JP4137475B2 - 車両用ブレーキペダルユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本願発明は、車両用ブレーキペダルユニットに関し、さらに詳しくは、衝突時におけるペダルアームの後退防止構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両に備えられるブレーキペダルユニットにおいては、ペダルアームを支持する支持ブラケットを一体構造とし、且つこの支持ブラケットを、車室前部に位置するダッシュパネルのロア側(即ち、ダッシュロアパネル)とアッパー側(即ち、ダッシュアッパーパネル)の両者に跨がって固定するようになっている。また、このペダルアームには、ダッシュロアパネルの前面側に固定されたマスターバックから該ダッシュロアパネルを貫通して車室側に延びる作動杆の一端が連結されている。そして、上記ペダルアームが乗員の踏込操作によって揺動変位する場合、このペダルアームの変位が上記作動杆を介して上記マスターバック側に伝達され、所要の制動作用がなされるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、車両の衝突時、特に、正面衝突のように車体前部から後方へ向けて衝突荷重が入力される正突時には、この衝突荷重を受けてダッシュパネル、特に車室前部の下側に位置するダッシュロアパネルが後退変形するが、このダッシュロアパネルにはブレーキペダルユニットが固定されていることから、該ブレーキペダルユニットもこれ全体がダッシュロアパネルと共に後退変位することになる。また、上記ダッシュロアパネルにはマスターバックが固定され、このマスターバックから後方へ延出する作動杆がペダルアームに連結されているが、この作動杆は上記マスターバックの反力によってその延出状態を維持したまま(即ち、ダッシュロアパネルとの相対位置を維持したまま)該マスターバックと共に一体的に後退する。
【0004】
これらの結果、車両の衝突時には、衝突荷重を受けて上記ペダルアームが車室側、即ち、シートに着座した乗員側に後退してその足元に接近し、場合によっては該ペダルアームあるいは該ペダルアームの下端に設けたペダルパットが乗員の膝等に衝突してこれに損傷を与えるということが懸念される。かかる状態は、衝突時における乗員保護という観点からして好ましくなく、従ってこれを解決する有効な手段の開発が望まれているところである。
【0005】
そこで本願発明では、車両用ブレーキペダルユニットにおいて、車両の衝突時におけるペダルアームの後退変位を確実に防止することで乗員保護性能を高めることを目的としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本願発明ではかかる課題を解決するための具体的手段として次のような構成を採用している。
【0007】
本願の第1の発明では、車室前部に位置するダッシュロアパネル51とダッシュアッパーパネル52とに跨がって取り付けられた支持ブラケット1にペダルアーム4を前後方向に揺動可能に支持し、該ペダルアーム4の踏込操作に伴う揺動変位を作動杆9を介して上記ダッシュロアパネル51側に固定されたマスターバックに伝達するように構成した車両用ブレーキペダルユニットにおいて、上記支持ブラケット1を、上記ダッシュロアパネル51側に固定された第1ブラケット2と上記ダッシュアッパーパネル52側に固定された第2ブラケット3とを車体前後方向に相対変位可能に配置して構成する一方、上記第1ブラケット2には上記ペダルアーム4の基端部4aを枢支し、上記第2ブラケット3には揺動レバー7を介して上記作動杆9を連結するとともに、上記ペダルアーム4の基端部4aよりも揺動端部4b寄り位置と上記揺動レバー7の中間位置とをリンク8を介して連結したことを特徴としている。
【0008】
従って、この第1の発明の車両用ブレーキペダルユニットによれば、通常時には、上記ペダルアーム4の踏込操作によって該ペダルアーム4の変位が上記リンク8と上記揺動レバー7、及び上記作動杆9を介して上記マスターバック側に伝達され、所要の移動力が得られる。
【0009】
一方、車両の衝突時には、その衝突荷重が上記ダッシュロアパネル51側に伝達され該ダッシュロアパネル51にはこれを後退させる方向の荷重がかかるが、上記ダッシュアッパーパネル52側には衝突荷重はほとんど入力されないので該ダッシュアッパーパネルは通常時の位置のまま保持される。
