JP3708073B2 - 建築板と、その製造方法、及び該建築板の留め付け構造 - Google Patents

建築板と、その製造方法、及び該建築板の留め付け構造 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物や構造物の外壁材として使用される建築板、その製造方法、該建築板の留め付け構造に係り、特に、建築板を横方向に順次下方から上方に向けて多段に積み重ねて固定する建築板、その製造方法、該建築板の留め付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の建物の外壁材として使用される建築板の留め付け構造としては、図9に示すように、比較的長尺の建築板51…を横方向に張る下見板張という留め付け構造がある。この留め付け構造は、下位の建築板の上部に、上位の建築板の下部を重ねながら上下方向に多段に張り付けていく構造であり、重ねた板の縁が下を向いていることから下見と呼ばれ、図9の留め付け構造はよろい張下見とも呼ばれている。この留め付け構造は、建築板を柱、間柱に直接釘打ち固定することができ、雨仕舞が良く、独特な壁面意匠を演出できるという特徴がある。そして、上下方向の建築板の張り付け方として、合いじゃくり方式等の種々の張り方がある。
【0003】
また、下見板張と似ている壁仕上げ法として、図10に示すように、短い板片52…(上下方向の長さは約40〜50cm程度でシングルという)を密に並べて、上下の板片52を1/2ずつ重ねて壁面に張り付け、留め付け釘が隠れて見えないウッドシングル張という方法がある。この方法は1枚1枚のウッドシングルの表情が現れることから、極めて趣のある壁面意匠が演出されるという効果がある。そして、ウッドシングル張の施工を簡単にするため複数のシングルを張り付けた「シェイク」と呼ばれる長尺の木製パネルが多く使用されている。また、木製パネルに代わって「ビニールシェイク」と呼ばれる合成樹脂製のパネルも多く使用されている(例えば特許文献1参照。)。
【特許文献】
米国特許第5,076,037号明細書(図1、図6)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前記構造の下見板張という留め付け構造は、正面から見たとき建築板の下辺が一直線状となっており、切断加工により長尺ものも簡単に製造できるが、意匠外観面での単調性は否定できず、変化が乏しいという問題点がある。
【0005】
また、前記の「シェイク」と呼ばれる木製パネルの場合、シングルを張り付ける(接着)作業に手間がかかるという問題がある。「ビニールシェイク」の場合は、安価であり、エンボス加工によって外観意匠を容易に変化できると共に、色彩も容易に変化できるというメリットがある反面、重厚感や自然な風合いの演出は困難である。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、外観が単調でなく変化に富んでおり、平面的な単調感を除去して重厚感を有し、製造が容易な建築板と、その製造方法を提供することにある。また、建築板の留め付け施工が容易で、水切り性能が安定している建築板の留め付け構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成すべく、本発明に係る建築板は、建物の外壁材として使用される建築板であって、その上端部は一つの連続した上端平面で構成されており、その下端部は上下方向の位置を異にする複数の下端平面を有する一つの連続した下端凹凸平面として構成されており、更に、前記建築板の裏面側には、下端部より上方に向けて、前記下端平面の内の最上位に位置する下端平面よりも上位の位置まで切り欠かれた状態でもって連続する段差部が、前記上端平面に対して平行に形成されていることを特徴とする。建築板の表面は木目模様等の模様が刻設され、裏面は平坦となっている。段差部における建築板の肉厚は板材の肉厚の半分以上が強度上好ましく、この段差部によって形成された薄肉部が建築板を留め付けるときの上実部を構成する。
【0008】
