JP2017033444A - 自動車のペダル後退防止構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】複雑な構成とせずともペダル下部を前方に付勢すること。【解決手段】車両前後方向に揺動操作されるペダル20と、ペダル20をペダル軸18を介して揺動自在に支持するペダルブラケット16,17と、車両衝突時に、車体側部材11との干渉によりペダル軸18を押し下げるように回動して該ペダル軸18をペダルブラケット16,17から離脱させる回動レバー24とを備えたペダル後退防止機構において、離脱中に回動レバー24とペダル20とを互いの相対回動を抑制すべく係合する係合手段24tと、ペダル軸18を前下方向に離脱させる前下離脱手段24s,16v,17vとが設けられた。【選択図】図2

Description

この発明は、車両前後方向に揺動操作されるペダルと、該ペダルをペダル軸を介して揺動自在に支持するペダルブラケットと、車両衝突時に、車体側部材との干渉によりペダル軸を押し下げるように回動して該ペダル軸をペダルブラケットから離脱させる回動レバーと、を備えた自動車のペダル後退防止構造に関する。
一般に、自動車の前突等の衝突時には、エンジンルーム内に配置されているエンジンが、その後側に位置するエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルを押しながら後退する。このダッシュパネルの後退に伴い、ブレーキブーストに連結されているプッシュロッドを介してプレーキペダルも押されて後退する。
その際に運転者の足が、後退してくるプレーキペダルから衝撃を受けことによって負傷しないようにペダル軸をペダルブラケットから脱落させるように構成した自動車のペダル後退防止構造が知られている。
ペダル後退防止構造として、例えば、特許文献1には、ペダルを搖動自在に支持するペダルブラケットと、車体衝突時に車体側部材に当接することにより回動してペダル軸としての第1支軸を下側に押してペダルブラケットからペダルを脱落させる回動レバーと、該回動レバーの車体側部材との当接部に、回動レバーの回動を促進させる回動促進部と、を備えたペダルの支持構造が開示されている。
なお、特許文献1のペダルの支持構造では、車両衝突時に回動レバーが車体側部材に当接する際に、該車体側部材への当接位置が下側に移動するように、回動レバーの車体側部材との当接部を例えば、車両側面視で曲線状に形成しており、このような曲線状の当接部を回動促進部としている。
特許文献1のペダルの支持構造は、このような回動促進部を回動レバーの当接部に有しているため、車体衝突時に車体側部材に回動レバーが当接した際に、回動レバーを十分に回動させることができ、ペダル軸(第1支軸)をペダルブラケットから確実に脱落させるものである。
ところで、一般にペダル軸をペダルブラケットから脱落させる際には、ペダルを単に下方へ脱落させるだけでなく、後退するペダルが運転者の足へ接触することを回避するために、出来るだけ運転者の足元から離間するように脱落させることが好ましい。すなわち、ペダルがペダルブラケットから脱落時に、ペダル下部が前方を向くように付勢することが好ましい。
しかしながら特許文献1においては、回動促進部によって車両前突時においてペダル軸(第1支軸)を確実に下方へ脱落させることができるが、特許文献1には、上記の回動促進部を含めてペダル下部が前方を向くように付勢させるための構成を見出すことができず、特許文献1のペダルの支持構造の場合、脱落時にペダル軸やペダルに作用する前方付勢力は弱いと言わざるを得ない。
これに対して脱落時にペダル下部が前方を向くような前方付勢力をペダル軸や、ペダルに作用させるものとして特許文献2が提案されている。
特許文献2の運転者保護用ペダル装置は、ペダルメンバに回動可能に結合された逆回転レバーと、車体衝突時に逆回転レバーが車体側部材(固定部材)と接触して回動する時に該逆回転レバーの回動力によりペダルメンバから分離するペダルアームを備え、衝突時にペダルアームがペダルメンバから脱落する際に、ペダル下部が前方を向くように付勢するためにペダルを前方へ回動させるペダル前方回動機構を備えた構成としている。
このようなペダル前方回動機構として、逆回転レバーには下部フォーク、上部フォーク、及びレバー突起が設けられるとともにレバーピンを備えた構成とし、さらにペダルアームには、逆回転レバーが回動時にレバーピンと接触するペダルアーム突起を備えた構成としている。
しかしながら、特許文献2の運転者保護用ペダル装置の場合、このようなペダル前方回動機構を付加した構成であるため、構造や組み付けが複雑化するという課題や、パワーステアリングユニット等の電子機器等が配設されることが多い足元スペースのレイアウト自由度が低下するという課題を有していた。
特開2007−308087号公報 特開2014−86069号公報
