JP2007308087A - 操作ペダルの支持構造 - Google Patents

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Tetsuo Hiura
哲男 日浦
Hirobumi Ishida
博文 石田
Hiroaki Takeshita
弘明 竹下
Tomoyoshi Yamazaki
智義 山▲崎▼
Yuichiro Matsumoto
裕一郎 松本
Toshihiro Matsuoka
俊弘 松岡
Masayuki Tokuge
雅之 徳毛
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Abstract

【課題】車両衝突時において、車体側部材の後退によって回動レバーの車体側部材に対する相対移動量が小さくなるときや、車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して下側に相対移動するときに、回動レバーを十分に回動させて操作ペダルの支軸を確実に脱落させる操作ペダルの支持構造を提供する。
【解決手段】回動レバー5における車体側部材33の被当接面33aと対向する部分が、車両前突時に該被当接面33aに当接する当接部26bを構成している。この当接部26bに、車両前突時において車体側部材33が回動レバー5の第2支軸17に対して相対移動するときに回動レバー5の回動に伴って該回動レバー5の当接位置を下側に移動させることで回動レバー5の回動を促進させる回動促進部26cを設けている。
【選択図】図2

Description

本発明は、操作ペダルの支持構造に関するものである。
一般に、自動車の衝突(前突)時には、その衝突を回避するためにドライバがブレーキペダルを踏んで自動車を制動しているにもかかわらず、自動車が停止せずに衝突してしまうというブレーキペダルの踏み込み状態での衝突が多い。
その場合、衝突に伴って車体前部が衝突エネルギーを吸収しながら潰れ、エンジンルーム内に配置されているエンジンが、その後側に位置するエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルを押しながら後退する。ダッシュパネルの車体前側には、ブレーキブーストが設けられ、このブレーキブーストに対し、ダッシュパネル後方に位置するブレーキペダルがプッシュロッドを介して連結されている。このため、ダッシュパネル(ブレーキブースト)の後退移動に伴いプッシュロッドを介してプレーキペダルも押されて後退することとなる。その結果、衝突直前までブレーキペダルを踏込んでいるドライバーの足に衝突荷重が作用して大きなキックバックが生じ、そのドライバーの足に衝撃がかかるという問題がある。
そこで、従来、このような問題に対処するため、種々の対策が提案されている。例えば、特許文献1には、前端部がダッシュパネルに固定され、中央部において操作ペダルの支軸を支持するペダルブラケットと、このペダルブラケットの後端部に回動自在に支持された回動レバーとを備えたペダル取付け装置が開示されている。このペダル取付け装置では、衝突時に回動レバーが車体側部材に当接して回動することで操作ペダルの支軸を下側に押すようにしており、それによって操作ペダルの支軸をペダルブラケットのガイド部に沿って下方に脱落させるようにしている。
特許文献2には、前端部がダッシュパネルに固定され、後部において操作ペダルの支軸を支持するペダルブラケットと、このペダルブラケットの後端部に回動自在に支持された回動レバーとを備え、この回動レバーと車体側部材との間にスプリングが設けられたペダル構造が開示されている。このペダル構造では、衝突時に回動レバーが車体側部材との当接及びスプリングの付勢力によって回動することで操作ペダルの支軸を下側に押すようにしており、それによって操作ペダルの支軸を下方に脱落させるようにしている。
そして、両者いずれの場合も、上述の如く、操作ペダルの支軸を脱落させることで、ブレーキペダルのペダル踏込み部が車体後方へ移動するのを抑制し、ダッシュパネルの変形に拘わらず、運転席の足下に大きなスペースを維持し、ドライバの足に作用する衝撃を緩和している。
特表2005−510785号公報 特許第3269372号公報
