JP2609193B2 - 二つ割タイルの製造方法 - Google Patents

二つ割タイルの製造方法

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JP2609193B2
JP2609193B2 JP13523792A JP13523792A JP2609193B2 JP 2609193 B2 JP2609193 B2 JP 2609193B2 JP 13523792 A JP13523792 A JP 13523792A JP 13523792 A JP13523792 A JP 13523792A JP 2609193 B2 JP2609193 B2 JP 2609193B2
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Japan
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tile
clay
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glaze
manufacturing
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宗市 押口
正保 近藤
博昭 内藤
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株式会社イナックス
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は自然に割れたような割肌
表面を有するタイルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からタイルの原料である坏土を二枚
の厚さ分プレス成形装置の型内に投入して、プレス成形
後にタイル素地2を得て、そのタイル素地2の厚みの略
中間に図5に示すように両側(又は四方)から刃1・1
を当打して二つ割にし、焼成し、或いは、その破断表面
に釉薬を施して焼成して、自然に割れたような破断表面
を有するタイルを製造する技術は公知となっているので
ある。例えば、特公平2−22034号公報の技術等で
ある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のように
プレス成形後のタイル素地2に側方より刃1を用いて二
つ割りにする方法であると、図6に示すように、タイル
素地2の両側に刃の跡2aが付き易く商品価値を下げる
ことになり、また、タイル素地2の横幅が長いと、二つ
割にするには強い衝撃力が必要となり、その衝撃でタイ
ル素地にヒビ2bが入ったり割れたり、所望の割肌面が
得られなかったりしていたのである。また、タイルの厚
さが薄いと、同様にタイル素地にヒビが入ったり、割れ
たりし易かったのである。そこで、刃1に与える衝撃力
をタイルの幅や厚さに応じて適正に制御すればよいので
あるが、原料が陶石や粘土、長石等であるために、同一
の原料であっても、個々の成分の配置を同一とすること
はできないので、タイル毎に衝撃力は異なり、割れ方も
異なるので、衝撃力の制御が大変難しくなるのである。
【0004】また、タイル素地の厚さの中央に刃を当打
しても、幅方向の中央では厚さの中央で割れているとは
限らず、割れた上下のタイルのどちらかは厚く、他方は
薄くなることがあり、製品の均一化を図ることが難しか
ったのである。そして、タイル素地に釉薬を施して焼成
して仕上げる場合には、釉薬を施すと、釉薬に含まれて
いる水分がタイル素地に染み込み強度を低下させるとい
う不具合があったのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
不具合を解消するために、次のような手段を用いるもの
である。即ち、タイルの原料となるタイル成形用原料を
厚さ方向の両端に配し、該両側のタイル成形用原料の間
の中間層にタイル成形用原料の材質よりも脆性の高い材
質を配し、プレス成形後中間層で二つ割にし、焼成した
ものである。例えば、前記中間層に低含水率の坏土また
は乾燥釉薬を用いたものである。
【0006】
【実施例】本発明の解決すべき課題及び構成は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した本発明の実施例を説
明する。図1はプレス成形型に原料を投入している状態
の正面断面図、図2はプレス成形時の正面断面図、図3
は成形後のタイル素地正面図、図4は二つ割後の斜視図
である。
【0007】本発明の二つ割タイルの製造方法から説明
すると、四方を枠10にて囲まれた下方に下型11が配
設され、この枠10と下型11に囲まれた中にプレス成
形体、即ち、タイルの原料となる坏土13が投入され、
所定厚さまで投入すると、高脆性体14が所定厚さまで
投入され、その上に坏土13が所定厚さまで投入して三
層とするのである。前記坏土13は長石や陶石や粘土等
を混合粉砕して粉末状としたものであり、約10cm四方
のタイルを製造する場合にはプレス型内で3cm程度の厚
さに坏土を投入して上と下に層を作り、その間の中間層
に高脆性体14が配されるのである。
【0008】前記高脆性体14は乾燥釉薬や含水率の低
い(乾燥坏土)坏土や砂等であり、圧力をかけて成形し
ても小さな外力によりひずみをあまり生じないうちに壊
れる物質であればよいのである。本実施例では割肌表面
を光沢があって奇麗に仕上げる場合には、高脆性体14
として乾燥釉薬が用いられ、素地のまま焼成して素地の
自然な破断表面を生かす場合には乾燥坏土が用いられる
のである。砂を用いた場合にはモルタル壁の掻き落とし
