JP2017016401A - 自動車のペダル後退防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】回動レバーからペダル軸への荷重伝達効率が向上し、ペダルの押出し中においても当該ペダルが円滑に自由揺動でき、ペダル操作が可能となる自動車のペダル後退防止構造を提供する。
【解決手段】回動レバー24の回動時にペダル20を軸支するペダル軸18に所定荷重以上の荷重を入力し、ペダル20をペダルブラケット16,17から押出して離脱させるよう構成したものにおいて、ペダル軸18に枢支されるペダル側筒部35が設けられ、ペダル側筒部35の端部よりも軸方向外側に、回動レバー24からの荷重をペダル軸18に直線的に伝達するペダル軸押圧部36が設けられたことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

この発明は自動車のペダル後退防止構造に関し、詳しくは、ダッシュパネルに取付けられたペダルブラケットに対して所定荷重以上で下方へ離脱可能に軸支されたペダルと、ペダル後退時に後方の車体側当接部に当接して回動するよう上記ペダルブラケットに軸支された回動レバーと、を備え、上記回動レバーはその回動時に上記ペダルを軸支するペダル軸に上記所定荷重以上の荷重を入力し、上記ペダルを上記ペダルブラケットから押出して離脱させるよう構成した自動車のペダル後退防止構造に関するものである。
一般に、ブレーキペダル等の自動車用操作ペダルを、ペダル軸を介してダッシュパネルに支持するものとして、車両の衝突時に該ペダルを車体から離脱させるように構成した自動車のペダル後退防止構造が知られている。
従来の自動車のペダル後退防止構造の一例を、図10を参照して説明する。
図10はペダル軸の高さ位置において水平方向に断面した状態で示す自動車のペダル後退防止構造の平面図であって、図10に示すように、このペダル装置80は、ダッシュパネル(図示せず)に取付けられた左右一対のペダルブラケット81,82と、これら左右一対のペダルブラケット81,82の後部相互間を車幅方向に連結するブラケット連結部材83と、上述の各ペダルブラケット81,82の前後方向中間において下向きに開口した支持部84,84と、これら支持部84,84間に車幅方向に向けて軸支されると共に、支持部84の開口端に形成された突起等による離脱規制部(図示せず)で不用意に離脱することが防止されたペダル軸85と、を備えている。
また、ペダル軸85の外周部には、該ペダル軸85の過度の締付けを防止するための鋼製のカラー86と、ペダルアーム90の車幅方向および軸直方向の移動を規制するための左右一対の樹脂製ブッシュ87,87と、を介して鋼製のペダル側筒部88を回動可能に取付け、このペダル側筒部88には、2部材91,92から成るペダルアーム90の上端部90aを固定している。なお、ペダルアーム90の下端部90bには踏面部89が設けられている。
さらに、左右一対のペダルブラケット81,82の後部において、これらペダルブラケット81,82とブラケット連結部材83とがオーバラップする位置には、車幅方向に延びるレバー軸93を設け、このレバー軸93には回動レバー94を軸支し、ペダル後退時に該回動レバー94がその後方の車体側当接部(図示せず)に当接して回動した時に、ペダルアーム90を軸支するペダル軸85に所定荷重以上の荷重を入力して、ペダル軸85およびペダルアーム90をペダルブラケット81,82から押出して離脱するように構成している。
図10に示すように、上述の回動レバー94は左側板部材94Aと右側板部材94Bとを、これらの頂部において天板により一体連結した鋼製のレバーである。
さらにまた、左側のペダルブラケット81と左側の樹脂製ブッシュ87との間、並びに右側のペダルブラケット82と右側の樹脂製ブッシュ87との間におけるペダル軸85の外周部には、非衝突時のペダル軸85に対する支持剛性を確保すると共に、該ペダル軸85の脱落を規制する左右一対の離脱防止部材95,96を設けている。なお、図10において、矢印Fは車両前方を示し、矢印LEは車幅方向の左方を示し、矢印RIは車幅方向の右方を示す。
図10に示す従来構造において、回動レバー94が回動してペダル軸85およびペダルアーム90をペダルブラケット81,82から押出して離脱する時、回動レバー94はペダル軸85を直接押すことなく、ペダル側筒部88および樹脂製ブッシュ87を介してペダル軸85を押圧しているため、荷重の伝達効率が悪く、荷重が吸収、分散されて素早いペダル軸85の落下が阻害される。
また、回動レバー94がペダル側筒部88に当接することで、ペダル側筒部88の回動とペダルアーム90の揺動が抑制され乗員がペダルを車両前方へ踏み込むことでペダルの後退を防止することが、ペダルの離脱中に一時的に困難になるという問題点があった。
ところで、特許文献1には、回動レバーの回動時に、当該回動レバーで、ブレーキペダルの上端部に設けられたペダル側筒部を押して、ペダルをペダルブラケットから離脱させるように構成した自動車のペダル後退防止構造が開示されている。
