JP2007140874A - 操作ペダルの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】通常時にペダル本体の操作感を良好状態に維持できるとともに、車両の衝突時にペダル踏込部を速やかに車両の前方側に移動させて運転者の足元に作用する負荷を効果的に軽減できるようにする。
【解決手段】車両の衝突時に車体側部材36と干渉することにより第2支軸24を支点に回動変位する回動レバー5を設けるとともに、該回動レバー5に、ペダル本体2の揺動支点である第1支軸16を上記車両衝突時の回動変位に伴って押動することにより上記第1支軸16の支持状態を解除する解除用押動部Aと、上記支持状態が解除された第1支軸16又はペダル本体2の上部を押動して第1支軸16を車両の後方側に移動させる移動用押動部Bとを設け、第2支軸24から移動用押動部Bまでの距離を、第2支軸24から解除用押動部Aまでの距離に比べて大きい値に設定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ダッシュパネルに枢支されて車両の前後方向に揺動操作される操作ペダルの支持構造に関するものである。
従来、下記特許文献1に示されるように、ダッシュパネルに取り付けられたペダルブラケットと、このペダルブラケットに支持された支持軸を介して揺動自在に支持されたペダル本体とを有する操作ペダルの支持構造において、車両の衝突時に車体側部材に当接することにより回動変位して上記支持軸を駆動する回動レバーを設け、ペダルブラケットに形成されたガイド溝に沿って上記支持軸を車両の後方側にスライドさせることにより、ブレーキブースタを駆動するプッシュロッドの設置部を支点としてペダル本体の上部を車両の後方側に変位させるとともに、これに対応してペダル本体の下端部に設けられたペダル踏込部を車両の前方側に変位させることが行われている。
また、下記特許文献2には、車両の衝突時に、ペダル本体の揺動支点となる回転軸を、ペダル本体の下端部に設けられたペダル踏込部に対して相対的に車両の後方側に変位させるように構成された車両用ペダルの支持構造において、上記回転軸を初期位置に保持する初期位置保持機構と、上記回転軸を車両の後方側に付勢する付勢手段とを備え、上記初期位置保持機構に、回転軸を保持する回転リンクと、この回転リンクを上記回転軸から離間した位置で回動可能に支持する固定軸を設けるとともに、上記付勢手段により回転軸を初期位置に維持させるように上記回転リンクを付勢し、かつ車両の衝突時に、上記回転軸を初期位置から車両の後方側に変位させるように回転リンクを付勢することにより、上記ペダル踏込部を車両の前方側に移動させるようにした構成が開示されている。
さらに、下記特許文献3に示すように、操作ペダルのペダル本体を揺動可能に支持するペダルブラケットを、車両の衝突時に作用する衝撃荷重に応じて拡開変形させるとともに、これに対応して上記ペダル本体の揺動支点となる支持軸をペダルブラケットから離脱させることにより、車両の衝突時にダッシュパネルが後退した場合においてもペダル本体の下端部に設けられたペダル踏込部が車両の後方側に移動するのを防止することが行われている。
国際公開第03/45750号パンフレット 特許3269372号公報 欧州特許出願公開第0659615号明細書
上記特許文献1,2に開示された操作ペダルの支持構造では、車両の衝突時に、ペダル本体の上端部に設けられた揺動支点となる回転軸を車両の後方側に移動させるとともに、これに対応してペダル本体の下端部に設けられたペダル踏込部を車両の前方側に移動させるように構成したため、このペダル踏込部上に載置された運転者の足元に入力される負荷、つまり車両の衝突時に運転者を前方側に移動させようとする慣性力に応じて上記足元に作用する負荷を軽減することが可能である。
しかし、上記特許文献1に開示された操作ペダルの支持構造では、通常時に回動レバーに設けられたアーム部によりペダル本体の支持軸を支持して上記ガイド溝の上端部に係止させているため、上記ペダル本体に作用する外力等に対応して回動レバーにがたつきが生じることにより、ペダル本体の支持状態が不安定になってその操作感が損なわれるとともに、上記回動レバーに大きな外力が作用した場合には、上記アーム部による係止状態が解除されてペダル本体が上記係止部から脱落する可能性があるという問題があった。しかも、車両の衝突時にペダル本体の支持軸を車両の後方側に案内する上記ガイド溝の形状が、車両の後方側に至るほど上記回動レバーの揺動支点に近づくように形成されているため(同文献のFig.1参照)、上記ペダル本体の支持軸が車両の後方側に移動するほどその移動速度が遅くなってしまい、上記ペダル踏込部を速やかに車両の前方側に移動させることができないという問題がある。
また、上記特許文献2に開示されているように、通常時に上記付勢手段の付勢力に応じてペダル本体の回転軸を上方の初期位置に保持するように構成した場合には、付勢手段の付勢力を極端に強く設定しなければ上記回転軸を安定して保持することができず、この回転軸の支持位置が上記付勢手段の伸縮等に応じて変動し易いために、ペダル本体の操作感を良好状態に維持することが困難であるという問題がある。しかも、上記回転軸を保持する回転リンクに加えてこの回転リンクを付勢する付勢手段を設けることによって車両の衝突時にペダル踏込部を車両の前方側に移動させるようにした上記特許文献2の支持構造では、構造の複雑化や製造コストの上昇が避けられないという問題がある。