そこでこの発明は、複雑な構成とせずともペダル下部を前方に付勢することができる自動車のペダル後退防止構造の提供を目的とする。
この発明は、車両前後方向に揺動操作されるペダルと、前記ペダルをペダル軸を介して揺動自在に支持するペダルブラケットと、車両衝突時に、車体側部材との干渉により前記ペダル軸を押し下げるように回動レバー軸を介して回動して該ペダル軸をペダルブラケットから離脱させる回動レバーとを備えた自動車のペダル後退防止機構において、離脱中に前記回動レバーと前記ペダルとを互いの相対回動を抑制すべく係合する係合手段と、前記ペダル軸を前下方向に離脱させる前下離脱手段とが設けられたことを特徴とする。
上記構成によれば、ペダルブラケットからのペダル軸の離脱中に、ペダルをその揺動が抑制された状態で前下に移動させることができるため、ペダルの前方揺動機構を追加せずにペダルの下部を前方(前下)に付勢できる。
なお、本発明により、ペダル下部を前方に付勢するという効果を奏することができるが、本出願においては、ペダル下部を前方に付勢することで、結果的にペダルが、ペダルブラケットに軸支されている位置に対して車体前下に脱落する場合に限らず、真下に脱落する場合も含むものとし、さらには脱落したペダルが足に対し押圧方向へ変位しない範囲で車体後下に脱落する場合も含むものとする。
この発明の態様として、前記係合手段は、前記回動レバー側と前記ペダル側とのうち少なくとも一方の部材に、他方に食い込むように設けられた係合突起である。
上記構成によれば、前記係合突起は他方に食い込むことで係合するため、簡素な構成で他方に対して確実に係合できる。
ここで、前記係合手段は、例えば、回動レバーにおけるペダル軸を押圧する後述する回動レバー側押圧部と、ペダル軸における、回動レバーにより押圧される後述するペダル軸側被押圧部とを互いに噛合可能な凹凸形状に形成するなど、噛合手段で形成してもよい。或いは、前記係合手段は、前記回動レバー側と前記ペダル側とが互いに嵌合することにより係合する嵌合手段で形成してもよい。
その他、前記係合手段は、ペダル軸の外周面を多角形状に形成して回動レバーに係合する構成とするなど、ペダル軸の回動を抑制できる構成であれば特に限定しない。
またこの発明の態様として、前記ペダルブラケットに前記ペダル軸を支持するペダル軸支持部が形成され、前記前下離脱手段は、前記ペダル軸支持部から前下に延びるように前記ペダルブラケットに形成された前下案内溝である。
上記構成によれば、ペダル軸支持部からのペダル軸の離脱中に、回動レバーによるペダル軸の押圧方向に関わらず、ペダル軸を前方へ移動させることができ、結果的にぺダル下部を前方(前下)に付勢できる。
またこの発明の態様として、前記回動レバー軸が前記ペダル軸の後側下方に配設されたものである。
上記構成によれば、回動レバーによりペダル軸を押圧したとき、ペダル軸を効果的に前下に押圧することができる。
またこの発明の態様として、前記回動レバーに前記ペダル軸を押圧する回動レバー側押圧部を備えるとともに、前記ペダル軸に前記回動レバー側押圧部により押圧されるペダル軸側被押圧部を備え、前記係合手段は、離脱後の係合解除を可能とすべく前記回動レバー側押圧部と前記ペダル軸側被押圧部とが係合される構成としたものである。
上記構成によれば、回動レバーがペダル軸を押圧している間、係合手段により回動レバー側押圧部とペダル軸側被押圧部とは互いに係合するが、ペダル軸支持部からペダル軸が離脱後に回動レバーによるペダル軸の押圧力が低下すると係合手段による係合が解除される。これにより、ペダルを自由揺動させることができ、ペダルを確実に脱落させることができる。
この発明によれば、複雑な構成とせずともペダル下部を前方に付勢することができる。
本実施例の自動車のペダル後退防止構造を示す側面図 (A)は図1の要部の拡大側面図、(B)は図2(A)の要部の拡大側面図 図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図 図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図 (A)は回動レバーの側面図、(B)は離脱防止部材の側面図 本実施例の自動車のペダル後退防止構造の作用説明図 自動車のペダル後退防止構造の他の実施例を示す断面図 自動車のペダル後退防止構造の従来例を示す断面図
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は自動車のペダル後退防止構造を示し、図1は当該ペダル後退防止構造を備えたペダル装置の右側面図、図2(A)は図1の要部の拡大側面図、図2(B)は図2(A)中のX1部の拡大側面図、図3は図2のA−A線に沿う要部の矢視断面図、図4は図2のB−B線に沿う要部の矢視断面図、図5(A)は回動レバーの右側面図、図5(B)は離脱防止部材の右側面図である。
