JP3417210B2 - オーバーハング部における建築板の施工方法及び施工構造 - Google Patents

オーバーハング部における建築板の施工方法及び施工構造

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JP3417210B2 JP13275396A JP13275396A JP3417210B2 JP 3417210 B2 JP3417210 B2 JP 3417210B2 JP 13275396 A JP13275396 A JP 13275396A JP 13275396 A JP13275396 A JP 13275396A JP 3417210 B2 JP3417210 B2 JP 3417210B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は,ベランダ等のオーバーハング部
の壁面に,互いに直角方向に異なる方向性模様を形成す
る,窯業系の建築板の施工方法,及び施工構造に関す
る。
【0002】
【従来技術】ビルディング,家屋等における,ベランダ
等のオーバーハング部90の壁面には,図15に示すご
とく,大部分が横方向の方向性模様91を有し,オーバ
ーハング部90の上端部と下端部には縦方向の方向性模
様92を配置して,上部及び下部は互いに直角方向に配
置した壁面模様が施される場合がある。そして,上記オ
ーバーハング部の壁面は,以前はタイルを貼着する施工
法により行われていたが,近年は図14に示すごとく,
予め上記横方向,縦方向の方向性模様91,92を1枚
に形成した,窯業系の建築板9を,上下に,互いに逆に
して,2枚用いることにより施工されている。
【0003】即ち,上記建築板9は,図14に示すごと
く,その表面に横方向の方向性模様91を有し,その上
部に縦方向の方向性模様92を有するものである。ま
た,この建築板9は,セメント系材料を用いて製造され
た窯業系建築板である。図15に示した,オーバーハン
グ部における施工模様は,図14に示した建築板9を,
縦方向の方向性模様92が一方は上方に,他方は下方に
位置するように配置,施工することにより形成したもの
である。
【0004】また,上記建築板9は,図14に示すごと
く,方形状を有し,少なくとも2辺には実加工(相抉り
を含む)を施した連結部95,97を有しており,横張
用には96,98の連結部も有していることもある。連
結部95〜98は,壁面に施工した際に隣接する建築板
9と接合するための部分である。なお,図15に示した
ように,上記オーバーハング部90以外の壁面において
は,その大分部が,横方向の方向性模様81を有する建
築板8で施工するが,ごく一部は上記方向性模様91,
92を有する建築板9を用いて施工することもある。
【0005】
【解決しようとする課題】しかしながら,上記従来の窯
業系の建築板9は,上記のように1枚の建築板9に横方
向の方向性模様91と縦方向の方向性模様92とを一体
的に形成したものである。そして,その製造に当たって
は,上記図14に示した方向性模様91,92に対応す
る型面を設けた成形型を用い,該成形型をセメント系材
料に型押しして成形し,これを硬化させ養生する操作を
行う。そして,上記方向性模様91,92を同時に有す
る建築板9を製造するに当たっては,専用の成形型が必
要となる。
【0006】また,上記横方向の方向性模様91と縦方
向の方向性模様92とは,図14に示すごとく,同じ
幅,同じ間隔を有する場合が多い。これは,ビルディン
グや家屋の壁面の意匠性を考慮したためである。一方,
図15に示すごとく,オーバーハング部90以外の部分
の壁面全体を見てみると,例えば横方向の方向性模様9
1が占める面積に対する,縦方向の方向性模様92が占
める面積は極く小さい。
【0007】そして,通常は,図15に示すごとく,横
方向のみの方向性模様81を有する建築板8の間に,横
方向と縦方向の方向性模様91,92を同時に有する上
記建築板9(図14)を施工する。したがって,壁面施
工時には,上記後者の建築板9(図14)は,横方向の
