JPH05410A - 割肌タイルの製造方法 - Google Patents

割肌タイルの製造方法

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JPH05410A
JPH05410A JP16113591A JP16113591A JPH05410A JP H05410 A JPH05410 A JP H05410A JP 16113591 A JP16113591 A JP 16113591A JP 16113591 A JP16113591 A JP 16113591A JP H05410 A JPH05410 A JP H05410A
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JP
Japan
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tile
thin
thick
tile base
thickness direction
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Application number
JP16113591A
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English (en)
Inventor
Toshio Tamakoshi
敏男 玉越
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Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 厚肉タイル素地を焼成して、二枚合わせ状の
タイル半製品を作製し、このタイル半製品を厚さ方向中
央部から二つ割りして、2枚の割肌タイルを製造するに
あたり、異常な割れ方を防止して、製品ロスの発生を少
なくする。 【構成】 厚さ方向中央部に薄紙等の有機質フィルム状
部材や粘土とパルプ細片との混合物を介在させた厚肉タ
イル素地を作製し、この厚肉タイル素地を焼成して、厚
さ方向中央部に薄肉脆弱層が形成された二枚合わせ状の
タイル半製品を作製する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート壁面の仕
上げ等に使用されるタイルのうち、表面が自然石を割っ
たような独特の質感を有する割肌タイルの製造方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、割肌タイルの製造は、図7及び図
8に示すように、表裏両面にモルタルとの付着力を高め
るための凹凸部aが形成された厚肉タイル素地bを押出
成型又はプレス成型により作製し、この厚肉タイル素地
bを焼成して二枚合わせ状のタイル半製品cを作製し、
当該タイル半製品cを厚さ方向中央部から二つ割りする
ことによって行われていた。
【0003】d1 ,d2 はタイル半製品cを二つ割りし
て得られた割肌タイル、eは厚肉タイル素地b(タイル
半製品c)の両側面に形成された溝であり、これらの溝
eにクサビfを打ち込むことによって、タイル半製品c
を厚さ方向中央部から二つ割りするようになっている。
【0004】しかしながら、上述した従来の製造方法で
は、タイル半製品cの両側面にクサビfを打ち込むため
の溝eを設けても、これだけでは割れ方のコントロール
ができないから、図示のように、一方の割肌タイルd1
の表面が極端に凹入し、その反対面となる割肌タイルd
2 の表面が極端に凸出するといった異常な割れ方をする
ことが多く、製品ロスが多くて、歩留りが悪いという問
題点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の点に
留意してなされたもので、その目的とするところは、二
枚合わせ状のタイル半製品を二つ割りする際の異常な割
れ方を防ぎ、製品ロスを著しく減少することができる割
肌タイルの製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明が講じた技術的手段は次の通りである。即
ち、本発明による割肌タイルの製造方法は、表裏両面に
モルタルとの付着力を高めるための凹凸部が形成され且
つ厚さ方向中央部に薄肉脆弱層を形成するための部材が
介在された厚肉タイル素地を焼成して、厚さ方向中央部
に薄肉脆弱層が形成された二枚合わせ状のタイル半製品
を作製し、当該タイル半製品を前記薄肉脆弱層から二つ
割りして、割肌タイルを製造することを特徴としてい
る。
【0007】厚さ方向中央部に薄肉脆弱層が形成された
二枚合わせ状のタイル半製品を作製する方法としては、
種々の方法を採用できる。
【0008】一例としては、厚さ方向中央部に薄肉脆弱
層が形成された二枚合わせ状のタイル半製品の作製が、
所定形状に成型されたタイル素地の表面に有機質フィル
ム状部材を添着し且つ当該有機質フィルム状部材の上か
ら押型で加圧してタイル素地の表面を凹凸状に成型する
工程と、所定形状に成型され且つ表面が凹凸状に成型さ
れたタイル素地と、前記工程で得た有機質フィルム状部
材付きタイル素地を、それらの表面側が対向するように
重ね合わせた状態で加圧して一体化することにより、厚
さ方向中央部に薄肉脆弱層を形成するための部材が介在