しかしながら、特許文献1で開示された従来構造においても、図10で示した従来構造と同様にして、ペダル軸を直接押すことなく、ペダル側筒部を介してペダル軸を押圧しているので、ペダルの離脱挙動の効率や円滑性およびレイアウト性に関して改善の余地があった。
また、特許文献2にも、回動レバーに相当する打撃レバーの回動時に、当該打撃レバーで、アーム本体の上端部に設けられたペダル側筒部を押して、ペダルをペダルブラケットから離脱させるように構成した自動車のペダル後退防止構造が開示されている。
しかしながら、特許文献2で開示された従来構造においても、上述同様にして、ペダル軸を直接押すことなく、ペダル側筒部を介してペダル軸を押圧しているので、ペダルの離脱挙動の効率や円滑性およびレイアウト性に関して改善の余地があった。
特開2008−77466号公報 特許第5279509号公報
そこで、この発明は回動レバーからペダル軸への荷重伝達効率が向上し、ペダルの押出し中においても当該ペダルが円滑に自由揺動でき、ペダルの車両前方への踏込み操作が容易になり、もってペダルの後退防止が更に容易となる自動車のペダル後退防止構造の提供を目的とする。
この発明による自動車のペダル後退防止構造は、ダッシュパネルに取付けられたペダルブラケットに対して所定荷重以上で下方へ離脱可能に軸支されたペダルと、ペダル後退時に後方の車体側当接部に当接して回動するよう上記ペダルブラケットに軸支された回動レバーと、が備えられ、上記回動レバーはその回動時に上記ペダルを軸支するペダル軸に上記所定荷重以上の荷重を入力し、上記ペダルを上記ペダルブラケットから押出して離脱させるよう構成された自動車のペダル後退防止構造であって、上記ペダル軸に枢支されるペダル側筒部が設けられ、該ペダル側筒部の端部よりも軸方向外側に、上記回動レバーからの荷重を上記ペダル軸に直線的に伝達するペダル軸押圧部が設けられたものである。
上述のペダルは、ブレーキペダルに設定してもよい。また、上述のペダル軸押圧部はペダル軸とは別体の離脱用部材で形成してもよく、あるいは、ペダル軸をボルト、ナットにて構成する場合、該ペダル軸押圧部を、ボルトの大径部とナットとで形成してもよい。
上記構成によれば、回動レバーからの荷重を上記ペダル軸に直線的に伝達するペダル軸押圧部を設けたので、回動レバーからペダル軸への荷重伝達効率の向上を図ることができる。
また、回動レバーは従来構造のようにペダル側筒部を押圧しないので、回動レバーによるペダル側筒部の圧接状態が回避でき、ペダルの押出し中においても当該ペダルが円滑に自由揺動できて、ペダルの車両前方への踏込み操作が容易となる。
要するに、回動レバーからペダル軸への荷重伝達効率を向上して、ペダルをペダルブラケットから素早く離脱させ、更に乗員によるペダルの車両前方への踏込み操作を離脱中においても容易とすることができ、迅速かつ効果的にペダルの後退を防止することができる。
この発明の一実施態様においては、上記ペダル軸押圧部は、上記ペダル側筒部の軸方向外側に設けられた離脱用部材で形成され、該離脱用部材は上記回動レバーが回動時に当接する当接部を有し、該当接部から上記ペダル軸と直交するよう延設されたものである。
上記構成によれば、上述の離脱用部材は、ペダル側筒部に関係なく、その位置や径を調整することができるので、ペダルや回動レバーの形状を変更することなく、ペダル軸の位置、ペダルの離脱タイミング、ペダルの押出し方向等の設定自由度の向上を図ることができ、例えば、異なる車種への展開が容易となる。
しかも、上記離脱用部材はその当接部からペダル軸と直交するよう延設されているので、回動レバーからペダル軸への荷重伝達効率をさらに高めることができる。
この発明の一実施態様においては、上記回動レバーの軸方向外側に離脱防止部材が設けられたものである。
上記構成によれば、離脱防止部材による非衝突時のペダルの離脱防止と、ペダル軸押圧部(離脱用部材)による衝突時のペダル軸押圧と、に機能分担することができ、設計自由度の増大を図ることができる。換言すれば、離脱防止部材と関係なく回動レバーの回動時にペダル軸押圧部にてペダルの離脱を効率化することができる。
因りに、離脱防止部材をペダル軸押圧部として兼用する場合には、該離脱防止部材が厚肉化し、加工コストおよび重量が増加するが、本実施態様では、このような問題点を回避することができる。
この発明の一実施態様においては、上記離脱用部材は、当該離脱用部材の上記当接部が上記ペダル軸に対し特定の離脱方向線上に配設され、上記回動レバーは、上記離脱用部材が存在しない場合において、上記ペダル軸との当接方向が離脱方向と異なるか、または当接しない位置に配設されたものである。
上述の『ペダル軸との当接方向が離脱方向と異なる』とは、回動レバーの回動軌跡による当接方向と、ペダル軸を軸支するペダルブラケット側の下向き開口の支持部の向き(離脱方向)とが異なることを意味する。
また『当接しない位置』とは、離脱用部材が存在しない時に、回動レバーが空振りする位置を意味する。
上記構成によれば、回動レバーを、ペダル軸との当接方向が離脱方向と異なるように配設しても、または、回動レバーをペダル軸と当接しない位置に配設しても、上述の離脱用部材を介してペダル軸を離脱させることができるので、レイアウト性のさらなる向上を図ることができる。
