JPH11105685A - パーキングブレーキ装置 - Google Patents

パーキングブレーキ装置

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JPH11105685A
JPH11105685A JP27263597A JP27263597A JPH11105685A JP H11105685 A JPH11105685 A JP H11105685A JP 27263597 A JP27263597 A JP 27263597A JP 27263597 A JP27263597 A JP 27263597A JP H11105685 A JPH11105685 A JP H11105685A
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JP
Japan
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release rod
parking
brake
parking lever
release
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JP27263597A
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English (en)
Inventor
Satoru Masuda
覚 増田
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Otsuka Koki Co Ltd
Original Assignee
Otsuka Koki Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】異音の発生をなくして居住性を向上し、部品点
数を少なくして、組付性を向上することができるパーキ
ングブレーキ装置を提供する。 【解決手段】リリースロッド50の基端部をポール部材
40に一体的に固着して、ポール部材40がリリースロ
ッド50の基端部の動きを拘束したので、また、リリー
スロッド50の中間部がパーキングレバー30の内壁に
弾撥的に当接していて、リリースロッド50の中間部の
動きが拘束されているので、ブレーキ非作動時や車両走
行時において、リリースロッド50の振動が抑えられ、
リリースロッド50の振動に起因する異音の発生がなく
なり、居住性を向上することができ、異音発生を防止す
るための緩衝材などが不要になり、また、リリースロッ
ド50に、ポール部材40を係合位置に揺動する方向へ
付勢する撓み部51を設けたので、ポール部材40を付
勢する付勢バネなどが不要になり、部品点数が少なくな
り、組付性を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両のブレーキ動
作部にケーブルを介して連結されるパーキングブレーキ
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパーキングブレーキ装置として
は、例えば、図11に示すようなものがある。すなわ
ち、車体1にベースブラケット2が固設され、ベースブ
ラケット2の立壁2aの枢軸3にパーキングレバー5が
支持され、パーキングレバー5にはケーブル4が連結さ
れ、パーキングレバー5がブレーキ非作動位置からブレ
ーキ作動位置に回動すると、ケーブル4を張るようにな
っており、パーキングレバー5にポール部材7が揺動可
能に支持され、ポール部材7は、ベースブラケット2の
立壁2aのセクタ歯6の各歯部6a,6a…に係合し
て、パーキングレバー5を回動不能にブレーキ作動位置
に拘束するものであり、ポール部材7がセクタ歯6の歯
部6aに係合する方向に付勢され、ポール部材7にリリ
ースロッド8が回動可能に連結され、リリースロッド8
は、パーキングブレーキ5の腕部5aに挿通され、リリ
ースロッド8が付勢力に抗してポール部材7をセクタ歯
6の歯部6aから離脱させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来のパーキングブレーキ装置では、パーキングブ
レーキ操作時や車両走行時の振動により、リリースロッ
ド8が振動して、リリースロッド8がパーキングレバー
5の腕部5a内で振動して腕部5aの内壁に断続的に接
触し、ビビリ音などの異音が発生し、居住性を損なうと
いう問題点があった。また、異音が発生しないように、