された厚肉タイル素地を作製する工程と、前記工程で得
た厚肉タイル素地を焼成する工程とを経て行われる。
【0009】尚、本発明において有機質フィルム状部材
とは、薄紙やその他の有機化合物より成る薄いシート状
部材を総称したものである。
【0010】他の例では、厚さ方向中央部に薄肉脆弱層
が形成された二枚合わせ状のタイル半製品の作製が、二
つの粘土層の間に粘土とパルプ細片の混合物よりなる薄
い中間層が形成され且つ表裏両面にモルタルとの付着力
を高めるための凹凸部が形成された厚肉タイル素地を作
製する工程と、当該厚肉タイル素地を焼成する工程とを
経て行われることになる。
【0011】
【作用】上記の構成によれば、焼成された二枚合わせ状
タイル半製品の厚さ方向中央部に薄肉脆弱層が形成され
ているので、当該タイル半製品を二つ割りする際、割れ
がこの薄肉脆弱層に沿って進行し、異常な割れ方が防止
されることになる。
【0012】
【実施例】以下、本発明に係る割肌タイルの製造方法を
図面に基づいて説明する。図1に示すように、押出成型
又はプレス成型により予め薄板状に成型された粘土1,
1をプレス成型機2,2にかけて、裏面にモルタルとの
付着力を高めるための凹凸部3…が形成された表面の平
滑な複数のタイル素地4A,4Bを作製する。
【0013】しかる後、一方のタイル素地4Aの平滑な
表面に、後述する薄肉脆弱層Cを形成するための部材と
して有機質フィルム状部材5を添着し、当該有機質フィ
ルム状部材5の上から型面の粗雑な押型6で加圧してタ
イル素地4Aの表面を凹凸状に成型する。
【0014】他方のタイル素地4Bの表面には、有機質
フィルム状部材5を添着することなく、型面の粗雑な押
型6で加圧して凹凸状に成型する。
【0015】しかる後、前記タイル素地4Bと、有機質
フィルム状部材5付きのタイル素地4Aを、それらの表
面側が対向するように重ね合わせた状態でプレス成型機
7で加圧して一体化することにより、厚さ方向中央部に
後述する薄肉脆弱層Cを形成するための部材(この実施
例では、有機質フィルム状部材5)が介在された厚肉タ
イル素地4を作製する。
【0016】次に、この厚肉タイル素地4を加熱炉8に
入れて1150°C付近の温度で焼成し、図2に示すよ
うに、厚さ方向中央部に薄肉脆弱層Cが形成された二枚
合わせ状のタイル半製品9を作製する。
【0017】即ち、厚肉タイル素地4を焼成することに
より、有機質フィルム状部材5が燃え尽きて、図2に示
すように、前記有機質フィルム状部材5の埋め込まれた
位置に沿って多数の微小な孔10…が形成されるので、二
枚合わせ状のタイル半製品9の厚さ方向中央部には、焼
成された粘土の一部が互いに融着した硬質部分と有機質
フィルム状部材5が燃え尽きることによって生じた多数
の微小な孔10…とが混在した薄い層Cが形成され、この
層Cは多数の微小な孔10…が存在するため、粘土が焼成
された両側の層A,Bよりも脆弱となる。
【0018】従って、タイル半製品9の側面にクサビ11
を打ち込むことにより、図1及び図3に示すように、タ
イル半製品9が薄肉脆弱層Cからきれいに二つ割りされ
ることになり、異常な割れ方が防止され、厚さが略均一
でしかも表面が自然石を割ったような質感を有する2枚
の割肌タイル9A,9Bが製造されることになる。
【0019】尚、タイル半製品9の両側面にクサビ11を
打ち込むための溝13が形成されるように、適当な時点で
厚肉タイル素地4の両側面に溝13を形成しておくことが
望ましい。有機質フィルム状部材5としては、セルロー
スを主成分とする薄紙やその他の有機化合物より成る薄
いシート状部材が使用される。図示しないが、タイル素
地4A,4Bの表面を凹凸状にする成型と、裏面にモル
タルとの付着力を高めるための凹凸部3…を付ける成型
とは、同時に行ってもよい。タイル素地4A,4Bは押
出成型によって作製することも可能である。
【0020】図4は本発明の他の実施例を示す。この実
施例は、タイル素地4Aの平滑な表面に対する有機質フ
ィルム状部材5の添着と、タイル素地4Aの表面に対す
る凹凸状の成型とを、型面の粗雑な押型6を使用して同
時に行うようにした点に特徴がある。
【0021】図5及び図6は本発明の他の実施例を示
す。この実施例は、厚さ方向中央部に薄肉脆弱層Cが形
成された二枚合わせ状のタイル半製品9を、二つの粘土
層の間に粘土とパルプ細片の混合物Dよりなる薄い中間
層が形成され且つ表裏両面にモルタルとの付着力を高め
るための凹凸部3…が形成された厚肉タイル素地4を作
製する工程と、当該厚肉タイル素地4を焼成する工程と
を経て、作製する点に特徴がある。
【0022】より具体的に説明すると、押出成型又はプ
レス成型により予め薄板状に成型された粘土1の上に、
粘土に対してパルプ細片を容積で15%程度混合して成
る混合物Dを一定の厚さに敷き、その上に押出成型又は
プレス成型により予め薄板状に成型された別の粘土1を
重ね合わせた状態で、プレス成型機7で加圧することに
より、三者1,D,1を一体化すると同時に、表裏両面
にモルタルとの付着力を高めるための凹凸部3…を成型
して、前記厚肉タイル素地4を作製し、しかる後、当該
厚肉タイル素地4を加熱炉8に入れて1150°C付近
の温度で焼成し、図6に示すように、厚さ方向中央部に
薄肉脆弱層Cが形成された二枚合わせ状のタイル半製品
9を作製するのである。
