JPH11108065A - 針状ころ軸受 - Google Patents
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- JPH11108065A JPH11108065A JP10190547A JP19054798A JPH11108065A JP H11108065 A JPH11108065 A JP H11108065A JP 10190547 A JP10190547 A JP 10190547A JP 19054798 A JP19054798 A JP 19054798A JP H11108065 A JPH11108065 A JP H11108065A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C19/00—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement
- F16C19/22—Bearings with rolling contact, for exclusively rotary movement with bearing rollers essentially of the same size in one or more circular rows, e.g. needle bearings
- F16C19/44—Needle bearings
- F16C19/46—Needle bearings with one row or needles
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/46—Cages for rollers or needles
- F16C33/54—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
- F16C33/541—Details of individual pockets, e.g. shape or roller retaining means
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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- F16C33/54—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal
- F16C33/542—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal
- F16C33/543—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part
- F16C33/546—Cages for rollers or needles made from wire, strips, or sheet metal made from sheet metal from a single part with a M- or W-shaped cross section
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C33/00—Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
- F16C33/30—Parts of ball or roller bearings
- F16C33/66—Special parts or details in view of lubrication
- F16C33/6637—Special parts or details in view of lubrication with liquid lubricant
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16C—SHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
- F16C2360/00—Engines or pumps
- F16C2360/22—Internal combustion engines
Abstract
(57)【要約】
【課題】 滞留異物の排出性と潤滑油の流通性を高め、
軸受寿命を向上させる。 【解決手段】 保持器１のポケット１ａの４つのコーナ
ー部Ａには、それぞれ、円周方向に凹んだ円弧状の周壁
面を有するぬすみ部１ａ４が設けられる。ぬすみ部１ａ
４の深さは、針状ころ２の直径Ｄｗに対して、０．０１
≦ｈ／Ｄｗ≦０．２の範囲内に設定する。ポケット１ａ
のコーナー部Ａにぬすみ部１ａ４を設けることにより、
ぬすみ部１ａ４が潤滑油の流通路となるので、保持器１
の内径側と外径側との間で潤滑油がスムーズに流通す
る。
軸受寿命を向上させる。 【解決手段】 保持器１のポケット１ａの４つのコーナ
ー部Ａには、それぞれ、円周方向に凹んだ円弧状の周壁
面を有するぬすみ部１ａ４が設けられる。ぬすみ部１ａ
４の深さは、針状ころ２の直径Ｄｗに対して、０．０１
≦ｈ／Ｄｗ≦０．２の範囲内に設定する。ポケット１ａ
のコーナー部Ａにぬすみ部１ａ４を設けることにより、
ぬすみ部１ａ４が潤滑油の流通路となるので、保持器１
の内径側と外径側との間で潤滑油がスムーズに流通す
る。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、保持器と複数の針
状ころとをアッセンブリした針状ころ軸受に関する。本
発明の針状ころ軸受は、自動車、建設機械、農業機械等
のトランスミッションにおける軸（メインシャフト、カ
ウンターシャフト）や歯車（被動変速歯車）の支持軸
