JP2006092413A - 車両のペダル支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両衝突時に後退するペダルブラケット5を案内面65によって確実に案内させて所定のペダルの回動性能を確実に得る。
【解決手段】操作ペダル4の支軸42を支持するペダルブラケット5と、前端部がペダルブラケット5の後端部を車両衝突時に離脱可能に支持する支持部64とされると共に、車両衝突時に後方に移動するペダルブラケット5を下側に案内する案内面65が設けられた案内部材6と、を備える。案内部材6は、ペダルブラケット5の後端部が支持部64に対して車両後方以外の方向に相対変位することを規制する規制部66を有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のペダル支持構造に関する。
一般に、自動車の衝突時には、その衝突を回避するためにドライバーがブレーキペダルを踏んで自動車を制動しようとしているにも拘わらず、自動車が停止せずに衝突してしまうという、ブレーキペダルの踏込み状態での衝突が多いのが実状である。
その場合、衝突に伴って車体前部が衝突エネルギーを吸収しながら潰れ、エンジンルーム内に配置されているエンジンがその後方に位置するブレーキ装置のマスタシリンダを押しながら後退するが、このマスタシリンダにはダッシュパネル後方側に位置するブレーキペダルがオペレーティングロッドを介して連結されているため、マスタシリンダの後退移動に伴いオペレーティングロッドを介してブレーキペダルも押されて後退することになる。
その結果、衝突直前までブレーキペダルを踏込んでいるドライバーの足に衝突荷重が作用して大きなキックバックが生じ、そのドライバーの足に衝撃がかかるという問題がある。
そこで、従来、このような問題に対処するため、種々の対策が提案されている。例えば、特許文献1には、前端部がダッシュパネルに固定される一方で、後端側の部分においてブレーキペダルの支軸を支持するペダルブラケットと、ペダルブラケットの後方でインパネレインフォースメントに固定されると共に、その前端部が上記ペダルブラケットの後端部を衝突時に離脱可能に支持している案内部材とを備えた支持構造が開示されている。
この支持構造では、上記案内部材に、車両衝突時に後退するペダルブラケットが当接して、そのペダルブラケットを下側に案内する案内面を設けており、ペダルブラケットを下側に案内することによってブレーキペダルを回動させて、ペダル下端の踏み面を前方に移動させるようにしている。
特許第3267145号公報
ところで、例えばオフセット衝突時等においては、ダッシュパネルからペダルブラケットに入力される衝突荷重の方向が、車両前後方向に対して傾く場合がある。その場合、上記特許文献1に開示されたペダル支持構造においては、ペダルブラケットと案内部材との支持部においてねじれ等が生じ、案内部材から脱落させたペダルブラケットを、案内面によって下側に案内させながら後退させるという所定の性能が確実に発揮されない虞がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車両衝突時に後退するペダルブラケットを案内面によって確実に案内させて所定のペダルの回動性能を確実に得ることにある。
本発明のペダル支持構造は、ダッシュパネルの後方に配設される操作ペダルを、車幅方向に延びる支軸周りに揺動可能に支持する車両のペダル支持構造である。
上記ペダル支持構造は、前端部が上記ダッシュパネルに締結固定されると共に、該ダッシュパネルから後方側に延びかつ、その後端側の部分において上記操作ペダルの支軸を支持するペダルブラケットと、上記ペダルブラケットの後側に配置されて上記ダッシュパネルとは異なる車体側部材に対して固定されかつ、前端部が上記ペダルブラケットの後端部を車両衝突時に離脱可能に支持する支持部とされると共に、車両衝突時に後方に移動する上記ペダルブラケットを下側に案内する案内面が設けられた案内部材と、を備え、上記案内部材は、上記ペダルブラケットの後端部が上記支持部に対して車両後方以外の方向に相対変位することを規制する規制部を有する。
