JP2003212101A - 自動車のブレーキペダル装置 - Google Patents

自動車のブレーキペダル装置

Info

Publication number
JP2003212101A
JP2003212101A JP2002011801A JP2002011801A JP2003212101A JP 2003212101 A JP2003212101 A JP 2003212101A JP 2002011801 A JP2002011801 A JP 2002011801A JP 2002011801 A JP2002011801 A JP 2002011801A JP 2003212101 A JP2003212101 A JP 2003212101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bracket
slide plate
pedal
brake pedal
sub
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002011801A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4015426B2 (ja
Inventor
Kenju Izawa
健樹 井沢
Naoyuki Sugiyama
直之 杉山
Hiroyuki Mizuma
博之 水間
Sadayuki Kezuka
貞幸 毛塚
Hikari Todoroki
光 轟木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tech Kk F
F Tech Inc
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Tech Kk F
F Tech Inc
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tech Kk F, F Tech Inc, Nissan Motor Co Ltd filed Critical Tech Kk F
Priority to JP2002011801A priority Critical patent/JP4015426B2/ja
Publication of JP2003212101A publication Critical patent/JP2003212101A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4015426B2 publication Critical patent/JP4015426B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Braking Elements And Transmission Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インストモジュール構造を採用する場合で
も、後退防止機構が成り立つ自動車のブレーキペダル装
置を提供する。 【解決手段】 スライドプレート12に上向きの突起部
13を形成し、その突起部32の後方に、ステアリング
ブラケット30の前端部31に形成した突当部32を、
近接した状態で位置させるだけの構造であるため、ステ
アリングメンバ28をインストルメントパネルと一体で
車体に取付けるインストモジュール29であっても、後
退防止機構が成立する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車のブレーキ
ペダル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキペダル装置としては、
例えば特開2001−71874号公報に示されている
ように、ペダルアームの上端部を回動自在に軸支したペ
ダルブラケットをダッシュロアパネルに固定し、ペダル
アームを踏み込むことによって、ペダルアームに連結し
たプッシュロッドを前方へ押動して、ブレーキのマスタ
ーバックを作動させるようになっている。
【0003】また、このブレーキペダル装置には、車両
の前面衝突時にペダルアームが後退するのを防止する後
退防止機構が設けられている。すなわち、車両の前面衝
突時にマスターバック、もしくはマスターバックを固定
したダッシュロアパネルが変形して車室側へ後退移動す
ると、マスターバックのプッシュロッドを介してペダル
アームに踏み込み方向と逆の回動力が作用し、ブレーキ
ペダルの下端のペダル部の位置が後退して違和感を生じ
るおそれがあるため、そのようなペダルアームの後退を
防止するための機構を設けている。
【0004】ペダルアームの後退防止機構としては、ペ