前記のごとく構成された本発明の建築板は、建物等の下地材に下方から上方に向けて順次留め付けられたとき、下位に位置する建築板の上端平面が上位に位置する建築板の段差部と重ね合わされ、留め付け施工が容易となると共に雨仕舞が良くなり、内部への漏水を防止できる。また、重ね合わされ固定された建築板の下端部は、上下方向の位置を異にする複数の下端平面が連続し、下端凹凸平面として構成されているため、建物の外壁は変化に富んで重厚感を有するものとなり、外観意匠の単調感を除去できる。
【0009】
本発明に係る建築板の好ましい具体的な態様としては、前記下端平面は、後方下方に向けて所定の傾斜角度をもって傾斜する傾斜面として形成されていることを特徴とする。この構成によれば、複数の下端平面が後方下方に向けて傾斜し、雨水等は建築板の下端に形成された複数の分割された下端平面の傾斜面に沿って下位の建築板に流下していくため、下方へのスムースな雨水の排水を助ける効果がある。
【0010】
本発明に係る建築板の好ましい具体的な他の態様としては、前記下端凹凸平面を構成する複数の下端平面は、前記建築板の上端平面に対して略平行に形成されており、更に、該複数の下端平面の内の、少なくとも2つ以上の下端平面については、それらの上下方向の位置が同一となっていることを特徴とする。そして、前記建築板は、窯業系建築板であることが好ましい。この構成によれば、少なくとも2つ以上の下端平面の上下方向の位置が同一となっており、2枚の建築板を同時に製造する製造過程において、この下端平面を中心線上に位置させることにより、長尺板形状を同一形状範囲に効率良く納めることができる。
【0011】
本発明に係る建築板の製造方法は、矩形状の長尺エンボス成形基板を使用して前記の建築板の2枚を同時に製造する建築板の製造方法であって、前記矩形状の長尺エンボス成形基板は、その表面部において、長手方向の中心線上と、該長手方向の中心線を挟んで、所定の個別距離だけ離隔された位置における複数の平行線上とに、ランダムに配された所定の個別長さを有する全ての直線部分が、それらに直交する直交直線部分によって連結され、かつ、全連結線部分にわたって所定幅、所定深さを有するV溝部が形成されており、更に、前記直交直線部分のV溝部より前記矩形状のエンボス成形基板の対向両辺部に至るまでの延長部分には、所定幅、所定深さを有する凹溝部が形成されており、前記表面形状特徴を備えた前記矩形状のエンボス成形基板に対して、前記連結線部分に形成された全V溝部が収容される短手方向の所定幅にわたった長尺角体部分を、基板の厚み方向に、裏面側より該V溝部の底部にかかるまで切削加工を施すことで、該V溝部の底部において基板を2分して、2枚の前記建築板を同時に製造することを特徴とする。
【0012】
このように構成された本発明の建築板の製造方法によれば、長尺エンボス成形基板の表面部において、長手方向の中心線と平行にランダムに配された直線部分と、これらを連結する直交直線部分にわたってV溝部が形成され、裏面側より前記の全V溝部が収容される幅を有する長尺角体部分を、V溝部に達するように切削して基板を2分して、同時に2枚の建築板を下端凹凸平面が対向した状態で効率良く製造できる。また基板を2分する直交直線部分にわたってV溝部を形成しており、2分した直交直線部分が面取り部となるため下端面の凹凸の割れや欠けを防止できる。
【0013】
本発明に係る建築板の製造方法の好ましい具体的な態様としては、前記連結線部分に形成された全V溝部が収容される短手方向の所定幅は、前記長手方向の中心線によって2等分される寸法であることを特徴とする。そして、前記V溝部の深さは、前記基板の厚みの半分の厚みよりも深く、前記凹溝部の深さは、前記V溝部の深さよりも浅いことを特徴とする。
【0014】
この構成によれば、同時に製造される2枚の建築板は、留め付け時に上実部を構成する段差部の上方の幅が等しくなるため、留め付けた状態で縦方向ピッチが均等となり、整然と配列できる。また、V溝部の深さを深くすることにより、上実部を厚くでき強度を向上させることができ、凹窪部を浅くして建築板の強度を向上させ、外観に深みを持たせて重厚感を向上させることができる。
【0015】
