JPH1110625A - 石面状タイルの製造方法 - Google Patents

石面状タイルの製造方法

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JPH1110625A
JPH1110625A JP16974297A JP16974297A JPH1110625A JP H1110625 A JPH1110625 A JP H1110625A JP 16974297 A JP16974297 A JP 16974297A JP 16974297 A JP16974297 A JP 16974297A JP H1110625 A JPH1110625 A JP H1110625A
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JP
Japan
Prior art keywords
tile
elastic body
mold
front mold
projecting part
Prior art date
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Pending
Application number
JP16974297A
Other languages
English (en)
Inventor
Souichi Osaeguchi
宗市 押口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inax Corp
Original Assignee
Inax Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 割石状のタイルを製造するには二つに割りに
する方法があるが、刃跡ができてしまう。また、肌状の
タイルを製造するには、自然な感じを出すためには表型
を数種類製作しなければならず製造コストが高くなって
いた。 【解決手段】 成形空間A内のタイル原料6を表型3と
裏型4により圧縮成形する構成において、表型3の表面
に弾性体5を貼設し、該弾性体5表面に凸部5aを形成
し、加圧成形時に前記凸部5aを横方向に変形させ、離
型時に凸部の変形が元に戻るよりも速く表型3を離型し
て、凸部の根元部周辺のタイル素地7を剥がすようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一種類の表型で様
々にバラついた面状のタイルを製造するための技術に関
する。
【0002】
【従来の技術】タイルの表面が自然に割れたような割石
状のタイルや岩肌状のタイルを製造することは従来から
行われている。割石状のタイルはタイル成形型の成形空
間を上下二枚分の厚みとして、その成形空間内にタイル
原料を充填し、二枚分の厚さにプレスしてタイル素地を
得て、このタイル素地の厚み方向の略中間位置に、割刃
を両側または四方より当打して上下二つ割にし、必要に
応じて施釉して焼成して、割石状のタイルを製造してい
たのである。例えば、特公平2−22034号公報の技
術である。
【0003】また、岩肌状のタイルを製造するには、プ
レス成形を行う表型の表面に岩肌を転写または刻設成形
して、この岩肌面の形状が異なる表型を数種類用意し
て、マトリクス状にタイル成形型を配置して、同時に数
種類のタイル素地を得て、必要に応じて施釉して焼成し
て、岩肌状のタイルを製造していたのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、二つ割りで構
成した割石状のタイルは、タイル素地の側面方向から割
刃を当てて二つに割る製造方法であるために、タイル素
地の両側、しかもタイルの表側の周囲に刃跡ができてし
まい、自然な割石とは異質な部分ができてしまい商品価
値が下がってしまうのである。そして、プレスで製造す
る方法に比べて割刃で割り、上側のタイルを取り出すと
いう工程が加わるので、製造工程が長くなりコストアッ
プの要因となっていた。
【0005】また、プレス成形で岩肌状のタイルを製造
する方法では、施工したときに自然なバラツキを見せる
ために数種類の表型が必要となり、その種類の数の表型
(金型)を製作しなければならず製造コストが高くなる
のである。また、タイルを製造した後には、施工時に同
じ面状のタイルが並ばないように、適当にバラツクよう
に混合する手間がかかるのである。そして、表型の種類
が限定されているために、施工の仕方によっては、並び
がパターン化されてまうことがあり、自然な感じに見え
ないことがある。よって、施工時に表面の面状を把握し
ながら適当にバラツクように配置する必要があり、その
センスも必要となっていたのである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決する為の
手段を説明する。即ち、成形空間内のタイル原料を表型
と裏型により圧縮成形する構成において、表型の表面に
弾性体を設け、該弾性体表面に凸部を形成し、加圧成形
時に前記凸部を横方向に変形させ、離型時に凸部の変形
が元に戻るよりも速く表型を離型して、凸部の根元部周
辺のタイル素地を剥がすようにしたものである。また、
前記表型を下方に配置して成形を行い、前記剥がされて
落下したタイル素地の砕粒物を表型上に残し、次の成形