ところで、上記衝突に伴って車体側部材が後退しながら下方移動する場合がある。この場合、回動レバーが車体側部材にしっかり当接できず、それゆえ回動レバーが十分に回動できず、操作ペダルの支軸が脱落しないおそれがある。これは、車体側部材の後退によって回動レバーの車体側部材に対する相対移動量が小さくなり、回動レバーの回動ストロークを十分確保することができなくなることを起因とするものである。また、上述のように、車体側部材が下方移動すると、回動レバーの当接部が車体側部材に対して相対的に上側にずれてしまい、回動レバーの十分な回動がさらに阻害されてしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両衝突時において、車体側部材の後退によって回動レバーの車体側部材に対する相対移動量が小さくなるときや、車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して下側に相対移動するときに、回動レバーを十分に回動させて操作ペダルの支軸を確実に脱落させる操作ペダルの支持構造を提供することにある。
第1の発明は、ダッシュパネルの車両後方に設けられる操作ペダルの支持構造であって、上記ダッシュパネルに取り付けられて該ダッシュパネルから車両後方に延び、上記操作ペダルを車幅方向に延びる第1支軸を介して揺動自在に支持するペダルブラケットと、上記ペダルブラケットの車両後方に設けられた車体側部材と、上記ペダルブラケットに車幅方向に延びる第2支軸を介して回動自在に支持され、車両衝突時に上記車体側部材に当接して上記第2支軸周りに回動することで上記第1支軸を下側に押して上記ペダルブラケットから脱落させる回動レバーとを備え、上記回動レバーの当接部は、車両衝突時において上記車体側部材が上記第2支軸に対して相対移動するときに上記回動レバーの回動に伴って該回動レバーの当接位置を下側に移動させることで上記回動レバーの回動を促進させる回動促進部を有することを特徴とするものである。
これにより、回動レバーの当接部に、車両衝突時において車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して相対移動するときに回動レバーの回動に伴って該回動レバーの当接位置を下側に移動させることで回動レバーの回動を促進させる回動促進部を設けているので、車両衝突時において、車体側部材の後退によって回動レバーの車体側部材に対する相対移動量が小さくなるときや、車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して下側に相対移動するときに、回動レバーを十分に回動させることができる。そのため、車両衝突時において操作ペダルの第1支軸を確実に脱落させることができる。
第2の発明は、上記第1の発明において、上記回動レバーは、横断面略コ字状に形成されていて、それぞれ上記当接部を含む左右一対の側板と該両側板の一端縁部を互いに連結する連結板とを有し、上記車体側部材の被当接面は、車幅方向に延びていて、通常時における上記各側板の上記当接部に対向する部分よりも車幅方向外側の部分が車幅方向外側に行くに従って車両前方に傾斜していることを特徴とするものである。
ところで、車両衝突時において、ダッシュパネル(ペダルブラケット)の後退移動に伴い回動レバーが傾いて後退すると、回動レバーの一方の側板だけが車体側部材に当接し、それによって回動レバーが変形し、それゆえ回動レバーが十分に回動できず、操作ペダルの支軸が脱落しないおそれがある。
ここで、本発明によれば、車体側部材の被当接面の、通常時における回動レバーの各側板の当接部に対向する部分よりも車幅方向外側の部分を、車幅方向外側に行くに従って車両前方に傾斜させているので、車両衝突時において回動レバーが傾いて後退しても、回動レバーの両方の側板が車体側部材に当接し、回動レバーの一方の側板だけが車体側部材に当接することを抑制することができる。そのため、車両衝突時において回動レバーが傾いて後退しても、回動レバーの変形を抑制することができ、それゆえ回動レバーを十分に回動させることができ、操作ペダルの第1支軸を確実に脱落させることができる。
第3の発明は、ダッシュパネルの車両後方に設けられる操作ペダルの支持構造であって、上記ダッシュパネルに取り付けられて該ダッシュパネルから車両後方に延び、上記操作ペダルを車幅方向に延びる第1支軸を介して揺動自在に支持するペダルブラケットと、上記ペダルブラケットの車両後方に設けられた車体側部材と、上記ペダルブラケットに車幅方向に延びる第2支軸を介して回動自在に支持され、車両衝突時に上記車体側部材に当接して上記第2支軸周りに回動することで上記第1支軸を下側に押して上記ペダルブラケットから脱落させる回動レバーとを備え、上記車体側部材の被当接面は、車両衝突時において該車体側部材が上記第2支軸に対して相対移動するときに上記回動レバーの回動に伴って該回動レバーの当接位置を下側に移動させることで上記回動レバーの回動を促進させる回動促進部を有することを特徴とするものである。