【0010】
従って、上記ダッシュアッパーパネル52側に固定された上記第2ブラケット3は通常時のままその位置を保持する一方、上記ダッシュロアパネル51側に固定された上記第1ブラケット2は該ダッシュロアパネル51と共に後退し、上記第2ブラケット3に対して相対変位することになる。またこの場合、上記作動杆9も、マスターバックが上記ダッシュロアパネル51側に固定されていることからこれと一体的に後退し、上記第1ブラケット2との相対位置を維持する。
【0011】
これらの結果、上記第2ブラケット3と上記作動杆9とを連結する上記揺動レバー7は、上記第1ブラケット2と第2ブラケット3との相対変位に伴って上記作動杆9との連結点を中心として車体前方側へ傾動変位するとともに、この揺動レバー7の傾動変位に伴って上記リンク8が上記ペダルアーム4を車体前方側へ引く方向に作用することから該ペダルアーム4はその揺動端部4b側が車体前方側へ移動するように揺動し、該揺動端部4bに備えられたペダルパット5は、通常時の位置よりも車体前方側へ(即ち、乗員の足元から前方へ遠ざかる方向へ)移動することになる。
【0012】
従って、衝突時に上記ダッシュロアパネル51が後退変位しても、上記ペダルアーム4の後退変位が防止され、例えば従来のように上記ペダルアーム4が後退して乗員の膝等に損傷を与えるというような事態の発生が確実に防止され、それだけ衝突時の乗員保護性能が向上することになる。
【0013】
本願の第2の発明では、上記第1の発明に係る車両用ブレーキペダルユニットにおいて、上記第1ブラケット2と上記第2ブラケット3との間に、これら両者の車体前後方向における相対変位をガイドするガイド機構21を設けたことを特徴としている。
【0014】
従って、この発明によれば、車両の衝突時に上記ダッシュロアパネル51の後退に伴って上記第1ブラケット2が上記第2ブラケット3に対して相対移動する場合、上記ガイド機構21によるガイド作用によってその移動方向が適正方向に規制されることから、上記第1ブラケット2と第2ブラケット3との相対移動によるペダルアーム4の後退防止作用がより確実となり、更なる乗員保護性能が期待できることになる。
【0015】
本願の第3の発明の車両用ブレーキペダルユニットによれば、上記第1又は第2の発明に係る車両用ブレーキペダルユニットにおいて、上記第1ブラケット2にはアクチュエータ23により揺動駆動されるアジャストレバー6を備えたペダルアジャスト機構22を設け、該アジャストレバー6を介して上記第1ブラケット2と上記ペダルアーム4の基端部4aとを連結するとともに、上記アジャストレバー6と上記揺動レバー7との連係作動によって上記ペダルアーム4の設定位置を変更可能としたことを特徴としている。
【0016】
従って、この発明の車両用ブレーキペダルユニットによれば、上記ペダルアーム4の位置をペダルアジャスト機構22によって調整可能とした構成のブレーキペダルユニットにおいても、かかるペダルアジャスト機構22が備えられていない構成のブレーキペダルユニットと同様に、高い乗員保護性能を得ることができ、上記ペダルアジャスト機構22に基づく通常時の適正なペダル位置の確保による安全性の向上と、衝突時における上記第1ブラケット2と第2ブラケット3との相対移動に基づくペダルアーム4の後退防止による乗員保護性能の向上との両立が可能となるものである。
【0017】
さらに、上記揺動レバー7が上記ペダルアジャスト機構22の構成部材の一つとして機能するものであることから、該ペダルアジャスト機構22を備えたブレーキペダルユニットにおいては、追加部材の点数増加を可及的に抑制しつつ高い乗員保護性能を得ることができ、安全性と低コスト化との両立も可能となる。
【0018】
【発明の効果】
以上のように、本願各発明にかかる車両用ブレーキペダルユニットによれば、衝突時には衝突荷重を受けて上記第1ブラケット2と第2ブラケット3とが相対移動することで、ペダルアーム4の後退防止が確実に実現され、高い乗員保護性能をもつブレーキペダルユニットをより安価に提供できるという効果が奏せられるものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本願発明を好適な実施形態に基づいて具体的に説明する。
【0020】
図1には本願発明の実施形態にかかる車両用のブレーキペダルユニットZの通常時における非踏込状態を、図2には上記ブレーキペダルユニットZの衝突時における非踏込状態を、さらに図3には上記ブレーキペダルユニットZの部材構成を分解して、それぞれ示している。