みの方向性模様81を有する建築板8に比べて,その必
要量は極く少ない。
【0008】そのため,上記横方向と縦方向の方向性模
様91,92を同時に有する建築板9の生産量は少な
い。それ故,上記建築板成形用の成形型の製作,更には
上記建築板9の生産コストが割高となる。また,横方向
のみの方向性模様を有する建築板8とは別個に,上記建
築板9の保管,運搬が必要となる。そのため,施工コス
トが高くなる。
【0009】また,特にオーバーハング部90の前方下
端部のコーナー部は,L字状に曲折している。そのた
め,このコーナー部の施工は上記建築板9を,オーバー
ハング部90の前面と下面とにその縦方向の方向性模様
92が直角状に当接するように施工する必要があり,施
工困難である。
【0010】本発明はかかる従来の問題点に鑑み,オー
バーハング部のコーナー部の方向性模様を任意,かつ容
易に形成できると共に,生産コスト,施工コストの低減
を図ることができ,かつコーナー部の施工が容易な,オ
ーバーハング部における建築板の施工方法及び施工構造
を提供しようとするものである。
【0011】
【課題の解決手段】請求項1の発明は,表面に方向性模
様を有し,少なくとも2辺には連結部を有する方形状の
窯業系の原建築板と,該原建築板と同じ方向性模様を有
する他の原建築板より切り出し加工してなると共に原建
築板の上記方向性模様と直角方向の方向性模様を有する
断面L字状のコーナー建築板とを準備し,上記原建築板
とコーナー建築板とを両者の方向性模様が互いに直角方
向をなすようにオーバーハング部の壁面に施工するオ
バーハング部における建築板の施工方法であって, 上記
コーナー建築板の作製に当たっては,上記原建築板にお
ける方向性模様を一単位として原建築板を裁断すること
により中間板を採取し, 次いで,該中間板から垂直用部
材と水平用部材とを加工し,その後上記垂直用部材と水
平用部材とを断面L字状に接合すると共に,長手方向の
一端には下実部を,一方その他端には上実部を形成して
なることを特徴とするオーバーハング部における建築板
の施工方法にある。
【0012】本発明において最も注目すべきことは,上
記原建築板と,該原建築板から切り出し加工すると共に
上記原建築板と直角方向の方向性模様を有する断面L字
状のコーナー建築板とを準備して,両者の方向性模様が
互いに直角方向となるように,オーバーハング部の壁面
に施工することである。
【0013】上記コーナー建築板は,そのまま壁面に施
工する原建築板と同じ原建築板を用いて,垂直用部材と
水平用部材に切り出し,これを断面L字状に接合,加工
したものである。ここに,同じ原建築板とは,当該施工
壁面に施工する原建築板と同じ方向性模様を有し,同じ
製造条件で作製されたものをいう。換言すれば,工場生
産された状態の建築板を「原建築板」と称し,該原建築
板より上記のごとく切り出し,接合,加工した建築板を
「コーナー建築板」と称する。
【0014】次に,本発明の作用につき説明する。本発
明においては,上記のごとく,原建築板と上記コーナー
建築板とを用いて,原建築板はオーバーハング部の垂直
面に,一方該コーナー建築板はオーバーハング部のコー
ナー部に施工することにより横方向の方向性模様と縦方
向の方向性模様とを形成する。そして,上記コーナー建
築板は,上記原建築板を,垂直用部材用と水平用部材用
とに切り出し,接合,加工することにより得る。それ
故,オーバーハング部の施工壁面に対して,横方向の方
向性模様と縦方向の方向性模様とを,任意,かつ容易に
施工,形成することができる。
【0015】また,本発明によれば,原建築板は1種類
を製造しておけば,これをそのまま用いる場合と上記コ
ーナー建築板の加工用に用いる場合との両方に併用する
ことができる。そのため,従来のごとく,コーナー部専
用に用いる,縦の方向性模様を有するコーナー建築板
を,原建築板とは別個に製造する必要がない。そのた
め,建築板,即ち原建築板とコーナー建築板の生産コス
ト,施工コストを大幅に低減することができる。
【0016】また,上記コーナー建築板の作製に当たっ