ダルブラケットの上部に、切欠部を有するスライドプレ
ートを取付け、ペダルブラケットの内部に、スライドプ
レートの切欠部の前縁に前端係合部を上側から係合させ
た状態のサブブラケットを設けた構造になっている。サ
ブブラケットは、後側に設けたシャフトでペダルブラケ
ットに対して回動自在に取付けられ、前側に設けたペダ
ルシャフトに前記ペダルアームの上端部を回動自在に軸
支している。そして、スライドプレートの後端部には、
インストルメントパネル内に位置するステアリングメン
バに固定した連結ブラケットの前端部が、ボルトにより
上側から締結されている。
【0005】サブブラケットは、シャフトを中心に下向
きに付勢され、通常時は前端係合部がスライドプレート
の切欠部の前縁に係合していることから、略水平な状態
が維持されるが、車両の前面衝突時には、スライドプレ
ートが連結ブラケットを介してステアリングメンバに固
定されていることから前後方向で不動であるのに対し
て、ペダルブラケットはサブブラケットごと後退移動す
るため、スライドプレートが相対的に前方へ移動し、サ
ブブラケットの前端係合部とスライドプレートの切欠部
との係合が外れて、サブブラケットがシャフト周りに下
方へ回動することになる。そうすると、ペダルブラケッ
トの上端を軸支していたサブブラケットのペダルシャフ
トが、フリーになって後方へ振れるため、その反作用に
より、ペダルアームの下端部のペダルが前方へ振られ、
ペダルアームのペダル部の後退が防止される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術にあっては、ステアリングメンバに固定
した連結ブラケットの前端部を、スライドプレートの後
端部に対して、上側からボルトにより締結する構造のた
め、このボルトによる締結作業は、インストルメントパ
ネルを車体に取付ける前の段階で、ステアリングメンバ
及びスライドプレートの周辺が、インストルメントパネ
ルにより覆い隠される前に行う必要がある。
【0007】そのため、ステアリングメンバを予めイン
ストルメントパネル内に組み込んでおくインストモジュ
ール構造を採用する場合は、その締結作業が行えない。
すなわち、インストモジュール構造の場合は、インスト
ルメントパネル内に予めステアリングメンバやその他の
内部機構を一体的に組み込んだインストモジュールを製
作しておき、そのインストモジュールを車体に取付ける
ため、インストルメントパネルが邪魔になって、ステア
リングメンバに固定された連結ブラケットと、スライド
プレートとの締結作業を行うことができず、前述のよう
な構造の後退防止機構が成り立たなくなる。
【0008】この発明は、このような従来の技術に着目
してなされたものであり、インストモジュール構造を採
用する場合でも、後退防止機構が成り立つ自動車のブレ
ーキペダル装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ダッシュパネルに前端部が固定され且つ上部に開放部が
形成されたペダルブラケットと、ペダルブラケットの上
部に仮止手段により取付けられ且つ開放部に対応する切
欠部を有するスライドプレートと、ペダルブラケットに
設けたシャフトに後側が回動自在に軸支され且つ前端係
合部が切欠部の前縁に上側から係合したサブブラケット
と、サブブラケットのシャフトよりも前側に位置するペ
ダルシャフトに上端が回動自在に軸支されたペダルアー
ムと、ペダルアームに回動自在に軸支されたマスタバッ
クのプッシュロッドと、を備えた自動車のブレーキペダ
ル装置であって、前記スライドプレートに上向きの突起
部を形成すると共に、ステアリングメンバから突起部付
近に延びるステアリングブラケットを形成し、該ステア
リングブラケットの前端部に、突起部の後方に近接した
状態で位置する突当部を設け、ペダルブラケットが後退
した際に、スライドプレートの突起部がステアリングブ
ラケットの突当部に当接して、スライドプレートがサブ
ブラケットに対して相対的に前方移動することにより、
サブブラケットの前端係合部とスライドプレートの切欠
部との係合が外れて、サブブラケットがシャフト周りに
下方へ回動する。
【0010】請求項1記載の発明によれば、スライドプ
レートと、ステアリングブラケットとを締結するのでは
なく、スライドプレートに上向きの突起部を形成し、そ
の突起部の後方に、ステアリングブラケットの前端部に
形成した突当部を、近接した状態で位置させるだけの構
造であるため、ステアリングメンバをインストルメント
パネルと一体で車体に取付けるインストモジュール構造
であっても、後退防止機構が成立する。つまり、車両の
前面衝突時に、ペダルブラケットが後退しても、スライ
ドプレートは突起部がステアリングブラケットの突当部