なお、上記特許文献3に開示されているように、車両の衝突時に作用する衝撃荷重に応じてペダルブラケットを拡開変形させることにより、上記ペダル本体の揺動支点となる支持軸をペダルブラケットから離脱させるように構成した場合には、通常時に上記ペダルブラケットが拡開変形しない限り支持軸がペダルブラケットに安定して支持されるため、ペダル本体の操作感を良好状態に維持することが可能である。しかしながら上記構成では、上記特許文献1,2のような、車両の衝突時にペダル本体の上部を車両の後方側に強制的に変位させる手段を具備していないため、運転者の足元に加わる負荷を確実に軽減することができない可能性がある。特に、車両の衝突時に作用する衝撃荷重に応じて上記ペダル本体を拡開変形させる際に、ペダルブラケットに支持されたペダル本体に斜め方向の荷重が作用する等により、ペダル本体が傾斜状態となると、ペダル本体がペダルブラケットに引っ掛かるという事態が生じ易く、このような事態が生じると、ペダルブラケットによるペダル本体の拘束状態が維持されて運転者の足元に所定の負荷が作用することが避けられない。
本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、通常時にペダル本体の操作感を良好状態に維持できるとともに、車両の衝突時にペダル踏込部を速やかに車両の前方側に移動させて運転者の足元に作用する負荷を効果的に軽減することができる操作ペダルの支持構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するためのものとして、本発明にかかる請求項1は、ダッシュパネルに枢支されて車両の前後方向に揺動操作される操作ペダルの支持構造であって、上記ダッシュパネルに取り付けられて車両の後方側に延びるペダルブラケットと、このペダルブラケットに設置された車幅方向に延びる第1支軸を介して揺動自在に支持されるペダル本体と、上記ペダルブラケットに設置された車幅方向に延びる第2支軸を介して揺動自在に支持されるとともに、車両の衝突時に車体側部材と干渉することにより上記第2支軸を支点に回動変位する回動レバーとを備え、該回動レバーには、上記車両衝突時の回動変位に伴って上記第1支軸を押動することにより上記ペダルブラケットによる第1支軸の支持状態を解除する解除用押動部と、上記支持状態が解除された第1支軸又はペダル本体の上部を押動して上記第1支軸を車両の後方側に移動させる移動用押動部とが設けられており、上記第2支軸から上記移動用押動部までの距離が、上記第2支軸から上記解除用押動部までの距離に比べて大きい値に設定されていることを特徴とするものである。
この請求項1の発明によれば、通常の走行状態では、ダッシュパネルに取り付けられるペダルブラケットに、車幅方向に延びる第1支軸を介してペダル本体を支持させることにより、簡単な構成でペダル本体の安定した支持状態を得ることができ、ペダル本体を揺動操作する際の操作感を良好状態に維持することができる。そして、車両の衝突時には、第2支軸を介してペダルブラケットに支持される回動レバーを、車体側部材と干渉させることによって回動変位させ、その回動レバーの回動変位に応じて上記第1支軸の支持状態を解除してその第1支軸を車両の後方側に移動させることにより、ブレーキブースタ駆動用のプッシュロッドの設置部等を支点としてペダル本体の上部を車両の後方側に移動させるとともに、これに対応してペダル本体の下端部に設けられたペダル踏込部を車両の前方側に移動させることができるため、車両の衝突時にこのペダル踏込部から運転者の足元に入力される負荷を簡単かつ効果的に軽減することができる。
特に、上記請求項1の発明では、上記回動レバーに、上記第1支軸を押動してその支持状態を解除する解除用押動部と、上記支持状態が解除された第1支軸又はペダル本体の上部を押動して上記第1支軸を車両の後方側に移動させる移動用押動部とを設け、上記第2支軸から上記移動用押動部までの距離を、上記第2支軸から上記解除用押動部までの距離に比べて大きい値に設定したため、上記第1支軸の支持状態を容易に解除できるとともに、その支持状態が解除された第1支軸を大きく車両の後方側に移動させて運転者の足元に作用する負荷を効果的に軽減できるという利点がある。すなわち、上記第1支軸の支持状態を解除するときには、上記回動レバーの揺動支点である第2支軸から近い距離に設置された解除用押動部によって第1支軸を押動することにより、大きな駆動力で第1支軸を押動して容易にその支持状態を解除することができる。そして、上記第1支軸の支持状態を解除した後には、それ程大きな駆動力を作用させることなく上記第1支軸を車両の後方側に移動させることが可能であるため、上記第2支軸から遠い距離に設置された移動用押動部によって上記第1支軸又はペダル本体の上部を押動することにより、上記回動レバーのレバー比を変化させて上記第1支軸を短時間で車両の後方側に大きく移動させることが可能となる。このため、上記ペダル本体の下端部に設けられたペダル踏込部を短時間で車両の前方側に大きく移動させることができ、運転者の足元に入力させる負荷を効果的に軽減することができる。
上記構成において、上記支持状態が解除された第1支軸を車両の後方側に案内するガイド手段がさらに設けられていることが好ましい(請求項2)。
これにより、上記支持状態が解除された第1支軸を安定した状態で車両の後方側に移動させることができ、ペダル踏込部を車両の前方側に確実に移動させて運転者の足元に入力される負荷を効果的に軽減することができる。