ては,上記原建築板における方向性模様を一単位として
原建築板を裁断することにより中間板を採取し,次い
で,該中間板から垂直用部材と水平用部材とを加工し,
その後上記垂直用部材と水平用部材とを断面L字状に接
合すると共に,長手方向の一端には下実部を,一方その
他端には上実部を形成しておく。これにより,コーナー
建築板を横方向に施工する際に,両者の間のシールを確
実にすることができる。
【0017】また,上記のごとく裁断した中間板は,対
向する二辺が平坦な裁断縁を有し,他の対向する二辺は
原建築板の連結部を保持している(図3)。これは,上
記2辺が原建築板から裁断された部分であるためであ
る。この中間板は2枚準備してこれを垂直用部材と水平
用部材用にそれぞれ加工し,両者を接合し,上記のごと
く,下実部と上実部とを有する,断面L字状のコーナー
建築板とする(図4,図5)。
【0018】次に,請求項の発明のように,表面に方
向性模様を有し,少なくとも2辺には連結部を有する方
形状の窯業系の原建築板と,該原建築板の上記方向性模
様と同じ方向性模様を有する他の原建築板より切り出し
加工してなると共に原建築板の上記方向性模様と直角方
向の方向性模様を有する断面L字状のコーナー建築板と
を用い,上記両者の方向性模様が互いに直角方向をなす
ようにオーバーハング部の壁面に施工してなるオーバー
ハング部における建築板の施工構造であって, 上記コー
ナー建築板は,上記原建築板と同じ方向性模様を有する
原建築板における方向性模様を一単位として原建築板を
裁断して垂直用部材と水平用部材とを採取し,両者を断
面L字状に接合してなり,かつ長手方向の一端には下実
部を,他端には上実部を設けてなることを特徴とするオ
ーバーハング部における建築板の施工構造がある。この
場合にも,上記の施工方法の場合と同様の作用効果を得
ることができる。
【0019】また,上記コーナー建築板は,上記原建築
板と同じ方向性模様を有する原建築板における方向性模
様を一単位として原建築板を裁断して垂直用部材と水平
用部材とを採取し,両者を断面L字状に接合してなり,
かつ長手方向の一端には下実部を,他端には上実部を設
けてなる。これにより,上記と同様の効果を得ることが
できる。
【0020】次に,請求項の発明のように,上記コー
ナー建築板は,上記長手方向の下実部を設けた端部の下
実木口に,垂直用部材と水平用部材との両方にまたがる
排水溝を設けてなることが好ましい(図7)。これによ
り,コーナー建築板をその長手方向に連結施工したと
き,隣接するコーナー建築板の間に洩れてきた水を,円
滑に,コーナー建築板の外側へ排水することができる。
【0021】次に,請求項の発明のように,上記コー
ナー建築板には,その垂直用部材の下実部のみに,コー
キングを施しておくことが好ましい。これにより,隣接
するコーナー建築板の水平用部材の間に洩れた水は,隣
接する水平用部材の上実部と下実部の間を自由に流れ,
外部へ排出される。
【0022】次に,請求項の発明のように,上記垂直
用部材と水平用部材との両内側面がなす内角は85〜9
0度であることが好ましい。これにより,コーナー建築
板の内側面に入った水は,垂直用部材と水平用部材の内
角部分に集まり,これに沿って隣接するコーナー建築板
との間の隙間に容易に導かれ排水される。
【0023】
【発明の実施の形態】
実施形態例 本発明の実施形態例にかかる,建築板の施工方法及び施
工構造につき図1〜図13を用いて説明する。
【0024】まず,図1〜図5に示すごとく,表面に方
向性模様を有し,少なくとも2辺には連結部を有する方
形状の原建築板(図1)と,該原建築板1と同じ方向性
模様を有する他の原建築板より切り出し加工してなると
共に原建築板1の上記方向性模様と直角方向の方向性模
様を有する断面L字状のコーナー建築板2(図5)とを
準備する。
【0025】そして,上記原建築板1とコーナー建築板
2とを,図12,図13に示すごとく,両者の方向性模
様が互いに直角方向をなすようにオーバーハング部90
の壁面に施工する。
【0026】また,上記コーナー建築板2の加工に当た