受、２輪車エンジン等におけるコネクティングロッドの
支持軸受、遊星歯車装置における遊星歯車の支持軸受と
して好適である。
状ころとをアッセンブリした針状ころ軸受に関する。本
発明の針状ころ軸受は、自動車、建設機械、農業機械等
のトランスミッションにおける軸（メインシャフト、カ
ウンターシャフト）や歯車（被動変速歯車）の支持軸
受、２輪車エンジン等におけるコネクティングロッドの
支持軸受、遊星歯車装置における遊星歯車の支持軸受と
して好適である。
【０００２】
【従来の技術】例えば、自動車等のトランスミッション
では、被動変速歯車の支持部に、保持器と複数の針状こ
ろとをアッセンブリした、軌道輪なしの針状ころ軸受を
使用する場合が多い。これは、軽量で断面高さが小さ
く、かつ、負荷容量が大きいという、この種の針状ころ
軸受の利点を生かして、トランスミッションの小型・軽
量化を図るためである。
では、被動変速歯車の支持部に、保持器と複数の針状こ
ろとをアッセンブリした、軌道輪なしの針状ころ軸受を
使用する場合が多い。これは、軽量で断面高さが小さ
く、かつ、負荷容量が大きいという、この種の針状ころ
軸受の利点を生かして、トランスミッションの小型・軽
量化を図るためである。
【０００３】図８は、トランスミッションの被動変速歯
車を支持する従来の針状ころ軸受を示している。この針
状ころ軸受は、複数の長窓形のポケット１１ａが円周所
定間隔に形成された保持器１１と、保持器１１のポケッ
ト１１ａに収容された複数の針状ころ１２とで構成され
る。
車を支持する従来の針状ころ軸受を示している。この針
状ころ軸受は、複数の長窓形のポケット１１ａが円周所
定間隔に形成された保持器１１と、保持器１１のポケッ
ト１１ａに収容された複数の針状ころ１２とで構成され
る。
【０００４】保持器１１は、ポケット１１ａの軸方向両
側が環状部１１ｂ、円周方向両側が環状部１１ｂに連続
した柱部１１ｃになった環体である。柱部１１ｃの軸方
向中央部分１１ｃ１は軸方向両側部分１１ｃ２よりも小
径となるように凹み、軸方向中央部分１１ｃ１と軸方向
両側部分１１ｃ２とは傾斜部分１１ｃ３を介して連続し
ている。また、環状部１１ｂは、柱部１１ｃの軸方向両
側部分１１ｃ２から内径側に鍔状に突出している。その
ため、保持器１１の柱部１１ｃを含む縦断面形状は全体
として略Ｍ字状をなす。
側が環状部１１ｂ、円周方向両側が環状部１１ｂに連続
した柱部１１ｃになった環体である。柱部１１ｃの軸方
向中央部分１１ｃ１は軸方向両側部分１１ｃ２よりも小
径となるように凹み、軸方向中央部分１１ｃ１と軸方向
両側部分１１ｃ２とは傾斜部分１１ｃ３を介して連続し
ている。また、環状部１１ｂは、柱部１１ｃの軸方向両
側部分１１ｃ２から内径側に鍔状に突出している。その
ため、保持器１１の柱部１１ｃを含む縦断面形状は全体
として略Ｍ字状をなす。
【０００５】図８（ｂ）に拡大して示すように、保持器
１１のポケット１１ａの４つのコーナー部Ａ’には、そ
れぞれ、応力集中を緩和するために、隅アール１１ａ１
が設けられる。隅アール１１ａ１の大きさ（曲率半径）
は、針状ころ１２との干渉を回避するため、針状ころ１
２の端面チャンファ１２ａの面取り寸法よりも小さく設
定されている。
１１のポケット１１ａの４つのコーナー部Ａ’には、そ
れぞれ、応力集中を緩和するために、隅アール１１ａ１
が設けられる。隅アール１１ａ１の大きさ（曲率半径）
は、針状ころ１２との干渉を回避するため、針状ころ１
２の端面チャンファ１２ａの面取り寸法よりも小さく設
定されている。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】トランスミッションに
組み込まれる針状ころ軸受は、はね上げ方式や強制循環
方式で供給される潤滑油によって潤滑されるが、潤滑油
に歯車の摩耗粉等の異物が多く混入していると、その異
物が軸受内部に滞留して、軸受寿命を低下させる要因と
なる場合がある。これは、異物滞留によって、軸受の接
触面に、異物噛込みによる圧痕を起点とする剥離や、潤
滑油膜の形成が阻害されることによるピーリング等が生
じるためである。特に、被動変速歯車を支持する軸受は
特殊な荷重条件で運転されるので（メインシャフトに対
して空転する時は軽荷重、メインシャフトと共に回転す
る時は高荷重が作用する。）、異物滞留や潤滑油の流通
性阻害に起因する接触面の損傷が生じ易い傾向にある。
組み込まれる針状ころ軸受は、はね上げ方式や強制循環
方式で供給される潤滑油によって潤滑されるが、潤滑油
に歯車の摩耗粉等の異物が多く混入していると、その異
物が軸受内部に滞留して、軸受寿命を低下させる要因と
なる場合がある。これは、異物滞留によって、軸受の接
触面に、異物噛込みによる圧痕を起点とする剥離や、潤
滑油膜の形成が阻害されることによるピーリング等が生
じるためである。特に、被動変速歯車を支持する軸受は
特殊な荷重条件で運転されるので（メインシャフトに対
して空転する時は軽荷重、メインシャフトと共に回転す
る時は高荷重が作用する。）、異物滞留や潤滑油の流通
性阻害に起因する接触面の損傷が生じ易い傾向にある。
【０００７】上記のような異物滞留や潤滑油の流通性阻
害による軸受寿命低下の問題は、例えば、エンジンのコ
ネクティングロッドを支持する針状ころ軸受や、遊星歯
車装置に組み込まれる針状ころ軸受についても同様に起
こる。特に、コネクティングロッドの大径ボス部を支持
する針状ころ軸受は、構造上、大きな遠心力と慣性力を
受けるので、保持器の摺動面等において油膜切れが起こ
り易く、そのため、滞留異物の排出と潤滑油の流通を促
進することは技術上の重要な課題になる。
害による軸受寿命低下の問題は、例えば、エンジンのコ
ネクティングロッドを支持する針状ころ軸受や、遊星歯