この構成によると、ダッシュパネルに対して前端部が固定されたペダルブラケットは、その後端部が案内部材を介して車体側部材に支持される。そして、操作ペダルは、このペダルブラケットの後端側の部分において車幅方向に延びる支持周りに揺動可能に支持される。
車両の衝突時、エンジンに押されてダッシュパネルが車両後方側へ後退すると、そのダッシュパネルに固定されているペダルブラケットが車両後方側へ後退する。このときに、上記ペダルブラケットは案内部材から離脱すると共に、案内部材に設けられた案内面によって下側に案内される。これにより、ペダルブラケットに支持された操作ペダルの上端が後方かつ下方に移動し、操作ペダルの下端(踏み面)は前方かつ下方に移動する。
そして、上記案内部材が規制部を有することによって、仮に、車両の衝突時にダッシュパネルからペダルブラケットに入力される衝突荷重の方向が、車両前後方向に対して傾いたとしても、ペダルブラケットの後端部が上記支持部に対して車両後方以外の方向に相対変位することが規制されるため、ペダルブラケットは支持部に対して車両後方にのみ相対移動する。その結果、案内部材から脱落したペダルブラケットは、案内面によって下側に案内されながら後退するようになり、所定のペダルの回動性能が確実に得られる。
ここで、上記支持部は、上記ペダルブラケットの後端部を、車両衝突時に後方に所定距離だけ移動した後に離脱させるように支持しており、上記案内面は、上記支持部の後側で、所定距離だけ移動した後のペダルブラケットを案内するように設けられている、としてもよい。
つまり、通常時は案内面とペダルブラケット(ペダルブラケットに支持された操作ペダルの支軸を含む)とが当接しておらず、車両衝突時にペダルブラケットが後方に移動した後に、案内面に対して当接するようにしてもよい。このように、ペダルブラケットが案内面によって下側に案内されるまでに、そのペダルブラケットが所定距離だけ後退するスライドしろを設けている場合、上記支持部においてペダルブラケットを確実に後退させることが、所定のペダルの回動性能が得る上で特に重要になる。上述したように、案内部材に規制部を設けることによって、ペダルブラケットを確実に後退させることが可能になるため、本発明はスライドしろを設けたペダル支持構造において特に効果的である。
上記ペダルブラケットは、上記操作ペダルを車幅方向に挟むように配設される2つの側壁部を有し、上記操作ペダルの支軸は、その両端部が上記2つの側壁部それぞれから車幅方向の両側外方に突出しており、上記規制部は、上記各側壁部の外側で上記支軸の各突出端部それぞれに係合する、としてもよい。
規制部が、ペダルブラケットの側壁部の外側で操作ペダルの両突出端部と係合することによって、ペダルブラケットと案内部材とが、ねじれ方向に相対変位することを効果的に規制可能になる。これは、オフセット衝突時等において特に有効である。
上記規制部は、それぞれ上記支軸の突出端部を周方向に囲むと共に後方側が開口した鉤形状を有する一対の規制片からなる、としてもよい。
規制片が支軸の突出端部を周方向に囲むことによって、ペダルブラケットと案内部材とが、ねじれ方向に相対変位することを効果的に規制可能になる上に、規制片の後方側が開口していることによって、ペダルブラケットが後方に相対移動することは何等規制されず、車両衝突時にはペダルブラケットがスムースに後退する。
上記規制部は、上記支持部よりも前側位置において上記操作ペダルの支軸に係合する、ことが好ましい。
例えばペダルブラケットが案内部材に対してねじれ方向に相対変位することを、上記規制部によって規制する場合、その規制部の真上に最も大きな力が加わることになる。そのため、規制部と支持部とが車両前後方向の同じ位置であるときには、支持部に大きな力が加わることになる。
これに対し、規制部と支持部とを車両前後方向のずらすことによって、上記支持部に大きな力が加わることが回避される。これにより、規制部によってペダルブラケットの後端部が支持部に対して車両後方以外の方向に相対変位することを規制することと、ペダルブラケットを案内部材から脱落させて後退させることと、がそれぞれ確実に実現する。
上記案内部材は、上記支持部の後側位置に設けられた脆弱部をさらに有する、としてもよい。