に当接して後退が阻止されるため、スライドプレートは
ペダルブラケットの内部のサブブラケットに対して相対
的に前方へ移動し、サブブラケットの前端係合部とスラ
イドプレートの切欠部との係合が外れて、サブブラケッ
トがシャフト周りに下方へ回動することになる。従っ
て、ペダルブラケットの上端を軸支していたサブブラケ
ットのペダルシャフトが、フリーになって後方へ振れる
ため、その反作用により、ペダルアームの下端部のペダ
ルが前方へ振られ、ペダルアームのペダル部の後退が防
止される。
【0011】請求項2記載の発明は、ステアリングブラ
ケットの前端部の一部を、スライドプレートの後端部の
上方に近接した状態で位置させた。
【0012】請求項2記載の発明によれば、ステアリン
グブラケットの前端部の一部が、スライドプレートの後
端部の上方に近接した状態で位置しているため、車両の
前面衝突時にダッシュパネルが車室内側に変形して、ペ
ダルブラケットの後端部が上方に跳ね上がろうとして
も、スライドプレートがステアリングブラケットの前端
部に下側から当接して、その跳ね上げが阻止される。従
って、車両の前面衝突時におけるペダルアームのベダル
部の不規則な挙動が防止される。
【0013】請求項3記載の発明は、ステアリングブラ
ケットの前端部の一部を、スライドプレートの突起部の
左右両側に近接した状態で位置させた。
【0014】請求項3記載の発明によれば、ステアリン
グブラケットの前端部の一部が、スライドプレートの突
起部の左右両側に近接した状態で位置しているため、車
両の前面衝突時にダッシュパネルが車室内側に変形し
て、ペダルブラケットの後端部が左右に振れようとして
も、スライドプレートの突起部がステアリングブラケッ
トの前端部に左右方向で当接して、その左右方向の振れ
が阻止される。従って、車両の前面衝突時におけるペダ
ルアームのベダル部の不規則な挙動が防止される。
【0015】請求項4記載の発明は、仮止手段が、他端
をカシメ又はナットで固定するビスであり、スライドプ
レート又はペダルブラケットのビスを貫通させる部分
に、スライドプレートのペダルブラケットに対する相対
的な前方移動を許容する前後方向に沿った切欠又は長孔
が形成されている。
【0016】請求項4記載の発明によれば、スライドプ
レートの取付けにビスを用い、そのビスが貫通する部分
に前後方向に沿った切欠又は長孔を形成したため、スラ
イドプレートの突起部がステアリングブラケットの突当
部に当接した際に、スライドプレートがペダルブラケッ
トに対して相対的に前方移動しやすい。
【0017】請求項5記載の発明は、サブブラケットと
ペダルブラケットとの間に、サブブラケットの下方回動
を促進する付勢手段が設けられている。
【0018】請求項5記載の発明によれば、付勢手段を
設けたことにより、サブブラケットの前端係合部とスラ
イドプレートの切欠部との係合が外れた際において、サ
ブブラケットの下方への回動が促進される。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図7に基づいて説明する。
【0020】図1において、車室内の前方には、ダッシ
ュロアパネル1とダッシュアッパパネル2が形成されて
いる。ダッシュロアパネル1とダッシュアッパパネル2
との車室内側には、防音用のインシュレータ3が設けら
れている。
【0021】ダッシュロアパネル1には、ブレーキペダ
ル装置4が取付けられている。該ブレーキペダル装置4
は、下向きに開口した断面形状のペダルブラケット5を
有している。このペダルブラケット5の前端部は、イン
シュレータ3内に埋設された容器形状のブラケット6を
介して、ダッシュロアパネル1に固定されている。ま
た、ペダルブラケット5の右側の側面部は略垂直で、図
示せぬ車体側壁に固定された支持ブラケット7の上端部
が結合されている。
【0022】ペダルブラケット5の上面部には、図5に
示すように、大きな開放部8と、小さな開放部9が形成
され、その後縁中央には、開放部8、9側へ連通する切
欠10、11が前後方向に沿った状態で形成されている
(尚、切欠10、11に代えて、十分な長さを有する長
孔を開放部8、9とは独立して形成しても良い)。
【0023】ペダルブラケット5の上面部には、下向き
に開口した断面コ字状のスライドプレート12が取付け
られている。また、このスライドプレート12の後端中
央には、上向きの突起部13が形成されている。この突
起部13は、スライドプレート12の後端に設けた延長
片を折り返して形成したもので、後面部と左右側面部を
有する断面コ字状をしている。
【0024】このスライドプレート12の取付けは、ス
ライドプレート12に貫通させた前後2本の「仮止手
段」であるビス14を前記開放部8、9の後縁に形成し