また、以下の実施例においては、ペダル装置としてブレーキペダル装置を例示する。なお、図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Rは車両後方を示し、矢印LEは車幅方向の左方を示し、矢印RIは車幅方向の右方を示し、矢印UPは車両上方を示す。
図1に示すように、エンジンルーム1と車室2とを前後方向に仕切るダッシュロアパネル3(ダッシュパネル)を設け、エンジンルーム1側には、ブレーキ装置4の倍力装置5(いわゆるブレーキブースタ)、マスタシリンダ6、リザーブタンク7を配置している。
上述の倍力装置5はバルブオペレーティングロッド8(いわゆるプッシュロッド)を備えており、このバルブオペレーティングロッド8はブレーキ装置4の倍力装置5内におけるバルブプランジャに連結され、倍力装置5でマスタシリンダ6に対する押圧力を増大させて、該マスタシリンダ6の作動油圧(ブレーキ液圧)により制動を行なうようになっている。
一方、車室2側においては、左右のヒンジピラー間に車体強度部材としてのインパネメンバ9(詳しくは、インストルメントパネル・レインフォースメント)を車幅方向に向けて取付けており、このインパネメンバ9には車両前方に延びる当接ブラケット10を連結固定し、該当接ブラケット10の前端部には側面視L字状の当接プレート11を取付けている。
この当接プレート11は、ペダル後退時に後述する回動レバー24の後端を当接させて、該回動レバー24を回動させるための車体側当接部である。
また、図1、図3、及び図4に示すように、上述のダッシュロアパネル3の上部車室側には、車幅方向に延びるダッシュクロスメンバ12を接合固定しており、このダッシュクロスメンバ12とダッシュロアパネル3との間には車幅方向に延びる閉断面13を形成し、後述するようにペダルブラケット16,17(図3、図4参照)を閉断面構造の上記ダッシュクロスメンバ12に取付けることで、ペダルブラケット16,17の支持剛性向上を図るように構成している。
図1、図2(A)、図3、及び図4に示すように、運転席(ドライバーズシート)前方の上述のダッシュロアパネル3にはペダル装置14が設けられている。
このペダル装置14は、倍力装置5の取付け部5aを介して車体としてのダッシュロアパネル3に取付けられたベースブラケット15と、左右のペダルブラケット16,17と、これらペダルブラケット16,17にペダル軸18を介して支持された吊下げ式のブレーキペダル20とを備えている。
図4に示すように、上述の左右のペダルブラケット16,17は車幅方向に離間配置されており、ベースブラケット15は左右のペダルブラケット16,17の前端下部を連結するように設けられている。
図4に示すように、ベースブラケット15はブラケット本体15aの中央部に開口15bを有すると共に、開口15bの周縁部に複数の取付け部15cを形成したもので、上述の開口15bには、バルブオペレーティングロッド8を含む倍力装置5の後部が配設されるようになっている。
図2(A)、及び図4に示すように、右側のペダルブラケット16はベースブラケット15から後方に延びるように形成されたブラケット本体16aと、該ブラケット本体16aの前部に車幅方向の右側に向けて屈曲形成された上部取付け片16bと左側に向けて屈曲形成された下部取付け片16cとで一体に形成している。
ブラケット本体16aは、図1、及び図2(A)に示すように、上部取付け片16b、及び下部取付け片16c側から後方へ徐々に上下方向の長さが徐々に小さくなるように形成したブラケット本体基部16sと、後端上部から後方斜め下方へ略同じ上下方向長さで延びるブラケット本体後側部16tとで一体に形成している。
図2(A),(B)に示すように、ブラケット本体16aの前後方向中間部の下部、換言するとブラケット本体後側部16tの前端側下部には、上述のペダル軸18を脱落可能に支持するペダル軸支持部16dを貫通形成している。
図2(B)に示すように、ペダル軸支持部16dからブラケット本体後側部16tの前端かつ下端部に達するまでの間部分には、脱落するペダル軸18を案内可能に前下に直線状に延びる切欠き状の前下案内溝16vが形成されている。
ペダル軸支持部16dと前下案内溝16vの上端とは互いに連続して形成しているが、上述のペダル軸支持部16dの開口端、すなわち前下案内溝16vの上端部には、通常時においてペダル軸18がペダル軸支持部16dからの離脱を防止可能に該前下案内溝16vの溝幅を絞るように溝内に突き出した絞り突起16eを形成し、ブレーキペダル20が不用意に離脱することを防止している(図2(B)参照)。
このように、左右のペダルブラケット16,17の各ペダル軸支持部16d,17dの開口端に、離脱規制部としての絞り突起16eを形成することにより、上述のペダル軸18と、該ペダル軸18に枢支されたブレーキペダル20とは、所定荷重以上の荷重入力時に下方へ離脱可能となるよう上記ペダルブラケット16,17に軸支されたものである。
