JP2017027391A - 自動車のペダル後退防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】ダッシュパネル下部がダッシュパネル上部に対して相対的に多く後退する時のダッシュパネル下部の後退動作を有効利用して、ペダルの後退防止動作量を増加することで、高い安全性を確保する自動車のペダル後退防止構造を提供する。【解決手段】ダッシュパネル2におけるペダル軸9と対応する高さよりも下方のダッシュパネル下部2Bの衝突による後退変位を受けて、車両後方および上方に伝達する受け部材26と、受け部材26の車両後方および上方への変位を共にペダル8の後退防止動作に変換する変換部材25と、を備えたことを特徴とする。【選択図】図1

Description

この発明は、車室前面を形成するダッシュパネルの後方に配設されたペダルブラケットにペダル軸を介してペダルが吊下げ支持されたような自動車のペダル後退防止構造に関する。
一般に、車室の前面を形成するダッシュパネルは、当該ダッシュパネルにより、エンジンルームと車室とを車両の前後方向に仕切っており、ペダル軸と対応する高さ位置において上述のエンジンルーム内には車幅方向にオフセットした位置にバッテリが設けられており、ペダルアーム乃至その踏面部と対応する高さ位置において上述のエンジンルーム内にはパワートレイン(または電動用のモータ)が配置されている。
そして、自動車のオフセット衝突時には、ダッシュパネルにおけるペダル軸と対応する高さよりも下方のダッシュパネル下部が、当該ダッシュパネル下部よりも上方のダッシュパネル上部に対して相対的に多く後退する場合がある。
しかしながら、従来の自動車のペダル後退防止構造において、ダッシュパネルの後退変位量を利用して、ペダルの後退を防止する機構にあっては、ダッシュパネル上部とダッシュパネル下部とが略同等に後退する場合を想定してペダル後退防止構造が構成されていたので、ダッシュパネル下部がダッシュパネル上部に対して多く後退するような場合に、このダッシュパネル下部の後退動作を有用利用していないのが現状であって、改善の余地があった。
ところで、特許文献1には、ペダル支持ブラケットがダッシュパネルとカウルパネルとに連結され、ダッシュパネルの後退時に、ペダル支持ブラケットのカウルパネルに対する連結を外し、リンク機構を介してペダル踏面を車両前方側へ移動させる自動車のペダル後退防止構造が開示されている。
しかしながら、該特許文献1に開示された従来構造においては、ダッシュパネルの上部が後退することを前提として構成されたものであるから、ダッシュパネル下部がダッシュパネル上部に対して相対的に多く後退する時のダッシュパネル下部の後退動作を有効利用しておらず、この点において改善の余地があった。
また、特許文献2には、ダッシュパネルとインパネメンバとの間に車両の前後方向に延びる保持部材を設け、この保持部材の溝部にペダル上部のペダル軸を配置し、ダッシュパネルの後退時に、当該ダッシュパネルの移動分だけ保持部材を後方へ移動させて、保持部材の溝部に配置したペダル軸を、該溝部から離脱させて、ペダルを下方へ落下させる自動車のペダル後退防止構造が開示されている。
しかしながら、該特許文献2に開示された従来構造においては、ダッシュパネルが後方へ後退した量のみがペダル後退防止の動作に用いられているに過ぎず、ダッシュパネル下部がダッシュパネル上部に対して相対的に多く後退する時のダッシュパネル下部の後退動作を有効利用しておらず、この点において改善の余地があった。
特許第4385904号公報 特表2000−504654号公報
そこで、この発明は、ダッシュパネル下部がダッシュパネル上部に対して相対的に多く後退する時のダッシュパネル下部の後退動作を有効利用して、ペダルの後退防止動作量を増加することで、高い安全性を確保することができる自動車のペダル後退防止構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のペダル後退防止構造は、車室前面を形成するダッシュパネルの後方に配設されたペダルブラケットにペダル軸を介してペダルが吊下げ支持された自動車のペダル後退防止構造であって、上記ダッシュパネルにおける上記ペダル軸と対応する高さよりも下方のダッシュパネル下部の衝突による後退変位を受けて、車両後方および上方に伝達する受け部材と、上記受け部材の車両後方および上方の変位を共に上記ペダルの後退防止動作に変換する変換部材と、を備えたものである。
上記構成によれば、上述の受け部材は、ダッシュパネルにおけるペダル軸と対応する高さよりも下方のダッシュパネル下部の衝突による後退変位を受けて、車両後方および上方に伝達し、上述の変換部材は、受け部材の後方および上方への変位をペダルの後退防止動作に変換する。
この際、上述の受け部材はダッシュパネル下部の後退変位を後方および上方に伝達するので、後退変位を後方にのみ受ける場合と比較してその入力荷重のベクトルが大となる。そして上述の変換部材は、受け部材の後方への変位に加え、上方への変位もペダルの後退防止動作に変換するので動作量が増加する。
