JP2847363B2 - 銅パイプの接合方法 - Google Patents

銅パイプの接合方法

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JP2847363B2 JP32460996A JP32460996A JP2847363B2 JP 2847363 B2 JP2847363 B2 JP 2847363B2 JP 32460996 A JP32460996 A JP 32460996A JP 32460996 A JP32460996 A JP 32460996A JP 2847363 B2 JP2847363 B2 JP 2847363B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅パイプ同志を加
熱溶着して両者を接合する際、銅パイプ内周面に酸化被
膜を形成することがない銅パイプの接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】銅パイプ同志を溶着して両者を接合する
場合、空気中で溶着作業を行うと、高温のため銅パイプ
の内外周面に酸化被膜を生じる。外周面の酸化被膜は研
磨等により容易に除去することができるが、パイプ内周
面に形成された酸化被膜を取り除くのは容易でない。パ
イプ内周面に酸化被膜が残存していると、銅パイプの接
続される機器、例えば空調機などに悪影響を及ぼす。そ
こで、従来はパイプ内に窒素ガスなどの不活性ガスを流
しながら溶着作業を行う方法がとられている。この方法
は予め工場などで溶着作業を行う場合にはよいが、狭い
配管現場で溶着作業を行う場合には窒素ガスボンベ等を
用意する必要があり、困難である。
【0003】このため、ほう酸やアルコールを主成分と
して水に溶解した水溶性の酸化防止剤をパイプ内に塗布
した後、溶着する方法がある。しかし、長尺の銅パイプ
同志を溶着して接合する場合には、溶着に際し高温に加
熱された酸化防止剤が加熱部からある程度距離を隔てた
所で冷やされて、白色の粉状物がパイプ内周面に残存し
て、銅パイプの接続される機器に悪影響を及ぼしてしま
う不都合があった。またアルコールを含んでいるためパ
イプの開口部で発火して危険であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明の目的
は、現場作業が安全かつ容易で、長尺の銅パイプの溶着
にも適用でき、内周面に酸化被膜を生ずることのない銅
パイプの接合方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の銅パイプの接合方法は、銅パイプ同志の接
合部を加熱溶着して両者を一体的に接合するに際し、銅
パイプ内周面の少なくとも接合部に予め油幕を形成した
後、前記接合部を加熱溶着すること、を特徴としてい
る。ここで、前記接合部は、一方の銅パイプの端部と他
方の銅パイプの端部とを互いに嵌合させてなるものとす
ることができる。また、前記油幕は耐熱性の油からなる
油幕であることが好ましい。また、前記接合部の加熱溶
着は、略水平状態を保持しつつ行うことが好ましい。ま
た、前記銅パイプは空調機の冷熱媒の流路をなす銅パイ
プであって、前記油幕を形成する油は空調機の冷熱媒用
油を用いることができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて具体的に説明する。図1は本発明の実施例を
示す銅パイプの接合方法の説明用断面図、図2は接合部
の他の例を示す断面図である。
【0007】図1に示すように、同径の2本の長尺の銅
パイプ1,2を加熱溶着して両パイプ1,2を接合する
場合、一方の銅パイプ1の端部を拡径して、該拡径部に
他方の銅パイプ2の端部を嵌合させて両銅パイプ1,2
を連結する。この状態で銅パイプ内周面3の全域、少な
くとも高温に加熱される接合部4の内周面3aに油を塗
布して油幕を形成しておく。油の塗布は、スプレー式の
ものを用いると容易に塗布できる。次いで、連結した両
銅パイプ1,2の水平状態を保持しつつ、パイプ接合部
4を加熱溶着する。ここで、溶着とは、母材を溶融する
ことなく融点の低いろう材を銅パイプ1,2の間、すな
わち両者の接合面4aに溶融して入れるろう付け及び両
者の接合部4を局部的に溶融状態にまで加熱して接合す
る溶接の両者を含む概念である。
【0008】加熱溶着に際し銅パイプ1,2は高温に加
熱されるが、パイプ内周面3に形成された油幕が銅と空
気中の酸素との接触を防止して銅の酸化を防止する保護
膜の作用をするため、パイプ内周面3に酸化被膜を形成
することがない。そして、配管現場で溶着作業をする場
合にも、発火することなく安全かつ容易に作業できる。
また、長尺の銅パイプ1,2を加熱溶着して接合する場
合に好適である。
【0009】上記において、接合部4は、図1に示すよ
うに、一方の銅パイプ1の端部と他方の銅パイプ2の端
部とを互いに嵌合させたものとするのが、接合部4の強
