JPH09286256A - ペダル落下機構 - Google Patents
ペダル落下機構Info
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- JPH09286256A JPH09286256A JP2776397A JP2776397A JPH09286256A JP H09286256 A JPH09286256 A JP H09286256A JP 2776397 A JP2776397 A JP 2776397A JP 2776397 A JP2776397 A JP 2776397A JP H09286256 A JPH09286256 A JP H09286256A
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- pedal
- dropping mechanism
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- vehicle
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- Auxiliary Drives, Propulsion Controls, And Safety Devices (AREA)
Abstract
ングホイールを運転者側に後退させることなくペダルを
落下させるペダル落下機構の提供。 【解決手段】 切欠溝13を備えたブラケット10はリ
インホースメントに連結されることなくダッシュボード
2に取り付けられている。ペダル25はボス部が1対の
ブラケット10の間にてボルト20により回動自在に支
持されている。ブラケット10より高剛性のペダル落下
用レバー30はレバー支持軸35に支持され、前端部3
1がダッシュボード2と当接し、後端部の上片32aと
下片32bの間にペダル25のボス部やボルト20が配
置されている。走行中の車両がクラッシュすると、剛性
の違いからブラケット10はペダル落下用レバー30に
対して相対的に車両前向きに移動するため、ペダル落下
用レバー30は図中時計周りに回ってペダル25のボス
部やボルト20を切欠溝13に沿って落下させる。
Description
両がクラッシュした時にペダルが脛や膝を傷つけること
のないようにペダルを落下させるペダル落下機構に関す
る。
た時にペダルが脛や膝を傷つけることのないようにすべ
く、ペダル落下機構が開発されている。例えば、図6に
示すペダル落下機構では、運転席の前方から衝撃が加わ
ると、ペダル回動軸120を挟む一対のプレート11
0、110が膨らむように撓み、ペダル125を落下さ
せる機構が知られている。
ペダル落下機構では、ペダル回動軸120を支持する一
対のプレート110、110がダッシュボード2とリイ
ンホースメント4の間に設けられているため、クラッシ
ュ時にダッシュボード2が車両後向きの力を受けた場
合、この力は一対のプレート110、110を介してリ
インホースメント4に伝達される。このとき、リインホ
ースメント4は剛性が高いこと、リインホースメント4
にはステアリングコラム6が取り付けられていることか
ら、ステアリングホイール8が車両後向きの力を受けて
運転者側に後退するおそれがある。
ル8に装備されたエアバッグが膨らむため、これにより
運転者の安全性は十分確保される。しかし、より安全性
を追求するならば、できる限りステアリングホイール8
が運転者側に後退しないことが望ましい。
り、走行中の車両がクラッシュした時にステアリングホ
イールを運転者側に後退させることなくペダルを落下さ
せるペダル落下機構を提供することを目的とする。
を解決するため、請求項1記載の発明はペダル落下機構
であって、リインホースメントに連結されることなく車
両の運転席前面板に取り付けられたブラケットと、前記
ブラケットにて略下向きに延びるように形成された切欠
溝と、前記切欠溝の所定位置に配置され、ペダルを回動
自在に支持するペダル回動軸と、走行中の車両がクラッ
シュして前記運転席前面板が車両後向きの力を受けた時
には前記ペダル回動軸を前記切欠溝に沿って落下させる
作動部材とを備えたことを特徴とする。
がクラッシュすると、運転席前面板(例えばダッシュボ
ード等)が車両後向きの力を受ける。すると、作動部材
は、ペダル回動軸をブラケットに設けた切欠溝に沿って
落下させるように作用する。このため、車両がクラッシ