これにより、車体側部材の被当接面に、車両衝突時において該車体側部材が第2支軸に対して相対移動するときに回動レバーの回動に伴って該回動レバーの当接位置を下側に移動させることで回動レバーの回動を促進させる回動促進部を設けているので、車両衝突時において、車体側部材の後退によって回動レバーの車体側部材に対する相対移動量が小さくなるときや、車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して下側に相対移動するときに、回動レバーを十分に回動させることができる。そのため、車両衝突時に操作ペダルの第1支軸を確実に脱落させることができる。
第4の発明は、上記第1〜第3の発明のいずれか1つにおいて、上記回動促進部は、上記回動レバーの当接位置が下側に移動するに従って該当接位置と上記第2支軸との距離が徐々に短くなるように構成されていることを特徴とするものである。
これにより、回動促進部を、回動レバーの当接位置が下側に移動するに従って該当接位置と回動レバーの第2支軸との距離が徐々に短くなるように構成しているので、車両衝突時において車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して下側に相対移動することで、回動レバーの回動を促進することを実現することができる。
第5の発明は、上記第1〜第4の発明のいずれか1つにおいて、上記回動促進部は、車両側面視で曲線状に形成されていることを特徴とするものである。
これにより、回動促進部を車両側面視で曲線状に形成しているので、回動レバーの回動を円滑に促進させることができる。
本発明によれば、回動レバーの当接部に、車両衝突時において車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して相対移動するときに回動レバーの回動に伴って該回動レバーの当接位置を下側に移動させることで回動レバーの回動を促進させる回動促進部を設けているので、車両衝突時において、車体側部材の後退によって回動レバーの車体側部材に対する相対移動量が小さくなるときや、車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して下側に相対移動するときに、回動レバーを十分に回動させることができ、そのため、車両衝突時において操作ペダルの第1支軸を確実に脱落させることができる。
別の発明によれば、車体側部材の被当接面に、車両衝突時において該車体側部材が第2支軸に対して相対移動するときに回動レバーの回動に伴って該回動レバーの当接位置を下側に移動させることで回動レバーの回動を促進させる回動促進部を設けているので、車両衝突時において、車体側部材の後退によって回動レバーの車体側部材に対する相対移動量が小さくなるときや、車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して下側に相対移動するときに、回動レバーを十分に回動させることができ、そのため、車両衝突時において操作ペダルの第1支軸を確実に脱落させることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態に係るブレーキペダルの支持構造の側面図であり、図2は、ペダルブラケット、回動レバー及び車体側部材の通常時及び車両前突時の位置関係を示す概略側面図であり、図3は、ブレーキペダルの支持構造の分解斜視図であり、図4は、通常時におけるブレーキペダルの支持構造の側面図であり、図5は、車両前突時の初期段階におけるブレーキペダルの支持構造の側面図であり、図6は、ブレーキペダルの第1支軸が脱落した状態におけるブレーキペダルの支持構造の側面図である。
本発明の実施形態に係る、ダッシュパネルの車両後方に設けられるブレーキペダル(操作ペダルに相当)の支持構造は、右ハンドルの車両に搭載されている。図1において、1はエンジンルームと車室とを区画するダッシュパネルであり、このダッシュパネル1には、ブレーキペダル2を車両前後方向に揺動自在に支持するペダルブラケット3と、ブレーキブースタ4とが取り付けられている。ブレーキペダル2は、その支軸から車幅方向外側に向かって斜め下方に延びており、その下端部には、ペダル踏込み部2aが設けられている。ペダルブラケット3には、車両前突時(車両衝突時に相当)にブレーキペダル2の支軸を該ペダルブラケット3から下側に脱落させる回動レバー5が枢支されている。ブレーキブースタ4は、ブレーキペダル2にプッシュロッド4aを介して連結されている。ペダルブラケット3の回動レバー5の車両後方には、パイプからなるステアリングコラム支持用のインストルメントパネルレインフォースメント32が配設されており、このインストルメントパネルレインフォースメント32には、回動レバー5の後端部と所定間隔だけ離れて対向する車体側部材33が設けられている。