【0023】尚、この実施例では、薄肉脆弱層Cの厚さ
が約3mm、粘土を焼成した両側の層A,Bの厚さが約1
1mm、凹凸部3…の高さ(凹部の深さ)が約3mmに設定
されている。
【0024】上記の構成よれば、厚肉タイル素地4を焼
成することにより、パルプ細片が燃え尽きて、図6に示
すように、多数の微小な孔10…が生じるので、タイル半
製品9の厚さ方向中央部には、粘土を焼成した両側の層
A,Bよりも脆弱な前記層Cが形成される。
【0025】従って、タイル半製品9の側面にクサビ11
を打ち込むことにより、タイル半製品9が薄肉脆弱層C
からきれいに二つ割りされることになり、異常な割れ方
が防止され、厚さが略均一でしかも表面が自然石を割っ
たような質感を有する2枚の割肌タイル9A,9Bが製
造されることになる。
【0026】図示しないが、二つの粘土層の間に粘土と
パルプ細片の混合物Dよりなる薄い中間層が形成され且
つ表裏両面にモルタルとの付着力を高めるための凹凸部
3…が形成された厚肉タイル素地4を押出成型によって
作製してもよい。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、焼成さ
れた二枚合わせ状タイル半製品の厚さ方向中央部に薄肉
脆弱層を形成するので、当該タイル半製品を二つ割りす
る際、割れがこの薄肉脆弱層に沿って進行することにな
り、異常な割れ方を防止して製品ロスを著しく減少する
ことができるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る割肌タイルの製造方法を説明する
工程図である。
【図2】割肌タイルの製造途中において得られるタイル
半製品の断面図である。
【図3】上記のタイル半製品を二つ割りして得られる割
肌タイルの断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す工程図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す工程図である。
【図6】割肌タイルの製造途中において得られるタイル
半製品の断面図である。
【図7】従来例を説明する断面図である。
【図8】従来例による問題点を説明する断面図である。
【符号の説明】
4…厚肉タイル素地、4A,4B…タイル素地、5…有
機質フィルム状部材、9…タイル半製品、9A,9B…
割肌タイル、C…薄肉脆弱層、D…混合物。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表裏両面にモルタルとの付着力を高める
    ための凹凸部が形成され且つ厚さ方向中央部に薄肉脆弱
    層を形成するための部材が介在された厚肉タイル素地を
    焼成して、厚さ方向中央部に薄肉脆弱層が形成された二
    枚合わせ状のタイル半製品を作製し、当該タイル半製品
    を前記薄肉脆弱層から二つ割りして割肌タイルを製造す
    ることを特徴とする割肌タイルの製造方法。
  2. 【請求項2】 厚さ方向中央部に薄肉脆弱層が形成され
    た二枚合わせ状のタイル半製品の作製が、所定形状に成
    型されたタイル素地の表面に有機質フィルム状部材を添
    着し且つ当該有機質フィルム状部材の上から押型で加圧
    してタイル素地の表面を凹凸状に成型する工程と、所定
    形状に成型され且つ表面が凹凸状に成型されたタイル素
    地と、前記工程で得た有機質フィルム状部材付きタイル
    素地を、それらの表面側が対向するように重ね合わせた
    状態で加圧して一体化することにより、厚さ方向中央部
    に薄肉脆弱層を形成するための部材が介在された厚肉タ
    イル素地を作製する工程と、前記工程で得た厚肉タイル
    素地を焼成する工程とを経て行われることを特徴とする
    請求項1に記載の割肌タイルの製造方法。
  3. 【請求項3】 厚さ方向中央部に薄肉脆弱層が形成され
    た二枚合わせ状のタイル半製品の作製が、二つの粘土層
    の間に粘土とパルプ細片の混合物よりなる薄い中間層が
    形成され且つ表裏両面にモルタルとの付着力を高めるた
    めの凹凸部が形成された厚肉タイル素地を作製する工程
    と、当該厚肉タイル素地を焼成する工程とを経て行われ
    ることを特徴とする請求項1に記載の割肌タイルの製造
    方法。
JP16113591A 1991-06-04 1991-06-04 割肌タイルの製造方法 Pending JPH05410A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5857702A (en) * 1996-01-31 1999-01-12 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Impact energy absorbing member suitable for a vehicle door
US5925435A (en) * 1994-10-04 1999-07-20 Sumitomo Chemical Company, Limited Impact energy absorptive structures

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