ュした時にペダルが運転者の脛や膝を傷つけることがな
い。また、ブラケットは、運転席前面板に取り付けられ
ており、ステアリングホイールを支持するリインホース
メントには連結されていない。このため、運転席前面板
が車両後向きの力を受けたとしても、リインホースメン
トにはその力が伝達されず、ステアリングホイールが運
転者側へ後退することはない。
車両がクラッシュした時にステアリングホイールを運転
者側へ後退させることなくペダルを落下させるため、運
転者の安全性は十分に確保されるという効果が得られ
る。請求項2記載の発明は、請求項1記載のペダル落下
機構あって、前記作動部材は、前記ブラケットよりも高
剛性であることを特徴とする。
がクラッシュして運転席前面板が車両後向きの力を受け
た場合、作動部材はブラケットよりも剛性が高いため、
ブラケットは変形を受け易いのに対して作動部材はあま
り変形しない。このため、ブラケットが変形して作動部
材と運転席前面板との距離が接近し、作動部材は運転席
前面板に押されてペダル回動軸をブラケットに設けた切
欠溝に沿って落下させるように作用する。
の効果に加えて、クラッシュ時に作動部材は変形しにく
いため、車両クラッシュ時にペダルをより確実に落下さ
せることができるという効果が得られる。請求項3記載
の発明は、請求項1又は2記載のペダル落下機構であっ
て、前記ブラケットのうち前記運転席前面板と前記作動
部材の取付位置との間は、走行中の車両がクラッシュし
たときに前後方向に縮むように形成されていることを特
徴とする。
がクラッシュして運転席前面板が車両後向きの力を受け
ると、ブラケットのうち運転席前面板と作動部材の取付
位置(例えば支持軸)との間で前後方向に縮むため、作
動部材と運転席前面板との距離が容易に接近し、作動部
材は運転席前面板に押されてペダル回動軸をブラケット
に設けた切欠溝に沿って落下させるように作用する。
又は2の効果に加えて、ブラケットのうち運転席前面板
と作動部材取付位置との間がクラッシャブルのため、車
両クラッシュ時にペダルをより確実に落下させることが
できるという効果が得られる。
ずれかに記載のペダル落下機構であって、前記作動部材
は、略中央が前記ペダル回動軸と略平行の支持軸に支持
され、走行中の車両がクラッシュして前記運転席前面板
が車両後向きの力を受けた時には、前端部が前記運転席
前面板に押されて上向きに回転しそれに伴い後端部が下
向きに回転して前記ペダル回動軸を前記切欠溝に沿って
落下させることを特徴とする。
がクラッシュすると、運転席前面板が車両後向きの力を
受ける。すると、作動部材は、前端部(即ち車両の前方
側の端部)が運転席前面板に押されて支持軸周りに上向
きに回転する。それに伴い、作動部材の後端部(即ち車
両の後方側の端部)は、支持軸周りに下向きに回転して
ペダル回動軸を下向きに押圧する。この結果、ペダル回
動軸は切欠溝に沿って落下する。
〜3の効果に加え、以下の効果も得られる。即ち、走行
中の車両がクラッシュしたときに作動部材の後端部がペ
ダル回動軸に付与する力は下向きの回転力であり、これ
はペダル回動軸の落下方向と略一致しているため、スム
ーズにペダル回動軸を落下させることができる。
ダル落下機構であって、前記作動部材は、前記ペダル回
動軸を挟み込む上片及び下片が前記後端部に形成され、
通常の時には、前記下片が前記ペダル回動軸を支持し、
走行中の車両がクラッシュして前記運転席前面板が車両
後向きの力を受けた時には、前記上片が前記ペダル回動
軸を前記切欠溝に沿って落下させることを特徴とする。
常の走行時や停車時など)には、作動部材の後端部の下
片がペダル回動軸を支持する。つまり、下片は通常の時
にはペダル回動軸が落下することを防止する。このと
き、例えば作動部材に付勢部材(例えばトーションスプ
リング)を設け、この付勢部材は作動部材の後端部の下
片がペダル回動軸を押し上げる方向に付勢するように構
成してもよい。この場合、通常時におけるペダル回動軸
の落下をより確実に防止することができる。
運転席前面板が車両後向きの力を受ける。このとき、作
動部材は、前端部が運転席前面板に押されるようにして
支持軸周りに上向きに回転し、それに伴い作動部材の後
端部のうち上片は支持軸周りに下向きに回転してペダル
回動軸を押圧する。この結果、ペダル回動軸は切欠溝に
沿って落下する。
の効果に加え、通常時におけるペダル回動軸の落下を防