この発明によれば、回動レバーからペダル軸への荷重伝達効率が向上し、ペダルの押出し中においても当該ペダルが円滑に自由揺動でき、ペダル操作が可能となる効果がある。
本発明の自動車のペダル後退防止構造を示す側面図 図1の要部の拡大側面図 図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図 図3の要部拡大図 図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図 (a)は回動レバーの側面図、(b)は離脱防止部材の側面図 自動車のペダル後退防止構造の他の実施例を示す断面図 自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図 自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図 従来の自動車のペダル後退防止構造を示す平面図
回動レバーからペダル軸への荷重伝達効率を向上させ、ペダルの押出し中においても当該ペダルが円滑に自由揺動できて、ペダル操作が可能になるという目的を、ダッシュパネルに取付けられたペダルブラケットに対して所定荷重以上で下方へ離脱可能に軸支されたペダルと、ペダル後退時に後方の車体側当接部に当接して回動するよう上記ペダルブラケットに軸支された回動レバーと、が備えられ、上記回動レバーはその回動時に上記ペダルを軸支するペダル軸に上記所定荷重以上の荷重を入力し、上記ペダルを上記ペダルブラケットから押出して離脱させるよう構成された自動車のペダル後退防止構造において、上記ペダル軸に枢支されるペダル側筒部が設けられ、該ペダル側筒部の端部よりも軸方向外側に、上記回動レバーからの荷重を上記ペダル軸に直線的に伝達するペダル軸押圧部が設けられるという構成にて実現した。
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のペダル後退防止構造を示し、図1は当該ペダル後退防止構造を備えたペダル装置の側面図、図2は図1の要部の拡大側面図、図3は図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図4は図3の要部拡大図、図5は図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図6の(a)は回動レバーの側面図、図6の(b)は離脱防止部材の側面部である。
また、以下の実施例においては、ペダル装置としてブレーキペダル装置を例示する。なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印LEは車幅方向の左方を示し、矢印RIは車幅方向の右方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
図1に示すように、エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル3(ダッシュパネル)を設け、エンジンルーム1側には、ブレーキ装置4の倍力装置5(いわゆるブレーキブースタ)、マスタシリンダ6、リザーブタンク7を配置している。
上述の倍力装置5はバルブオペレーティングロッド8(いわゆるプッシュロッド)を備えており、このバルブオペレーティングロッド8はブレーキ装置4の倍力装置5内におけるバルブプランジャに連結され、倍力装置5でマスタシリンダ6に対する押圧力を増大させて、該マスタシリンダ6の作動油圧(ブレーキ液圧)により制動を行なうようになっている。
一方、車室2側においては、左右のヒンジピラー間に車体強度部材としてのインパネメンバ9(詳しくは、インストルメントパネル・レインフォースメント)を車幅方向に向けて取付けており、このインパネメンバ9には車両前方に延びる当接ブラケット10を連結固定し、該当接ブラケット10の前端部には側面視L字状の当接プレート11を取付けている。
この当接プレート11は、ペダル後退時に後述する回動レバー24の後端を当接させて、該回動レバー24を回動させるための車体側当接部である。
また、図1,図2に示すように、上述のダッシュロアパネル3の上部車室側には、車幅方向に延びるダッシュクロスメンバ12を接合固定しており、このダッシュクロスメンバ12とダッシュロアパネル3との間には車幅方向に延びる閉断面13を形成し、後述するようにペダルブラケット16,17を閉断面構造の上記ダッシュクロスメンバ12に取付けることで、ペダルブラケット16,17の支持剛性向上を図るように構成している。
図1〜図3に示すように、運転席(ドライバーズシート)前方の上述のダッシュロアパネル3にはペダル装置14が設けられている。
このペダル装置14は、倍力装置5の取付け部5aを介して車体としてのダッシュロアパネル3に取付けられたベースブラケット15と、左右のペダルブラケット16,17と、これらペダルブラケット16,17にペダル軸18を介して支持された吊下げ式のブレーキペダル20とを備えている。
