JP2001191314A - コンクリートブロックの製造方法及び製造装置 - Google Patents

コンクリートブロックの製造方法及び製造装置

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JP2001191314A
JP2001191314A JP2000003825A JP2000003825A JP2001191314A JP 2001191314 A JP2001191314 A JP 2001191314A JP 2000003825 A JP2000003825 A JP 2000003825A JP 2000003825 A JP2000003825 A JP 2000003825A JP 2001191314 A JP2001191314 A JP 2001191314A
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Yoshiyuki Tomioka
義之 富岡
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AKAGI SHOKAI KK
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    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B7/00Moulds; Cores; Mandrels
    • B28B7/0061Moulds, cores or mandrels specially adapted for mechanically working moulding surfaces during moulding or demoulding, e.g. smoothing by means of mould walls driven during moulding or of parts acting during demoulding

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 凹凸模様を表面に有するコンクリートブロッ
クを生産性よく製造できるようにしたコンクリートブロ
ックの製造方法及び製造装置を提供する。 【解決手段】 仕切り板230の対向する内面231の
間隔が下方に向かって広がり、この内面231の少なく
とも一部に多数の凹凸232,233が形成されてなる
上下が貫通した型枠を用い、この型枠の底面に受け板を
配置し、この型枠内にコンクリート材を充填し、プラン
ジャーを前記型枠の上部開口から挿入して、前記型枠内
のコンクリート材を加圧して成形し、前記受け板を下降
させて前記成形されたブロック600を前記型枠から抜
き出すことにより、表面にランダムな多数の凹凸を有
し、自然な風合いの外観を呈するコンクリートブロック
を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、即時脱型プレス方
式による、コンクリートブロックの製造法及び製造装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンクリートブロックは、上下が
貫通した枠体の内部に所定間隔で平行に仕切り板を配置
してなる型枠を用い、この型枠の下面に支持板(パレッ
ト)を配置して、前記枠体及び仕切り板で囲まれた空間
にコンクリート材を充填し、プランジャーを押し込んで
前記コンクリート材を加圧成形した後、前記支持板を下
降させることによって、得られた成形物を前記型枠の下
方から抜き、その後養生、硬化させることによって製造
されている。
【0003】ところが、近年、コンクリートブロックの
表面に凹凸模様を施したり、自然な風合いの石肌模様を
施したりして、外観や質感を高めたものが市販されるよ
うになり、人気を得ている。
【0004】この場合、所定形状の凹凸模様を施すに
は、そのような凹凸模様を内面に有する金型内にコンク
リートを流し込み、養生、硬化させた後に取出す方法が
採用されている。
【0005】また、自然な風合いの石肌模様にする場合
には、複数のブロックを連結した状体のブロックを成形
し、このブロックの連結部をスプリッターで割ってその
分割面を表面とする方法が採用されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、所定形
状の凹凸模様を施すため、金型内にコンクリートを流し
込み、養生、硬化させた後に取出す方法では、養生、硬
化させるために時間がかかるため、生産性が著しく悪い
という問題があった。
【0007】また、複数のブロックを連結した状態で成
形し、硬化させた後、連結部をスプリッターで割って分
割面を表面とする方法では、ブロックを分割する作業が
必要となり、手間がかかるため、コスト高となるという
問題があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、凹凸模様を表面