止できるという効果が得られる。請求項6記載の発明
は、請求項1〜5のいずれかに記載のペダル落下機構で
あって、前記切欠溝は、走行中の車両がクラッシュした
ときその形状を略そのまま保持するように形成されてい
ることを特徴とする。
がクラッシュして運転席前面板が車両後向きの力を受け
たとき、ブラケットが変形したとしても切欠溝の形状は
略そのまま保持され、この切欠溝に沿ってペダル回動軸
は落下する。かかるペダル落下機構によれば、請求項1
〜5の効果に加えて、ペダル回動軸が落下する際に切欠
溝の形状は略そのまま保持されているため、ペダル回動
軸は切欠溝に沿ってスムーズに移動することができると
いう効果が得られる。
ダル落下機構であって、前記切欠溝をまたぐように形成
された補強部材を備え、前記切欠溝は、この補強部材に
よって、走行中の車両がクラッシュしたときその形状を
略そのまま保持することを特徴とする。かかるペダル落
下機構によれば、簡単な構造により請求項6記載の効果
が得られる。
ダル落下機構であって、前記補強部材は、前記ブラケッ
トとは別体であって該ブラケットよりも厚く形成されて
いることを特徴とする。かかるペダル落下機構によれ
ば、別体の補強部材のみ板厚を厚くすればよいため、任
意の強度の補強部材を作成することができ、設計の自由
度が増すという効果が得られる。
して運転席前面板が車両後向きの力を受けたときブラケ
ットが変形した場合であっても、作動部材の作用により
ペダル回動軸が切欠溝に沿ってスムーズに落下するよう
に形成されていることが好ましいが、これを達成するに
は請求項6〜8の構成を採用する以外に、例えば、下方
に向かって溝の幅が広がるように形成してもよい。
図面に基づいて説明する。 [第1実施例]図1は第1実施例のペダル落下機構の側
面図、図2は図1のA−A断面図、図3は第1実施例の
ペダル落下機構の動作説明図である。
ット10、10、ペダル回動軸としてのペダル25のボ
ス部25a及び作動部材としてのペダル落下用レバー3
0とから構成されている。1対のブラケット10、10
は、互いに向い合わせにしてダッシュボード2に取り付
けられており、リインホースメント(図示せず)とは連
結されていない。この1対のブラケット10、10の後
端部(図1にて右側の端部)同士は、架橋部材16によ
り架橋されている。各ブラケット10は、ダッシュボー
ド2に固着するためのフランジ部11と、ダッシュボー
ド2に対して略直交する方向に延出した本体部12とか
ら成る。本体部12は、下方向に延びる切欠溝13を備
えている。この切欠溝13は下端が開放されている。ま
た、本体部12には、この切欠溝13の後方側にてペダ
ル落下用レバー30のレバー支持軸35が挿通・締結さ
れている。さらに、本体部12には穴14が設けられて
いる。この穴14は、ダッシュボード2の近傍から切欠
溝13の近傍にかけて略平行四辺形状に設けられてい
る。
0、10の間にはペダル25を回動自在に支持するボス
部25aが配置されている。このボス部25aには両開
口端から一対のブッシュ26、26が挿入されている。
また、この一対のブッシュ26、26にはカラー27が
挿入されている。そして、ボルト20は、一方の切欠溝
13からカラー27を経て他方の切欠溝13に挿通され
てナット21で締結されている。このボルト20は、1
対のブラケット10、10の切欠溝13、13の上端位
置に配置され、ペダル25のボス部25aを回動自在に
支持している。
レバー支持軸35に支持されている。このレバー支持軸
35は、ボルト20と略平行となるように1対のブラケ
ット10、10の本体部12、12に架設された状態で
締結されている。ペダル落下用レバー30の前端部31
(図1にて左側の端部)は、レバー支持軸35よりも上
方側にてダッシュボード2と当接し、且つ、ダッシュボ
ード2との当接面がアール形状に形成されている。一
方、ペダル落下用レバー30の後端部(図1にて右側の
端部)は、上片32aと下片32bを備えている。この
上片32aと下片32bの間には、ペダル25のボス部
25aやボルト20等が配置されている。上片32aは
ペダル25のボス部25aよりも上方に離間して配置さ
れ、下片32bはペダル25のボス部25aに当接して
下方から支持している。
部材16は、例えば板厚を厚くしたり高剛性の材質を用
いたりすることにより、ブラケット10に比して剛性が
高くなるように設計されている。次に、本実施例のペダ
