JP2018200516A - 車両用操作ペダル装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両衝突時における操作ペダルの踏部の後退防止が適切に行われる車両用操作ペダル装置を提供すること。
【解決手段】車両用操作ペダル装置10は、上端部42に回動軸44が設けられ、下端部46に踏部48が設けられた操作ペダル40と、前方側から回動軸44を回動可能に保持し、ダッシュパネル100Aに固定された前側サポート部材20と、後方側から回動軸44を回動可能に保持し、回動軸44よりも上方側にある上方側端部UEにおいて前側サポート部材20に回動可能に保持される後側サポート部材30と、後側サポート部材30において上方側端部UEよりも車両100の後方側に設けられ、インパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cに向かって突き出した突出部38とを備え、オペレーティングロッドRを回動保持する連結ピンPの取付穴を操作ペダル40に設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両衝突に伴って車両構成部材が車両後方側へ変位した場合に、操作ペダルの踏部が車両後方側へ後退することを抑える(以下、「車両衝突時における操作ペダルの踏部の後退防止」という。)車両用操作ペダル装置に関するものである。
従来より、車両衝突時における操作ペダルの踏部の後退防止が行われる車両用操作ペダル装置に関し、種々の技術が提案されている。
例えば、下記特許文献1には、ダッシュパネルの後方に配設される操作ペダルを、車幅方向に延びる支軸周りに揺動可能に支持する車両のペダル支持構造が記載されている。
上記ペダル支持構造は、前端部が上記ダッシュパネルに締結固定されると共に、該ダッシュパネルから後方側に延びかつ、その後端側の部分において上記操作ペダルの支軸を支持するペダルブラケットと、上記ペダルブラケットの後側に配置されて上記ダッシュパネルとは異なる車体側部材に対して固定されかつ、前端部が上記ペダルブラケットの後端部を車両衝突時に離脱可能に支持する支持部とされると共に、車両衝突時に後方に移動する上記ペダルブラケットを下側に案内する案内面が設けられた案内部材と、を備え、上記案内部材は、上記ペダルブラケットの後端部が上記支持部に対して車両後方以外の方向に相対変位することを規制する規制部を有する。
この構成によると、ダッシュパネルに対して前端部が固定されたペダルブラケットは、その後端部が案内部材を介して車体側部材に支持される。そして、操作ペダルは、このペダルブラケットの後端側の部分において車幅方向に延びる支持周りに揺動可能に支持される。
車両の衝突時、エンジンに押されてダッシュパネルが車両後方側へ後退すると、そのダッシュパネルに固定されているペダルブラケットが車両後方側へ後退する。このときに、上記ペダルブラケットは案内部材から離脱すると共に、案内部材に設けられた案内面によって下側に案内される。これにより、ペダルブラケットに支持された操作ペダルの上端が後方かつ下方に移動し、操作ペダルの下端(踏み面)は前方かつ下方に移動する。
特開2006−92413号公報
つまり、上記ペダル支持構造は、車両衝突に伴ってダッシュパネルが車両後方側へ変位した場合に、操作ペダルの下端(踏み面)が車両後方側へ後退することを防止できる。しかしながら、更に好適に、操作ペダルの下端(踏み面)が車両後方側へ後退することを防止することが望まれている。
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、車両衝突時における操作ペダルの踏部の後退防止が適切に行われる車両用操作ペダル装置を提供することを課題とする。
この課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、車両用操作ペダル装置であって、上端部に回動軸が設けられると共に、下端部に踏部が設けられ、踏部が車両前方側へ踏み込まれる操作ペダルと、操作ペダルの回動軸の前方側から回動軸を回動可能に保持する部材であって、操作ペダルの回動軸よりも車両前方側に配置されている第1車両構成部材に固定された前側サポート部材と、操作ペダルの回動軸の後方側から回動軸を回動可能に保持する部材であって、操作ペダルの回動軸よりも上方側にある上方側端部において前側サポート部材に回動可能に保持される後側サポート部材と、後側サポート部材において上方側端部よりも車両後方側に設けられ、第1車両構成部材よりも車両後方側に配置されている第2車両構成部材に向かって突き出した突出部と、操作ペダルの上端部と下端部との間において、第1車両構成部材