上記ガイド手段は、上記ペダルブラケットの側壁に設けられて上記第1支軸を案内する後下がりに湾曲したガイド溝によって構成することができる(請求項3)。
このようにすれば、簡単な構成で、上記支持状態が解除された第1支軸を円滑に車両の後方側に移動させることができる。
この場合、上記ガイド溝は、車両の後方側に至るほど上記第2支軸からの離間距離が大きくなるように形成されており、上記回動レバーは、上記ガイド溝に沿って移動する第1支軸を、上記移動用押動部によって押動しつつ上記第2支軸から離間する方向にスライド変位させながら車両の後方側に移動させることが好ましい(請求項4)。
このように、車両の後方側に至るほど上記第2支軸からの離間距離が大きくなるように形成されたガイド溝に沿って、上記第1支軸を、移動用押動部によって押動しつつ第2支軸から離間する方向に徐々にスライド変位させながら車両の後方側に移動させるようにした場合には、上記回動レバーのレバー比を連続的に変化させながら、上記第1支軸を安定した状態で大きく車両の後方側に移動させることができる。
なお、上記回動レバーに、上記支持状態が解除された第1支軸を保持する保持スリットを設け、この保持スリット内に上記第1支軸を保持させた状態で上記回動レバーを回動変位させることにより、上記第1支軸を車両の後方側に移動させるようにしてもよい(請求項5)。
このようにすれば、上記ガイド手段をペダルブラケット側に設けることなく、支持状態が解除された第1支軸を安定した状態で車両の後方側に移動させることができる。
また、上記回動レバーは、上記第1支軸の支持状態を解除してから所定時間経過後に上記移動用押動部によって上記ペダル本体の上部を押動することにより、上記第1支軸を車両の後方側に移動させるものであってもよい(請求項6)。
このように、上記第1支軸の支持状態を解除してから所定時間経過後に、上記第2支軸から遠い距離に設置された移動用押動部によってペダル本体の上部を押動することにより、上記第1支軸を駆動する回動レバーのレバー比を断続的に変化させ、それに応じて上記第1支軸を車両の後方側に大きく移動させることができる。しかも、上記第2支軸からより遠くに位置するペダル本体の上部を上記移動用押動部によって押動するようにしたため、上記回動レバーのレバー比をより大きく変化させることができ、上記第1支軸をより短時間で車両の後方側に大きく移動させることができるという利点がある。
また、本発明にかかる請求項7は、ダッシュパネルに枢支されて車両の前後方向に揺動操作される操作ペダルの支持構造であって、上記ダッシュパネルに取り付けられて車両の後方側に延びるペダルブラケットと、このペダルブラケットに設置された車幅方向に延びる第1支軸を介して揺動自在に支持されるペダル本体と、上記ペダルブラケットに設置された車幅方向に延びる第2支軸を介して揺動自在に支持され、車両の衝突時に車体側部材と干渉することにより上記第2支軸を支点に回動変位して、該回動変位に伴い上記第1支軸の支持状態を解除するとともに上記第1支軸を車両の後方側に移動させる回動レバーとを備え、上記ペダル本体には、上記第1支軸の支持状態が解除されたときに上記ペダル本体の揺動支点となるブレーキブースタ駆動用のプッシュロッドの設置部が、上記第1支軸の設置部よりも下方に設けられており、上記ペダルブラケットには、上記第1支軸の後方移動時に上記ペダル本体の車両後方側面と干渉する干渉部材が、上記第1支軸の設置部と上記プッシュロッドの設置部との間に設けられていることを特徴とするものである。
この請求項7の発明によれば、車両の衝突時に第1支軸の支持状態を解除するとともにその支持状態が解除された第1支軸を車両の後方側に移動させる回動レバーに加えて、上記第1支軸の後方移動時にペダル本体の車両後方側面と干渉する干渉部材を、ブレーキブースタ駆動用のプッシュロッドの設置部と第1支軸の設置部との間に設けたため、車両の衝突時に上記第1支軸の後方移動に応じて揺動変位するペダル本体の揺動支点の位置を、衝突初期段階(第1支軸の支持状態解除時)と衝突後期段階とで変化させることができ、それに応じてペダル本体の下端部に設けられたペダル踏込部を短時間で車両の前方側に大きく移動させることができる。すなわち、衝突初期段階では、上記プッシュロッドの設置部を支点としてペダル本体の上部(第1支軸)を車両の後方側に移動させるのに対し、衝突後期段階では、ペダル本体の車両後方側面を干渉部材に干渉させることにより、上記ペダル本体の揺動支点の位置を上記プッシュロッドの設置部から上記干渉部材の設置部に変化させるようにしたため、回動レバーに押動されて車両の後方側に移動する第1支軸に対して上記ペダル本体の揺動支点をより近づけることができ、ペダル本体の下端部に設けられたペダル踏込部を短時間で車両の前方側に大きく移動させることが可能となる。
以上説明したように、本発明の操作ペダルの支持構造によれば、通常時にペダル本体の操作感を良好状態に維持できるとともに、車両の衝突時にペダル踏込部を速やかに車両の前方側に移動させて運転者の足元に作用する負荷を効果的に軽減することができる。
(実施形態1)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる操作ペダルの支持構造を示している。図1において、1はエンジンルームと車室とを区画するダッシュパネルであり、このダッシュパネル1には、ブレーキペダル等の操作ペダルを構成するペダル本体2を揺動自在に支持するペダルブラケット3と、ブレーキブースタ4とが取り付けられるとともに、上記ペダルブラケット3には、車両の衝突時にペダル本体2の揺動支点を車両の後方側に移動させるように駆動する回動レバー5が枢支されている。
