JP2000313319A - 自動車のブレーキペダル装置 - Google Patents

自動車のブレーキペダル装置

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JP2000313319A JP12460099A JP12460099A JP2000313319A JP 2000313319 A JP2000313319 A JP 2000313319A JP 12460099 A JP12460099 A JP 12460099A JP 12460099 A JP12460099 A JP 12460099A JP 2000313319 A JP2000313319 A JP 2000313319A
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push rod
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bracket
rod lever
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Hiroyuki Mizuma
博之 水間
Masaharu Ishizuki
正春 石附
Naoyuki Sugiyama
直之 杉山
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Yorozu Corp
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Nissan Motor Co Ltd
Yorozu Corp
Yorozu Jidosha Kogyo KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両の前面衝突時にマスターバックのプッシ
ュロッドを介してペダルアームに衝突荷重が作用するの
を防止することができる自動車のブレーキペダル装置の
提供を図る。 【解決手段】 車両が前面衝突し、ペダルブラケット1
がダッシュアッパパネル5に対して後方へ相対的に移動
すると、スライドプレート15がリンク部材11を前方
に押して、リンク部材11とペダルアーム2との連結を
外し、ペダルアーム2とプッシュロッドレバー8を切り
離すので、プッシュロッド9が図外のマスターバックと
共に後退移動しても、プッシュロッドレバー8が空振り
作動するので、ペダルアーム2に衝突荷重が作用して違
和感を生じるのを回避することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車のブレーキペ
ダル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のブレーキペダル装置は、例えば
実開平6−1113号公報に示されているように、ペダ
ルアームの上端部を回動自在に軸支したペダルブラケッ
トをダッシュロアパネルと、該ダッシュロアパネルに接
合されて車室側に張り出したダッシュアッパパネルの下
面部とに締結固定してあって、ペダルアームを踏み込む
ことによって該ペダルアームの上端部に連結したプッシ
ュロッドを前方へ押動して、マスターバックを作動させ
るようにしてある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】車両の前面衝突時にマ
スターバック、もしくは該マスターバックを固定したダ
ッシュロアパネルが変形して車室側へ後退移動すると、
該マスターバックのプッシュロッドを介してペダルアー
ムに踏み込み方向と逆方向の回動力が作用し、ブレーキ
ペダルの踏み込み位置が後方へずれて違和感を生じるお
それがある。
【0004】そこで、本発明は車両の前面衝突時にマス
ターバックのプッシュロッドを介してペダルアームに衝
突荷重が作用するのを防止して、違和感を生じるのを回
避することができる自動車のブレーキペダル装置を提供
するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明にあって
は、ダッシュパネルに固定したペダルブラケットと、該
ペダルブラケットに設けたペダルシャフトに回動自在に
軸支されたペダルアームと、前記ペダルシャフトに回動
自在に軸支されてマスターバックのプッシュロッドに連
結したプッシュロッドレバーとを備えた構造において、
該ペダルブラケットの前壁をダッシュロアパネルに固定