例えばペダルブラケットが案内部材に対して車両後方以外の方向に相対変位するような衝突荷重が入力された場合、その相対変位は上記規制部によって規制されるが、衝突荷重が比較的大きいときには、規制部による相対変位の規制が支持部の破損を招く虞もある。そこで、支持部の後側位置、換言すれば支持部とは異なる位置に脆弱部を設けることによって、比較的大きい衝突荷重が入力されたときには、上記脆弱部が破損することになり、上記支持部の破損は回避される。その結果、ペダルブラケットは、案内部材に対して確実に車両後方に相対変位する。
上記脆弱部は、上記支持部と案内面との間に設けられる、ことが好ましい。
こうすることで、支持部が破損することも、案内面が破損することも、共に回避される。その結果、ペダルブラケットは、案内部材に対して確実に車両後方に相対変位しかつ、案内面によって確実に下側に案内される。
上記脆弱部は、上記案内面に対して略直交する方向に延びる切り欠きからなる、としてもよい。
このことにより、案内面が変形したり、破損したりすることが効果的に回避される。
車両衝突時に上記ダッシュパネルから上記ペダルブラケットに入力される衝突エネルギの入力点は、上記操作ペダルの支軸に対して下方に位置し、上記支持部は、車幅方向に見て、上記入力点と上記操作ペダルの支軸とを結ぶ斜め直線よりも前方位置に配置されている、ことが好ましい。
車両衝突時には、上記入力点と上記操作ペダルの支軸とを結ぶ斜め直線に沿って、衝突荷重が伝達する。そこで、上記支持部をその斜め直線よりも前方位置に配置することによって、上記衝突荷重が直接支持部に入力されることがなく、支持部の破損等が回避される。その結果、ペダルブラケットは、案内部材に対して確実に車両後方に相対変位する。
以上説明したように、本発明のペダル支持構造によると、案内部材に設けた規制部によって、ペダルブラケットの後端部が上記支持部に対して車両後方以外の方向に相対変位することが規制されるため、ペダルブラケットを支持部に対して車両後方にのみ相対移動させて、上記ペダルブラケットを案内面によって下側に案内させながら後退させることができ、所定のペダルの回動性能を確実に得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は本発明の実施形態に係る車両のペダル支持構造の全体構成図を示している。同図において1は車両の一部を構成するダッシュパネルであり、このダッシュパネル1の車両前後方向の前方側(図中左側)にはエンジン21が収容されるエンジンルーム2が、また車両前後方向の後方側(図中右側)には車室3がそれぞれ形成されている。尚、以下において車両前後方向の前方(前側)を単に前方(前側)とも呼び、車両前後方向の後方(後側)を単に後方(後側)とも呼ぶ。
上記ダッシュパネル1後方の上方位置には、車幅方向に延びるインパネレインフォースメント81とこのインパネレインフォースメント81に固定されかつ、車幅方向に延びるインパネメンバ82とがそれぞれ配設されている。インパネレインフォースメント81及びインパネメンバ82は、車両の衝突時に、車室3内における乗員のスペースを確保するために、その剛性がダッシュパネル1に対して高くされ、それによって後退移動しない構造とされている。
そして、上記ダッシュパネル1の後方位置、換言すれば車室3内における前方の下部位置には、ドライバーによって踏込み操作されるブレーキペダル4が配設されている。このブレーキペダル4は、後述するペダルブラケット5によって、車幅方向に延びる支軸42周りに揺動可能に支持されている。
尚、符号91は、上記ブレーキペダル4に対して車幅方向にずれた位置において、前方かつ下方位置から後方かつ上方に向かって斜めに延びるステアリングシャフトであり、符号92は、このステアリングシャフト91の後端に取り付けられたステアリングホイールである。また、符号93は、上記インパネメンバ82に固定されてステアリングシャフト91を支持するステアリングサポートである。
