JP2007280271A - 操作ペダルの支持構造 - Google Patents

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Masayuki Tokuge
雅之 徳毛
Toshihiro Matsuoka
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Abstract

【課題】通常時でのペダル本体の操作感が良好で、車両の衝突時にはペダル踏み込み部の後退を確実に防止できるようにする。
【解決手段】ダッシュパネル1に取付けたペダルブラケット3(のブラケット本体7)に、第1支軸13を介してペダル本体2の上端部が前後方向に揺動自在に保持されると共に、第2支軸17を介して回動レバー5が前後方向に揺動自在に保持される。第1支軸13は、下方への大きな外力を受けたときに、その支持突起部40aを変形させて、下方へ変位可能とされている。車両の衝突時に、回動レバー5が、後方にある車体側部材33に当接されて前方へ回動されて、第1支軸13を下方へ押圧してペダルブラケット3から脱落させる。回動レバー5には、通常時において、第1支軸13の下方に位置されて第1支軸13の下方への変位を規制する移動規制部41bが形成されている。
【選択図】 図2

Description

本発明は操作ペダルの支持構造に関するものである。
ブレーキペダルやクラッチペダル等の車両前後方向に揺動操作されるペダル本体は、ペダルブラケットを介してダッシュパネルに支持されるようになっている。すなわち、ダッシュパネルに対してペダルブラケットが固定されて、ペダル本体は、その上端部が車幅方向に伸びる第1支軸を介してペダルブラケットに対して前後方向に揺動自在に保持される一方、その下端部が乗員によって足踏み操作されるペダル踏み込み部とされている。このようなペダル本体は、車両の衝突時(前方衝突時)に、乗員の足部保護のために、ペダル踏み込み部が大きく後方へ移動しないようにすることが要求される。
特許文献1には、ペダルブラケットに対して回動レバーを車幅方向に伸びる第2支軸によって揺動自在に保持させて、車両の衝突時には、回動レバーが車体側部材と当接することにより第2支軸を中心として回動されて、この回動レバーの回動によって、ペダル本体を支持している第1支軸を強制的に後方へ変位させることが提案されている。特許文献2には、車両の衝突時に、ペダル本体の揺動支点となる回転軸を、ペダル本体の下端部に設けられたペダル踏み込み部に対して相対的に車両後方側に変位させるようなペダル支持構造において、上記回転軸を上方の初期位置に保持させるためにスプリングの付勢力を利用したものが開示されている。特許文献3には、車両の衝突時に、ペダル本体の支軸を保持するペダルブラケットを車幅方向に拡開変形させることにより、ペダルブラケットからペダル本体を離脱させるものが開示されている。
特表2005−510785号公報 特許3269372号公報 欧州特許出願公開第0659615号明細書
前述した特許文献1に記載のものでは、通常時に、回動レバーにペダル本体の支持軸を支持させているため、ペダル本体に作用する外力等に対応してペダル本体にがたつきが生じやすいものとなる。特許文献2に記載のものでは、ペダル本体を支持する支持軸がスプリングの伸縮に応じて変動しやすいため、ペダル本体の操作感を良好に維持することが難しくなる。特許文献3に記載のものでは、車両の衝突時にペダルブラケットが拡開変形される際に、斜め方向の荷重が作用する等によりペダル本体が傾斜状態になると、ペダル本体のペダルブラケットからの確実な離脱ということを確保することが難しくなる。
本発明は以上のような事情を勘案してなされたもので、その目的は、通常時でのペダル本体の操作感が良好で、しかも車両の衝突時にはペダル踏み込み部の後退を確実に防止できるようにした操作ペダルの支持構造を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明にあっては次のような解決手法を採択してある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