すると共に、該ペダルブラケットの上壁をダッシュロア
の後方に位置する車体部材の下面部に前後方向に相対移
動可能に固定する一方、前記ペダルアームまたはプッシ
ュロッドレバーのどちらか一方の前端に前向きに開溝し
た切欠部を設けて、該切欠部をリンク部材に設けたクレ
ビスピンに係合して、これらペダルアームまたはプッシ
ュロッドレバーとリンク部材とを連結し、該リンク部材
を介してペダルアームとプッシュロッドレバーとを連結
して、ペダルアームの踏力をプッシュロッドを介してマ
スターバックに伝達するようにすると共に、前記車体部
材の下面部に、該下面部とペダルブラケットが前後方向
に相対移動した際に、リンク部材を前方に押し出して前
記クレビスピンとペダルアームまたはプッシュロッドレ
バーの前記切欠部との係合を外すスライドプレートを設
けたことを特徴としている。
【0006】請求項2の発明にあっては、請求項1に記
載のペダルブラケットの上壁に長孔のスライド孔を形成
して、ペダルブラケットの上壁を該スライド孔を介して
車体部材の下面部に所定値以上の荷重に対して前後方向
へ相対的にスライド移動可能に固定したことを特徴とし
ている。
【0007】請求項3の発明にあっては、請求項1,2
に記載のスライドプレートは、ペダルブラケットと共に
車体部材の下面部に共締め固定したことを特徴としてい
る。
【0008】請求項4の発明にあっては、請求項1〜3
に記載の切欠部は、ペダルアームのペダルシャフト貫通
孔の前方に突出した突出部に形成されたことを特徴とし
ている。
【0009】請求項5の発明にあっては、請求項4に記
載のリンク部材とプッシュロッドレバーとの連結は、プ
ッシュロッドレバーに形成された前方突出部にて行わ
れ、該前方突出部は、前記ペダルアームの突出部の下方
に位置し、かつ、ペダルアーム側に折曲形成されている
と共に、前記ペダルアームの突出部は、プッシュロッド
レバー寄りに折曲形成されていることを特徴としてい
る。
【0010】請求項6の発明にあっては、請求項5に記
載のリンク部材は、前記突出部および前方突出部とを挟
むように配置された板部材を有して、前記クレビスピン
はこれら板部材を連結している一方、前記スライドプレ
ートには、下方に突出して離間した一対の押圧部を備
え、該押圧部がクレビスピンの両端部に臨むことを特徴
としている。
【0011】請求項7の発明にあっては、請求項6に記
載の切欠部の開溝方向は、ペダルアームの回動方向とは
交差する方向に形成すると共に、ペダルアームの突出部
の延設方向に対して下方に向くように設定したことを特
徴としている。
【0012】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、通常の
状態ではリンク部材を介してペダルアームとプッシュロ
ッドレバーとを一体に接続してあるため、ペダルアーム
の踏み込み操作により該ペダルアームとプッシュロッド
レバーとが一体に回動して、一般のブレーキペダル装置
と変わりのないマスターバック作動を行わせることがで
きる。
【0013】一方、車両が前面衝突すると、マスターバ
ックを固定したダッシュロアパネルが車室側へ変形し
て、該ダッシュロアパネルに固定したペダルブラケット
の上壁と車体部材の下面部との固定点に所定値以上の衝
突荷重が作用すると、該ペダルブラケットの上壁が車体
部材の下面部に対して後方へ相対的に移動する。
【0014】このペダルブラケットの後方への移動作用
により、相対的にスライドプレートが前方に移動してリ
ンク部材を前方に押し、ペダルアームまたはプッシュロ
ッドレバーのどちらか一方に形成した切欠部をリンク部
材のクレビスピンから外して、リンク部材とペダルアー
ムまたはプッシュロッドレバーとの連結が外れ、ペダル
アームとプッシュロッドレバーが切り離されるから、マ
スターバックが後退移動し、もしくは車体部材が車室側
へ変形してマスターバックのプッシュロッドが後退移動
しても、プッシュロッドレバーが空振り回動するだけ
で、ペダルアームに衝突荷重が入力することはなく、従
って、ペダルアームの踏み込み位置が後方にずれて違和
感を生じるのを回避することができる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の効果に加えて、ペダルブラケットの上壁に長孔のスラ
イド孔を形成して、ペダルブラケットの上壁を該スライ
ド孔を介して車体部材の下面部に所定値以上の荷重に対