上記ペダルブラケット3は、図2〜図4に示すように、ダッシュパネル1にボルト止めされる取付基板6と、この取付基板6の左右両端部から車両の後方側に延びる左右一対のブラケット本体7とを有し、このブラケット本体7の後端部には、上記ペダル本体2が操作されたことを検出するブレーキセンサ(図示せず)の取付ブラケット8が下方に向けて突設されている。
上記ペダルブラケット3のブラケット本体7には、取付基板6の左右両側辺部から車両の後方側に延びる左右一対の側壁板9が設けられており、この側壁板9には、ペダル本体2の揺動支点となる第1支軸16が挿通される支持孔10と、この支持孔10に連設されて支持孔10の下端部から車両の後方側に延びる後下がりに湾曲したガイド溝14とが形成されている。また、上記支持孔14の後方側には、上記回動レバー5の揺動支点となる第2支軸24が挿通される支持孔22が形成されている。
そして、上記第1支軸16の軸部を、ブラケット本体7の支持孔10およびペダル本体2のボス部21に設けられた挿通孔に挿通させるとともに、上記第1支軸16の先端部にナット20を螺着することにより、第1支軸16のボルト頭部18および上記ナット20が支持孔10の周縁部に圧接された状態で、上記第1支軸16がペダルブラケット3に固定され、この第1支軸16を支点に上記ペダル本体2が揺動可能に支持されている。
上記ガイド溝14の上端部(支持孔10とガイド溝14との連設部)には、相対向する前後一対の突部12が設けられており、この突部12は、通常時に、上記第1支軸16を下方から支持してその下方移動を規制するように構成されている。また、車両の衝突時には、後述するように上記回動レバー5の回動変位に応じて突部12が変形することにより、上記第1支軸16の支持状態が解除されるとともに、その支持状態の解除された第1支軸16が上記ガイド溝14に沿って車両の後方側に移動することが許容されるようになっている。
上記回動レバー5は、上記第2支軸24が挿通される挿通孔33が下端部に形成された左右一対の側壁板32と、この側壁板32の上端部を互いに連結する天板30とを有している。また、上記側壁板32には、車両の前方側に向けて斜め下向きに延びる延出部32aが設置されている。
そして、上記第2支軸24の軸部を、ブラケット本体7の支持孔22および回動レバー5の挿通孔33に挿通させるとともに、第2支軸24の先端部に図略のナットを螺着して、上記第2支軸24をペダルブラケット3に固定することにより、この第2支軸24を支点に上記回動レバー5が揺動可能に支持されている。このとき、上記側壁板32に設けられた前方への延出部32aは、上記第1支軸16の設置部よりも車両の前方側に延びるとともに、その延出部32aの下面がペダル本体2のボス部21の上面部に接触する状態で設置されている。
再び図1に戻って、上記回動レバー5の後方側には、ステアリングコラム支持用のインストルメントパネルレインフォースメントからなる車体側部材36が所定距離を置いて配設されている。
そして、車両の衝突時にダッシュパネル1およびペダルブラケット3が後退し、このペダルブラケット3に取り付けられた上記回動レバー5の後側面が上記車体側部材36に当接すると、図5に示すように、第2支軸24を支点に回動レバー5の延出部32aが下降する方向に回動変位することにより、延出部32aにおけるボス部21との当接箇所であるA部(図4および図5参照)がペダル本体2のボス部21を介して第1支軸16を下方に押動し、それに応じて上記第1支軸16を支持していた突部12が下方に押し下げられるように変形して第1支軸16の支持状態が解除される。すなわち、車両の衝突時に第1支軸16を押動することにより上記第1支軸16の支持状態を解除する解除用押動部が、延出部32aの下面に設定されたA部に設けられている。
次いで、車両の衝突荷重に応じて上記ペダルブラケット3がさらに後退すると、図6に示すように、上記支持状態の解除された第1支軸16が、上記回動レバー5の延出部32aに押動されながら上記ガイド溝14に沿って車両の後方側に移動する。これにより、ブレーキブースタ4を駆動するプッシュロッド35の設置部を支点としてペダル本体2の上部が車両の後方側に移動するとともに、これに対応してペダル本体2の下端部に設けられたペダル踏込部34が車両の前方側に移動することになる。
ここで、上記支持状態が解除された第1支軸16を車両の後方側に案内する上記ガイド溝14は、車両の後方側に至るほど、上記回動レバー5の揺動支点である第2支軸24からの離間距離が大きくなるように形成されている。このため、上記第1支軸16は、上記ガイド溝14に沿って車両の後方側に移動するほど、第2支軸24から離間する方向に(上記延出部32aの下面に沿って)徐々にスライド変位することになる。換言すれば、ペダル本体2のボス部21を介して上記第1支軸16を車両の後方側に移動させる延出部32aの押動位置は、上記第1支軸16の後方移動に伴い、上記解除用押動部Aから延出部32aの前端部側に徐々に遷移し、最終的には図6に示すように、上記解除用押動部Aから所定距離離れた位置Cに遷移する。上記延出部32aにおいて上記解除用押動部Aから位置Cまでの領域をB部とすると、上記回動レバー5は、その延出部32aの下面に設定されたB部によって、上記支持状態が解除された第1支軸16を(延出部32aの下面に沿ってスライド変位させながら)押動することにより、車両の後方側に移動させる。すなわち、上記支持状態が解除された第1支軸16を押動して車両の後方側に移動させる移動用押動部が、延出部32aのB部に設けられている。