この結果、ダッシュパネル下部がダッシュパネル上部に対して相対的に多く後退する時、ダッシュパネル上部とダッシュパネル下部とが略同等に後退する時に比較して、上記ペダルの後退防止動作量を増加し、後退防止動作の迅速化を図ることができ、よって、コンパクトで簡素な構成でありながら高い安全性を確保することができる。
ここで、ペダルの後退とは、ペダル下部の踏面部がドライバの足元に近づくことを意味し、ペダルの後退防止とは、ペダル下部の踏面部がドライバの足元に近づかないことを意味する。
この発明の一実施態様においては、上記ダッシュパネルにおける上記ダッシュパネル下部よりも上方のダッシュパネル上部の車両後方への後退変位荷重を受けて、該荷重を上記変換部材に伝達する上側変位受入れ部材を備えたものである。
上記構成によれば、上述の上側変位受入れ部材を備えたので、ダッシュパネル上部がダッシュパネル下部よりも相対的に多く後退する場合にも対応することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ダッシュパネル下部は、上記ペダル軸と対応する高さよりも下方において、ペダル操作が入力される操作入力装置の上下中心よりもさらに下方の部位に設定されたものである。
上述の操作入力装置は、マスタシリンダに設定してもよい。
上記構成によれば、操作入力装置の揺動変化にも対応することができる。
この発明の一実施態様においては、上記変換部材は上記ペダル軸を車両前方へ移動させ、該変換部材にて車両前方へ移動した上記ペダル軸を離脱させる離脱手段を備えたものである。
上記構成によれば、離脱手段によるペダルの離脱前に、ペダルそれ自体を変換部材にて車両前方へ移動させるので、ペダルを前下に変位させることができて、さらに高い安全性を確保することができる。
この発明によれば、ダッシュパネル下部がダッシュパネル上部に対して相対的に多く後退する時のダッシュパネル下部の後退動作を有効利用して、ペダルの後退防止動作量を増加することで、高い安全性を確保することができる効果がある。
本発明の自動車のペダル後退防止構造を示す側面図 受け部材の下部の取付け構造を示す説明図 図1の要部平面図 ダッシュパネル上部が後退した際の説明図 図1のペダル後退防止構造を簡略化した模式図であって、(a)は通常使用時の側面図、(b)は衝突時の作用説明図 (a)は自動車のペダル後退防止構造の他の実施例を模式的に示す側面図、(b)は受け部材および上側変位受入れ部材の取付け構造を示す分解斜視図 (a)は自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を模式的に示す側面図、(b)は衝突時の作用説明図 自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図 (a)は図8の要部平面図、(b)は通常使用時の要部側面図、(c)は衝突時の作用説明図 自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図 (a)は図10の要部平面図、(b)は衝突時の作用説明図 (a)は自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図、(b)は衝突時の作用説明図 (a)は自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図、(b)は衝突時の作用説明図
ダッシュパネル下部がダッシュパネル上部に対して相対的に多く後退する時のダッシュパネル下部の後退動作を有効利用して、ペダルの後退防止動作量を増加することで、高い安全性を確保するという目的を、車室前面を形成するダッシュパネルの後方に配設されたペダルブラケットにペダル軸を介してペダルが吊下げ支持された自動車のペダル後退防止構造において、上記ダッシュパネルにおける上記ペダル軸と対応する高さよりも下方のダッシュパネル下部の衝突による後退変位を受けて、車両後方および上方に伝達する受け部材と、上記受け部材の車両後方および上方の変位を共に上記ペダルの後退防止動作に変換する変換部材と、を備えるという構造にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のペダル後退防止構造を示し、図1は当該ペダル後退防止構造を示す側面図、図2は受け部材の下部の取付け構造を示す説明図、図3は図1の要部平面図、図4はダッシュパネル上部が後退した際の説明図、図5は図1のペダル後退防止構造を簡略化して示す模式図であって、(a)は通常使用時(いわゆるノーマル時)の側面図、(b)は衝突時の作用説明図である。
図1において、車室1の前面を形成するダッシュパネル2(詳しくは、ダッシュロアパネル)を設け、このダッシュパネル2でエンジンルーム3と車室1とを車両の前後方向に仕切っている。
