JP6350419B2 - 自動車のペダル後退防止構造 - Google Patents
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Description
図10はペダル軸の高さ位置において水平方向に断面した状態で示す自動車のペダル後退防止構造の平面図であって、図10に示すように、このペダル装置80は、ダッシュパネル(図示せず)に取付けられた左右一対のペダルブラケット81,82と、これら左右一対のペダルブラケット81,82の後部相互間を車幅方向に連結するブラケット連結部材83と、上述の各ペダルブラケット81,82の前後方向中間において下向きに開口した支持部84,84と、これら支持部84,84間に車幅方向に向けて軸支されると共に、支持部84の開口端に形成された突起等による離脱規制部(図示せず)で不用意に離脱することが防止されたペダル軸85と、を備えている。
上述のペダルは、ブレーキペダルに設定してもよい。また、上述のペダル軸押圧部はペダル軸とは別体の離脱用部材で形成してもよく、あるいは、ペダル軸をボルト、ナットにて構成する場合、該ペダル軸押圧部を、ボルトの大径部とナットとで形成してもよい。
また、回動レバーは、従来構造のようにペダル側筒部を押圧しないので、回動レバーによるペダル側筒部の圧接状態が回避でき、ペダルの押出し中においても当該ペダルが円滑に自由揺動できて、ペダルの車両前方への踏込み操作が容易となる。
要するに、回動レバーからペダル軸への荷重伝達効率を向上して、ペダルをペダルブラケットから素早く離脱させ、さらに、乗員によるペダルの車両前方への踏込み操作を離脱中においても容易とすることができ、迅速かつ効果的にペダルの後退を防止することができる。
しかも、上記離脱用部材はその当接部からペダル軸と直交するよう延設されているので、回動レバーからペダル軸への荷重伝達効率をさらに高めることができる。
ペダル軸押圧を機能分担するものである。
因みに、離脱防止部材をペダル軸押圧部として兼用する場合には、該離脱防止部材が厚肉化し、加工コストおよび重量が増加するが、本実施態様では、このような問題点を回避することができる。
上述の『ペダル軸との当接方向が離脱方向と異なる』とは、回動レバーの回動軌跡による当接方向と、ペダル軸を軸支するペダルブラケット側の下向き開口の支持部の向き(離脱方向)とが異なることを意味する。
また『当接しない位置』とは、離脱用部材が存在しない時に、回動レバーが空振りする位置を意味する。
図面は自動車のペダル後退防止構造を示し、図1は当該ペダル後退防止構造を備えたペダル装置の側面図、図2は図1の要部の拡大側面図、図3は図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図4は図3の要部拡大図、図5は図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図6の(a)は回動レバーの側面図、図6の(b)は離脱防止部材の側面部である。
上述の倍力装置5はバルブオペレーティングロッド8(いわゆるプッシュロッド)を備えており、このバルブオペレーティングロッド8はブレーキ装置4の倍力装置5内におけるバルブプランジャに連結され、倍力装置5でマスタシリンダ6に対する押圧力を増大させて、該マスタシリンダ6の作動油圧(ブレーキ液圧)により制動を行なうようになっている。
このペダル装置14は、倍力装置5の取付け部5aを介して車体としてのダッシュロアパネル3に取付けられたベースブラケット15と、左右のペダルブラケット16,17と、これらペダルブラケット16,17にペダル軸18を介して支持された吊下げ式のブレーキペダル20とを備えている。
上述の支持部16dの開口端には、突起(後述する車両右側の支持部17dの突起17eと左右略対称構造の突起、図2参照)等による離脱規制部が形成されており、ブレーキペダル20が不用意に離脱することが防止されている。
また、該離脱防止部材28は、回動レバー24の回動時に、ストッパ26による係止状態が解除されて、ペダル軸18と共にペダルブラケット16,17から下方へ離脱するように構成されている。
図4,図5に示すように、このブレーキペダル20は、2部材20A,20Bを接合固定して内部中空形状で軽量高剛性に構成したペダルアーム29と、このペダルアーム29の下端後部に取付けられた踏面部30(図1,図3参照)と、を備えている。図1,図2に示すように、上述のペダルアーム29の上下方向中間部には、バルブオペレーティングロッド8の後端部を連結する連結部31が設けられている。
また、上述のペダル軸18の外周部には、該ペダル軸18のナット32による過度の締付けを防止する目的で、鋼製のカラー33を装着し、このカラー33の外周部には、ペダルアーム29の車幅方向および軸直方向の移動を規制するための左右一対の樹脂製ブッシュ34,34を装着している。
上述の樹脂製ブッシュ34における筒部の外周部には、ペダルアーム29の上端部に一体的に取付けられた鋼製のペダル側筒部35を装着している。
上述の回動レバー24からの荷重をペダル軸18に直線的に伝達する離脱用部材36,36を設けることで、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率の向上を図るよう構成している。