た切欠10、11に通した後、上端部或いは下端部をカ
シメにより潰している(尚、カシメの代わりに上端部或
いは下端部にネジを設けてナットを締結しても良い)。
スライドプレート12には、大きな開放部8内に位置す
る前後に長い切欠部15が左右に一対形成されている。
【0025】ペダルブラケット5の内部には、断面上向
きコ字状のサブブラケット16が設けられている。サブ
ブラケット16の後側にはシャフト17が設けられ、こ
のシャフト17を介してサブブラケット16はペダルブ
ラケット5の側面部に対して回動自在に支持されてい
る。
【0026】サブブラケット16の左右側面部の前端係
合部18は、それぞれ前記切欠部15から外部に突出し
て、その切欠部15の前縁に上側から係合した状態にな
っている。従って、サブブラケット16は、シャフト1
7を中心とした下方への回動が規制されている。尚、切
欠部15の前縁は、サブブラケット16の前端係合部1
8の付け根に当たっているため、サブブラケット16の
上方への回動も規制されている。シャフト17の周りに
は、両端がペダルブラケット5とサブブラケット16に
当接したスプリング(付勢手段)19が設けられ、サブ
ブラケット16を常時下向きに回転するように付勢して
いる。
【0027】そして、サブブラケット16の前側には、
ペダルシャフト20が設けられている。このペダルシャ
フト20は、サブブラケット16だけに両端が連結さ
れ、ペダルブラケット5には連結されていない。このペ
ダルシャフト20に、ペダルアーム21の上端部が軸支
されている。ペダルアーム21の下端部には、ペダル部
22が設けられ、途中には図示せぬマスターバックにペ
ダル部22の踏力を伝達するプッシュロッド23の後端
部が軸支されている。
【0028】ペダルアーム21の上端部を軸支するペダ
ルシャフト20には、ペダルアーム21を後方へ向けて
付勢するスプリング24が設けられている。ペダルアー
ム21の後方には、ペダルブラケット5に固定されたス
トッパブラケット25が設けられている。このスチッパ
ブラケット25には、ブレーキスイッチ26及びストッ
プランプスイッチ27が取付けられ、これらにペダルア
ーム21の後端を当てることにより、ペダルアーム21
のイニシャル位置が保持されると共に、離れることによ
り、ブレーキ作動の信号を出力することができる。
【0029】一方、ブレーキペダル装置4の後上方に
は、ステアリングメンバ28が予め内部に一体化された
インストモジュール29が車体に取付けられている。ス
テアリングメンバ28は、車幅方向に沿ったパイプ部材
で、そのブレーキペダル装置4に対応する部分には、ス
ライドプレート12の突起部13に向けて延びるステア
リングブラケット30が固定されている。ステアリング
ブラケット30は、上側が開口した断面コ字状で、突起
部13よりもサイズが大きい(図4参照)。ステアリン
グブラケット30の前端部31には、下向きに曲折した
壁状の突当部32が形成され、左右両側にはフランジ3
3が形成されている。
【0030】インストモジュール29を車体の正規位置
に取付けることにより、図6に示すように、ステアリン
グブラケット30の前端部31の突当部32は、スライ
ドプレート12の突起部13の後方に近接した状態で位
置し、また左右のフランジ33は、スライドプレート1
2の後端部の上方に近接した状態で位置し、上下方向で
Xだけラップすると共に、突起部13の左右両側に近接
した状態で位置し、左右方向でZだけラップしている。
この実施形態では、このステアリングブラケット30
や、スライドプレート12、サブブラケット16等によ
り、車両の前面衝突時にペダルアーム21の後退を阻止
する「後退防止機構」が構成される。
【0031】この実施形態のブレーキペダル装置4は、
以上のような構造をしているため、従来のように、スラ
イドプレート12とステアリングブラケット30とを締
結する必要がなく、インストモジュール29を車体に取
付けるだけで、前述のように、ステアリングブラケット
30の前端部31が、スライドプレート12の突起部1
3に対して近接状態で且つ非接触状態で連係した状態に
なる。
【0032】そして、車両の前面衝突時に、ダッシュロ
アパネル1に対して大きな衝突荷重F(図7参照)が加
わり、ダッシュロアパネル1が車室内側に変形してペダ
ルブラケット5が後退しても、スライドプレート12は
突起部13がステアリングブラケット30の突当部32
に当接して後退が阻止される。この時、突起部13が左
右に側面部を有する断面コ字状のため、その左右の側面
部が壁となって、突起部13が容易に前側へ倒れない。
スライドプレート12の後退だけが阻止されるというこ
とは、スライドプレート12がペダルブラケット5の内