ダッシュパネルに支持されて車体の前後方向に揺動操作される操作ペダルの支持構造であって、
前記ダッシュパネルに取付けられたペダルブラケットと、
車幅方向に伸びる第1支軸を介して前記ペダルブラケットに揺動自在に保持されたペダル本体と、
車幅方向に伸びる第2支軸を介して前記ペダルブラケットに揺動自在に保持され、車両の衝突時に車体側部材と当接することにより該第2支軸を中心に回動されて前記第1支軸を下方へ押圧変位させることにより、該ペダルブラケットによる該第1支軸の支持を解除させるための回動レバーと、
を備え、
前記回動レバーには、通常時において前記第1支軸の下方に位置されて、該第1支軸の下方への移動を規制する移動規制部が形成されている、
ようにしてある。
上記解決手法によれば、ペダル本体の揺動支点となる第1支軸は、ペダルブラケットそのものに支持されているので、通常時におけるペダル本体の操作感が良好なものとなる。また、車両の衝突時には、ペダル本体とは別途設けられて、車体側部材に当接されることによって回動される回動レバーを利用して、ペダル本体の揺動支点となる第1支軸をペダルブラケットから強制的に下方へ変位させてペダルブラケットによる第1支軸の支持を解除するので、ペダル踏み込み部の後退が確実に防止されることになる。そして、通常時においては、回動レバーに形成された移動規制部によって第1支軸の下方への移動が確実に規制されるので、通常時におけるペダル本体の操作感を良好にする上でさらに好ましいものとなる。なお、移動規制部を回動レバーに形成してあるので、移動規制部に相当する部材を別途設ける場合に比して、コスト的に有利になると共に構造の簡単化の上でも好ましいものとなる。
上記解決手法を前提とした好ましい態様は、特許請求の範囲における請求項2以下に記載のとおりである。すなわち、
前記第1支軸が、前記ペダルブラケットに形成された支持孔に回動自在に挿通されることにより該ペダルブラケットに保持されており、
前記ペダルブラケットに、前記支持孔から連続して下方に伸びると共に前記第1支軸の外径よりも細幅とされた逃げ開口部が形成されており、
通常時は、前記逃げ開口部の対向縁部および前記回動レバーの移動規制部によって前記1支軸が該逃げ開口部を通して下方へ移動するのが規制される一方、車両の衝突時には、前記回動レバーの前記第2支軸を中心とした回動によって、前記移動規制部による前記第1支軸の下方への移動規制が解除されると共に、該回動レバーから押圧される該第1支軸が該逃げ開口部を強制的に押し拡げつつ下方へ移動される、
ようにしてある(請求項2対応)。この場合、第1支軸を支持する部分が支持孔という孔形式であるので、極めて簡単な構造とすることができる。そして、車両の衝突時には、逃げ開口部が強制的に拡開されて、第1支軸が下方へ移動されることになるが、このような第1支軸の下方への移動経路が支持孔に連なる開口部の形式とされているので、支持孔および逃げ開口部を含めて全体的に極めて簡単な構造とすることができる。
前記回動レバーに、前記第1支軸を取り巻くように周囲が閉じられた環状開口部が形成され、
前記環状開口部の内周縁部のうち、通常時において前記第1支軸の下方に位置される部分が前記移動規制部とされる一方、通常時において該第1支軸の上方に位置される部分が車両の衝突時に該第1支軸を下方へ押圧する押圧部とされている、
ようにしてある(請求項3対応)。この場合、回動レバーに形成される移動規制部は、環状となっている部分の内周縁部を利用して構成してあるので、剛性が十分に確保されたしっかりとしたものとなり、第1支軸を通常時での位置に確実に保持させておく上で好ましいものとなる。また、回動レバーのうち車両の衝突時に第1支軸を押圧する部分も、環状となっている部分の内周縁部を利用して構成されているので、その剛性もしっかりとしたものとなって、第1支軸を確実に下方へ押圧する上で好ましいものとなる。
前記回動レバーに、通常時に前記ペダルブラケットに係合されて該回動レバーが前記第1支軸を下方へ押圧する方向へ揺動されるのを規制するストッパ部が形成されており、
車両の衝突時には、前記ストッパ部による前記回動レバーの揺動規制が解除されて、前記回動レバーによる前記第1支軸の下方への押圧を許容するようにされている、