図3に示すように、上述の左右のペダルブラケット16,17は車幅方向に離間配置されており、ベースブラケット15は左右のペダルブラケット16,17の前端下部を連結するように設けられている。
図3に示すように、ベースブラケット15はブラケット本体15aの中央部に開口15bを有すると共に、開口15bの周縁部に複数の取付け部15cを形成したもので、上述の開口15bには、バルブオペレーティングロッド8を含む倍力装置5の後部が配設されるようになっている。
図3,図5に示すように、左側のペダルブラケット16はベースブラケット15から上方かつ後方に延びるように形成されており、該ペダルブラケット16はブラケット本体16aの前部に車幅方向の左側に向けて屈曲形成された上部取付け片16bと下部取付け片16cとを一体形成すると共に、ブラケット本体16aの前後方向中間部には、上述のペダル軸18を脱落可能に支持するために、下方が開放された支持部16d(つまり、ペダル軸支持溝)を形成している。
上述の支持部16dの開口端には、突起(後述する車両右側の支持部17dの突起17eと左右略対称構造の突起)等による離脱規制部が形成されており、ブレーキペダル20が不用意に離脱することが防止されている。
図2,図3,図5に示すように、右側のペダルブラケット17はベースブラケット15から上方かつ後方に延びるように形成されており、該ペダルブラケット17はブラケット本体17aの前部上側に車幅方向の右側に向けて屈曲形成された上部取付け片17bと、前部下側に車幅方向の左側に向けて屈曲形成された下部取付け片17cとを一体形成すると共に、ブラケット本体17aの前後方向中間部には、上述のペダル軸18を脱落可能に支持するために、下方が開放された支持部17d(つまり、ペダル軸支持溝)(図2参照)を形成している。
図2に示すように、上述の支持部17dの開口端には、かしめ加工による突起17e等の離脱規制部が形成されており、ブレーキペダル20が不用意に離脱することが防止されている。
このように、左右のペダルブラケット16,17の各支持部16d,17dの開口端に、離脱規制部を形成することにより、上述のペダル軸18と、該ペダル軸18に枢支されたブレーキペダル20とは、所定荷重以上の荷重入力時に下方へ離脱可能となるよう上記ペダルブラケット16,17に軸支されたものである。
ここで、上述の各ペダルブラケット16,17の上部取付け片16b,17bは、図2,図5に示すように、ボルト、ナット等の締結部材21を用いて、閉断面構造のダッシュクロスメンバ12に連結されており、各ペダルブラケット16,17の下部取付け片16c,17cは、図2,図5に示すように、ボルト、ナット等の締結部材22を用いて、ベースブラケット15およびダッシュロアパネル3に連結されている。
図2,図3,図4に示すように、左右の各ペダルブラケット16,17のブラケット本体16a,17aの後端部相互間を連結する平面視略コの字状のブラケット連結部材23を設け、該ブラケット連結部材23で左右のペダルブラケット16,17の後部を車幅方向に連結することで、ペダル支持剛性の向上を図っている。
図2,図4,図5に示すように、車両前突時にブレーキペダル20が乗員側へ後退するような衝突荷重が上述の車体(ダッシュロアパネル3参照)に加わった時、ペダル軸18およびブレーキペダル20をその支持部16d,17d(図4参照)から下方へ脱落させる脱落手段としての回動レバー24を備えている。
上述の回動レバー24は、図2および図6の(a)に示すように側面視で略T字状に形成され、かつ図5に示すように、車両背面視で、左側板部材24Aと、右側板部材24Bと、天板24Cとを一体化した門形状に形成されている。
図4に示すように、各ペダルブラケット16,17のブラケット本体16a,17aの後部と、平面視略コの字状のブラケット連結部材23の上部とがオーバラップする部位には、左右のペダルブラケット16,17を連結して車幅方向に延びるレバー軸25を取付けている。
この実施例では、上述のレバー軸25として中空パイプ状の軸を用い、その両端をかしめることで左右のペダルブラケット16,17を車幅方向に連結しているが、この構造に限定されるものではなく、断面中実構造のレバー軸であってもよい。
そして、図2,図6の(a)に示すように、上述の回動レバー24の下端部24aには、レバー軸25が挿入される開口部24dが形成されており、この開口部24dにレバー軸25を挿入することで、回動レバー24の下端部24aがレバー軸25で枢支されており、回動レバー24の前端部24bは通常時(非衝突時)において当該回動レバー24の動きを規制すべくストッパ26(いわゆるロックピン)で保持されている。
図4に示すように、上述の回動レバー24は左右のペダルブラケット16,17間に配設されている。また、上述のストッパ26は図2に示すように、左右の各ペダルブラケット16,17のブラケット本体16a,17aに開口形成された非円形(この実施例では、略長円形状)のストッパ支持孔部27,27の後部相互間に車幅方向に向けて横架されている。