から車両後方側へ突き出したオペレーティングロッドの先端部を操作ペダルに対して回動可能に保持する連結部とを備え、第1車両構成部材が車両衝突時に車両後方側へ変位した場合に、突出部が第2車両構成部材によって前側サポート部材に対して相対的に車両前方側へ押動されて、後側サポート部材が前側サポート部材に対して回動することにより、操作ペダルの回動軸が前側及び後側サポート部材から脱落することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の車両用操作ペダル装置であって、後側サポート部材は、操作ペダルの回動軸を挟んで上方側端部と対向する下方側端部に第1係合部を備え、前側サポート部材は、後側サポート部材の第1係合部に係合する第1被係合部を備え、第1係合部と第1被係合部との係合は、車両衝突時に突出部が押動されることによって外れることを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の車両用操作ペダル装置であって、突出部は、第2車両構成部材から離間して配置されていることを特徴とする。
請求項4に係る発明は、請求項2に記載の車両用操作ペダル装置であって、後側サポート部材は、上方側端部に第2係合部を備え、前側サポート部材は、後側サポート部材の第2係合部に係合する第2被係合部を備え、第2係合部と第2被係合部とは、車両衝突時に突出部が押動されることによって回動可能に係合されてなることを特徴する。
請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の車両用操作ペダル装置であって、前側サポート部材と後側サポート部材とは、樹脂製であることを特徴とする。
請求項1に係る発明の車両用操作ペダル装置では、第1車両構成部材が車両衝突時に車両後方側へ変位した場合に、後側サポート部材の突出部が第2車両構成部材によって前側サポート部材に対して相対的に車両前方側へ押動されると、後側サポート部材が前側サポート部材に対して回動して、操作ペダルの回動軸が前側サポート部材及び後側サポート部材から脱落する。操作ペダルの回動軸が脱落すると、オペレーティングロッドの先端部を操作ペダルに対して回動可能に保持する連結部を中心とする回転モーメントで操作ペダルが回転することによって、操作ペダルの回動軸(操作ペダルの上端部)が車両後方側へ移動する一方、操作ペダルの踏部(操作ペダルの下端部)が車両前方側へ移動する。このようにして、請求項1に係る発明の車両用操作ペダル装置では、車両衝突時における操作ペダルの踏部の後退防止が適切に行われる。
請求項2に係る発明の車両用操作ペダル装置では、通常時において、前側サポート部材が操作ペダルの回動軸をその前方側から回動可能に保持すると共に、後側サポート部材が操作ペダルの回動軸をその後方側から回動可能に保持する。これらの保持によって、前側サポート部材と後側サポート部材とが、操作ペダルを回動可能に保持する。そのため、操作ペダルの踏部が車両前方側へ踏み込まれると、操作ペダルの回動軸から車両後方側へ向かう力(以下、「第1力」という。)が後側サポート部材に作用する。上記第1力は、操作ペダルの回動軸よりも上方側にある上方側端部、つまり後側サポート部材が前側サポート部材に回動可能に保持される箇所(以下、「回動保持箇所」という。)で受け止められる。加えて、上記第1力は、上記回動保持箇所がある上方側端部と操作ペダルの回動軸を挟んで対向する下方側端部、つまり後側サポート部材の第1係合部と前側サポート部材の第1被係合部とが係合する箇所(以下、「係合箇所」という。)でも受け止められる。そのため、請求項2に係る発明の車両用操作ペダル装置では、通常時の機能(つまり、前側サポート部材と後側サポート部材とが操作ペダルを回動可能に保持すること)に対する信頼性が向上する。
更に、請求項2に係る発明の車両用操作ペダル装置では、車両衝突時において、テコの原理が働く。そのテコの原理は、後側サポート部材の突出部が第2車両構成部材によって車両前方側へ押される押動箇所を力点とし、前側サポート部材及び後側サポート部材の上記回動保持箇所を支点とし、後側サポート部材の第1係合部及び前側サポート部材の第1被係合部の上記係合箇所を作用点とする。従って、上記回動保持箇所から上記押動箇所までの距離が上記回動保持箇所から上記係合箇所までの距離よりも長く設ければ、第2車両構成部材が後側サポート部材の突出部を車両前方側へ押す力よりも大きな力(以下、「第2力」という。)を、上記係合箇所に対して作用させることが可能である。上記第2力は、後側サポート部材の第1係合部を車両後方側へ移動させる力であり、つまり、後側サポート部材の第1係合部を前側サポート部材の第1被係合部から外す力となる。そのため、請求項2に係る発明の車両用操作ペダル装置では、車両衝突に伴って第1車両構成部材が車両後方側へ変位した場合において、第2車両構成部材が後側サポート部材の突出部を車両前方側へ押す力が比較的小さくても、後側サポート部材の第1係合部と前側サポート部材の第1被係合部との係合を外すことが可能であるので、車両衝突時における操作ペダルの踏部の後退防止が確保される。