部のサブブラケット16に対して相対的に前方へ移動す
ることになるため、サブブラケット16の前端係合部1
8とスライドプレート12の切欠部15との係合が外れ
て、サブブラケット16がシャフト17周りに下方へ回
動することになる。特に、この実施形態では、スライド
プレート12の取付けにビス14を用い、そのビス14
が貫通する部分に開放部8、9へ至る前後方向に沿う切
欠10、11を形成したため、スライドプレート12の
突起部13がステアリングブラケット30の突当部32
に当接した際に、スライドプレート12がペダルブラケ
ット5に対して相対的に前方移動しやすい。
【0033】サブブラケット16がシャフト17周りに
下方へ回動することになると、ペダルブラケット5の上
端を軸支していたサブブラケット16のペダルシャフト
20が、フリーになって後方へ振れるため、その反作用
により、ペダルアーム21の下端部のペダル22が前方
へ振られ、ダッシュロアパネル1及びプッシュロッド2
3の後退移動が相殺され、ペダルアーム21のペダル部
22の後退が防止される。特に、この実施形態では、シ
ャフト17にサブブラケット16を下向きに回動させる
ように付勢されるスプリング19が設けられているた
め、サブブラケット16の前端係合部18の係合が外れ
た際において、サブブラケット16の下方への回動が促
進される。
【0034】また、スライドプレート12は、後方移動
しながら、後端部が上方に跳ね上がろうとしたり、或い
は、左右に振れようとするが、ステアリングブラケット
30のフランジ33がスライドプレート12の後端部に
対して上下方向でXだけラップし、またフランジ33が
突起部13に対して左右方向でZだけラップしているた
め、スライドプレート12の後端部がステアリングブラ
ケット30のフランジ33に下側から当接して跳ね上げ
が阻止され、突起部13がフランジ33に左右方向で当
接して左右方向への振れが阻止される。従って、車両の
前面衝突時におけるペダルアーム21のベダル部22の
不規則な挙動が全て防止されることになる。
【0035】尚、以上の実施形態では、スライドプレー
ト12をペダルブラケット5に対して前後移動し易くし
て、突起部13をステアリングブラケット30の突当部
32に当てた際に、スライドプレート12のステアリン
グブラケット30に対する相対的な前方移動を起こさせ
て、サブブラケット16の前端係合部18と、スライド
プレート12の切欠部15との係合を外すようにした
が、この構造に限定されない。本発明は、特許請求の範
囲に記載されているように、「スライドプレートがサブ
ブラケットに対して相対的に前方移動」すれば良く、ス
ライドプレート12が「ペダルブラケット5」に対して
相対的に前方移動することに限定されない。例えば、ス
ライドプレート12をペダルブラケット5の上面部に対
して前後移動しないように強固に固定し、そのスライド
プレート12の固定点よりも前方にサブブラケット16
のシャフト17を設定し、そして、スライドプレート1
2の固定点と、シャフト17との間に、ペダルブラケッ
ト5の前後方向での潰れを促進する窓部を形成し、車両
の前面衝突時に、スライドプレート12の固定点とシャ
フト17との間を前後方向で潰すことにより、サブブラ
ケット16を後退させ、相対的にスライドプレート12
をサブブラケット16に対して前方移動させて、サブブ
ラケット16の前端係合部18と、スライドプレート1
2の切欠部15との係合を外すようにしても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係るブレーキペダル装
置を示す側面図。
【図2】図1中矢示DA方向から見たブレーキペダル装
置の後面図。
【図3】ブレーキペダル装置を示す分解側面図。
【図4】図1中矢示DB方向から見たペダルブラケット
の平面図。
【図5】ペダルブラケットに形成した開放部を示す平面
図。
【図6】突起部とステアリングブラケットの前端部との
関係を示す拡大側面図。
【図7】車両の前面衝突時に前端係合部の係合が外れて
サブブラケットが下方へ回動した状態を示すブレーキペ
ダル装置の側面図。