上述のダッシュパネル2は後述するペダル軸9と対応する高さ位置よりも下方のダッシュパネル下部2Bと、このダッシュパネル下部2Bよりも上方のダッシュパネル上部2Aとを一体形成したものである。
一方、車体側において、図示しない左右のヒンジピラー間、詳しくは、ヒンジピラーインナ間には、車体強度部材である閉断面構造のインパネメンバ4(車体側部材)を車幅方向に向けて取付けており、このインパネメンバ4における運転席側には、ペダル支持ブラケット5を取付けるためのベースブラケット6を溶接固定している。
図3に示すように、上述のペダル支持ブラケット5は車幅方向に離間して左右一対設けられており、これら左右一対のペダル支持ブラケット5,5の後端部には、前高後低状に傾斜する取付け座7が一体的に設けられている。また、図1、図3に示すように、上述のベースブラケット6は前高後低状に傾斜する取付け座6aを一体形成したもので、このベースブラケット6側の取付け座6aにペダル支持ブラケット5側の取付け座7を、ボルト、ナット等の締結部材を用いて固定することで、ペダル支持ブラケット5を、ベースブラケット6を介して、インパネメンバ4に固定している。
ダッシュパネル2の後方に前後方向間隔を隔てて配設されたペダル支持ブラケット5は、ペダルとしてのブレーキペダル8上部のペダル軸9を支持し、該ペダル軸9を介してブレーキペダル8を吊下げ支持するものである。
上述のブレーキペダル8は、2部材を接合して内部中空に形成された軽量高剛性のペダルアーム8aと、該ペダルアーム8aの下端後部に設けられた踏面部8bとを備えている。
図1に示すように、ブレーキ装置10は、ダッシュパネル2前面のエンジンルーム3側に位置する制動倍力装置11とマスタシリンダ12と、車室1側に位置して上述の制動倍力装置11の内部とブレーキペダル8とを車両前後方向に連結するプッシュロッド13とを備えている。
ここで、該プッシュロッド13(詳しくは、バルブオペレーティングロッド)は制動倍力装置11内におけるバルブプランジャに連結され、制動倍力装置11でマスタシリンダ12に対する押圧力を増大させて、該マスタシリンダ12の作動油圧(ブレーキ液圧)により制動を行なうようになっている。
図1,図3に示すように、左右一対のペダル支持ブラケット5,5間に車幅方向に向けて横架した支軸14には、ペダルアーム8aの外側で、かつ一対のペダル支持ブラケット5,5内に位置するように変換部材としてのカム形状の円板25,25を取付けている。
上述の変換部材としての円板25は、後述する受け部材26の車両後方かつ上方への変位をブレーキペダル8の後退防止動作に変換するものである。
図1に示すように、該円板25の下部には、前高後低状に傾斜する溝25aが形成されており、この溝25aの下端は開放されている。
一方、ペダル支持ブラケット5の下部には、ブレーキペダル8を前下に落とす目的で、前低後高状に傾斜する溝5bが形成されており、この溝5bの下端は開放されている。
図1に示すように、ノーマル時(通常使用時)においては、これらの各溝5b,25aの上部が一致しており、この一致した部位に、上述のペダル軸9が配設されている。上述の各溝5b,25aはその向きが互に異なるので、通常使用時にブレーキペダル8が脱落することはない。
ここで、上述の支軸14は、図1に示すように、側面視で、ノーマル時のペダル軸9に対して、上方に位置するものである。
図1に示すように、衝突によるダッシュパネル2の後退変位、特に、ダッシュパネル下部2Bの後退変位を、車両後方および上方に受ける左右一対の受け部材26,26を設け、これら受け部材26,26の前端折曲げ部26c,26cをダッシュパネル2に取付けている。
図1,図3に示すように、左右一対の受け部材26,26は前下がり状に傾斜すると共に、一対の円板25,25の外側に位置しており、これら左右一対の受け部材16,16の後端部と一対の円板25,25の所定部とは、ピン17で連結されている。ここで、上述の円板25の所定部とは、受け部材26の後方かつ上方への変位により、該円板25を図1の反時計方向(ペダル離脱方向)に回転させることが可能な範囲を意味する。
受け部材26,26の下部は図1,図2に示すように、その前端折曲げ部26c,26cを、制動倍力装置11の取付け部11aに対して共締め固定するが、この場合、ダッシュパネル上部2Aが相対的に多く後退した際には、その取付けを解除すべく、ボルトの軸部から離脱可能となる下方開放タイプの溝26d,26dが、上述の前端折曲げ部26cに形成されている。この前端折曲げ部26cはボルト、ナットの締結力を調整することで、離脱可能に成すことができる。
しかも、この実施例では、上述の受け部材26の傾斜配置いわゆるスラント配置により、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退する時(図5の(b)参照)、ダッシュパネル上部2Aとダッシュパネル下部2Bとが略同等に後退する時に比較して、上述のブレーキペダル8の後退防止動作量を増加するように構成している。