緩衝材などを用いると部品点数が増して、コストが嵩む
という問題もある。
【0004】本発明は、このような従来の問題点に着目
してなされたもので、異音を発生させることなく、居住
性を向上することができ、また、緩衝材などを不要にし
て、部品点数を少なくし、組付性を向上することができ
るパーキングブレーキ装置を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、次の各項の発明に存
する。 [1]車両のブレーキ動作部にケーブル(C)を介して
連結されるパーキングブレーキ装置(10)において、
前記パーキングブレーキ装置(10)は、ベースブラケ
ット(20)と、パーキングレバー(30)と、拘束部
材(40)と、リリースロッド(50)とを備え、前記
ベースブラケット(20)は、車体に固設されており、
前記パーキングレバー(30)は、前記ベースブラケッ
ト(20)の立壁(21)にブレーキ作動位置とブレー
キ非作動位置とに回動可能に支持されており、前記パー
キングレバー(30)の基部(31)は、前記ケーブル
(C)が連結されており、前記拘束部材(40)は、前
記パーキングレバー(30)を前記ブレーキ作動位置か
ら前記ブレーキ非作動位置に回動不能に拘束する拘束位
置と、前記パーキングレバー(30)を前記ブレーキ作
動位置から前記ブレーキ非作動位置に回動可能に拘束解
除する拘束解除位置とに揺動可能に構成されており、前
記リリースロッド(50)の基端部は前記拘束部材(4
0)に一体的に固着されており、前記リリースロッド
(50)は撓み部(51)を有しており、前記リリース
ロッド(50)の撓み部(51)は、該撓み部(51)
の復元力により前記拘束部材(40)を拘束位置に揺動
する方向へ付勢していることを特徴とするパーキングブ
レーキ装置(10)。
【0006】[2]車両のブレーキ動作部にケーブル
(C)を介して連結されるパーキングブレーキ装置(1
0)において、前記パーキングブレーキ装置(10)
は、ベースブラケット(20)と、パーキングレバー
(30)と、セクタ歯(25)と、ポール部材(40)
と、リリースロッド(50)と、リリースボタン(5
2)とを備え、前記ベースブラケット(20)は、車体
に固設されており、前記パーキングレバー(30)は、
前記ベースブラケット(20)の立壁(21)にブレー
キ作動位置とブレーキ非作動位置とに回動可能に支持さ
れており、前記パーキングレバー(30)の基部(3
1)は、前記ケーブル(C)が連結されており、前記パ
ーキングレバー(30)は、前記基部(31)から筒状
の腕部(32)が延設されており、前記セクタ歯(2
5)は、前記ベースブラケット(20)の立壁(21)
に、前記枢軸を中心とする円周方向に複数の歯部(25
a)を連設して成り、前記ポール部材(40)は、前記
パーキングレバー(30)を前記ブレーキ作動位置から
前記ブレーキ非作動位置に回動不能に拘束すべく前記セ
クタ歯(25)と係合する係合位置と、前記パーキング
レバー(30)を前記ブレーキ作動位置から前記ブレー
キ非作動位置に回動可能に拘束解除すべく前記セクタ歯
(25)から離脱する離脱位置とに揺動可能に前記パー
キングレバー(30)に支持されており、前記リリース
ロッド(50)の中間部は、前記パーキングレバー(3
0)の腕部(32)に挿通しており、前記リリースロッ
ド(50)の基端部は前記ポール部材(40)に一体的
に固着されており、前記リリースロッド(50)の先端
部は前記リリースボタン(52)に一体的に固着されて
おり、前記リリースボタン(52)は、前記パーキング
レバー(30)の腕部(32)に非操作位置と操作位置
とに出没可能に支持されていて、前記操作位置に没入す
ると、前記リリースロッド(50)を介して、前記ポー
ル部材(40)を前記係合位置から前記離脱位置に揺動
操作可能に構成されており、前記リリースロッド(5
0)の撓み部(51)を有しており、前記リリースロッ
ド(50)の撓み部(51)は、前記リリースロッド
(50)の撓み部(51)の弾撥力により、前記ポール
部材(40)を係合位置に揺動する方向へ付勢する一
方、前記リリースボタン(52)を前記非操作位置に突
出する方向へ付勢しており、前記リリースロッド(5
0)の中間部は、前記パーキングレバー(30)の腕部
(32)の内壁に弾撥的に当接していることを特徴とす
るパーキングブレーキ装置(10)。
【0007】[3]前記リリースボタン(52)は、前
記リリースロッド(50)の先端部に一体的に成形され