【符号の説明】 1 ダッシュロアパネル(ダッシュパネル) 4 ブレーキペダル装置 5 ペダルブラケット 8、9 開放部 10、11 切欠 12 スライドプレート 13 突起部 14 ビス(仮止手段) 15 切欠部 16 サブブラケット 17 シャフト 18 前端係合部 19 スプリング(付勢手段) 20 ペダルシャフト 21 ペダルアーム 23 プッシュロッド 28 ステアリングメンバ 29 インストモジュール 30 ステアリングブラケット 31 前端部 32 突当部 Z 上下方向でのラップ量 X 左右方向でのラップ量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 直之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 水間 博之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 毛塚 貞幸 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 轟木 光 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネルに前端部が固定され且つ
    上部に開放部が形成されたペダルブラケットと、該ペダ
    ルブラケットの上部に仮止手段により取付けられ且つ前
    記開放部に対応する切欠部を有するスライドプレート
    と、前記ペダルブラケットに設けたシャフトに後側が回
    動自在に軸支され且つ前端係合部が前記切欠部の前縁に
    上側から係合したサブブラケットと、該サブブラケット
    のシャフトよりも前側に位置するペダルシャフトに上端
    が回動自在に軸支されたペダルアームと、該ペダルアー
    ムに回動自在に軸支されたマスタバックのプッシュロッ
    ドと、を備えた自動車のブレーキペダル装置であって、 前記スライドプレートに上向きの突起部を形成すると共
    に、ステアリングメンバから突起部付近に延びるステア
    リングブラケットを形成し、該ステアリングブラケット
    の前端部に、突起部の後方に近接した状態で位置する突
    当部を設け、 前記ペダルブラケットが後退した際に、スライドプレー
    トの突起部がステアリングブラケットの突当部に当接し
    て、スライドプレートがサブブラケットに対して相対的
    に前方移動することにより、サブブラケットの前端係合
    部とスライドプレートの切欠部との係合が外れて、サブ
    ブラケットがシャフト周りに下方へ回動することを特徴
    とする自動車のブレーキペダル装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動車のブレーキペダル
    装置であって、 前記ステアリングブラケットの前端部の一部を、スライ
    ドプレートの後端部の上方に近接した状態で位置させた
    ことを特徴とする自動車のブレーキペダル装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動車のブレーキペダル
    装置であって、 前記ステアリングブラケットの前端部の一部を、スライ
    ドプレートの突起部の左右両側に近接した状態で位置さ
    せたことを特徴とする自動車のブレーキペダル装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか1項に記載の自
    動車のブレーキペダル装置であって、 前記仮止手段が、他端をカシメ又はナットで固定するビ
    スであり、スライドプレート又はペダルブラケットのビ
    スを貫通させる部分に、スライドプレートのペダルブラ
    ケットに対する相対的な前方移動を許容する前後方向に
    沿った切欠又は長孔が形成されていることを特徴とする
    自動車のブレーキペダル装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか1項に記載の
    自動車のブレーキペダル装置であって、 前記サブブラケットと前記ペダルブラケットとの間に、
    サブブラケットの下方回動を促進する付勢手段が設けら
    れていることを特徴とする自動車のブレーキペダル装
    置。
JP2002011801A 2002-01-21 2002-01-21 自動車のブレーキペダル装置 Expired - Lifetime JP4015426B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011801A JP4015426B2 (ja) 2002-01-21 2002-01-21 自動車のブレーキペダル装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002011801A JP4015426B2 (ja) 2002-01-21 2002-01-21 自動車のブレーキペダル装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003212101A true JP2003212101A (ja) 2003-07-30
JP4015426B2 JP4015426B2 (ja) 2007-11-28