上記ブレーキペダル4は、図1に示すように、上記ダッシュパネル1の後方位置で、上下方向に延びて配設されている。上記ブレーキペダル4の下端にはドライバーが足で踏み操作する踏み面41が設けられ、その上端には上記ブレーキペダル4を前後方向に揺動可能となるように支持するための支軸42が車幅方向に延びて設けられている。このブレーキペダル4において、上記踏み面41と支軸との略中間位置には、エンジンルーム2側でダッシュパネル1に固定されたマスタバック43から上記ダッシュパネルを貫通して車室側に突出するオペレーティングロッド44が連結されている。また、上記ブレーキペダル4の中間位置には、ブレーキペダル4を後方側に付勢するコイルバネ45が連結されている。
上記ペダルブラケット5は、図1〜4に示すように、前方側に位置する略板状のダッシュパネル固定部51と、このダッシュパネル固定部51から後方かつ上方に向かって延びる本体部52と、からなる。本体部52は、上記ブレーキペダル4を車幅方向に挟むように配設される2つの側壁部53,53と、この2つの側壁部53,53の後端近傍においてその上端同士を連結する連結部54とを含む。
このペダルブラケット5は、上記ダッシュパネル固定部51が上記ダッシュパネル1の後面に固定されることによって、上記ダッシュパネル1に締結固定され、さらに、上記連結部54が、後述する案内部材6に対して、2つの共締ボルト10によって固定されることによって、上記案内部材6を介して上記インパネレインフォースメント81に固定される。
上記連結部54には、図4に示すように、その前端縁から後方に向かって延びる2つの凹溝55,55が車幅方向に所定の間隔を空けて形成されている。各凹溝55は、その溝幅が上記共締ボルト10の頭部よりも狭くかつその軸部よりも広く設定されている。
また、上記各側壁部53には、その後端側の部分に上記ブレーキペダル4の支軸42が貫通して配置される貫通孔56が形成されている。ブレーキペダル4の支軸42は、上記各貫通孔56を貫通した状態で2つの側壁部53,53間を掛け渡すように配設され、これにより、上記ブレーキペダル4は、車幅方向に延びる支軸42周りに回動可能に支持される。このとき、上記支軸42の各端部は、図3に示すように、上記側壁部53から車幅方向の外方に突出する。
尚、ペダルブラケット5の後端部には、図2に示すように、ブレーキスイッチを取り付けるためのブレーキスイッチ取付用ブラケット57が取り付けられている(図1,3〜5では図示を省略する)。
上記ペダルブラケット5の後側には、図1〜3に示すように、案内部材6が配設されている。この案内部材6は、水平方向に拡がる上壁部61と、この上壁部61における車幅方向両側縁部それぞれから下方に拡がる側壁部62,62と、を含み、下側が開放された断面コ字形状に構成されている。
この案内部材6は、その前端部分が上記ペダルブラケット5の後端部分に対して上下方向に重なるように配設されており、その後端部分は、後述するように上記インパネレインフォースメント81に固定された車体側取付部材7に対して取り付けられている。これにより、上記案内部材6は、上記車体側取付部材を介して上記インパネレインフォースメント81に固定されることになる。
上記上壁部61の前端部分には、上記共締ボルト10が内挿される2つのボルト孔63,63が車幅方向に所定の間隔を空けて設けられている。この上壁部61は、後述するように、凹溝55が形成されたペダルブラケット5の連結部54の上側に位置して、車両衝突時にペダルブラケットを後方に移動して脱落するように支持する支持部64となっている。
上記各側壁部62の下端縁部は、その前側が上方に後側が下方になるように傾斜しており、上記各側壁部62は全体として、車幅方向に見て略三角形状を有する。そして、上記各側壁部62は、上記支持部64よりも後側において、その下端縁部が車幅方向の外方に折曲しており、その折曲部分の下面によって水平方向に対して所定の角度で傾いた案内面65が形成されている。この案内面65は、後述するように、車両衝突時に、後退する上記ブレーキペダル4の支軸42を下側に案内する。
また、上記各側壁部62には、その前端部から前方に突出するように、規制片66が設けられている。各規制片66は、上記ペダルブラケット5の側壁部53から車幅方向の外方に突出したブレーキペダル4の支軸42の各端部に対して係合するものであり、上記支軸42の突出端部を周方向に囲むと共に後方側が開口する鉤形状を有している。
そして、上記各側壁部62において、上記支持部64と案内面65との間には、その案内面65に対して直交する方向に延びる切り欠きが形成されており、この切り欠きによって脆弱部67が構成される。
