JP3314050B2 - 出隅部構造 - Google Patents

出隅部構造

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JP3314050B2 JP18484999A JP18484999A JP3314050B2 JP 3314050 B2 JP3314050 B2 JP 3314050B2 JP 18484999 A JP18484999 A JP 18484999A JP 18484999 A JP18484999 A JP 18484999A JP 3314050 B2 JP3314050 B2 JP 3314050B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は建築物の壁に適用さ
れる出隅部構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の壁としてはレンガ等の窯
業ブロックを複数段複数列目地を介して積重ねた構造の
ものや天然石を薄く割り裂いて積み重ねた石状模様の構
造のものが提供されている。しかし該窯業ブロックを一
個づつ積重ねたり、薄く割り裂いた石をいくつも積み上
げる面倒な作業を解消するために、近年、パルプ、木
片、木質繊維等を補強材として使用したセメント板の表
面にエンボスによって凸部と該凸部間に形成された目地
溝とからなる凹凸模様を形成したり、更に該凹凸模様の
凸部表面に凹凸細模様を付して天然石感を付与した外壁
材が提供されている。このような外壁材によれば、該外
壁材を複数段複数列壁躯体に配列止着することによっ
て、簡単に壁が構築される。
【0003】該外壁材はセメント、木質補強材等を含む
原料混合物をラインに沿って移動する型板上に散布して
マット(乾式マット)をフォーミングし、該マットを圧
締養生硬化せしめる乾式法あるいは半乾式法(この場合
は凹凸模様は型板表面に形成されている)、あるいは該
原料混合物を水に分散させたスラリーを抄造し、得られ
た抄造シートをエンボス成形して表面に凹凸模様を形成
し、その後該模様が付された抄造シートを養生硬化する
抄造法によって得られる。
【0004】このようにして得られた外壁材(1) によっ
て壁を構築するには図6に示すように上記外壁材(1) を
複数段複数列壁躯体に横張り即ち長手方向(乾式法およ
び半乾式法にあっては型板移動方向、抄造法にあっては
抄造方向)を横にして壁躯体に配列止着し、対の壁部と
壁部とが直角に接する出隅部にあっては出隅部材(2)を
介在させる。このような出隅部材(2) は従来、図7に示
すように乾式法(半乾式法)または抄造法によって製造
した外壁材原板(1A)を矢印に示す型板移動方向または抄
造方向に直交して切り取り、図8に示すように該切り取
り部分(2A)の裏面中央部にV溝(3A)を設け、該V溝(3A)
を介して両側部分を略90°に折曲げ接着固定すること
によって製造されている。
【0005】上記製造法によれば、乾式マットまたは抄
造シート中の木質補強材はその長さ方向を型板移動方向
または抄造方向に配向された状態で存在する。そのため
に乾式マットまたは抄造シート中の木質補強材の相互絡
合の度合いやつなぎ効果は、型板移動方向または抄造方
向で高く、したがって得られる外壁材(1) の曲げ強度は
型板移動方向または抄造方向(図7の矢印方向)で高く
その直交方向に低くなる。また出隅部材(2) においても
その基材となる外壁材原板(1A)の上記した方向性によ
り、曲げ強度の方向による高い低いの違いが発生し、出
隅部材(2) の曲げ強度は長手方向(縦方向)が低くな
る。
【0006】しかし曲げの力は長手方向で大きく及ぼさ
れるので、図6に示す従来の出隅部では出隅部材(2) が
長手方向において折損し易く強度的に問題がある。更に
従来の出隅部材(2) は、表面に外壁材(1) と同じ横方向
に凹模様が付されており、そのために壁部に配設される
外壁材(1) 相互の横方向の凹模様即ち横目地を厳密に一
致させないと壁の外観に不均一感を与えてしまうと云う
問題点もあった。しかし外壁材(1) の横目地を出隅部で
厳密に一致させるように壁を構築していくことは極めて
手間を要する作業になる。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記従来の課題