本発明に係る建築板の留め付け構造は、前記の建築板の多数枚を、建物の外壁部に配置固定した建築板の留め付け構造であって、最下位の前記建築板は、その裏面側に形成された前記段差部に係合される水切り部材によって所定の傾斜角度をもって躯体側に対接して固定されており、上下に配される2枚の建築板は、下側に配される建築板の上端平面に対して、上側に配される建築板の裏面側に形成された前記段差部が載置された状態でもって係合配置されており、下側に配される建築板の表面の上側所定部分にて、留め具によって躯体側に、前記所定角度で持って固定されており、下側に配される建築板の表面の上側所定部分における前記留め具の頭部分は、上側に配される建築板の表面の下側部分によって覆われた状態となっていることを特徴とする。
【0016】
前記の留め付け構造に使用する水切り部材は、躯体側に当接される垂直面部と、前記垂直面部に上端部位から前方上方向に傾斜延長され、その先端部に前記建築板の段差部が係合される係合面部を有する延出面部と、前記延出面部の途中部位より後方上方向に傾斜延長され、その先端部に躯体側に当接される折り曲げ部を有する対接面部と、前記垂直面部の下端部位から前方下方向に傾斜延長された水切り面部とからなることが好ましい。
【0017】
このように構成された本発明の建築板の留め付け構造は、建築板を建物の外壁に留め付けるときに、建物の土台に近接して水切り部材を固定し、この水切り部材の係合面部に建築板の段差部を係合させ、対接面部に建築板の裏面を対接させて固定することができるため、建築板の初期の位置決めが容易となり、さらに固定された建築板の上端平面に次の建築板の段差部を重ね合せて位置決めが容易でき、留め付け施工を容易に行うことができる。建築板の下端平面は、上下位置が変化する複数の分割された下端平面で構成され、単調感が除去されて外観が重厚なものとなり、雨水をスムースに流して雨仕舞が良くなる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る建築板の一実施形態を図面に基づき詳細に説明する。図1は、本実施形態に係る建築板の表面側の斜視図と、裏面側の斜視図、図2は、図1の建築板の正面図と、建築板の他の例の正面図、図3は図1の建築板の要部拡大図と右側面図である。
【0019】
図1〜3において、建築板1は建物の外壁材として使用され、窯業系パネルで構成された窯業系建築板である。建築板1は、例えば長手方向の横の長さが9尺で、縦の長さが約20数cm(3尺/4)に設定され、厚さが15mm程度で取付面である裏面は平坦面となっており、表面には木目模様や石模様等の各種模様が刻設されている。建築板1は、その上端部は一つの連続した上端平面2として構成されており、上端平面2は裏面と直交する。建築板1の下端部は上下方向の位置を異にする複数の分割された下端平面3a〜3iを有する一つの連続した下端凹凸平面として構成されており、かつ隣接する分割された下端平面は、複数の縦面4により連結されている。したがって、正面から建築板1を見たとき、上辺は一直線状であり、下辺は高さの異なる複数の分割された短辺が縦辺により連続して構成された形状をしている。
【0020】
複数の分割された下端平面は、上端平面2に対して略平行に形成されており、下方に位置する下方平面3b,3e,3hと、中間に位置する中間平面3a,3d,3g,3iと、上方に位置する上方平面3c,3fとがランダムに配置され、上端平面2に対向する下端平面3は、上方平面に相当する陥没部と、中間平面に相当する段差部と、下方平面に相当する突出部がランダムに連続して凹凸が連続した状態となっており、変化に富んだ重厚感を有するものとなっている。なお、対向する両側面は裏面及び上端平面と直交する面で構成されている。
【0021】
複数の分割された下端平面3a〜3iは、後方下方に向けて所定の傾斜角度をもって傾斜する傾斜面として形成され、板材の表面との交差角度θ(図3参照)が直角より大きく、木口が約100〜110度程度の鈍角に形成された傾斜面となっている。そして、建築板1を正面から見たとき複数の分割された下端平面3a〜3iの下端は板材の上端平面2に平行となっている。複数の下端平面3a〜3iを連結する複数の縦面4は上端平面2に直交する方向に形成され、突出部や陥没部の角部は直角に整然と配列されている。なお、複数の分割された下端平面は正面から見たとき上端平面2に平行でなく傾斜したものでもよく、縦面4も垂直でなく複数の分割された下端平面と直交しないものでもよい。