に有するコンクリートブロックを生産性よく製造できる
ようにしたコンクリートブロックの製造方法及び製造装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のコンクリートブロックの製造方法は、上下
が貫通した型枠の底面に受け板を配置し、この型枠内に
コンクリート材を充填し、プランジャーを前記型枠の上
部開口から挿入して、前記型枠内のコンクリート材を加
圧して成形し、前記受け板を下降させて前記成形された
ブロックを前記型枠から抜き出すコンクリートブロック
の製造方法において、前記型枠として、対向する内面の
間隔が下方に向かって広がるように形成されたものを使
用し、この内面の少なくとも一部に多数の凹凸を形成し
て、成形されたブロックの表面に多数の凹凸を形成する
ことを特徴とする。
【0010】本発明のコンクリートブロックの製造方法
によれば、型枠の内面の少なくとも一部に多数の凹凸を
形成したことによって、コンクリート材を型枠内に充填
し、プランジャーで加圧したときに、前記内面の凹凸に
対応する凹凸が成形品の表面に形成される。そして、受
け板を下降させると、成形されたブロックが型枠の下部
開口から抜き出される。このとき、型枠の内面の凹凸に
接触する面の摺動抵抗は大きくなるが、型枠の対向する
内面の間隔が下方に向かって広がるように形成されてい
るので、ブロックが少し下方にずれると、ブロックと型
枠の内面との間に隙間が発生し、比較的容易に抜き出す
ことができる。こうして成形したブロックを養生、硬化
させることにより表面に多数の凹凸を有するコンクリー
トブロックを得ることができる。なお、脱型の際に、型
枠の内面の凹凸によって表面が擦られるようにすれば、
ざらざらしたランダムな凹凸を形成することができ、よ
り自然な風合いの外観にすることができる。
【0011】本発明のコンクリートブロックの製造方法
においては、前記成形に際して、前記型枠の前記凹凸が
形成された内面を加熱しておくことが好ましい。この態
様によれば、型枠の内面に付着したコンクリート材が乾
燥して剥離しやすくなり、凹凸が付着したコンクリート
材で埋まってしまうことを防止でき、凹凸による模様付
けを継続して行うことができる。
【0012】また、前記型枠として、平坦な面と前記凹
凸が形成された面とを有し、前記平坦な面は、前記凹凸
が形成された面よりも上方にあって、かつ、前記凹凸が
形成された面よりも突出しているものを用いることが好
ましい。この態様によれば、型枠内面の突出した平坦面
によって、ブロックの表面にへこんだ平坦面が形成され
ると共に、上記平坦面よりもひっこんだ凹凸面によっ
て、ブロックの表面に突出した凹凸を有する面が形成さ
れるので、平坦面と凹凸に仕上げられた面とを有する変
化に富む面を備えたブロックを形成することができる。
【0013】また、本発明のコンクリートブロックの製
造装置は、上下が貫通した枠体と、この枠体の内部に所
定間隔で平行に配置された仕切り板とを有する型枠と、
この型枠の下方に昇降可能に配置され、前記型枠の底面
に接離可能に当接する受け板と、前記枠体及び前記仕切
り板で囲まれたそれぞれの空間に上方から挿入されるプ
ランジャとを備え、前記枠体及び前記仕切板の対向する
内面は、それらの間隔が下方に向かって広がるように形
成され、かつ、前記内面の少なくとも一部に多数の凹凸
が形成されていることを特徴とする。
【0014】本発明のコンクリートブロックの製造装置
によれば、コンクリート材を型枠内に充填し、プランジ
ャで加圧してブロックを成形することができる。このと
き、型枠の内面の少なくとも一部に多数の凹凸が形成さ
れているので、成形されたブロックの表面にこの凹凸に
対応する凹凸を成形することができる。また、受け板を
下降させ、成形されたブロックを型枠から抜き出す際、
型枠の対向する内面の間隔が下方に向かって広がるよう
に形成されているので、ブロックが少し下方にずれる
と、ブロックと型枠の内面との間に隙間が発生する。そ
のため、ブロックと型枠の内面の凹凸との接触による摺
動抵抗が小さくなり、ブロックを型枠から比較的容易に
抜き出すことができる。
【0015】本発明のコンクリートブロックの製造装置
において、前記型枠には、前記凹凸が形成された内面を
加熱するためのヒータが設けられていることが好まし
い。この型枠によれば、凹凸が形成された内面をヒータ
ーで加熱し乾燥させることにより、コンクリート材が凹
凸面に付着するのを防止できるので、凹凸面による模様
付けを安定して連続的に行うことができる。
【0016】また、前記凹凸が形成された内面は、平坦
な部分と前記凹凸が形成された部分とを有し、前記平坦
な部分は、前記凹凸が形成された部分よりも上方にあっ
て、かつ、前記凹凸が形成された部分よりも突出してい
ることが好ましい。
【0017】この態様によれば、平坦面と凹凸に仕上げ
られた面とを有する変化に富む面を備えたブロックを形
成することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1〜6には、本発明によるコン
クリートブロックの製造装置の一実施形態が示されてい
る。図1は本装置の要部概観を示す斜視図、図2は本装
置の全体的な概観を示す斜視図、図3は同装置に用いら
れる型枠の平面図、図4は同装置に用いられる仕切り板
の斜視図、図5(a)はブロックの型抜き前の状態を示
す側断面図、図5(b)はブロックの型抜きの途中の状
態を示す側断面図、図6は製造されたコンクリートブロ
ックの斜視図である。
【0019】図1に示すように、このコンクリートブロ
ックの製造装置100の主要部は、型枠200とプラン
ジャ300とから構成されている。
【0020】型枠200は、中央に開口220を有する
フレーム210と、開口220を仕切るように配設され
た複数の仕切り板230と、この仕切り板230の内面
231の間に支持板241により支持され配設された複
数の中子240とからなっている。また、フレーム21
0の外側には偏心ウエイト250を備えている。
【0021】図4に示すように、仕切り板230は下側
に向かって徐々に肉厚が薄くなっている板状部材からな
り、傾斜している内面231の表面には多数の凸部23
2及び凹部233が設けられている。そして、図3に示
すように、この仕切り板230を開口220に配設する
際は、各々の仕切り板230の内面231が対向するよ
うに、所定間隔で互いに平行に配設する。なお、内面2
31の表面には、多数の凸部232が設けられているだ
けでもよく、凹部233は、例えば製品の壁面のデザイ
ンなどの必要に応じて設ければよい。更に、凸部232
は対向する内面231の少なくとも一方に設けられてい
ればよく、上記複数の仕切り板230の全ての内面23
1に設けなくともよい。また、凸部232の高さ又は凹
部233の深さは2〜7mmが好ましい。
【0022】前記中子240は、フレーム210と同じ
高さを有する柱状部材からなり、前記対向する内面23
1の間に、仕切り板230の長手方向に並べて配設され
ている。そして、その上端部を、開口220の幅より長
い支持板241に支持され、開口220の中に吊された
状態となっている。なお、中子240の形状は、角部を
丸めた略四角柱状であるが、その形状は、フレーム21
0と同じ高さを有するものであればよく、例えば円柱な
どの形状にしてもよい。また、中子を省略して内部に空
洞のないブロックを成形してもよい。
【0023】図1に示すように、前記偏心ウエイト25
0は、所定間隔で配列された同じ形状の複数枚の板状部
材からなり、各板状部材は、一方の端部が小さな半径の
円弧をなし、他方の端部がそれよりも大きな半径の円弧
をなしていて、全体として洋梨のような平面形状をして
いる。そして、偏心ウエイト250の半径の小さな端部
に近い偏心した位置にシャフト251が貫通している。
更に、このシャフト251は、フレーム210を貫通し
て回転可能に支持され、その端部に設けられたプーリ2
52はベルト253を介して図示しない駆動手段に連結
され、この駆動手段と、ベルト253と、プーリ252
と、シャフト251と、偏心ウエイト250とで型枠2
00の振動手段を構成している。
【0024】前記プランジャ300は、複数の押板31
0から構成されている。この押板310は、前記並べて
配設された中子240と内面231との間の空隙に挿入
できる平面形状を有する板状部材であり、その上側端面
は他の押板310と連結されて一体となっており、下側
端面は押面311となっている。
【0025】前記型枠200は、図示しない基台に対し
振動可能に取り付けられ、前記プランジャ300はその
上方に配設されている。また、図2に示すように、プラ
ンジャ300の上側には固定板430が取り付けられ、
更に、この固定板430はその上方に配設された支持部
420に固定されている。支持部420は、その両側に
配設された支柱410を介して、前記基台に対し上下ス
ライド可能に取り付けられている。また、支持部420
両側の支柱410より少し内寄りの位置には油圧シリン
ダ400が連結され、この油圧シリンダ400によっ
て、支持部420、固定板430、プランジャ300を
一体に、型枠200に対して上下方向に動かすことがで
きるようになっている。
【0026】前記型枠200の下方には、型枠200の
底面に接離可能に当接する受け板510が配置され、更
にその下方にはコンベア500が設けられている。受け
板510は、コンベア500に載置された状態で枠体2
00の真下に搬送されてくると、このコンベア500の
下方に設けられた図示しない昇降手段により持ち上げら
れ、型枠200の底面に圧接され、ブロック成形終了
後、コンベア500に載置する位置まで下げられるよう
になっている。なお、ブロック成形終了後の受け板51
0には、型枠200から抜き出されたブロック600が
載置されるが、このブロック600は受け板510に載
置されたままコンベア500により搬送される。