つまり、上述の如くスラント配置された受け部材26はダッシュパネル下部2Bの後退変位を受けて、車両後方および上方に伝達するので、後退変位を水平な後方にのみ受ける場合と比較して、その入力荷重のベクトルが大となる。
このため、ダッシュパネル下部2Bは相対的に多く後退する場合には、各要素2A,2Bが略同等に後退する場合と比較して、ブレーキペダル8の後退防止動作量を増加させることができるものである。
ところで、ダッシュパネル上部2Aの車室1側の面には、車幅方向に延びるダッシュクロスメンバ23が設けられている。この実施例1では、ダッシュパネル2におけるダッシュパネル下部2Bよりも上方のダッシュパネル上部2Aの車両後方への後退変位荷重を受けて、該荷重を変換部材である円板25に伝達する上側変位受入れ部材は、上述のダッシュクロスメンバ23で構成されている。
また、この実施例では、上述のダッシュパネル下部2Bは、ペダル軸9と対応する高さよりも下方において、ペダル操作が入力される操作入力装置としてのマスタシリンダ12の上下中心よりもさらに下方の部位に設定されている。
さらに、変換部材としての円板25は上記受け部材26の変位時に、ペダル軸9を車両前方へ移動させ、この円板25と上述のペダル支持ブラケット5との両者には、円板25にて車両前方へ移動したペダル軸9をペダル支持ブラケット5から離脱させる離脱手段としての各溝5b,25aを備えている。
このように構成した自動車のペダル後退防止構造の作用を、以下に説明する。
図5の(a)に示すノーマル状態から、車両の衝突により図5の(b)に示すように、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退すると、これらが略同等に後退する場合と比較して、受け部材26が後方かつ上方により多く移動し、ピン17を介して円板25を図5の反時計方向(ペダル離脱方向)に回転させるので、ペダル軸9は円板25の溝25aで前方へ押されつつ、ペダル支持ブラケット5の溝5bに沿って前下に移動し、各溝25a,5bの開放側が一致した時点で、これら各溝25a,5bから下方へ落下することにより、ブレーキペダル8の後退が防止される。
一方、ダッシュパネル2におけるダッシュパネル下部2Bよりも上方のダッシュパネル上部2Aが車両後方へ後退するような衝突時には、図4に示すように、ダッシュクロスメンバ23の後退により該ダッシュクロスメンバ23が円板25の前端下部に当接して、該円板25が反時計方向(ペダル離脱方向)に回転し、上述同様に各溝25a,5bの開放側からペダル軸9乃至ブレーキペダル8を下方へ落下させることで、該ブレーキペダル8の後退を防止する。この際、受け部材26はその下部の前端折曲げ部26cに溝26d(図2参照)が形成されており、ダッシュパネル上部2Aの後退時には、ボルト軸部から前端折曲げ部26cが上方へ外れるので、円板25の回転は阻害されない。
このように、図1〜図5で示した実施例1の自動車のペダル後退防止構造は、車室前面を形成するダッシュパネル2の後方に配設されたペダル支持ブラケット5にペダル軸9を介してブレーキペダル8が吊下げ支持された自動車のペダル後退防止構造であって、上記ダッシュパネル2における上記ペダル軸9と対応する高さよりも下方のダッシュパネル下部2Bの衝突による後退変位を受けて、車両後方および上方に伝達する受け部材26と、上記受け部材26の車両後方および上方の変位を共に上記ブレーキペダル8の後退防止動作に変換する変換部材(円板25参照)と、を備えたものである(図5参照)。
この構成によれば、上述の受け部材26は、ダッシュパネル2におけるペダル軸9と対応する高さよりも下方のダッシュパネル下部2Bの衝突による後退変位を受けて、車両後方および上方に伝達し、上述の変換部材(円板25参照)は、受け部材26の後方および上方への変位をブレーキペダル8の後退防止動作に変換する。
この際、上述の受け部材26はダッシュパネル下部2Bの後退変位を後方および上方に伝達するので、後退変位を後方にのみ受ける場合と比較してその入力荷重のベクトルが大となる。
そして上述の変換部材は、受け部材の後方への変位に加え、上方への変位もペダルの後退防止動作に変換するので、動作量が増加する。
この結果、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退する時、ダッシュパネル上部2Aとダッシュパネル下部2Bとが略同等に後退する時に比較して、上記ブレーキペダル8の後退防止動作量を増加し、後退防止動作の迅速化を図ることができ、よって、コンパクトで簡素な構成でありながら高い安全性を確保することができる。
この発明の一実施形態においては、上記ダッシュパネル2における上記ダッシュパネル下部2Bよりも上方のダッシュパネル上部2Aの車両後方への後退変位荷重を受けて、該荷重を上記変換部材(円板25)に伝達する上側変位受入れ部材(ダッシュクロスメンバ23)を備えたものである(図1,図4参照)。