なお、左側のペダルブラケット17は、該右側のペダルブラケット16に備えた上述したブラケット本体16a、ペダル軸支持部16d、前下案内溝16v、絞り突起16eのそれぞれに対応するブラケット本体17a、上部取付け片17b、下部取付け片17c、ペダル軸支持部17d(図3参照)、前下案内溝17v、絞り突起(図示省略)を有している。
ここで、上述の各ペダルブラケット16,17の上部取付け片16b,17bは、図1、及び図3に示すように、ボルト、ナット等の締結部材21を用いて、閉断面構造のダッシュクロスメンバ12に連結されており、各ペダルブラケット16,17の下部取付け片16c,17cは、図1、及び図3に示すように、ボルト、ナット等の締結部材22を用いて、ベースブラケット15およびダッシュロアパネル3に連結されている。
図1、及び図2(A)に示すように、左右の各ペダルブラケット16,17の間には、ブラケット本体16a,17aの後端部相互間を連結する平面視略コの字状のブラケット連結部材23を備え、該ブラケット連結部材23で左右のペダルブラケット16,17の後部を車幅方向に連結することで、ペダル支持剛性の向上を図っている。
図1、図2(A)、図3、及び図4に示すように、車両前突時にブレーキペダル20が乗員側へ後退するような衝突荷重が上述の車体(ダッシュロアパネル3参照)に加わった時、ペダル軸18およびブレーキペダル20をそのペダル軸支持部16d,17d(図3参照)から下方へ脱落させる脱落手段としての回動レバー24を備えている。
上述の回動レバー24は、図2(A)、及び図5(A)に示すように右側面視で略T字状に形成され、かつ図3、及び図5(A)に示すように、左側板部材24Aと、右側板部材24Bと、天板24Cとを一体化した門形状に形成されている。
図2(A)、及び図4に示すように、各ペダルブラケット16,17のブラケット本体16a,17aの後部と、平面視略コの字状のブラケット連結部材23の上部とがオーバラップする部位には、左右のペダルブラケット16,17を連結して車幅方向に延びるレバー軸25を取付けている。
レバー軸25は、図2(A)、及び図4に示すように、ペダル軸18を支持するペダル軸支持部16d,17dの後側下方に配設されている。すなわち、レバー軸25は、後方斜め下方へ延びるブラケット本体後側部16tにおけるブラケット本体16a,17aよりも後側下部に配設されている。
回動レバー24には、図2(A),(B)に示すように、レバー軸25を支点として右側面視で時計回りに回動したとき、ペダル軸18(ペダル軸18外周に有するペダル側筒部35(図3参照))を押圧する曲線部24sを備えている。
ここで、上述したようにレバー軸25を、ペダル軸18を支持するペダル軸支持部16d,17dの後側下方に配設することで、回動レバー24の回動に伴って曲線部24sはペダル軸18を前下方向へ押圧する。
回動レバー24の曲線部24sには、図2(B)に示すように、回動レバー24の回動に伴ってペダル軸18を押圧時に該ペダル軸18(鋼製のペダル側筒部35)に食い込むように突き出した係合突起24tを有している。係合突起24tは、ペダル軸18に向けて、すなわち、回動前通常時の姿勢において前下方向へ真直ぐに突き出している。
この実施例では、上述のレバー軸25として中空パイプ状の軸を用い、その両端をかしめることで左右のペダルブラケット16,17を車幅方向に連結しているが、この構造に限定されるものではなく、断面中実構造のレバー軸であってもよい。
そして、図2(A)、及び図5(A)に示すように、上述の回動レバー24の下端部24aには、レバー軸25が挿入される開口部24dが形成されており、この開口部24dにレバー軸25を挿入することで、回動レバー24の下端部24aがレバー軸25で枢支されており、回動レバー24の前端部24bは通常時(非衝突時)において当該回動レバー24の動きを規制すべくストッパ26(いわゆるロックピン)で保持されている。
図3に示すように、上述の回動レバー24は左右のペダルブラケット16,17間に配設されている。また、上述のストッパ26は図2(A)、及び図3に示すように、左右の各ペダルブラケット16,17のブラケット本体16a,17aに開口形成された非円形(この実施例では、略長円形状)のストッパ支持孔部27,27の後部相互間に車幅方向に向けて横架されている。