請求項3に係る発明の車両用操作ペダル装置では、後側サポート部材の突出部が第2車両構成部材から離間して配置されているので、通常時において、上記第1力の反力が後側サポート部材の突出部に加わることはなく、後側サポート部材の突出部が第2車両構成部材によって車両前方側へ押動されない。そのため、請求項3に係る発明の車両用操作ペダル装置では、通常時において、操作ペダルの回動軸が前側サポート部材及び後側サポート部材から脱落することがないので、上記通常時の機能(つまり、前側サポート部材と後側サポート部材とが操作ペダルを回動可能に保持すること)に対する信頼性が向上する。
請求項4に係る発明の車両用操作ペダル装置では、前側サポート部材及び後側サポート部材の上記回動保持箇所が、後側サポート部材の第2係合部と前側サポート部材の第2被係合部とが係合することによってなされており、このような係合によって、上記第1力(つまり、通常時において操作ペダルの回動軸から車両後方側へ向かって後側サポート部材に作用する力)が確実に受け止められる。そのため、請求項4に係る発明の車両用操作ペダル装置では、上記通常時の機能(つまり、前側サポート部材と後側サポート部材とが操作ペダルを回動可能に保持すること)に対する信頼性が一層向上する。
更に、請求項4に係る発明の車両用操作ペダル装置において、後側サポート部材の第2係合部と前側サポート部材の第2被係合部とは、車両衝突時に後側サポート部材の突出部が押動されることによって回動可能に係合されているので、車両衝突時における操作ペダルの踏部の後退防止が確実に行われる。
請求項5に係る発明の車両用操作ペダル装置では、前側サポート部材と後側サポート部材とが樹脂製であるので、軽量化及びコスト低減化を図ることが可能である。
通常時(操作ペダルに対する踏込み操作が解除されている時)における本実施形態の車両用操作ペダル装置の構成が表された図である。 図1の一部を拡大した図である。 車両衝突時(後側サポート部材の突出部がインパネリインフォースメントの衝突用ブラケットに突き当たった時)における同車両用操作ペダル装置の構成が表された図である。 車両衝突時(後側サポート部材の突出部がインパネリインフォースメントの衝突用ブラケットによって押動された時)における同車両用操作ペダル装置の構成が表された図である。 図4の一部を拡大した図である。 図4において、通常時(操作ペダルに対する踏込み操作が解除されている時)における操作ペダルが二点鎖線で表された図である。
以下、本発明に係る車両用操作ペダル装置について、具体化した本実施形態に基づき、図面を参照しつつ説明する。以下の説明に用いる各図面では、基本的構成の一部が省略されて描かれており、描かれた各部の寸法比等は必ずしも正確ではない。また、各図における前後方向及び上下方向は、各図に記載された通りである。更に、各図の紙面の奥側は右方向であり、各図の紙面の手前側は左方向である。
(1)車両用操作ペダル装置の概要
図1及び図2に表されたように、本実施形態の車両用操作ペダル装置10は、前側サポート部材20、後側サポート部材30、及び操作ペダル40等を備えている。
前側サポート部材20は、樹脂製であって、取付部22、軸保持部24、係止部26、及び支持用係爪部28等を備えている。取付部22は、前側サポート部材20の前端部が略平板状に形成されたものである。取付部22には、複数の取付穴H1と挿通穴H2とが貫設されている。各取付穴H1は、取付部22の周縁に設けられている。各取付穴H1には、取付部22をダッシュパネル100Aに締結するためのボルト(不図示)が挿入されている。これによって、前側サポート部材20は、後述するダッシュパネル100Aに固定される。挿通穴H2は、取付部22の下端中央に設けられている。挿通穴H2には、後述するオペレーティングロッドRが挿通されている。
軸保持部24は、前側サポート部材20の後端部の中央に凹設されており、各図面の紙面に対して垂直の方向(つまり、左右方向)から見て、半円弧状に形成されている。係止部26は、前側サポート部材20において、軸保持部24よりも下方側に設けられている。支持用係爪部28は、前側サポート部材20において、軸保持部24よりも上方側に設けられている。