この構成によれば、上述の上側変位受入れ部材(ダッシュクロスメンバ23)を備えたので、ダッシュパネル上部2Aがダッシュパネル下部2Bよりも相対的に多く後退する場合にも対応することができる。
この発明の一実施形態においては、上記ダッシュパネル下部2Bは、上記ペダル軸9と対応する高さよりも下方において、ペダル操作が入力される操作入力装置(マスタシリンダ12参照)の上下中心よりもさらに下方の部位に設定されたものである(図1参照)。
この構成によれば、操作入力装置(マスタシリンダ12)の揺動変化にも対応することができる。
この発明の一実施形態においては、上記変換部材(円板25参照)は、上記ペダル軸9を車両前方へ移動させ、該変換部材(円板25)にて車両前方へ移動した上記ペダル軸9を離脱させる離脱手段(溝5b,25a参照)を備えたものである(図1,図2参照)。
この構成によれば、離脱手段(溝5b,25a)によるブレーキペダル8の離脱前に、ブレーキペダル8それ自体を変換部材(円板25)にて車両前方へ移動させるので、ブレーキペダル8を前下に変位させることができて、さらに高い安全性を確保することができる。
図6の(a)は自動車のペダル後退防止構造の他の実施例を示す側面図、図6の(b)は上側変位受入れ部材19、受け部材26とダッシュパネル2との連結構造を示す分解斜視図である。
図6に示すこの実施例2では、ダッシュパネル2におけるダッシュパネル下部2Bよりも上方のダッシュパネル上部2Aの車両後方への後退変位荷重を受けて、該荷重を変換部材である上述の円板25に伝達する左右一対の上側変位受入れ部材19,19を備えたものである。
上述の上側変位受入れ部材19は、ダッシュパネル2に固定されたブラケット19Bに取付けられている。
このブラケット19Bには、図6の(b)に示すように、その後方が開放した溝19aが形成されており、上側変位受入れ部材19にはボルトv1を挿通する開口部19b(つまりボルト挿通孔)が形成されている。そして、上述の溝19aおよび開口部19bに挿通するボルトv1と、ナットn1とで両者19B,19を固定している。ボルトv1、ナットn1による両者19B,19の締結力は次の条件1,2を充たすように設定されている。
すなわち、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退する場合には、上側変位受入れ部材19をブラケット19Bから外すように構成している(条件1)。
また、受け部材26とダッシュパネル下部2Bとの間も、ブラケット26Bを含んで上述同様に構成されており、ダッシュパネル上部2Aがダッシュパネル下部2Bに対して相対的に多く後退する場合には、受け部材26をブラケット26Bから外すように構成している(条件2)。
このように構成しても、先の実施例1とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図6において前図と同一の部分には、同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
図7の(a)は自動車のペダル後退防止構造の他の実施例を示す側面図、図7の(b)は衝突時の作用説明図である。
図7で示す実施例3においては、図5で示した円板25に代えて変換部材としてリンク18を用い、このリンク18を支軸14に枢支させると共に、ペダル支持ブラケット5には、ノーマル時のペダル軸9を安定支持させる水平部と、前低後高状に傾斜する傾斜部とを連通させた側面視鉤形(逆L字状)の溝5a(離脱手段)を形成し、この溝5aの下端を開放させたものである。
この実施例3においても、上述の受け部材26のスラント配置により、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退する時(図7の(b)参照)、ダッシュパネル上部2Aとダッシュパネル下部2Bとが略同等に後退する時に比較して、上述のブレーキペダル8の後退防止動作量を増加するよう構成している。
このように構成した自動車のペダル後退防止構造の作用を、以下に説明する。
図7の(a)に示すノーマル状態から、車両の衝突により図7の(b)に示すように、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退すると、これらが略同等に後退する場合と比較して、受け部材26が後方かつ上方により多く移動し、ピン17を介してリンク18を図7の反時計方向(ペダル離脱方向)に回転させるので、ペダル軸9はリンク18で前方へ押されながら、ペダル支持ブラケット5の溝5a(離脱手段)に沿って前下に移動した後、その開放側から下方へ落下することにより、ブレーキペダル8の後退が防止され、ペダル後退防止動作の迅速化を図って、高い安全性を確保することができる。
図7で示した実施例3においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例1とほぼ同様であるから、図7において、前図と同一の部分には同一の符号を付して、その詳しい説明を省略するが、図7と逆の構成、すなわちペダル支持ブラケット5をダッシュパネル2側に取付け、受け部材26をインパネメンバ4側に取付けて、ダッシュパネル2側に取付けたペダル支持ブラケット5に対してブレーキペダル8およびリンク18を設けるように構成してもよい。