上述の脱落手段である回動レバー24は、ブレーキペダル20が乗員側へ後退するような衝突荷重が車体に入力された時、その後端部24cがインパネメンバ9から前方に突出して設けられた当接ブラケット10前端部の当接プレート11に当接し、これにより衝撃力で、ストッパ26がストッパ支持孔部27内にて車両前方へ移動することで、当該ストッパ26による回動レバー24前端部24bの規制が解除され、レバー軸25を支点として回動レバー24が下方回動することにより、ペダル軸18をその支持部16d,17d(図2,図5参照)から下方へ脱落させるように構成したものである。
すなわち、上述の回動レバー24は、ペダル後退時にその後方の車体側当接部である当接プレート11に当接して回動するようにペダルブラケット16,17に軸支されており、該回動レバー24は、その回動時にブレーキペダル20を軸支するペダル軸18に所定荷重以上の荷重を入力して、ブレーキペダル20をペダルブラケット16,17の支持部16d,17dから押出して離脱させるように構成したものである。
図2,図4,図5に示すように、上述の回動レバー24の軸方向外側には離脱防止部材28,28が設けられている。
図4,図5に示すように、上述の離脱防止部材28は、左側のペダルブラケット16のブラケット本体16aと、回動レバー24の左側板部材24Aとの間、並びに右側のペダルブラケット17のブラケット本体17aと、回動レバー24の右側板部材24Bとの間にそれぞれ設けられている。
また、上述の離脱防止部材28は、図6の(b)に側面図で示すように、その前後方向中間部には、ボルトで形成されたペダル軸18を挿通させるための開口部28aを有し、その前端部にはU字状フォーク部28bを有しており、その後端部下面にはレバー軸25の外周形状と対応する半円状の凹部28cが形成されている。
図2に示すように、上述の離脱防止部材28は、その開口部28aにペダル軸18を挿入した状態でペダルブラケット16,17に組付けられ、この組付け状態では、離脱防止部材28の後端部の凹部28cが上述のレバー軸25の外周面上に載置された状態になると共に、前端部のU字状フォーク部28bが上述のストッパ26を受入れた状態となり、離脱防止部材28がストッパ26に係止された状態となるため、非衝突時のペダル軸18に対する支持剛性を確保すると共に、ペダル軸18の脱落を規制するものである。
また、該離脱防止部材28は、回動レバー24の回動時に、ストッパ26による係止状態が解除されて、ペダル軸18と共にペダルブラケット16,17から下方へ離脱するように構成されている。
図1にブレーキペダル20のノーマル状態を実線で、また踏込み状態を仮想線αでそれぞれ示すように、このブレーキペダル20はペダル軸18を支点として前後方向に揺動可能に形成されている。
図4,図5に示すように、このブレーキペダル20は、2部材20A,20Bを接合固定して内部中空形状で軽量高剛性に構成したペダルアーム29と、このペダルアーム29の下端後部に取付けられた踏面部30(図1,図3参照)と、を備えている。図1,図2に示すように、上述のペダルアーム29の上下方向中間部には、バルブオペレーティングロッド8の後端部を連結する連結部31が設けられている。
図4,図5に示すように、上述ペダル軸18はボルトで形成されており、該ボルトの車幅方向右側先端部のネジ部18aにはナット32を螺合している。
また、上述のペダル軸18の外周部には、該ペダル軸18のナット32による過度の締付けを防止する目的で鋼製のカラー33を装着し、このカラー33の外周部には、ペダルアーム29の車幅方向および軸直方向の移動を規制するための左右一対の樹脂製ブッシュ34,34を装着している。
この樹脂製ブッシュ34(いわゆる軸受ブッシュ)は、円筒形状の筒部と、該筒部の軸方向外側に位置するフランジ部とを一体形成したものであるが、樹脂製ブッシュ34に代えて焼結合金製のブッシュを用いてもよい。
上述の樹脂製ブッシュ34における筒部の外周部には、ペダルアーム29の上端部に一体的に取付けられた鋼製のペダル側筒部35を装着している。
そして、上述のペダル側筒部35の左右両端部よりも軸方向の左右両外側、詳しくは樹脂製ブッシュ34のフランジ部の軸方向外側には、上述の回動レバー24からの荷重をペダル軸18に直線的に伝達するペダル軸押圧部としての離脱用部材36,36を設けている。これらの各離脱用部材36,36は何れも鋼製で、かつリング形状に形成されている。
図4,図5に示すように、左右一対の離脱用部材36,36のうちの図示左側の離脱用部材36は、回動レバー24の左側板部材24Aと対応し、図示右側の離脱用部材36は、回動レバー24の右側板部材24Bと対応する。
また、図4,図5に示すように、回動レバー24の左側板部材24Aまたは右側板部材24Bと、離脱用部材36との間には、カラー33外周に装着したワッシャ37(またはスペーサ)を介設している。
上述の回動レバー24からの荷重をペダル軸18に直線的に伝達する離脱用部材36,36を設けることで、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率の向上を図るよう構成している。