ていることを特徴とする[1]または[2]記載のパー
キングブレーキ装置(10)。
【0008】次に、前記各項に記載された発明の作用に
ついて説明する。 [1]項記載のパーキングブレーキ装置(10)では、
パーキングレバー(30)はブレーキ非作動位置にあっ
て、ケーブル(C)は弛緩した状態にある。このとき、
拘束部材(40)は、リリースロッド(50)の撓み部
(51)の付勢力により拘束位置にある。リリースロッ
ド(50)の基端部は拘束部材(40)に一体的に固着
され、リリースロッド(50)の動きが拘束部材(4
0)により制約されている状態にある。この状態では、
車両走行時などの振動がリリースロッド(50)に伝わ
るが、拘束部材(40)がリリースロッド(50)の動
きを制約しているため、リリースロッド(50)の振動
が抑えられ、リリースロッド(50)が周囲の他部品に
断続的に接触しないで、異音の発生がない。
【0009】パーキングレバー(30)を枢軸を中心に
してブレーキ作動位置に回動操作すると、リリースロッ
ド(50)の撓み部(51)の付勢力に抗して拘束部材
(40)が拘束位置から拘束解除位置になる。パーキン
グレバー(30)を適当なブレーキ作動位置に止める
と、リリースロッド(50)の撓み部(51)の付勢力
により、拘束部材(40)が拘束位置に戻り、パーキン
グレバー(30)が不用意にブレーキ非作動位置に回動
して戻ることがない。このパーキングレバー(30)の
回動操作時においても、リリースロッド(50)は拘束
部材(40)により、その動きを制約された状態にあ
り、リリースロッド(50)の振動が抑えられ、ビビリ
音などの異音の発生がない。
【0010】すなわち、ブレーキ非作動時や車両走行時
において、リリースロッド(50)の振動に起因する異
音の発生がなくなり、異音発生を防止するための緩衝材
などが不要になる。また、パーキングブレーキ装置(1
0)の組立時において、リリースロッド(50)の基端
部には拘束部材(40)が一体的に固着されており、こ
れら2つの部品を1つの部品として取り扱うことがで
き、また、リリースロッド(50)の撓み部(51)が
拘束部材(40)を係合位置に付勢する構成であるた
め、例えば付勢バネが不要になり、部品点数が大幅に削
減され、組付性を向上することができる。
【0011】[2]項記載のパーキングブレーキ装置
(10)では、パーキングレバー(30)はブレーキ非
作動位置にあって、ケーブル(C)は弛緩した状態にあ
る。このとき、ポール部材(40)は係合位置にあって
セクタ歯(25)の例えば下段の歯部(25a)に係合
している。車両走行時の振動がリリースロッド(50)
に伝わると、リリースロッド(50)が振動しようとす
るが、リリースロッド(50)の基端部がポール部材
(40)に一体的に固着されていて、ポール部材(4
0)がパーキングレバー(30)の腕部(32)内での
リリースロッド(50)動きを制約しているため、ま
た、リリースロッド(50)の中間部がパーキングレバ
ー(30)の腕部(32)の内壁に弾撥的に当接してい
るため、リリースロッド(50)の振動が抑えられ、リ
リースロッド(50)がパーキングの腕部(32)の内
壁に断続的に接触することがなく、異音の発生がない。
また、リリースボタン(52)がリリースロッド(5
0)に一体的に固着されているため、その動きが制約さ
れ、同じく、異音を発生しない。
【0012】パーキングレバー(30)を枢軸を中心に
してブレーキ作動位置に回動操作すると、リリースロッ
ド(50)の撓み部(51)の付勢力に抗してポール部
材(40)が係合位置から離脱位置になり、ポール部材
(40)がセクタ歯(25)の歯部(25a)を次々に
乗り越えていく。パーキングレバー(30)を適当なブ
レーキ作動位置に止めると、リリースロッド(50)の
撓み部(51)の付勢力により、ポール部材(40)が
係合位置に戻って歯部(25a)に係合する。ポール部
材(40)が歯部(25a)に係合しているため、パー
キングレバー(30)が不用意にブレーキ非作動位置に
回動して戻ることがない。
【0013】このパーキングレバー(30)の回動操作
時においても、ポール部材(40)がパーキングレバー
(30)の腕部(32)内でのリリースロッド(50)
の動きを制約しているため、また、リリースロッド(5
0)の中間部がパーキングレバー(30)の腕部(3
2)の内壁に弾撥的に当接しているため、リリースロッ
ド(50)の振動が抑えられ、リリースロッド(50)