ル落下機構1の動作について図3に基づいて説明する。
5はボス部25aがボルト20に回動自在に支持されて
いるため、運転者は何の支障もなく通常のペダル操作を
行える。また、図3にて実線で示すように、ペダル落下
用レバー30の後端部の下片32bは、ペダル25のボ
ス部25aを支持しているため、ペダル25が落下する
ことを防止している。尚、ペダル落下用レバー30にト
ーションスプリングを設け、このトーションスプリング
により下片32bがペダル25のボス部25aを押し上
げるように付勢させてもよい。この場合、通常時におけ
るペダル25の落下をより確実に防止することができ
る。
シュボード2が車両後向き(図3にて右方向)の力を受
けた時には、ペダル落下用レバー30や架橋部材16は
1対のブラケット10、10よりも剛性が高いため、ブ
ラケット10、10は変形を受け易いのに対してペダル
落下用レバー30や架橋部材16はあまり変形しない。
ここで各ブラケット10が変形する際には略平行四辺形
状の穴14が前後方向に潰れるように又は上下方向に潰
れるように変形する。このため、ブラケット10、10
は車両前向き(図3にて左方向)に移動する。つまり、
ダッシュボード2とペダル落下用レバー30との距離が
接近する。
部31がダッシュボード2に押されるようにしてレバー
支持軸35周りに上向きに回転する。このとき前端部3
1はダッシュボード2に曲面で当接しているため、容易
に上向きに回転する。それに伴い、ペダル落下用レバー
30の後端部のうち上片32aは、レバー支持軸35周
りに下向きに回転してペダル25のボス部25aに当接
する(図3の1点鎖線参照)。その後、ペダル落下用レ
バー30の前端部31が更に上向きに回転するに伴い、
上片32aは下向きに回転してペダル25のボス部25
aを下向きに押圧する(図3の2点鎖線参照)。する
と、ペダル25のボス部25aはボルト20共々、切欠
溝13、13に沿って落下する。即ち、走行中の車両が
クラッシュした場合にはペダル25は下向きに落下して
脱落するので、ペダル25が運転者の脛や膝を傷つける
ことがない。
シュボード2に取り付けられておりステアリングホイー
ルを支持するリインホースメント(図6参照)には連結
されていないため、走行中の車両がクラッシュしてダッ
シュボード2が車両後向きの力を受けたとしても、リイ
ンホースメントにはその力が伝達されず、ステアリング
ホイールが運転者側へ後退することはない。
構1によれば、走行中の車両がクラッシュした時にステ
アリングホイールを運転者側へ後退させることなくペダ
ル25を落下させるため、運転者の安全性は十分に確保
されるという効果が得られる。
にペダル落下用レバー30の後端部の上片32aがペダ
ル25のボス部25aに付与する力は下向きの回転力で
あり、これはペダル25のボス部25aの落下方向と略
一致しているため、スムーズに落下させることができ
る。
の後端部の下片32bがペダル25のボス部25aを支
持しているため、通常時におけるペダル25の落下を防
止できる。更に又、図1に示すようにペダル落下用レバ
ー30の前端部31はダッシュボード2に曲面即ちR形
状で当接しているため、ダッシュボード2からの荷重の
向きが例えば上向き後方や下向き後方であっても、ペダ
ル落下用レバー30の前端部31は容易に上向きに回転
する。
0を一つだけ用いたが、図4に示すように、2つ用いて
もよい。この場合、通常の時には、より確実にペダル2
5の落下を防止でき、走行中の車両がクラッシュした時
には、より確実にペダル25を落下させることができ
る。また、上記第1実施例の切欠溝13は下端が開放さ
れているが、下端が閉じていても上記と同様の効果が得
られる。これと同様の構成は後述の第3実施例に採用し
てもよい。
落下機構の動作説明図である。第2実施例は、第1実施
例のペダル落下用レバー30に代えて、作動部材として
ペダル落下用エッジ40を用いた以外は、第1実施例と
同様であるため、同じ構成要素については同じ符号を付
し、その説明を省略する。
ド2に立設されている。ペダル落下用エッジ40のエッ
ジ面41は、上から下にかけて車両の前方に向かって傾
斜するように形成されている。このペダル落下用エッジ
40は、エッジ面41の上方位置にてペダルのボス部2
5aと当接している。
ついて説明する。走行中の車両がクラッシュしてダッシ
ュボード2が車両後向きの力を受けた時には、ペダル落
下用エッジ40や架橋部材16は1対のブラケット1