車装置に組み込まれる針状ころ軸受についても同様に起
こる。特に、コネクティングロッドの大径ボス部を支持
する針状ころ軸受は、構造上、大きな遠心力と慣性力を
受けるので、保持器の摺動面等において油膜切れが起こ
り易く、そのため、滞留異物の排出と潤滑油の流通を促
進することは技術上の重要な課題になる。
【０００８】そこで、本発明は、この種の針状ころ軸受
において、滞留異物の排出性と潤滑油の流通性を高め、
軸受寿命の向上を図ることを目的とする。
において、滞留異物の排出性と潤滑油の流通性を高め、
軸受寿命の向上を図ることを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、複数の長窓形のポケットが円周所定間隔
に形成された保持器と、保持器のポケットに収容された
複数の針状ころとを備えた針状ころ軸受において、保持
器のポケットのコーナー部に、潤滑油の流通路となる円
周方向に凹んだぬすみ部を設けた構成を提供する。この
ぬすみ部を介して潤滑油を流通させることにより、滞留
異物の排出性と潤滑油の流通性が向上する。
め、本発明は、複数の長窓形のポケットが円周所定間隔
に形成された保持器と、保持器のポケットに収容された
複数の針状ころとを備えた針状ころ軸受において、保持
器のポケットのコーナー部に、潤滑油の流通路となる円
周方向に凹んだぬすみ部を設けた構成を提供する。この
ぬすみ部を介して潤滑油を流通させることにより、滞留
異物の排出性と潤滑油の流通性が向上する。
【００１０】ぬすみ部の大きさは特に限定されないが、
その円周方向の深さｈを、針状ころの直径Ｄｗに対し
て、０．０１≦ｈ／Ｄｗ≦０．２の範囲、好ましくは
０．０５＜ｈ／Ｄｗ≦０．２の範囲内に設定するのが、
上記のような効果を得る上で好ましい。
その円周方向の深さｈを、針状ころの直径Ｄｗに対し
て、０．０１≦ｈ／Ｄｗ≦０．２の範囲、好ましくは
０．０５＜ｈ／Ｄｗ≦０．２の範囲内に設定するのが、
上記のような効果を得る上で好ましい。
【００１１】本発明の針状ころ軸受は、トランスミッシ
ョンにおける回転部材の支持軸受として好適である。こ
こでの回転部材は、メインシャフト、カウンターシャフ
ト、被動変速歯車である。本発明の針状ころ軸受は、特
に被動変速歯車の支持軸受として用いられた場合に好ま
しい結果を生ずる。
ョンにおける回転部材の支持軸受として好適である。こ
こでの回転部材は、メインシャフト、カウンターシャフ
ト、被動変速歯車である。本発明の針状ころ軸受は、特
に被動変速歯車の支持軸受として用いられた場合に好ま
しい結果を生ずる。
【００１２】また、本発明の針状ころ軸受は、エンジン
におけるコネクティングロッドの支持軸受や、遊星歯車
装置における遊星歯車の支持軸受としても好適である。
におけるコネクティングロッドの支持軸受や、遊星歯車
装置における遊星歯車の支持軸受としても好適である。
【００１３】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
従って説明する。
従って説明する。
【００１４】図１は、自動車のトランスミッション（同
期噛合式）における変速歯車の周辺部を例示している。
期噛合式）における変速歯車の周辺部を例示している。
【００１５】メインシャフト２１とカウンターシャフト
２２とが所定間隔で平行配置され、図示されていないミ
ッションケースに回転自在に支持される。メインシャフ
ト２１は出力軸（駆動車輪側）に連動され、カウンター
シャフト２２は入力軸（エンジン側）に連動される。
２２とが所定間隔で平行配置され、図示されていないミ
ッションケースに回転自在に支持される。メインシャフ
ト２１は出力軸（駆動車輪側）に連動され、カウンター
シャフト２２は入力軸（エンジン側）に連動される。
【００１６】カウンターシャフト２２には駆動変速歯車
２３が一体に設けられ、メインシャフト２１には針状こ
ろ軸受Ｂを介して被動変速歯車２４が回転自在に装着さ
れる。駆動変速歯車２３と被動変速歯車２４とは常時歯
合している。被動変速歯車２４の一側にはスプライン歯
２５とコーン２６が形成され、コーン１８の端面に近接
してハブ２７が配設され、メインシャフト２１に一体に
係合連結される。ハブ２７とコーン２６との間にはシン
クロ機構２８が介装され、また、ハブ２７の外周にはス
リーブ２９が軸方向に移動自在にスプライン連結され
る。
２３が一体に設けられ、メインシャフト２１には針状こ
ろ軸受Ｂを介して被動変速歯車２４が回転自在に装着さ
れる。駆動変速歯車２３と被動変速歯車２４とは常時歯
合している。被動変速歯車２４の一側にはスプライン歯
２５とコーン２６が形成され、コーン１８の端面に近接
してハブ２７が配設され、メインシャフト２１に一体に
係合連結される。ハブ２７とコーン２６との間にはシン
クロ機構２８が介装され、また、ハブ２７の外周にはス
リーブ２９が軸方向に移動自在にスプライン連結され
る。
【００１７】同図に示す状態では、被動変速歯車２４は
駆動変速歯車２３の回転受けて、メインシャフト２１に
対して空転する。一方、スリーブ２９が同図に示す状態
から軸方向に移動すると、これがシンクロ機構２８を介
して被動変速歯車２４のスプライン歯２５に係合して、
被動変速歯車２４とメインシャフト２１との間が連結さ
れる。これにより、駆動変速歯車２３の回転が被動変速
歯車２４によって所定の変速比で減速されて、メインシ
ャフト２１に伝達される。
駆動変速歯車２３の回転受けて、メインシャフト２１に
対して空転する。一方、スリーブ２９が同図に示す状態
から軸方向に移動すると、これがシンクロ機構２８を介
して被動変速歯車２４のスプライン歯２５に係合して、
被動変速歯車２４とメインシャフト２１との間が連結さ
れる。これにより、駆動変速歯車２３の回転が被動変速
歯車２４によって所定の変速比で減速されて、メインシ