がパーキングレバー(30)の腕部(32)の内壁に断
続的に接触することがなく、ビビリ音などの異音の発生
がない。
【0014】ブレーキ非作動時や車両走行時において、
リリースロッド(50)に起因する異音の発生がなくな
り、異音発生を防止するための緩衝材などが不要にな
る。
【0015】また、パーキングブレーキ装置(10)の
組立時において、リリースロッド(50)の基端部およ
び先端部にはポール部材(40)とリリースボタン(5
2)が一体的に固着されており、これら3つの部品を1
つの部品として取り扱うことができ、また、リリースロ
ッド(50)の撓み部(51)がポール部材(40)を
係合位置に付勢する構成であるため、例えば付勢バネが
不要になり、部品点数が大幅に削減され、組付性を向上
することができる。
【0016】[3]項記載のパーキングブレーキ装置
(10)では、リリースボタン(52)がリリースロッ
ド(50)の先端部に一体的に成形されているので、リ
リースボタン(52)を成形するための専用の成形型、
およびリリースボタン(52)とリリースロッド(5
0)とを組み立てるための治具が不要になり、型費、治
具費、組立工数が削減され、コストを低減することがで
きる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明の一実
施の形態を説明する。図1〜図6は本発明の一実施の形
態を示している。図1は、本発明の一実施の形態に係る
パーキングブレーキ装置の一部分を破断した断面図であ
る。図2は、同じくパーキングブレーキ装置のリリース
ロッドおよびポール部材の正面図である。図3は、同じ
くパーキングブレーキ装置のリリースロッドの正面図で
ある。図4は図2のII矢視図である。図5は図2のV
−V線断面図である。図6は、本発明の一実施の形態に
係るパーキングブレーキ装置のポール部材の正面図であ
る。
【0018】図1〜図6に示すように、パーキングブレ
ーキ装置10は、車体に固設されるベースブラケット2
0と、べースブラケット20の立壁21を挟んだ状態で
立壁21に枢軸22により回動可能に支持されるパーキ
ングレバー30とが主要部をなしている。ベースブラケ
ット20の立壁21の下端部に車体に当接される取付脚
23が折曲形成され、一端にケーブル取付筒24が固設
されている。ベースブラケット20の立壁21には、枢
軸22を中心とする円周方向に複数の歯部25a,25
a…を連設したセクタ歯25が刻設されている。パーキ
ングレバー30には、ポール部材40、リリースロッド
50が装着され、リリースロッド50の先端部には取手
60が装着されている。
【0019】パーキングレバー30の平板状の基部31
から筒状の腕部32が延び、枢軸22から略放射状に延
ばされた端部がケーブル連結部33をなしている。パー
キングレバー30の腕部32にはリリースロッド50が
挿着されている。リリースロッド50は樹脂材にて成形
されている。リリースロッド50の基端部側には撓み部
51が形成されている。リリースロッド50の撓み部5
1は小径の円形断面で湾曲して成形され、撓み易く成っ
ている。
【0020】リリースロッド50の中間部は、図5に示
すように、その両側面が凹入するH型断面形に成形さ
れ、撓み部51に比して大きな剛性を有している。リリ
ースロッド50の中間部は、その上面55が上方へ凸出
してパーキングレバー30の腕部32の内壁に弾撥的に
当接する凸出部53を有している。パーキングレバー3
0の腕部32の筒径が大きく、車両走行時の振動により
リリースロッド50の中間部が腕部32の内壁に断続的
に接触するおそれがなければ、リリースロッド50の凸
出部53を設ける必要はない。
【0021】パーキングレバー30の基部31と腕部3
2との中間部には、拘束部材であるポール部材40が枢
軸34により揺動可能に枢支されている。ポール部材4
0は、下端にセクタ歯25に係脱する爪41が形成さ
れ、その上端に間口の狭い略円形断面形の連結孔42が
穿設されている。リリースロッドの基端には、圧接部5
6、および、圧接部56に連続して、連結孔42の径よ
り大きめの略円形断面形の圧入部54が形成されてい
る。圧入部54がポール部材40の連結孔42に圧入さ
れ、圧接部56がポール部材40の上端面43に圧着し
ている。ポール部材40の上端面43に圧着すること
で、圧接部56が圧入部54用の回り止めになってい
る。
【0022】それにより、リリースロッド50の基端に
ポール部材40が一体的に固着されている。リリースロ
ッド50の先端部には押し釦であるリリースボタン52