して前後方向へ相対的にスライド移動可能に取り付けて
あるため、ペダルブラケットの後方への壮大移動をスム
ーズに行わせることができて、リンク部材とペダルアー
ムとの連結解除を速やかに行わせることができる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、請求項
1,2の効果に加えて、スライドプレートは、ペダルブ
ラケットと共に車体部材の下面部に共締め固定してある
ため、部品管理工数および車体への組み付け作業工数を
削減することができる。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項1
〜3の効果に加えて、切欠部は、ペダルアームのペダル
シャフト貫通孔の前方に突出した突出部に形成してある
ため、スライドプレートの下方への突出量が少なくて済
み、小型化することができる。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、請求項4
の効果に加えて、リンク部材とプッシュロッドレバーと
の連結は、プッシュロッドレバーに形成された前方突出
部にて行われ、該前方突出部は、前記ペダルアームの突
出部の下方に位置し、かつ、ペダルアーム側に折曲形成
されていると共に、前記ペダルアームの突出部は、プッ
シュロッドレバー寄りに折曲形成してあるため、ブレー
キペダル装置自体のペダルシャフト軸方向の大きさを比
較的小さくすることができると共に、ペダルアームとプ
ッシュロッドレバーとの切り離し時に、その回動は互い
に離れる方向となるので、干渉しあうのを抑制すること
ができる。
【0019】請求項6に記載の発明によれば、請求項5
の効果に加えて、リンク部材は、前記突出部および前方
突出部とを挟むように配置された板部材を有して、前記
クレビスピンはこれら板部材を連結している一方、前記
スライドプレートには、下方に突出して離間した一対の
押圧部を備え、該押圧部がクレビスピンの両端部に臨む
ようにしてあるため、車体部材が後方へ相対的に移動し
た際には、両押圧部がクレビスピンの両端部を押圧する
ので、より確実に切欠部とクレビスピンとの係合を外す
ことができる。
【0020】請求項7に記載の発明によれば、請求項6
の効果に加えて、切欠部の開溝方向は、ペダルアームの
回動方向とは交差する方向に形成すると共に、ペダルア
ームの突出部の延設方向に対して下方に向くように設定
してあるため、ペダルアームの踏み込み操作時にクレビ
スピンの抜け方向に踏み込み操作力は作用しないように
できると共に、スライドプレートのスライド移動方向と
ほぼ合致させることが可能となり、連結解除をスムース
に行わせることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
と共に詳述する。
【0022】図1〜5において、1は断面略コ字状のペ
ダルブラケット、2は該ペダルブラケット1の両側壁1
C,1Cに固設したペダルシャフト3に上端部を回動自
在に軸支したペダルアームで、下端に図外のペダルパッ
ドを備えていると共に、図外のリターンスプリングによ
って後方への回動力を付勢してある。
【0023】前記ペダルブラケット1は側面逆L字状に
形成してあって、その前壁1Aをダッシュロアパネル4
に図外のボルト・ナット等によって締結固定してあると
共に、上壁1Bの後端部を前記ダッシュロアパネル4に
接合されて車室側(ダッシュロアパネル4の後方)に張
り出したダッシュアッパパネル5の下面部、具体的には
ダッシュアッパパネル5の下面と後壁とに跨って接合配
置した車体側ブラケット6に、ボルト7、およびナット
WN(図3にのみ開示)によって前後方向に相対移動可
能に締結固定してある。
【0024】特に本実施形態では、前記ペダルブラケッ
ト1の上壁1Bの取り付け孔を、スライド孔16として
長孔に形成してある。
【0025】8は前記ペダルアーム2と並設されるよう
前記ペダルシャフト3に回動自在に軸支したプッシュロ
ッドレバーで、該プッシュロッドレバー7の下端にはダ
ッシュロアパネル4のエンジンルーム側の側面に固設さ
れた図外のマスターバックから延びたプッシュロッド9
がピン10を介して連結してある。
【0026】11は前記ペダルアーム2とプッシュロッ
ドレバー8とを連結するリンク部材で、該リンク部材1
1は、2枚の板部材11A,11Aと、その上端部に該
板部材11A,11Aを繋ぐように設けたクレビスピン
12とからなり、このクレビスピン12が前記ペダルア
