JP4239431B2 - 湿式成形方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、タイルや押出セメント板などの成形物を成形するための湿式成形方法に関するものであり、特に自然石調あるいは風化したレンガ調の外観を有したタイルを製造するのに好適な湿式成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
外装タイルとして、前面が凹凸調となったタイルが用いられることが多い。このような凹凸調のタイルを製造する方法として、第5図に示す方法がある。この方法においては、タイル原料(例えば、陶石、粘土、シャモット等)を水と共に混練し、押出成形機1から板状に押出成形して帯板状の成形物2とする。次いで、この帯板状成形物2の上面に、外周面が凹凸面となっているロール3でロール掛けして帯板状成形物2の上面に凹凸を付ける。その後、ピアノ線5を有した切断装置によってこのロール掛けされた帯板状成形物2’を所要の大きさに切断して成形物4とする。この成形物4を必要に応じ薄く施釉した後、乾燥し、焼成することにより外装用タイルが製造される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記第5図の従来例において、ロール3を帯板状成形物2に押し付けることにより、ロール3の外周のパターンがロール3の1回転毎に繰り返された凹凸模様が帯板状成形物2’の上面に形成される。例えば、第5図ではモチーフa,モチーフb,モチーフc,モチーフdが繰り返されたa,b,c,dの繰り返し模様が形成される。この帯板状成形物を例えばモチーフ3個分の長さで分断してタイル1枚分の大きさの成形物4とした場合、成形物4のモチーフは、典型的にはabc,bcd,cda,dabの4パターンとなる。もちろん、実際にはaの途中、bの途中、cの途中、dの途中でも分断が行われ、例えば[(aの後半)+b+c+(dの前半)]のようなパターンも生じるが、これはabc又はbcdと殆ど同じパターンとなる。
【0004】
このように、この第5図では典型的には4個のパターンしか形成されず、このタイルを壁面に張ると、変化の乏しい、意匠的な面白みに欠けた外観となる。
【0005】
ロール3の径を著しく大きくすれば、1つの成形ラインから多数のモチーフパターンのタイルを製造することが可能となるが、コスト的な制約もあるため、ロール径はそれ程大きくすることができない。
【0006】
しかも、第5図の方法によって形成されるモチーフパターンは、前記の通り、abc,bcd,cda,dabであり、相互に比較的類似している。例えば、abcのパターンはbcd及びdabに酷似しており、bcdはabc及びcdaに酷似している。このため、典型的には4パターンが形成されるとしても、各パターンは相互に似通ったものとなり、これらのタイルを張った壁面は変化の妙を欠いたものとなりがちである。
【0007】
また、第5図の従来法によって製造されたタイルは、側面(木端面)が裏面に垂直であるため、上面が凹凸面ではあっても、外観の印象が人工感の強いものとなる。
【0008】
本発明は、上記の問題点を解決し、多様なモチーフの成形物を1つの成形ラインから得ることができる湿式成形方法を提供することを目的とする。また、本発明は、自然石の趣に富む成形物を成形することができる湿式成形方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1)の湿式成形方法は、混練物を押出成形機から板状に押出成形する工程と、この押出成形板の上面に、外周面に凹凸模様を有したロールを押し当てて凹凸加飾を施すロール掛け工程と、ロール掛けした押出成形板を切断装置によって押出方向と直交方向に切断する切断工程と、該ロール掛けした押出成形板を長方形の小板に打ち抜く打ち抜き工程とを有する湿式成形方法であって、該ロールの外周面の凹凸模様は周方向及びロール軸方向において非規則的であり、前記切断工程では、切断工程で切断された押出成形板が、打ち抜き工程で打ち抜かれるタイルの合計幅よりも若干大きい押出方向長さのものであり、前記打ち抜き工程にあっては、小板の長手方向が押出成形板の押出方向と略直交方向となるように打ち抜くことを特徴とするものである。
【0010】
かかる湿式成形方法によると、打ち抜き工程において小板の長手方向が押出方向と略直交方向となるようにするため、モチーフが顕著に異なる多数種類の小板を1つの成形ラインで製造することが可能となる。なお、このようにモチーフが多種多様となる理由については、後述の実施の形態にて詳述する。
【0011】
この湿式成形方法においては、打ち抜き工程は、長方形枠状の刃を押出成形板に上方から打ち込むようにした工程であって、該刃は、打ち抜かれた小板の木端面が傾斜面となるように刃面が傾斜していることが好ましい(請求項2)。
【0012】
このように小板の木端面が傾斜していると、人工感が緩和される。
【0013】
この場合、この刃は該長方形の辺方向に非直線状に延在していることが好ましい(請求項3)。この刃を用いることにより、小板の木端面が非直線状となり、自然石の趣が強くなる。
【0014】
また、この打ち抜きを行う場合、共通の昇降ベースに対し複数の刃が設けられており、該昇降ベースの1回の下降により複数の小板が打ち抜かれるようにすることが好ましい(請求項4)。このようにすれば、小板の製造効率がきわめて高いものとなる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る湿式成形方法を示す斜視図、第2図は打ち抜き盤を下方から見上げた斜視図、第3図は第2図のIII−III線に沿う断面図、第4図は第1図のIV−IV線に沿う断面図である。