っては,図2〜図5に示すごとく,上記原建築板1にお
ける方向性模様を一単位として原建築板を裁断すること
により中間板180を2枚採取する。なお,ここで一単
位の意味は図2のように一列のブロックを一単位として
もよいが,複数列を一単位として捉え,裁断してもよい
ことは,言うまでもない。次いで,図3,図4に示すご
とく,上記各中間板180における裁断縁181,19
1に,加工を施して垂直用部材21と水平用部材22を
作製し,両者を断面L字状に接合する。これにより,図
5に示すコーナー建築板2を得る。
【0027】以下,上記に関して詳しく説明する。ま
ず,上記原建築板1は,上記図1に示すごとく,四方に
連結部11〜14を有する。この中,連結部11,13
は,前者が下実,後者が上実である。また,原建築板1
の連結部12は下実,連結部14は上実である。また,
上記下実11,12には,コーキングが施されている
(図示略)。そして,原建築板1には縦方向に8個,横
方向に6個の横長状の方向性模様10を有している。
【0028】次に,コーナー建築板2(図5)を作製す
るに当たっては,上記原建築板1と同じ原建築板1(図
2)を用い,これをまず図2に示す点線18,19に沿
って,原建築板の方向性模様を一単位として裁断する。
これにより,図3に示すごとく裁断縁181,191が
平坦な中間板180を得る。また,中間板180には,
上記原建築板1の連結部11,13がそのまま保有され
ている。この中間板180は,コーナー建築板1個を作
製するために,図4に示す垂直用部材21用と水平用部
材22用との2枚採取する。
【0029】次に,図4に示すごとく,垂直用部材21
を作製するために,図4の左側に示すごとく,上側の裁
断縁181に対して下実部211を,下側の裁断縁19
1に対して,角度44度の接合斜面215を形成する。
一方,水平用部材22を作製するために,図4の右側に
示すごとく,裁断線181はそのままの平坦端部220
とする。また,裁断線191に対しては,垂直用部材2
1の接合斜面215と同様に,角度44度の接合斜面2
25を形成する。
【0030】次いで,上記垂直用部材21と水平用部材
22の各接合斜面215,225を,エポキシ系の接着
剤29を介して,図5に示すごとく,断面L字状に接合
する。ここに,上記垂直用部材21と水平用部材22の
両内側面が形成する内角αは,88度である。これによ
り,図5,図6に示す,縦方向の方向性模様100を有
し,断面L字状のコーナー建築板2を得る。
【0031】また,このコーナー建築板2は,垂直用部
材21と水平用部材22の内側直交部分に,それぞれ深
さ1〜3mm,幅3〜10mmのL字状の溝201を有
する。この溝201は,上記接合時における上記接着剤
29のはみ出し部を含めて,切欠き形成したものであ
る。この溝201は,コーナー建築板2をオーバーハン
グ部に施工したとき,コーナー建築板2の内側に洩れて
来た雨水等の水を,その長手方向に排出する排出溝の役
目をする。
【0032】また,本例のコーナー建築板2には,図
6,図7,図9〜図11に示すごとく,垂直用部材2
1,水平用部材22の右端部に,コーナー建築板2を横
方向へ連結するための下実部219,229が設けられ
ている。また,垂直用部材21,水平用部材22の左端
部には,図6,図9〜図11に示すごとく,上実部21
8,228が設けられている。
【0033】また,上記図7,図9〜図11に示すごと
く,垂直用部材21の横方向の下実部219に対しては
コーキング160を付着している。なお,上記各図に示
すごとく,水平用部材22の横方向の下実部229に付
着したコーキング160は取り除く。これは,コーナー
建築板2の下側となる水平用部材22は,後述の図10
に示すごとく,その連結部の下実部228と上実部22
9の間に流れて来た雨水等の水の排出を良くするためで
ある。
【0034】また,図7に示すごとく,横方向連結用の
下実部219,229を設けた端部の下実木口204に
は,垂直用部材21と水平用部材22の両方にまたがる
深さ2〜4mm,幅2〜4mmの排水溝205を設け