ーム2の上端のペダルシャフト3の貫通孔2Aの前方の
突出部2Bの前端に前向きに開溝して設けた切欠部13
と係合して、ペダルアーム2と連結すると共に、両板部
材11A,11Aの下端部に設けた貫通孔11B,11
Bとブッシュロッドレバー8のペダルシャフト3の貫通
孔8Aの下方でプッシュロッド9との連結位置より上方
にある前方突出部8Bに設けた貫通孔8Cとをピン14
で連結して、ペダルアーム2の踏力を図外のマスターバ
ックに伝達するようにしてある。
【0027】15はその前方に下方へ所定間隔離れて突
出する押圧部15A,15Aを備えたスライドプレート
を示しており、該スライドプレート15をダッシュアッ
パパネル5の下面部である前記車体側ブラケット6の下
面に固設して、車両の前面衝突時など、ダッシュアッパ
パネル5の下面部である車体側ブラケット6とペダルブ
ラケット1とが前後方向に相対移動した際に、ペダルブ
ラケット1に対して相対的に前方にスライド移動するこ
とにより、前記押圧部15A,15Aが前記リンク部材
11の上端部、具体的にはクレビスピン12の板部材1
1A,11Aからその軸方向(車幅方向)に突出する両
端部を前方に押し出して前記クレビスピン12とペダル
アーム2の前記切欠部13との係合を外すようにしてあ
る。
【0028】また、前期ペダルアーム2の突出部2B
は、プッシュロッドレバー8側に寄るように緩やかに折
曲され、またプッシュロッドレバー8の前方突出部8B
は、ペダルアーム2側に寄るように緩やかに折曲され
て、上方視で両突出部2B,8Bが重なるようになって
いる(図5参照)。
【0029】これにより、ペダルアーム2とプッシュロ
ッドレバー8とをペダルシャフト3上で若干離して設置
できるため、両者の係合離脱時に互いに干渉しあうのを
抑止できる。
【0030】そして、両突出部2B,8Bを挟むように
リンク部材11の板部材11A,11Aが位置している
ので、リンク部材11の車幅方向(ペダルシャフト3の
軸方向)への突出両はできる限り小さいものとすること
ができると共に、これに伴いスライドプレート15の車
幅方向も小さく抑えることができる。
【0031】なお、クレビスピン12の板部材12Aか
らの車幅方向の突出量は、ピン14より大きく設定され
ており、スライドプレート15のスライド移動時には確
実に押圧部15A,15Aがクレビスピン12を押し出
す位置に設定される。
【0032】また、2Cは、クレビスピン12とペダル
アーム2の切欠部13との係合が外れた際、ペダルアー
ム2が前方へ、またはプッシュロッドレバー8が後方へ
回動した場合に、リンク部材のピン14がペダルアーム
2との干渉を遅らせる干渉避け切欠部であり、15B
は、ペダルアーム2の回動時における突出部2Bの干渉
防止用の切欠き逃げ部である。
【0033】また、特にこの実施形態では、該スライド
プレート15は、ペダルブラケット1と共にダッシュア
ッパパネル5の下面部である車体側ブラケット6にボル
ト7によって共締め固定するようにしてある。
【0034】6A,15Cは、それぞれ車体側ブラケッ
ト6およびスライドプレート15に形成したボルト7が
貫通するボルト貫通孔である。
【0035】図中17はペダルアーム2の後方回動を規
制するストッパを示す。
【0036】以上の実施形態の構造によれば、通常の状
態ではリンク部材11を介してペダルアーム2とプッシ
ュロッドレバー8とを一体に接続してあるため、ペダル
アーム2の踏み込み操作により該ペダルアーム2とプッ
シュロッドレバー8とが一体に回動して、一般のブレー
キペダル装置と変わりのないマスターバック作動を行わ
せることができる。
【0037】このとき、ペダルアーム2の回動方向RD
と切欠部13の開溝方向ODとは交差する方向にあるの
で、クレビスピン12の抜け方向に踏み込み操作力は作
用しない。
【0038】一方、車両が前面衝突すると、図4に示す
ように図外のマスターバックを固定したダッシュロアパ
ネル4が車室側へ変形して、該ダッシュロアパネル4に
固定したペダルブラケット1の上壁1Bとダッシュアッ
パパネル5の下面部である車体側ブラケット6の下面部
との固定点に所定値以上の衝突荷重が作用すると、該ペ
ダルブラケット1の上壁1Bが該ダッシュアッパパネル
5に対して後方へ相対的に移動する。
【0039】このペダルブラケット1の後方への移動作
用により、スライドプレート15がペダルブラケット1
に対して相対的に前方に移動してリンク部材11を前方