【0022】
図2(a)において、建築板1の左端の中間平面3aは上端平面2からの距離がh1で、次の下方平面3bは上端平面2からの距離がh2で、3番目の上方平面3cは上端平面2からの距離がh3で、4番目の中間平面3dは上端平面2からの上下距離がh1で、以下同様にh2,h4,h1,h2,h1というように順次形成されている。また、複数の分割された下端平面3a〜3iの水平方向の長さは、それぞれS1,S2,S3〜S9に変化して設定され、単調感を除去している。このように中間平面3a,3d,3g,3iは全てが同じ距離h1に設定され、同一仮想平面上に位置しており、下方平面3b,3e,3hは同じ距離h2に設定され異なる同一仮想平面上に位置しており、上方平面3c,3fはその高さ(深さ)が異なって形成されている。
【0023】
そして、複数の分割された下端平面3a〜3iを連結する縦面4は上端平面2と直交する方向に形成され、この縦面4の延長上の表面には幅5mm程度の陥没した凹溝部5が形成され、凹溝部5により分割された8個の矩形部には表面に異なった模様として例えば上下方向の木目模様が刻設されている。このため、建築板1の表面は、形状及び模様の異なる8個の矩形部(シングル)が横方向に並んで配列された形状をしている。凹溝部5の深さは、板厚の半分以下程度に設定されている。
【0024】
建築板1の裏面側には、下端部から上方に向けて段差部6が形成され、この段差部の上端面6aは一つの連続した平面で構成され、複数の分割された下端平面3a〜3iのうち最上位に位置する下端平面3fよりも上位の位置まで切り欠かれた状態でもって連続している。このため、全ての分割された下端平面は裏側が段差部6内に位置し、段差部6は上端平面2に対して平行に形成されている。段差部6の窪み量(深さ)は、建築板1の肉厚の半分以下で、残りの肉厚dが全体の厚さの半分以上となることが好ましい。この段差部6により形成された薄肉部は、建築板1を下方から上方に向けて順次重ねて留め付けるとき、上実部として機能するものである。なお、段差部6は建築板1を成形するときに同時に成形しても、成形後に裏面を切削加工等により形成するものでもよい。
【0025】
また、別の建築板11は、図2(b)に示すように、上端平面12と対向する下端平面13は左から複数の分割された下端平面13i〜13aで構成され、複数の分割された下端平面13i〜13aは上下方向の位置が異なっている。下端平面13i〜13aは上端平面12と略平行に形成され、中間平面13i,13g,13d,13aが同一仮想平面上に位置している。すなわち、左端の中間平面13iは上端平面12からの距離がhaに設定され、その右の上方平面13hの上端平面12からの上下距離はhbに設定され、以下同様にha,hc,hb,ha,hd,hb,haに設定され、上方平面の位置する距離はhbで一定となっており、中間平面13i,13g,13d,13aは距離haで一定となっている。
【0026】
そして、距離h1+ha,h2+hb,h3+hd,h4+hcは一定(後述の基板20の高さHに相当)となるように設定されている。また、複数の分割された下端平面13i〜13aの水平方向の長さは、それぞれS9,S8,S7〜S1に設定されている。このため、図2(a)に示す建築板1と、図2(b)に示す他の建築板11は、後述する建築板の製造方法で2枚同時に製造することができるものとなっている。
【0027】
この建築板11は、前記の建築板1と同様に一つの連続した平面上に位置する上端平面12は裏面と直交し、下端平面13を構成する複数の分割された平面13a〜13iは縦面14で連結されている。そして、縦面の延長上に凹溝部15が形成され、裏面側には段差部16が形成されている。段差部16は、最上位に位置する下端平面である上方平面13h,13e,13bより上位の位置まで切り欠かれた状態でもって連続し、上端平面12に対して平行に形成されている。
【0028】