上記案内部材6の後方位置には、図1に示すように、車体側取付部材7が配設されており、この車体側取付部材7は、上記インパネレインフォースメント81に対して固定されている。
この車体側取付部材7は、図1,4に示すように、略上下方向に延びる前壁と、この前壁部の車幅方向両側縁部から後方に延びる2つの側壁と、からなり、上記前壁は、その上下方向の中間に位置して、上記案内部材の後端部が取り付けられる取付部71と、この取付部71の下側に位置して、水平方向に対して所定の角度で傾斜した案内部72とを含む。この案内部72は、上記案内部材6の案内面65よりも、水平方向に対する傾き角が大きくなるように設けられている。
また、上記2つの側壁の内の一方の側壁(図4では紙面奥側に位置する側壁)は、上記インパネレインフォースメント81に固定される固定部73とされており、この固定部73は、その上端縁が、断面円形状のインパネレインフォースメント81の外周面に沿うように略1/4円弧状に切り欠かれている。
そして、上記ペダルブラケット5のダッシュパネル固定部51がダッシュパネル1に固定され、上記案内部材6が、車体側取付部材7を介してインパネレインフォースメント81に固定されることによって、上記ペダルブラケット5の連結部54が下側で、案内部材6の支持部64が上側となって上下方向に重ね合わされた状態となる。この状態で、上記各ボルト孔63,63及び各凹溝55,55内に共締ボルト10が挿入されて共締めされることによって、上記ペダルブラケット5の後端部が上記案内部材6に対して支持されることになる。
これにより、上記ペダルブラケット5に支持されたブレーキペダル4は、支軸42周りに揺動可能に支持されることになる。このときに、上記支軸42の端部は上記ペダルブラケット5の両側壁部53,53それぞれから、車幅方向の両側外方に突出しており、この支軸42の各突出端部に対して、鉤形状の規制片66が係合することになる。
この支持構造においては、衝突時の所定値以上の荷重によって上記ペダルブラケット5が車両後方側に後退したときには、上記各共締ボルト10が上記凹溝55内を相対的に前方に移動してこの凹溝55から外れることによって、上記ペダルブラケット5は、上記案内部材6から離脱するようになっている。
次に、上記のペダル支持構造において、車両の前突時における動作について、図5を参照しながら説明する。
つまり、車両衝突時に、所定値以上の荷重がダッシュパネル1に作用すると、ダッシュパネル1が大きく後退する。
ここで、インパネレインフォースメント81はダッシュパネル1に対してその剛性が高くほとんど後退しないため、インパネレインフォースメント81に対して間接的に固定された案内部材6はほとんど後退しない。一方、ダッシュパネル1に固定されたペダルブラケット5は、そのダッシュパネル1の後退に伴い大きく後退する。これにより、通常時には、規制片66に係合した状態にあった支軸42は、その規制片66の開口を通って後方に相対的に移動する(同図のP1,P2参照)。
このときに、例えばオフセット衝突等により、車両の衝突時にダッシュパネルからペダルブラケットに入力される衝突荷重の方向が車両前後方向に対して傾いたとしても、ブレーキペダル4の支軸42が、案内部材6の規制片66と係合していることによって、ペダルブラケット5の後端部が案内部材6の支持部64に対して車両後方以外の方向に相対変位することが規制される。そのため、上記ペダルブラケット5は支持部64に対して確実に車両後方に相対移動する。
上記ペダルブラケット5の後退により、上述したように、各共締ボルト10が各凹溝55から外れ、それによって、上記ペダルブラケット5は上記案内部材6に対して脱落可能となる。また、ペダルブラケット5の後退により、ブレーキペダル4の支軸42が、案内部材6の支持部64の後側に配設された案内面65に当接することになる。
上記ペダルブラケット5が後退するに伴い、上記支軸42は案内面65に沿って下側に案内され(同図のP3,P4)、それによってブレーキペダル4は、図5において時計回りに回動する。そうして、ブレーキペダル4の踏み面41は、前方に移動する。