に押し、ペダルアーム2の切欠部13をリンク部材11
のクレビスピン12から外して、リンク部材11とペダ
ルアーム2との連結が外れる。
【0040】従って、ペダルアーム2とプッシュロッド
レバー8が切り離されるので、このように図外のマスタ
ーバックが後退移動し、もしくはダッシュロアパネル4
が車室側へ変形して図外のマスターバックのプッシュロ
ッド9が後退移動しても、プッシュロッドレバー8が空
振り回動するだけで、ペダルアーム2に衝突荷重が入力
することはなく、従って、ペダルアーム2の踏み込み位
置が後方にずれて違和感を生じるのを回避することがで
きる。
【0041】特に本実施形態によれば、ペダルブラケッ
ト2の上壁1Bの締結固定用のボルト孔をスライド孔1
6として長孔に形成して、ペダルブラケット1の上壁1
Bを該スライド孔16を介してダッシュアッパパネル5
の下面部である車体側ブラケット6の下面に所定値以上
の荷重に対して前後方向へ相対的にスライド移動可能に
取り付けてあるため、ペダルブラケット1の後方への相
対移動をスムーズに行わせることができて、前述のリン
ク部材11とペダルアーム2との連結解除を速やかに行
わせることができる。
【0042】また、前述のスライドプレート15は、ペ
ダルブラケット1と共にダッシュアッパパネル5の下面
部である車体側ブラケット6の下面にボルト7でもって
共締め固定してあるため、部品管理工数および車体への
組み付け作業工数を削減することができる。
【0043】さらに、切欠部13の開溝方向ODは、突
出部2Bの延設方向PDに対して下方に設定して、ペダ
ルアーム2の踏み込み操作時に、スライドプレート15
のスライド移動方向とほぼ合致させるようにすれば、連
結解除を比較的スムーズに行わせることができる。
【0044】上記実施形態では、ペダルアーム2側に切
欠部13を形成しプッシュロッドレバー8側にピン14
の貫通孔8Cを形成したが、切欠部をプッシュロッドレ
バー8側に、また貫通孔をペダルアーム2側に形成し、
リンク部材11をクレビスピン12と貫通孔11B,1
1Bの位置が上下逆になるように構成してもよい。
【0045】この場合、スライドプレート15の押圧部
15A,15Aの下方への突出量を大きくすると共に押
圧部15A,15Aの幅を大きくして上側に位置するこ
とになるピン14に干渉しないようにし、また下側に位
置することになるクレビスピン12の車幅方向への突出
量を比較的大きくして押圧部15A,15Aと干渉しや
すくする必要がある。
【0046】また、上記実施形態では、ペダルアーム2
の突出部2Bより下方に、プッシュロッドレバー8の突
出部8Bを位置させたが、図6に示すようにこの上下関
係は逆にしてもよい。
【0047】なお、この場合、ダッシュロアパネル4等
の後退移動時には、プッシュロッドレバー8′の突出部
8′Bは下方へ回動することになるため、突出部8′B
がペダルアーム2′の突出部2′Bを押すことがないよ
うに、両突出部2′B,8′Bを車幅方向で重ならない
ように設定する必要があり、図1〜5の実施形態のもの
に比べ、車幅方向へ大きくなる要因となる。
【0048】対して、図1〜5の実施形態のものは、ダ
ッシュロアパネル4等の後退移動時には、突出部2B,
8Bは、互いに離れる方向に作用するため、両突出部2
B,8Bが車幅方向で重なっていても、問題となりにく
い。
【0049】また、この場合、ペダルアーム2′からプ
ッシュロッドレバー8′への操作力は、リンク部材11
に上方向に押方向で作用する。
【0050】対して、図1〜5の実施形態のものは、通
常の踏み込み操作の入力はリンク部材11に対して引き
方向で作用するので、作用面でも有利である。
【0051】さらに、ペダルブラケット1はダッシュア
ッパパネル5の下面部に固定するようにしたが、これに
限らず、ダッシュロアパネルの後方に位置する、例えば
車幅方向に延在するステアリングメンバなどの車体部材
であってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示す斜視図。
【図2】同実施形態の分解斜視図。
【図3】同実施形態の連結状態を示す側面図。
【図4】同実施形態の連結解除状態を示す側面図。
【図5】同実施形態の図1または図3における矢印Aで
示す一部の部品を省略した矢視図。
【図6】本発明の別の実施形態を示す図2相当の分解斜
視図。