Family

ID=27649190

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002011801A Expired - Lifetime JP4015426B2 (ja) 2002-01-21 2002-01-21 自動車のブレーキペダル装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4015426B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006151168A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用ブレーキペダル装置
US7191681B2 (en) 2003-11-21 2007-03-20 F. Tech Incorporation Operating pedal supporting device in automobile
US7267194B2 (en) 2003-08-26 2007-09-11 Mazda Motor Corporation Automotive pedal support structure
JP2017027391A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 マツダ株式会社 自動車のペダル後退防止構造
JP2017024584A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 マツダ株式会社 自動車のペダル後退防止構造

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7267194B2 (en) 2003-08-26 2007-09-11 Mazda Motor Corporation Automotive pedal support structure
US7191681B2 (en) 2003-11-21 2007-03-20 F. Tech Incorporation Operating pedal supporting device in automobile
JP2006151168A (ja) * 2004-11-29 2006-06-15 Nissan Motor Co Ltd 車両用ブレーキペダル装置
JP4496941B2 (ja) * 2004-11-29 2010-07-07 日産自動車株式会社 車両用ブレーキペダル装置
JP2017027391A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 マツダ株式会社 自動車のペダル後退防止構造
JP2017024584A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 マツダ株式会社 自動車のペダル後退防止構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP4015426B2 (ja) 2007-11-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3542709B2 (ja) 自動車のブレーキペダル装置
JP2001071874A (ja) 自動車のブレーキペダル装置
JP5026696B2 (ja) ブレーキペダルの緩衝装置
US6810766B2 (en) Brake pedal apparatus for vehicle
EP1862363A1 (en) Brake pedal apparatus for automobile
JPH115517A (ja) 自動車のブレーキペダル装置
JP2003212101A (ja) 自動車のブレーキペダル装置
JP5262484B2 (ja) 自動車の操作ペダル後退防止構造
JP3903428B2 (ja) 自動車のブレーキペダルの押され防止構造
JP2000313319A (ja) 自動車のブレーキペダル装置
JP2003025864A (ja) アクセルペダル装置の取付構造
JP2007106318A (ja) 車両用ペダル装置
JP3932702B2 (ja) ペダルブラケットの構造
JP2002274432A (ja) フットペダルの後退防止構造
US20050066760A1 (en) Column shifter with impact absorbing structure
JP4168594B2 (ja) ブレーキペダル装置
KR100936526B1 (ko) 상해방지를 위한 자동차용 브레이크 장치
JP4216674B2 (ja) 足踏み式パーキングブレーキ装置
JP2000142339A (ja) ブレ―キペダル支持構造
JP3776225B2 (ja) 自動車のブレーキペダル構造
JP2001138878A (ja) 自動車のペダル支持構造
JP2002046584A (ja) 車両用踏力式ペダル装置
JP2002067898A (ja) ブレーキペダル装置
JP2002283976A (ja) ペダルアームの移動防止機構
JP2007308087A (ja) 操作ペダルの支持構造

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060313

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060328

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060529

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070213

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070416

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070904

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070913

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4015426

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100921

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110921

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120921

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130921

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313532

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

EXPY Cancellation because of completion of term