【0018】
押出成形機6からタイル1枚分の長さよりも大きい幅員を有した帯板状成形物7が押出成形され、この帯板状成形物7の上面がロール8でロール掛けされる。このロール8の外周面には凹凸模様が設けられており、帯板状成形物7はこの模様が転写された凹凸模様の上面を有した帯板状成形物7’となる。この帯板状成形物7’がピアノ線等よりなる切断装置5によって押出方向と直交方向に切断されて素板9となる。この素板9はタイル複数枚(この実施の形態では4枚)分の合計幅よりも若干大きい押出方向長さのものである。この素板9が、第2図に示す打ち抜き盤10によって打ち抜かれ、4枚の小板13(13a,13b,13c,13d)が形成される。
【0019】
上記の打ち抜き盤10は、ベース板12の下面に刃11を下向きに突設したものである。この刃11は、押出方向と直交方向の刃11aと、押出方向の刃11bとからなる。2条の刃11b,11bがベース板12の両側辺に沿って配設され、これらの刃11b,11bをつなぐように5条の刃11a,11a,11a,11a,11aが配設されている。
【0020】
第3図の通り、各刃11a,11bは、その付け根(上端)側が厚肉であり、先端(下端)側ほど薄肉となるテーパ状断面形状であり、各刃の刃面は上方ほど小板の中央側となるように傾斜している。また、各刃11a,11bは、それらの延在方向に非規則的に蛇行した非直線状のものとなっている。各刃11a,11bの刃面は凸凹面となっている。
【0021】
この打ち抜き盤10を素板9に上方から押し当てることにより、4枚の小板13が打ち抜かれる。
【0022】
第4図の通り、各小板13は、上面Tが凸凹面であり、側面Sは傾斜面である。この側面Sは、長手方向に非規則的に蛇行している。また、この側面Sは上下方向においても凸凹面となっている。
【0023】
この小板13は、その後、必要に応じ薄く施釉された後、乾燥及び焼成されてタイルとなる。
【0024】
各小板13a,13b,13c,13dは、第1図の通り上面のモチーフがa,b,c,dであり、相互に全く異なったものであるから、1つの成形ラインから全く模様の異なる4個の小板が成形されることになる。このため、これらのタイルを壁面に混在させて張付施工することにより、意匠的な面白みに富む外観となる。
【0025】
また、各タイルのすべての側面Sは、その辺方向において非規則的に蛇行しており、しかもこの側面はタイル前面側ほどタイル中央側となるように傾斜した凸凹面よりなるから、自然石の割石調の自然感に富んだものとなり、タイル張り壁面の意匠が自然の趣の深いものとなる。
【0026】
本発明では、小板の少なくとも一部が上記実施の形態のものよりも小さくなるように打ち抜かれてもよい。第6図はその一例を示すものであり、小板13b、13cの代わりにそれらの半分の大きさの小板13b’、13c’各2枚ずつが打ち抜かれている。
【0027】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によると、上面の凹凸模様が顕著に相違する多種類の小板を1つの成形ラインで製造することができる。また、本発明によると、側面(木端面)が非規則的であり、自然感に富む小板を製造することができる。さらに、すべての木端面が傾斜するように成形することも可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態に係る湿式成形方法を示す斜視図である。
【図2】打ち抜き盤を下方から見上げた斜視図である。
【図3】第2図のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】第1図のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】従来例を示す斜視図である。
【図6】別の実施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1,6 押出成形機
2,7 帯板状成形物
3,8 ロール
4 成形物
5 ピアノ線
9 素板
10 打ち抜き盤
11 刃
13 小板

Claims (4)

  1. 混練物を押出成形機から板状に押出成形する工程と、
    この押出成形板の上面に、外周面に凹凸模様を有したロールを押し当てて凹凸加飾を施すロール掛け工程と、
    ロール掛けした押出成形板を切断装置によって押出方向と直交方向に切断する切断工程と、
    該ロール掛けした押出成形板を長方形の小板に打ち抜く打ち抜き工程と
    を有する湿式成形方法であって、
    該ロールの外周面の凹凸模様は周方向及びロール軸方向において非規則的であり、
    前記切断工程では、切断工程で切断された押出成形板が、打ち抜き工程で打ち抜かれるタイルの合計幅よりも若干大きい押出方向長さのものであり、
    前記打ち抜き工程にあっては、小板の長手方向が押出成形板の押出方向と略直交方向となるように打ち抜くことを特徴とする湿式成形方法。
  2. 請求項1において、打ち抜き工程は、長方形枠状の刃を押出成形板に上方から打ち込むようにした工程であって、
    該刃は、打ち抜かれた小板の木端面が傾斜面となるように刃面が傾斜していることを特徴とする湿式成形方法。
  3. 請求項2において、該刃は該長方形の辺方向に非直線状に延在していることを特徴とする湿式成形方法。
  4. 請求項2又は3において、共通の昇降ベースに対し複数の刃が設けられており、該昇降ベースの1回の下降により複数の小板が打ち抜かれることを特徴とする湿式成形方法。
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