この段差部16も、成形時に同時に形成してもよく、また成形後に切削加工等で形成するものでもよい。この建築板11の下端凹凸平面13を構成する複数の分割された下端平面も、板材の表面との交差角度θが直角より大きく、木口が約100〜110度程度に傾斜した傾斜面で形成されている。このように、建築板1,11の下端平面が傾斜面で面取りされた形状となっているため、搬送時や留め付け施工時に下端の突出部が割れたり、欠けたりするのを防止できる。
【0029】
つぎに、前記の建築板1,11の製造方法について、図4,5を参照して説明する。建築板1,11は横9尺×縦3尺の窯業系の基材Aから2枚の建築板1,1と、2枚の建築板11,11の4枚を取るように製造されるものであり、その半分の横9尺×縦1.5尺の基板20から2枚の建築板1,11を下端凹凸平面が対向した状態で同時に製造する例について、以下に説明する。
【0030】
図4,5において、基板20は矩形状の長尺エンボス成形基板であり、上下に平行に対向する端面21,22を有し、長手方向に平行な端面21,22に沿う表面の中間部には基板20の中心線23が位置している。長手方向の中心線23上と、中心線23を挟んで所定の個別距離だけ離隔された位置における複数の平行線上(図2のh1〜h4、ha〜hdに対応)とに、ランダムに配された所定の個別長さ(図2のS1〜S9)を有する全ての直線部分にわたって上下方向の位置が変化する複数の横溝24a〜24iが形成され、これらの横溝は、該横溝と直交する直交直線部分にわたって形成された複数の縦溝25により連結されている。
【0031】
すなわち、平行な複数の直線部分と、これらに直交する直交直線部分からなる全連結線部分に沿って、図5に示すような断面がV字状の横溝24と縦溝25が形成されている。横溝24a〜24iは開き角が20〜30度のV溝部で形成され、縦溝25も同様のV溝部で形成されている。そして、本実施形態では横溝24a,24d,24g,24iの4本が中心線23上に位置し、他の5本の横溝は中心線23を挟んで所定の個別距離だけ離隔された位置に平行に位置している。なお、横溝をV溝部で形成し、縦溝は幅が数mm程度の対辺が平行のスリットで形成し、横溝と縦溝を連結してもよい。
【0032】
この横溝24a〜24i及び縦溝25の深さは、本実施形態では基板20の肉厚の半分より僅かに深く設定されている。横溝24及び縦溝25はV溝部で形成されるため、建築板1,11の対向している端面が基板20の表面から肉厚方向に直角より大きい100〜110度の交差角度で形成された傾斜面となっている。直交直線部分のV溝部である縦溝25より基板20の対向両辺部である端面21,22に至るまでの延長部分には、縦溝25と略同幅で、縦溝の深さよりも浅い深さを有する凹溝部5,15が形成されている。
【0033】
端面21は建築板1の上端平面2に対応し、端面22は建築板11の上端平面12に対応する。また横溝24a〜24iは、建築板1の複数の分割された平面3a〜3iと、建築板11の複数の分割された平面13a〜13iに対応している。縦溝25は建築板1の縦面4及び建築板11の縦面14に対応している。このように、建築板1と建築板11は、複数の下端平面が連続する下端凹凸平面が対向した状態となっている。
【0034】
基板20の裏面には、全V溝部が収容される短手方向の所定幅にわたった長尺角体部分を構成する凹陥部26が切削加工で形成され、その上端面と下端面が中心線23と平行に形成されている。すなわち、この凹陥部26は、複数の横溝同士の中心線23と直交する方向、すなわち上下方向の最大幅W1より幅広の幅W2で中心線23に沿って均等に2等分される寸法で形成してある。このため、全ての横溝24a〜24i及び縦溝25は凹陥部26の角部より所定の間隔を有して内側に位置し、凹陥部内に含まれている。凹陥部26の深さが基板20の肉厚の半分程度で横溝24a〜24i及び縦溝25に到達しているため2つの建築板1,11は分割される。凹陥部26は建築板1の段差部6及び建築板11の段差部16に対応している。
【0035】
従来、この種の建築板をセメント板で形成し、セメント半硬化の状態で打ち抜きプレス加工で製造する場合があるが、本発明の製造方法によると建築板1,11を製造するときに、半硬化等の不安定な状態で打ち抜きプレス加工を行う必要がないため、建築板1,11は形状安定性に優れ、品質が安定し、製造が容易となる。
【0036】