また、上述の回動レバー24はその回動時において従来構造のようにペダル側筒部35および樹脂製ブッシュ34を押圧しないので、該回動レバー24によるペダル側筒部35の圧接状態が回避でき、ブレーキペダル20の押出し中においても当該ブレーキペダル20が円滑に自由揺動できて、ブレーキペダル20の車両前方への踏込み操作が容易となることで、ペダルの離脱中においても乗員の踏込み操作によるペダルの後退防止を図ることができるよう構成したものである。
しかも、図2,図5に示すように、上述の離脱用部材36は、回動レバー24が回動する時、その左側板部材24Aまたは右側板部材24Bと当接する当接部36aを有しており、該離脱用部材36は、この当接部36aからペダル軸18と直交するよう延設されている。
これにより、上述の離脱用部材36は、ペダル側筒部35に関係なく、その位置や径(特に、外径寸法)を調整することができ、ブレーキペダル20や回動レバー24の形状を変更することなく、ペダル軸18の位置、ブレーキペダル20の離脱タイミング、ブレーキペダル20の押出し方向等の設定自由度の向上を図ることができて、例えば、異なる車種への展開が容易となるよう構成している。
さらに、上述の離脱用部材36はその当接部36aからペダル軸18と直交するよう延設することで、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率をさらに高めるように構成したものである。
また、上述の離脱用部材36はその当接部36a(図2参照)がペダル軸18に対して特定の離脱方向線上に配設され、上述の回動レバー24はペダル軸18との当接方向が離脱方向と異なるように配設されている。
ここに、『ペダル軸18との当接方向が離脱方向と異なる』とは、回動レバー24がレバー軸25を支点として回動する回動軌跡による当接方向と、ペダル軸18を軸支するペダルブラケット16,17側の下向き開口の支持部16d,17dの向き(離脱方向)とが異なることを意味する。
このように、回動レバー24を、ペダル軸18との当接方向が離脱方向と異なるように配設しても、上述の離脱用部材36を介してペダル軸18を離脱させることができ、レイアウト性の向上を図るよう構成している。
このように、図1〜図6で示した実施例1の自動車のペダル後退防止構造は、ダッシュパネル(ダッシュロアパネル3参照)に取付けられたペダルブラケット16,17に対して所定荷重以上で下方へ離脱可能に軸支されたペダル(ブレーキペダル20参照)と、ペダル後退時に後方の車体側当接部(当接プレート11参照)に当接して回動するよう上記ペダルブラケット16,17に軸支された回動レバー24と、が備えられ、上記回動レバー24はその回動時に上記ペダル(ブレーキペダル20参照)を軸支するペダル軸18に上記所定荷重以上の荷重を入力し、上記ペダル(ブレーキペダル20参照)を上記ペダルブラケット16,17から押出して離脱させるよう構成された自動車のペダル後退防止構造であって、上記ペダル軸18に枢支されるペダル側筒部35が設けられ、該ペダル側筒部35の端部よりも軸方向外側に、上記回動レバー24からの荷重を上記ペダル軸18に直線的に伝達するペダル軸押圧部(離脱用部材36参照)が設けられたものである(図2,図4参照)。
この構成によれば、回動レバー24からの荷重を上記ペダル軸18に直線的に伝達するペダル軸押圧部(離脱用部材36)を設けたので、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率の向上を図ることができる。
また、回動レバー24は従来構造のようにペダル側筒部35を押圧しないので、回動レバー24によるペダル側筒部35の固定状態が回避でき、ペダル(ブレーキペダル20)の押出し中においても当該ペダル20が円滑に自由揺動できて、ペダル操作が可能となる。
要するに、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率を向上して、ペダル(ブレーキペダル20)をペダルブラケット16,17から素早く離脱させることができる。なお、図1にブレーキペダル20が離脱した状態を仮想線βで示している。
この発明の一実施形態においては、上記ペダル軸押圧部は、上記ペダル側筒部35の軸方向外側に設けられた離脱用部材36で形成され、該離脱用部材36は上記回動レバー24が回動時に当接する当接部36aを有し、該当接部36aから上記ペダル軸18と直交するよう延設されたものである(図5参照)。
この構成によれば、上述の離脱用部材36は、ペダル側筒部35に関係なく、その位置や径を調整することができるので、ペダル(ブレーキペダル20)や回動レバー24の形状を変更することなく、ペダル軸18の位置、ペダル(ブレーキペダル20)の離脱タイミング、ペダル20の押出し方向等の設定自由度の向上を図ることができ、例えば、異なる車種への展開が容易となる。
しかも、上記離脱用部材36はその当接部36aからペダル軸18と直交するよう延設されているので、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率をさらに高めることができる。
この発明の一実施形態においては、上記回動レバー24の軸方向外側に離脱防止部材28が設けられたものである(図4,図5参照)。
