JPH0322000Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 産業上の利用分野 本考案は他材料との組み合わせ、比較的低温度
焼成によるガラス接着、上絵付等により手芸品を
製作せしめる手芸用装飾板に関するものである。

従来の技術 従来、陶芸粘土や陶紙の様に未焼成の状態で陶
磁器製の手芸用材料が市販されているが、かかる
手芸用材料は成形加工工程が複雑で高度な熟練が
必要であつたり、焼成温度が比較的高温である為
に焼成が困難であり一般的に普及し難い欠点を有
していた。

又、焼成された陶磁器製の手芸用材料も一部市
販されているが、かかる手芸用材料は基材として
用いる等他の手芸用材料を陶磁器製の手芸用材料
に貼着、被覆等して組み合わせて用いるものであ
り、その形状、形態には限界を有し創意工夫を凝
らして手芸品を製作することは限度があつた。

考案が解決しようとする問題点 本考案は陶磁器独特の艷、光沢を有する焼成済
の陶磁器製板状手芸用装飾板により取り扱いが容
易で創意工夫が自在な手芸用材料を提供せんとす
るものである。

〔考案の構成〕

問題点を解決するための手段 本考案はかかる点に鑑み、陶磁器坏土を板状に
成形せしめ、その表面に切り込みを刻設せしめて
焼成せしめた手芸用装飾板を提供して上記欠点を
解消せんとしたものである。

作 用 本考案は種々な色が付され、又釉薬或いは絵付
を施した陶磁器製板状手芸用装飾板を切り込みに
沿つて折曲切断せしめて、他材料との組み合わせ
や比較的低温度焼成によるガラス接着、上絵付等
により陶磁器独特の艷、光沢を有する手芸品を製
作せしめるのである。

実施例 以下本考案の一実施例を図面に基づいて説明す
ると、 １は種々な色が付された陶磁器坏土を板状に成
形せしめた陶磁器板であり、該陶磁器板１の表面
には縦横斜めの任意の方向に切り込み２，２ａ…
を刻設せしめ、陶磁器坏土に適した温度で焼成せ
しめるのである。

尚、切り込み２，２ａ…は鋭利な刃物等で施す
か成形時に施さしめ、陶磁器板１の厚みによつて
切り込み２，２ａ…の切り込み深さを調整せしめ
ている。

又、第３図に示す手芸用装飾板は陶磁器板１の
表面に釉薬や絵付け層３を施し、裏面に切り込み
２，２ａ…を刻設せしめて焼成して成る手芸用装
飾板である。

次に本考案に係る手芸用装飾板の作用について
説明すると、手芸用装飾板は切り込み２，２ａ…
に沿つて大小、種々の形状に容易に折曲切断せし
め、他材料との組み合わせや比較的低温度焼成に
よるガラス接着、上絵付等により手芸品を製作せ
しめるのである。

〔考案の効果〕

要するに本考案は、陶磁器坏土を板状に成形せ
しめ、その表面に切り込み２，２ａ…を刻設せし
めて焼成せしめたので、手芸用装飾板は切り込み
２，２ａ…に沿つて大小、種々の形状に容易に折
曲切断せしめ、他材料との組み合わせや比較的低
温度焼成によるガラス接着、上絵付等により手芸
品を製作せしめることが出来、陶磁器独特の艷、
光沢を有する焼成済の陶磁器製板状手芸用装飾板
により取り扱いが容易で創意工夫が自在な手芸用
材料として活用出来る等その実用的効果甚だ大な
るものである。

【図面の簡単な説明】

図は本考案の一実施例を示すものにして、第１
図は本考案に係る手芸用装飾板の斜視図、第２図
は同上断面図、第３図は他の実施例の断面図であ
る。 １……陶磁器板、２，２ａ……切り込み、３…
…釉薬や絵付け層。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 陶磁器坏土を板状に成形せしめ、その表面に切
   り込みを刻設せしめて焼成せしめたことを特徴と
   する手芸用装飾板。