以上説明したように、上記第1実施形態によれば、通常の走行状態では、ダッシュパネル1に取り付けられるペダルブラケット3に、車幅方向に延びる第1支軸16を介してペダル本体2を支持させることにより、簡単な構成でペダル本体2の安定した支持状態を得ることができ、ペダル本体2を揺動操作する際の操作感を良好状態に維持することができる。すなわち、上記ペダルブラケット3に、第1支軸16が挿通される支持孔10とこの支持孔10の下方において第1支軸16を支持する突部12とを設け、この突部12により支持される第1支軸16を介して、ペダル本体2をペダルブラケット3に支持させるようにしたため、上記突部12が変形しない限り上記第1支軸16の支持状態が解除されるという事態を生じることがなく、簡単な構成でペダル本体2を安定して支持することができる。
そして、車両の衝突時には、第2支軸24を介してペダルブラケット3に支持される回動レバー5を、車体側部材36と干渉させることによって回動変位させ、その回動レバー5の回動変位に応じて上記第1支軸16の支持状態を解除してその第1支軸16を車両の後方側に移動させることにより、ブレーキブースタ4を駆動するプッシュロッド35の設置部を支点としてペダル本体2の上部を車両の後方側に移動させるとともに、これに対応してペダル本体2の下端部に設けられたペダル踏込部34を車両の前方側に移動させることができるため、車両の衝突時にこのペダル踏込部34から運転者の足元に入力される負荷を簡単かつ効果的に軽減することができる。
特に、上記第1実施形態では、上記回動レバー5に、第1支軸16を押動してその支持状態を解除する解除用押動部Aと、上記支持状態が解除された第1支軸16を押動して車両の後方側に移動させる移動用押動部Bとを設け、上記回動レバー5の揺動支点である第2支軸24から上記移動用押動部Bまでの距離を、上記第2支軸24から上記解除用押動部Aまでの距離に比べて大きい値に設定したため、上記第1支軸16の支持状態を容易に解除できるとともに、その支持状態が解除された第1支軸16を大きく車両の後方側に移動させて運転者の足元に作用する負荷を効果的に軽減できるという利点がある。すなわち、上記第1支軸16の支持状態を解除するときには、上記回動レバー5の揺動支点である第2支軸24から近い距離に設置された解除用押動部Aによって第1支軸16を押動することにより、大きな駆動力で第1支軸16を押動して容易にその支持状態を解除することができる。そして、上記第1支軸16の支持状態を解除した後には、それ程大きな駆動力を作用させることなく上記第1支軸16を車両の後方側に移動させることが可能であるため、上記第2支軸24から遠い距離に設置された移動用押動部Bによって上記第1支軸16を押動することにより、上記回動レバー5のレバー比を変化させて上記第1支軸16を短時間で車両の後方側に大きく移動させることが可能となる。このため、上記ペダル本体2の下端部に設けられたペダル踏込部34を短時間で車両の前方側に大きく移動させることができ、運転者の足元に入力させる負荷を効果的に軽減することができる。
また、上記第1実施形態では、上記支持状態が解除された第1支軸16を車両の後方側に案内するガイド手段として、後下がりに湾曲したガイド溝14をブラケット本体7の側壁板9に設けたため、上記支持状態が解除された第1支軸16を車両の後方側にスムーズに移動させることができ、ペダル踏込部34を車両の前方側に確実に移動させて運転者の足元に入力される負荷を効果的に軽減することができるという利点がある。
さらに、上記第1実施形態では、車両の後方側に至るほど第2支軸24からの離間距離が大きくなるように形成されたガイド溝14に沿って、第1支軸16を、移動用押動部Bによって押動しつつ延出部32aの下面に沿って第2支軸24から離間する方向に徐々にスライド変位させながら車両の後方側に移動させるようにしたため、上記回動レバー5のレバー比を連続的に変化させながら、上記第1支軸16を安定した状態で大きく車両の後方側に移動させることができるという利点がある。
(実施形態2)
図7は、本発明の第2の実施形態にかかる操作ペダルの支持構造を示している。なお、以下の説明において、上記第1実施形態における構成要素と同一の要素には同一符合を付してその詳細な説明を省略する。このことは、後述する第3実施形態以降についても同様である。
この第2実施形態においては、支持状態が解除された第1支軸16を車両の後方側に案内するガイド手段として、上記第1実施形態におけるガイド溝14に代え、支持孔10に連設されて下方に延びる上下ガイド溝44aとこの上下ガイド溝44aの下端部から車両の後方に延びる幅広の拡開部44bとからなる開口部44が、ブラケット本体7の側壁板9に形成されており、上記拡開部44bには、後下がりの傾斜面44cが形成されている。
そして、車両の衝突時にペダルブラケット3が後退し、このペダルブラケット3に取り付けられた回動レバー5の後側面が車体側部材36に当接すると、第2支軸24を支点に回動レバー5が回動変位することにより、延出部32aにおけるボス部21との当接箇所であるA部がペダル本体2のボス部21を介して第1支軸16を下方に押動し、それに応じて支持孔10の下方に設けられた突部12が変形して第1支軸16の支持状態が解除されるとともに、その支持状態が解除された第1支軸16が上記開口部44の上下ガイド溝44aに侵入する。すなわち、車両の衝突時に第1支軸16を押動することにより上記第1支軸16の支持状態を解除する解除用押動部が、延出部32aの下面に設定されたA部に設けられている。