尚、ダッシュパネル100Aは、車両100の一部に相当するものである。車両100は、そのダッシュパネル100Aに加えて、インパネリインフォースメント100B及び衝突用ブラケット100C等で構成されている。インパネリインフォースメント100Bは、ダッシュパネル100Aよりも後方向に配置されている。衝突用ブラケット100Cは、インパネリインフォースメント100Bの前端部から下端部に亘って固設されている。以下、後方向を「車両100の後方側」と記載することがあり、前方向を「車両100の前方側」と記載することがある。また、各図面の紙面に対して垂直の方向(つまり、左右方向)は、車両100の車幅方向に相当するものである。
後側サポート部材30は、樹脂製であって、軸保持部32、係爪部34、回動用係爪部36、及び突出部38等を備えている。軸保持部32は、後側サポート部材30の前端部の中央に凹設されており、各図面の紙面に対して垂直の方向(つまり、左右方向)から見て、半円弧状に形成されている。係爪部34は、後側サポート部材30において、軸保持部32よりも下方側に設けられており、前側サポート部材20の係止部26と係合するものである。回動用係爪部36は、後側サポート部材30において、軸保持部32よりも上方側に設けられており、前側サポート部材20の支持用係爪部28と係合するものである。突出部38は、後側サポート部材30において、回動用係爪部36よりも車両100の後方側に設けられている。
操作ペダル40は、その上端部42に回動軸44が設けられている。操作ペダル40は、その下端部46に踏部48が設けられている。操作ペダル40の上端部42と下端部46との中間においては、連結ピンP及びクレビスCを介して、オペレーティングロッドRの先端部が操作ペダル40に対して回動可能に保持されている。尚、操作ペダル40には、連結ピンPを装入するための取付穴(不図示)が設けられている。
本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、後側サポート部材30の係爪部34が前側サポート部材20の係止部26に係合すると共に、後側サポート部材30の回動用係爪部36が前側サポート部材20の支持用係爪部28に係合することによって、前側サポート部材20と後側サポート部材30とが一体化される。
但し、後側サポート部材30の係爪部34と前側サポート部材20の係止部26との係合が外れると、後側サポート部材30の回動用係爪部36が、前側サポート部材20の支持用係爪部28を中心にして回動することが可能となる。つまり、後側サポート部材30は、後側サポート部材30の回動用係爪部36と前側サポート部材20の支持用係爪部28とによって、前側サポート部材20に回動可能に保持される。
尚、以下の説明では、後側サポート部材30の回動用係爪部36と前側サポート部材20の支持用係爪部28とで構成される機構を、回動保持機構50と記載することがある。また、後側サポート部材30の係爪部34と前側サポート部材20の係止部26とで構成される機構を、係合保持機構52と記載することがある。
前側サポート部材20と後側サポート部材30とが一体化されると、後側サポート部材30の突出部38は、インパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cに向かって突き出した状態になる。加えて、後側サポート部材30の突出部38は、インパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cから前後方向の離間距離102を置いて離れた状態にある。
更に、前側サポート部材20の後端部と後側サポート部材30の前端部とが重なり合うと共に、前側サポート部材20の軸保持部24と後側サポート部材30の軸保持部32とが向かい合って連接することによって、各図面の紙面に対して垂直の方向(つまり、左右方向)から見て、円状の軸穴が形成される。その軸穴においては、操作ペダル40の回動軸44が回動可能に保持される。
以上より、前側サポート部材20は、操作ペダル40の回動軸44の前方側から回動軸44を回動可能に保持する部材であって、操作ペダル40の回動軸44よりも車両100の前方側に配置されているダッシュパネル100Aに固定された部材である。後側サポート部材30は、操作ペダル40の回動軸44の後方側から回動軸44を回動可能に保持する部材であって、操作ペダル40の回動軸44よりも上方側にある上方側端部UEにおいて前側サポート部材20に回動可能に保持される部材である。
つまり、本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、通常時において、前側サポート部材20が操作ペダル40の回動軸44をその前方側から回動可能に保持すると共に、後側サポート部材30が操作ペダル40の回動軸44をその後方側から回動可能に保持する。これらの保持によって、前側サポート部材20と後側サポート部材30とが、操作ペダル40を回動可能に保持する。