【0027】更に、本コンクリートブロックの製造装置
100は、図示しない給材箱を備えており、プランジャ
300が最上部まで押上げられた際に、この給材箱が型
枠200の真上に移動して、型枠200内にコンクリー
ト材を充填するようになっている。型枠200内にコン
クリート材を充填した後、上記給材箱は、プランジャ3
00の下降に干渉しない位置まで後退する。
【0028】次に、このコンクリートブロックの製造装
置100により、コンクリートブロックを製造する方法
について説明すると、まず、油圧シリンダ400により
プランジャ300を所定の位置まで押し上げる。また、
コンベア500により型枠200の真下に搬送されてき
た受け板510を、図示しない昇降手段により持ち上
げ、型枠200の底面に圧接させる。そして、図示しな
い給材箱を型枠200の上側に移動させて、型枠200
にコンクリート材を充填する。なお、コンクリート材と
しては、例えばセメントと、砂、石等の骨材と、水とを
含有する周知のものが使用される。この場合、加圧によ
ってブロック体が成形できるように水分量を調整する。
コンクリート材を充填した後、前述したように給材箱は
プランジャの下降に干渉しない位置まで後退させる。
【0029】次に、駆動手段により、ベルト253を介
してプーリ252を回転させる。このとき、シャフト2
51とこのシャフト251に固定された偏心ウエイト2
50も回転する。そして、偏心ウエイトの重心がシャフ
ト251から離れていることにより、その反作用で型枠
200が振動し、コンクリート材が型枠200の内部に
まんべんなく充填される。
【0030】続いて、油圧シリンダ400を作動させ
て、支持部420、固定板430、プランジャ300を
一体に下降させ、プランジャ300の押面311を中子
240と内面231の間に挿入し、コンクリート材を加
圧する。これによって、コンクリート材が固められ、ブ
ロック600が成形される。
【0031】ここで、型枠200の中のブロック600
は、図5(a)に示すように、仕切り板230の内面2
31に設けられた凸部232が壁面620に食い込み、
又、凹部233には壁面620の一部が食い込んだ状態
にある。この状態から、型枠200の受け板510とプ
ランジャ300とを少しだけ下げると、壁面620は凸
部232に引っかかれるとともに、凹部233に食い込
んだ部分はその頂部が削られ、全体として粗い凸凹に加
工されながら、ブロック600が下側にずらされる。す
ると、内面231どうしの間隔は下側に向かって徐々に
広がっていることから、図5(b)に示すように、壁面
620と内面231との間に隙間が形成される。この状
態においては、凸部232と壁面620、或いは凹部2
33により形成された壁面620の突出部と内面231
とが接触することはないので、それ以降は受け板510
のみを下げていけば、ブロック600が受け板510に
載置された状態で、型枠200から抜き出される。
【0032】なお、ブロック600を型枠200から抜
き出す際、仕切り板230を加熱するヒーターを設けて
おけば、仕切り板230の内面231に付着したコンク
リート材を即時に乾燥させて剥離させることができるの
で、コンクリート材が内面231に付着したままになっ
て、次のブロック成形の際に凹凸が形成されなくなるこ
とを防止できる。
【0033】型枠200から抜き出されたブロック60
0は、その後、受け板510とともにコンベア500に
載置される位置まで下げられ、コンベア500により所
定の場所に搬送される。そして、その搬送先で養生さ
れ、図6に示すような、コンクリートブロック700と
なる。このコンクリートブロック700は、その壁面7
20に多数の凹凸が形成されているので、自然の風合い
を有する外観を呈したものとなっている。
【0034】また、上記コンクリートブロックの製造装
置100においては、仕切り板230を代えるだけで、
ブロック600の形状を必要に応じて変えることができ
る。例えば、上記仕切り板230の代わりに、図7に示
されるような仕切り板260を使用することにより、図
8に示されるようなコンクリートブロック800を製造
することができる。
【0035】図7に示す仕切り板260は、凸部264
及び凹部265が形成された凹凸面263と、この凹凸
面263に対して段差266を介して突出した平坦面2
62とからなる内面261を有している。この場合、凹
凸面263に対して、平坦面262は上方に配置され、
型抜きが可能な形状とされている。なお、仕切り板26
0の肉厚は下方に向かうに従って薄く形成され、凹凸面
263及び平坦面262は、対向する仕切り板260の
間隔が下方に向かうに従って広がるような傾斜面となっ
ている。これによって、成形されたブロックを下方に抜
き出すことを容易にしている。
【0036】図8に示すように、上記仕切り板261を
使用して製造したコンクリートブロック800の壁面8
20は、平坦面821と、凹凸面822とを有し、凹凸
面822は、ブロック800の下方において平坦面82