この車体側部材33は、板状のものであって、車幅方向に延びている。すなわち、車体側部材33の被当接面33aが車幅方向に延びている。図2に示すように、車体側部材33は、車両前突時には、インストルメントパネルレインフォースメント32とともに車両後方に移動しながら下側に移動する。このため、車体側部材33は、車両前突時には、回動レバー5の支軸に対して下側に相対移動する。また、このとき、車体側部材33の後退によって回動レバー5の車体側部材33に対する相対移動量(相対変位量)が小さくなる。なお、図2では、実線は通常時の状態を示し、二点鎖線は車両前突時の状態を示す。
図3及び図4に示すように、上記ペダルブラケット3は、ダッシュパネル1にボルト止めされた取付基板6と、この取付基板6から車両後方に延びるブラケット本体7とを有している。
上記ブラケット本体7は、取付基板6の左右両端縁部から車両後方に延びる左右一対の鉛直板9,9と、この各鉛直板9の下端部から車幅方向外側に延びる左右一対の水平板10,10と、この各水平板10の車幅方向外側端縁部から下側に延びる左右一対の外側板11,11とを有してる。
上記各鉛直板9には、車幅方向に延びる、ブレーキペダル2の第1支軸13を挿通支持する円状の第1支持孔14が形成されている。この各第1支持孔14の周縁部が第1支軸13の支持部20をそれぞれ構成している。第1支軸13は、一端部にねじ13aが切られ、他端部にボルト頭部13bが設けられたボルトである。このねじ13aは、第1支軸13のペダルブラケット3への取付け後において右側の鉛直板9の外面よりも車幅方向外側に位置するように切られている。そして、第1支軸13を各第1支持孔14及びブレーキペダル2のボス部21の挿通孔21aに挿通させた状態で、ナット22を第1支軸13のねじ13aにワッシャー23を介して螺合させることで、ブレーキペダル2がペダルブラケット3に第1支軸13を中心として揺動自在に支持される。また、上述のようなねじ13a及びワッシャー23の構成により、第1支軸13がブレーキペダル2の操作時に荷重を受けたときにおいてねじ13aがペダルブラケット3の支持部20を傷付けることを抑制することができる。
上記各支持部20の第1支持孔14の下側には、幅が第1支軸13の軸径よりも小さい開口部15が形成されているとともに、それぞれ車両後方及び前方に突起して互いに開口部15を介して対向する前後一対の突起部16,16が配設されている。この各突起部16は、車両前突時以外の通常時には、第1支軸13を支持してその下側への脱落(移動)を規制する一方、車両前突時には、回動レバー5の回動によって変形して第1支軸13の脱落を許可するようになっている。
上記各支持部20の開口部15の下側には、幅が第1支軸13の軸径よりも大きい切欠き部19が、各鉛直板9の下端縁部、各水平板10、及び各外側板11の上端縁部の車幅方向中央部に亘って形成されている。
上記各鉛直板9の第1支持孔14の後側には、車幅方向に延びる、回動レバー5の第2支軸17を挿通支持する円状の第2支持孔18が形成されている。この第2支軸17は、一端部にねじが切られ、他端部にボルト頭部が設けられたボルトである。そして、第2支軸17を各第2支持孔18及び回動レバー5の各挿通孔25に挿通させた状態で、ナット(図示せず)を第2支軸17のねじに螺合させることで、回動レバー5がペダルブラケット3に第2支軸17を中心として回動自在に支持される。
図2に示すように、上記回動レバー5は、車両前突時には、ダッシュパネル1(ペダルブラケット3)の後退移動に伴い車両後方に移動する。この移動量は、車体側部材33の車両前突時の移動量よりも大きい。図3及び図4に示すように、回動レバー5は、横断面略コ字状に形成されていて、それぞれペダルブラケット3の各鉛直板9の内面に沿って延びて下端部に円状の挿通孔25が形成された左右一対の側板26,26とこの両側板26,26の上端縁部を互いに連結する天板27(連結板に相当)とを有している。
上記各側板26における第1支軸13(ブレーキペダル2のボス部21)に対向する部分が円弧状に形成されて円弧部26aを構成しており、この円弧部26aは、円筒状のボス部21の外面に対して僅かな隙間を有して設けられている。
上記各側板26における車体側部材33の被当接面33aと対向する部分が、車両前突時に該被当接面33aに当接する当接部26bを構成している。この各当接部26bは、車両前突時において車体側部材33が第2支軸17に対して相対移動するときに回動レバー5の回動に伴って該各当接部26bの被当接面33aとの当接位置を下側に移動させることで回動レバー5の回動を促進させる回動促進部26cを有している。この各回動促進部26cは、回動レバー5の当接位置が下側に移動するに従って該当接位置と第2支軸17との距離が徐々に短くなるように構成されている。具体的には、各回動促進部26cは、天板27の後端部側から前端部側に行くに従って該天板27との距離が長くなるように形成されている。また、各回動促進部26cは、車両側面視で曲線状に形成されている。