更に、後側サポート部材30は、上方側端部UEにおいて回動用係爪部36を備えると共に、操作ペダル40の回動軸44を挟んで上方側端部UEと対向する下方側端部LEにおいて係爪部34を備えている。また、後側サポート部材30では、上方側端部UEよりも車両100の後方側において、突出部38が設けられている。
(2)通常時における車両用操作ペダル装置の動作
本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、通常時において、車両100の運転者が操作ペダル40の踏部48を車両100の前方側へ踏み込むことによって、操作ペダル40に対する踏込み操作が行われると、操作ペダル40が回動軸44を中心にして前方向に円運動する。これに対して、操作ペダル40に対する踏込み操作が解除されると、不図示の付勢部材の付勢力によって、操作ペダル40が回動軸44を中心にして後方に円運動する。
操作ペダル40の踏部48が車両100の前方側へ踏み込まれた際は、図1に表されたように、踏部48に踏力F1が作用することによって、操作ペダル40の回動軸44から車両100の後方側へ向かう力F2が、後側サポート部材30に作用する。上記力F2は、操作ペダル40の回動軸44よりも上方側にある上方側端部UE、つまり後側サポート部材30が前側サポート部材20に回動可能に保持される回動保持機構50で受け止められる。
加えて、上記力F2は、回動保持機構50がある上方側端部UEと操作ペダル40の回動軸44を挟んで対向する下方側端部LE、つまり後側サポート部材30の係爪部34と前側サポート部材20の係止部26とが係合する係合保持機構52でも受け止められる。
そのため、本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、通常時の機能(つまり、前側サポート部材20と後側サポート部材30とが操作ペダル40を回動可能に保持すること)に対する信頼性が向上する。
更に、回動保持機構50では、後側サポート部材30の回動用係爪部36と前側サポート部材20の支持用係爪部28とが係合されており、このような係合によって、上記力F2(つまり、通常時において操作ペダル40の回動軸44から車両100の後方側へ向かって後側サポート部材30に作用する力)が確実に受け止められる。
同時に、係合保持機構52では、後側サポート部材30の係爪部34と前側サポート部材20の係止部26とが係合されており、このような係合によって、上記力F2(つまり、通常時において操作ペダル40の回動軸44から車両100の後方側へ向かって後側サポート部材30に作用する力)が確実に受け止められる。
そのため、本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、上記通常時の機能(つまり、前側サポート部材20と後側サポート部材30とが操作ペダル40を回動可能に保持すること)に対する信頼性が一層向上する。
尚、オペレーティングロッドRは、前側サポート部材20の挿通穴H2から車両100の後方側へ突き出しており、操作ペダル40に対する踏込み操作に伴って車両100の前方側へ変位すると、その踏込み操作時の操作力を、油圧回路又は電子回路等を通して、車両100の運転状態を制御する制動装置又は制御装置に伝達する。
(3)車両衝突時における車両用操作ペダル装置の動作
本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、車両衝突時において、図3の矢印AR1で表されたように、ダッシュパネル100Aが車両100の後方側へ変位すると、後側サポート部材30の突出部38がインパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cに突き当たる場合がある。
そのような場合において、図4及び図5に表されたように、後側サポート部材30の突出部38が、インパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cによってダッシュパネル100Aに対して相対的に車両100の前方側へ押動されると、後側サポート部材30の係爪部34が、車両100の後方側へ移動するので、変形又は破断する。これによって、後側サポート部材30の係爪部34と前側サポート部材20の係止部26との係合が外れるので、後側サポート部材30の回動用係爪部36が前側サポート部材20の支持用係爪部28を中心にして回動する。