ようにしてある(請求項4対応)。この場合、通常時にペダル本体に下方への外力が作用しても、回動レバーの回動をストッパ部によって確実に防止して、第1支軸を通常時の位置に確実に支持しておく上でより一層好ましいものとなる。
車両の衝突時に、前記回動レバーによって下方へ押圧変位された前記第1支軸が、前記ペダルブラケットに対して離脱される、ようにしてある(請求項5対応)。この場合、ペダル本体の上端部が完全にフリーとなるので、車両の衝突時にペダル踏み込み部の後退をより一層確実に防止する上で好ましいものとなる。
車両の衝突時に、前記回動レバーによって下方へ押圧変位された前記第1支軸が、前記ペダルブラケットに保持されつつ下方かつ後方へ変位される、ようにしてある(請求項6対応)。この場合、車両の衝突時に、第1支軸そのものはペダルブラケットに保持されつつ下方かつ後方へ変位されるので、ペダル踏み込み部の後退を確実に防止することができる。
前記回動レバーは、通常時において、前記第2支軸を中心とした揺動に大きな摩擦抵抗を有するようにして前記ペダルブラケットに支持されている、ようにしてある(請求項7対応)。この場合、摩擦抵抗という極めて簡単な手法を利用して、通常時での回動レバーの不用意な回動を規制しつつ、移動規制部による第1支軸の下方への移動規制を確実に行うことができる。
本発明によれば、通常時でのペダル本体の良好な操作感を確保しつつ、車両の衝突時におけるペダル踏み込み部の後退を確実に防止できる。
図1において、1はエンジンルームと車室とを仕切るダッシュパネルであり、このダッシュパネル1には、その後面側においてペダルブラケット3が固定されると共に、その前面側においてブレーキブースタ4が固定されている。ペダルブラケット3には、ペダル本体2および回動レバー5が、それぞれ車両前後方向に揺動自在に取付けられている。なお、実施形態では、ペダル本体2はブレーキペダル用とされている。
図2に示すように、ペダルブラケット3は、ダッシュパネル1にボルト固定される取付基板6と、取付基板6の左右両端部から車体後方側に伸びる左右一対のブラケット本体7とを有する。ブラケット本体7の後端部には、ペダル本体2が操作されたことを検出するセンサ(図示略)用の取付ブラケット8が下方に向けて突設されている。ブラケット本体7は、取付基板6の左右両側辺部から車体後方側に伸びる左右一対の鉛直板9と、各鉛直板9の下端部から車幅方向に伸びる左右一対の水平板10と、水平板10の外側端部から下方に伸びる左右一対の外側板11とを有して、全体的に強度(剛性)の優れたものとされている。
上記鉛直板9には、ペダル本体2の揺動支点となる第1支軸13用の支持孔14が形成されている。第1支軸13は、ボルトを利用して構成されて、その軸部を、ブラケット本体7の一方側の支持孔14、ペダル本体2の上端部に構成されたボス部21(の挿通孔)、他方側の支持孔14を挿通させて、その先端部にナット22が螺合される。これにより、第1支軸13のボルト頭部23および上記ナット22によって、左右の支持孔14の周縁部に対して車幅方向から圧接した状態でもって、第1支軸13の取付けが行われる。
上記支持孔14の下方には、鉛直板9から水平板10および外側板11に渡って、大きな開口面積を有する開口部19が形成されている。そして、鉛直板9には、支持孔14と開口部19とを連通させる上下方向に短く伸びる逃げ開口部40が形成されている(図5、図6参照)。この逃げ開口部40の開口幅は、支持孔14の直径つまり第1支軸13の外径よりも小さく設定されている。この逃げ開口部40を画成する前後方向に相対向する対向縁部が、前後一対の支持突起部40aとされている。この一対の支持突起部40aによって、支持孔14に挿通された第1支軸13が、通常時において下方に落下(移動)するのが規制されている。なお、この前後一対の支持突起部40aは、後述する車両の衝突時においては、回動レバー5からの下方への大きな押圧力を受ける第1支軸13によって強制的に変形される弱化部とされて、第1支軸13は拡開された逃げ開口部40を通して開口部19へ移動するのが許容される。なお、支持突起部40aを明確に示すために、車両の衝突後の状態となる図6においては、支持突起部40aが変形される前の状態を示してある。