前記の如く構成された本実施形態の建築板1,11の多数枚を建物の外壁部に配置固定する建築板の留め付け構造と、その留め付け施工動作について、図6,7を参照して以下に説明する。建築板1,11を建物の外壁材として下地材に留め付けるときには、スタータ材として、例えば図6に示すような形状を有する土台水切り部材30を使用する。先ず、この土台水切り部材を図面に基づいて説明する。
【0037】
図6において、土台水切り部材30は長尺体であり、その断面形状は、躯体側である下地面に当接される垂直面部31の下端部位から前方下方向に水切り面部32が傾斜延長され、垂直面部31の上端部位から僅かに(5度程度)上昇して前方上方向に傾斜延長される延出面部33を備え、延出面部の先端部に下方に直角に延出され、建築板1の段差部が係合される係合面部34を有すると共に、延出面部の途中部位より後方上方に直角に傾斜延長される対接面部35を有する。対接面部35には所定の間隔で長手方向に複数の取り付け孔36が穿設されている。対接面部35は先端部に、躯体側に当接される折り曲げ部35aを有している。水切り面部32の先端は垂直に下方に延出したあと上昇して傾斜面と略平行な折返し面部37となっている。該折返し面部37には、通気穴38が設けられている。水切り面部32の角度は、垂直面部31に対して110〜120度で下降して連続する。また、係合面部34と対接面部35との延出面部33方向の距離fは、建築板1の段差部6の奥行に相当する。
【0038】
図7において、建物40は基礎41の上に土台柱42が位置しており、土台柱42の下方には土台パッキン43が挿設されている。土台柱42と縦柱44とに防水紙45を挟んで下地板46が固定されている。建築板1,11を躯体側の下地板46に留め付けるとき、先ず下地板46の外側に土台水切り部材30を取り付け孔36を使用して釘47等により水平に固定する。対接面部35の先端の折り曲げ部35aは下地板46に当接して固定される。折返し面部37は通気穴38を通して建築板1(11)と躯体との間の通気を確保し、下方からの小動物の侵入を防ぐ。
【0039】
次に、固定された土台水切り部材30をスタータとして、1番目の建築板1を留め付ける。すなわち、建築板1の裏面の段差部6を土台水切り部材30の係合面部34に係合させると、対接面部35は建築板1(11)の裏面と対接するので、建築板1の上部に釘47を打ち込んで下地板46に固定する。これにより、建築板1は土台水切り部材30によって所定の傾斜角度をもって躯体側に対接して固定される。建築板1(11)とその裏面の2面が土台水切り部材30により支持されるため安定して釘打ちでき、1面支持と比較して破損を防止できる。
【0040】
2番目以降の上側に配される建築板1,11は、下位に固定された建築板1の上端平面2を対して、建築板の裏面側に形成された段差部6,16が載置された状態でもって係合配置される。すなわち、下位の建築板1の上端平面2を基準として、この上端平面2に下位の建築板1の裏面の段差部6の上端面6aを係合し、下位の建築板1の上部を同様に釘47により固定すると、2番目以降の建築板も下地板46に所定の角度をもって対接して固定できる。固定する釘47は、上側に配される建築板の表面の下側部分によって覆われた状態となっており、見栄えと防水性が向上する。建築板1,11を適当に混ぜ、また水平方向にずらして留め付けることにより、外観により変化を持たせることができる。
【0041】
このようにして建物40の下地板46に多段に留め付けられた建築板1,11は、図8に示すように下端凹凸平面3,13となる隣接する複数の下端平面3a〜3i、及び13a〜13iの上下方向の位置が異なり、複数の分割された平面は縦面4,14により連結されているため、変化に富んだ外観となり、外壁外観意匠の単調感を払拭することができ重厚感を有するものとなる。
【0042】
また、スタータとして土台水切り材30を固定し、係合面部34に建築板1の段差部6を係合して建築板1の上部を釘47で固定し、固定された建築板1の上端平面2に次の建築板1の段差部を係合させて釘47で固定できるため、留め付け施工も容易である。特に下端平面の複数に分割された下端凹凸平面3,13が傾斜面で形成されているので意匠性を向上し、更に、表面を伝って流れる雨水が該傾斜面に沿って円滑に下方へ流れるので、建築板1,11の雨仕舞を良くすることができる。