ャフト２１に伝達される。
【００１８】針状ころ軸受Ｂは、被動変速歯車２４がメ
インシャフト２１に対して空転する時は軽荷重、被動変
速歯車２４がメインシャフト２１と一体に回転する時は
高荷重を受ける。
インシャフト２１に対して空転する時は軽荷重、被動変
速歯車２４がメインシャフト２１と一体に回転する時は
高荷重を受ける。
【００１９】図２は、上記のようなトランスミッション
において、被動変速歯車２４の内周面とメインシャフト
２１の外周面との間に介装される針状ころ軸受Ｂの一形
態を例示している。この実施形態の針状ころ軸受Ｂは、
複数の長窓形のポケット１ａが円周所定間隔に形成され
た保持器１と、保持器１のポケット１ａに転動自在に収
容保持された複数の針状ころ２とで構成される。
において、被動変速歯車２４の内周面とメインシャフト
２１の外周面との間に介装される針状ころ軸受Ｂの一形
態を例示している。この実施形態の針状ころ軸受Ｂは、
複数の長窓形のポケット１ａが円周所定間隔に形成され
た保持器１と、保持器１のポケット１ａに転動自在に収
容保持された複数の針状ころ２とで構成される。
【００２０】保持器１は、ポケット１ａの軸方向両側が
環状部１ｂ、円周方向両側が環状部１ｂに連続した柱部
１ｃになった環体である（２分割構造とされる場合があ
る。）。柱部１ｃの軸方向中央部分１ｃ１は軸方向両側
部分１ｃ２よりも小径となるように凹み、軸方向中央部
分１ｃ１と軸方向両側部分１ｃ２とは傾斜部分１ｃ３を
介して連続している。また、環状部１ｂは、柱部１ｃの
軸方向両側部分１ｃ２から内径側に鍔状に突出してい
る。そのため、保持器１の柱部１ｃを含む縦断面形状は
全体として略Ｍ字状をなす。
環状部１ｂ、円周方向両側が環状部１ｂに連続した柱部
１ｃになった環体である（２分割構造とされる場合があ
る。）。柱部１ｃの軸方向中央部分１ｃ１は軸方向両側
部分１ｃ２よりも小径となるように凹み、軸方向中央部
分１ｃ１と軸方向両側部分１ｃ２とは傾斜部分１ｃ３を
介して連続している。また、環状部１ｂは、柱部１ｃの
軸方向両側部分１ｃ２から内径側に鍔状に突出してい
る。そのため、保持器１の柱部１ｃを含む縦断面形状は
全体として略Ｍ字状をなす。
【００２１】このような形状の保持器１は、例えば、鋼
管素材から削旋加工によって略Ｍ字状の基本形状を削り
出した後、ポケットの抜き加工（プレス加工等）を行う
ことによって製造することができる（削り出し保持
器）。
管素材から削旋加工によって略Ｍ字状の基本形状を削り
出した後、ポケットの抜き加工（プレス加工等）を行う
ことによって製造することができる（削り出し保持
器）。
【００２２】柱部１ｃの軸方向両側部分１ｃ２の内側
（ポケット側）には、針状ころ２の外径側への抜けを防
止するためのポケット壁面（ころ抜け止め）１ａ１が形
成される。また、柱部１ｃの傾斜部分１ｃ３の内側に
は、針状ころ２の転動面とピッチ円（針状ころ２のピッ
チ円）ＰＣＤ上で接触するポケット壁面１ａ２が形成さ
れ、柱部１ｃの軸方向中央部分１ｃ１の内側には、針状
ころ２の内径側への落ちを防止するためのポケット壁面
（ころ落ち止め）１ａ３が形成される。
（ポケット側）には、針状ころ２の外径側への抜けを防
止するためのポケット壁面（ころ抜け止め）１ａ１が形
成される。また、柱部１ｃの傾斜部分１ｃ３の内側に
は、針状ころ２の転動面とピッチ円（針状ころ２のピッ
チ円）ＰＣＤ上で接触するポケット壁面１ａ２が形成さ
れ、柱部１ｃの軸方向中央部分１ｃ１の内側には、針状
ころ２の内径側への落ちを防止するためのポケット壁面
（ころ落ち止め）１ａ３が形成される。
【００２３】図３に拡大して示すように、保持器１のポ
ケット１ａの４つのコーナー部Ａには、それぞれ、円周
方向に凹んだ円弧状の周壁面を有するぬすみ部１ａ４が
設けられる。このぬすみ部１ａ４は、例えば、ダイスと
ポンチとを用いてポケット１ａを抜き加工（プレス加
工）する際に、ポンチの４つの角部に円周方向に突出す
る突起を設けておくことによって成形することができ
る。
ケット１ａの４つのコーナー部Ａには、それぞれ、円周
方向に凹んだ円弧状の周壁面を有するぬすみ部１ａ４が
設けられる。このぬすみ部１ａ４は、例えば、ダイスと
ポンチとを用いてポケット１ａを抜き加工（プレス加
工）する際に、ポンチの４つの角部に円周方向に突出す
る突起を設けておくことによって成形することができ
る。
【００２４】ぬすみ部１ａ４の深さｈ、すなわち、ぬす
み部１ａ４の円周方向の頂部１ａ４１とポケット壁面１
ａ１との間の円周方向寸法は、針状ころ２の直径Ｄｗに
対して、０．０１≦ｈ／Ｄｗ≦０．２、好ましくは０．
０５＜ｈ／Ｄｗ≦０．２の範囲内に設定する。ｈ／Ｄｗ
が０．０１未満であると本発明の意図する効果が得られ
ず、逆に、ｈ／Ｄｗが０．２を超えると保持器１の強度
低下につながる可能性がある。また、ぬすみ部１ａ４の
軸方向寸法Ｓは、ポケット壁面１ａ１の中央側端からポ
ケット１ａの軸方向端面までの軸方向寸法Ｘに対して、
Ｓ≦０．６Ｘの範囲内に設定するのが好ましい。Ｓが
０．６Ｘを超えると、ころ抜け止めとなるポケット壁面
１ａ１の軸方向寸法ｔが小さくなり過ぎ、針状ころ２の
外径側への抜けに対する規制力が不足する可能性があ
る。
み部１ａ４の円周方向の頂部１ａ４１とポケット壁面１
ａ１との間の円周方向寸法は、針状ころ２の直径Ｄｗに
対して、０．０１≦ｈ／Ｄｗ≦０．２、好ましくは０．
０５＜ｈ／Ｄｗ≦０．２の範囲内に設定する。ｈ／Ｄｗ
が０．０１未満であると本発明の意図する効果が得られ
ず、逆に、ｈ／Ｄｗが０．２を超えると保持器１の強度
低下につながる可能性がある。また、ぬすみ部１ａ４の
軸方向寸法Ｓは、ポケット壁面１ａ１の中央側端からポ
ケット１ａの軸方向端面までの軸方向寸法Ｘに対して、
Ｓ≦０．６Ｘの範囲内に設定するのが好ましい。Ｓが