つまり、後側サポート部材30が前側サポート部材20に対して回動するので、前側サポート部材20の軸保持部24と後側サポート部材30の軸保持部32とが離れた状態になり、操作ペダル40の回動軸44が前側サポート部材20及び後側サポート部材30から脱落する。
操作ペダル40の回動軸44が脱落すると、オペレーティングロッドRの先端部を操作ペダル40に対して回動可能に保持する連結ピンPを中心とする回転モーメントによって、操作ペダル40が回転する。ここで、例えば、操作ペダル40の重心が連結ピンPよりも下側且つ後側にあると、操作ペダル40の回動軸44(操作ペダル40の上端部42)は、図4及び図5の矢印AR2で表された方向へ、つまり車両100の後方側へ移動する。一方、操作ペダル40の踏部48(操作ペダル40の下端部46)は、図4の矢印AR3で表された方向へ、つまり車両100の前方側へ移動する。
そのため、操作ペダル40の踏部48は、例えば、図6に表されたように、踏込み操作が解除されている状態(つまり、二点鎖線で表された操作ペダル40の踏部48)から車両100の前方側へ前進距離104まで離れた位置に移動する。
このようにして、本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、車両衝突時における操作ペダル40の踏部48の後退防止が適切に行われる。
更に、本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、車両衝突時において、テコの原理が働く。そのテコの原理は、図3に表されたような力点、支点、及び作用点を有する。つまり、後側サポート部材30の突出部38がインパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cによって車両100の前方側へ押される押動箇所54が力点とされ、後側サポート部材30の回動用係爪部36と前側サポート部材20の支持用係爪部28とで構成される回動保持機構50が支点とされ、後側サポート部材30の係爪部34と前側サポート部材20の係止部26とで構成される係合保持機構52が作用点とされる。
従って、図3に表されたように、回動保持機構50から押動箇所54までの距離が回動保持機構50から係合保持機構52までの距離よりも長い場合には、インパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cが後側サポート部材30の突出部38を車両100の前方側へ押す力F3よりも大きな力F4が、係合保持機構52に対して作用する。上記力F4は、後側サポート部材30の係爪部34を車両100の後方側へ移動させる力であり、つまり、後側サポート部材30の係爪部34を前側サポート部材20の係止部26から外す力となる。
そのため、本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、車両衝突に伴ってダッシュパネル100Aが車両100の後方側へ変位した場合において、インパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cが後側サポート部材30の突出部38を車両100の前方側へ押す力F3が比較的小さくても、後側サポート部材30の係爪部34と前側サポート部材20の係止部26との係合を外すことが可能である。よって、車両衝突時における操作ペダル40の踏部48の後退防止が確保される。
更に、本実施形態の車両用操作ペダル装置10において、後側サポート部材30の回動用係爪部36と前側サポート部材20の支持用係爪部28とは、車両衝突時に後側サポート部材30の突出部38が押動されることによって回動可能に係合されているので、車両衝突時における操作ペダル40の踏部48の後退防止が確実に行われる。
(4)通常時における車両用操作ペダル装置の誤作動防止
本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、図1及び図2に表されているように、後側サポート部材30の突出部38がインパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cから離間して配置されているので、通常時において、上記力F2の反力が後側サポート部材30の突出部38に加わることなく、後側サポート部材30の突出部38がインパネリインフォースメント100Bの衝突用ブラケット100Cによって車両100の前方側へ押動されない。