回動レバー5は、第2支軸17の挿通孔25が形成された左右一対の側板27と、左右の側板27の上端部同士を互いに連結する天板28とを有する。ブラケット本体7の鉛直板9には、前記支持孔14の後方側において、回動レバー5の揺動支点となる第2支軸17用の支持孔18が形成されている。第2支軸17は、ボルトを利用して構成されて、その軸部を、ブラケット本体7の一方側の挿通孔18,回動レバー5の左右一対の挿通孔25、ブラケット本体7の他方側の挿通孔18を挿通させて、その先端部にナット37が螺合される。これにより、第2支軸17のボルト頭部38および上記ナット37によって、左右の挿通孔18の周縁部に対して車幅方向から圧接した状態でもって、第2支軸17の取付けが行われる。上記のような圧接状態によって得られる大きな摩擦抵抗によって、回動レバー5は、ペダル本体2を足踏み操作した程度の外力によっては回動しないようにされている。
回動レバー5の各側板27には、大きな開口面積を有する開口部41が形成されている。この開口部41は、その全周が閉じられた環状とされていて、前記第1支軸13が挿通されるペダル本体2のボス部21を取り巻くように配設されている。通常時において、開口部41の内周縁部のうち第1支軸13(ボス部21)の上方に位置する部分が、後述する車両の衝突時において第1支軸13(ボス部21)を下方を押圧するための押圧部41aとされ、また第1支軸13(ボス部21)の直下方に位置する部分が、通常時において第1支軸13(ボス部21)が下方へ移動するのを規制する移動規制部41bとされている。このように、第1支軸13(ボス部21)は、ブラケット本体7に形成された前述の前後方向一対の支持突起部40aによってその下方への移動が規制されるのに加えて、回動レバー5の移動規制部41bによっても下方への移動が規制されることになり、通常時での位置がしっかりと保持されることになる。なお、第1支軸13のブラケット本体7に対する組付時に、第1支軸13が上記開口部41を挿通される。
図1に示すように、回動レバー5の後方側には、パイプ材からなって車幅方向に伸びる強度部材としてのステアリング支持部材32が配設され、このステアリング支持部材32に、ブロック材等からなる剛性に優れた車体側部材33が固定されている。この車体側部材33は、通常時においては回動レバー5の後端から所定距離離間している。そして、車両の衝突時(前方衝突時)に、ブラケット本体7つまり回動レバー5が後退すると、回動レバー5が車体側部材33に当接する一方、車体側部材33(ステアリング支持部材32)の後退動は殆どないので、回動レバー5が、その大きな摩擦抵抗に抗して第2支軸17を中心にして前方へ回動される大きな外力を受けることになる。
以上のような構成において、通常時には、第1支軸13は支持孔14内にある(図1、図3実線、図4、図5の状態)。この通常時においては、ペダル本体2の下端部にあるペダル踏み込み部34を足踏み操作することによって、ペダル本体2が第1支軸13を中心にして前方に揺動されて、ブレーキブースタ4を押圧する(通常のブレーキ機能)。ペダル踏み込み部34への足踏みを解除することによって、ペダル本体2が後方へ揺動復帰される。このような通常時でのペダル本体2の前後方向への揺動は、第1支軸13が、ブラケット本体7の支持孔14に直接指示されていること、および前後一対の支持突起部40aや回動レバー5の移動規制部41bによって第1支軸13の支持孔14からの脱落が強固に規制されていることから(回動レバー5そのものの回動は大きな摩擦抵抗によって規制されている)、円滑に行われて、ペダル本体2の良好な操作感が確保される。
車両の衝突時においては、ダッシュパネル1ひいてはブラケット本体7が後方へ移動され、これに応じて回動レバー5も後方へ移動して、やがて車体側部材33に対して回動レバー5の後端が当接される。回動レバー5が車体側部材33に当接した後になおもブラケット本体7が後方へ移動しようとすると、回動レバー5が、車体側部部材33から前方(図1、図3,図5反時計方向)に向けて回動するような大きな外力を受けることになる。回動レバー5が前方へ回動されると、その押圧部41aが、第1支軸13(ボス部21)を大きな力でもって下方へ押圧することになる。下方への大きな力を受けた第1支軸13は、逃げ開口部40を拡開するように一対の支持突起部40aを塑性変形させて、開口部19内へと落下される。第1支軸13が支持孔14から落下された直後の状態が、図7に示される。