が一体的に形成されている。リリースロッド50の先端
部に別部品のリリースボタン52を固着して一体化して
もよい。リリースロッド50の操作により、ポール部材
40はその爪41がセクタ歯25に係合した係合位置
と、その爪41がセクタ歯25から外れた離脱位置とに
揺動するものである。
【0023】リリースロッド50の撓み部51は、パー
キングレバー30の腕部32に挿着する前の湾曲形状
(曲率の小さい状態)に復元しようとする。その復元力
により、リリースロッド50の基端に一体的に固着され
たポール部材40は、セクタ歯25に係合する方向へ付
勢され、リリースロッド50の先端部に一体的に形成さ
れたリリースボタン52は、取手部60から前方へ突出
する方向へ付勢される。
【0024】次に作用を説明する。パーキングレバー3
0は取手60が下がったブレーキ非作動位置にあって、
ケーブルCは弛緩した状態にある。このとき、ポール部
材40は係合位置にあって、その爪41がセクタ歯25
の下段の歯部25aに係合している。車両走行時の振動
がリリースロッド50に伝わると、リリースロッド50
が振動しようとするが、リリースロッド50の基端部が
ポール部材40に一体的に固着されていて、ポール部材
40がリリースロッド50の基端部の動きを拘束してい
るため、また、リリースロッド50の中間部に形成され
た凸出部53がパーキングレバー50の腕部32の内壁
に弾撥的に当接していて、リリースロッド50の中間部
の動きを拘束しているため、リリースロッド50の基端
および中間部の振動が抑えられる。
【0025】また、リリースロッド50の先端部に一体
的に固着されたリリースボタン52が、撓み部51によ
り非操作位置へ付勢されていて、リリースロッド50の
先端部およびリリースボタン52の動きを拘束している
ため、リリースロッド50の先端部およびリリースボタ
ン52の振動が抑えられる。
【0026】すなわち、車両走行時の振動がリリースロ
ッド50に伝わった場合にも、リリースロッド50の中
間部がパーキングレバー30の腕部32の内壁に断続的
に接触することがなく、また、リリースロッド50の基
端部および先端部、並びに、リリースボタン52の振動
も抑えられ、異音の発生がなくなる。
【0027】取手60を撓み部51の復元力に抗して引
き上げるようにして、パーキングレバー30を枢軸22
を中心にしてブレーキ作動位置に回動すると、ポール部
材40がリリースロッド50の撓み部51の復元力に抗
して枢軸34を中心にして揺動し、係合位置から離脱位
置になり、セクタ歯25の歯部25aを次々に乗り越え
ていく。パーキングレバー30がブレーキ作動位置にな
ると、撓み部51の復元力により、ポール部材40が係
合位置に戻って爪41が歯部25aに係合する。ポール
部材40の爪41が歯部25aに係合しているため、パ
ーキングレバー30が不用意にブレーキ非作動位置に回
動して戻ることがない。
【0028】このパーキングレバー30の回動操作時に
おいても、ポール部材40がパーキングレバー30の腕
部32内でのリリースロッド50の動きを制約している
ため、また、リリースロッド50の凸出部53がパーキ
ングレバー30の腕部32の内壁に弾撥的に当接してい
るため、リリースロッド50の振動が抑えられ、リリー
スロッド50がパーキングレバー30の腕部32の内壁
に断続的に接触することがなく、ビビリ音などの異音の
発生がない。
【0029】パーキングレバー30がブレーキ作動位置
にある際に、リリースボタン52を撓み部51の復元力
に抗して押すと、リリースロッド50が後方へ押され、
ポール部材40が枢軸34を中心にして揺動し、係合位
置から離脱位置になる。それにより、パーキングレバー
30がブレーキ非作動位置に回動可能となり、パーキン
グレバー30がブレーキ非作動位置になる。リリースボ
タン52を離すと、リリースロッド50がその撓み部5
1の付勢力により復元し、それにより、ポール部材40
の爪41がセクタ歯25の下段の歯部25aに係合す
る。
【0030】前述したように、ブレーキ非作動時や車両
走行時において、リリースロッド50に起因する異音の
発生がなくなり、異音発生を防止するための緩衝材など
が不要になる。また、パーキングブレーキ装置10の組
立時において、リリースロッド50の基端部にはポール
部材40が一体的に固着され、リリースロッド50の先
端部にはリリースボタン42が一体的に形成されている
ため、これら3つの部品を1つの部品として取り扱うこ