【0043】
以上、本発明の一実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。例えば、建築板を構成する基板は窯業系の基板の例を示したが、セメント板やファイバーで強化したセメント板、あるいは木質セメント板等の基板を使用してもよい。
【0044】
また、建築板1,11を分割する横溝24及び縦溝25の幅は同じ幅に設定され、凹溝部5,15の幅も同じ幅の例を示したが、横溝、縦溝及び凹溝部の幅を異なる幅にしてもよい。さらに、建築板を製造する際に、基板に形成する複数の横溝及び複数の縦溝をV溝部とする例について説明したが、複数の横溝と複数の縦溝の一方をV溝とし他方を幅の狭いスリットで形成してもよく、複数の横溝及び複数の縦溝をスリットで形成してもよいことは勿論である。
【0045】
【発明の効果】
以上の説明から理解できるように、本発明の建築板は、重ね合わされ固定されたとき、複数の分割された下端平面が上下方向の位置が異なって連続しているため、建物の外壁は変化に富んで重厚感を有するものとなり、単調感を除去することができる。特に、複数の下端平面を上端平面と平行に形成し、少なくとも2つ以上の下端平面の上下方向位置を同一とすることで、さらに変化に富んだ外観となり、製造も容易に行える。複数の分割された下端平面を傾斜面で形成すると、外壁部の意匠外観を良好とし、雨水の排水をスムースにする。
【0046】
本発明の建築板の製造方法によれば、変化に富んだ建築板を効率良く製造することができる。本発明に係る建築板の留め付け構造によれば、下方に位置する水切り部材に対接させて建築板を容易に固定でき、固定された建築板の上端平面に位置決めした状態で上位の建築板を固定でき、留め付け作業が容易となり、雨仕舞が良く、躯体との間の通気性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る建築板の一実施形態を示し、(a)は表面側から見た斜視図、(b)は裏面側から見た斜視図。
【図2】(a)は図1の建築板の正面図、(b)は(a)の建築板と同時に製造できる他の建築板の正面図。
【図3】(a)は図2の建築板の要部拡大図、(b)は図2(a)に示す建築板の右側面図。
【図4】本発明に係る建築板の製造方法の一実施形態を示し、図2(a),(b)に示す建築板の製造過程の正面図。
【図5】図4の要部斜視図。
【図6】本発明の留め付け構造に使用する土台水切り部材の側面図。
【図7】本発明の留め付け構造を示す要部断面図。
【図8】本発明に係る建築板の留め付け状態を示す要部正面図。
【図9】従来の下見板張の留め付け構造を示す要部斜視図。
【図10】従来のウッドシングル張を示す要部斜視図。
【符号の説明】
1,11 建築板、 2,12 上端平面、
3,13 下端凹凸平面、 4,14 縦面、
3a〜3i 複数の分割された下端平面、
13a〜13i 複数の分割された下端平面、
5,15 凹溝部、 6,16 段差部、
6a,16a 段差部の上端面、
20 エンボス成形基板、
21,22 対向する端面、 23 中心線、
24a〜24i 横溝(V溝部)、
25 縦溝(V溝部)、
26 凹陥部(長尺角体部分)、
30 土台水切り部材、 31 垂直面部、
32 水切り面部、 33 延出面部、
34 係合面部、 35 対接面部、
40 建物、 46 下地板、
47 釘(留め具)、
S1,S2〜S9 複数の分割された平面の長さ、
W1 複数の横溝の上下方向の最大幅、
W2 凹陥部の上下方向幅、
h1〜h4,ha〜hd 上下距離、
H 基板の高さ、 θ 交差角度

Claims (9)

  1. 建物の外壁材として使用される建築板であって、その上端部は一つの連続した上端平面として構成されており、その下端部は上下方向の位置を異にする複数のランダムに分割された下端平面を有する一つの連続した下端凹凸平面として構成されており、
    前記ランダムに分割された下端平面の隣接するもの同士は縦面により連結されており、前記建築板の表面側には前記縦面の延長上に凹溝部が前記上端平面にまで達するようにして形成されており、