上述の脱落手段である回動レバー24は、図1に示すように、ブレーキペダル20が乗員側へ後退するような衝突荷重が車体に入力された時、その後端部24cがインパネメンバ9から前方に突出して設けられた当接ブラケット10前端部の当接プレート11に当接し、この衝撃力で、ストッパ26がストッパ支持孔部27内にて車両前方へ移動することで、当該ストッパ26による回動レバー24の前端部24b(図5(A)参照)の規制が解除され、レバー軸25を支点として回動レバー24が下方へ(右側面視で時計回りに)回動することにより、ペダル軸18をペダル軸支持部16d,17d(図2(A),(B),図3参照)から下方へ脱落させるように構成したものである。
すなわち、上述の回動レバー24は、ブレーキペダル20が後退時にその後方の車体側当接部としての当接プレート11(図1参照)に当接して回動するようにペダルブラケット16,17に軸支されており、該回動レバー24は、その回動時にブレーキペダル20を軸支するペダル軸18に所定荷重以上の荷重を入力して、ブレーキペダル20をペダルブラケット16,17のペダル軸支持部16d,17dから押出して離脱させるように構成したものである。
図1、図3、及び図4に示すように、上述の回動レバー24の軸方向外側には離脱防止部材28,28が設けられている。
図4に示すように、上述の離脱防止部材28は、右側のペダルブラケット16のブラケット本体16aと、回動レバー24の右側板部材24Aとの間、並びに右側のペダルブラケット17のブラケット本体17aと、回動レバー24の左側板部材24Bとの間にそれぞれ設けられている。
また、図3に示すように、上述の離脱防止部材28は、図5(B)に右側面図で示すように、その前後方向中間部には、ボルトで形成されたペダル軸18を挿通させるための開口部28aを有し、その前端部にはU字状フォーク部28bを有しており、その後端部下面にはレバー軸25の外周形状と対応する半円状の凹部28cが形成されている。
図1、図3及び図5(B)に示すように、上述の離脱防止部材28は、その開口部28aにペダル軸18を挿入した状態でペダルブラケット16,17に組付けられ、この組付け状態では、離脱防止部材28の後端部の凹部28cが上述のレバー軸25の外周面上に載置された状態になると共に、前端部のU字状フォーク部28bが上述のストッパ26を受入れた状態となり、離脱防止部材28がストッパ26に係止された状態となるため、非衝突時のペダル軸18に対する支持剛性を確保すると共に、ペダル軸18の脱落を規制するものである。
また、該離脱防止部材28は、回動レバー24の回動時に、ストッパ26による係止状態が解除されて、ペダル軸18と共にペダルブラケット16,17から下方へ離脱するように構成されている。
図3、及び図4に示すように、このブレーキペダル20は、2部材20A,20Bを接合固定して内部中空形状で軽量高剛性に構成したペダルアーム29と、このペダルアーム29の下端後部に取付けられた踏面部30(図1,図4参照)と、を備えている。図1、及び図2(A)に示すように、上述のペダルアーム29の上下方向中間部には、バルブオペレーティングロッド8の後端部を連結する連結部31が設けられている。
図3、及び図4に示すように、上述したペダル軸18はボルトで形成されており、該ボルトの車幅方向右側先端部のネジ部18aにはナット32を螺合している。なお、図3、図4以外の図面については便宜上、ナット32を図示省略している。
また、上述のペダル軸18の外周部であって、回動レバー24の軸方向の離脱防止部材28,28の間には、該ペダル軸18のナット32による過度の締付けを防止する目的で鋼製のカラー33を装着し、このカラー33の外周部には、ペダルアーム29の車幅方向および軸直方向の移動を規制するための左右一対の樹脂製ブッシュ34,34を装着している。
上述の樹脂製ブッシュ34における筒部の外周部には、ペダルアーム29の上端部に一体的に取付けられた鋼製のペダル側筒部35が装着され、このペダル側筒部35が、車両衝突に伴って回動する上述の回動レバー24の曲線部24sによって押圧される。
なお、樹脂製ブッシュ34(いわゆる軸受ブッシュ)は、円筒形状の筒部と、該筒部の軸方向外側に位置するフランジ部とを一体形成したものであるが、樹脂製ブッシュ34に代えて焼結合金製のブッシュを用いてもよく、また、ペダル側筒部35は、鋼製のものに代えて樹脂製のものを用いてもよい。
このように、図1〜図5で示した本実施例の自動車のペダル後退防止構造は、車両前後方向に揺動操作されるペダルとしてのブレーキぺダル20と、ブレーキぺダル20をペダル軸18を介して揺動自在に支持するペダルブラケット16,17と、車両衝突時に、車体側部材としての当接プレート11との干渉によりペダル軸18を押し下げるように回動して該ペダル軸18をペダルブラケット16,17から離脱させる回動レバー24とを備えたペダル後退防止機構において、離脱中に回動レバー24とブレーキぺダル20とを互いの相対回動を抑制すべく係合する係合手段としての係合突起24tと、ペダル軸18を前下方向に離脱させる前下離脱手段としての前下案内溝16v,17v、及び曲線部24sとが設けられたものである(図2(A)、(B)、図3参照)。