−ブレーキペダルの支持構造の動作−
以下、車両前突時におけるブレーキペダルの支持構造の動作について説明する。
図5に示すように、車両が前突すると、ダッシュパネル1及びペダルブラケット3が車両後方に移動するとともに、車体側部材33が車両後方に移動しながら回動レバー5の第2支軸17に対して下側に相対移動し、回動レバー5の当接部26bが車体側部材33の被当接面33aに当接する。これに伴って、回動レバー5が第2支軸17を中心として図5で示す反時計回りに回動する。そして、回動レバー5の円弧部26aがブレーキペダル2のボス部21を下側に押す。この結果、第1支軸13が下側に押される。それから、ペダルブラケット3の突起部16が変形し、開口部15が拡開変形する。このとき、当接部26bに上述のような回動促進部26cを設けているので、当接部26bの当接位置が回動レバー5の回動に伴って下側に移動する。このため、回動レバー5はしっかり被当接面33aに当接し、それによって回動レバー5は十分に回動することができる。
そして、図6に示すように、第1支軸13の支持部20に対する支持が解除され、第1支軸13がペダルブラケット3から切欠き部19を介して脱落する。その直後(それと同時に)、ブレーキペダル2もペダルブラケット3から離脱(脱落)する。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、回動レバー5の当接部26bに、車両前突時において車体側部材33が回動レバー5の第2支軸17に対して相対移動するときに回動レバー5の回動に伴って該回動レバー5の当接位置を下側に移動させることで回動レバー5の回動を促進させる回動促進部26cを設けているので、車両前突時において、車体側部材33の後退によって回動レバー5の車体側部材33に対する相対移動量が小さくなるときや、車体側部材33が回動レバー5の第2支軸17に対して下側に相対移動するときに、回動レバー5を十分に回動させることができる。そのため、車両前突時においてブレーキペダル2の第1支軸13を確実に脱落させることができる。
また、回動促進部26cを、回動レバー5の当接位置が下側に移動するに従って該当接位置と回動レバー5の第2支軸17との距離が徐々に短くなるように構成しているので、車両前突時において車体側部材33が回動レバー5の第2支軸17に対して下側に相対移動することで、回動レバー5の回動を促進することを実現することができる。
また、回動促進部26cを車両側面視で曲線状に形成しているので、回動レバー5の回動を円滑に促進させることができる。
(実施形態2)
図7は、回動レバー及び車体側部材の位置関係を示す概略平面図である。本実施形態は、車体側部材33の構成が実施形態1と異なるものである。すなわち、図7に示すように、車体側部材33の被当接面33aは、通常時における回動レバー5の各側板26の当接部26bに対向する部分よりも車幅方向外側の部分(図7では両端部)が車幅方向外側に行くに従って車両前方に直線状に傾斜しており、これらの部分がそれぞれ傾斜部33b,33bを構成している。その他の点に関しては、実施形態1とほぼ同様の構成である。
−効果−
ところで、車両前突時において、ダッシュパネル1(ペダルブラケット3)の後退移動に伴い回動レバー5が傾いて後退すると、回動レバー5の一方の側板26だけが車体側部材33に当接し、それによって回動レバー5が変形し、それゆえ回動レバー5が十分に回動できず、ブレーキペダル2の支軸13が脱落しないおそれがある。
ここで、本実施形態によれば、車体側部材33の被当接面33aの、通常時における回動レバー5の各側板26の当接部26bに対向する部分よりも車幅方向外側の部分を、車幅方向外側に行くに従って車両前方に傾斜させているので、車両前突時において回動レバー5が傾いて後退しても、回動レバー5の両方の側板26,26が車体側部材33に当接し(図7の二点鎖線参照)、回動レバー5の一方の側板26だけが車体側部材33に当接することを抑制することができる。そのため、車両前突時において回動レバー5が傾いて後退しても、回動レバー5の変形を抑制することができ、それゆえ回動レバー5を十分に回動させることができ、ブレーキペダル2の第1支軸13を確実に脱落させることができる。
