JP3672448B2 - 中空四辺実付無機質板の製造方法 - Google Patents

中空四辺実付無機質板の製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、中空四辺実付無機質板の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、長辺方向に貫通する中空穴が内部に形成された中空構造を有する中空無機質板を、その四辺に合いじゃくり形状を有する実を備えた四辺実付として提供することのできる中空四辺実付無機質板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、住宅等の外壁、内壁、さらには天井等を形成する建材としてセメント系の無機質板が広く採用されてきている。この建築用無機質板については、軽量化を図るなどのために、図6の要部斜視図に示したような中空構造を有する中空無機質板(1)が知られている。
【0003】
中空無機質板(1)では、内部に、長辺方向に貫通する中空穴(2)が形成されている。中空穴(2)は、中空無機質板(1)の成形安定性、並びに強度低下を防止するなどの観点から、所定幅を有する複数が所定間隔で並置されて形成されるのが一般的である。この中空穴(2)の形成により、中空無機質板(1)は、中空穴(2)を持たない中実構造の無機質板に比較して重量が軽くなり、運搬作業性、施工性等が向上する。同時に、材料費の低減が図られもする。
【0004】
このような中空無機質板(1)は、通常、押出成形により製造されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
その一方で、図6に例示することのできる中空無機質板(1)は、中空穴(2)による中空構造を有しているが故の問題もある。それは、側端部への実(3)の形成である。
実(3)は、長辺側の両側端部には、中空無機質板(1)の製造と同時に形成することができ、その形成は難なく行える。たとえば、この図6に示したような合いじゃくり形状を有する実(3)を長辺側の両側端部に形成することができる。
【0006】
しかしながら、短辺側の両側端部に実(3)を形成することは容易ではない。なぜならば、上記の通りに、中空無機質板(1)には、その内部に、長辺方向に貫通する中空穴(2)が形成されているからである。たとえば、押出成形後に原板の短辺側両側端部を切削し、実加工しようとしても、中空穴(2)の存在のために、切削深さには限界があり、また、切削後に切削面は中空穴(2)に接近するため、実(3)に十分な強度を確保することができない。中空穴(2)に至るまで切削すると、凹凸状の実(3)となり、この場合にも実用に供し得るような強度が得られず、接合する際の安定性が損なわれる。
【0007】
長辺側の両側端部だけでなく、短辺側の両側端部にも実(3)を有する四辺実付の無機質板に対しては、ニーズがあるため、上記中空構造を有するものとしてそれを提供することは是非とも望まれる。
この出願の発明は、以上の通りの事情に鑑みてなされたものであり、長辺方向に貫通する中空穴が内部に形成された中空構造を有する建築用無機質板を、その四辺に合いじゃくり形状を有する実を備えたものとして提供することのできる中空四辺実付無機質板の製造方法を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記の課題を解決するものとして、長辺方向に貫通する中空穴を内部に有し、長辺側の両側端部に合いじゃくり形状を有する実を備えて作製された未硬化の無機質原板を、所定位置においてその表面側より短辺方向に加圧し、表面部に溝を形成し、次いで無機質原板を溝最深部における無機質原板の短辺方向の一端縁に沿って切断、分割した後に、切断端部において表面部に溝を有する無機質原板については、加圧により縮小された小中空穴に至る前まで溝最深部から無機質原板の厚み方向に切削し、切断端部に溝を持たない無機質原板については、その裏面より厚み方向に、無機質原板表面部に最も近い中空穴の上辺まで切削して短辺側側端部に合いじゃくり形状を有する実を形成することを特徴としている(請求項1)
【0010】
以下、図面に沿ってこの出願の発明の中空四辺実付無機質板の製造方法についてさらに詳しく説明する。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は、この出願の発明の中空四辺実付無機質板の製造方法における一工程を示した要部斜視図である。
この出願の発明の中空四辺実付無機質板の製造方法は、たとえば押出成形等により作製された未硬化の無機質原板(4)に対して適用される。無機質原板(4)は、すでに、長辺方向に貫通する中空穴(2)を内部に有し、長辺側の両側端部に合いじゃくり形状を有する実(3)を備えたものとして作製される。
【0012】
このような無機質原板(4)に対して、この出願の発明の中空四辺実付無機質板の製造方法では、まず、無機質原板(4)に、所要位置において、その表面(5)側より短辺方向に圧力(P)をかける。ここで所要位置とは、実を形成しようとする位置であり、実が形成される位置である。
加圧後の無機質原板(4)の状態を長辺方向の断面並びにA−A方向の断面として示したのが、図2<a><b>の要部断面図及び断面図である。
【0013】