上記構成によれば、ペダル軸支持部16d,17dからのペダル軸18の離脱中に、ブレーキぺダル20は揺動が抑制された状態で前下に移動するため、ブレーキぺダル20の前方揺動機構を追加せずにブレーキぺダル20をその下部が前下を向くように付勢できる(すなわち、ブレーキぺダル20の下部を前下に付勢できる)。
詳述すると、図8(A)、及び図8(A)中のX1部拡大図である図8(B)に示すような従来のペダル後退防止機構の場合、車両衝突時に、回動レバー240の回動に伴って該回動レバー240がペダル軸180を押圧する際においても(図8(B)中の矢印F参照)、ペダル軸180(ブレーキぺダル200)は、ペダル軸支持部160d(回動レバー240)に対して相対回動自在であり、また、一般にドライバがブレーキぺダル200を踏み込んでいる場合にはプッシュロッド8から反力を受けるため、ペダル軸180は回動レバー240によって押圧されながらプッシュロッド8から右側面視で時計回りの回動力(モーメント)を受けるなどして(図8(B)中の矢印D参照)車体後下へ向けて脱落するなど、ブレーキぺダル200を運転者の足から十分に離間した方向に脱落させることができないおそれがあった。
すなわち、ブレーキぺダル200を下方へ離脱させることで足への後退荷重伝達を抑制する効果はあるが、更なる改善の余地があった。
さらに、従来のペダル後退防止機構の中には、ペダル軸支持部160dからペダル軸180が離脱中にブレーキぺダル200下部が前下へ付勢するようにブレーキぺダル20に右側面視で反時計回りの回動力(モーメント)を付与する前下回動機構を備えたものも知られているが(図示省略)、複雑な構成となり、運転者の足元のレイアウト自由度が低下する等の課題があった。
これに対して本実施例のペダル後退防止機構においては、図6(A)、及び図6(A)中のX1部拡大図である図6(B)に示すように、車両衝突時に、回動レバー24が当接プレート11との干渉に伴って回動レバー24が、図6(A)、(B)において仮想線で示す通常姿勢の状態から右側面視時計回りに回動し(図6(A)中の矢印D参照)、該回動レバー24に備えた曲線部24sがペダル軸18を下側へ押圧する際に、回動レバー24の曲線部24sに設けた係合突起24tがペダル軸18(ペダル軸18に備えたペダル側筒部35の外周面)に食い込む(突き刺さる)ことで回動レバー24とペダル軸18は互いに係合する(図6(B)中の符号35,24t参照)。
これにより、ペダル軸支持部16d,17dからペダル軸18が離脱中に、ペダル軸18を中心としてブレーキぺダル20が右側面視時計回りに回動することを強制的に規制することができる。すなわち、係合突片24tがペダル軸18(ペダル軸18に備えたペダル側筒部35の外周面)に係合することによって、ブレーキぺダル20は、その下部が車体前下を向いた姿勢(本実施例においては図1に示すような上後下前状の傾斜姿勢)に保たれる。
その後も回動レバー24は、ペダル軸18を下方へ押圧し続けるが、図6(C)、及び図6(C)中のX2部拡大図である図6(D)に示すように、ペダル軸18がペダル軸支持部16d,17dから脱落するに伴ってペダル軸18に食い込んでいた係合突片24tが抜けることで互いの係合が解除される。
このとき、ペダル軸支持部16d,17dから脱落したペダル軸18は、車体下部前方に沿って形成した前下案内溝16v,17vによってブレーキぺダル20を前下に付勢するように脱落させることができる。
なお、図示省略するが、係合突起24tによる係合が解除された直後においても回動レバー24は、曲線部24sの前側部分24sf(図6(D)参照)がペダル軸18を押圧することにより、ブレーキぺダル20の下部が車両前方へ回動するように支援することができる。すなわち、ブレーキぺダル20をより前下へ付勢することができる。
従って、本実施形態のペダル後退防止構造は、ペダル軸支持部16d,17dからのペダル軸18の離脱中に、ペダル軸支持部16d,17dにおいてペダル軸18が回動することを、係合突起24tがペダル軸18に係合することにより抑制することができるため、ブレーキぺダル20をその下部が前下を向いた姿勢のまま前下案内溝16v,17vによってペダル軸18を前下に向けて案内することができ、例えば、従来のように、ペダル軸支持部16d,17dからのペダル軸18の離脱中に、ブレーキぺダル20下部が前下へ向けて脱落するようにブレーキぺダル20に対して右側面視で反時計回りの回動力を付与するための複雑な前下回動機構を備えずともブレーキぺダル20下部を前方に付勢した状態でペダル軸支持部16d,17dから脱落させることができる(図1中の仮想線で示したブレーキぺダル20参照)。
この発明の態様として、係合手段は、ブレーキぺダル20側に設けられた回動レバー24側に食い込む係合突起24tである(図2(B)、図3、図5(A)、図6(A)、(B)参照)。
