、前記被加工物の端面に、径方向に沿った凹状の溝を円周方向に沿って所定間隔で複数設けたことを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、被加工物の端面に出っ張りが生じることなく、軸受を容易に固定することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、被加工物の内周側縁部がその外側の端面より凹んでいることにより、被加工物の端面付近に周囲の他の部品との干渉を防止するためのスペースが不要となる。
また、請求項3に記載の発明によれば、押圧工具の被加工物の内周側縁部を押圧する部分が平面状なので、押圧工具の底面に特別な加工を施す必要はなく、容易に押圧工具を作製することができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、押圧工具のクサビ状に形成した外周側縁部で端面の内周側縁部を押圧することにより、端面の内周側縁部を内側に容易に塑性変形させることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、被加工物の端面に、径方向に沿った凹状の溝を円周方向に沿って所定間隔で複数設けたことにより、押圧工具を被加工物の端面に押圧するときの加圧力を低減することができる。
以下、本発明を図示の実施形態に基づいて説明する。
〈実施形態1〉
〈実施形態1〉
図1は、本発明の実施形態1に係る軸受抜け止め構造を示す概略断面図である。図1に示すように、被加工物としての合成樹脂材からなる軸受け部材1の開口した両側の端面1a付近には、軸受2a,2bがそれぞれ圧入押嵌されている。軸受2a,2bは、本実施形態では転がり軸受である。
そして、本実施形態に係る軸受抜け止め構造では、まず、軸受け部材1の外周面を保持部材3で保持して、軸受け部材1を上下方向に固定する。そして、軸受け部材1の端面1aの内径よりも少し径の大きい円柱状のパンチ4を軸受け部材1の上方から下降させ、パンチ4の平面状の底面で軸受け部材1の端面1aの内周側縁部1bを所定の圧力で押圧する。
パンチ4の押圧により、軸受け部材1の端面1aの内周側縁部1bの上面側が段状に凹み、それに応じて内周側縁部1bの先端側が内側に塑性変形して、軸受け部材1の内周面と接する軸受2aの外輪2a′側をカシメる。このように、塑性変形した軸受け部材1の端面1aの内周側縁部1bで軸受2aの外輪2a′側をカシメることにより、軸受2aが軸受け部材1の端面1aから抜けないように固定される。
このように、本実施形態に係る軸受抜け止め構造によれば、合成樹脂材からなる軸受け部材1の端面1aの内周側縁部1bをパンチ4で押圧して、内周側縁部1bを段状に凹ませるとともに、その先端側を内側に塑性変形させて軸受2aの外輪2a′側をカシメることにより、軸受け部材1の端面1aに出っ張りが生じることなく、軸受2aを容易に固定することができ、軸受け部材1の端面1a付近に周囲の他の部品との干渉を防止するためのスペースが不要となる。
また、軸受け部材1を上下逆にして保持部材3で保持し、他方の軸受2b側においても同様に、パンチ4で軸受け部材1の端面1aの内周側縁部を所定の圧力で押圧することにより、軸受け部材1の内周面と接する軸受2bの外輪側をカシメることができる。
また、本実施形態で用いるパンチ4は底面が平面状なので、パンチ4の底面に特別な加工を施す必要はなく、容易にパンチ4を作製することができる。
〈実施形態2〉
〈実施形態2〉
図2は、本発明の実施形態2に係る軸受抜け止め構造を示す概略断面図である。
図2に示すように、本実施形態においても、被加工物としての合成樹脂材からなる軸受け部材1の開口した両側の端面1a付近に、軸受2a,2bがそれぞれ圧入押嵌されている。また、円柱状のパンチ5の底面の外周側縁部5aは、平面状の底面内側部5bよりも少し突出するようにして断面形状が約45度のクサビ形に形成されており、外周側縁部5aと底面内側部5bとの間には、環状溝部5cが形成されている。パンチ5の底面内側部5bの直径は、軸受け部材1の端面1aの内径よりも少し径が小さく、パンチ5の外周縁部5aの直径は、軸受け部材1の端面1aの内径よりも少し径が大きく形成されている。
そして、本実施形態に係る軸受抜け止め構造では、まず、軸受け部材1の外周面を保持部材3で保持して、軸受け部材1を上下方向に固定する。そして、円柱状のパンチ5を軸受け部材1の上方から下降させると、クサビ形の外周側縁部5aが合成樹脂材からなる軸受け部材1の端面1aに食い込みながら所定の圧力で押圧する。
そして、クサビ形の外周側縁部5aの端面1aへの食い込みにより、端面1aの内周側縁部1bの先端側が内側に塑性変形して、軸受け部材1の内周面と接する軸受2aの外輪2a′側をカシメる。本実施形態では、端面1aの内周側縁部1bが軸受2aの外輪2a′側を覆うようにしてカシメる。このように、塑性変形した端面1aの内周側縁部1bで軸受2aの外輪2a′側を覆うようにカシメることにより、軸受2aが軸受け部材1の端面1aから抜けないように固定される。
このように、本実施形態に係る軸受抜け止め構造においても、実施形態1と同様に、軸受け部材1の端面1aに出っ張りが生じることなく、軸受2aを容易に固定することができ、軸受け部材1の端面1a付近に周囲の他の部品との干渉を防止するためのスペースが不要となる。
また、軸受け部材1を上下逆にして保持部材3で保持し、他方の軸受2b側においても同様に、パンチ5のクサビ形の外周側縁部5aで軸受け部材1の端面1aの内周側縁部を所定の圧力で押圧することにより、軸受け部材1の内周面と接する軸受2bの外輪側をカシメることができる。