図8は自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図、図9の(a)は図8の要部平面図、図9の(b)は通常使用時の部分側面図、図9の(c)は衝突時の作用説明図である。
図8,図9に示すこの実施例4では、ペダル支持ブラケット21をダッシュパネル2側に取付け、受け部材22をインパネメンバ4側に取付けたものである。
すなわち、ペダル支持ブラケット21はその後部に位置する略水平部と、この略水平部から前下に延びるスラント部とを一体形成したもので、スラント部の前端折曲げ部21aをダッシュパネル2に取付けている。
また、上述のペダル支持ブラケット21の略水平部には、前高後低状に傾斜する溝21b(離脱手段)を形成し、この溝21bの下端を開放させている。
また、変換部材としての円板25には通常使用時において前低後高状に傾斜し、かつ傾斜下端が開放した溝25bを形成し、通常使用時において各溝21b,25bが一致する溝上部にペダル軸9を配置している。
また、この実施例4では、ダッシュパネル上部2Aの車室1側に、車幅方向に延びるダッシュクロスメンバ23を取付ける一方、ペダル支持ブラケット21はスラント部の下側に位置する前端折曲げ部21aに加えて、略水平部の前側に位置する前端折曲げ部21cを有しており、上側の前端折曲げ部21cを、ボルト、ナット等の締結部材を用いて、ダッシュクロスメンバ23に固定しており、下側の前端折曲げ部21aを、ボルト、ナット等の締結部材を用いて、マスタシリンダ12側の部材である制動倍力装置11の取付け部11aに共締め固定している。
さらに、図9の(a)に示すように、上述のペダル支持ブラケット21は車幅方向右側のブラケット21Aと、車幅方向左側のブラケット21Bとを有し、これら各ブラケット21A,21Bの後端を溶接等により接続して、ペダル支持ブラケット21の剛性向上を図っている。
しかも、この実施例4においても、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退する時、ダッシュパネル上部2Aとダッシュパネル下部2Bとが略同等に後退する時に比較して、ブレーキペダル8の後退防止動作量を増加するよう構成している。
このように構成した自動車のペダル後退防止構造の作用を、以下に説明する。
図8および図9の(a)に示すノーマル状態から、車両の衝突によりダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退すると、これらが略同等に後退する場合と比較して、ペダル支持ブラケット21のスラント部は後方かつ上方により多く移動し、この荷重が各要素14,25,17を介して受け部材22に伝達されるので、ピン17を介して円板25が図9の(c)の時計方向(ペダル離脱方向)に回動し、ペダル軸9は円板25の溝25bで押されながら、ペダル支持ブラケット21の溝21bに沿って下方に移動した後に、その開放側から下方へ落下することにより、ブレーキペダル8の後退が防止され、ペダル後退防止動作の迅速化を図って、高い安全性を確保することができる。
図8,図9で示した実施例4においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例とほぼ同様であるから、図8,図9において前図と同一の部分には、同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
図10は自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図、図11の(a)は図10の要部平面図、図11の(b)は衝突時の作用説明図である。
図10,図11で示すこの実施例5においては、上下方向の寸法短縮を図るために、実施例4の円板25に代えて、変換部材として扇形の回動部材24を用いたものである。
そして、この回動部材24の上部を支軸14を介してペダル支持ブラケット21に枢支すると共に、該回動部材24の下部には、円弧状の溝部と、前高後低状に傾斜して延びる傾斜溝部とを連通させた溝24a(離脱手段)を形成し、この溝24aの傾斜溝部の下端を開放させている。
また、ペダル支持ブラケット21には、上下方向に延びる溝21d(離脱手段)を形成し、この溝21dの下端を開放させている。
通常使用時において溝24aの円弧状の溝部の前端部と、溝21dの上端部とを一致させて、この一致した部分にペダル軸9を配置する一方で、図11の(a)に示すように、左右一対の扇形の回動部材24,24の後端部には、ピン17を設け、インパネメンバ4に溶接固定した受け部材22の前端部には、該ピン17に当接して、これを相対的に押圧する逆L字状の当て板22a(いわゆるプレート)を設けている。