とができ、また、リリースロッド50の撓み部51がポ
ール部材40を係合位置に付勢する構成であるため、例
えば付勢バネが不要になり、部品点数が大幅に削減さ
れ、組付性を向上することができる。
【0031】前記実施の形態では、リリースロッド50
の凸出部53をパーキングレバー30の腕部32の内壁
の上壁に弾撥的に当接するようにしたが、腕部32の内
壁であればどこに当接させてもよい。
【0032】図7〜図10は、本発明の他の実施の形態
に係るリリースロッドの説明図である。なお、前記一実
施の形態と同種の部位には同一符号を付し重複した説明
を省略する。図7は、本発明の他の実施の形態に係るパ
ーキングブレーキ装置の斜視図である。図8は同じく、
パーキングブレーキ装置のリリースロッドの斜視図であ
る。図9は同じく、パーキングブレーキ装置のリリース
ロッドの説明図である。
【0033】図10は、本発明のさらに他の実施の形態
に係るパーキングブレーキ装置のリリースロッドの説明
図である。図7〜図9に示すように、リリースロッド5
0の中間部は、樹脂材の薄板を撓ませて撓み部151を
有し、撓み部151をパーキングレバー30の腕部32
の内壁の上壁に弾撥的に当接するようにしている。それ
により、前記一実施の形態のごとくリリースロッド50
に凸出部53をわざわざ設ける必要がなくなる。撓み部
151の復元力により、ポール部材40が係合位置に揺
動する方向へ付勢され、リリースボタン52が非操作位
置に突出する方向へ付勢されている。
【0034】また、図10に示すように、リリースロッ
ド50の撓み部としてコイルばね部251を設けたもの
である。コイルばね部251の外径部の一部をパーキン
グレバー30の腕部32の内壁に摺接させても良い。コ
イルばね部251の復元力により、ポール部材40が係
合位置に揺動する方向へ付勢され、リリースボタン52
が非操作位置に突出する方向へ付勢される。リリースロ
ッド50の基端部は、ポール部材40の上端部に溶着さ
れている。
【0035】
【発明の効果】本発明にかかるパーキングブレーキ装置
によれば、リリースロッドの基端部をポール部材に一体
的に固着して、ポール部材がリリースロッドの基端部の
動きを拘束したので、また、リリースロッドの中間部が
パーキングレバーの内壁に弾撥的に当接していて、リリ
ースロッドの中間部の動きが拘束されているので、ブレ
ーキ非作動時や車両走行時において、リリースロッドの
振動が抑えられ、リリースロッドの振動に起因する異音
の発生がなくなり、居住性を向上することができ、異音
発生を防止するための緩衝材などが不要になり、また、
リリースロッドに、ポール部材を係合位置に揺動する方
向へ付勢する撓み部を設けたので、ポール部材を付勢す
る付勢バネなどが不要になり、部品点数が少なくなり、
組付性を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るパーキングブレー
キ装置の一部分を破断した断面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るパーキングブレー
キ装置のリリースロッドおよびポール部材の正面図であ
る。
【図3】本発明の一実施の形態に係るパーキングブレー
キ装置のリリースロッドの正面図である。
【図4】図3のII矢視図である。
【図5】図3のV−V線断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係るパーキングブレー
キ装置のポール部材の正面図である。
【図7】本発明の他の実施の形態に係るパーキングブレ
ーキ装置の斜視図である。
【図8】本発明の他の実施の形態に係るパーキングブレ
ーキ装置のリリースロッドの斜視図である。
【図9】本発明の他の実施の形態に係るパーキングブレ
ーキ装置のリリースロッドの説明図である。
【図10】本発明のさらに他の実施の形態に係るパーキ
ングブレーキ装置のリリースロッドの説明図である。
【図11】従来例を示すパーキングブレーキ装置の斜視
図である。
【符号の説明】
10…パーキングブレーキ装置 20…ベースブラケット 21…立壁 25…セクタ歯 25a…歯部 30…パーキングレバー 32…腕部 40…ポール部材 42…連結孔 50…リリースロッド 51…撓み部 52…リリースボタン 53…凸出部 54…圧入部 60…取手部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両のブレーキ動作部にケーブルを介して