1から突出した形状をなしている。したがって、外観の
変化に富んだブロックを得ることができる。
【0037】なお、本発明によるコンクリートブロック
の製造装置の仕切り板の形状は、その内面の少なくとも
一部に多数の凹凸を有し、かつ、対向する仕切り板の間
隔が下方に向けて広がるような傾斜面を有するものであ
る限り、各種形状のものが採用可能である。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
型枠の内面の少なくとも一部に多数の凹凸を形成したこ
とによって、コンクリート材を型枠内に充填し、プラン
ジャーで加圧したときに、前記内面の凹凸に対応する多
数の凹凸を表面に有するブロックを形成することができ
る。また、型枠の対向する内面の間隔を下方に向かって
広がるように形成することによって、ブロックが少し下
方にずれると、ブロックと型枠の内面との間に隙間が発
生し、ブロックと型枠の内面の凹凸との接触による摺動
抵抗が小さくなり、ブロックを型枠から比較的容易に抜
き出すことができる。そして、型枠から抜き出したブロ
ックを養生、硬化させることにより、ブロックを分割す
る作業などを必要とせずに、多数の凹凸模様を表面に有
する自然な風合いのコンクリートブロックを生産性よく
製造できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本製造装置の要部概観を示す斜視図である。
【図2】本製造装置の全体的な概観を示す斜視図であ
る。
【図3】同装置に用いられる型枠の平面図である。
【図4】同装置に用いられる仕切り板の斜視図である。
【図5】ブロックの型抜き前の状態(a)、及び型抜き
の途中の状態(b)を示す側断面図である。
【図6】製造されたコンクリートブロックの一実施形態
を示す斜視図である。
【図7】仕切り板の他の実施形態を示す斜視図である。
【図8】製造されたコンクリートブロックの他の実施形
態を示す斜視図である。
【符号の説明】
100 コンクリートブロックの製造装置 200 型枠 230 仕切り板 240 中子 250 偏心ウエイト 300 プランジャー 400 油圧シリンダ 500 コンベア 600 ブロック 700 コンクリートブロック

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上下が貫通した型枠の底面に受け板を配
    置し、この型枠内にコンクリート材を充填し、プランジ
    ャーを前記型枠の上部開口から挿入して、前記型枠内の
    コンクリート材を加圧して成形し、前記受け板を下降さ
    せて前記成形されたブロックを前記型枠から抜き出すコ
    ンクリートブロックの製造方法において、前記型枠とし
    て、対向する内面の間隔が下方に向かって広がるように
    形成されたものを使用し、この内面の少なくとも一部に
    多数の凹凸を形成して、成形されたブロックの表面に多
    数の凹凸を形成することを特徴とするコンクリートブロ
    ックの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記成形に際して、前記型枠の前記凹凸
    が形成された内面を加熱しておく請求項1記載のコンク
    リートブロックの製造方法。
  3. 【請求項3】 前記型枠として、平坦な面と前記凹凸が
    形成された面とを有し、前記平坦な面は、前記凹凸が形
    成された面よりも上方にあって、かつ、前記凹凸が形成
    された面よりも突出しているものを用いる請求項1又は
    2に記載のコンクリートブロックの製造方法。
  4. 【請求項4】 上下が貫通した枠体と、この枠体の内部
    に所定間隔で平行に配置された仕切り板とを有する型枠
    と、 この型枠の下方に昇降可能に配置され、前記型枠の底面
    に接離可能に当接する受け板と、 前記枠体及び前記仕切り板で囲まれたそれぞれの空間に
    上方から挿入されるプランジャとを備え、 前記枠体及び前記仕切板の対向する内面は、それらの間
    隔が下方に向かって広がるように形成され、かつ、前記
    内面の少なくとも一部に多数の凹凸が形成されているこ
    とを特徴とするコンクリートブロックの製造装置。
  5. 【請求項5】 前記型枠には、前記凹凸が形成された内
    面を加熱するためのヒータが設けられている請求項4記
    載のコンクリートブロックの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記凹凸が形成された内面は、平坦な部
    分と前記凹凸が形成された部分とを有し、前記平坦な部
    分は、前記凹凸が形成された部分よりも上方にあって、
    かつ、前記凹凸が形成された部分よりも突出している請
    求項4又は5記載のコンクリートブロックの製造装置。
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