次いで、車両の衝突荷重に応じて上記ペダルブラケット3がさらに後退すると、図8に示すように、上記支持状態が解除された第1支軸16が、延出部32aによって押動されながら上記上下ガイド溝44aに沿って下方に移動する。このとき、第1支軸16は、延出部32aの下面に沿って、回動レバー5の揺動支点である第2支軸24から離間する方向にスライド変位する。そして、その状態から上記ペダルブラケット3がさらに後退すると、図9に示すように、上記第1支軸16が、上記延出部32aにおいて上記解除用押動部Aから前端部側に所定距離離れたB部によって押動されながら、上記拡開部44bに形成された傾斜面44cに沿って車両の後方側に移動する。すなわち、上記脱落後の第1支軸16を押動して車両の後方側に移動させる移動用押動部が、延出部32aのB部に設けられている。
以上のように、上記第2実施形態では、車両の衝突時に、延出部32aの下面に設置された解除用押動部Aによって第1支軸を押動してその支持状態を解除した後、その支持状態が解除された第1支軸16を上下ガイド溝44aに沿って一旦下方に移動させるとともに、その下方移動後の第1支軸16を、上記解除用押動部Aに比べて第2支軸からの離間距離が大きい位置に設置された移動用押動部Bによって押動しながら傾斜面44cに沿って車両の後方側に移動させるようにしたため、上記第1実施形態と同様に、大きな駆動力で第1支軸の支持状態を容易に解除できるとともに、その支持状態が解除された第1支軸16を車両の後方側に大きく移動させることができるという利点がある。このため、ペダル本体2の下端部に設けられたペダル踏込部34を車両の前方側に大きく移動させることができ、運転者の足元に入力される負荷を効果的に軽減することができる。
(実施形態3)
上記第1・第2実施形態では、車両の衝突時に第1支軸16を車両の後方側に案内するガイド手段(ガイド溝14や開口部44)をブラケット本体7の側壁板9に設けたが、上記ガイド手段を回動レバー5に設けることも可能である。図10は、上記ガイド手段を回動レバー5に設けた例を示す図であり、本発明の第3の実施形態にかかる操作ペダルの支持構造を示す図である。
この第3実施形態では、回動レバー5の延出部32aに、支持状態が解除された第1支軸16(を保持するボス部21)を受け止めて保持するための保持スリット52が形成されている。なお、ブラケット本体7の側壁板9には、上下ガイド溝54aと拡開部54bとからなる開口部54が形成されているが、このうち拡開部54bには、上記第2実施形態と異なり、第1支軸16を車両の後方側に案内するための傾斜面(第2実施形態における傾斜面44c)が形成されていないため、上記第1支軸16は、上下ガイド溝54aに沿って下方に移動後、拡開部54b内において完全にブラケット本体7から離脱するようになっている。
そして、図11に示す衝突初期段階において、回動レバー5の延出部32aに押動されて支持状態が解除された第1支軸16が、開口部54の上下ガイド溝54aに沿って下方に移動し、ブラケット本体7から離脱する。このとき、上記延出部32aに設けられた保持スリット52が上記回動レバー5の回動変位に伴って上下ガイド溝54aの下方に移動しており、その保持スリット52に、上記離脱後の第1支軸16が受け止められるようになっている。
その後、衝突後期段階において回動レバー5がさらに回動変位すると、図12に示すように、第1支軸16が上記保持スリット52内に保持された状態で車両の後方側に大きく移動し、それに応じてペダル本体2のペダル踏込部34が車両の前方側に大きく移動することになる。
(実施形態4)
図13は、本発明の第4の実施形態にかかる操作ペダルの支持構造を示している。この第4実施形態では、図2に示した回動レバー5の天板30および側壁板32(延出部32a)の前端部に、下方に突出する突出部53が設けられている。この突出部53は、車両の衝突時に回動レバー5が回動変位するのに応じてペダル本体2の前面に当接するような位置に設置されている。
車両の衝突時にペダルブラケット3が後退し、このペダルブラケット3に取り付けられた回動レバー5の後側面が車体側部材36に当接すると、第2支軸24を支点に回動レバー5が回動変位することにより、延出部32aにおけるボス部21との当接箇所であるA部がペダル本体2のボス部21を介して第1支軸16を下方に押動し、それに応じて支持孔10の下方に突設された突部12が変形して第1支軸16の支持状態が解除されるとともに、その支持状態が解除された第1支軸16が上記支持孔10に連設されたガイド溝64内に侵入する。すなわち、車両の衝突時に第1支軸16を押動することにより上記第1支軸16の支持状態を解除してこれを下方に脱落させる解除用押動部が、延出部32aの下面に設定されたA部に設けられている。
次いで、車両の衝突荷重に応じて上記ペダルブラケット3がさらに後退すると(上記第1支軸16の支持状態が解除されてから所定時間が経過すると)、図14に示すように、回動レバー5の回動変位に応じて上記突出部53の先端部であるB部がペダル本体2の上部前面に当接し、それに応じて上記支持状態の解除された第1支軸16が上記ガイド溝64に沿って車両の後方側に移動する。すなわち、上記第1支軸16の支持状態が解除されてから所定時間経過後にペダル本体2の上部を押動して車両の後方側に移動させる移動用押動部が、突出部53のB部に設けられている。