０．６Ｘを超えると、ころ抜け止めとなるポケット壁面
１ａ１の軸方向寸法ｔが小さくなり過ぎ、針状ころ２の
外径側への抜けに対する規制力が不足する可能性があ
る。
【００２５】保持器１のポケット１ａのコーナー部Ａに
上記のようなぬすみ部１ａ４を設けることにより、ぬす
み部１ａ４が潤滑油の流通路となるので、保持器１の内
径側と外径側との間で潤滑油がスムーズに流通する。そ
のため、潤滑油に混入したギヤ摩耗粉等の異物が軸受内
部に滞留しにくくなると同時に、軸受の接触面への潤滑
油の供給も円滑になされる。
上記のようなぬすみ部１ａ４を設けることにより、ぬす
み部１ａ４が潤滑油の流通路となるので、保持器１の内
径側と外径側との間で潤滑油がスムーズに流通する。そ
のため、潤滑油に混入したギヤ摩耗粉等の異物が軸受内
部に滞留しにくくなると同時に、軸受の接触面への潤滑
油の供給も円滑になされる。
【００２６】また、前述したように、従来保持器では、
針状ころとの干渉を回避するため、ポケットのコーナー
部の隅アールを針状ころのチャンファよりも小さく設定
していたが、ぬすみ部１ａ４は円周方向に凹んだ形状で
あるため、従来の隅アールに比べて曲率半径を大きく採
ることができ（例えば、針状ころ２における一般的なチ
ャンファ２ａの面取り寸法の１．５倍以上に設定するこ
とができる。）、これにより、コーナー部Ａにおける応
力集中を緩和して、保持器１の強度を高めることができ
る。
針状ころとの干渉を回避するため、ポケットのコーナー
部の隅アールを針状ころのチャンファよりも小さく設定
していたが、ぬすみ部１ａ４は円周方向に凹んだ形状で
あるため、従来の隅アールに比べて曲率半径を大きく採
ることができ（例えば、針状ころ２における一般的なチ
ャンファ２ａの面取り寸法の１．５倍以上に設定するこ
とができる。）、これにより、コーナー部Ａにおける応
力集中を緩和して、保持器１の強度を高めることができ
る。
【００２７】上記実施形態の針状ころ軸受Ｂ（本発明
品）と、保持器にぬすみ部を設けていない従来の針状こ
ろ軸受（従来品）を用いて、耐久性試験を行った。その
結果を図４に示す。試験は、ラジアル荷重５１３．９
Ｎ、回転数１７０００ｒｐｍの条件下で試験軸受を運転
し、接触面に剥離やピーリング等の損傷が発生した時点
を寿命として、運転開始から寿命に到るまでの総回転数
をカウントすることにより行った。同図に示すように、
従来品の寿命（総回転数）を１とした場合、本発明品は
総回転数が１．７倍になった時点でも接触面に損傷の発
生が認められず（試験はこの時点で打ち切った。）、優
れた耐久性を示した。
品）と、保持器にぬすみ部を設けていない従来の針状こ
ろ軸受（従来品）を用いて、耐久性試験を行った。その
結果を図４に示す。試験は、ラジアル荷重５１３．９
Ｎ、回転数１７０００ｒｐｍの条件下で試験軸受を運転
し、接触面に剥離やピーリング等の損傷が発生した時点
を寿命として、運転開始から寿命に到るまでの総回転数
をカウントすることにより行った。同図に示すように、
従来品の寿命（総回転数）を１とした場合、本発明品は
総回転数が１．７倍になった時点でも接触面に損傷の発
生が認められず（試験はこの時点で打ち切った。）、優
れた耐久性を示した。
【００２８】図５は、エンジン（原動機付自動２輪車等
の２サイクルエンジン）のクランク軸３１とコネクティ
ングロッド３２を示している。
の２サイクルエンジン）のクランク軸３１とコネクティ
ングロッド３２を示している。
【００２９】クランク軸３１は、図示されていないクラ
ンク室の内部に配置され、回転中心軸３１ａと、バラン
スウェイト３１ｂと、クランクピン３１ｃとで構成され
る。クランクピン３１ｃは、バランスウェイト３１ｂと
一体で形成される場合もあるし、別体で形成される場合
もある。コネクティングロッド３２は、一端に大径ボス
部３２ａ、他端に小径ボス部３２ｂを備え、大径ボス部
３２ａを針状ころ軸受Ｂ’を介してクランクピン３１ｃ
に嵌合される。尚、コネクティングロッド３２の小径ボ
ス部３２ｂは図示されていないピストンのピストンピン
に軸受を介して嵌合される。
ンク室の内部に配置され、回転中心軸３１ａと、バラン
スウェイト３１ｂと、クランクピン３１ｃとで構成され
る。クランクピン３１ｃは、バランスウェイト３１ｂと
一体で形成される場合もあるし、別体で形成される場合
もある。コネクティングロッド３２は、一端に大径ボス
部３２ａ、他端に小径ボス部３２ｂを備え、大径ボス部
３２ａを針状ころ軸受Ｂ’を介してクランクピン３１ｃ
に嵌合される。尚、コネクティングロッド３２の小径ボ
ス部３２ｂは図示されていないピストンのピストンピン
に軸受を介して嵌合される。
【００３０】ガソリンと潤滑油との混合気がクランク室
に送り込まれ、さらにシリンダの上下動作に応じてシリ
ンダの燃焼室に導かれて燃焼される。そして、シリンダ
室内の混合気の燃焼力によってピストンが上下運動を行
い、このピストンの上下運動がコネクティングロッド３
２とクランクピン３１ｃによって回転中心軸３１ａの回
転運動に変換されて、エンジンが回転する。針状ころ軸
受Ｂ’（および、コネクティングロッド３２の小径ボス
部３２ｂの内周面とピストンのピストンピンの外周面と
の間に介装される軸受）は、ピストンの上下運動とクラ
ンクピン３１ｃの偏心回転運動に伴うコネクティングロ
ッド３２の動作を円滑に案内する役割を持つ。これら軸
受は、クランク室やシリンダ室に送り込まれるガソリン
と潤滑油との混合気中の潤滑油によって潤滑され、しか
もエンジン内の高温にさらされるので、潤滑条件が非常
に厳しい。特に、コネクティングロッド３２の大径ボス
部３２ａを支持する針状ころ軸受Ｂ’は、構造上、大き
な遠心力と慣性力を受けるので、保持器の摺動面等にお
いて油膜切れが起こり易い傾向にある。