しかも、この実施例5においても、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退する時、ダッシュパネル上部2Aとダッシュパネル下部2Bとが略同等に後退する時に比較して、ブレーキペダル8の後退防止動作量を増加するよう構成している。
このように構成した自動車のペダル後退防止構造の作用を、以下に説明する。
図10に示すノーマル状態から、車両の衝突によりダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退すると、これらが略同等に後退する場合と比較して、ペダル支持ブラケット21のスラント部は後方かつ上方により多く移動し、この荷重が各要素14,24,17,22aを介して受け部材22に伝達されるので、ピン17を介して回動部材24が図11の(b)の反時計方向(ペダル離脱方向)に回動し、回動部材24の溝24aにおける傾斜溝部と、ペダル支持ブラケット21の溝21dとが一致した時、ペダル軸9は、これら各溝24a,21dの開放側から下方へ落下することにより、ブレーキペダル8の後退が防止され、ペダル後退防止動作の迅速化を図って、高い安全性を確保することができる。
図10,図11で示した実施例5においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例4とほぼ同様であるから、図10,図11において前図と同一の部分には、同一符号を付してその詳しい説明を省略する。
図12の(a)は自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図、図12の(b)は衝突時の作用説明図である。
この実施例では、ブレーキペダル8に対して相対的に上昇することで、該ブレーキペダル8を前方揺動させるようプッシュロッド13を上方に引込むリンク30を備えている。
ここで、上述のリンク30は、受け部材26の変位をブレーキペダル8の後退防止動作に変換する変換部材である。
上述のプッシュロッド13は板状に形成されると共に、通常時のブレーキペダル8の操作を可能とするために長孔13aを形成している。なお、プッシュロッド13の板状部は、少なくとも該長孔13aが形成される範囲のみでよい。
そして、上述のリンク30の下部に設けた突起31を、ブレーキペダル8の長孔13a内に挿入している。上述のリンク30の上部は、ピン32を用いて、受け部材26の後部と共にペダル支持ブラケット5の前上コーナ部に取付けている。
また、上述のペダル支持ブラケット5における取付け座7の近傍位置には、該ペダル支持ブラケット5の上側過半部に、脆弱部としてのビード33を形成している。なお、このビード33に代えて開口部を形成してもよい。
さらに、上述の受け部材26は前低後高状に傾斜しており、その傾斜下部に一体形成された前端折曲げ部26cがダッシュパネル下部2Bに取付けられている。この受け部材26は、ダッシュパネル2におけるペダル軸9と対応する高さよりも下方のダッシュパネル下部2Bの衝突による後退変位を、車両後方および上方に受ける部材である。
そして、この実施例6においても、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退する時、ダッシュパネル上部2Aとダッシュパネル下部2Bとが略同等に後退する時に比較して、ブレーキペダル8の後退防止動作量を増加するように構成している。
このように構成した自動車のペダル後退防止構造の作用を、以下に説明する。
図12の(a)に示すノーマル状態から、車両の衝突により図12の(b)に示すように、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退すると、これらが略同等に後退する場合と比較して、受け部材26が後方かつ上方により多く移動するが、ペダル支持ブラケット5には脆弱部としてのビード33が形成されているので、受け部材26の後方かつ上方への移動に伴ってペダル支持ブラケット5は図12の(b)に示すように、その前部が上方へ移動する。
このため、ピン32を介してリンク30が上方に引上げられ、リンク30下部の突起31がその長孔13aに挿入されたプッシュロッド13は山折り状に変形して上方に引上げられ、これにより、ブレーキペダル8はペダル軸9を支点として、踏面部8bが車両前方へ移動するようにペダルアーム8aが揺動し、ブレーキペダル8の後退が防止され、ペダル後退防止動作の迅速化を図って、高い安全性を確保することができる。
図12で示したこの実施例6においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例とほぼ同様であるから、図12において、前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図13の(a)は自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図、図13の(b)は衝突時の作用説明図である。