工程のタイル原料とともに成形するようにしたものであ
る。
【0007】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施例を説明する。
図1、図2は表型を上方に配置した本発明のタイル成形
工程を示す断面図、図3は表型を離型した直後の拡大断
面図、図4は表型を下方に配置した本発明のタイル成形
工程を示す断面図である。
【0008】図1において上型を表型とした場合の本発
明の実施例を説明する。1は枠型であり、該枠型1に成
形空間Aが形成され、該成形空間A内に金属の表面にラ
バーコーティング等して構成される裏型2の表側が挿入
されて、この成形空間A内にタイル原料6が充填され
る。該成形空間A上方に表型3が配置され、図示しない
昇降機構によって昇降される。該表型3は金属よりなる
台型4と弾性体5からなり、該台型4下面に弾性体5が
ラバーコーティングされて一体的に構成されて表型3と
し、前記成形空間A内にタイル原料6を充填して、前記
表型3を下降させることによって、タイル原料6を加圧
してタイル成形体を得るのである。
【0009】前記弾性体5はゴム(例えばブタジエンゴ
ムやウレタンゴムやシリコンゴム等)からなり、該弾性
体5の表面(下面)には凸部5aが下方に突出されてい
る。該凸部5aは図1では1箇所だけであるが、実際は
表面側に複数箇所、タイルが大きくなれば多数配置さ
れ、該凸部5aは塊状または立体状であればよく、底面
視において、円形や三角形や四角形等形状は限定するも
のではない。但し、該凸部5aは別体で構成して弾性体
5に貼設しても良く、該凸部5aのみ硬度を他の部分の
弾性体5と異なるようにしてもよい。そして、図3に示
すように、弾性体5の凸部5aを含む全ての表面上に岩
肌を形成する小さな凹凸5bが形成されている。
【0010】このように構成した成形型によって、本発
明の石面状タイルの製造方法を説明する。図1(a)に
示すように、先ず、枠型1と裏型2によって形成される
成形空間A内にタイル原料6が充填される。次に、図1
(b)に示すように表型3を下降させて裏型2との間の
タイル原料6を圧縮成形する。この表型3の下降して加
圧することによってタイル原料6は圧縮され、弾性体5
の凸部5aは押しつぶされて図1(c)に示すように、
横方向に変形される。
【0011】次に、表型3を上昇させて離型させ、裏型
2を上昇させてタイル素地7として取り出すのである
が、その離型速度を、前記弾性体5自身が有する弾力に
よって元に戻る速さよりも速くすることによって、図2
(a)及び図3に示すように、前記弾性体5の凸部5a
によって横方向へ変形した周囲部分5cが、タイル素地
7の上面に形成された凹部7aの周囲を砕く、つまり、
弾性体5の凸部5aの根元部と周囲部分5cの間に入り
込んだエッジ部分を砕き、こうしてできたタイル素地7
の凹部7aとその他の平面部との境界部分の砕いた部分
は、タイル原料6自体が全く同一でないため一定な形と
なることはないのである。
【0012】つまり、タイル原料6は含水率や粒度分
布、充填量等が部分部分によってバラツキがあり、厳密
には成形空間Aに均一に充填することも、全く同一に充
填することもできない、従って、成形する度に充填密度
は部分的に異なるものとなる。このようなタイル原料6
を成形空間A内で圧縮成形したときには、タイル原料6
の充填密度が異なるために弾性体5の変形量や変形方向
も異なる。そして、弾性体5を引き上げると、弾性体5
の周囲部分5cによってタイル素地7のエッジ部分がも
ぎ取られて砕かれ、引きちぎられるが、その量や範囲も
成形するタイル原料毎に異なることになる。更に、凸部
5a表面の凹凸5bとタイル素地7の凹部7aとの間の
摩擦も加わって、弾性体5を引き上げる時に砕かれる範
囲や量も個々に異なることになるのである。
【0013】故に、表型3を略同じ形状で構成しても、
出来上がったタイル素地7は様々な凹凸面が形成される
ようになり、同一のタイルが製造されることはないので
ある。よって、施工前にタイルを混合する必要がなく、
施工時には自然なバラツキが得られるのである。そし
て、裏型2を上昇させてタイル素地7を取り出し、施釉
や焼成等の工程へ送られるのである。
【0014】次に、表型3を下型とした実施例について
説明する。図4(a)に示すように、枠型1と表型3で
成形空間Aが形成され、該成形空間A内にタイル原料6
が充填されて、裏型2’が上方より挿入されて圧縮成形
される。該裏型2’は台型9と弾性体10からなり、該
弾性体10は裏側より吸引できるように、吸引孔10a
・10a・・・が開口されている。そして、前記同様に
表型3は台型4と弾性体5からなり、該台型4上面に弾
性体5がラバーコーティングされて一体的に構成され、
該弾性体5より上方に凸部5aが形成されている。
【0015】このような構成において、図4(a)に示
すように前記と同様に成形空間A内にタイル原料6を充
填し、図4(b)に示すように圧縮成形を行い、図4
(c)に示すように裏型2を急速に引き上げる。この裏
型2を引き上げる時に吸引を開始してタイル素地7も同
時に引き上げる。このとき前記同様に、離型速度を、前
記弾性体5自身が有する弾力によって元に戻る速さより
も速くする。
【0016】こうして弾性体5の周囲部分5cによって
タイル素地7の凹部周囲のエッジ部分が砕かれ、引きち