を解決するための手段として、複数段横張りした外壁材
(1) からなる壁部(11,11) の一対が略直角に接する出隅
部Cに断面形状略L形の出隅部材(12)を配置した構造で
あって、該外壁材(1) および出隅部材(12)はセメント系
水硬性材料と木質補強材とを含有する原料をマットにフ
ォーミングし、該マットを成形養生硬化することによっ
て製造され、該外壁材(1) は横方向をフォーミング成形
方向とされ、該出隅部材(12)は長手方向をフォーミング
成形方向とされており、該外壁材(1) 表面には表面に凹
凸細模様D3 が設けられた凸部D1 と該凸部D1 間に形
成されている縦横目地溝D2 とからなる凹凸模様が設け
られ、該出隅部材(12)表面には該外壁材(1) の凸部D1
を設けることなく該凸部D 1 の凹凸細模様D3 に対応し
た凹凸細模様D3 のみが設けられ、該外壁材(1) と該出
隅部材(12)とは同系色に仕上げられている出隅部構造を
提供するものである。該出隅部材(12)の長さは該外壁材
(1) の縦巾よりも大きく設定されていることが望まし
い。
【0008】
【作用】壁を構成する横張りされた外壁材(1) は乾式法
または半乾式法で製造された場合には型板移動方向、抄
造法で製造された場合には抄造方向が横方向であり、し
たがって曲げ強度は横方向に高く縦方向に低い。出隅部
材(12)は型板移動方向または抄造方向が縦方向であり、
したがって曲げ強度は縦方向に高く横方向に低い。該外
壁材(1) 表面には凸部D1 と該凸部D1 間に形成されて
いる目地溝D2 とからなる凹凸模様が設けられている
が、更に該凸部D1 の表面には凹凸細模様D3 が設けら
れて天然石感が付与されている。出隅部材(12)表面には
該外壁材(1)の凸部D1 を設けることなく該凸部D 1
凹凸細模様D3 に対応する凹凸細模様D3 のみが設けら
れ、更に該外壁材(1) と該出隅部材(12)とを同色に仕上
げると、出隅部で直交する一対の壁部(11,11) の相互の
目地のずれが該出隅部材(12)によって吸収され目立たな
くなり、かつ外壁材(1) と出隅部材(12)との違和感がな
くなる。該出隅部材(12)の長さを外壁材(1) の縦巾より
も大きくとれば、該出隅部材(12)の目地ずれ吸収効果は
一層大きくなる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を図1〜図5に示す一実施
例によって説明すれば、図1に示す壁構造において、壁
躯体柱(4) には胴縁を介して複数段(3段)の外壁材
(1) が抄造方向を横にして張設(横張り)されている。
【0010】上記壁部(11,11) が直交する出隅部Cにお
いては、出隅部材(12)が介在している。該出隅部材(12)
は抄造方向を縦にして配置されている。外壁材(1) や出
隅部材(12)はセメント系水硬性材料とパルプ、木片、木
質繊維等の木質補強材とを含有する原料混合物を水に分
散せしめたスラリーを抄造し、外壁材(1) にあっては矢
印に示す抄造方向を長手方向として成形すると共に表面
に天然石調の凹凸細模様D3 を形成した凸部D1 と該凸
部D1 間に形成されている縦横目地溝D2 とからなる凹
凸模様を表面にエンボスし、養生硬化して図3に示すよ
うな原板(1A)を製造し、出隅部材(12)にあっては凸部D
1 と目地溝D2 を表面にエンボスすることなく外壁材
(1) の凸部D1 表面の凹凸細模様D3 のみを表面にエン
ボスした後養生硬化して図4に示すような原板(12A) を
製造後、所定巾に切断し、該切断板の裏面中央に矢印に
示す抄造方向に沿ってV溝(13)を設け、図5に示すよう
に該V溝(13)を介して両側部分を略90°に折曲げ接着
固定することによって製造される。そして該外壁材(1)
も該出隅部材(12)も同系色に仕上げ塗装される。
【0011】上記出隅部Cにあっては、図2に示すよう
壁躯体柱(4) に防水紙(6) 、胴縁(5) を介して釘(7)
によって外壁材(1) と出隅部材(12)とがそれぞれ止着さ
れ、該外壁材(1) と該出隅部材(12)との間には目地ジョ
イナー(8) が介在されている。そして該壁部(11,11) に
あっては外壁材(1) は横張りされているから、抄造方向