度が高く、またパイプ1,2外周部に突起物などもない
ので好ましい。なお、接合部4は図2(a)に示すよう
に両銅パイプ1,2の端部にフランジ5,5を設け、該
フランジ5,5同志を突合わせたフランジ接合でもよい
し、同図(b)に示すように両銅パイプ1,2の端部同
志を突合わせた突合わせ接合でもよい。
【0010】なお、加熱溶着に際し、連結した銅パイプ
1,2の両端は開口(6,6)させておく。開口させて
おかないと、加熱溶着した際にパイプ1,2内で膨張し
た空気がパイプ1,2内から逃げることができず、パイ
プの内周面3に酸化被膜が残る。
【0011】上記接合部4の加熱溶着作業は、略水平状
態を保持しつつ行うことが好ましい。連結した銅パイプ
1,2を略水平状態に保持しつつ加熱溶着作業を行わな
いと、パイプ1,2内で加熱された空気がパイプ1,2
の両端の開口6,6から均等に抜けないため、下側の銅
パイプの内周面3に酸化被膜を生ずる。
【0012】ここで、油幕を形成する油としては、耐熱
性の油を用いるのが好ましい。これは、加熱溶着時の熱
によりパイプ内周面3の油幕が変質したり、発火するの
を防止して、酸化を防止する保護膜の機能を十分に発揮
させるためである。
【0013】また、油幕を形成するために用いる油は、
銅パイプ1,2の用途に応じ、パイプ1,2内に油が残
存しても支障がないものを選択する。例えば、空調機の
冷熱媒の流路をなす銅パイプの場合には、油幕を形成す
る油として空調機の冷熱媒用油(潤滑油)を用いれば、
銅パイプ内に油幕が残存していても銅パイプの接続され
る空調機に悪影響を及ぼさず、何ら支障がないので好ま
しい。
【0014】
【実施例】内径17mm、長さ1mの2本の銅パイプを
用意し、この内1本の銅パイプ1の一端を拡径し、他方
の銅パイプ2の端部を該拡径部に嵌合して両銅パイプ
1,2を連結した。次いで、空調機の冷熱媒用油として
日本興業株式会社製 商品名エアコンパルをパイプ1,
2内にスプレー塗布した。連結した両銅パイプ1,2の
水平状態を保持しつつ、パイプ1,2の接合部4を銅ろ
うを用いてろう付けした。ろう付けした後、接合部4近
傍を切断してパイプ内周面3を観察したところ、油幕は
残っていたが酸化被膜は形成されていなかった。これに
対して、油をパイプ内に塗布しなかった他は上記と同様
にして接合部をろう付けした後、パイプ内周面を観察し
たところ、パイプ内周面の接合部及びその周辺には酸化
銅の被膜が形成されていた。
【0015】
【発明の効果】以上説明したように本発明の銅パイプの
接合方法によれば、パイプ内周面に酸化被膜を生ずるこ
とがない。また、現場作業が安全かつ容易で、長尺の銅
パイプの接合にも好適である。また、接合部を両銅パイ
プの端部を互いに嵌合させてなるものとすれば、接合部
の強度が高く、またパイプ外周部に突起物などもないの
で好ましい。また、油幕を耐熱性の油からなる油幕で形
成すれば、油幕の変質や発火を防止して、酸化を防止す
る保護膜の機能を十分に発揮させることができる。ま
た、接合部の加熱溶着を、略水平状態を保持しつつ行え
ば、パイプ内で加熱された空気がパイプの両端の開口か
ら均等に抜けるため、両銅パイプの内周面に酸化被膜を
生ずることがない。また、銅パイプは空調機の冷熱媒の
流路をなす銅パイプであって、油幕を形成する油として
空調機の冷熱媒用油を用いれば、パイプ内周面に油幕が
残存しても銅パイプの接続される空調機に何ら悪影響を
及ぼすことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す銅パイプの接合方法の説
明用断面図。
【図2】接合部の他の例を示す断面図。
【符号の説明】
1,2 銅パイプ 3,3a 内周面 4 接合部 4a 接合面 6 開口

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】銅パイプ同志の接合部を加熱溶着して両者
    を一体的に接合するに際し、銅パイプ内周面の少なくと
    も接合部に予め油幕を形成した後、前記接合部を加熱溶
    着することを特徴とする銅パイプの接合方法。
  2. 【請求項2】前記接合部は、一方の銅パイプの端部と他
    方の銅パイプの端部とを互いに嵌合させてなる請求項1
    に記載の銅パイプの接合方法。
  3. 【請求項3】前記油幕は耐熱性の油からなる油幕である
    請求項1又は2に記載の銅パイプの接合方法。
  4. 【請求項4】前記接合部の加熱溶着は、略水平状態を保
    持しつつ行う請求項1〜3のいずれか1項に記載の銅パ
    イプの接合方法。
  5. 【請求項5】前記銅パイプは空調機の冷熱媒の流路をな
    す銅パイプであって、前記油幕を形成する油は空調機の
    冷熱媒用油である請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    銅パイプの接合方法。
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