この構成によれば、離脱防止部材28による非衝突時のペダル(ブレーキペダル20)の離脱防止と、ペダル軸押圧部(離脱用部材36)による衝突時のペダル軸18の押圧と、に機能分担することができ、設計自由度の増大を図ることができる。換言すれば、離脱防止部材28と関係なく回動レバー24の回動時にペダル軸押圧部(離脱用部材36参照)にてペダル(ブレーキペダル20)の離脱を効率化することができる。
因りに、離脱防止部材をペダル軸押圧部として兼用する場合には、該離脱防止部材が求められる強度と機能を達成するべく厚肉化し且つ複雑な形状となる為、加工コストおよび重量が増加するが、本実施態様では、このような問題点を回避することができる。
この発明の一実施形態においては、上記離脱用部材36は、当該離脱用部材36の上記当接部36aが上記ペダル軸18に対し特定の離脱方向線上に配設され、上記回動レバー24は上記ペダル軸18との当接方向が離脱方向と異なる位置に配設されたものである(図2参照)。
上述の『ペダル軸18との当接方向が離脱方向と異なる』とは、回動レバー24の回動軌跡による当接方向と、ペダル軸18を軸支するペダルブラケット16,17側の下向き開口の支持部16d,17dの向き(離脱方向)とが異なることを意味する。
この構成によれば、回動レバー24を、ペダル軸18との当接方向が離脱方向と異なるように配設しても上述の離脱用部材36を介してペダル軸18を離脱させることができるので、レイアウト性のさらなる向上を図ることができる。
図7は自動車のペダル後退防止構造の他の実施例を示す縦断面図である。
図5で示した実施例1においては、ボルト、ナット32とは別体の離脱用部材36で、ペダル軸押圧部を形成したが、図7に示すこの実施例においてはペダル軸18を構成するボルト38およびナット32によりペダル軸押圧部を形成したものである。
すなわち、上述のボルト38は、ボルト頭部18b、円柱状の大径部18c、軸部18d、ネジ部18aを車幅方向に向けてこの順に一体形成しており、上述の軸部18dよりの大径の大径部18cによりペダル軸押圧部を形成すると共に、上述のナット32は、内部にネジ孔が形成された円筒状の大径部32aと、内部にネジ孔が形成された六角形の小径部32bとを有し、上述の大径部32aによりペダル軸押圧部を形成したものである。
また、上述の大径部18c,32aは、回動レバー24がその回動時に当接する当接部18e,32cを有しており、これら大径部18c,32aは上記当接部18e,32cからペダル軸18と直交するように形成されている。これにより、回動レバー24からペダル軸18への荷重伝達効率をさらに高めるように構成している。
図7において、その他の構成、作用、効果については先の実施例1とほぼ同様であるから、図7において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
図8は自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図である。
図2で示した実施例1においては、レバー軸25とペダル軸18との上下方向の高さ位置を略同一の高さ位置に設定したが、図8に示すこの実施例3においては、ペダル軸18の上下方向の高さ位置に対して、レバー軸25の上下方向の高さ位置が高くなるよう設定したものである。
このため、図8に仮想線Xで示す実施例1のペダルブラケット16,17(但し、図8では一方のペダルブラケット17のみを示す)のブラケット本体17aの上下幅に対してさらに上下幅が大きいペダルブラケット16,17を設け、これらペダルブラケット16,17のブラケット本体の前後方向中間に、上述同様にして下方が開放された支持部16d,17dつまり、ペダル軸支持溝(但し、図8では車両右側の支持部17dのみを示す)を形成したものである。
また、回動レバー24としては実施例1と同一形状のものを用いる一方、レバー軸25の位置が高くなった分、該回動レバー24とペダル軸18との間の離間距離が大となるので、離脱用部材36は実施例1のものと比較して大径のものを用いている。
図2と図8との対比から明らかなように、離脱用部材36の径を調整することにより、ブレーキペダル20および回動レバー24の形状を変更することなく、異なる車種への展開が容易となる。
さらに、この実施例3においては、上述の離脱用部材36はその当接部36aがペダル軸18に対して特定の離脱方向線上に配設され、上記回動レバー24はペダル軸18と当接しない位置に配設されている。ここで、上述の『当接しない位置』とは、離脱用部材36が存在しない時に、回動レバー24が空振りする位置を意味する。
このように、回動レバー24をペダル軸18と当接しない位置に配設しても、上述の離脱用部材36を介してペダル軸18を離脱させることができるので、レイアウト性の向上を図ることができるものである。
なお、図8において、その他の構成、作用、効果については先の実施例1とほぼ同様であるから、図8において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
また、図8においては、図示の便宜上、離脱防止部材28を図示省略したが、実施例3のペダル装置14も該離脱防止部材28を備えている。