のような表面となる。
【0009】このように枠10と下型11に囲まれた中
に坏土13、高脆性体14、坏土13と投入して三層と
し、上型12を下降させて(図2)プレス成形を行い、
下型11を上昇させて脱型させると、図3の如くタイル
素地Aが得られ、該タイル素地Aは坏土部分13’は粘
土等が含まれいるので高圧で圧縮成形すると、その状態
で固まってしまい、高脆性体14は圧縮されて成形され
て形は残っていても、弱い力を与えるだけで形が壊れて
しまい、従来のような刃による衝撃が必要なく、上下二
つに割ることができるのである。
【0010】この二つに割ったタイル素地Aの割肌面は
プレス成形時にわずかながらも石等が多い部分や粘土が
多い部分等が生じてランダムに位置しているので、その
ために生じる凹凸が従来の刃による破断表面と殆ど変わ
らないものとなり、タイル素地Aの厚さも略均等とな
り、凹凸のバラツキもなくなるのである。そして、二つ
割時にタイル素地A表面に付着しない高脆性体14はエ
アノズル15等により吹き飛ばして除去され、その後、
焼成してタイルができあがるのである。
【0011】このようにでき上がったタイルは高脆性体
14として乾燥坏土を用いると、素焼の割肌となり、タ
イルの素地が生かされたものとなり、高脆性体14とし
て乾燥釉薬を用いると、割肌面が釉薬のガラス成分が溶
けて釉薬を施して焼成した陶器と同様の表面となり、凹
凸のある割肌表面でありながらきれいに滑らかに仕上げ
ることができ、乾燥釉薬の場合、異なる色の乾燥釉薬を
混ぜると部分的には中間色になっても、主の色に対して
他の色がちりばめたように配色され、色を付ける場合の
自由度が大きくなるのである。
【0012】
【発明の効果】本発明は以上のように構成する事によ
り、次のような効果を奏するものである。即ち、請求項
1の如く、タイルの原料となる坏土と坏土の間に高脆性
体の中間層を配したので、プレス成形後にタイル素地を
二つ割にする場合に従来の如く刃等を用いずに簡単に弱
い力で割ることができるようになり、しかも、タイルの
幅や厚さを大きくしても割る力は殆ど変わらずに簡単に
割ることができるようになり、割肌表面も従来と殆ど変
わらないのである。そして、この割れたタイル素地の厚
さは略均等となり、一方が厚く、他方が厚いとなること
もなく、ヒビ割れ等も生じることがなく、歩留りを高く
することができるようになったのである。
【0013】また、請求項2の如く、高脆性体を乾燥釉
薬とすることにより、施釉工程を省くことができるよう
になりコスト低減化が図れ、乾燥釉薬は水分が低いため
にタイル素地に水分を与えて強度を低下させるようなこ
とがなく、また、乾燥釉薬は他の色と混ぜても全体が中
間色となることはないので、所望の色をちりばめたり、
偏らせたり、模様を描いたり、彩色する場合の自由度を
大きくとることができるようになったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】プレス成形型に原料を投入している状態の正面
断面図である。
【図2】プレス成形時の正面断面図である。
【図3】成形後のタイル素地正面図である。
【図4】二つ割後のタイル素地斜視図である。
【図5】従来の二つ割タイルを製造する工程における刃
をタイル素地に当打した状態を示す斜視図である。
【図6】従来の二つ割タイル斜視図である。
【符号の説明】
A タイル素地 13 タイル成形用原料(坏土) 14 高脆性体

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タイルの原料となるタイル成形用原料を
    厚さ方向の両端に配し、該両側のタイル成形用原料の間
    の中間層にタイル成形用原料の材質よりも脆性の高い材
    質を配し、プレス成形後中間層で二つ割にし、焼成した
    ことを特徴とする二つ割タイルの製造方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の中間層に低含水率の坏土
    または乾燥釉薬を用いたことを特徴とする二つ割タイル
    の製造方法。
JP13523792A 1992-05-27 1992-05-27 二つ割タイルの製造方法 Expired - Lifetime JP2609193B2 (ja)

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JPH05329824A JPH05329824A (ja) 1993-12-14
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003095390A1 (fr) * 2002-05-10 2003-11-20 Ikuyoshi Kojima Procede de production de carreau de type tenmoku denature par cuisson

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2003095390A1 (fr) * 2002-05-10 2003-11-20 Ikuyoshi Kojima Procede de production de carreau de type tenmoku denature par cuisson

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JPH05329824A (ja) 1993-12-14

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