上記構成によれば、係合突起24tはペダル軸18に食い込むことで係合するため、簡素な構成で、ペダル軸支持部16d,17dからペダル軸18が離脱中に該ペダル軸18の回動を確実に抑制することができる。
本実施例においては、係合突起24tは、ペダル軸18に向けて真直ぐに突き出しているため、回動レバー24によりペダル軸18を押圧する際に該ペダル軸18に確実に食い込むことができ、食い込み後はペダル軸18のペダル軸支持部16d,17dに対する相対回動が抑制されるように確実に係合することができる。
そして、ペダル軸支持部16d,17dからペダル軸18が脱落した際には、該ペダル軸18に食い込んだ係合突起24tを容易に抜くことができ、係合をスムーズに解除することができる。
なお、本実施例において係合突起24tは、回動レバー24の曲線部24sに設けたが、この構成に限らず、ブレーキぺダル20のペダル軸18(ペダル軸18に備えたペダル側筒部35の外周面)に設けてもよく、或いは回動レバー24側とブレーキぺダル20側との双方に設けてもよい。
またこの発明の態様として、ペダルブラケット16,17にペダル軸18を支持するペダル軸支持部16d,17dが形成され、前下離脱手段は、ペダル軸支持部16d,17dから前下に延びるようにペダルブラケット16,17に形成された前下案内溝16v,17vとすることができる(図2(B)、図3、図6(A)、(B)参照)。
上記構成によれば、回動レバー24の曲線部24sによってペダル軸18を、たとえ前下方向と異なる方向に押圧しても、ペダル軸18を前方へ移動させることができ、結果的にブレーキぺダル20下部を前方(前下)に付勢できる。
またこの発明の態様として、レバー軸25がペダル軸18の後側下方に配設されたものである(図1、図2(A)、図5(A)、図6(A)、(C)参照)。
上記構成によれば、回動レバー24がペダル軸18を押圧したとき、ペダル軸18を効果的に前下に押圧することができるため、ブレーキぺダル20の下部を前方(前下)に付勢できる。
なお、本実施例においては、ペダル軸支持部16d,17dから前下に延びるように前下案内溝16v,17vをペダルブラケット16,17に形成し、さらに、レバー軸25がペダル軸18の後側下方に配設された構成について説明したが、この構成に限らず、前者の構成と後者の構成とのうちいずれか一方の構成を採用した構成であってもよい。
具体的には、前下案内溝16v,17vがペダルブラケット16,17に形成されずにレバー軸25がペダル軸18の後側下方に配設された構成であってもよく、或いはレバー軸25がペダル軸18の後側下方に配設されない構成であるが前下案内溝16v,17vがペダルブラケット16,17に形成された構成としてもよい。
またこの発明の態様として、回動レバー24にペダル軸18を押圧する回動レバー側押圧部としての曲線部24sを備えるとともに、ペダル軸18に曲線部24sにより押圧されるペダル軸側被押圧部としてのペダル側筒部35を備え、係合手段としての係合突起24tは、離脱後の係合解除を可能とすべく曲線部24sとペダル側筒部35とが係合される構成としたものである(図6(A)、(B)、(C)、(D)参照)。
上記構成によれば、ペダル軸18がペダル軸支持部16d,17dに軸支されている状態においては、ペダル軸18をペダル軸支持部16d,17dから離脱させる際には、回動レバー24によりペダル軸18の絞り突起16eに抗して押圧するため押圧力が高くなり、結果的に係合突起24tによるペダル軸18の係合力が高い状態に維持される(図6(A)、(B)参照)。
すなわち、この間においてはしっかりとペダル軸18の回動を抑制することができる。
一方、ペダル軸18がペダル軸支持部16d,17dから離脱すると、回動レバー24によるペダル軸18の押圧力が低下するに伴って、係合突起24tによるペダル軸18の係合力が低下する。すなわち、係合突起24tによるペダル軸18の係合が解除される(図6(C)、(D)参照)。これにより、ペダルを自由揺動させることができ、ブレーキぺダル20を確実に脱落させることができる。
この発明の構成と、上述の実施例との対応において、
この発明の車体側当接部は、実施例の当接プレート11に対応し、
以下同様に、
ペダルは、ブレーキペダル20に対応し、
前下離脱手段は、前下案内溝16v,17v、及び/又は曲線部24sに対応し、
係合手段は、係合突起24t、又は後述するレバー側凹凸部42、及びペダル軸側凹凸部43に対応し、
回動レバー側押圧部は、曲線部24sに対応し、
ペダル軸側被押圧部は、ペダル側筒部35に対応するも、この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