なお、本実施形態では、車体側部材33の被当接面33aに傾斜部33bを設けているが、これの代わりに、図8に示すように、被当接面33aにおける通常時における回動レバー5の各側板26の当接部26bに対向する部分よりも車幅方向外側の部分に、車両前方に突出して上下方向に延びる突条部33c,33cを設けても良い。これにより、車両前突時において回動レバー5が傾いて後退しても、回動レバー5の各側板26の車幅方向外側への移動を抑制することができる。そのため、車両前突時において回動レバー5が傾いて後退しても、回動レバー5の変形を抑制することができ、それゆえ回動レバー5を十分に回動させることができ、ブレーキペダル2の第1支軸13を確実に脱落させることができる。
(実施形態3)
図9は、通常時におけるブレーキペダルの支持構造の側面図である。本実施形態は、車体側部材33の被当接面33aに回動促進部33dを車両前方に膨らむように設けたものである。すなわち、図9に示すように、被当接面33aの下側が、車両前突時において車体側部材33が第2支軸17に対して相対移動するときに回動レバー5の回動に伴って回動レバー5の当接部26bの当接位置を下側に移動させることで回動レバー5の回動を促進させる回動促進部33dを構成している。この回動促進部33dは、回動レバー5の当接位置が下側に移動するに従って該当接位置と第2支軸17との距離が短くなるように構成されている。具体的には、回動促進部33dは、車両側面視で車両前方に湾曲する曲線状に形成されている。
また、回動レバー5の各側板26の当接部26bは、車両側面視で車両前方に凹む曲線状に形成されている。
その他の点に関しては、実施形態1とほぼ同様の構成である。
−ブレーキペダルの支持構造の動作−
以下、車両前突時におけるブレーキペダルの支持構造の動作について説明する。なお、この動作の図示は省略する。
車両が前突すると、ダッシュパネル1及びペダルブラケット3が車両後方に移動するとともに、車体側部材33が車両後方に移動しながら回動レバー5の第2支軸17に対して下側に相対移動し、回動レバー5の当接部26bが車体側部材33の被当接面33aに当接する。これに伴って、回動レバー5が第2支軸17を中心とし図9で示す反時計回りに回動する。そして、回動レバー5の円弧部26aがブレーキペダル2のボス部21を下側に押す。この結果、第1支軸13が下側に押される。それから、ペダルブラケット3の突起部16が変形し、開口部15が拡開変形する。このとき、被当接面33aに上述のような回動促進部33dを設けているので、当接部26bの当接位置が回動レバー5の回動に伴って下側に移動する。このため、回動レバー5はしっかり被当接面33aに当接し、それによって回動レバー5は十分に回動することができる。これ以降、実施形態1とほぼ同様の動作を行う。
−効果−
以上により、本実施形態によれば、車体側部材33の被当接面33aに、車両前突時において該車体側部材33が第2支軸17に対して相対移動するときに回動レバー5の回動に伴って該回動レバー5の当接位置を下側に移動させることで回動レバー5の回動を促進させる回動促進部33dを設けているので、車両前突時において、車体側部材33の後退によって回動レバー5の車体側部材33に対する相対移動量が小さくなるときや、車体側部材33が回動レバー5の第2支軸17に対して下側に相対移動するときに、回動レバー5を十分に回動させることができる。そのため、車両前突時にブレーキペダル2の第1支軸13を確実に脱落させることができる。
(その他の実施形態)
上記各実施形態では、ブレーキペダルの支持構造を右ハンドルの車両に搭載しているが、左ハンドルの車両に搭載しても良い。
また、上記各実施形態では、回動促進部26c,33dを車両側面視で曲線状に形成しているが、これ以外の形状に形成しても良い。但し、回動レバー5の回動を円滑に促進させる観点からは、曲線状に形成するのが望ましい。
また、上記各実施形態では、回動レバー5を左右一対の側板26,26と天板27とで構成しているが、図10に示すように、この両側板26,26間に車幅方向に延びる補強板28を溶接して架設しても良い。これにより、回動レバー5の剛性が向上するので、車両前突時において回動レバー5が傾いて後退しても、回動レバー5の変形を抑制することができる。そのため、車両前突時において回動レバー5が傾いて後退しても、回動レバー5を十分に回動させることができ、ブレーキペダル2の第1支軸13を確実に脱落させることができる。
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には何ら拘束されない。さらに、請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る操作ペダルの支持構造は、車両衝突時において、車体側部材の後退によって回動レバーの車体側部材に対する相対移動量が小さくなるときや、車体側部材が回動レバーの第2支軸に対して下側に相対移動するときに、回動レバーを十分に回動させて操作ペダルの支軸を確実に脱落させる用途等に適用できる。