図12で示した実施例6においては、受け部材26の後部と変換部材としてのリンク30の上部とを、ピン32を用いて、ペダル支持ブラケット5の前上コーナ部に取付けたが、図13に示すこの実施例7では、ペダル支持ブラケット5の前上部に、上端が幅広に開放されたガイド溝34を設け、受け部材26の後部と変換部材としてのリンク30の上部とを連結したピン32を、該ガイド溝34に配置し、さらに実施例6で示したビード33等の脆弱部を廃止したものである。
このように構成した自動車のペダル後退防止構造の作用を、以下に説明する。
図13の(a)に示すノーマル状態から、車両の衝突により図13の(b)に示すように、ダッシュパネル下部2Bがダッシュパネル上部2Aに対して相対的に多く後退すると、これらが略同等に後退する場合と比較して、受け部材26が後方かつ上方により多く移動し、ピン32を介してリンク30が上方に引上げられ、リンク30下部の突起31がその長孔13aに挿入されたプッシュロッド13は山折り状に変形して上方に引上げられ、これにより、ブレーキペダル8はペダル軸9を支点として、踏面部8bが車両前方へ移動するようにペダルアーム8aが揺動し、ブレーキペダル8の後退が防止され、ペダル後退防止動作の迅速化を図って、高い安全性を確保することができる。
図13で示したこの実施例7においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例とほぼ同様であるから、図13において、前図と同一の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のペダルブラケットは、実施例のペダル支持ブラケット5,21に対応し、
以下同様に、
ペダルは、ブレーキペダル8に対応し、
受け部材は、受け部材22,26に対応し、
変換部材は、円板25、リンク18、回動部材24、リンク30に対応し、
離脱手段は、各溝5a,5b,25aに対応し、
上側変位受入れ部材は、上側変位受入れ部材19、ダッシュクロスメンバ23に対応し、
操作入力装置は、マスタシリンダ12に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上述のペダルは、実施例のブレーキペダル8に代えて、アクセルペダルやクラッチペダルなどの他のペダルであってもよい。
以上説明したように、本発明は、車室前面を形成するダッシュパネルの後方に配設されたペダルブラケットにペダル軸を介してペダルが吊下げ支持された自動車のペダル後退防止構造について有用である。
1…車室
2…ダッシュパネル
2A…ダッシュパネル上部
2B…ダッシュパネル下部
5,21…ペダル支持ブラケット
5a,5b,25a…溝(離脱手段)
8…ブレーキペダル(ペダル)
9…ペダル軸
12…マスタシリンダ(操作入力装置)
18…リンク(変換部材)
19…上側変位受入れ部材
22,26…受け部材
23…ダッシュクロスメンバ(変換部材)
24…回動部材(変換部材)
25…円板(変換部材)
30…リンク(変換部材)

Claims (4)

  1. 車室前面を形成するダッシュパネルの後方に配設されたペダルブラケットにペダル軸を介してペダルが吊下げ支持された自動車のペダル後退防止構造であって、
    上記ダッシュパネルにおける上記ペダル軸と対応する高さよりも下方のダッシュパネル下部の衝突による後退変位を受けて、車両後方および上方に伝達する受け部材と、
    上記受け部材の車両後方および上方の変位を共に上記ペダルの後退防止動作に変換する変換部材と、を備えたことを特徴とする
    自動車のペダル後退防止構造。
  2. 上記ダッシュパネルにおける上記ダッシュパネル下部よりも上方のダッシュパネル上部の車両後方への後退変位荷重を受けて、該荷重を上記変換部材に伝達する上側変位受入れ部材を備えた
    請求項1記載の自動車のペダル後退防止構造。
  3. 上記ダッシュパネル下部は、上記ペダル軸と対応する高さよりも下方において、ペダル操作が入力される操作入力装置の上下中心よりもさらに下方の部位に設定された
    請求項1または2記載の自動車のペダル後退防止構造。
  4. 上記変換部材は上記ペダル軸を車両前方へ移動させ、
    該変換部材にて車両前方へ移動した上記ペダル軸を離脱させる離脱手段を備えた
    請求項1〜3の何れか一項に記載の自動車のペダル後退防止構造。
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JP2003212101A (ja) * 2002-01-21 2003-07-30 F Tech:Kk 自動車のブレーキペダル装置
JP2007140876A (ja) * 2005-11-17 2007-06-07 Mazda Motor Corp 操作ペダルの支持構造

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