本発明の係合手段は、上述した実施例においては、ブレーキぺダル20側に設けられた回動レバー24側に食い込む係合突起24tで形成したが(図2(B)参照)、ペダル軸18と回動レバー24との相対回動を抑制できる構成であれば特に限定しない。
具体的には、図7(A)、(B)に示すように、回動レバー24の曲線部24sには、該曲面部24sが側面視凹凸形状になるように凹部42aと凸部42bとを交互に配設した噛合手段41の一方側のレバー側凹凸部42を形成し、ペダル軸18を備えたペダル側筒部35の外周面における、回動レバー24の回動時に曲線部24sによって押圧される部分には、レバー側凹凸部42に噛合可能に凹部43aと凸部43bとを交互に配設した噛合手段41の他方側のペダル軸側凹凸部43を形成している。
なお、図7(A)、(B)は、それぞれ図6(B)、(D)に対応する他の実施例の作用説明図である。
上記構成によれば、車両衝突時に、回動レバー24の回動に伴って回動レバー24がペダル軸18を押圧する際においても、回動レバー24の曲線部24sに設けたレバー側凹凸部42とペダル軸18に設けたペダル軸側凹凸部43とが噛合することでブレーキぺダル20が右側面視時計回りに回動することを強制的に規制することができる(図7(B)参照)。
一方で、ペダル軸18がペダル軸支持部16dから脱落した後は、歯合を維持するように作用していた回動レバー24とペダル軸18間の押圧力が低下して、レバー側凹凸部42とペダル軸側凹凸部43との噛合は互いに解除される。
よって、係合突片24tがペダル軸18に食い込んで係合する上述した実施例と同様に、ペダル軸支持部16d,17dから脱落したペダル軸18を、前下案内溝16v,17vによってブレーキぺダル20を前下に付勢するように脱落させることができるという効果を得ることができる。
また、上記実施例においては係合突起を、回動レバーとペダル軸の一方に1つまたは両方に1つずつ設ける例を示したが、複数設けても良い。具体的には、やすりの目のように係合突起を形成したり、母材よりも硬質な小片や粒子で係合突起を構成してもよい。
また、上記実施例においては、ペダルとしてブレーキペダル20を例示したが、これに限らず、例えば、アクセルペダルやクラッチペダル等の他のペダルであってもよい。
以上説明したように、本発明は、車両前後方向に揺動操作されるペダルと、前記ペダルをペダル軸を介して揺動自在に支持するペダルブラケットと、車両衝突時に、車体側部材との干渉により前記ペダル軸を押し下げるように回動して該ペダル軸をペダルブラケットから離脱させる回動レバーとを備えた自動車のペダル後退防止機構について有用である。
16,17…ペダルブラケット
16d,17d…ペダル軸支持部
16v,17v…前下案内溝
18…ペダル軸
20…ブレーキぺダル
24…回動レバー
24s…曲線部
24t…係合突起
25…回動レバー軸
35…ペダル側筒部
42…レバー側凹凸部
43…ペダル軸側凹凸部

Claims (5)

  1. 車両前後方向に揺動操作されるペダルと、
    前記ペダルをペダル軸を介して揺動自在に支持するペダルブラケットと、
    車両衝突時に、車体側部材との干渉により前記ペダル軸を押し下げるように回動レバー軸を介して回動して該ペダル軸をペダルブラケットから離脱させる回動レバーとを備えた自動車のペダル後退防止機構において、
    離脱中に前記回動レバーと前記ペダルとを互いの相対回動を抑制すべく係合する係合手段と、
    前記ペダル軸を前下方向に離脱させる前下離脱手段とが設けられた
    自動車のペダル後退防止機構。
  2. 前記係合手段は、前記回動レバー側と、前記ペダル側とのうち少なくとも一方の部材に、他方に食い込むように設けられた係合突起である
    請求項1に記載の自動車のペダル後退防止機構。
  3. 前記ペダルブラケットに前記ペダル軸を支持するペダル軸支持部が形成され、
    前記前下離脱手段は、前記ペダル軸支持部から前下に延びるように前記ペダルブラケットに形成された前下案内溝である
    請求項1、又は2に記載の自動車のペダル後退防止機構。
  4. 前記回動レバー軸が前記ペダル軸の後側下方に配設されている
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の自動車のペダル後退防止機構。
  5. 前記回動レバーに前記ペダル軸を押圧する回動レバー側押圧部を備えるとともに、前記ペダル軸に前記回動レバー側押圧部により押圧されるペダル軸側被押圧部を備え、
    前記係合手段は、離脱後の係合解除を可能とすべく前記回動レバー側押圧部と前記ペダル軸側被押圧部とが係合される構成とした
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の自動車のペダル後退防止機構。
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