0、10よりも剛性が高いため、ブラケット10、10
は変形を受け易いのに対してペダル落下用エッジ40や
架橋部材16はあまり変形しない。ここで各ブラケット
10が変形する際には略平行四辺形状の穴14が前後方
向に潰れるように又は上下方向に潰れるように変形す
る。このため、ブラケット10、10は車両前向き(図
5にて左方向)に移動する。すると、ペダル落下用エッ
ジ40は、エッジ面41の傾斜に沿ってペダルのボス部
25aを下向きに押圧するため(図5の1点鎖線及び2
点鎖線参照)、ペダルのボス部25aはボルト20共
々、切欠溝13、13に沿って落下する。即ち、走行中
の車両がクラッシュした場合にはペダルは下向きに落下
して脱落するので、ペダルが運転者の脛や膝を傷つける
ことがない。また、走行中の車両がクラッシュしてダッ
シュボード2が車両後向きの力を受けたとしても、リイ
ンホースメントにはその力が伝達されず、ステアリング
ホイールが運転者側へ後退することはない点は第1実施
例と同様である。
ば、走行中の車両がクラッシュした時にステアリングホ
イールを運転者側へ後退させることなくペダルを落下さ
せるため、運転者の安全性は十分に確保されるという効
果が得られる。 [第3実施例]図6は第3実施例のペダル落下機構の動
作説明図、図7は図6のB−B断面図である。尚、図7
は、便宜上、ペダル落下用レバー30やペダル25を省
略して図示した。
ット60、60を除いては、第1実施例と同様の構成で
あるため、第1実施例と同じ構成要素については同じ符
号を付し、その説明を省略する。1対のブラケット6
0、60は、互いに向い合わせにしてダッシュボード2
に取り付けられており、リインホースメント(図示せ
ず)とは連結されていない。各ブラケット60は、斜め
下方向に延びて下端が開放された切欠溝63を備えてい
る。この切欠溝63のうち上方部分は、ボルト20の足
部分の径と略一致するように幅狭に形成された幅狭部6
3aであり、下方部分はペダル25のボス部25aの径
と略一致するように幅広に形成された幅広部63bであ
る。また、各ブラケット60には、ダッシュボード2の
近傍からペダル落下用レバー30を支持するレバー支持
軸35の下方にかけて略四角形状の穴64が設けられて
いる。
ぐように補強部材65が溶接されている。この補強部材
65は、ブラケット60よりも板厚が厚く形成されてお
り、クラッシュ時に切欠溝63の形状をそのまま保持す
る役割を果たすものである。また、この補強部材65
は、クラッシュ時にボルト20の頭部やナット21が干
渉することのないよう、外方向に膨らむ形状に形成され
ている。
1実施例と同様である。また、本実施例では第1実施例
の効果に加えて以下の効果が得られる。すなわち、車両
のクラッシュ時に切欠溝65の形状は補強部材65の存
在により略そのまま保持されるため、ペダル25のボス
部25aは切欠溝65に沿ってスムーズに落下する。ま
た、切欠溝65の下方部分は幅広部65aが形成されて
いるため、ペダル25のボス部25aは一層スムーズに
落下する。
記各実施例に何ら限定されるものではなく、本発明の技
術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ることはいう
までもない。例えば、上記第1〜第3実施例において、
図8に示すように、ブッシュ26、26とブラケット1
0、10との間に、プレートワッシャ28を設けてもよ
い。このプレートワッシャ28がない場合、すなわちブ
ッシュ26とブラケット10とが直接接触している場合
には、ブッシュ26のうち切欠溝13に面していない箇
所はブラケット10とボルト20、ナット21とに挟ま
れて締付力がかかるのに対して、切欠溝13に面してい
る箇所は締付力がかからないため、ブッシュ26が変形
するおそれがある。このような場合、クラッシュ時にペ
ダル25のボス部25aが切欠溝13に沿って落下する
際、ブッシュ26が切欠溝13に引っかかってスムーズ
に落下しないおそれがある。この点に鑑み、プレートワ
ッシャ28を設けたのである。プレートワッシャ28が
存在すれば、ブッシュ26の全面に対して略一様の力が
及ぶため、ブッシュ26が変形するおそれがなく、クラ
ッシュ時にペダル25のボス部25aはスムーズに落下
する。なお、ペダル25のボス部25aをよりスムーズ
に落下させるために、図8ではナット21とブラケット