上記ペダルブラケット5がさらに後退することによって、そのペダルブラケット5の後端は上記車体側取付部材7の案内部72に当接するようになり、ペダルブラケット5は、傾斜した案内部72によって下側に案内される(同図のP5,P6参照)。上記案内部72は、上記案内面65よりも水平方向に対する傾斜角が大きいため、上記ペダルブラケット5の回動量がさらに増大し、ブレーキペダル4の踏み面41は、さらに前方に移動する。
このように、上記のペダル支持構造は、案内部材6に設けた規制片66によって、ペダルブラケット5の後端部が案内部材6の支持部64に対してねじり方向等に、相対変位することが規制され、ペダルブラケット5を確実に後退させて、ブレーキペダル4の支軸42を案内面65に確実に当接させることができる。その結果、ブレーキペダル4を確実に回動させることができる。
特に、上記のペダル支持構造は、通常時は案内面65と支軸42とが当接しておらず、車両衝突時にペダルブラケットが後方に移動した後に、支軸42が案内面65に対して当接する構造であり、ペダルブラケット5の後端部が案内部材6の支持部64に対してねじり方向等に相対変位し易い構造である。このため、上記規制片66によって、ペダルブラケット5の後端部が上記支持部64に対して車両後方以外の方向に相対変位することを規制することが特に有効である。
また、上記規制片66は、ペダルブラケット5の側壁部53の外側でブレーキペダル4の両突出端部と係合するため、ペダルブラケット5と案内部材6とが、ねじれ方向に相対変位することを効果的に規制可能になる。その結果、オフセット衝突時等においても、ブレーキペダル4を確実に回動させる上で有利になる。
さらに、上記規制片66が支軸42の突出端部を周方向に囲むことによって、ペダルブラケット5と案内部材6とが、ねじれ方向に相対変位することを効果的に規制可能になる上に、規制片66の後方側が開口していることによって、ペダルブラケット5が後方に移動することは何等規制されず、車両衝突時にはペダルブラケット5をスムースに後退させることができる。
加えて、上記規制片66は、支持部64よりも前側位置において上記支軸42に係合するため、上記規制部66によって、ペダルブラケット5が案内部材6に対してねじれ方向に相対変位することを規制する場合においても、上記支持部64に大きな力が加わることが回避される。
また、ペダルブラケット5のダッシュパネル固定部51はブレーキペダル4の支軸42よりも下方に位置しており、車両衝突時に上記ダッシュパネル1から上記ペダルブラケット5に入力される衝突エネルギは、上記ペダルブラケット5の本体部52を、図2に一点鎖線で示す直線に沿って伝達するが、上記支持部64は、この直線よりも前方位置に配置されるため、その衝突荷重が支持部64に直接入力されることがなく、支持部64の破損等を回避することができる。
また、上記支持部64と案内面65との間に脆弱部67を設けることによって、ペダルブラケット5が案内部材6に対して車両後方以外の方向に相対変位するような、比較的大きな衝突荷重が入力された場合には、上記脆弱部67が破損することになり、上記支持部64及び案内面65が破損することは回避される。その結果、ペダルブラケット5を、案内部材6に対して車両後方に確実に相対変位させることができる。
さらに、上記脆弱部67を、案内面65に対して直交する方向に延びる切り欠きとすることによって、案内面65が変形したり、破損したりすることを効果的に回避することができる。
尚、本実施形態では、本発明のペダル支持構造をブレーキペダル4に適用する例を示したが、クラッチペダルに適用することも可能である。
また、本実施形態では、案内部材6及び車体側取付部材7が固定される車体側部材としてインパネレインフォースメント81を示したが、操作ペダルに近接して配置される車体側部材であれば、インパネレインフォースメント81に限らない。さらに、車体側取付部材7の案内部72は省略してもよい。
さらに、上記ペダル支持構造は、支軸42が案内面65によって案内される構成であったが、ペダルブラケット5が案内面65によって案内される構成としてもよい。
また、本実施形態のペダル支持構造は、通常時にブレーキペダル4の支軸42と案内面65とが当接しない構造、いわゆるペダルブラケット5の移動しろを設けた構造であるが、本発明は、支軸42又はペダルブラケット5と、案内面65とが通常時において当接する構成に適用することも可能である。