図9は自動車のペダル後退防止構造のさらに他の実施例を示す側面図である。
図9に示す実施例4は、図2で示した実施例1に対して、ストッパ26およびストッパ支持孔部27の位置を上方に設定し、これにより回動レバー24の後端部24cが図9に仮想線Yで示す実施例1のものに対して後方に設定されるので、これに合わせて当接プレート11の位置も後方に設定している。
また、ストッパ26、ストッパ支持孔部27の位置を上方に設定したことで、回動レバー24とペダル軸18との離間距離が大きくなるので、これに合わせて離脱用部材36の径を大きくしている。
しかも、ペダル軸18を支持する下向き開口の支持部16d,17d、つまりペダル軸支持溝(但し、図9では車両右側の支持部17dのみを示す)を前方下方いわゆる前下に向けて開口形成し、ペダル軸18の押出し方向を図9に矢印Zで示す前下方向に設定したものである。
回動レバー24によるペダル軸18の押出し方向を前下に設定すると、次のような作用、効果を奏する。
すなわち、回動レバー24にて、離脱用部材36を介してブレーキペダル20を前下に押圧することで、該ブレーキペダル20を確実に前下、または、概ね真下に落とすことができる。そのうえ、回動レバー24の軸の位置を、ブレーキペダル20を前下方向に押圧すべく低く設定することを抑制できるので、足元空間を広く確保することができる。
図9で示した実施例4においても、その他の構成、作用、効果については先の実施例1とほぼ同様であるから、図9において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
また、図9においては、図示の便宜上、離脱防止部材28を図示省略したが、実施例4のペダル装置14も該離脱防止部材28を備えている。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明のダッシュパネルは、実施例のダッシュロアパネル3に対応し、
以下同様に、
車体側当接部は、当接プレート11に対応し、
ペダルは、ブレーキペダル20に対応し、
ペダル軸押圧部は、離脱用部材36、または、ボルト38、ナット32の大径部18c,32aに対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
例えば、上記実施例においては、ペダルとしてブレーキペダル20を例示したが、これはアクセルペダルやクラッチペダル等の他の操作ペダルであってもよい。
以上説明したように、本発明は、ダッシュパネルに取付けられたペダルブラケットに対して所定荷重以上で下方へ離脱可能に軸支されたペダルと、ペダル後退時に後方の車体側当接部に当接して回動するよう上記ペダルブラケットに軸支された回動レバーと、を備え、上記回動レバーはその回動時に上記ペダルを軸支するペダル軸に上記所定荷重以上の荷重を入力し、上記ペダルを上記ペダルブラケットから押出して離脱させるよう構成した自動車のペダル後退防止構造について有用である。
3…ダッシュロアパネル(ダッシュパネル)
11…当接プレート(車体側当接部)
16,17…ペダルブラケット
18…ペダル軸
18c…大径部(ペダル軸押圧部)
20…ブレーキペダル(ペダル)
24…回動レバー
28…離脱防止部材
32a…大径部(ペダル軸押圧部)
35…ペダル側筒部
36…離脱用部材(ペダル軸押圧部)
36a…当接部

Claims (4)

  1. ダッシュパネルに取付けられたペダルブラケットに対して所定荷重以上で下方へ離脱可能に軸支されたペダルと、
    ペダル後退時に後方の車体側当接部に当接して回動するよう上記ペダルブラケットに軸支された回動レバーと、が備えられ、
    上記回動レバーはその回動時に上記ペダルを軸支するペダル軸に上記所定荷重以上の荷重を入力し、上記ペダルを上記ペダルブラケットから押出して離脱させるよう構成された
    自動車のペダル後退防止構造であって、
    上記ペダル軸に枢支されるペダル側筒部が設けられ、
    該ペダル側筒部の端部よりも軸方向外側に、上記回動レバーからの荷重を上記ペダル軸に直線的に伝達するペダル軸押圧部が設けられたことを特徴とする
    自動車のペダル後退防止構造。
  2. 上記ペダル軸押圧部は、上記ペダル側筒部の軸方向外側に設けられた離脱用部材で形成され、
    該離脱用部材は上記回動レバーが回動時に当接する当接部を有し、
    該当接部から上記ペダル軸と直交するよう延設された
    請求項1記載の自動車のペダル後退防止構造。
  3. 上記回動レバーの軸方向外側に離脱防止部材が設けられた
    請求項1または2記載の自動車のペダル後退防止構造。
  4. 上記離脱用部材は、当該離脱用部材の上記当接部が上記ペダル軸に対し特定の離脱方向線上に配設され、
    上記回動レバーは、上記離脱用部材が存在しない場合に、上記ペダル軸との当接方向が離脱方向と異なるか、または当接しない位置に配設された
    請求項2記載の自動車のペダル後退防止構造。
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