【符号の説明】 1 ペダルブラケット 1A 前壁 1B 上壁 2 ペダルアーム 3 ペダルシャフト 4 ダッシュロアパネル 5 ダッシュアッパパネル(車体部材) 8 プッシュロッドレバー 9 プッシュロッド 11 リンク部材 12 クレビスピン 13 切欠部 15 スライドプレート 16 スライド孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水間 博之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 石附 正春 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 杉山 直之 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ダッシュパネルに固定したペダルブラケ
    ットと、該ペダルブラケットに設けたペダルシャフトに
    回動自在に軸支されたペダルアームと、前記ペダルシャ
    フトに回動自在に軸支されてマスターバックのプッシュ
    ロッドに連結したプッシュロッドレバーとを備えた構造
    において、 該ペダルブラケットの前壁をダッシュロアパネルに固定
    すると共に、該ペダルブラケットの上壁をダッシュロア
    の後方に位置する車体部材の下面部に前後方向に相対移
    動可能に固定する一方、前記ペダルアームまたはプッシ
    ュロッドレバーのどちらか一方の前端に前向きに開溝し
    た切欠部を設けて、該切欠部をリンク部材に設けたクレ
    ビスピンに係合して、これらペダルアームまたはプッシ
    ュロッドレバーとリンク部材とを連結し、該リンク部材
    を介してペダルアームとプッシュロッドレバーとを連結
    して、ペダルアームの踏力をプッシュロッドを介してマ
    スターバックに伝達するようにすると共に、前記車体部
    材の下面部に、該下面部とペダルブラケットが前後方向
    に相対移動した際に、リンク部材を前方に押し出して前
    記クレビスピンとペダルアームまたはプッシュロッドレ
    バーの前記切欠部との係合を外すスライドプレートを設
    けたことを特徴とする自動車のブレーキペダル装置。
  2. 【請求項2】 前記ペダルブラケットの上壁に長孔のス
    ライド孔を形成して、ペダルブラケットの上壁を該スラ
    イド孔を介して車体部材の下面部に所定値以上の荷重に
    対して前後方向へ相対的にスライド移動可能に固定した
    ことを特徴とする請求項1記載の自動車のブレーキぺダ
    ル装置。
  3. 【請求項3】 前記スライドプレートは、ペダルブラケ
    ットと共に車体部材の下面部に共締め固定したことを特
    徴とする請求項1,2の何れかに記載の自動車のブレー
    キペダル装置。
  4. 【請求項4】 前記切欠部は、ペダルアームのペダルシ
    ャフト貫通孔の前方に突出した突出部に形成されたこと
    を特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の自動車のブ
    レーキペダル装置。
  5. 【請求項5】 前記リンク部材とプッシュロッドレバー
    との連結は、プッシュロッドレバーに形成された前方突
    出部にて行われ、該前方突出部は、前記ペダルアームの
    突出部の下方に位置し、かつ、ペダルアーム側に折曲形
    成されていると共に、前記ペダルアームの突出部は、プ
    ッシュロッドレバー寄りに折曲形成されていることを特
    徴とする請求項4に記載の自動車のブレーキペダル装
    置。
  6. 【請求項6】 前記リンク部材は、前記突出部および前
    方突出部とを挟むように配置された板部材を有して、前
    記クレビスピンはこれら板部材を連結している一方、前
    記スライドプレートには、下方に突出して離間した一対
    の押圧部を備え、該押圧部がクレビスピンの両端部に臨
    むことを特徴とする請求項5に記載の自動車のブレーキ
    ペダル装置。
  7. 【請求項7】 前記切欠部の開溝方向は、ペダルアーム
    の回動方向とは交差する方向に形成すると共に、ペダル
    アームの突出部の延設方向に対して下方に向くように設
    定したことを特徴とする請求項6に記載の自動車のブレ
    ーキペダル装置。
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