第1支軸13が、支持孔14から逃げ開口部40を通して開口部19へと落下された状態では、第1支軸13のブラケット本体7からの離脱状態となり、この離脱状態では、ペダル本体2の上端部が後方へ大きく移動することが可能な状態となる。このように、ペダル本体2の上端部が後方へ移動することが可能な状態では、ペダル踏み込み部34に足を載せた状態の乗員に対して、後方への大きな負荷が作用することが防止されて、乗員(の足部)が効果的に保護されることになる。上記第1支軸13の支持孔14からの落下は、車体側部材33からの押圧力を受ける回動レバー5の回動を利用して行われるので、確実に行われて、乗員の保護が確実に行われることになる。
図8は本発明の第2の実施形態を示すもので、前記実施形態と同一構成要素には同一符合を付してその重複した説明は省略する。本実施形態では、支持孔14と開口部19とを連通させる逃げ開口部40に相当する逃げ開口部50が、下方に向かうにつれて後方に位置するように若干傾斜設定されている。また、開口部19の前上端部には、一旦上方へ短く伸びた後、上方へ向かうにつれて後方に位置するように傾斜された切欠部51が形成されている。そして、通常時において、回動レバー5の側板27に突設された係止部52が、上記切欠部51のうち開口部19近傍部分に挿入されている。なお、係止部52は、例えば回動レバー5の側板27を部分的に切りおこすことにより形成したり、側板27にピン部材を別途突設する等により形成することができる。
逃げ開口部50の対向縁部となる支持突起部50a(40aに相当)は、車両の衝突時に拡開変形されようとするが、前方の支持突起部50aは、切欠部51内に係止部52が挿入されていることから、逃げ開口部50を拡開する方向には変形しずらいものとなる。つまり、通常時において、第1支軸13を支持孔14内に保持さておく機能が、係止部52によって補強されることになる。一方、車両の衝突時には、回動レバー5の回動に応じて、係止部52が切欠部51から脱出され、その後、回動レバー5によって第1支軸13(ボス部21)が下方へ押圧される。このように、車両の衝突時には、あらかじめ係止部52による逃げ開口部50の拡開変形規制状態が解除された後、第1支軸13の下方への押圧が行われて、第1支軸13が逃げ開口部50を通して開口部19へと移動されることになる。逃げ開口部50が、下方に向かうにつれて後方に位置するように傾斜設定されているため、第1支軸13は、車両の衝突時には下方へ変位されつつ後方へも変位されて、ペダル踏み込み部34に位置される乗員の足部に対して大きな負荷を与えないようにする上でより一層好ましいものとなる。
図9は、本発明の第3の実施形態を示すものである。本実施形態では、開口部19に相当するガイド開口部59を、前後方向に長く形成して、後端部側については前後方向にほぼまっすぐ伸びる直線状に形成する一方、前端部側においては、前方に向かうにつれて徐々に上方に位置するように傾斜(円弧状の湾曲)させてある。そして、支持孔14が、ガイド開口部59の前端部の上方に形成されて、逃げ開口部60(40、50に相当)の下端がガイド開口部59の前上端に連なっている。逃げ開口部60用の支持突起部が符合60aで示される。本実施形態でも、車両の衝突時には、第1支軸13が下方かつ後方へと変位されることになり、乗員の足部保護の上でより一層好ましいものとなる。ただし、本実施形態では、ガイド開口部59は、車幅方向において支持孔14とほぼ同一平面に位置するように設定されて、第1支軸13がガイド開口部59内に位置されたままとされる。なお、ガイド開口部59の開口幅は第1支軸13の外径よりもかなり大きくされて、第1支軸13がガイド開口部59内では自由に動き得るようにされている。