    連結されるパーキングブレーキ装置において、 前記パーキングブレーキ装置は、ベースブラケットと、
    パーキングレバーと、拘束部材と、リリースロッドとを
    備え、 前記ベースブラケットは、車体に固設されており、 前記パーキングレバーは、前記ベースブラケットの立壁
    にブレーキ作動位置とブレーキ非作動位置とに回動可能
    に支持されており、 前記パーキングレバーの基部は、前記ケーブルが連結さ
    れており、 前記拘束部材は、前記パーキングレバーを前記ブレーキ
    作動位置から前記ブレーキ非作動位置に回動不能に拘束
    する拘束位置と、前記パーキングレバーを前記ブレーキ
    作動位置から前記ブレーキ非作動位置に回動可能に拘束
    解除する拘束解除位置とに揺動可能に構成されており、 前記リリースロッドの基端部は前記拘束部材に一体的に
    固着されており、 前記リリースロッドは撓み部を有しており、 前記リリースロッドの撓み部は、該撓み部の復元力によ
    り前記拘束部材を拘束位置に揺動する方向へ付勢してい
    ることを特徴とするパーキングブレーキ装置。
  2. 【請求項2】車両のブレーキ動作部にケーブルを介して
    連結されるパーキングブレーキ装置において、 前記パーキングブレーキ装置は、ベースブラケットと、
    パーキングレバーと、セクタ歯と、ポール部材と、リリ
    ースロッドと、リリースボタンとを備え、 前記ベースブラケットは、車体に固設されており、 前記パーキングレバーは、前記ベースブラケットの立壁
    にブレーキ作動位置とブレーキ非作動位置とに回動可能
    に支持されており、 前記パーキングレバーの基部は、前記ケーブルが連結さ
    れており、 前記パーキングレバーは、前記基部から筒状の腕部が延
    設されており、 前記セクタ歯は、前記ベースブラケットの立壁に、前記
    枢軸を中心とする円周方向に複数の歯部を連設して成
    り、 前記ポール部材は、前記パーキングレバーを前記ブレー
    キ作動位置から前記ブレーキ非作動位置に回動不能に拘
    束すべく前記セクタ歯と係合する係合位置と、前記パー
    キングレバーを前記ブレーキ作動位置から前記ブレーキ
    非作動位置に回動可能に拘束解除すべく前記セクタ歯か
    ら離脱する離脱位置とに揺動可能に前記パーキングレバ
    ーに支持されており、 前記リリースロッドの中間部は、前記パーキングレバー
    の腕部に挿通しており、 前記リリースロッドの基端部は前記ポール部材に一体的
    に固着されており、 前記リリースロッドの先端部は前記リリースボタンに一
    体的に固着されており、 前記リリースボタンは、前記パーキングレバーの腕部に
    非操作位置と操作位置とに出没可能に支持されていて、
    前記操作位置に没入すると、前記リリースロッドを介し
    て、前記ポール部材を前記係合位置から前記離脱位置に
    揺動操作可能に構成されており、 前記リリースロッドは撓み部を有しており、 前記リリースロッドの撓み部は、該撓み部の復元力によ
    り前記ポール部材を係合位置に揺動する方向へ付勢する
    一方、前記リリースボタンを前記非操作位置に突出する
    方向へ付勢しており、 前記リリースロッドの中間部は前記パーキングレバーの
    腕部の内壁に弾撥的に当接していることを特徴とするパ
    ーキングブレーキ装置。
  3. 【請求項3】前記リリースボタンは、前記リリースロッ
    ドの先端部に一体的に成形されていることを特徴とする
    請求項1または2記載のパーキングブレーキ装置。
JP27263597A 1997-10-06 1997-10-06 パーキングブレーキ装置 Pending JPH11105685A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2265240A1 (es) * 2004-10-22 2007-02-01 Batz, S.Coop Conjunto de accionamiento de freno de estacionamiento con dispositivo de reduccion de ruido.
WO2021015246A1 (ja) 2019-07-25 2021-01-28 豊田鉄工株式会社 パーキングブレーキ操作装置

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