以上のように、上記第4実施形態では、延出部32aの下面に設置された解除用押動部Aによって第1支軸16を押動してその支持状態を解除し、その所定時間経過後に、上記解除用押動部Aに比べて第2支軸24からの離間距離が大きい位置に設置された移動用押動部Bによってペダル本体2の上部を押動するようにしたため、上記第1支軸16を駆動する回動レバー5のレバー比を断続的に変化させ、それに応じて第1支軸16を車両の後方側に大きく移動させることができるという利点がある。しかも、本実施形態において移動用押動部Bにより押動されるペダル本体2の上部は、回動レバー5の揺動支点である第2支軸24からの離間距離が上記第1支軸16に比べて大きいため、第1支軸16を押動して車両の後方側に移動させる上記第1〜第3実施形態に比べ、回動レバー5のレバー比をより大きく変化させることができ、上記第1支軸をより短時間で車両の後方側に大きく移動させることができる。
(実施形態5)
図15は、本発明の第5の実施形態にかかる操作ペダルの支持構造を示している。この第5実施形態では、ブラケット本体7に、ブレーキブースタ4を駆動するプッシュロッド35の設置部と第1支軸16の設置部との間において車幅方向に延びるとともにペダル本体2の後面と所定距離を置いて対向する状態で設置される干渉部材26が設けられている。
そして、車両の衝突時にペダルブラケット3が後退し、このペダルブラケット3に取り付けられた回動レバー5の後側面が車体側部材36に当接すると、第2支軸24を支点に回動レバー5が回動変位することにより、延出部32aがペダル本体2のボス部21を介して第1支軸16を下方に押動し、それに応じて支持孔10の下方に突設された突部12が変形して第1支軸16の支持状態が解除されるとともに、その支持状態が解除された第1支軸16が上記支持孔10に連設されたガイド溝74に沿って車両の後方側に移動する。この結果、図16に示すように、ブレーキブースタ4を駆動するプッシュロッド35の設置部を支点としてペダル本体2の上部が車両の後方側に移動するとともに、ペダル本体2の後面が上記干渉部材26に当接(干渉)する。
次いで、車両の衝突荷重に応じて上記ペダルブラケット3がさらに後退すると、図17に示すように、第1支軸16が回動レバー5の延出部32aに押動されながらさらに車両の後方側に移動し、それに応じてペダル本体2の上部が、今度は上記干渉部材26との当接部を支点として車両の後方側に移動する。
以上のように、上記第5実施形態では、車両の衝突時に第1支軸16の支持状態を解除するとともにその支持状態が解除された第1支軸16を車両の後方側に移動させる回動レバー5に加えて、上記第1支軸16の後方移動時にペダル本体2の後面と干渉する干渉部材26を、上記プッシュロッド35の設置部と第1支軸16の設置部との間に設けたため、車両の衝突時に上記第1支軸16の後方移動に応じて揺動変位するペダル本体2の揺動支点の位置を、衝突初期段階と衝突後期段階とで変化させることができ、それに応じてペダル本体2の下端部に設けられたペダル踏込部34を短時間で車両の前方側に大きく移動させることができるという利点がある。すなわち、衝突初期段階では、上記プッシュロッド35の設置部を支点としてペダル本体2の上部(第1支軸16)を車両の後方側に移動させるのに対し、衝突後期段階では、ペダル本体2の後面を干渉部材26に干渉させることにより、上記ペダル本体2の揺動支点の位置を上記プッシュロッド35の設置部から干渉部材26の設置部に変化させるようにしたため、回動レバー5に押動されて後方に移動する第1支軸16に対して上記ペダル本体2の揺動支点をより近づけることができ、ペダル本体2の下端部に設けられたペダル踏込部34を短時間で車両の前方側に大きく移動させることが可能となる。
なお、以上のような第1〜第5実施形態において説明した操作ペダルの支持構造は、本発明にかかる操作ペダルの支持構造の実施形態の一例であって、その具体的な構成等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、上記第1〜第5実施形態では、支持孔10の下方において突設された前後一対の突部12によって第1支軸16を支持し、車両の衝突時にこの突部12を下方に押し下げるように変形させることにより、その突部12による第1支軸16の支持状態を解除するように構成したが、通常時に第1支軸16の安定した支持状態を得ることができかつ車両の衝突に応じて第1支軸16の支持状態を適正に解除することのできる支持構造であれば上記構造に限らず各種の構造を採用可能であり、例えば、支持孔10とガイド溝14とを完全に区切るような閉塞部を設け、車両の衝突時にこの閉塞部を破断させるように構成してもよい。