【0021】
上記ブレーキペダルユニットZは、図1及び図2に示すように、その下端部4bにペダルパット5を備えたペダルアーム4を、車体の車室前部の下側に略立設状態で配置されたダッシュロアパネル51と該ダッシュロアパネル51よりも車体後方寄りの上側位置に配置されたダッシュアッパーパネル52とに跨がって取り付けられた次述の支持ブラケット1により支持して構成される。
【0022】
上記支持ブラケット1は、図3に示すように、第1ブラケット2と第2ブラケット3とからなる二分割構造とされ、該第1ブラケット2はその固定部2aを上記ダッシュロアパネル51側に衝合固定することでこれに取り付けられ、また上記第2ブラケット3はその固定部3aを上記ダッシュアッパーパネル52衝合固定することでこれに取り付けられている。そして、この第1ブラケット2と第2ブラケット3は、図1に示すように、これらの固定状態において、上記第1ブラケット2の上部2b(図3参照)と上記第2ブラケット3の下部3b(図3参照)とが適宜重合するように、その取付位置が相対的に設定されており、この重合部位に後述するガイド機構21等が設けられている。
【0023】
上記第1ブラケット2は、図3に示すように、その上部2bに、ピン孔27と第1長穴11とを該第1長穴11の長手方向に所定間隔をもって、それぞれ該第1ブラケット2の幅方向(紙面に直交する方向)に貫通状態で形成している。また、上記第2ブラケット3は、図3に示すように、その下部3bに、ピン孔28と第2長穴12とを該第2長穴12の長手方向に所定間隔をもって、それぞれ該第2ブラケット3の幅方向(紙面に直交する方向)に貫通状態で形成している。そして、上述のように、上記第1ブラケット2と第2ブラケット3とは、該第1ブラケット2の上部2bと上記第2ブラケット3の下部bとを重合させた状態で上記ダッシュロアパネル51とダッシュアッパーパネル52にそれぞれ取り付けられるが、この取付状態においては、上記第1ブラケット2側の上記ピン孔27が上記第2ブラケット3側の上記第2長穴12の前端部12aに、また、上記第2ブラケット3側のピン孔28が上記第1ブラケット2側の上記第1長穴11の後端部11bに、それぞれ同軸上に対応するように、上記第1ブラケット2と第2ブラケット3の取付位置が設定されている。
【0024】
上記第1ブラケット2の上面側には、次述のペダルアジャスト機構22が配置されている。このペダルアジャスト機構22は、上記第1ブラケット2の上面側に固定されたアクチュエータ23(この実施形態ではモータを採用している)と該アクチュエータ23によって回転駆動されるウォームシャフト24と、該ウォームシャフト24に噛合するウォームナット25と、アジャストレバー6とを備えて構成される。そして、上記アジャストレバー6は、その一端に上記ウォームナット25が取り付けられる一方、その他端にはペダルアーム4の基端部4aが枢支ピン15によって上記第1ブラケット2に接離する方向(即ち、車体前後方向)に揺動可能に取り付けられている。また、上記アジャストレバー6は、その中間部を、上記第1ブラケット2の上記ピン孔27と上記第2ブラケット3の上記第2長穴12とに跨がって嵌挿された第2支点ピン14によって揺動自在に支承されている。
【0025】
上記第2ブラケット3の上記ピン孔28には、該ピン孔28と上記第1ブラケット2側の上記第1長穴11とに跨がって嵌挿された第1支点ピン13によって揺動レバー7の一端が揺動自在に連結されている。さらに、この揺動レバー7は、その他端に枢支ピン18により作動杆9の一端を連結するとともに、その中間位置にはリンクピン16によってリンク8が揺動自在に連結されている。また、このリンク8の他端は、ここに取り付けたリンクピン17を上記ペダルアーム4に設けたピン孔20に嵌挿することで該ペダルアーム4側に連結されている。
【0026】
一方、上記作動杆9は、上記ダッシュロアパネル51を貫通してその前面側に延出し、該ダッシュロアパネル51の前面側に固定されたマスターバック(図示省略)に連結されている。そして、上記第1支点ピン13部分には、上記作動杆9を常時車室側へ突出させる方向に上記揺動レバー7を回動付勢するリターンスプリング10が取り付けられている。
【0027】