10との間やボルト20の頭部とブラケット10との間
にもプレートワッシャ28を設けてある。
6に示すように、ペダル落下用レバー30のテール部の
長さは、搭載性を考慮して短くしたが(実線で表示)、
小さな力でペダル落下用レバー30を作動させるには長
くした方(点線で表示)が有利である。このテール部の
長さは、ペダル落下機構50を取り付ける車両に応じて
ケース・バイ・ケースで設計すればよい。
材65はブラケット60と別体として設けたが、ブラケ
ット60と一体成形により形成してもよい。但し、上記
第3実施例のように補強部材65を別体とした場合に
は、クラッシュ時の切欠溝63の形状を保持できるよう
に補強部材65の板厚を適宜調整すればよいため、設計
の自由度が増すという効果が得られる。
る。
ある。
ある。
ある。
面図である。
0・・・ブラケット、11・・・フランジ部、12・・
・本体部、13・・・切欠溝、16・・・架橋部材、2
0・・・ボルト、25・・・ペダル、25a・・・ボス
部、30・・・ペダル落下用レバー、31・・・前端
部、32a・・・上片、32b・・・下片、35・・・
レバー支持軸、65・・・補強部材。
Claims (8)
- 【請求項1】 リインホースメントに連結されることな
く車両の運転席前面板に取り付けられたブラケットと、 前記ブラケットにて略下向きに延びるように形成された
切欠溝と、 前記切欠溝の所定位置に配置され、ペダルを回動自在に
支持するペダル回動軸と、 走行中の車両がクラッシュして前記運転席前面板が車両
後向きの力を受けた時には前記ペダル回動軸を前記切欠
溝に沿って落下させる作動部材とを備えたことを特徴と
するペダル落下機構。 - 【請求項2】 請求項1記載のペダル落下機構であっ
て、 前記作動部材は、前記ブラケットよりも高剛性であるこ
とを特徴とするペダル落下機構。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載のペダル落下機構で
あって、 前記ブラケットのうち前記運転席前面板と前記作動部材
の取付位置との間は、走行中の車両がクラッシュしたと
きに前後方向に縮むように形成されていることを特徴と
するペダル落下機構。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のペダル
落下機構であって、 前記作動部材は、 略中央が前記ペダル回動軸と略平行の支持軸に回転可能
に支持され、走行中の車両がクラッシュして前記運転席
前面板が車両後向きの力を受けた時には、前端部が前記
運転席前面板に押されて上向きに回転しそれに伴い後端
部が下向きに回転して前記ペダル回動軸を前記切欠溝に
沿って落下させることを特徴とするペダル落下機構。 - 【請求項5】 請求項4記載のペダル落下機構であっ
て、 前記作動部材は、 前記ペダル回動軸を挟み込む上片及び下片が前記後端部
に形成され、通常の時には、前記下片が前記ペダル回動
軸を支持し、走行中の車両がクラッシュして前記運転席
前面板が車両後向きの力を受けた時には、前記上片が前
記ペダル回動軸を前記切欠溝に沿って落下させることを
特徴とするペダル落下機構。 - 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載のペダル
落下機構であって、 前記切欠溝は、走行中の車両がクラッシュしたときその
形状を略そのまま保持するように形成されていることを
特徴とするペダル落下機構。 - 【請求項7】 請求項6記載のペダル落下機構であっ
て、 前記切欠溝をまたぐように形成された補強部材を備え、 前記切欠溝は、この補強部材によって、走行中の車両が
クラッシュしたときその形状を略そのまま保持すること
を特徴とするペダル落下機構。 - 【請求項8】 請求項7記載のペダル落下機構であっ
て、 前記補強部材は、前記ブラケットとは別体であって該ブ
ラケットよりも厚く形成されていることを特徴とするペ
ダル落下機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2776397A JP3165385B2 (ja) | 1996-02-22 | 1997-02-12 | ペダル落下機構 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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