ぎられ出来上がったタイル素地7は様々な凹凸面が形成
されるようになる。そして、この離型時にタイル素地7
から砕け落ちた砕粒物11は表型3上に落ち成形空間A
内に残り、その上から次のタイル製造時のタイル原料6
が充填され、前記同様に圧縮成形されて石面状のタイル
素地7が形成される。このタイル素地7には前工程で砕
け落ちた砕粒物11が一体的に形成され、この砕粒物1
1は前述の如くタイル原料にバラツキがあるために、落
下状態や落下量も成形毎に異なり、しかも、この砕粒物
11は一度圧縮されたものであるために焼成後には他の
部分とは発色が異なり、色合いと面状が異なるようにな
って、石面状のバラツキが更に助長されるのである。
【0017】表型3を下方に配置した他の実施例のタイ
ル成形工程を図5、図6より説明する。前記同様に枠型
1と表型3で成形空間Aが形成され、該成形空間A内に
タイル原料6が充填されて、裏型2が上方より挿入され
て圧縮成形される。表型3は台型4と弾性体5からな
り、該台型4上面に弾性体5がラバーコーティングされ
て一体的に構成され、該弾性体5より上方に凸部5aが
形成され、該凸部5aの周囲部分5c’はオーバーハン
グさせている。
【0018】このような構成において、図5(a)に示
すように前記と同様に成形空間A内にタイル原料6を充
填し、図4(b)(c)に示すように圧縮成形を行い、
図6(a)に示すように裏型2を引き上げると、タイル
素地7は弾性体5上に残る。そして、表型3を上昇さ
せ、吸盤12によってタイル素地7を吸引して持ち上げ
ると、タイル素地7の凹部7aの周囲が弾性体5の周囲
部分5c’に引っ掛かって砕かれ、前記同様に砕粒物1
1は表型3上に落ち成形空間A内に残り、出来上がった
タイル素地7は様々な凹凸面が形成されるようになる。
【0019】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。即ち、請求項1の如く、
成形空間内のタイル原料を表型と裏型により圧縮成形す
る構成において、表型の表面に弾性体を貼設し、該弾性
体表面に凸部を形成し、加圧成形時に前記凸部を横方向
に変形させ、離型時に凸部の変形が元に戻るよりも速く
表型を離型して、凸部の根元部周辺のタイル素地を剥が
すようにしたので、横方向に変形した部分が、凸部の根
元部周辺のタイル素地を剥がして砕き、その部分は一定
形状とならないために、様々な面形状のタイルが得られ
るようになり、二つ割りする工程や数種類のタイルを混
合する手間が省けて、コスト低減化を図ることができた
のである。
【0020】また、請求項2の如く、表型を下方に配置
して成形を行い、前記剥がされて落下したタイル素地の
砕粒物を表型上に残し、次の成形工程のタイル原料とと
もに成形するようにしたので、この砕粒物の落下状態や
落下量が成形毎に異なるために、次工程のタイル素地の
形状も異なるようになり、更に、この砕粒物は一度圧縮
されたものであるために焼成後には他の部分とは発色が
異なり、色合いと面状が異なるようになり、石面状のバ
ラツキが更に助長されるようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】表型を上方に配置した本発明のタイル成形工程
の圧縮成形までの工程を示す断面図である。
【図2】表型を上方に配置した本発明のタイル成形工程
の離型時の状態を示す断面図である。
【図3】表型を離型した直後の拡大断面図である。
【図4】表型を下方に配置した本発明のタイル成形工程
を示す断面図である。
【図5】表型を下方に配置した他の実施例のタイル成形
工程を示す断面図である。
【図6】同じく離型時の状態を示す断面図である。
【符号の説明】
A 成形空間 2 裏型 3 表型 5 弾性体 5a 凸部 6 タイル原料 7 タイル素地

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 成形空間内のタイル原料を表型と裏型に
    より圧縮成形する構成において、表型の表面に弾性体を
    設け、該弾性体表面に凸部を形成し、加圧成形時に前記
    凸部を横方向に変形させ、離型時に凸部の変形が元に戻
    るよりも速く表型を離型して、凸部の根元部周辺のタイ
    ル素地を剥がすようにした石面状タイルの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記表型を下方に配置して成形を行い、
    前記剥がされて落下したタイル素地の砕粒物を表型上に
    残し、次の成形工程のタイル原料とともに成形する請求
    項1記載の石面状タイルの製造方法。
JP16974297A 1997-06-26 1997-06-26 石面状タイルの製造方法 Pending JPH1110625A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN112299881A (zh) * 2020-11-16 2021-02-02 禹州市华龙钧窑有限公司 一种带有凸起纹路的钧瓷工艺盘的烧制工艺
CN112299820A (zh) * 2020-11-16 2021-02-02 禹州市华龙钧窑有限公司 一种钧瓷工艺盘上凸起纹路的施釉方法

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