以上実施形態について説明したが、本発明は、実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載された範囲において適宜の変更が可能であり、例えば次のような場合をも含むものである。まず、通常時において、図5一点鎖線で示すように、回動レバー5による第1支軸13を下方へ押圧する方向への回動を規制するストッパ部61を別途形成して、このストッパ部61をブラケット本体7の側板27に形成された係止孔に挿入させるようにしてもよい。これにより、通常時での回動レバー5の図5反時計方向への揺動つまり第1支軸13を下方へ押圧する方向への回動をより確実に規制して、通常時において第1支軸13を支持孔14内に確実に保持させておく上でより一層好ましいものとなる。なお、上記ストッパ部61は、弱化部となるもので、車両の衝突時には、容易に変形されて回動レバー5による第1支軸13の下方への押圧が許容されるものである。このようなストッパ部70は、例えば、回動レバー5の側板27を部分的に切りおこすことにより形成したり、側板27にピン部材を別途突設する等により形成することができる。上記とは逆に、ストッパ部61をブラケット本体7(の側面)に形成する一方、このストッパ部61が挿入される係止孔を回動レバー5に形成するようにしてもよい。
通常時において回動レバー5の前方への回動を規制するために、回動レバー5の前方への回動軌跡途中(例えば回動レバー5の直前方位置)に、上記のような弱化部としてのストッパ部62(図5一点鎖線)を突設してもよい。このようなストッパ部62は、例えばブラケット本体7の側面を部分的に切り起こことにより、あるいは別途ピン部材を突設させる等によって形成することができる。
図3二点鎖線で示すように、車両の衝突時に回動レバー5の前端部に後方押圧部65を延設するようにしてもよい。この後方押圧部65は、車両の衝突時に回動レバー5が第2支軸17を中心にして揺動されたときに、ペダル本体2の上端部を後方へ押圧するものである。これにより、車両の衝突時に、ペダル本体2の上端部を後方へより確実に移動させることが可能となる。開口部41は、環状ではなく、移動規制部41bを少なくとも備えていれば開口部41の周縁部を部分的に削除した形状とすることもでき、また左右いずれか一方にのみ開口部41(移動規制部41b)を設けるようにしてもよい。支持孔14を、全周囲が閉じられた円環状に形成すると共に、支持孔14の周縁部のうち下端部に相当する部分を部分的に薄肉にしたり、上下方向に細幅にする等の弱化部を形成して、車両の衝突時には、この弱化部を破断して第1支軸13が下方へ変位するようにしてもよい。第1支軸13や第2支軸17のブラケット本体7への支持は、左右2箇所において行う場合に限らず、1箇所あるいは3箇所以上の支持であってもよい。ペダル本体2としては、ブレーキブースタ4を作動させるためのブレーキペダルに限らず、クラッチペダル、アクセルペダル、駐車ブレーキ用ペダル等、足踏み操作される適宜のペダルとすることができる。車両の衝突時に回動レバー5を回動させるための車体側部材33を、回動レバー5の前方側に配設してもよい(この場合は、回動レバー5は、車両の衝突時に図3、図5時計方向に回動されることになる)。勿論、本発明の目的は、明記されたものに限らず、実質的に好ましいあるいは利点として表現されたものを提供することをも暗黙的に含むものである。
本発明の一実施形態を示す全体側面図。 ブラケット本体、ペダル本体および回動レバー等の具体的構造を示す分解斜視図。 ブラケット本体とペダル本体と回動レバーとの関係を示す要部側面図。 ブラケット本体とペダル本体と回動レバーとの関係を示す正面断面図。 回動レバーと第1支軸と支持孔と逃げ開口部との関係を示す要部拡大側面図。 車両の衝突後における回動レバーと第1支軸と支持孔と逃げ開口部との関係を示す要部拡大側面図。 車両の衝突直後におけるブラケット本体とペダル本体との関係を示す正面断面図。 本発明の第2の実施形態を示すもので、第1支軸と支持孔部分の様子を示す要部側面図。 本発明の第3の実施形態を示すもので、第1支軸と支持孔部分の様子を示す要部側面図。
符号の説明
1:ダッシュパネル
2:ペダル本体
3:ペダルブラケット
5:回動レバー
7:ブラケット本体
13:第1支軸
14:支持孔
17:第2支軸
18:支持孔
19:開口部
33:車体側部材
34:ペダル踏み込み部
40:逃げ開口部
40a:支持突起部
41:開口部
41a:押圧部
41b:移動規制部
50:逃げ開口部
50a:支持突起部
59:ガイド開口部
60:逃げ開口部
60a:支持突起部