本発明の実施形態に係るブレーキペダルの支持構造の側面図である。 ペダルブラケット、回動レバー及び車体側部材の通常時及び車両前突時の位置関係を示す概略側面図である。 ブレーキペダルの支持構造の分解斜視図である。 通常時におけるブレーキペダルの支持構造の側面図である。 車両前突時の初期段階におけるブレーキペダルの支持構造の側面図である。 ブレーキペダルの第1支軸が脱落した状態におけるブレーキペダルの支持構造の側面図である。 回動レバー及び車体側部材の位置関係を示す概略平面図である。 回動レバー及び車体側部材の位置関係を示す概略平面図である。 通常時におけるブレーキペダルの支持構造の側面図である。 回動レバーの平面図である。
符号の説明
1 ダッシュパネル
2 ブレーキペダル(操作ペダル)
3 ペダルブラケット
5 回動レバー
13 第1支軸
17 第2支軸
26 側板
26a 円弧部
26b 当接部
26c 回動促進部
27 天板(連結板)
33 車体側部材
33a 被当接面
33b 傾斜部
33d 回動促進部

Claims (5)

  1. ダッシュパネルの車両後方に設けられる操作ペダルの支持構造であって、
    上記ダッシュパネルに取り付けられて該ダッシュパネルから車両後方に延び、上記操作ペダルを車幅方向に延びる第1支軸を介して揺動自在に支持するペダルブラケットと、
    上記ペダルブラケットの車両後方に設けられた車体側部材と、
    上記ペダルブラケットに車幅方向に延びる第2支軸を介して回動自在に支持され、車両衝突時に上記車体側部材に当接して上記第2支軸周りに回動することで上記第1支軸を下側に押して上記ペダルブラケットから脱落させる回動レバーとを備え、
    上記回動レバーの当接部は、車両衝突時において上記車体側部材が上記第2支軸に対して相対移動するときに上記回動レバーの回動に伴って該回動レバーの当接位置を下側に移動させることで上記回動レバーの回動を促進させる回動促進部を有することを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  2. 請求項1記載の操作ペダルの支持構造において、
    上記回動レバーは、横断面略コ字状に形成されていて、それぞれ上記当接部を含む左右一対の側板と該両側板の一端縁部を互いに連結する連結板とを有し、
    上記車体側部材の被当接面は、車幅方向に延びていて、通常時における上記各側板の上記当接部に対向する部分よりも車幅方向外側の部分が車幅方向外側に行くに従って車両前方に傾斜していることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  3. ダッシュパネルの車両後方に設けられる操作ペダルの支持構造であって、
    上記ダッシュパネルに取り付けられて該ダッシュパネルから車両後方に延び、上記操作ペダルを車幅方向に延びる第1支軸を介して揺動自在に支持するペダルブラケットと、
    上記ペダルブラケットの車両後方に設けられた車体側部材と、
    上記ペダルブラケットに車幅方向に延びる第2支軸を介して回動自在に支持され、車両衝突時に上記車体側部材に当接して上記第2支軸周りに回動することで上記第1支軸を下側に押して上記ペダルブラケットから脱落させる回動レバーとを備え、
    上記車体側部材の被当接面は、車両衝突時において該車体側部材が上記第2支軸に対して相対移動するときに上記回動レバーの回動に伴って該回動レバーの当接位置を下側に移動させることで上記回動レバーの回動を促進させる回動促進部を有することを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1つに記載の操作ペダルの支持構造において、
    上記回動促進部は、上記回動レバーの当接位置が下側に移動するに従って該当接位置と上記第2支軸との距離が徐々に短くなるように構成されていることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1つに記載の操作ペダルの支持構造において、
    上記回動促進部は、車両側面視で曲線状に形成されていることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
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