る。また,垂直用部材21と水平用部材22を接合した
部分の外側角部208は面取りして,塗料を施す。ま
た,図5,図12に示すごとく,上記コーナー建築板2
の垂直用部材21の上部の下実部211に対して,ホッ
トメルトのコーキング160を付着する。
【0035】次に,上記原建築板1,コーナー建築板2
を用い,図10〜図13に示すごとく,オーバーハング
部の下地材32に対して,そのコーナー部320に上記
コーナー建築板2を,またその上に原建築板1を配置す
る。これにより,図13に示すごとく,横方向の方向性
模様10と縦方向の方向性模様100とからなるオーバ
ーハング部の施工構造が得られる。
【0036】上記施工におけるコーナー建築板2の横方
向の連結は,図10,図11に示すごとく,一方のコー
ナー建築板2の下実部219,229の外側に,他方の
コーナー建築板2の上実部218,228が覆っている
構造となる。そして,コーナー建築板2の垂直用部材2
1側における下実部219と上実部218との間には,
上記のごとく,コーキング160が介在させてある(図
11)。しかし,水平用部材22側の下実部229と上
実部228との間にはコーキング160が介在させてな
い(図10)。
【0037】また,上記原建築板1及びコーナー建築板
2は,図12に示すごとく,オーバーハング部の下地材
32に対して,釘等の固定具(図示略)により固定す
る。また,コーナー建築板2の上部の下実部211に
は,原建築板1の上実部13が覆っており,両者の間に
はコーキング160が介在させてある。また,コーナー
建築板2の水平用部材22の平坦端部220側には,他
の建築板31が並列して設けてあり,両者の間にはバッ
クアップ材34とコーキング35とが介在させてある。
【0038】上記のごとく,本例によれば,上記原建築
板1とコーナー建築板2とを用いて,図13に示すごと
く,オーバーハング部に横方向の方向性模様10と縦方
向方向性模様100とを形成できる。そして,上記コー
ナー建築板2は,上記原建築板1と同じ原建築板1を切
り出し加工することにより得ている。それ故,横方向と
縦方向の方向性模様を有する壁面をオーバーハング部に
対して任意,かつ容易に施工することができる。
【0039】また,原建築板1は1種類のものを製造,
保管しておけば良く,従来のごとく,原建築板1とコー
ナー部専用に用いる建築板との2種類の建築板を製造,
保管する必要がない。そのため,生産コスト,施工コス
トを大幅に低減することができる。また,本例において
は,上記下実木口204に排水溝205(図7)を設け
たので,垂直用部材21から水平用部材22への排水が
容易である。
【0040】また水平用部材22側の下実部229と上
実部228との間にはコーキングを介在させてないの
で,排水が容易である。また,垂直用部材21と水平用
部材22とが形成する内角α(図5)は,88度とした
ので,コーナー建築板2の垂直用部材21を垂直状に施
工することにより,水平用部材22はその先端が若干持
ち上がった状態となる。そのため,コーナー建築板2の
内側へ洩れた水は,コーナー建築板2の内側部に集ま
り,長手方向両側部分より容易に排水できる。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば,オーバーハング部のコ
ーナー部の方向性模様を任意,かつ容易に形成できると
共に,生産コスト,施工コストの低減を図ることがで
き,かつコーナー部の施工が容易な,オーバーハング部
における建築板の施工方法及び施工構造を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態例における,原建築板の正面図。
【図2】実施形態例における,原建築板から垂直用部材
及び水平用部材に用いる中間板を裁断する説明図。
【図3】実施形態例における,中間板の正面図。
【図4】実施形態例における,垂直用部材と水平用部材
の一部切断斜視図。
【図5】実施形態例における,垂直用部材と水平用部材
とを接合して得たコーナー建築板の断面斜視図。
【図6】実施形態例における,コーナー建築板の斜視