Claims (7)

  1. ダッシュパネルに支持されて車体の前後方向に揺動操作される操作ペダルの支持構造であって、
    前記ダッシュパネルに取付けられたペダルブラケットと、
    車幅方向に伸びる第1支軸を介して前記ペダルブラケットに揺動自在に保持されたペダル本体と、
    車幅方向に伸びる第2支軸を介して前記ペダルブラケットに揺動自在に保持され、車両の衝突時に車体側部材と当接することにより該第2支軸を中心に回動されて前記第1支軸を下方へ押圧変位させることにより、該ペダルブラケットによる該第1支軸の支持を解除させるための回動レバーと、
    を備え、
    前記回動レバーには、通常時において前記第1支軸の下方に位置されて、該第1支軸の下方への移動を規制する移動規制部が形成されている、
    ことを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  2. 請求項1において、
    前記第1支軸が、前記ペダルブラケットに形成された支持孔に回動自在に挿通されることにより該ペダルブラケットに保持されており、
    前記ペダルブラケットに、前記支持孔から連続して下方に伸びると共に前記第1支軸の外径よりも細幅とされた逃げ開口部が形成されており、
    通常時は、前記逃げ開口部の対向縁部および前記回動レバーの移動規制部によって前記1支軸が該逃げ開口部を通して下方へ移動するのが規制される一方、車両の衝突時には、前記回動レバーの前記第2支軸を中心とした回動によって、前記移動規制部による前記第1支軸の下方への移動規制が解除されると共に、該回動レバーから押圧される該第1支軸が該逃げ開口部を強制的に押し拡げつつ下方へ移動される、
    ことを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  3. 請求項1または請求項2において、
    前記回動レバーに、前記第1支軸を取り巻くように周囲が閉じられた環状開口部が形成され、
    前記環状開口部の内周縁部のうち、通常時において前記第1支軸の下方に位置される部分が前記移動規制部とされる一方、通常時において該第1支軸の上方に位置される部分が車両の衝突時に該第1支軸を下方へ押圧する押圧部とされている、
    ことを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれか1項において、
    前記回動レバーに、通常時に前記ペダルブラケットに係合されて該回動レバーが前記第1支軸を下方へ押圧する方向へ揺動されるのを規制するストッパ部が形成されており、
    車両の衝突時には、前記ストッパ部による前記回動レバーの揺動規制が解除されて、前記回動レバーによる前記第1支軸の下方への押圧を許容するようにされている、
    ことを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    車両の衝突時に、前記回動レバーによって下方へ押圧変位された前記第1支軸が、前記ペダルブラケットに対して離脱される、ことを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  6. 請求項1ないし請求項4のいずれか1項において、
    車両の衝突時に、前記回動レバーによって下方へ押圧変位された前記第1支軸が、前記ペダルブラケットに保持されつつ下方かつ後方へ変位される、ことを特徴とする操作ペダルの支持構造。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれか1項において、
    前記回動レバーは、通常時において、前記第2支軸を中心とした揺動に大きな摩擦抵抗を有するようにして前記ペダルブラケットに支持されている、ことを特徴とする操作ペダルの支持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101650899B1 (ko) * 2015-08-25 2016-09-05 동서콘트롤(주) 차량용 가속 페달

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