本発明にかかる操作ペダルの支持構造の第1実施形態を示す側面図である。 上記操作ペダルの支持構造の具体的構成を示す分解斜視図である。 上記操作ペダルの支持構造の具体的構成を示す正面図である。 上記操作ペダルの支持構造の具体的構成を示す側面図であり、通常時におけるペダル本体の支持状態を示す図である。 衝突初期段階における上記ペダル本体の状態を示す図である。 衝突後期段階における上記ペダル本体の状態を示す図である。 本発明にかかる操作ペダルの支持構造の第2実施形態を示す側面図であり、通常時におけるペダル本体の支持状態を示す図である。 衝突初期段階における上記ペダル本体の状態を示す図である。 衝突後期段階における上記ペダル本体の状態を示す図である。 本発明にかかる操作ペダルの支持構造の第3実施形態を示す側面図であり、衝突初期段階におけるペダル本体の状態を示す図である。 衝突初期段階における上記ペダル本体の状態を示す図である。 衝突後期段階における上記ペダル本体の状態を示す図である。 本発明にかかる操作ペダルの支持構造の第4実施形態を示す側面図であり、通常時におけるペダル本体の支持状態を示す図である。 衝突後期段階における上記ペダル本体の状態を示す図である。 本発明にかかる操作ペダルの支持構造の第5実施形態を示す側面図であり、通常時におけるペダル本体の支持状態を示す図である。 衝突初期段階における上記ペダル本体の状態を示す図である。 衝突後期段階における上記ペダル本体の状態を示す図である。
符号の説明
1 ダッシュパネル
2 ペダル本体
3 ペダルブラケット
4 ブレーキブースタ
5 回動レバー
14 ガイド溝
16 第1支軸
24 第2支軸
26 干渉部材
35 プッシュロッド
36 車体側部材
52 保持スリット
A 解除用押動部
B 移動用押動部

Claims (7)

  1. ダッシュパネルに枢支されて車両の前後方向に揺動操作される操作ペダルの支持構造であって、
    上記ダッシュパネルに取り付けられて車両の後方側に延びるペダルブラケットと、
    このペダルブラケットに設置された車幅方向に延びる第1支軸を介して揺動自在に支持されるペダル本体と、
    上記ペダルブラケットに設置された車幅方向に延びる第2支軸を介して揺動自在に支持されるとともに、車両の衝突時に車体側部材と干渉することにより上記第2支軸を支点に回動変位する回動レバーとを備え、
    該回動レバーには、上記車両衝突時の回動変位に伴って上記第1支軸を押動することにより上記ペダルブラケットによる第1支軸の支持状態を解除する解除用押動部と、上記支持状態が解除された第1支軸又はペダル本体の上部を押動して上記第1支軸を車両の後方側に移動させる移動用押動部とが設けられており、
    上記第2支軸から上記移動用押動部までの距離が、上記第2支軸から上記解除用押動部までの距離に比べて大きい値に設定されていることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  2. 請求項1記載の操作ペダルの支持構造において、
    上記支持状態が解除された第1支軸を車両の後方側に案内するガイド手段がさらに設けられていることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  3. 請求項2記載の操作ペダルの支持構造において、
    上記ガイド手段は、上記ペダルブラケットの側壁に設けられて上記第1支軸を案内する後下がりに湾曲したガイド溝であることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  4. 請求項3記載の操作ペダルの支持構造において、
    上記ガイド溝は、車両の後方側に至るほど上記第2支軸からの離間距離が大きくなるように形成されており、
    上記回動レバーは、上記ガイド溝に沿って移動する第1支軸を、上記移動用押動部によって押動しつつ上記第2支軸から離間する方向にスライド変位させながら車両の後方側に移動させることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  5. 請求項2記載の操作ペダルの支持構造において、
    上記回動レバーは、上記支持状態が解除された第1支軸を保持する保持スリットを有し、この保持スリット内に上記第1支軸を保持した状態で回動変位して上記第1支軸を車両の後方側に移動させることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  6. 請求項1又は2記載の操作ペダルの支持構造において、
    上記回動レバーは、上記第1支軸の支持状態を解除してから所定時間経過後に上記移動用押動部によって上記ペダル本体の上部を押動することにより、上記第1支軸を車両の後方側に移動させることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  7. ダッシュパネルに枢支されて車両の前後方向に揺動操作される操作ペダルの支持構造であって、
    上記ダッシュパネルに取り付けられて車両の後方側に延びるペダルブラケットと、
    このペダルブラケットに設置された車幅方向に延びる第1支軸を介して揺動自在に支持されるペダル本体と、
    上記ペダルブラケットに設置された車幅方向に延びる第2支軸を介して揺動自在に支持され、車両の衝突時に車体側部材と干渉することにより上記第2支軸を支点に回動変位して、該回動変位に伴い上記第1支軸の支持状態を解除するとともにその支持状態が解除された第1支軸を車両の後方側に移動させる回動レバーとを備え、
    上記ペダル本体には、上記第1支軸の支持状態が解除されたときに上記ペダル本体の揺動支点となるブレーキブースタ駆動用のプッシュロッドの設置部が、上記第1支軸の設置部よりも下方に設けられており、
    上記ペダルブラケットには、上記第1支軸の後方移動時に上記ペダル本体の車両後方側面と干渉する干渉部材が、上記第1支軸の設置部と上記プッシュロッドの設置部との間に設けられていることを特徴とする操作ペダルの支持構造。
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