JP2007056480A - タイル及びタイルの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイルの裏面に対応する加圧面2aに凸部10を設けた成形型2内にタイルの原料である陶磁器質粉体原料を12を充填し、その後前記成形型1を加圧操作してタイルの生素地9を成形し、その後、該生素地9を脱型し、その後、該生素地9を、前記凸部10によって裏面に形成された凹部に沿って破断し、その後焼成してタイルを得る。
【選択図】図1
Description
タイルの成形型1は、図1に示すように、タイルの生素地9の裏面を成形する第1の成形型2と、生素地9の表面を成形する第2の成形型3と、生素地9の側面を成形する第3の成形型4で構成され、図1に示すように、第1の成形型2は下側に、第2の成形型3は上側に位置するように配置されている。なお、本実施例では、第1の成形型2が下型に、第2の成形型3が上型に、第3の成形型4が金枠になっている。
先ず、前記第1の成形型2を図1の位置に配置し、第2の成形型3を上方へ退避させた状態で、前記成形型2、4で形成される型内に、タイルの原料12である陶磁器質粉体原料を所定量充填し、次いで、第2の成形型3を、図示しない駆動手段により原料12である陶磁器質粉体の上面に位置するように移動(下動)する。
本発明のタイルの側面は、前記工程により製造されることで、従来技術のタイルとは異なり、人為的でなく非直線的な自然に蛇行した形状に成形されている。また、タイルは、必要以上に不均一な形状(大きさ)を有さず、程よく不均一な形状(大きさ)を有しているために、大量生産やタイル施工時のタイルの割付作業等が容易となる。
前記実施例1では、凸部である凸条10を下側の第1の成形型2に設けたが、図7に示すように、前記第1の成形型2を上側に、前記第2の成形型3を下側に、つまり、生素地9の裏面が上側に位置するように配置して成形型1を形成してもよい。
また、本実施例2においても、前記実施例1と同様の作用、効果を奏する。
前記実施例1及び2においては、第1の成形型2の内面に形成した凸部あである凸条10の形状を、図2に示すように楔形状に形成したが、この凸条10を図8(a)(b)に示すように、横断面形状を台形形状20、21にしたものや、図8(c)に示すような丸形形状22にしたものにしてもよい。
更に、本実施例3においては、凸条の横断面形状が、台形形状20、21の場合、前記実施例1の楔型形状10のものよりも、破断面13aを不均一化させることができる。また、前記凸条20の台形の上面の長さを、図8(b)に示すように、長くするほど、破断面13aを不均一化させ、図8(a)に示すように、台形の上面の長さ短くするほど、破断面13aを均一化させることができる。
前記実施例1乃至3においては、第1の成形型2の内面に形成した凸部である凸条10、20、21、22を、生素地9を破断する位置に対応して縦又は横方向の全長に亘って直線状又は略直線状に1本のみ形成したが、本実施例4においては、図9に示すように、楔形状の凸条25を3本近接して平行又は略平行に形成して凸部を形成したものである。
更に、本実施例4においては、更に、近接し平行又は略平行に設けた凸条25により生素地9の裏面には、複数の近接し、かつ、平行又は略平行する凹条の割筋からなる凹部が形成される。これにより、生素地9は近接する凹条の割筋のいずれかで破断される。このため、分割された生素地13の大きさは不規則となり、より人為的でなく自然石を割ったような形状となる。
前記実施例1乃至4においては、生素地9の縦又は横方向の全長に亘って凹部である凹条14が形成されるように第1の成形型2の凸部である凸条10、21、22、23、25を形成したが、図10に示すように、生素地30の縦横に凹条31が形成されるように、前記第1の成形型2の凸条10を配置形成してもよい。また、この凸条10は、前記の凸条21、22、23、25を用いてもよい。
前記実施例1乃至4においては、凹部である凹条14の数を5本としたが、図11(a)に示すように、11本など任意の数に設定しても良い。
前記実施例1乃至6においては、前記第3の成形型4の内面5を、上方から見た形状が非直線状で、かつ垂直方向には型抜きが可能な垂直面に形成したが、本実施例7では、前記第3の成形型4の内面5を、上方から見た形状が直線の平面に形成して、図12に示すように、生素地9の側面9aを平面形状に形成し、かつ、生素地9の裏面における4側辺近傍に4側辺と略平行に位置するように凹部である凹条14aを形成したものである。この凹条14aは、前記第1の成形型2に形成した凸条(凸部)10、21、22、23と同様な凸条で形成する。
本実施例7においては、更に、次ぎのような作用、効果を奏する。