図。
【図7】実施形態例における,コーナー建築板の下実木
口に排水溝を設けた端部の斜視図。
【図8】実施形態例における,コーナー建築板の中間部
分の斜視図。
【図9】実施形態例における,垂直用部材の両端部の平
面図。
【図10】コーナー建築板を横方向に連設した状態の斜
視図。
【図11】図10のA−A線矢視断面図。
【図12】実施形態例における,コーナー建築板の施工
状態を示す説明図。
【図13】実施形態例における,オーバーハング部の壁
面の施工構造の斜視図。
【図14】従来例における,横方向と縦方向の方向性模
様を有する建築板の正面図。
【図15】従来例における,横方向と縦方向の方向性模
様よりなる壁面の施工構造の斜視図。
【符号の説明】
1...原建築板, 10...横方向の方向性模様, 100...縦方向の方向性模様, 180...中間板, 181,191...裁断縁, 2...コーナー建築板, 21...垂直用部材, 22...水平用部材,

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面に方向性模様を有し,少なくとも2
    辺には連結部を有する方形状の窯業系の原建築板と,該
    原建築板と同じ方向性模様を有する他の原建築板より切
    り出し加工してなると共に原建築板の上記方向性模様と
    直角方向の方向性模様を有する断面L字状のコーナー建
    築板とを準備し, 上記原建築板とコーナー建築板とを両者の方向性模様が
    互いに直角方向をなすようにオーバーハング部の壁面に
    施工するオーバーハング部における建築板の施工方法
    あって, 上記コーナー建築板の作製に当たっては,上記原建築板
    における方向性模様を一単位として原建築板を裁断する
    ことにより中間板を採取し, 次いで,該中間板から垂直用部材と水平用部材とを加工
    し,その後上記垂直用部材と水平用部材とを断面L字状
    に接合すると共に,長手方向の一端には下実部を,一方
    その他端には上実部を形成してなることを特徴とするオ
    ーバーハング部における建築板の施工方法
  2. 【請求項2】 表面に方向性模様を有し,少なくとも2
    辺には連結部を有する方形状の窯業系の原建築板と, 該原建築板の上記方向性模様と同じ方向性模様を有する
    他の原建築板より切り出し加工してなると共に原建築板
    の上記方向性模様と直角方向の方向性模様を有する断面
    L字状のコーナー建築板とを用い, 上記両者の方向性模様が互いに直角方向をなすようにオ
    ーバーハング部の壁面に施工してなるオーバーハング部
    における建築板の施工構造であって, 上記コーナー建築板は,上記原建築板と同じ方向性模様
    を有する原建築板における方向性模様を一単位として原
    建築板を裁断して垂直用部材と水平用部材とを採取し,
    両者を断面L字状に接合してなり,かつ長手方向の一端
    には下実部を,他端には上実部を設けてなることを特徴
    とするオーバーハング部における建築板の施工構造
  3. 【請求項3】 請求項において,上記コーナー建築板
    は,上記下実部を設けた端部の下実木口に,垂直用部材
    と水平用部材との両方にまたがる排水溝を設けてなるこ
    とを特徴とするオーバーハング部における建築板の施工
    構造。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3において,上記コーナー
    建築板には,その垂直用部材の下実部のみに,コーキン
    グを施してなることを特徴とするオーバーハング部にお
    ける建築板の施工構造。
  5. 【請求項5】請求項2〜4のいずれか一項において,上
    記垂直用部材と水平用部材との両内側面がなす内角は8
    5〜90度であることを特徴とするオーバーハング部に
    おける建築板の施工構造。
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