に送り込まれ、さらにシリンダの上下動作に応じてシリ
ンダの燃焼室に導かれて燃焼される。そして、シリンダ
室内の混合気の燃焼力によってピストンが上下運動を行
い、このピストンの上下運動がコネクティングロッド３
２とクランクピン３１ｃによって回転中心軸３１ａの回
転運動に変換されて、エンジンが回転する。針状ころ軸
受Ｂ’（および、コネクティングロッド３２の小径ボス
部３２ｂの内周面とピストンのピストンピンの外周面と
の間に介装される軸受）は、ピストンの上下運動とクラ
ンクピン３１ｃの偏心回転運動に伴うコネクティングロ
ッド３２の動作を円滑に案内する役割を持つ。これら軸
受は、クランク室やシリンダ室に送り込まれるガソリン
と潤滑油との混合気中の潤滑油によって潤滑され、しか
もエンジン内の高温にさらされるので、潤滑条件が非常
に厳しい。特に、コネクティングロッド３２の大径ボス
部３２ａを支持する針状ころ軸受Ｂ’は、構造上、大き
な遠心力と慣性力を受けるので、保持器の摺動面等にお
いて油膜切れが起こり易い傾向にある。
【００３１】上記構造において、コネクティングロッド
３２の大径ボス部３２ａの内周面とクランクピン３１ｃ
の外周面との間に介装される針状ころ軸受Ｂ’として、
上述した実施形態の針状ころ軸受Ｂを用いることによ
り、上記の潤滑上の問題を解消し、軸受部の長寿命化を
図ることができる。尚、本発明の針状ころ軸受は、コネ
クティングロッド３２の小径ボス部３２ｂを支持する軸
受として用いることもできる。
３２の大径ボス部３２ａの内周面とクランクピン３１ｃ
の外周面との間に介装される針状ころ軸受Ｂ’として、
上述した実施形態の針状ころ軸受Ｂを用いることによ
り、上記の潤滑上の問題を解消し、軸受部の長寿命化を
図ることができる。尚、本発明の針状ころ軸受は、コネ
クティングロッド３２の小径ボス部３２ｂを支持する軸
受として用いることもできる。
【００３２】図６は、遊星歯車装置（遊星歯車減速機）
を示している。
を示している。
【００３３】入力部材４１の外周に設けられた太陽歯車
４１ａと、ケーシング４２の内周に設けられた固定歯車
４２ａとの間に複数の遊星歯車４３が円周等間隔に介装
され、太陽歯車４１ａと固定歯車４２ａの双方と歯合す
る。各遊星歯車４３は、それぞれ、針状ころ軸受Ｂ”を
介して支持軸４４に回転自在に支持され、また、各支持
軸４４は、それぞれ、出力部材４５に固定される。
４１ａと、ケーシング４２の内周に設けられた固定歯車
４２ａとの間に複数の遊星歯車４３が円周等間隔に介装
され、太陽歯車４１ａと固定歯車４２ａの双方と歯合す
る。各遊星歯車４３は、それぞれ、針状ころ軸受Ｂ”を
介して支持軸４４に回転自在に支持され、また、各支持
軸４４は、それぞれ、出力部材４５に固定される。
【００３４】入力部材４１（太陽歯車４１ａ）が回転す
ると、遊星歯車４３が支持軸４４の軸心回りに自転しな
がら、入力部材４１の軸心回りに公転する。そして、そ
の遊星歯車４３の公転運動が支持軸４４を介して出力部
材４５の回転運動に変換され、出力部材４５が所定の減
速比で減速されて回転する。
ると、遊星歯車４３が支持軸４４の軸心回りに自転しな
がら、入力部材４１の軸心回りに公転する。そして、そ
の遊星歯車４３の公転運動が支持軸４４を介して出力部
材４５の回転運動に変換され、出力部材４５が所定の減
速比で減速されて回転する。
【００３５】遊星歯車４３を支持軸４４に対して回転自
在に支持する針状ころ軸受Ｂ”は、ケーシング４２内の
潤滑油によって潤滑されるが、ケーシング４２内の潤滑
油にはギヤ摩耗粉等の異物が混入しており、異物滞留や
潤滑油の流通性阻害による軸受寿命低下の問題が起こり
易い。
在に支持する針状ころ軸受Ｂ”は、ケーシング４２内の
潤滑油によって潤滑されるが、ケーシング４２内の潤滑
油にはギヤ摩耗粉等の異物が混入しており、異物滞留や
潤滑油の流通性阻害による軸受寿命低下の問題が起こり
易い。
【００３６】上記構造において、遊星歯車４３の内周面
と支持軸４４の外周面との間に介装される針状ころ軸受
Ｂ”として、上述した実施形態の針状ころ軸受Ｂを用い
ることにより、上記の潤滑上の問題を解消し、軸受部の
長寿命化を図ることができる。
と支持軸４４の外周面との間に介装される針状ころ軸受
Ｂ”として、上述した実施形態の針状ころ軸受Ｂを用い
ることにより、上記の潤滑上の問題を解消し、軸受部の
長寿命化を図ることができる。
【００３７】尚、本発明において、保持器の材質、製造
方法、形状・構造等は、以上に例示したものに限定され
ない。例えば、保持器として、上述した削り出し保持器
の他、鋼板プレス製保持器、溶接保持器、樹脂製保持器
を用いることができる。鋼板プレス製保持器は、鋼板素
材から絞り成形、底抜き加工によって略Ｍ字状の基本断
面形状を有する円筒素材を成形し、さらにその円筒素材
に対してポケットの抜き加工を行ったものである。溶接
保持器は、鋼板素材からプレス加工によって所要の基本
断面形状を有する平板状素材を成形した後、その平板状
素材に対してポケットの抜き加工を行い、その後、平板
状素材の両端を相互に溶着して環体にしたものである。
樹脂製保持器は、樹脂材を射出成形等して所要の形状に
成形したものである｛例えば図７（ｃ）に示す保持
器）。また、保持器として、上述した略Ｍ字状保持器の
他、図７に示す種々の形状・構造の保持器を採用するこ
とができる。
方法、形状・構造等は、以上に例示したものに限定され
ない。例えば、保持器として、上述した削り出し保持器
の他、鋼板プレス製保持器、溶接保持器、樹脂製保持器
を用いることができる。鋼板プレス製保持器は、鋼板素
材から絞り成形、底抜き加工によって略Ｍ字状の基本断
面形状を有する円筒素材を成形し、さらにその円筒素材
に対してポケットの抜き加工を行ったものである。溶接