前記実施例1乃至7においては、生素地9、30の縦又は/及び横方向の全長に亘って連続的に凹部である凹条14が形成されるように第1の成形型2の凸部である凸条10、21、22、23、25を形成したが、本実施例8においては、図13に示すように、生素地40の縦又は横方向に、略直線状で不連続なミシン線状に凹部41が形成されるように、前記第1の成形型2の凸部10を配置形成したものである。また、この凸条10は、前記の凸条21、22、23、25を用いてもよい。また、前記実施例5と同様に、凹部を縦及び横方向に形成しても良い。また、前記実施例7と同様に、凹部を複数近接し、かつ、略平行に形成しても良い。
前記実施例8においては、生素地40の縦又は/及び横方向に、略直線状で不連続なミシン線状に凹部41が形成されるように、前記第1の成形型2の凸部10を配置形成したが、本実施例9においては、図14に示すように、生素地50の縦又は横方向に、略直線状で不連続で、かつ、等間隔に、つまり点線状に丸形状の凹部41が形成されるように、前記第1の成形型2の凸部10を配置形成したものである。また、この凸条10は、前記の凸条21、22、23、25を用いてもよい。また、前記実施例5と同様に、凹部を縦及び横方向に形成しても良い。また、前記実施例7と同様に、凹部を複数近接し、かつ、略平行に形成しても良い。
また、本実施例6においても、前記実施例1乃至8と同様の作用、効果を奏する。
前記実施例8、9においては、生素地40、50の縦又は/及び横方向に、ミシン線状又は点線状に凹部41、51が形成されるように、前記第1の成形型2の凸部10を配置形成したが、本実施例10においては、図15に示すように、生素地60の縦又は横方向でかつ、凹部61の一方の側面と、隣接する他の凹部61の他方の側面とが略同一直線に位置して形成されるように、すなわち、凹部61が互い違いに形成されるように、前記第1の成形型2の凸部10を配置形成したものである。また、この凸条10は、前記の凸条21、22、23、25を用いてもよい。また、前記実施例5と同様に、凹部61を縦及び横方向に形成しても良い。
また、本実施例10においても、前記実施例1乃至9と同様の作用、効果を奏する。
9、13、30、40、50、60 生素地
12 原料
10、20、21、22、25 凸部
14、31、41、51、61 凹部
Claims (9)
- タイルの生素地の裏面に、該生素地を所定位置で割るための断面が凹状の凹部を連続又は不連続に形成し、該凹部に沿って生素地を破断した後に、その生素地を焼成して成ることを特徴とするタイル。
- タイルの生素地の裏面に、該生素地を割るための断面が凹状の凹部を連続又は不連続で、かつ、複数近接して略平行に形成し、この近接する複数の凹部のいずれかに沿って生素地を破断した後に、その生素地を焼成して成ることを特徴とするタイル。
- 前記凹部を直線状又は略直線状又はミシン線状または点線状に形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のタイル。
- タイルの生素地の裏面に、該生素地を所定位置で割るための断面が凹状の凹部を連続又は不連続に形成し、次いで、この凹部に沿って生素地を破断した後に、その生素地を焼成することを特徴とするタイルの製造方法。
- タイルの生素地の裏面に、該生素地を割るための断面が凹状の凹部を連続又は不連続で、かつ、複数近接して略平行に形成し、次いで、この複数の凹部のいずれかに沿って生素地を破断した後に、その生素地を焼成することを特徴とするタイルの製造方法。
- 前記凹部を直線状又は略直線状又はミシン線状または点線状に形成したことを特徴とする請求項4又は5記載のタイルの製造方法。
- タイルの裏面に対応する加圧面に連続又は不連続な凸部を設けた成形型内にタイルの原料である粉体を充填し、その後に前記成形型を加圧操作してタイルの生素地を成形し、その後、該生素地を脱型し、その後、該生素地を、前記凸部によって裏面に形成された連続又は不連続の凹部に沿って破断し、その後焼成することを特徴とするタイルの製造方法。
- タイルの裏面に対応する加圧面に、凸部を連続又は不連続で、かつ、複数近接して略平行に設けた成形型内にタイルの原料である粉体を充填し、その後に前記成形型を加圧操作してタイルの生素地を成形し、その後、該生素地を脱型し、その後、該生素地を、前記凸部によって裏面に形成された近接する複数の凹部のいずれかに沿って破断し、その後焼成することを特徴とするタイルの製造方法。
- 前記凸部を直線状又は略直線状又はミシン線状または点線状に形成したことを特徴とする請求項7又は8記載のタイルの製造方法。
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