そのため、本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、通常時において、操作ペダル40の回動軸44が前側サポート部材20及び後側サポート部材30から脱落することがないので、上記通常時の機能(つまり、前側サポート部材20と後側サポート部材30とが操作ペダル40を回動可能に保持すること)に対する信頼性がより一層向上する。
(5)その他
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施形態の車両用操作ペダル装置10では、前側サポート部材20と後側サポート部材30とが樹脂製であるので、軽量化及びコスト低減化を図ることが可能である。もっとも、前側サポート部材20と後側サポート部材30とは、樹脂以外の材料(例えば、金属等)で製作されてもよい。
また、本実施形態では、操作ペダル40をブレーキペダルとして本発明が適用されているが、車両100で使用される各ペダル(例えば、アクセルペダル又はクラッチペダル等)として本発明が適用されてもよい。
ちなみに、上記実施形態において、係止部26は、「第1被係合部」の一例である。支持用係爪部28は、「第2被係合部」の一例である。係爪部34は、「第1係合部」の一例である。回動用係爪部36は「第2係合部」の一例である。ダッシュパネル100Aは、「第1車両構成部材」の一例である。インパネリインフォースメント100B及び衝突用ブラケット100Cは、「第2車両構成部材」の一例である。連結ピンPの取付穴は、「連結部」の一例である。
10 車両用操作ペダル装置
20 前側サポート部材
26 係止部
28 支持用係爪部
30 後側サポート部材
34 係爪部
36 回動用係爪部
38 突出部
40 操作ペダル
42 上端部
44 回動軸
46 下端部
48 踏部
100 車両
100A ダッシュパネル
100B インパネリインフォースメント
100C 衝突用ブラケット
102 離間距離
LE 下方側端部
P 連結ピン
R オペレーティングロッド
UE 上方側端部

Claims (5)

  1. 上端部に回動軸が設けられると共に、下端部に踏部が設けられ、該踏部が車両前方側へ踏み込まれる操作ペダルと、
    前記操作ペダルの回動軸の前方側から該回動軸を回動可能に保持する部材であって、該操作ペダルの回動軸よりも車両前方側に配置されている第1車両構成部材に固定された前側サポート部材と、
    前記操作ペダルの回動軸の後方側から該回動軸を回動可能に保持する部材であって、該操作ペダルの回動軸よりも上方側にある上方側端部において前記前側サポート部材に回動可能に保持される後側サポート部材と、
    前記後側サポート部材において前記上方側端部よりも車両後方側に設けられ、前記第1車両構成部材よりも車両後方側に配置されている第2車両構成部材に向かって突き出した突出部と、
    前記操作ペダルの前記上端部と前記下端部との間において、前記第1車両構成部材から車両後方側へ突き出したオペレーティングロッドの先端部を該操作ペダルに対して回動可能に保持する連結部とを備え、
    前記第1車両構成部材が車両衝突時に車両後方側へ変位した場合に、前記突出部が前記第2車両構成部材によって前記前側サポート部材に対して相対的に車両前方側へ押動されて、前記後側サポート部材が該前側サポート部材に対して回動することにより、前記操作ペダルの回動軸が該前側及び後側サポート部材から脱落することを特徴とする車両用操作ペダル装置。
  2. 前記後側サポート部材は、前記操作ペダルの回動軸を挟んで前記上方側端部と対向する下方側端部に第1係合部を備え、
    前記前側サポート部材は、前記後側サポート部材の前記第1係合部に係合する第1被係合部を備え、
    前記第1係合部と前記第1被係合部との係合は、車両衝突時に前記突出部が押動されることによって外れることを特徴とする請求項1に記載の車両用操作ペダル装置。
  3. 前記突出部は、前記第2車両構成部材から離間して配置されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車両用操作ペダル装置。
  4. 前記後側サポート部材は、前記上方側端部に第2係合部を備え、
    前記前側サポート部材は、前記後側サポート部材の前記第2係合部に係合する第2被係合部を備え、
    前記第2係合部と前記第2被係合部とは、車両衝突時に前記突出部が押動されることによって回動可能に係合されてなることを特徴する請求項2に記載の車両用操作ペダル装置。
  5. 前記前側サポート部材と前記後側サポート部材とは、樹脂製であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載の車両用操作ペダル装置。
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