さらに、上述の離脱用部材36はその当接部36aからペダル軸18と直交するよう延設することで、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率をさらに高めるように構成したものである。
また、回動レバー24は、従来構造のようにペダル側筒部35を押圧しないので、回動レバー24によるペダル側筒部35の固定状態が回避でき、ペダル(ブレーキペダル20)の押出し中においても当該ペダル20が円滑に自由揺動できて、ペダル操作が可能となる。
要するに、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率を向上して、ペダル(ブレーキペダル20)をペダルブラケット16,17から素早く離脱させることができる。なお、図1にブレーキペダル20が離脱した状態を仮想線βで示している。
しかも、上記離脱用部材36はその当接部36aからペダル軸18と直交するよう延設されているので、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率をさらに高めることができる。
因みに、離脱防止部材をペダル軸押圧部として兼用する場合には、該離脱防止部材が求められる強度と機能を達成するべく厚肉化し、かつ、複雑な形状となるため、加工コストおよび重量が増加するが、本実施態様では、このような問題点を回避することができる。
上述の『ペダル軸18との当接方向が離脱方向と異なる』とは、回動レバー24の回動軌跡による当接方向と、ペダル軸18を軸支するペダルブラケット16,17側の下向き開口の支持部16d,17dの向き(離脱方向)とが異なることを意味する。
図5で示した実施例1においては、ボルト、ナット32とは別体の離脱用部材36で、ペダル軸押圧部を形成したが、図7に示すこの実施例においては、ペダル軸18を構成するボルト38およびナット32によりペダル軸押圧部を形成したものである。
図2で示した実施例1においては、レバー軸25とペダル軸18との上下方向の高さ位置を略同一の高さ位置に設定したが、図8に示すこの実施例3においては、ペダル軸18の上下方向の高さ位置に対して、レバー軸25の上下方向の高さ位置が高くなるよう設定したものである。
また、図8においては、図示の便宜上、離脱防止部材28を図示省略したが、実施例3のペダル装置14も該離脱防止部材28を備えている。
図9に示す実施例4は、図2で示した実施例1に対して、ストッパ26およびストッパ支持孔部27の位置を上方に設定し、これにより回動レバー24の後端部24cが図9に仮想線Yで示す実施例1のものに対して後方に設定されるので、これに合わせて当接プレート11の位置も後方に設定している。
また、図9においては、図示の便宜上、離脱防止部材28を図示省略したが、実施例4のペダル装置14も該離脱防止部材28を備えている。
この発明のダッシュパネルは、実施例のダッシュロアパネル3に対応し、
以下同様に、
車体側当接部は、当接プレート11に対応し、
ペダルは、ブレーキペダル20に対応し、
ペダル軸押圧部は、離脱用部材36、または、ボルト38、ナット32の大径部18c,32aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、ペダルとしてブレーキペダル20を例示したが、これはアクセルペダルやクラッチペダル等の他の操作ペダルであってもよい。
11…当接プレート(車体側当接部)
16,17…ペダルブラケット
18…ペダル軸
18c…大径部(ペダル軸押圧部)
20…ブレーキペダル(ペダル)
24…回動レバー
28…離脱防止部材
32a…大径部(ペダル軸押圧部)
35…ペダル側筒部
36…離脱用部材(ペダル軸押圧部)
36a…当接部
Claims (4)
- ダッシュパネルに取付けられたペダルブラケットに対して所定荷重以上で下方へ離脱可能に軸支されたペダルと、
ペダル後退時に後方の車体側当接部に当接して回動するよう上記ペダルブラケットに軸支された回動レバーと、が備えられ、
上記回動レバーはその回動時に上記ペダルを軸支するペダル軸に上記所定荷重以上の荷重を入力し、上記ペダルを上記ペダルブラケットから押出して離脱させるよう構成された
自動車のペダル後退防止構造であって、
上記ペダル軸に枢支されるペダル側筒部が設けられ、
該ペダル側筒部の端部よりも軸方向外側に、上記回動レバーからの荷重を上記ペダル軸に直線的に伝達するペダル軸押圧部が設けられ、
該ペダル軸押圧部は、上記回動レバーからの荷重を上記ペダル軸に直線的に伝達すべく、上記ペダル軸の特定の離脱方向線上に上記回動レバーが回動時に当接する当接部を有すると共に、該当接部から上記ペダル軸と直交するように延設されたことを特徴とする
自動車のペダル後退防止構造。 - 上記ペダル軸押圧部は、上記ペダル側筒部の軸方向外側に設けられた離脱用部材で形成された
請求項1記載の自動車のペダル後退防止構造。 - 上記回動レバーの軸方向外側に離脱防止部材が設けられ、
上記離脱防止部材と上記ペダル軸押圧部は、ペダルの離脱防止と
ペダル軸押圧を機能分担するものである
請求項1または2記載の自動車のペダル後退防止構造。 - 上記回動レバーは、上記離脱用部材が存在しない場合に、上記ペダル軸との当接方向が離脱方向と異なるか、または当接しない位置に配設された
請求項2記載の自動車のペダル後退防止構造。
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