保持器は、鋼板素材からプレス加工によって所要の基本
断面形状を有する平板状素材を成形した後、その平板状
素材に対してポケットの抜き加工を行い、その後、平板
状素材の両端を相互に溶着して環体にしたものである。
樹脂製保持器は、樹脂材を射出成形等して所要の形状に
成形したものである｛例えば図７（ｃ）に示す保持
器）。また、保持器として、上述した略Ｍ字状保持器の
他、図７に示す種々の形状・構造の保持器を採用するこ
とができる。
【００３８】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
保持器のポケットのコーナー部に、潤滑油の流通路とな
る円周方向に凹んだぬすみ部を設けたので、滞留異物の
排出性と潤滑油の流通性を高め、軸受寿命を向上させる
ことができる。
保持器のポケットのコーナー部に、潤滑油の流通路とな
る円周方向に凹んだぬすみ部を設けたので、滞留異物の
排出性と潤滑油の流通性を高め、軸受寿命を向上させる
ことができる。
【００３９】本発明の針状ころ軸受は、トランスミッシ
ョンにおける回転部材の支持軸受、エンジンにおけるコ
ネクティングロッドの支持軸受、遊星歯車装置における
遊星歯車の支持軸受として用いられた場合に、寿命増大
効果が顕著である。
ョンにおける回転部材の支持軸受、エンジンにおけるコ
ネクティングロッドの支持軸受、遊星歯車装置における
遊星歯車の支持軸受として用いられた場合に、寿命増大
効果が顕著である。
【図１】トランスミッションの変速歯車の周辺を示す部
分拡大断面図である。
分拡大断面図である。
【図２】本発明に係わる針状ころ軸受の実施形態を示す
断面図である。
断面図である。
【図３】保持器のポケットのコーナー部を示す部分拡大
平面図である。
平面図である。
【図４】耐久試験の結果を示す図である。
【図５】エンジンにおけるコネクティングロッドの周辺
を示す部分断面図である。
を示す部分断面図である。
【図６】遊星歯車装置を示す断面図である。
【図７】保持器の形状・構造のバリエーションを示す断
面図である。
面図である。
【図８】従来の針状ころ軸受を示す断面図（図ａ）、保
持器のポケットのコーナー部を示す拡大平面図（図）で
ある。
持器のポケットのコーナー部を示す拡大平面図（図）で
ある。
１ 保持器 1a ポケット １ａ４ ぬすみ部 ｈ ぬすみ部の深さ Ａ コーナー部
Claims (8)
- 【請求項１】 複数の長窓形のポケットが円周所定間隔
に形成された保持器と、保持器のポケットに収容された
複数の針状ころとを備えた針状ころ軸受において、 上記保持器のポケットのコーナー部に、潤滑油の流通路
となる円周方向に凹んだぬすみ部を設けたことを特徴と
する針状ころ軸受。 - 【請求項２】 上記ぬすみ部の円周方向の深さｈが、針
状ころの直径Ｄｗに対して、０．０１≦ｈ／Ｄｗ≦０．
２である請求項１記載の針状ころ軸受。 - 【請求項３】 トランスミッションにおける回転部材の
支持に用いられる請求項１又は２記載の針状ころ軸受。 - 【請求項４】 上記回転部材が被動変速歯車である請求
項３記載の針状ころ軸受。 - 【請求項５】 エンジンにおけるコネクティングロッド
の支持に用いられる請求項１又は２記載の針状ころ軸
受。 - 【請求項６】 遊星歯車装置における遊星歯車の支持に
用いられる請求項１又は２記載の針状ころ軸受。 - 【請求項７】 針状ころを収容するための複数の長窓形
のポケットが円周所定間隔に形成された針状ころ軸受用
保持器において、上記ポケットのコーナー部に、潤滑油
の流通路となる円周方向に凹んだぬすみ部を設けたこと
を特徴とする針状ころ軸受用保持器。 - 【請求項８】 上記ぬすみ部の円周方向の深さｈが、収
容される針状ころの直径Ｄｗに対して、０．０１≦ｈ／
Ｄｗ≦０．２である請求項７記載の針状ころ軸受用保持
器。
Priority Applications (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10190547A JPH11108065A (ja) | 1997-08-06 | 1998-07-06 | 針状ころ軸受 |
| US09/123,347 US6068406A (en) | 1997-08-06 | 1998-07-28 | Needle roller bearing |
| DE19835261A DE19835261A1 (de) | 1997-08-06 | 1998-08-04 | Nadellager |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21196797 | 1997-08-06 | ||
| JP9-211967 | 1997-08-06 | ||
| JP10190547A JPH11108065A (ja) | 1997-08-06 | 1998-07-06 | 針状ころ軸受 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11108065A true JPH11108065A (ja) | 1999-04-20 |
Family
ID=26506165
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10190547A Pending JPH11108065A (ja) | 1997-08-06 | 1998-07-06 | 針状ころ軸受 |
Country Status (3)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6068406A (ja) |
| JP (1) | JPH11108065A (ja) |
| DE (1) | DE19835261A1 (ja) |