が横方向であり、曲げ強度は縦方向より横方向が大きい
が、出隅部Cにあっては出隅部材(12)の抄造方向は縦方
向であり、横方向より縦方向が大きく、したがって壁構
造は出隅部Cにおいて該出隅部材(12)によって補強され
ることになる。
【0012】更に該出隅部材(12)には外壁材(1) の凹凸
模様が設けられておらず、凸部D1表面に付されている
凹凸細模様D3 のみが設けられているので、直交する一
対の壁部(11,11) の外壁材(1) 相互の目地溝D2 の横方
向のずれは該出隅部材(12)によって吸収される。しかし
該出隅部材(12)の凹凸細模様D3 は該外壁材(1) の凸部
1 の凹凸細模様D3 と対応しており、かつ該出隅部材
(12)は該外壁材(1) と同系色に仕上げられているから違
和感はない。
【0013】該出隅部材(12)の長さは外壁材(1) の巾W
よりも大きくすることが望ましい。出隅部材(12)の長さ
を外壁材(1) の巾と一致させると、壁部(11,11) の外壁
材(1) の縦方向の連ぎ目と出隅部材(12)の連ぎ目とがず
れないように位置合わせしないと外観不良になり易い。
該出隅部材(12)の適当な長さは外壁材(1) の巾の2〜7
倍(2W〜7W)である。
【0014】本発明の外壁材(1) と出隅部材(12)とは抄
造法によって製造されたが、本発明では該外壁材(1) と
該出隅部材(12)とは乾式法あるいは半乾式法によって製
造されてもよい。この場合は表面に凹凸模様を形成した
型板をコンベア等によってラインに沿って移動させつつ
原料混合物を該型板上に散布して乾式マットをフォーミ
ングし、該マットを圧締養生硬化せしめる。
【0015】
【発明の効果】本発明においては、外壁材、出隅部材共
に長手方向に型板移動方向または抄造方向を一致させて
いるので、特に出隅部材の曲げ強度が従来より増し、施
工し易く、施工された壁構造、特に出隅部の強度が大巾
に向上する。更に直交する一対の壁を構成する外壁材相
互の横目地のずれを出隅部材によって目立たなくするか
ら、壁構築の際外壁材を厳密に位置合わせする手間が省
ける。また該出隅部材表面の凹凸細模様は該外壁材の表
面の凹凸細模様と対応しており、かつ該出隅部材と該外
壁材とは同系色に仕上げられているから、該出隅部材と
該外壁材との間には違和感はない。
【図面の簡単な説明】
図1〜図5は本発明の一実施例を示すものである。
【図1】出隅部の斜視図
【図2】出隅部の横断面図
【図3】外壁材原板部分斜視図
【図4】出隅部材原板部分斜視図
【図5】出隅部材部分斜視図図6〜図8は従来例を示す
ものである。
【図6】出隅部の斜視図
【図7】外壁材原板部分斜視図
【図8】出隅部材製造説明図
【符号の説明】
1 外壁材 11 壁部 12 出隅部材 C 出隅部 D1 凸部 D2 目地溝 D3 凹凸細模様
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04F 13/08 - 13/18 B28B 11/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数段横張りした外壁材からなる壁部の一
    対が略直角に接する出隅部に断面形状略L形の出隅部材
    を配置した構造であって、該外壁材および出隅部材はセ
    メント系水硬性材料と木質補強材とを含有する原料をマ
    ットにフォーミングし、該マットを成形養生硬化するこ
    とによって製造され、該外壁材は横方向をフォーミング
    成形方向とされ、該出隅部材は長手方向をフォーミング
    成形方向とされており、該外壁材表面には表面に凹凸細
    模様が設けられた凸部と、該凸部間に形成されている
    目地溝とからなる凹凸模様が設けられ、該出隅部材表
    面には該外壁材の凸部を設けることなく該凸部の凹凸細
    模様に対応した凹凸細模様のみが設けられ、該外壁材と
    該出隅部材とは同系色に仕上げられていることを特徴と
    する出隅部構造
  2. 【請求項2】該出隅部材の長さは該外壁材の縦巾よりも
    大きく設定されている請求項1に記載の出隅部構造
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