    更に、前記建築板の裏面側には、下端部より上方に向けて、前記下端平面の内の最上位に位置する下端平面よりも上位の位置まで切り欠かれた状態でもって連続する段差部が、前記上端平面に対して平行に形成されていることを特徴とする建築板。
  2. 前記下端平面は、後方下方に向けて所定の傾斜角度をもって傾斜する傾斜面として形成されていることを特徴とする請求項1記載の建築板。
  3. 前記下端凹凸平面を構成する複数の下端平面は、前記建築板の上端平面に対して略平行に形成されており、更に、該複数の下端平面の内の、少なくとも2つ以上の下端平面については、それらの上下方向の位置が同一となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の建築板。
  4. 前記建築板は、窯業系建築板であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の建築板。
  5. 矩形状の長尺エンボス成形基板を使用して、前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の建築板の2枚を同時に製造する建築板の製造方法であって、
    前記矩形状の長尺エンボス成形基板は、その表面部において、
    長手方向の中心線上と、該長手方向の中心線を挟んで、所定の個別距離だけ離隔された位置における複数の平行線上とに、ランダムに配された所定の個別長さを有する全ての直線部分が、
    それらに直交する直交直線部分によって連結され、かつ、全連結線部分にわたって所定幅、所定深さを有するV溝部が形成されており、
    更に、前記直交直線部分のV溝部より前記矩形状のエンボス成形基板の対向両辺部に至るまでの延長部分には、所定幅、所定深さを有する凹溝部が形成されており、
    前記表面形状特徴を備えた前記矩形状のエンボス成形基板に対して、
    前記連結線部分に形成された全V溝部が収容される短手方向の所定幅にわたった長尺角体部分を、基板の厚み方向に、裏面側より該V溝部の底部にかかるまで切削加工を施すことで、該V溝部の底部において基板を2分して、2枚の前記建築板を同時に製造することを特徴とする建築板の製造方法。
  6. 前記連結線部分に形成された全V溝部が収容される短手方向の所定幅は、前記長手方向の中心線によって2等分される寸法である
    ことを特徴とする請求項5記載の建築板の製造方法。
  7. 前記V溝部の深さは、前記基板の厚みの半分の厚みよりも深く、前記凹溝部の深さは、前記V溝部の深さよりも浅い
    ことを特徴とする請求項5又は6記載の建築板の製造方法。
  8. 前記請求項1〜4のいずれか1項に記載の建築板の多数枚を、建物の外壁部に配置固定した建築板の留め付け構造であって、
    最下位の前記建築板は、その裏面側に形成された前記段差部に係合される水切り部材によって所定の傾斜角度をもって躯体側に対接して固定されており、
    上下に配される2枚の建築板は、
    下側に配される建築板の上端平面に対して、上側に配される建築板の裏面側に形成された前記段差部が載置された状態でもって係合配置されており、
    下側に配される建築板の表面の上側所定部分にて、留め具によって躯体側に、前記所定角度で持って固定されており、
    下側に配される建築板の表面の上側所定部分における前記留め具の頭部分は、上側に配される建築板の表面の下側部分によって覆われた状態となっている
    ことを特徴とする建築板の留め付け構造。
  9. 前記水切り部材は、
    躯体側に当接される垂直面部と、
    前記垂直面部に上端部位から前方上方向に傾斜延長され、その先端部に前記建築板の段差部が係合される係合面部を有する延出面部と、
    前記延出面部の途中部位より後方上方向に傾斜延長され、その先端部に躯体側に当接される折り曲げ部を有する対接面部と、
    前記垂直面部の下端部位から前方下方向に傾斜延長された水切り面部とからなることを特徴とする請求項8に記載の建築板の留め付け構造。
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