以上説明したように、本発明は、案内部材に設けた規制片によってペダルブラケットを案内部材に対して後方に確実に相対変位させ、それによって車両衝突時に操作ペダルを確実に回動するようにしたから、ブレーキペダル又はクラッチペダル等の車両における操作ペダルを支持する構造として有用である。
ペダル支持構造の全体構成図である。 ペダル支持部分を拡大して示す側面図である。 ペダル支持部分を拡大して示す斜視図である。 ペダル支持構造の分解斜視図である。 衝突時におけるペダルブラケットの変位の様子を示す説明図である。
符号の説明
1 ダッシュパネル
4 ブレーキペダル(操作ペダル)
42 支軸
5 ペダルブラケット
53 側壁部
6 案内部材
64 支持部
65 案内面
67 脆弱部(切り欠き)
66 規制片(規制部)
81 インパネレインフォースメント(車体側部材)

Claims (9)

  1. ダッシュパネルの後方に配設される操作ペダルを、車幅方向に延びる支軸周りに揺動可能に支持する車両のペダル支持構造であって、
    前端部が上記ダッシュパネルに締結固定されると共に、該ダッシュパネルから後方側に延びかつ、その後端側の部分において上記操作ペダルの支軸を支持するペダルブラケットと、
    上記ペダルブラケットの後側に配置されて上記ダッシュパネルとは異なる車体側部材に対して固定されかつ、前端部が上記ペダルブラケットの後端部を車両衝突時に離脱可能に支持する支持部とされると共に、車両衝突時に後方に移動する上記ペダルブラケットを下側に案内する案内面が設けられた案内部材と、を備え、
    上記案内部材は、上記ペダルブラケットの後端部が上記支持部に対して車両後方以外の方向に相対変位することを規制する規制部を有するペダル支持構造。
  2. 請求項1に記載のペダル支持構造において、
    上記支持部は、上記ペダルブラケットの後端部を、車両衝突時に後方に所定距離だけ移動した後に離脱させるように支持しており、
    上記案内面は、上記支持部の後側で、所定距離だけ移動した後のペダルブラケットを案内するように設けられているペダル支持構造。
  3. 請求項1又は2に記載のペダル支持構造において、
    上記ペダルブラケットは、上記操作ペダルを車幅方向に挟むように配設される2つの側壁部を有し、
    上記操作ペダルの支軸は、その両端部が上記2つの側壁部それぞれから車幅方向の両側外方に突出しており、
    上記規制部は、上記各側壁部の外側で上記支軸の各突出端部それぞれに係合するペダル支持構造。
  4. 請求項3に記載のペダル支持構造において、
    上記規制部は、それぞれ上記支軸の突出端部を周方向に囲むと共に後方側が開口した鉤形状を有する一対の規制片からなるペダル支持構造。
  5. 請求項3又は4に記載のペダル支持構造において、
    上記規制部は、上記支持部よりも前側位置において上記操作ペダルの支軸に係合するペダル支持構造。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載のペダル支持構造において、
    上記案内部材は、上記支持部の後側位置に設けられた脆弱部をさらに有するペダル支持構造。
  7. 請求項6に記載のペダル支持構造において、
    上記脆弱部は、上記支持部と案内面との間に設けられるペダル支持構造。
  8. 請求項6又は7に記載のペダル支持構造において、
    上記脆弱部は、上記案内面に対して略直交する方向に延びる切り欠きからなるペダル支持構造。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載のペダル支持構造において、
    車両衝突時に上記ダッシュパネルから上記ペダルブラケットに入力される衝突エネルギの入力点は、上記操作ペダルの支軸に対して下方に位置し、
    上記支持部は、車幅方向に見て、上記入力点と上記操作ペダルの支軸とを結ぶ斜め直線よりも前方位置に配置されているペダル支持構造。
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