Cited By (11)
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| WO2006013756A1 (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-09 | Nsk Ltd. | 回転支持装置 |
| JP2008241026A (ja) * | 2007-02-26 | 2008-10-09 | Ntn Corp | 保持器付きころ |
| JP2008286232A (ja) * | 2007-05-15 | 2008-11-27 | Nsk Ltd | ラジアルニードル軸受 |
| JP2009068677A (ja) * | 2007-09-18 | 2009-04-02 | Ntn Corp | 保持器付き針状ころ用保持器および保持器付き針状ころ |
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| JP2009180255A (ja) * | 2008-01-29 | 2009-08-13 | Ntn Corp | アイドラー支持構造およびトランスミッション |
| JP2013119896A (ja) * | 2011-12-07 | 2013-06-17 | Ntn Corp | 深みぞ玉軸受および軸受装置 |
| JP2014074471A (ja) * | 2012-10-05 | 2014-04-24 | Ntn Corp | 保持器付き針状ころ |
| WO2016125573A1 (ja) * | 2015-02-04 | 2016-08-11 | Ntn株式会社 | 針状ころ軸受 |
| JP2017058022A (ja) * | 2016-12-26 | 2017-03-23 | Ntn株式会社 | 遊星歯車の支持構造 |
| WO2023063043A1 (ja) * | 2021-10-12 | 2023-04-20 | Ntn株式会社 | 円筒ころ軸受 |
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| JP4464557B2 (ja) * | 2000-12-28 | 2010-05-19 | 日本トムソン株式会社 | ころ軸受用保持器 |
| DE10126217A1 (de) | 2001-05-30 | 2002-12-05 | Ina Schaeffler Kg | Wälzlagerkäfig |
| DE10217463B4 (de) * | 2002-04-19 | 2011-02-03 | Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg | Wälzlagerkäfig für zylindrische Wälzkörper, insbesondere Nadelkäfig |
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| DE10309828A1 (de) * | 2003-03-05 | 2004-09-16 | Universität Karlsruhe | Wälzlageranordnung |
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| JP4591386B2 (ja) * | 2006-03-02 | 2010-12-01 | 株式会社ジェイテクト | スラストころ軸受 |
| DE102006039128A1 (de) * | 2006-08-21 | 2008-03-06 | Robert Bosch Gmbh | Elektrische Maschine mit Ankerwellenlagerung |
| DE102006057512A1 (de) * | 2006-12-06 | 2008-06-12 | Schaeffler Kg | Wälzlagerkäfig |
| JP5241115B2 (ja) * | 2007-03-02 | 2013-07-17 | Ｎｔｎ株式会社 | 針状ころ軸受 |
| DE102007015686A1 (de) * | 2007-03-31 | 2008-10-02 | Schaeffler Kg | Radialwälzlager für einen Kolbenverdichter, Taumelscheibenantrieb für den Kolbenverdichter mit dem Radialwälzlager |
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| US9909620B2 (en) * | 2016-02-05 | 2018-03-06 | Schaeffler Technologies AG & Co. KG | Radial roller cage with centerline guidance |
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- 1998-07-06 JP JP10190547A patent/JPH11108065A/ja active Pending
- 1998-07-28 US US09/123,347 patent/US6068406A/en not_active Expired - Lifetime
- 1998-08-04 DE DE19835261A patent/DE19835261A1/de not_active Ceased
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