また、図3に示すように、軸受け部材1の端面1aに、径方向に沿った凹状の溝部1cを円周方向に沿って等間隔で複数(図では6つ)設けてもよい。
軸受け部材1の端面1aに等間隔で複数(図では6つ)の溝部1cを設けて分割することにより、例えば図4に示すように、実施形態2で用いたパンチ5を軸受け部材1の端面1aに押圧して、塑性変形した内周側縁部1bで軸受2aの外輪2a′側を覆うようにカシメるときのカシメ範囲を少なくすることができる。これにより、パンチ4を軸受け部材1の端面1aに押圧するときの加圧力を低減して、内周側縁部1bで軸受2aの外輪2a′側を覆うようにカシメることができる。なお、図1に示した実施形態1の端面1aにも同様に、円周方向に沿って等間隔に分割するように凹状の溝部を複数設けてもよい。
1 軸受け部材(被加工物)
1a 端面
1b 内周側縁部
1c 溝部(溝)
2a,2b 軸受
2a′ 外輪
3 保持部材
4、5 パンチ(押圧工具)
5a 外周側縁部
1a 端面
1b 内周側縁部
1c 溝部(溝)
2a,2b 軸受
2a′ 外輪
3 保持部材
4、5 パンチ(押圧工具)
5a 外周側縁部
Claims (5)
- 端面近傍に軸受を押嵌した樹脂材からなる被加工物に対し、押圧工具で前記端面の内周側縁部を押圧して該内周側縁部を内側に塑性変形させ、前記被加工物の内周面と接する前記軸受の前記端面側の外周部分をカシメる、
ことを特徴とする軸受抜け止め構造。 - 前記被加工物の前記内周側縁部は、その外側の前記端面より凹んでいる、
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受抜け止め構造。 - 前記押圧工具の前記被加工物の前記内周側縁部を押圧する部分は平面状である、
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の軸受抜け止め構造。 - 前記押圧工具の外周側縁部をその内側よりも突出するようなクサビ状に形成し、前記押圧工具のクサビ状の前記外周側縁部で前記端面の内周側縁部を押圧する、
ことを特徴とする請求項1に記載の軸受抜け止め構造。 - 前記被加工物の端面に、径方向に沿った凹状の溝を円周方向に沿って所定間隔で複数設けた、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の軸受抜け止め構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006192402A JP2008019985A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 軸受抜け止め構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006192402A JP2008019985A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 軸受抜け止め構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=39076088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006192402A Pending JP2008019985A (ja) | 2006-07-13 | 2006-07-13 | 軸受抜け止め構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2008019985A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012038381A (ja) * | 2010-08-05 | 2012-02-23 | Sharp Corp | 光ピックアップ装置、その製造方法および電子機器 |
WO2017068975A1 (ja) * | 2015-10-23 | 2017-04-27 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 高圧燃料供給ポンプとその製造方法並びに2部材の結合方法 |
-
2006
- 2006-07-13 JP JP2006192402A patent/JP2008019985A/ja active Pending
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WO2017068975A1 (ja) * | 2015-10-23 | 2017-04-27 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 高圧燃料供給ポンプとその製造方法並びに2部材の結合方法 |
JPWO2017068975A1 (ja) * | 2015-10-23 | 2018-06-14 | 日立オートモティブシステムズ株式会社 | 高圧燃料供給ポンプとその製造方法並びに2部材の結合方法 |
US10590897B2 (en) | 2015-10-23 | 2020-03-17 | Hitachi Automotive Systems, Ltd. | High-pressure fuel supply pump, manufacturing method thereof, and method of bonding two members |
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