尚、符号26は、上記第1ブラケット2側に取り付けられたブレーキランプスイッチである。また、この実施形態では、上記第1長穴11と第2長穴12と第1支点ピン13と第2支点ピン14とによって特許請求の範囲中の「ガイド機構21」が構成されている。
【0028】
上述のように構成された上記各構成部材の配置構成は図1に示す通りであり、この図示状態が通常時で且つ上記ペダルアーム4を踏み込んでいない時の状態である。この通常時においては、上記第2ブラケット3側に取り付けられ且つ上記揺動レバー7の一端を支持する上記第1支点ピン13は上記第1ブラケット2側の上記第1長穴11の前端部11aに位置し、また上記第1ブラケット2側に取り付けられ且つ上記アジャストレバー6の中間位置を支持する上記第2支点ピン14は上記第2ブラケット3側の前端部12aに位置している。
【0029】
そして、この通常時においては、上記ペダルパット5に踏力を加えて上記ペダルアーム4を前方へ踏み込むことで、該ペダルアーム4の変位が上記リンク8及び揺動レバー7を介して上記作動杆9にその押圧力として伝達され、該作動杆9からの押圧力を受けてマスターバックが作動することで所要の制動力が得られるものである。
【0030】
また、この場合、上記アクチュエータ23によって上記ウォームシャフト24を適宜回転駆動することで、上記アジャストレバー6が揺動変位し、該アジャストレバー6と上記リンク8とにより支持された上記ペダルアーム4の姿勢が変更され、上記ペダルパット5の位置が前後方向に移動し、シートとの間隔、即ち、シートに着座した乗員との間隔が増減変更され、乗員は自己の体格、着座姿勢等の条件に最適な踏力ポジションを得ることができ、延いては乗員による確実なブレーキングが実現され、車両運転時の安全性がより一層高められる。
【0031】
一方、車両がその前部側において衝突した時(即ち、車両の正突時)には、その衝突荷重が車体フレームの潰れ変形と共に上記ダッシュロアパネル51側に伝達され、該ダッシュロアパネル51にはこれを後退させる方向の荷重がかかることになる。しかし、上記ダッシュロアパネル51より後方で且つ上方に位置している上記ダッシュアッパーパネル52には、衝突荷重はほとんど入力されず、該ダッシュアッパーパネルは通常時の位置に近い状態で保持される。即ち、衝突時には、上記ダッシュロアパネル51とダッシュアッパーパネル52の間に移動差が生じることになる。このダッシュロアパネル51とダッシュアッパーパネル52との間の移動差に対応して、該ダッシュアッパーパネル52側に固定された上記第2ブラケット3は通常時のままその位置を保持する一方、上記ダッシュロアパネル51側に固定された上記第1ブラケット2は該ダッシュロアパネル51と共に後退し、該第1ブラケット2と第2ブラケット3との間にも後退方向において移動差が生じる。
【0032】
さらに、上記作動杆9は、これが連結されたマスターバックが上記ダッシュロアパネル51側に固定されており、しかも該作動杆9には上記マスターバック側からの反力が作用することから、該ダッシュロアパネル51と共に且つ上記第1ブラケット2との相対位置を維持したままこれと一体的に後退する。
【0033】
この衝突時において上記第1ブラケット2が上記ダッシュロアパネル51とともに後退した時の状態を、図2に示している。尚、この図2では、作図上及び説明の便宜上、上記第1ブラケット2に対して上記第2ブラケット3が前方へ移動した状態を示している(即ち、第2ブラケット3は、鎖線図示(符号3′)する位置から実線図示する位置まで前進した状態を示している)。
【0034】
この衝突時においては、上記第1ブラケット2の後退に伴って、上記第2ブラケット3側の上記第1支点ピン13は上記第1長穴11の後端部11bから前端部11a側へ、また上記第1ブラケット2側の上記第2支点ピン14は上記第2長穴12の前端部12aから後端部12b側へ、それぞれ移動する。このように上記第1ブラケット2の後退に伴って上記第1支点ピン13が上記第1長穴11の後端部11bから前端部11a側へ移動することで、該第1支点ピン13にその上端側が連結された上記揺動レバー7は、上記作動杆9との連結点、即ち、上記枢支ピン18を中心として、通常時の位置(鎖線図示(符号7′)の位置)から実線図示位置まで前方へ傾動する。
【0035】
この揺動レバー7の前方への傾動により、これに連結された上記リンク8は上記ペダルアーム4を上記第1ブラケット2側へ引き込むように作用し、該ペダルアーム4は通常時の位置(鎖線図示(符号4′)の位置)から実線図示する位置まで前方へ傾動する(即ち、上記ペダルアーム4は、これがシートから遠ざかるように移動する)。