この図2<a><b>に示したように、無機質原板(4)は、表面(5)側からの加圧によって厚み方向に凹み、表面(5)部に溝(6)が形成される。これとともに、無機質原板(4)では、圧力(P)をかけた部位において中空穴(2)の開口面積が減少し、縮小された小中空穴(2a)となる。実際に、図3<a>に示した上辺9mm、下辺11mm、高さ 8.5mmの台形断面を有する中空穴(2)が形成された厚み21mmの無機質原板(4)に対して、その表面(5)側より2.0kg/mm2 の圧力(P)を幅7mmで短辺方向にかけたところ、図3<b>に示したような幅2.9mm 、高さ3.5mm の長方形断面を有する小中空穴(2a)に縮小されることが確認されている。このような加圧による中空穴(2)の縮小が、後に行われる切削加工を可能にする。つまり、小中空穴(2a)に縮小されているので、切削加工により無機質原板(4)を厚み方向に切り欠いても、無機質原板(4)は、小中空穴(2a)に至る前に厚みに十分な余裕を持っているのである。したがって、実形成のための切削加工量を十分に確保することができ、形成される実は、平滑面から構成され、また、十分な強度を持つ。
【0014】
次いでこの出願の発明の中空四辺実付無機質板の製造方法では、図4の長辺方向の要部断面図に示したように、溝(6)内で無機質原板(4)を切断、分割する。この図4に示したように、溝最深部(6a)における無機質原板(4)の短辺方向の一端縁(6b)を切断位置(7)に定める。ここに沿って無機質原板(4)を切断、分割する、この後に行う実形成のための切削加工を最小限にとどめることができ、成形が容易で、また、実の形状が安定する。その上、実幅を十分に取ることもできる。
【0015】
そして、この出願の発明の中空四辺実付無機質板の製造方法では、分割された無機質原板(4)の切断端部(4a)を各々切削する。切削は、次のように行う。
切断端部(4a)において表面(5)部に溝(6)を有する無機質原板(4)については、溝最深部(6a)から無機質原板(4)の厚み方向に切削する。ただし、切断端部(4a)の内部には、溝(6)形成のための加圧によって中空穴(2)が縮小した小中空穴(2a)が存在しているので、この小中空穴(2a)に至る前までとする。これは、実に所定の強度を確保するためである。図4図中には、切削領域が斜線で例示されている。
【0016】
切断端部(4a)に溝(6)を持たない無機質原板(4)については、その裏面より厚み方向に切削する。切削領域を同様に図4図中に斜線で示しているが、こちらの切削領域は、無機質原板(4)の切断端部(4a)に中空穴(2)が間近に存在しているので、実の形状安定性、接合安定性等を考慮して、この図4に示したように、切削は、無機質原板(4)の表面(5)部に最も近い中空穴(2)の上辺までとする。
【0017】
このような切削加工により、たとえば図5の長辺方向の要部断面図に示したように、無機質原板(4)の短辺側側端部にも、長辺側両側端部と同様の合いじゃくり形状を有する実(3)が形成される。この無機質原板(4)を次いで養生し、硬化させると、四辺に合いじゃくり形状を有する実(3)を備えた中空構造の無機質板が得られる。長辺方向に貫通する中空穴(2)が内部に形成された中空構造を有する中空無機質板を、その四辺に合いじゃくり形状を有する実(3)を備えた四辺実付として提供することが可能となる。
【0018】
なお、短辺側側端部の実(3)の内一方は、端面に小中空穴(2a)が現れるが、その開口面積は前記の通りに十分小さくすることができるため、無機質板の接合時に特に影響は及ぼさない。
もちろんこの出願の発明は、以上の実施形態によって限定されるものではない。無機質原板及び実の形状をはじめ、中空穴の形状及び大きさ、加圧条件、切削領域等の細部については様々な態様が可能であることは言うまでもない。
【0019】
【発明の効果】
以上詳しく説明した通り、この出願の発明によって、長辺方向に貫通する中空穴が内部に形成された中空構造を有し、かつ四辺に合いじゃくり形状を有する実を備えた中空四辺実付無機質板が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の発明の中空四辺実付無機質板の製造方法における加圧工程を示した要部斜視図である。
【図2】<a><b>は、各々、加圧後の無機質原板の状態を示した長辺方向の要部断面図及びA−A方向の断面図である。
【図3】<a><b>は、各々、加圧後の中空穴の形状変化の例を示した断面図である。
【図4】この出願の発明の中空四辺実付無機質板の製造方法における切断及び切削工程を示した長辺方向の要部断面図である。
【図5】この出願の発明の中空四辺実付無機質板の製造方法により無機質原板の短辺側側端部に形成される実を示した長辺方向の要部断面図である。
【図6】従来の中空無機質板を示した要部斜視図である。
【符号の説明】
2 中空穴
2a 小中空穴
3 実
4 無機質原板
4a 切断端部
5 表面
6 溝
6a 溝最深部
6b 一端縁
7 切断位置

Claims (1)

  1. 長辺方向に貫通する中空穴を内部に有し、長辺側の両側端部に合いじゃくり形状を有する実を備えて作製された未硬化の無機質原板を、所定位置においてその表面側より短辺方向に加圧し、表面部に溝を形成し、次いで無機質原板を溝最深部における無機質原板の短辺方向の一端縁に沿って切断、分割した後に、切断端部において表面部に溝を有する無機質原板については、加圧により縮小された小中空穴に至る前まで溝最深部から無機質原板の厚み方向に切削し、切断端部に溝を持たない無機質原板については、その裏面より厚み方向に、無機質原板表面部に最も近い中空穴の上辺まで切削して短辺側側端部に合いじゃくり形状を有する実を形成することを特徴とする中空四辺実付無機質板の製造方法。
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