【0036】
この結果、上記ペダルアーム4とシートとの間隔が通常時よりも拡大することから、例えばこのペダルアーム4あるいはこれに設けられた上記ペダルパット5がシートに着座した乗員の膝等に衝突してこれに損傷を与えるというようなことが確実に防止され、衝突時における乗員保護性能が向上することになる。
【0037】
さらに、この実施形態のものにおいては、上記第1ブラケット2と上記第2ブラケット3との間に、これら両者の車体前後方向における相対変位をガイドする上記ガイド機構21を設けているので、衝突時における上記第1ブラケット2の後退移動方向が常時適正に維持され、それだけ上記ペダルアーム4の後退防止作用がより確実となり、乗員保護性能の更なる向上が期待できることになる。
【0038】
また、この実施形態のものにおいては、上記第1ブラケット2側に上記ペダルアジャスト機構22を備え、該ペダルアジャスト機構22の構成要素の一つである上記揺動レバー7を利用して衝突時におけるペダルアーム4の後退防止を実現するようにしている。従って、上記ペダルアジャスト機構22を備えたブレーキペダルユニットにおいては、追加部材の点数増加を可及的に抑制しつつ、高い乗員保護性能を得ることができ、安全性と低コスト化との両立が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明に係る車両用ブレーキペダルユニットの通常時における状態を示す側面図である。
【図2】図1に示したブレーキペダルユニットの衝突時における状態を示す側面図である。
【図3】上記ブレーキペダルユニットの構成を示す分解図である。
【符号の説明】
1は支持ブラケット、2は第1ブラケット、3は第2ブラケット、4はペダルアーム、5はペダルパット、6はアジャストレバー、7は揺動レバー、8はリンク、9は作動杆、10はリターンスプリング、11は第1長穴、12は第2長穴、13は第1支点ピン、14は第2支点ピン、15は枢支ピン、16及び17はリンクピン、18は枢支ピン、19及び20はピン孔、21はガイド機構、22はペダルアジャスト機構、23はアクチュエータ、24はウォームシャフト、25はウォームナット、26はブレーキランプスイッチ、51はダッシュロアパネル、52はダッシュアッパーパネルである。

Claims (3)

  1. 車室前部に位置するダッシュロアパネル(51)とダッシュアッパーパネル(52)とに跨がって取り付けられた支持ブラケット(1)にペダルアーム(4)を前後方向に揺動可能に支持し、該ペダルアーム(4)の踏込操作に伴う揺動変位を作動杆(9)を介して上記ダッシュロアパネル(51)側に固定されたマスターバックに伝達するように構成した車両用ブレーキペダルユニットであって、
    上記支持ブラケット(1)が、上記ダッシュロアパネル(51)側に固定された第1ブラケット(2)と上記ダッシュアッパーパネル(52)側に固定された第2ブラケット(3)とを車体前後方向に相対変位可能に配置して構成される一方、
    上記第1ブラケット(2)には上記ペダルアーム(4)の基端部(4a)が枢支され、上記第2ブラケット(3)には揺動レバー(7)を介して上記作動杆(9)が連結されるとともに、
    上記ペダルアーム(4)の基端部(4a)よりも揺動端部(4b)寄り位置と上記揺動レバー(7)の中間位置とがリンク(8)を介して連結されていることを特徴とする車両用ブレーキペダルユニット。
  2. 請求項1において、
    上記第1ブラケット(2)と上記第2ブラケット(3)との間には、これら両者の車体前後方向における相対変位をガイドするガイド機構(21)が設けられていることを特徴とする車両用ブレーキペダルユニット。
  3. 請求項1又は2において、
    上記第1ブラケット(2)にはアクチュエータ(23)により揺動駆動されるアジャストレバー(6)を備えたペダルアジャスト機構(22)が設けられ、
    該アジャストレバー(6)を介して上記第1ブラケット(2)と上記ペダルアーム(4)の基端部(4a)とが連結されるとともに、上記アジャストレバー(6)と上記揺動レバー(7)との連係作動によって上記ペダルアーム(4)の設定位置が変更可能とされていることを特徴とする車両用ブレーキペダルユニット。
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